JP2019059543A - 軟包装材 - Google Patents
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Abstract
Description
このような立体画像は、硬質で厚肉のレンチキュラーレンズなどを使用していたので、コストも高く、用途は限られていた。
レンズと高い凸形状を、撥液性ニスによるパターンを含む印刷物にグロスニスコーティングを施して、撥液性ニスとの非相溶性を利用して作成することを提案している。
この包装体は、基材がいくらか軟質であっても、シート上に形成することはできるが、あくまで紙容器のような平面を有する箱型の包装体であって、立体的に視覚可能な光学的効果は固定しており、軟らかい軟包装材に使用することはできないものであった。
金属蒸着フィルムと透明樹脂フィルムとの間に、部分的に配置した接着部を介して形成される隙間と、隙間の金属蒸着フィルムのフィルム面側に網点で印刷された印刷部と、を有したことを特徴とする軟包装材である。
図1は、本発明の第1実施形態例における軟包装材1の構成を模式的に表わした縦断面図である。
本発明の軟包装材1は、少なくとも、内側から紙あるいは樹脂フィルムからなる基材2と、金属蒸着層31を有する蒸着フィルム3と、透明樹脂フィルム4、網点状のレンズ5、の順で構成されている。
さらに、基材2の内側には、包装袋とするために融着するシーラント層21を設けることが好ましい。
金属蒸着層31を有する蒸着フィルム3は、金属蒸着層31を基材2側に向け、金属蒸着フィルム3のフィルム面側と透明樹脂フィルム4との間には、部分的に配置した接着部6を介して隙間7を形成している。
隙間7には、網点状に印刷された印刷部8を有している。
4方を接着部6で囲まれた間に隙間7が形成され、隙間7の中に、印刷部8が網点状に飛び飛びに形成させる。
印刷部8の網点は、左右2方向用に合わせて少なくとも2つの網点で構成される。
この為、印刷部8は左用、右用の2枚の原稿を合わせ、できるだけ同時に2つの原稿をあわせた合わせ原稿を用いて一度に印刷する。
印刷部8の画像印刷は、グラビア印刷、フレキソ印刷、オフセット印刷など、網点を使用
した印刷で行なう。
その印刷部8の網点に合わせ、網点状のレンズ5のレンズピッチ51(図1参照)は、網点で印刷された印刷部のふたつの網点のうち、左目用の網点間のピッチ、または右目用の網点間のピッチと等しく形成されている。
網点状に印刷された印刷部8と網点状のレンズ5との距離が、網点状のレンズの焦点距離近傍に設定されている。そうすると、外光が入射すると、金属蒸着層31の裏面は鏡のような反射面となり、そこで入射光91は反射し、印刷部8に光が裏面から入射する。
レンズ5の焦点距離に置かれた印刷部8によって乱反射した光は、レンズ5で屈折し、左用印刷部81を通った透過光は平行になって左目用の反射光92となり、左目に入射する。同じように、右用印刷部82を通った透過光は平行になって右目用の反射光93となり、右目に入射する。そして、それぞれの目に入った光は、脳によって総合的に認識される。
網点状のレンズ5と印刷部8との距離が焦点距離よりずれると、印刷部8によって乱反射した光は、レンズ5で屈折するが、印刷部81を通った透過光は平行にならないで、拡散するように光が広がり、目でしっかりと正確に認識できなくなる。それは、焦点が合わないで部分的にぼやけた画像であったり、局所的に縮小したり、部分的に拡大された画像になったり、レンズ同士のずれもあって、モアレを発生したりして、奇抜で派手な画像効果を得ることができる。
4方を接着部6で囲んで、隙間7を形成しているが、接着部6が、多数の島状に分断され、多数の隙間7が繋がっている。隙間7の中には、印刷部8が網点状に飛び飛びに形成されている。接着部6が島状に別れることによって、画像に合わせて接着部6を増やし、隙間を確実に確保することもできる。
特に、図5のような包装体では、隙間7が閉鎖空間でないので、蒸着フィルム3と、透明樹脂フィルム4との間で、隙間7にある空気は、隣り合う隙間7や外気とも通じ、自由に行き来することができる。
この為、包装体1を曲げたり、折ったりして変形しやすいと共に、隙間7自体を、大きく、かつ、細かく、繊細に変化させることが可能である。
それは、図4で示すような網点状のレンズ5と印刷部8との距離の変化でもあるので、画像の変化・変形が極端に変化させることが可能とする。
印刷機では、インクジェット印刷機や、シルク印刷機、グラビア印刷機、フレキソ印刷機、オフセット印刷機などが考えられる。
基材として、30μmの2軸延伸ポリプロピレン樹脂フィルムを使用した。
基材の裏面側には、エクストラミネーション機を使用し、40μmの直鎖状低密度ポリエチレン樹脂をシーラントとして貼り合せた。
蒸着フィルムは、12μmの2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムの片面にアルミニウムを蒸着した。
蒸着フィルムのアルミニウム蒸着面を基材側に向け、ドライラミネーション機を使用し、二液硬化型であるウレタン系接着剤を介して接着した。
印刷インラインラミネート機を使用し、下記内容で包装用フィルムを作成した。
すなわち、図版原稿を、いちばん暗い部分の濃度を50%程度に下げ、一番明るい部分の濃度を3%程度とした半調の下地絵柄とした網点とし、基材に貼り合せた蒸着フィルムの非蒸着面に、グラビア法で印刷した。
12μmのポリエチレンテレフタレートフィルムを透明樹脂フィルムとして使用し、これに透明ニスで、図版原稿の網点のピッチに合わせ、透明ニスを網点状にレンズを表面に塗工により形成し、かつ、レンズ反対面に接着剤をグラビア印刷方式で部分的に塗工した。上記部分的に接着剤を塗工した透明樹脂フィルム面と、基材と貼り合せて画像を印刷した蒸着フィルムと、を貼り合せ、軟包装材を得た。
基材として、30μmの2軸延伸ポリプロピレン樹脂フィルムを使用した。
基材の裏面側には、エクストラミネーション機を使用し、40μmの直鎖状低密度ポリエチレン樹脂をシーラントとして貼り合せた。
蒸着フィルムは、12μmの2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムの片面にアルミニウムを蒸着した。
蒸着フィルムのアルミニウム蒸着面を基材側に向け、ドライラミネーション機を使用し、二液硬化型であるウレタン系接着剤を介して接着した。
印刷機を使用し、下記内容で包装用フィルムを作成した。
すなわち、図版原稿を、いちばん暗い部分の濃度を50%程度に下げ、一番明るい部分の濃度を3%程度とした半調の下地絵柄とした網点とし、基材に貼り合せた蒸着フィルムの非蒸着面に、グラビア法で印刷した。
図版原稿の網点のピッチに合わせ、透明ニスを網点状にレンズを表面に塗工により形成し
、軟包装材を得た。
上記構成で作成した軟包装材を、絵柄に合わせて、縦200mm、横125mmの矩形に断裁し、3方をシールして包装袋を作成した。
内容物としてコーヒー豆を包装袋の内部に入れ、外観、手触りなどの評価を行った。
視覚的立体感として、左右の目で見た時の、全体的な立体感の有無を確認した。
視覚的立体感では、実施例も比較例も、同じように左右の目で見た時の、全体的な立体感が強く感じられた。
しかし、比較例は、触った部分は立体感が無くなったように感じられた。
しかし、比較例では、真正面で見る分には派手で目立ったが、少し目線がずれると、変化が無く、包装体の存在感は、実施例に比べ、大きく劣っていた。
2・・・・・・・・・基材
21・・・・・・・・シーラント層
3・・・・・・・・・金属蒸着フィルム
31・・・・・・・・金属蒸着層
4・・・・・・・・・透明樹脂層
5・・・・・・・・・網点状のレンズ
51・・・・・・・・レンズピッチ
52・・・・・・・・レンズ印刷間距離
6・・・・・・・・・接着剤
7・・・・・・・・・隙間
8・・・・・・・・・印刷部
91・・・・・・・・入射光
92・・・・・・・・左目用透過光
93・・・・・・・・右目用透過光
Claims (4)
- 少なくとも、紙あるいは樹脂フィルムからなる基材の一方の面上に、基材側に金属蒸着層を有する金属蒸着フィルム、透明樹脂フィルム、網点状のレンズ、の順で構成される軟包装材であって、
金属蒸着フィルムと透明樹脂フィルムとの間に、部分的に配置した接着部を介して形成される隙間と、隙間の金属蒸着フィルム側に網点で印刷された印刷部と、を有したことを特徴とする軟包装材。 - 網点状のレンズのピッチが、網点で印刷された印刷部のふたつの網点のうち、左目用の網点間のピッチ、または右目用の網点間のピッチと等しく形成されていることを特徴とする請求項1に記載の軟包装材。
- 網点で印刷された印刷部と網点状のレンズとの距離が、網点状のレンズの焦点距離近傍とすることを特徴とする請求項1又は2に記載の軟包装材。
- 網点状のレンズが、透明ニスにより形成されたレンズであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の軟包装材。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH0459356A (ja) * | 1990-06-29 | 1992-02-26 | Dainippon Printing Co Ltd | 光輝性装飾シート |
JP2010260561A (ja) * | 2009-04-30 | 2010-11-18 | Toppan Printing Co Ltd | マイクロレンズ付き包装容器 |
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-
2017
- 2017-09-28 JP JP2017187915A patent/JP6981145B2/ja active Active
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