JP6034568B2 - 再利用できる紙容器 - Google Patents
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Description
しかしながら、これらの封筒から作成されるブックカバーの形状、構造は、封筒の縦幅または横幅に制約されるため封筒のサイズとカバーを装着する書籍との関係が限定されてしまう問題があった。また、封筒以外の紙容器の有効再利用についての提案は少ない。
(2)分離線が、紙容器の展開シートに印刷線、ミシン目線、または半切り加工線により形成されたものである、上記(1)に記載の紙容器。
(3)端部の封着が接着剤による接着により形成されている上記(1)または(2)に記載の紙容器。
(4)接着剤が、溶媒揮発固化型接着剤あるいは再剥離型接着剤である上記(3)に記載の紙容器。
(5)紙封筒が、ダイレクトメール用の封筒である上記(1)から(4)のいずれかに記載の紙容器。
(6)紙容器の内面のブックカバーの表面となる部分に、さらに情報記載欄を設けてある上記(1)から(5)のいずれかに記載の紙容器。
(7)紙容器の内面に一次元または二次元の読み取り用のコードが印刷されている上記(1)から(6)のいずれかに記載の紙容器。
さらにまた、線状の糊線を採用することにより帯状塗布に比べて接着剤の使用量も少なく、高速で塗布が可能であり、かつ、郵送中に破損のない封着部を形成できる特定の接着剤を選択して使用することにより、封筒の製造コストをより低減することができる。
以上、封筒を一例として説明した作用効果は、封筒以外の容器類においても奏される作用効果であることは言うまでもない。
次に、本発明を詳細に説明する。紙容器としては、袋状の容器の代表として封筒について主に具体的に説明するが、封筒以外には手提げ容器等の他の紙容器にも本発明は適用できることは言うまでもない。
紙容器内面に、折り紙、塗り絵、紙飛行機、切り紙による造形、切り絵等を印刷しておくと切り取ることにより紙おもちゃとなる。また、写真、複製絵画等の絵画、美しいカレンダーを季節に応じて印刷しておくとこれらを室内装飾用に用いることができる。例えば、紙を使った遊びは時代を超えて好まれているが、その中で、折り紙、切り紙細工、紙相撲、組み立て動物等は代表的な例である。図1には、切り紙細工の一例を記載している。切り紙細工は、紙をくりぬいて様々な形を作る手芸であり、その中で「紋切り」を一例として挙げた。封筒の裏面には、正方形の折り紙の形状が印刷され、その四半分には切り取る線模様が描かれている。この模様では切り取ることによりどのような紋様ができるのかは判じがたいが、封筒から正方形を切り取り、点線に沿って2度折り返した後に、実線に沿って切り取ることにより図1の上方に記載した菱輪違紋が得られる。このような切り紙細工は多くの異なる形が知られていて、封筒ごとに異なる紋様を印刷することができる。
図1には、カレンダーが印刷され封筒が使用される日時に応じた月のカレンダーが印刷されている。こうしたカレンダーは、写真や絵画を配置することにより室内装飾に適したものとすることができる。封筒にあっては卓上用の小さいカレンダーを印刷することが適している。上記したような紙細工用の封筒、分離線の形成等については、以下に記載するブックカバーの作成に使用するものが適宜使用できる。
紙容器の内面には絵、模様等のほか情報コードを印刷することにより商品の製造者あるいは販売者と購入者との情報交換が可能となる。紙容器の内面には文字、記号等により提供者からの一方的な情報の提供は可能であるが、購入者から販売者等にアクセスすることは面倒なことが多い。そのようなとき、携帯電話による読み取り情報を含むバーコードや二次元コードを印刷しておくことによりインターネットを通じて相互の情報交換がスムースに行われることとなる。例えば、販売店のホームページ、会社情報、電子図書サイト情報、各種学校や大学の受験情報、イベント主催者情報、博覧会情報等がコードとして印刷されており、パソコン、携帯電話からインターネットを通じての相互情報交換が容易となる。また、商品の注文専用のコード、アンケートの回答欄にアクセスするコードや、次回の注文品の配達の時に使用する紙容器に印刷されている図柄の注文等を行えるようにすることができる。
また、内面を利用して返信用ハガキを形成する場合、送り手にハガキが到着した際に予め印刷されたバーコードや二次コードを読み取ることにより、注文者を特定したり注文内容を分析したりする情報や注文品の商品発送手配の情報として利用することができる。図7の1,2には、封筒の内面に返信用の封筒またははがきを印刷した例を示している。返信用の封筒またははがきには郵便番号、住所、宛先等が予め印刷され、周囲は簡単に切り取れるよう分離線が設けられている。例えば、返信用の封筒には、返信者からのアンケートに対する回答や意見等を記入する欄を設けることができる(図7の1参照)。この封筒は、宛名書きが印刷されたa面、返信用封筒の裏面となるb面、および返信者からの通信欄c面とからなり、c面とb面を折り返して重合した後a面と一体化することにより通信欄の記載内容が外から見ることができない封筒が完成する。はがきの場合には、元の封筒の裏面(外側)に通信欄を設けることとなる。
[封筒の構造]
本発明の紙容器として使用される封筒の基本的な構造の一例について図3を参照しながら説明する。図3は本発明の好ましい実施態様の一つである封筒の展開図面であり、連続した表シート1と裏シート2を有し、表シート1の上部端には封緘片3を持つ。表シート1と裏シート2は中央折り線4で折り重ねられることにより2辺が端縁部6,7で結合され、封緘片3のある部分が開口となる封筒が形成される。また、他の形式の封筒としては、長方形でその右端部の両端を斜めに切断して封緘片3を形成した一枚の紙面を用意し、その上端部と下端部に接着剤を塗布し、右端部の封緘片3を残して重ね合わせて接着することにより形成した封筒(図8参照)を使用することができる。
これらの封筒から切り取ることによりブックカバーが形成できるようにすることができる。例えば、封筒では、連続した分離線10a、10b、11a、11bが設けられ、11a、11bと10a、10bとはそれらの端部で直角に交わっている。これらの分離線は、表および裏シートの端縁部と並行している。分離線はブックカバーの大きさを規定するものでありその大きさは、ブックカバーを装着する書籍の表紙、背表紙、裏表紙と、ブックカバーを書籍に係止するための折り返しを合わせた長さおよび幅を有するものであり長方形をなしている。
封筒の内面は、ブックカバーの表紙となる面であり、模様、文字、写真および記号から選ばれた1種以上が印刷等により設けられ、美的感覚を有するブックカバーを切り取ることができる。
本発明の材質としては、封筒、ブックカバーとして使用されている材質のものであれば何れのものも使用することができるが、例えば、天然パルプ紙、再生パルプ紙、クラフト紙等の紙類からなるシート類、ポリエステルやポリエチレン等の素材を特殊加工して、表面に白色顔料をまぜたものを塗工して紙のような印刷適性を持たせた紙状の素材(合成紙)、紙、プラスチック、金属箔等を積層した材料によるもの等各種の素材が使用される。ブックカバーとして使用できる強度を有するシート類であれば制限されない。
窓部の大きさ、形状等は、封入する封入物および、窓部周縁に設けるイラスト、写真、ブックカバーを設ける書籍の種類等との関係により設計する。また、封入物開示用の窓は、通常の用途としては1ケ所でよいが2ケ所以上の窓を設けてもよい。さらに、イラストや写真は、封筒表面や内面の窓部周縁に設けるだけでなく、窓部に貼られた透明フィルムに印刷されていてもよい。
封着部および/または規制部は、溶着および/または接着剤による接着により形成されているが、封着部および規制部が、接着剤による接着により形成されている実施の態様において用いられる接着剤について説明する。
本発明の封筒を作成するには、材質に応じた接着方法が採用される。接着剤としてはその種類、材質などには限定されず従来使用されているものが使用でき、溶媒揮発固化型接着剤、ホットメルト接着剤、感圧接着剤、再湿形接着剤、反応系接着剤、再剥離型接着剤などを挙げることができる。
例えば、接着剤として常温、常圧では接着性がなく、接着剤層同士を対向させた状態で加圧または加熱加圧することにより接着性を示し、且つ接着後は再剥離することが可能な再剥離型接着剤を使用することができる。再剥離可能な糊剤としては、合成ゴムラテックスとワックスマルジョンの混合物から作られ、特にスチレン-ブタジエン共重合体ラテックスと、パラフィンワックスエマルジョンおよび/またはマイクロワックスエマルジョンから作られる再剥離可能な糊剤が好ましい。再剥離型接着剤を使用した封筒では、封筒作製時から送付するまでの使用時に剥離することはないが、開封時にはコーナーカット部から簡単に剥離することができるため封筒の再利用が簡便となる。
接着剤としては、酢酸ビニル系、エチレン/酢酸ビニル系接着剤が多く使用される。酢酸ビニル樹脂、エチレン酢酸ビニル共重合樹脂を主体とした、合成樹脂エマルジョンタイプの水性接着剤が、紙/紙用の接着、金属箔、プラスチックフィルム/紙用の接着等、各種用途に使用されている。接着剤の塗布性を制御するためには、粘度や粘性(例、チクソトロピック、ニュートニアン、ダイラタンシー)を制御することができる。また、保護コロイドとしてポリビニルアルコールを使用した酢酸ビニル樹脂のエマルジョンに対しては、無機および/または有機電解質を添加することにより粘性を制御して、「糊飛び」を防止する方法により接着性能を損なうことなしに、接着剤塗布時に「糊飛び」が発生しない接着剤とすることができる。
上記酢酸ビニル系接着剤として使用する望ましいエマルジョンについて更に、詳述すると、(1)酢酸ビニルが50〜100質量%と、(2)アクリル酸メチル、アクリル酸エチル等のラジカル重合能を有する不飽和基含有モノマーの1種または2種以上が0〜50質量%とを乳化重合より合成したものである。酢酸ビニルが50質量%未満であると、望ましい粘性が得られず、接着剤塗布時に塗布ムラが発生する場合がある。
ラジカル重合能を有する不飽和基含有モノマーの使用量は、酢酸ビニル系エマルジョンの場合は、モノマーに対して、0〜50質量%であるが、より好ましくは0〜40質量%である。一方、エチレン/酢酸ビニル系エマルジョンの場合は、モノマーに対して、0〜45質量%であるが、より好ましくは0〜30質量%である。
乳化重合に用いられる重合開始剤として、過硫酸アンモニウム、過硫酸カリウム等の過硫酸塩、2,2’−ジアミジノ−2,2’−アゾプロパンジ塩酸塩、アゾビスイソブチロニトリル等のアゾ化合物、クメンハイドロパーオキサイド、ベンゾイルパーオキサイド、過酸化水素等の過酸化物が挙げられる。また、公知のレドックス系開始剤、例えば過硫酸カリウムと亜硫酸水素ナトリウム等も挙げられる。重合開始剤の使用量は、モノマーに対して、通常は0.1〜5質量%、望ましくは0.2〜2質量%である。
このようにして得られた酢酸ビニル系接着剤、エチレン/酢酸ビニル系接着剤(エマルジョン)には、必要に応じ、可塑剤、溶剤等を混合してもよい。可塑剤としては、ジブチルフタレート等のフタル酸エステル系可塑剤、トリエチルフォスフェート等のリン酸エステル系可塑剤、ジエチレングリコールモノフェニルエーテル等のポリオキシアルキレンモノフェニルエーテル類、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオールまたはそのエステル類等が挙げられる。
可塑剤添加量は、酢酸ビニルおよび/またはエチレン/酢酸ビニルエマルジョンに対して、通常は0〜30質量%、望ましくは0〜20質量%である。可塑剤添加量が30質量%を超えると、接着剤の皮膜強度が小さくなり、接着力が低下する場合がある。
分離線は、印刷線、ミシン目線、または半切り加工により形成されている。本発明の封筒は受取人がブックカバー等として再利用することをも目的とするものであり、封筒の形状からブックカバーを分離または切断する必要がある。分離を行う位置は予め封筒に設けられた分離線10a,10b,11a,11bによって示されているが、この分離線は最も簡単には封筒の表面または内面に分離線を印刷し切り離す位置を明らかにすることで最低限の目的を果たせる。
また、分離線が鋭角に交わる部分や分離線が鋭角でカーブする部分は、きれいに切り取ることが難しい部分であるため、鋭角的な分離線の変化はできるだけ避けることが好ましく、図9に示した分離線のように曲線部分は大きな曲率で形成すると過剰な力がかかることはなく容易に切り離されるばかりか、分離時に紙を破損することはほとんどなくなる。
封着部および/または規制部は、溶着および/または接着剤による接着により形成されている。
封着部は、表シートと裏シートを接着することにより形成されている。表シートと裏シートとの結合により形成される規制部の形成には、通常、シートから封筒を完成する前に封筒の内面となる適宜位置に接着剤層を形成しておいて封筒の完成時に形成することができる。
規制部は、封筒の内部形状を特定形状とするために形成されるものであるから、切り取ったブックカバーには残らないようにしなければならない。したがって、規制部は完成した封筒の端部と分離線との間に設けられ、その構造は、一または複数の連続した線状、帯状であってもよく、不連続の線、間隔をあけたスポットの列であってもよい。規制部は、封筒の開口部から下方に向けて収納部が狭まるように設けることが好ましい。そうすることにより、開口周辺は広いため封筒内に収納物を挿入するには容易であり、収納後は、特に、収納物の下端部分が結合部により動きを制限されるため、収納物の移動等により収納物や封筒が破損されることが防止できる。
封着部と規制部は同一の手段により形成する場合は同一の工程で、好ましくは同時に行うことができる。すなわち、規制部は、側端部の封着部と一体に形成することがでる。
本発明の封筒は、郵便やメール便用に使用する場合には、住所、あて先人の名前を印刷したラベルを封筒の表に貼り付けることができるが、そこはブックカバーの裏面となるので封筒表面の利用は制限されない。封筒の表面および裏面には広い余白があるので様々に利用される。例えば、ブックカバーの表紙面となる封筒内面シートは透明に形成して内容物を確認できるようにし、裏面は全面に広告を印刷することができる。また、スポンサーの広告、宣伝を一部に印刷した格安の封筒兼ブックカバーとして販売することも可能である。封筒表面には、鉛筆、筆、ペンによるメモ書きができるように、白色の筆記可能面を一部に設けておくと便利である。このようにして、封筒の利用や再利用に便利な機能を付加することにより、ダイレクトメールの受取人による開封率を向上させるとともに、通信販売や宣伝効果を増進されることができる。顧客に対して、イラスト、地図等の画像情報コード等を知らせておきたい場合には、前もって封筒内面でブックカバーとして利用される位置に印刷しておいてもよい。
[ブックカバー]
本発明の封筒の基本的な構造については上述したので、さらに詳細に具体的に説明を図3から図6に記載された封筒の例で説明する。
本発明の封筒の展開図を図3に示す。連続した表シート1と裏シート2を有し、表シート1の上部端には封緘片3を持つ封筒において、裏シート2の側端部6および下端部7には接着層8,9を設け、中央折り線4を中心に表シート1と裏シート2を重ね合わせることにより封筒が完成する。封筒の内面には、ブックカバーを切り取るための分離線が設けられ、書籍の表紙20、裏表紙21、背表紙22に対応する位置には、それぞれにふさわしい模様や文字、記号等が印刷されている。封筒の中央折り線4は、ブックカバーにおける書籍の裏表紙と背表紙の境界の折り線として利用している。ブックカバーの外周部は、書籍にブックカバーを係止するために用いられ、この部分にも必要に応じて印刷等がなされる。
差出人は本発明の封筒を用いて受取人に届けるべく用意した内包物(書面等)を収納後、上部の封緘片4を接着させることにより密封しダレクトメール等の郵便物とする。一方、受取人は、内包物を取り出すと共に、封筒に設けた分離線に沿って切り離すことによりブックカバーとして再利用することができる。
封筒の開口部から下端の封着部まで規制部を設けた例を図4に記載する。規制部は側端部6に設けた側部接着線8と分離線10bとの間に両者に並行して設けられている。規制部と封着部は、線状に接着剤を塗布した接着剤線8,9および規制部形成用接着線30により表シート1と裏シートが重ねあわされたと同時に形成される。裏シート2の縦分離線10bと裏シート側端に設けられた側部接着面8との間には規制部を形成する縦の接着線30として、接着剤が裏シート2の上端から下端に渡って単数または複数の線状に形成されている。
本発明の封筒を形成するためには、側部接着線8、下端接着線9および規制部形成用接着線30を表シート1側に設けてもよい。規制部は、封筒内に収納される物品の大きさに開口部および収納部を規制し、収納物品や封筒の破損を防止することを目的とするものであり、接着線30は収納物品に応じた位置に設けられる。
ブックカバーを切り取るための分離線は長方形をなしており、封筒の折り目4はブックカバーの表紙または裏表紙と背表紙との境界(折り目)に位置し、ブックカバーは封筒の中央折り線に対し対称または非対称に設けられている。ブックカバーの表面となる封筒の内面には、印刷した絵図が描かれている。
他の形態の規制部を設けた例としては図5に示すような、裏シート側端部6に設けられた側部接着面8から直角方向に中央折り線4(封筒内部)に向かう複数の規制部形成用接着線30を設けている。接着線30および側部接着面8、下部接着面9には接着剤が塗布または貼付されている。規制部形成用接着線30と側部接着面8、下部接着面9は同じ材質の接着剤を使用して同時に形成してもよい。
規制部形成用接着線30、側端接着面8および下端接着面9を表シート1に設けることも可能である。接着剤に関する材料は、澱粉糊や化学糊は勿論両面テープ等堅固に接着できるものであればよく、また、封筒素材の溶着あるいは感熱接着剤による接合でもよい。
本具体例では、表シート1と裏シート2が中央折り線4で折り曲げられ重ね合わされることにより封着され封筒が形成される。これと同時に規制部形成用接着線30により表裏シートの内面同士が接着されて規制部を形成され、封筒内部の横幅寸法が狭窄された状態になる。内包される書面等は規制部の内側に留まる。規制部形成用接着線30の長さ、設置場所、設置数は収納物の大きさに合わせて適宜決定できるし、また、下部になるにしたがって長くすることにより、収納部分を下に狭く傾斜させることができる。
図6に示す封筒は、図5に示した展開図を、中央折り線4を中心にして折畳んだ状態を示している。図6に示した封筒の展開図の分離線は中央折り線を中心に対象となっているため、封筒を形成した場合の表シートと裏シートの分離線は一致している。外部からは見えないが、規制部形成用接着線30、側部接着面8および下部接着面9は網掛けにより表してある。
[封筒の高速作成]
本発明の封筒を作成するには例えば以下に記載の高速自動封筒作成装置が使用される。封筒の作成には、印刷工程や封入工程を付属させることができる。
例えば、封筒用紙を供給する給紙部と、この給紙部から送られた封筒用紙に対して予め設定した位置に接着剤を付着させる接着剤付着部と、この接着剤付着部から送られた一枚の封筒用紙を第一設定位置に位置決めし、長手方向の第一折部と第二折部を順次折返すことにより封筒用紙を接着する用紙折り畳部を備えた自動封筒作成装置や、ソースロールからレーザプリンタにウエブを供給し、住所、氏名および区分コードのような所定の封筒情報がプリンタによって所定の位置でウエブに印刷される。その印刷されたウエブは、プリンタから出力ロールに送られ、出力ロールは所定の印刷位置を検出する封筒切断および折り畳装置に取り付けられる。その後、印刷されたウエブは所定の位置で切断され、個々の封筒の形状に折り畳まれる。切断および折り畳の前には、エンボスのようなエンハンスメントを印刷されたウエブに対して行なうことができる各封筒の配列を維持しながら、封筒に関する可変情報を連続的に封筒に印刷する封筒製造システムが挙げられる。
本発明の封筒は、次に例示されるごとき開封装置を利用した用紙封入封緘装置により書類等の高速封入が可能となる。
封筒を搬送する第1の搬送ローラと第2の搬送ローラのうち、封筒搬送方向上流側に位置する第1の搬送ローラにより、第2の搬送ローラよりも高速で封筒を搬送させることにより封筒に撓みを発生させて封筒フラップの先端を封筒本体面から開き、さらにそのフラップを当接部材に当接させて完全に開かせる封筒フラップ開き装置。
書籍等の重量物を郵送する封筒類は、丈夫な厚紙で作成されていることが多いので、部品を切り取り組み立てることにより動物の形をした置物や飛行可能な紙飛行機を作成できるよう、紙容器の裏面に部品図と作り方の説明を印刷することができる。
また、動物や漫画、物語に出てくる主人公を模した面等子供たちに喜ばれるおもちゃ類を印刷することにより使用済みの紙容器が有効利用される。
以上、封筒を紙容器の例として説明したが、封筒以外にも本発明を利用することができる。例えば、手提げ袋として利用される紙容器が挙げられる。通常、デパートや商店で買い求められた商品を持ち歩くための紙容器が良く知られ、こうした手提げ袋としての紙容器にも本発明は適用されるが、特に、書類やパンフレットを収納するために用意された手提げ用の容器にも適用できる。例えば、図9に示した手提げ容器は、書類やパンフレットを顧客や訪問者等に配布する際に使用されるものであり、手提げ用の容器の開口部には手提げ用の孔40が設けられ、この部分を手に持つことにより内容物とともに持ち歩くことができる。手提げ用の孔40は、完全に空間としておく必要はなく、分離線により容易に取り去ることができるようにしていてもよい。この手提げ容器の手提げ部分41を分離すると一度は封筒の一種として使用することもできる。
2 裏シート
3 封緘片
4 中央折り線
5 封緘片接着面
6 シート側端部
7 下端部
8 側部接着面、側部接着線
9 下部接着面、下部接着線
10a,10b 縦分離線
11a,11b 横分離線
15 情報コード
20 ブックカバー表紙
21 ブックカバー裏表紙
22 ブックカバー背表紙
30 規制部形成用接着線
a:返信用の封筒の宛名面
b:返信用封筒の裏面
c:返信者からの通信欄
40:手提げ用の空間
41:手提げ部分
Claims (7)
- 紙容器の内面のブックカバーの表面となる部分に、ブックカバーの表紙となる絵、模様、文字、写真および記号から選ばれた1種または複数種が印刷されており、少なくともそれらの1種を含む部分を切り取るための分離線が設けられている紙容器において、上記の分離線が、ブックカバーの外周を切り取るために設けてある分離線であって、それに沿って分離すると、ブックカバーにおける書籍の表紙または裏表紙と背表紙の境界線に対応する位置と、紙容器の折り目が一致したブックカバーになること、ならびに、上記の紙容器が、一枚のシートが折り返えされ、その重なり合う端部が封着されている包装用紙袋、手提げ紙袋、紙ファイル、または、一枚のシートが折り返えされ、その重なり合う端部が封着されている、かつ、その内部空間が、表シートと裏シートを接合した規制部により上部端から下部端の方向に向かって、同一間隔で狭められているまたは順次狭められていて、その規制部が、上記の分離線を有する紙容器の展開シートに塗布した連続した線状、断続した複数の線状、点状または帯状の形状に設けた接着剤により接合されたものである紙封筒から選ばれることを特徴とする紙容器。
- 分離線が、紙容器の展開シートに印刷線、ミシン目線、または半切り加工線により形成されたものである、請求項1に記載の紙容器。
- 端部の封着が接着剤による接着によりなされている請求項1または2に記載の紙容器。
- 接着剤が、溶媒揮発固化型接着剤あるいは再剥離型接着剤である請求項3に記載の紙容器。
- 紙封筒が、ダイレクトメール用の紙封筒である請求項1ないし4のいずれかに記載の紙容器。
- 紙容器の内面のブックカバーの表面となる部分に、さらに情報記載欄を設けてある請求項1から5のいずれかに記載の紙容器。
- 紙容器の内面のブックカバーの表面となる部分に、さらに一次元または二次元の読み取り用のコードが印刷されている1から6のいずれかに記載の紙容器。
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