JP2012208290A - 表示プレート - Google Patents

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理恵子 網
Tomomi Hizume
友美 樋爪
Seiji Takizawa
誠司 滝澤
Koji Imayoshi
孝二 今吉
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Abstract

【課題】観察する方向が限定されず、ロゴ等の特定パターンが浮き上がって見える表示プレートを提供すること。
【解決手段】一方の面に特定パターン(20)が印刷され、他方の面に背景加飾層(30)が積層されたシート部材を有する表示プレートであって、シート部材は、透明シート(11)の一方の面に凸レンズ状である複数の集光素(12)が方向性を持って配列されて形成される集光素パターン(13)を有し、透明シート(11)の他方の面に着色された複数の画素(14)が集光素パターン(13)と同じ方向性を持って配列されて形成される画素パターン(15)を有してなる立体表示体(10)であることを特徴とする表示プレート。
【選択図】図1

Description

本発明は、ロゴ等の特定パターンが立体的に表示される表示プレートに関する。
一般的に、炊飯器や冷蔵庫などの家電製品には、製造会社等を示す表示プレート(銘板)が付けられている。表示プレートは、製造会社等のロゴパターンをプラスチック基材へ印刷する、もしくは金属を加工することによって作製されるものが多いが、このような作製方法では材料や加工方法に工夫が少なく、見た目が似通ってしまい、そのために他の製造会社との間での差別化が図りにくいといった問題点がある。そこで、見た目に特徴を持たせることが可能な表示プレートが提案されている(例えば、特許文献1〜3)。
特に、特許文献4では、蒲鉾状レンズが並んだレンチキュラーレンズを用いて、ロゴ等の特定パターンを浮き上がらせることで、観察者を視覚的に刺激し興味を引く方法が提案されている。
特開2006−330015号公報 特開2006−243421号公報 特開2001−265229号公報 特開2000−221890号公報
しかしながら、特許文献4のようにロゴ等を立体的に見せる方法では、表示プレートの観察位置が左右に動くと逆視現象が生じることから、ロゴ等が効果的に見える際の観察方向が限定されるという問題があった。
本発明の目的は、ロゴ等を観察する方向が限定されずにロゴ等の特定パターンが立体的に表示される表示プレートを提供することにある。
本発明の一態様によれば、一方の面に特定パターンが印刷され、他方の面に背景加飾層が積層されたシート部材を有する表示プレートであって、前記シート部材は、透明シートの一方の面に凸レンズ状である複数の集光素が方向性を持って配列されて形成される集光素パターンを有し、前記透明シートの他方の面に着色された複数の画素が前記集光素パターンと同じ方向性を持って配列されて形成される画素パターンを有してなる立体表示体であることを特徴とする表示プレートが提供される。
また、本発明の他の態様によれば、前記集光素の配列ピッチが前記画素の配列ピッチよりも大きくなるように、前記集光素パターン及び前記画素パターンが形成されている表示プレートが提供される。
また、本発明の他の態様によれば、前記特定パターンは、第一の加飾インキ層と第二の加飾インキ層とからなることを特徴とする表示プレートが提供される。
また、本発明の他の態様によれば、前記背景加飾層は、全光線反射率が35%以上、かつ正反射率が65%以上であることを特徴とする表示プレートが提供される。
また、本発明の他の態様によれば、前記背景加飾層に含まれる層のうち少なくとも一層は、意匠パターンを有することを特徴とする表示プレートが提供される。
また、本発明の他の態様によれば、前記背景加飾層は、フィルム層であることを特徴とする表示プレートが提供される。
また、本発明の他の態様によれば、前記背景加飾層は、インキ層であることを特徴とする表示プレートが提供される。
また、本発明の他の態様によれば、前記背景加飾層は、フィルム層及びインキ層であることを特徴とする表示プレートが提供される。
また、本発明の他の態様によれば、前記背景加飾層は、干渉フィルム及びインキ層が前記シート部材の前記他方の面に順に積層されてなることを特徴とする表示プレートが提供される。
また、本発明の他の態様によれば、前記インキ層に含まれる層のうち少なくとも一層は、真珠光沢顔料と樹脂と溶剤とからなるインキにより形成されることを特徴する表示プレートが提供される。
また、本発明の他の態様によれば、前記インキ層に含まれる層のうち少なくとも一層は、金属調粉末と樹脂と溶剤とからなるインキにより形成されることを特徴する表示プレートが提供される。
本発明によれば、表示プレートの上方から観察する観察者から見て立体表示体の裏面となる面に形成されている各画素の拡大像が立体表示体の下方に現出して見えるため、観察方向によらずに、立体表示体の表面となる面に形成されている特定パターンが立体的に見える表示プレートを提供することができる。
本発明の第1実施形態に係る表示プレートの概略構成を示す断面図である。 集光素パターンの配列の一例を示す図である。 集光素パターンの配列の一例を示す図である。 集光素パターンの配列の一例を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る表示プレートの概略構成を示す断面図である。 本発明の第3実施形態に係る表示プレートの概略構成を示す断面図である。 本発明の第4実施形態に係る表示プレートの概略構成を示す断面図である。 本発明の第5実施形態に係る表示プレートの概略構成を示す断面図である。 本発明の第6実施形態に係る表示プレートの概略構成を示す断面図である。 本発明の第7実施形態に係る表示プレートの概略構成を示す断面図である。 本発明の第8実施形態に係る表示プレートの概略構成を示す断面図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明において参照する各図では、他の図と同等部分は同一符号によって示される。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係る表示プレートの概略構成を示す断面図である。
図1に示されるように、本実施形態の表示プレートは、透明シート11の表面(すなわち、観察者が観察する側の面。以下、同様。)に、無着色又は着色の透明インキを用いて印刷された複数の凸レンズ状の集光素12からなる集光素パターン13が形成されている。また、透明シート11の裏面(すなわち、観察者が観察する側の面とは逆の面。以下、同様。)には、着色された透明又は不透明インキを用いて印刷された画素14からなる画素パターン15が形成されている。
また、この透明シート11の両面に集光素パターン13と画素パターン15とがそれぞれ印刷されてなる立体表示体10は、表面(すなわち、観察者が観察する側の面であって、集光素パターン13が形成される面。以下、同様。)に、第二の加飾インキ層20bと、第一の加飾インキ層20aとが順番に重なるように印刷されることによってロゴ等の特定パターン20が形成されている。
また、立体表示体10の裏面(すなわち、観察者が観察する側の面とは逆の面であって、画素パターン15が形成される面。以下、同様。)には、画素パターン15に背景加飾層30が積層されている。
透明シート11は、裏面に形成される画素パターン15が表面から視認できるように、透明なものを選択する。透明な材質であればよく、例えば、アクリルやポリカーボネート、ガラス等を用いることができる。
また、透明シート11の厚さは集光素12の焦点距離と同じ長さである必要があり、集光素12の焦点距離に応じて5〜5000μm程度である。
また、集光素パターン13は、透明シート11の表面に複数の凸レンズ状の集光素12を、方向性を持たせて配列して形成される。
集光素12の配列については、図2〜図4に示すような配列が一例として挙げられる。図2は、集光素12が縦横に同じピッチで格子状に配列されたものである。また、図3は、図2に示される配列を透明シート11の表面上で45度回転させた市松模様状の配列である。また、図4は、集光素12がハニカム模様状に配列されたものである。
画素パターン15は、透明シート11の裏面に複数の画素14を、表面の集光素パターン13と同じ方向性を持たせて配列して形成される。
ただし、本実施形態の表示プレートでは、集光素12の配列ピッチは画素14の配列ピッチよりも大きい必要がある。なぜならば、集光素12のピッチが画素14のピッチより大きければ、観察者が表示プレートを表面側から見た場合に、画素パターン15の拡大像が立体表示体10の下方に現出して見えることで、特定パターン20が浮き上がって見えるからである。もし、集光素12のピッチが画素14のピッチより小さくなっていると、観察者から見て画素パターン15の拡大像が立体表示体10より飛び出して見えるため、特定パターン20が浮き出るようには見えない。
集光素12の配列ピッチは、10〜2500μm程度の範囲内で選択されることが想定される。
集光素12の大きさは、集光素12の配列ピッチ以下であれば良いが、特に配列ピッチと同じであることが望ましい。見た目の意匠からは、特に100〜1000μm程度であることが好ましい。集光素12の大きさが100μm以上であると特定パターン20の立体感が際立つ。さらに、表示プレートとしての外観品質を保つためレンズとしての大きさを考慮すると、集光素12の大きさは1000μm未満であることが好ましい。
集光素12の高さ、すなわち凸レンズの底面から頂点までの高さは、集光素12の焦点距離が透明シート11の厚さと同じとなるように形成されれば良く、2〜1000μm程度である。
また、画素14の大きさは集光素12よりも小さければよく、形状は特に限定されない。例えば、三角形、四角形等の多角形、円形、星形、ハート形、文字形等であってもよい。
集光素パターン13は、印刷や成形等により形成することができる。印刷する方法では、溶剤型インキやUVインキを用いることで、そのインキの表面張力により凸レンズ状となる。透明シート11と集光素12とが同一の材質であるときは、成形によって、集光素パターン13を形成することができる。
画素パターン15は、着色された溶剤型インキやUVインキ等を用いて、作製したい大きさや精度に応じて、スクリーン印刷またはオフセット印刷等で形成することができる。
特定パターン20は、立体表示体10の表面に第一の加飾インキ層20aと第二の加飾インキ層20bとを印刷して形成される。
第一の加飾インキ層20aは、ロゴとして観察者に見せる色や質感を実現可能なインキを1層以上塗工して形成される。第二の加飾インキ層20bは、ロゴの影として見せる色のインキを1層以上塗工して形成される。
第一の加飾インキ層20aが透明インキや真珠光沢インキ等の隠蔽性が低いインキの場合は、ロゴとして第一の加飾インキ層20aおよび第二の加飾インキ層20bの両方の色や質感が表れる。また、観察者に対してロゴとして見せたい色と、影として見せたい色とが同色である場合は、第一の加飾インキ層20aと第二の加飾インキ層20bとを合わせて1層とすることもできる。
すなわち、特定パターン20が、観察者から見てロゴとして見える第一の加飾インキ層20aと、影の色を付与する第二の加飾インキ層20bとからなることで、ロゴの色と影の色とを自由に選択でき、様々な色の組み合わせを実現できる。
第一の加飾インキ層20aと第二の加飾インキ層20bを構成するインキは、プロセスインキの他に、真珠光沢インキや金・銀インキ、蓄光インキ等、目的の意匠に合わせて選択可能であり、スクリーン印刷やパッド印刷等で塗工される。
背景加飾層30は、立体表示体10の裏面に積層される。具体的には、背景加飾層30は、フィルム層およびインキ層が少なくとも1層以上積層されて形成される。集光素パターン13及び透明シート11は透明であるため、背景加飾層30は観察者にとって表示プレートの背景の役割を果たし、さらに特定パターン20の影を映すための反射層の役割をも果たすものである。
本実施形態においては、背景加飾層30は、立体表示体10の表面側からの全光線反射率が35%以上、かつ正反射率が65%以上であり、好ましくは全光線反射率が55%以上、かつ正反射率が80%以上である。なお、背景加飾層30の全光線反射率が35%未満、かつ正反射率が65%未満でも特定パターン20の影は、透明シート11内の反射および背景加飾層30の反射により観察可能となるが、全光線反射率が35%以上、かつ正反射率が65%以上であれば、視認性がより良くなり、輪郭がより明瞭となる。
すなわち、本実施形態の表示プレートは、立体表示体10の表面側から観察された場合、第二の加飾インキ層20bの色で示される特定パターン20の影が背景加飾層30に反射することにより、立体表示体10の裏面側に存在するように映るため、特定パターン20の影を印刷で描いた場合等と比較して、より自然な浮遊感を演出できる。
(第2実施形態)
本実施形態の表示プレートの特徴は、背景加飾層30として、意匠を持つ(デザイン性を有する)フィルム40が画素パターン15に積層されて形成される点である。図5は、本実施形態に係る表示プレートの概略構成を示す断面図である。
また、上述したように、背景加飾層30として、フィルム40は、立体表示体10の表面側からの全光線反射率が35%以上、かつ正反射率が65%以上であることが好ましい。本実施形態では、フィルム40は、カラーフィルムや金属蒸着フィルムなど使用した。これにより様々な色や質感を表現することが可能である。
また、透明性の高いホログラムのフィルムをさらに用いるなど、2枚以上のフィルムを貼合しても良い。フィルム40は、特にアルミ蒸着フィルム等のような全光線反射率が55%以上、かつ正反射率が80%以上のフィルムを用いると、特定パターン20の影がくっきりと見えるため、より好ましい。
(第3実施形態)
本実施形態の表示プレートの特徴は、背景加飾層30として、インキ層50が画素パターン15に積層されて形成される点である。図6は、本実施形態に係る表示プレートの概略構成を示す断面図である。
インキ層50全体で、立体表示体10の表面側からの全光線反射率が35%以上、かつ正反射率が65%以上であることが好ましい。また、インキ層50は、具体的には、ミラーインキやカラーアルミ蒸着インキなど、表示プレートの背景のイメージに合った所望の質感のインキを選択することができる。また、透明インキや金属調粉末分散インキを組み合わせるなどして、2層以上塗工されても良い。
(第4実施形態)
本実施形態の表示プレートの特徴は、背景加飾層30として、透明シート11の裏面に形成された画素パターン15に透明のインキ層50が積層され、さらに意匠を持つフィルム40が積層されて形成される点である。図7は、本実施形態に係る表示プレートの概略構成を示す断面図である。
本実施形態の表示プレートにおいては、インキ層50が透明で隠蔽性が低いため、インキ層50とフィルム40の両方の質感を表示プレートの背景に付与することができる。立体表示体10の表面側からの全光線反射率が35%以上、かつ正反射率が65%以上であることが好ましい。また、インキ層50は2層以上塗工されてもよく、フィルム40は2枚以上貼合しても良い。
(第5実施形態)
本実施形態の表示プレートの特徴は、背景加飾層30として、透明シート11の裏面に形成された画素パターン15に透明のインキ層50とフィルム40とが順に積層され、さらに、表示プレートに意匠を施すパターン層60が積層されて形成される点である。図8は、本実施形態に係る表示プレートの概略構成を示す断面図である。
観察者は意匠を施すパターン層60が、原寸大で立体表示体10の裏面側にあるように見えるため、背景加飾層30に加えて新たな意匠層が観察される。特に、透明シート11の厚みが2mm以上のときに立体的な意匠の価値が高い。
立体表示体10の表面側からの全光線反射率が35%以上、かつ正反射率が65%以上であることが好ましい。また、パターン層60は、あらゆるフィルムやインキを使用して形成することができる。また、パターン層60により施されるパターンは特に限定されず、例えば、ドット柄、ハニカム柄、ヘアライン柄、文字等が挙げられる。
(第6実施形態)
本実施形態の表示プレートの特徴は、第3実施形態にて説明したインキ層50において、インキ層50に含まれる層のうち少なくとも一層が真珠光沢顔料と樹脂と溶剤とからなる真珠光沢インキ層70で構成される点である。図9は、本実施形態に係る表示プレートの概略構成を示す断面図である。
図9に示されるように、本実施形態の表示プレートでは、画素パターン15が形成された立体表示体10の裏面に、背景加飾層30として、真珠光沢インキ層70が積層され、さらに、真珠光沢インキ層70以外の層からなるインキ層50が積層されている。
真珠光沢インキは、その特有の色調や柔らかい光沢を持つことから表示プレートに高級感を与えることができる。また、表示プレートを見る角度によって色調が変化する意匠を付することも可能である。真珠光沢インキ層70に用いられる真珠光沢インキは、顔料として、基材がマイカで被覆材が二酸化チタンであるものの他に、基材がシリカやアルミナで、被覆材がシリカや酸化第二鉄であるものなど、多くのものが使用できる。
(第7実施形態)
本実施形態の表示プレートの特徴は、第3実施形態にて説明したインキ層50において、インキ層50の少なくとも一層が金属調粉末と樹脂と溶剤とからなる金属調粉末分散インキ層80で構成される点である。図10は、本実施形態に係る表示プレートの概略構成を示す断面図である。
図10に示されるように、本実施形態の表示プレートでは、画素パターン15が形成された立体表示体10の裏面に、背景加飾層30として、金属調粉末分散インキ層80が積層され、さらに、金属調粉末分散インキ層80以外の層からなるインキ層50が積層されている。
金属調粉末は金属調の光沢感があり、真珠光沢顔料と比較して粒径が大きいものが多いことから、より存在感が大きく、高級感のある意匠の一つとして広く用いられる。金属調粉末分散インキ層80に用いられる金属調粉末としては、例えば、アルミニウムをPET(Polyethylene terephthalate)に蒸着させて断裁したもの(ラメ)や、積層PETフィルム(干渉フィルム)を断裁したもの等を用いることができる。これらは2種類以上混合して用いても良いし、真珠光沢顔料と組み合わせて用いても良い。
(第8実施形態)
本実施形態の表示プレートの特徴は、背景加飾層30として、透明シート11の裏面に形成された画素パターン15に干渉フィルム90が積層され、さらに透明又は不透明のインキ層50が積層されて形成される点である。図11は、本実施形態に係る表示プレートの概略構成を示す断面図である。
干渉フィルムは、金属調の光沢を持つものや、角度によって色が変化するものがあることから、表示プレートに高級感を与え、観察者の興味を惹きつけることができる。干渉フィルム90は、具体的には、例えば、PETの積層フィルム等を用いることができる。なお、同じ干渉フィルム90でも、下地となるインキ層50の色を変えることで、その色調を変化させることができる。
以下に、上記の実施形態に係る表示プレートについての実施例を説明する。ただし、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
上記の第2実施形態に係る表示プレートの具体的な実施例について、以下、説明する。先ず、立体表示体10の作製においては、透明シート11は1mm厚のポリカーボネートシート(商品名 パンライトシート PC−1151;帝人化成株式会社)を用いる。
そして、透明シート11の表面に、画素パターン15をスクリーン印刷により形成する。具体的には、草色インキ(商品名 VG遅乾コンク791;帝国インキ株式会社)を用いて、350メッシュのリーフ形パターン版にて膜厚が約1.3μmになるよう印刷を施す。リーフ形の各画素14の大きさは縦160μm、横490μmであり、市松模様状にピッチ400μmで配列する。
また、透明シート11の裏面に、集光素パターン13をスクリーン印刷により形成する。具体的には、スクリーン印刷用UVインキ(商品名 UV−5410−7;株式会社セイコーアドバンス)を用いて、350メッシュのドットパターン版にて、集光素12の高さが8μmとなるよう印刷を施す。集光素12のレンズ径は360μmで、画素14と同じ配向性である市松模様状にピッチ410μmで配列する。
上記のようにして完成した立体表示体10の表面に、第二の加飾インキ層20b、第一の加飾インキ層20aを順に積層して、特定パターン20を形成する。具体的には、第二の加飾インキ層20bには紅色インキ(商品名 EG−121紅;帝国インキ株式会社)、第一の加飾インキ層20aには墨色インキ(商品名 EG−911墨;帝国インキ株式会社)を使用し、300メッシュの文字パターン版にて膜厚がそれぞれ約4μmになるようスクリーン印刷を順に施す。
次に、立体表示体10の裏面に、背景加飾層30としてフィルム40を積層する。フィルム40として、ホログラムフィルム(商品名 アルグラスHXF310;株式会社トッパン プロスプリント、全光線反射率 68%、正反射率 88%)を用いる。これを、粘着剤(商品名 OPTERIA MO−3005C;リンテック株式会社)を用いて、ラミネーター(装置名:VA−900;大成ラミネーター株式会社)で貼り合わせる。
上記の第3実施形態に係る表示プレートの具体的な実施例について、以下、説明する。第2実施形態の実施例1と同じ手法で立体表示体10を作製し、立体表示体10の表面に特定パターン20を形成する。
次に、立体表示体10の裏面に、背景加飾層30としてインキ層50を積層する。インキ層50として、群青色インキ(VG−037群青;帝国インキ株式会社、全光線反射率 23%、正反射率 20%)を300メッシュのベタ版にて膜厚が約4μmになるようスクリーン印刷で塗工する。
上記実施例1および実施例2の表示プレートを観察すると、実施例1の表示プレートは背景がホログラム調、実施例2の表示プレートは背景が群青色であって、双方ともに、草色のリーフ形の各画素14からなる画素パターン15の拡大像が立体表示体10の約10mm下方にあるように見え、それにより表示プレートの表面の墨色の文字形の特定パターン20が約10mm浮き上がって見えた。また、観察時における各画素14の拡大像のサイズは縦2.6mm、横7.8mmであり、実際の大きさの約16倍に見えた。
実施例1の表示プレートは、文字形の特定パターン20の影が、実際の特定パターン20の位置より約1mm下方に紅色で鮮明に映るように見えた。また、実施例2の表示プレートにおいても、文字形の特定パターン20の影は、実際の特定パターン20の位置よりも約1mm下方に紅色で映るように見えていたが、実施例1の表示プレートのほうが視認性が良く、輪郭も明瞭であった。
これは、実施例1の表示プレートの背景加飾層30の全光線反射率および正反射率が、それぞれ68%、88%であり、背景加飾層30の全光線反射量、正反射量が共に実施例2の表示プレートよりも高いために、特定パターン20の影が、より濃く明瞭になったためである。
(まとめ)
上記のように、本発明によれば、表示プレートの上方から観察する観察者から見て立体表示体の裏面となる面に形成されている各画素の拡大像が立体表示体の下方に現出して見えるため、観察方向によらずに、立体表示体の表面となる面に形成されている特定パターンが立体的に見える表示プレートを提供することができる。
また、立体表示体10を構成するシートが透明であることから(透明シート11)、立体表示体10の裏面の背景加飾層30を形成する各インキ層(インキ層50、真珠光沢インキ層70、金属調粉末分散インキ層80)やフィルム層40の質感や意匠を活かした背景を持つ表示プレートを得ることができる。また、透明のインキやフィルムを組み合わせることで、2種類以上の素材の質感を同時に活かすことができる。
10 立体表示体
11 透明シート
12 集光素
13 集光素パターン
14 画素
15 画素パターン
20 特定パターン
20a 第一の加飾インキ層
20b 第二の加飾インキ層
30 背景加飾層
40 フィルム
50 インキ層
60 パターン層
70 真珠光沢インキ層
80 金属調粉末分散インキ層
90 干渉フィルム

Claims (11)

  1. 一方の面に特定パターンが印刷され、他方の面に背景加飾層が積層されたシート部材を有する表示プレートであって、
    前記シート部材は、透明シートの一方の面に凸レンズ状である複数の集光素が方向性を持って配列されて形成される集光素パターンを有し、前記透明シートの他方の面に着色された複数の画素が前記集光素パターンと同じ方向性を持って配列されて形成される画素パターンを有してなる立体表示体である
    ことを特徴とする表示プレート。
  2. 前記集光素の配列ピッチが前記画素の配列ピッチよりも大きくなるように、前記集光素パターン及び前記画素パターンが形成されていることを特徴とする請求項1に記載の表示プレート。
  3. 前記特定パターンは、第一の加飾インキ層と第二の加飾インキ層とからなることを特徴とする請求項1又は2に記載の表示プレート。
  4. 前記背景加飾層は、全光線反射率が35%以上、かつ正反射率が65%以上であることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の表示プレート。
  5. 前記背景加飾層は、フィルム層であることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の表示プレート。
  6. 前記背景加飾層は、インキ層であることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の表示プレート。
  7. 前記背景加飾層は、フィルム層及びインキ層からなることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の表示プレート。
  8. 前記背景加飾層に含まれる層のうち少なくとも一層は、意匠パターンを有することを特徴とする1から7のいずれか一項に記載の表示プレート。
  9. 前記背景加飾層は、干渉フィルム及びインキ層が前記シート部材の前記他方の面に順に積層されてなることを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載の表示プレート。
  10. 前記インキ層に含まれる層のうち少なくとも一層は、真珠光沢顔料と樹脂と溶剤とからなるインキにより形成されることを特徴する請求項6、7および、9のうちいずれか一項に記載の表示プレート。
  11. 前記インキ層に含まれる層のうち少なくとも一層は、金属調粉末と樹脂と溶剤とからなるインキにより形成されることを特徴する請求項6、7および、9のうちいずれか一項に記載の表示プレート。
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