JP2015063005A - 特殊な機能を持たせたシート材 - Google Patents

Abstract

【課題】一見したところフィルムシートのように見えていても折り畳みが可能で折り紙として使用可能であり、亦、その表面に水性インク、絵の具、墨汁でも自由に書くことができ、ホログラム機能やレンズ的機能を付与できる、合成樹脂製フィルムシートの提供。
【解決手段】合成樹脂製フィルムシート２と、フィルムシート２の一方の面又は両面にドライラミネーションしたセロファン紙シート３とでシート本体１を構成。セロファン紙シート３自体は紙材であり、シート本体１は成形性を備えており、フィルムシートの様に見えていても成形性を付与して折り畳みを可能として折り紙として使用でき、亦、シート本体１の表面に水性インク、絵の具、墨汁でも自由に書ける。フィルムシート２をホログラムフィルム、オーロラフィルム、印刷したフィルム、レンズフィルムとして、機能性シートとする。
【選択図】図１

Description

本発明は、折り畳みが可能であったり、表面に文字の記載や印刷が可能であったり、ホログラムなどの特殊な機能を持たせたシート材に関するものである。

日本古来より伝承されてきている折り紙は、どのような形状にも折り曲げることができ、人々の共感を呼んでいる。この折り紙の材料は、紙材からなり、この紙材を用いていることで、どのような形状にも自由に折り曲げることができるものである。

この折り紙の材料を、例えば合成樹脂製のフィルムシートで構成すると、フィルムシートの材料の特性から紙材のように折り曲げるは不可能である。すなわち、フィルムシート自体を折り曲げることは可能ではあるものの、成形性がないために、その折り曲げた状態を維持できず、折り曲げた後にすぐに復元してしまって、元のシート状になってしまう。そのため、フィルムシートでは折り紙としては不適格である。

また、紙材の表面には、文字を書くことができたり、印刷することもできる。しかし、合成樹脂製のフィルムシートの表面には、油性のペンでは書くことができるものの、水性インクや、絵の具、墨汁などを使った書くことはできないという問題を有している。
また、紙材そのものでは、例えば、ホログラムなどの特殊な機能を持たせることができない。

本発明は上述の問題点に鑑みて提供したものであって、少なくとも以下の目的を持った特殊な機能を持たせたシート材を提供するものである。
（１）一見したところフィルムシートのように見えていても成形性を付与して折り畳みを可能として折り紙として使用可能とすること。
（２）一見したところフィルムシートのように見えていても、その表面に水性インク、絵の具、墨汁でも自由に書くことができるようにすること。
（３）ホログラムの機能やレンズ的な機能を付与して、例えば、折り紙で折った作品に見る者のインパクトを与えられるようにすること。

そこで、本発明の請求項１に記載の特殊な機能を持たせたシート材では、合成樹脂製のフィルムシート２の一面または両面に紙材からなるセロファン紙シート３をドライラミネーションしてシート本体１を形成していることを特徴としている。

請求項２に記載の特殊な機能を持たせたシート材では、前記セロファン紙シート３を透光性とし、
前記フィルムシート２を、素材フィルム１０と、この素材フィルム１０の一面または両面にアルミ蒸着した蒸着層１１とで構成していることを特徴としている。

請求項３に記載の特殊な機能を持たせたシート材では、前記フィルムシート２の蒸着層１１の面に任意の色彩を着色した着色層１２を設けていることを特徴としている。

請求項４に記載の特殊な機能を持たせたシート材では、前記セロファン紙シート３を透光性とし、
前記フィルムシート２を、ホログラム加工したホログラムフィルムとしていることを特徴としている。

請求項５に記載の特殊な機能を持たせたシート材では、前記セロファン紙シート３を透光性とし、
前記フィルムシート２を、オーロラフィルムとしていることを特徴としている。

請求項６に記載の特殊な機能を持たせたシート材では、前記セロファン紙シート３を透光性とし、
前記フィルムシート２を、柄物や無地印刷したフィルムとしていることを特徴としている。

請求項７に記載の特殊な機能を持たせたシート材では、前記セロファン紙シート３を透光性とし、
前記フィルムシート２を、レンズフィルムとしていることを特徴としている。

本発明の請求項１に記載の特殊な機能を持たせたシート材によれば、合成樹脂製のフィルムシート２の一面または両面に紙材からなるセロファン紙シート３をドライラミネーションしてシート本体１を形成しているので、一見したところフィルムシートのように見えていても、任意の形状に折り曲げることができ、折り紙として用いることができる。
また、シート本体１の表面に紙材のセロファン紙シート３を用いていることで、一見したところフィルムシートのように見えていても、セロファン紙シート３の表面、つまり、シート本体１の表面に水性インク、絵の具、墨汁などで書くことができる。また、オフセット印刷も可能となる。

請求項２に記載の特殊な機能を持たせたシート材によれば、セロファン紙シート３を透光性とし、前記フィルムシート２を、素材フィルム１０と、この素材フィルム１０の一面または両面にアルミ蒸着した蒸着層１１とで構成していることで、シート本体１が銀色に見えて、装飾的、意匠的効果を上げることができる。

請求項３に記載の特殊な機能を持たせたシート材によれば、フィルムシート２の蒸着層１１の面に任意の色彩を着色した着色層１２を設けていることで、装飾的、意匠的効果を上げることができる。

請求項４に記載の特殊な機能を持たせたシート材によれば、セロファン紙シート３を透光性とし、前記フィルムシート２を、ホログラム加工したホログラムフィルムとしていることで、見る角度により色彩が変化して看る者にとってインパクトや感激を与えることができる。

請求項５に記載の特殊な機能を持たせたシート材によれば、セロファン紙シート３を透光性とし、前記フィルムシート２を、オーロラフィルムとしていることで、見る角度によりいろいろな色彩が変化し、看る者を楽しませることができる。

請求項６に記載の特殊な機能を持たせたシート材によれば、セロファン紙シート３を透光性とし、前記フィルムシート２を、柄物や無地印刷したフィルムとしていることで、任意の柄物や任意の色彩を施すことができ、装飾的効果を上げることができる。

請求項７に記載の特殊な機能を持たせたシート材によれば、セロファン紙シート３を透光性とし、前記フィルムシート２を、レンズフィルムとしていることで、各レンズ部分でレンズを介したように見えて、装飾的、意匠的効果を上げることができたり、看る者にインパクトを与えることができる。

本発明の実施の形態におけるシート本体の要部拡大断面図である。 本発明の実施の形態における他の例のシート本体の要部拡大断面図である。 本発明の実施の形態における更に他の例のシート本体の要部拡大断面図である。 本発明の実施の形態におけるフィルムシートの第２の例の要部拡大断面図である。 本発明の実施の形態におけるフィルムシートの第２の例の要部拡大断面図である。 本発明の実施の形態におけるフィルムシートの第３の例の要部拡大断面図である。

以下、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。図１は本発明シート本体１の要部拡大断面図を示しており、このシート本体１は、合成樹脂製のフィルムシート２と、このフィルムシート２の一方の面にドライラミネーションしたセロファン紙シート３とで構成されている。

図２は、シート本体１の他の実施形態を示し、フィルムシート２の両面にセロファン紙シート３をドライラミネーションして３層構造のシート本体１としたものである。

また、図３は、シート本体１の更に他の実施形態を示し、図２に示すシート本体１の下側のセロファン紙シート３の代わりに、例えば坪量が１００ｇ／ｍ² のシート状の紙材４をドライラミネーションしてものである。
この図３に示すシート本体１では、フィルムシート２の一方の面にはセロファン紙シート３を設け、フィルムシート２の他方の面には紙材４を設けた構造となっている。

ここで、図１〜図３に示すシート本体１のセロファン紙シート３は、材料自体は紙材であり、また、透明なセロファン紙を用いている。このセロファン紙シート３は、例えば、レンゴー株式会社 武生工場のＰＴ３００のセロファン紙を用いている。
また、セロファン紙シート３は、透明なものとしているが、透明でなくても良い。セロファン紙シート３の表面に柄物を印刷しても良く、また、無地の色彩を着色したものでもよい。

このように、シート本体１の表面に紙材からなり成形性を備えたセロファン紙シート３を用いていることで、シート本体１自体に成形性を持たせることができ、そのため、一見したところシート本体１がフィルムシートのように見えていても、任意の形状に折り曲げることができ、折り紙として用いることができる。
また、シート本体１の表面に紙材のセロファン紙シート３を用いていることで、一見したところシート本体１がフィルムシートのように見えていても、セロファン紙シート３の表面、つまり、シート本体１の表面に水性インク、絵の具、墨汁などで書くことができる。また、オフセット印刷も可能となる。

次に、セロファン紙シート３を透明あるいは透光性なものとした場合で、シート本体１のフィルムシート２の構成について説明する。先ず、フィルムシート２の厚みとしては、６μｍから５０μｍのものを使用している。フィルムシート２の種類の第１の例としては、図４に示すように、素材フィルム１０の一面または両面にアルミ蒸着した蒸着層１１を設けたフィルムシート２としている。このフィルムシート２は、蒸着層１１としてアルミ蒸着しているので、シルバー（銀色）に見えるものである。
これにより、シート本体１が銀色に見えて、装飾的、意匠的効果を上げることができる。

また、フィルムシート２の第２の例として、図５に示すように、蒸着層１１の表面にゴールドの着色を施して着色層１２を形成するようにしても良い。この場合は、色彩としてはゴールド（金色）となる。
また、図６に示すように、素材フィルム１０の両面に上記と同様に蒸着層１１を蒸着形成すると共に、蒸着層１１の面に図５の場合と同様に着色層１２を着色形成するようにしても良い。これにより、装飾的、意匠的効果を上げることができる。

なお、着色層１２として、先の例としては、ゴールドで着色した場合を説明したが、ゴールドに限らず、任意の色彩を施しても良いのはもちろんである。

フィルムシート２の第３の例としては、フィルムシート２自体にホログラム加工したホログラムフィルムを用いる。フィルムシート２にホログラムフィルムを用いることで、見る角度により色彩が変化して看る者にとってインパクトや感激を与えることができる。
特に、折り紙として用いて、例えば、鶴を作った場合には、色彩が変化するように見えて、看る者にとって高級感を与えることができる。

また、フィルムシート２の第４の例として、米国製のオーロラフィルム（厚さが例えば、１８μｍ）を用いるものでもよい。
この場合でも、見る角度によりいろいろな色彩が変化し、看る者を楽しませることができる。

また、フィルムシート２の第５の例として、柄物や無地印刷したフィルムを用いてもよい。かかる場合では、任意の柄物や任意の色彩を施すことができ、装飾的効果を上げることができる。

さらには、フィルムシート２の第６の例として、レンズフィルムを用いてもよい。なお、レンズフィルムは、２〜３ｃｍ平方で略格子状に形成されていて、各部がレンズのように見えるフィルムである。
このレンズフィルムを用いた場合では、各レンズ部分でレンズを介したように見えて、装飾的、意匠的効果を上げることができたり、看る者にインパクトを与えることができる。

なお、上記各実施形態におけるシート本体１は、折り紙用として用いた場合は、作品として、看る者にとってインパクトを与えることができる。
また、上記各実施形態におけるシート本体１は、用途として折り紙用に限らず、他の用途に用いてても良いのはもちろんである。

１ シート本体
２ フィルムシート
３ セロファン紙シート
１０ 素材フィルム
１１ 蒸着層
１２ 着色層

Claims (7)

1. 合成樹脂製のフィルムシート（２）の一面または両面に紙材からなるセロファン紙シート（３）をドライラミネーションしてシート本体（１）を形成していることを特徴とする特殊な機能を持たせたシート材。
2. 前記セロファン紙シート（３）を透光性とし、
   前記フィルムシート（２）を、素材フィルム（１０）と、この素材フィルム（１０）の一面または両面にアルミ蒸着した蒸着層（１１）とで構成していることを特徴とする請求項１に記載の特殊な機能を持たせたシート材。
3. 前記フィルムシート（２）の蒸着層（１１）の面に任意の色彩を着色した着色層（１２）を設けていることを特徴とする請求項２に記載の特殊な機能を持たせたシート材。
4. 前記セロファン紙シート（３）を透光性とし、
   前記フィルムシート（２）を、ホログラム加工したホログラムフィルムとしていることを特徴とする請求項１に記載の特殊な機能を持たせたシート材。
5. 前記セロファン紙シート（３）を透光性とし、
   前記フィルムシート（２）を、オーロラフィルムとしていることを特徴とする請求項１に記載の特殊な機能を持たせたシート材。
6. 前記セロファン紙シート（３）を透光性とし、
   前記フィルムシート（２）を、柄物や無地印刷したフィルムとしていることを特徴とする請求項１に記載の特殊な機能を持たせたシート材。
7. 前記セロファン紙シート（３）を透光性とし、
   前記フィルムシート（２）を、レンズフィルムとしていることを特徴とする請求項１に記載の特殊な機能を持たせたシート材。

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