JP3205986U - 装飾シート - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な印刷工程だけにより、文字等が立体的に視認できる装飾シートを提供することを目的とする。【解決手段】透明な平板状部材で構成された基材20と、基材の観察側と反対側をなす一方の表面に形成され、観察側から視認されるべき表示領域の周縁から所定の距離だけ離れて配置され所定の領域と所定の厚さ寸法を備える第1インク層11と、基材の一方の面に形成され、第1インク層の表示領域側に表示領域の輪郭に沿って第1インク層の内側縁にかぶせて配置され、所定幅寸法と所定の厚さ寸法とを備える透明インク層12と、基材の一方の表面の全面に第1インク層及び透明インク層を覆って形成された第2インク層13と、を備える装飾シート10であり、観察側から視認したとき表示領域が背景から浮き上がって見える。【選択図】図1

Description

本考案は、表示した文字等が立体的に視認される装飾シートに関する。
企業名、商標、ロゴマーク、文字等を表示する装飾部材として、金属板や合成樹脂板に文字等を立体的に表示しているものがある。このような装飾部材は、従来金属板であれば型を用いたプレス加工やエッチングで製造され、合成樹脂板であれば金型を用いた型成型等で製造される。
また、実際には文字等を立体的に形成していないが、合成樹脂で複数の層を形成して、文字等が立体的に視認されるようにした装飾部材が提案されている。
特許文献1には、樹脂製の装飾部材として、透明樹脂層と、前記透明樹脂層の表面に部分的に配置された投射層と、前記透明樹脂層の裏面の装飾を意図する領域に配置され、かつ前記投射層から投影される投影像が映し出されるスクリーン層からなる装飾部材において、その輪郭線が前記投射層の輪郭線と重なるか、又は、その輪郭線が前記投射層の輪郭線よりも外側に位置するかし、かつ前記投射層を隠蔽してその形成領域に周囲と同一の色を呈させるカバー層を更に備えたものが開示されている。
また、特許文献2には、樹脂製の装飾部材として、透明基板の反視認側に、透明な接着剤層を介して、透明シートが貼着されており、前記透明シートの反視認側に、立体表示対象の図柄を含む所望の意匠を表現するための複数のインク層からなる印刷層が印刷により形成されてなり、前記印刷層の前記図柄に対応する領域が前記透明シート側へ押出形成されており、前記透明基板の視認側から、前記透明基板、前記接着剤層及び前記透明シートを通して立体的に目視可能に形成されるものが記載されている。
特許第4823074号公報 特許第5707176号公報
しかし、金属製あるいは合成樹脂製の銘板にあっては、金型は高価であるし、また大量生産を前提としているため、文字等を立体的に認識できる銘板を安価に小ロットで製造することができない。
また、特許文献1記載の技術は、構成が複雑であり製造に金型を使用する必要があるし、特許文献2に記載の技術は、図柄に対応する領域をプレス加工する必要がある。
このため、上述のような文字等が立体的に視認できる装飾板を簡単に製造できる技術が要望されている。
本考案は上述した課題に鑑みてなされたものであり、簡単な印刷工程だけにより、文字等が立体的に視認できる装飾板を提供することを目的とする。
前記課題を解決する請求項1に記載の考案は、透明な平板状部材で構成された基材と、前記基材の観察側と反対側をなす一方の表面に形成され、観察側から視認されるべき表示領域の周縁から所定の距離だけ離れて配置され所定の領域と所定の厚さ寸法を備える第1インク層と、前記基材の一方の面に形成され、前記第1インク層の前記表示領域側に前記表示領域の輪郭に沿って前記第1インク層の内側縁にかぶせて配置され、所定幅寸法と所定の厚さ寸法とを備える透明インク層と、前記基材の一方の表面の全面に前記第1インク層及び前記透明インク層を覆って形成された第2インク層と、を備え、観察側から視認したとき前記表示領域が浮き上がって見えることを特徴とする装飾シートである。
本考案によれば、表示領域の周囲に透明インク層が形成され、その周囲に第1インク層が形成される。このとき、透明インク層が第1インク層の裏側に回り込んで配置されているため、観察側からは表示領域の外側に透明インク層が配置され、更に透明インク層の外側に第1インク層が観察される。このとき、第1インク層の裏側には第2インク層で挟まれた領域は透明インク層で袋状領域が形成される。
この状態で、光が基材から入射したとき、透明インク層に隣接する第2インク層の側面及び第1インク層の端面の一方が光を反射し他方は影となり、表示領域が目立ち、透明インク層の厚み以上に表示領域が立体的に観察される。
また、第1インク層と第2インク層に挟まれた透明インク層の袋状領域は常に影になるため、第2インク層の立ち上げ部分の光と影がより際立ち立体的に観察される。
請求項2に記載の考案は、前記第1インク層及び前記第2インク層は金属色、有彩色、無彩色の有色インクで形成されることを特徴とする。
本考案によれば、様々な色のインクにより装飾シートを製造することができる。特に金属色、例えば銀色のインクを使用すれば、あたかも金属製のようであると認識される装飾シートを印刷工程だけで安価に製造できる。また、所望の色味の金属色を実現できる他、第1インク層の色を黒色、白色その他の色とすることで、つやのある、漆、ほうろう等の外観を模した装飾シートを印刷工程だけで安価に製造できる。
請求項3に記載の考案は、前記第2インク層は、前記第1インク層と同色又は異なる色であることを特徴とする。
本考案によれば、第2インク層の中に第1インク層で表示した表示領域を立体的に表示できる。このとき同色の場合は、背景と同一色で表示領域を立体的に表示でき、異なる色の場合は背景中に異なる色の表示領域を立体的に表示できる。
請求項4に記載の考案は、前記基材の前記一方の表面のうち前記表示領域及び前記透明インク層を除く領域には透明インクで形成された規則的な縞模様をなす背景模様表示部を形成したことを特徴とする。
本考案によれば、規則的な縞模様中に第2インク層で表示される表示領域を立体的に表示できる他、縞模様が観察方向によって見え方が変化し、装飾性に富んだ装飾シートを提供できる。
請求項5に記載の考案は、前記透明インク層は紫外線を受けて硬化するUVインクで形成されることを特徴とする。
本考案によれば、透明インク層をUVインクで形成するので、透明インク層を紫外線の照射により短時間で確実に硬化させることができる。また、透明インク層の厚さ寸法を大きくすることができる。このため、表示領域の立体感を一層際立たせることができる。
請求項6に記載の考案は、前記第1インク層、前記透明インク層、及び前記第2インク層及び前記背景模様表示部のうち少なくとも一つの層はシルクスクリーン印刷で形成されることを特徴とする。
本考案によれば、各インク層をシルクスクリーン印刷で製造するので、所望のデザインの装飾シートを、大がかりな設備を必要とすることなく、安価に、また明瞭な文字、模様等を表示した良好な形成状態で製造できる。
本考案によれば、文字等が立体的に視認できる装飾シートを簡単な印刷工程だけにより製造できる。
即ち請求項1に記載の装飾シートによれば、透明インク層に隣接する第2インク層の側面及び第1インク層の端面の一方が光を反射し他方は影となり、表示領域が目立ち、透明インク層の厚み以上に表示領域が立体的に観察される。また、第1インク層と第2インク層に挟まれた透明インク層の袋状領域は常に影になるため、第2インク層の立ち上げ部分の光と影がより際立ち立体的に観察される。
請求項2に記載の装飾シートによれば、様々な色のインクにより装飾シートを製造することができる。特に金属色、例えば銀色のインクを使用すれば、あたかも金属製のようであると認識される装飾シートを印刷工程だけで安価に製造できる。また、所望の色味の金属色を実現できる他、第1インク層の色を黒色、白色その他の色とすることで、つやのある、漆、ほうろう等の外観を模した装飾シートを印刷工程だけで安価に製造できる。
請求項3に記載の装飾シートによれば、第2インク層の中に第1インク層で表示した表示領域を立体的に表示できる。このとき同色の場合は、背景と同一色で表示領域を立体的に表示でき、異なる色の場合は背景中に異なる色の表示領域を立体的に表示できる。
請求項4に記載の装飾シートによれば、規則的な縞模様中に第2インク層で表示される表示領域を立体的に表示できる他、縞模様が観察方向によって見え方が変化し、装飾性に富んだ装飾シートを提供できる。
請求項5に記載の考案によれば、透明インク層をUVインクで形成するので、透明インク層を紫外線の照射により短時間で確実に硬化させることができ、また、透明インク層の厚さ寸法を大きくすることができる。このため、表示領域の立体感を一層際立たせることができる。
請求項6に記載の考案によれば、各インク層をシルクスクリーン印刷で製造するので、所望のデザインの装飾シートを大がかりな設備を必要とせず、安価に、また明瞭な文字、模様等を表示した良好な形成状態で製造できる。
本考案の基本的な構成を示すものであり、(a)は平面図、(b)は(a)中のB−B線に相当する断面図、(c)は表示領域として文字を表示した場合を示す平面図である。 本考案の第1実施形態に係る装飾シートを示すものであり、(a)は観察状態を示す模式図、(b)は製造した装飾シートを示す写真、(c)は(a)中のC−C線に相当する拡大断面図である。 本考案の第2実施形態に係る装飾シートを示すものであり、(a)は装飾シート断面を示す模式図、(b)は観察状態を示す模式図、(c)は製造した装飾シートを示す写真である。 本考案の第3実施形態に係る装飾シートを示すものであり、(a)は背景の模様を示す模式図、(b)は断面を示す模式図である。 本考案の第3実施形態に係る装飾シートを示すものであり、(a)は観察状態を示す模式図、(b)は製造した装飾シートを示す写真である。
本考案を実施するための形態に係る装飾シートについて説明する。まず、装飾シートの基本的な構成について説明する。図1は本考案の基本的な構成を示すものであり、(a)は平面図、(b)は(a)中のB−B線に相当する断面図、(c)は表示領域として文字を表示した場合を示す平面図である。
装飾シート10は、基材20の一方側(図1(b)の10A側)から観察したとき、文字等を表示する表示領域14が立体視できる状態で視認される。
本実施形態に係る装飾シート10では、基材20の両表面のうち観察側10Aと反対側の面である裏面20Aに第1インク層11、透明インク層12、第2インク層13を形成する。観察者は、基材20を透過して第1インク層11、透明インク層12、第2インク層13を視認する。図1では、第1インク層11及び第2インク層13に異なる方向のハッチングが施してある。第1インク層11及び第2インク層13の色は適宜選択できる。また、透明インク層12は紫外線が照射されることで硬化するUVインクである。透明インク層12をUVインクで形成するのは、硬化時間を短縮するためと透明インク層12の厚さ寸法を確保するためである。
また、第1インク層11、透明インク層12、第2インク層13はシルクスクリーン印刷により記載の順に基材20に形成される。即ち、第1インク層11を形成したのち、透明インク層12を形成して紫外線を照射して硬化させ、更に第2インク層13を形成する。
第1インク層11は、観察側から視認されるべき表示領域14の周縁から所定の距離だけ離れて配置され所定の領域と所定の厚さ寸法を備えるように形成される。また、透明インク層12は、第1インク層11の表示領域14側に表示領域14の輪郭に沿って第1インク層11の内側縁にかぶせて配置される。透明インク層12は、所定幅寸法と所定の厚さ寸法とを備える。
第2インク層13は、基材20の裏面20Aの全域にわたり第1インク層11及び透明インク層12を覆って形成される。
基材20に第1インク層11、透明インク層12、第2インク層13を形成することにより、視認側(10A側)からは、図1(a)(b)に示すように観察される。即ち、装飾シート10は、表示領域14の周囲に、所定幅寸法を備える透明インク層12が表示され、更にその周囲に第1インク層11が、更にその周囲に第2インク層13が表示される。
そして、図1(b)に示すように、透明インク層12は、第1インク層11にかぶせて形成されている。このため、透明インク層12のうち第1インク層11と第2インク層13とで挟まれた袋状領域15が形成される。
このようにして、表示領域14で「HD」の文字を描くように第1インク層11、透明インク層12、第2インク層13を形成する。すると、図1(c)に示すように、表示領域14の周囲に透明インク層12が、その周囲に第1インク層11が、更にその周囲に第2インク層13が形成される。
また、表示領域14のうち「D」の中抜き部にも、透明インク層12、第1インク層11、第2インク層13が表示される。
このような構造を備える本実施形態に係る装飾シートにおいて、第1インク層11及び第2インク層13の色彩等を変更することにより、様々な装飾シートを製造できる。
例えば、第1インク層11と第2インク層13とを同色にすると、第1インク層11と第2インク層13との境界が目立たなくなり、第1インク層11と第2インク層13とが一体のものとして認識される。そして、第1インク層11と第2インク層13とを金属色とすることにより、装飾シート10があたかも金属製であるかのように視認させることができる。
この状態で、装飾シート10は、表示領域14が第1インク層11及び第2インク層13から浮き上がって立体的に観察されることとなる。光が基材20に入射したとき、透明インク層12に隣接する第2インク層13の境界側面及び第1インク層11の境界側面の一方が光を反射し他方は影となる。これにより表示領域14が目立ち、透明インク層12の厚み以上に表示領域が立体的に表示される。また、第1インク層11と第2インク層13に挟まれた透明インク層12の袋状領域15部分は常に影になる。このため、第2インク層13の境界側面の光と影がより際立ち立体的に観察される。
以下、本考案に係る装飾シートの実施形態について説明する。以下の例は、装飾シートの表示領域に文字を記載したものであり、銘板として使用できる。
<第1実施形態>
次に第1実施形態について説明する。図2は本考案の第1実施形態に係る装飾シート示すものであり、(a)は観察状態を示す模式図、(b)は製造した装飾シートを示す写真、(c)は(a)中のC−C線に相当する拡大断面図である。
第1実施形態に係る装飾シートは、図1(c)中の第1インク層11と第2インク層13とを同じ銀色の鏡面インクで形成した。このため、図2(a)に示すように、「HD」と表示した表示領域34の周囲には、透明インク層32が形成され、更にその周囲に第1インク層31と第2インク層33とが形成される。ここで、図2(a)において、第1インク層31と第2インク層33とは同色で区別できないため、境界に二点鎖線を記載した。また、「D」を表示する表示領域34の中抜き部も透明インク層32と第1インク層31、第2インク層33とが隣接して配置される。なお、基材20は、長円形のものを使用している。
図2(b)で示した装飾シート40は、表示領域34として「技光堂」の文字を表記したものである。本例では、第1インク層31、第2インク層33を形成する鏡面インクとして、「セイコーアドバンス N700EXシルバー 高輝度インク」を使用した。また、透明インク層32を形成するUVインクとしては、「セイコーアドバンス UV5410−7 高透明インク」を使用した。
なお、第1インク層31及び第2インク層33の厚さ寸法を4μm〜15μm、透明インク層32の厚さ寸法を20μm〜100μmとした。更に、基材20は、PET(ポリエステル)製の透明薄板であり、厚さ寸法0.1mmのものを使用した。なお、基材20としては、他の透明な合成樹脂、例えばポリカーボネート、アクリル等を使用でき、厚さ寸法も必要に応じて変更できる。
図2(b)に示すように、本実施形態に係る装飾シート40は、「技光堂」を表した表示領域34が第1インク層31及び第2インク層33からなる背景から、透明インク層32の厚さ分だけ立体的に観察される。またこの立体感は、袋状領域35の作用により一層大きく視認される。
<第2実施形態>
次に第2実施形態について説明する。図3は本考案の第2実施形態に係る装飾シートを示すものであり、(a)は装飾シート断面を示す模式図、(b)は観察状態を示す模式図、(c)は製造した装飾シートを示す写真である。
第2実施形態に係る装飾シート50は、図3(a)に示すように、第1インク層51を黒色インク、第2インク層53を銀色の鏡面インクで形成した。また、第1インク層51を表示領域54の輪郭から所定寸法だけ離して基材20の全面に配置した。このため、図3(b)に示すように、「HD」と表示した銀色の第2インク層33が現れる表示領域34の周囲には、透明インク層52が表示され、更にその周囲に黒色の第1インク層51が表示される。また、「D」を表示する表示領域54の中抜き部も透明インク層52と第1インク層51とが隣接して配置される。なお、基材20は、長円形のものを使用している。
図3(c)で示した装飾シート60は、表示領域54として「技光堂」の文字を表記したものである。本例では、第1インク層51を黒色インク、第2インク層53を形成する鏡面インクとして、「セイコーアドバンス N700EXシルバー 高輝度インク」を使用した。また、同じく透明インク層52を形成するUVインクとしては、「セイコーアドバンス UV5410−7 高透明インク」を使用した。
また、第1インク層51及び第2インク層53の厚さ寸法を4μm〜15μm、透明インク層52の厚さ寸法を20μm〜100μmとした。更に、基材20は、PET(ポリエステル)製の透明薄板であり、厚さ寸法0.1mmのものを使用した。なお、基材20としては、他の透明な合成樹脂、例えばポリカーボネート、アクリル等を使用でき、厚さ寸法も必要に応じて変更できる。
図3(c)に示すように、本実施形態に係る装飾シート60は、「技光堂」を表した表示領域54が銀色の第2インク層53で表示され、黒色の第1インク層51で形成した背景から、透明インク層52の厚さ分だけ立体的に観察される。またこの立体感は、袋状領域55の作用により一層大きく視認される。
<第3実施形態>
次に第3実施形態について説明する。図4は本考案の第3実施形態に係る装飾シートを示すものであり、(a)は背景の模様を示す模式図、(b)は断面を示す模式図、図5は本考案の第3実施形態を示すものであり、(a)は観察状態を示す模式図、(b)は製造した装飾シートを示す写真である。
第3実施形態に係る装飾シートは、図5(a)に示すように、表示領域84が背景模様表示部70中に表示される。背景模様表示部70は、所定の図形を縞模様で描いている。この背景模様表示部70の縞模様は、細線を連続して描いて形成している。
例えば図4(a)に示す背景模様表示部70は、細線で重なった五芒星形を描いている。大小の各五芒星形は異なる方向に規則的に形成された細線で描かれている。この細線は図4(b)に示すように、基材20にUVインクで規則的に複数の細線71を描き、この細線71を覆って第2インク層83を形成することにより形成する。
本実施形態では、図5(b)に示すように、表示領域84、この表示領域84の周囲に形成する第1インク層81、透明インク層82を除いた領域を背景模様表示部70とする。なお、基材20は、長円形のものを使用している。
図5(b)で示した装飾シート90は、表示領域84として「Gikodo」の文字を表記したものである。本例では、第1インク層81と、第2インク層83を形成する鏡面インクとして、「セイコーアドバンス N700EXシルバー 高輝度インク」を使用した。また、同じく透明インク層82及び細線71を形成するUVインクとしては、「セイコーアドバンス UV5410−7 高透明インク」を使用した。
また、第1インク層81及び第2インク層83の厚さ寸法を4μm〜15μm、透明インク層82の厚さ寸法を20μm〜100μmとした。また、細線71の幅寸法は、0.1mmから0.4mmとし、細線71の間隔は、0.1mm〜0.6mm程度とする。更に、基材20は、PET(ポリエステル)製の透明薄板であり、厚さ寸法0.1mmのものを使用した。なお、基材20としては、他の透明な合成樹脂、例えばポリカーボネート、アクリル等を使用でき、厚さ寸法も必要に応じて変更できる。
このような構成により、本実施形態では、背景模様表示部70に四角錐(ピラミッド)を上から観察したような模様を連続して表示している。
図5(b)に示すように、本実施形態に係る装飾シート90は、細線で描いた背景模様表示部70中に「Gikodo」を表した表示領域84が銀色の第2インク層83で表示され、背景模様表示部70から、透明インク層82の厚さ分だけ立体的に観察される。またこの立体感は、袋領域の作用により一層大きく視認される。更に背景模様表示部70は、観察方向が変わると模様の各部の輝度が変化する。
なお、上記各実施形態では、第1インク層を銀色又は金色、第2インク層の色を銀色として説明したが、これらの色を変更することができる。即ち、各インクの色は他の色味を持つ金属色、有彩色、又は無彩色とすることができる。このように各インクの色を変更することで様々なデザインの装飾シートを製造できる。また、上記各実施例では装飾シートとなお、上記各実施形態は、長円形の基材を使用した例を示したが、基板の形状は長円形に限らない。基材を長方形として名刺、葉書、パンフレット、書籍、その他の印刷物に貼り付けたり、各種製品の表示板等に使用したりすることができる。
本考案に係る装飾シートは、金属製や合成樹脂製の装飾シートに代えて使用して文字等の表示領域を立体的に表示して銘板、印刷物に等に適用できるので産業上の利用性がある。
10:装飾シート
10A:観察側
11:第1インク層
12:透明インク層
13:第2インク層
14:表示領域
15:袋状領域
20:基材
20A:裏面
31:第1インク層
32:透明インク層
33:第2インク層
34:表示領域
35:袋状領域
40:装飾シート
50:装飾シート
51:第1インク層
52:透明インク層
53:第2インク層
54:表示領域
55:袋状領域
60:装飾シート
70:背景模様表示部
71:細線
81:第1インク層
82:透明インク層
83:第2インク層
84:表示領域
90:装飾シート

Claims (6)

  1. 透明な平板状部材で構成された基材と、
    前記基材の観察側と反対側をなす一方の表面に形成され、観察側から視認されるべき表示領域の周縁から所定の距離だけ離れて配置され所定の領域と所定の厚さ寸法を備える第1インク層と、
    前記基材の一方の面に形成され、前記第1インク層の前記表示領域側に前記表示領域の輪郭に沿って前記第1インク層の内側縁にかぶせて配置され、所定幅寸法と所定の厚さ寸法とを備える透明インク層と、
    前記基材の一方の表面の全面に前記第1インク層及び前記透明インク層を覆って形成された第2インク層と、
    を備え、観察側から視認したとき前記表示領域が浮き上がって見えることを特徴とする装飾シート。
  2. 前記第1インク層及び前記第2インク層は金属色、有彩色、無彩色の有色インクで形成されることを特徴とする請求項1に記載の装飾シート。
  3. 前記第2インク層は、前記第1インク層と同色又は異なる色であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の装飾シート。
  4. 前記基材の前記一方の表面のうち前記表示領域及び前記透明インク層を除く領域には透明インクで形成された規則的な縞模様をなす背景模様表示部を形成したことを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の装飾シート。
  5. 前記透明インク層は紫外線を受けて硬化するUVインクで形成されることを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の装飾シート。
  6. 前記第1インク層、前記透明インク層、及び前記第2インク層及び前記背景模様表示部のうち少なくとも一つの層はシルクスクリーン印刷で形成されることを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれか一項に記載の装飾シート。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN109243326A (zh) * 2018-10-24 2019-01-18 苏州益邦电子材料有限公司 自保护式铭牌

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