JP3169584U - 印刷シート - Google Patents
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Abstract
【課題】奥行きがあるように見える立体視シート本体の上に印刷するもので、印刷部自体は平面的ではあるもののこの印刷部だけが浮き上がっているように見え、且つこの印刷部分はレンズ越し画像ではなく直接観察されるため鮮明な印刷シートを提供する。【解決手段】立体視シートの表面に印刷プライマーコーティング層が、更に該印刷プライマーコーティング層表面にインク受容層が、形成されており、該インク受容層にインクジェットプリンター印刷が施されたもの。【選択図】図1
Description
本考案は、新規な印刷シートの構造に関するものである。
印刷面を有するシートというものは非常に古くから存在しており、現在も種々多数提案商品化されている。これに広告効果を求める場合、基本的には記載(主として印刷)される文字や模様、絵や写真、等々に工夫を凝らし、それによって観察者の目を引くように努めるわけであるがそのような中に、いわゆる「3D効果」を求めたものがある。
これらは、シート(薄板)でありながら外観すると立体的に見えるという効果のあるものであり、レンチキュラーシート、ホログラムシート等が現在多数出回っている。
レンチキュラーシートとは、画像上に微細で細長いカマボコ状凸レンズを多数配置したもので、このレンズによって各レンズの一部しか視認できなく構成されており、例えば視差の異なる2画像を短冊状に細分し、これらを交互に配置すれば、立体画像として認識されることになるというものである。
ホログラムシートとは、レーザー光線を用いて、光の方向と強さを干渉縞という形で記録したシートのことで、ここに光が当たるとシート上の干渉縞によって回折が起き、光強度と位相が再現されているため像は三次元となる。観察者が移動しながらこれを見ると、映し出された像は回転しているように見える。
レンチキュラーシートとは、画像上に微細で細長いカマボコ状凸レンズを多数配置したもので、このレンズによって各レンズの一部しか視認できなく構成されており、例えば視差の異なる2画像を短冊状に細分し、これらを交互に配置すれば、立体画像として認識されることになるというものである。
ホログラムシートとは、レーザー光線を用いて、光の方向と強さを干渉縞という形で記録したシートのことで、ここに光が当たるとシート上の干渉縞によって回折が起き、光強度と位相が再現されているため像は三次元となる。観察者が移動しながらこれを見ると、映し出された像は回転しているように見える。
レンチキュラーシート・ホログラムシート等は、いずれも立体画像を表現するものであるため、訴求効果が高いことは紛れもない事実である。しかし、例えばレンチキュラーシートの場合には、視差の異なる2画像を短冊状に細分し、これらを交互に配置することが困難であるし、レンズ集合体をこの画像に貼り合わせることが非常に難しい。またホログラムシートの場合も、撮影という手法によって干渉縞の微細な像を記録する必要があるため家庭で制作できるようなものではない。
従って、基本的に非常に高価な印刷物となっている。また、例えばこれを広告用として入手するには、原画像を持って専門業者に依頼するということになるわけであるが、これでは、少量多種の原画像に対応する、或いは広告内容の頻繁な変更が余儀なくされる業種の場合、コスト上の問題から利用できないことにもなりかねない。
そこで本考案者は上記点に鑑み、安価簡便に立体視できる印刷シートを提供すべく種々検討を重ね、遂に本考案を成したものである。即ちその特徴とするところは、立体視シートの表面に印刷プライマーコーティング層が、更に該印刷プライマーコーティング層表面にインク受容層が、形成されており、該インク受容層にインクジェットプリンター印刷が施されたものである点にある。
ここで「立体視シート」とは、奥行きがあるように見えるシートのことである。例を挙げると、シート表面に細かな(例えば約0.5mm)ピッチで半円柱状レンズを配列したもの、シートの一面に多数の半球状レンズ(例えば直径0.1mm、高さ0.05mm程度)を整列配置したもの、更に、表裏両面にレンズを配置したもの、等がある。そして基本的に、レンズ配置面と反対側(表裏両面にレンズを配置したものの場合にはこれらの中間位置)に画像を印刷し、この画像をレンズ越しに観察することになる。
材質については特に限定するものではないが、製造の容易性、コスト面でポリプロピレンが最適である。
材質については特に限定するものではないが、製造の容易性、コスト面でポリプロピレンが最適である。
立体視シートの表面には表面処理剤として、印刷プライマーコーティング層が設けられている。印刷プライマーの種類については限定せず、従来よりポリプロピレン用として用いられている塩素化ポリプロピレン等を適宜採用すれば良い。
印刷プライマーコーティング層の表面には、インク受容層が設けられている。特にポリプロピレンの場合には印刷が困難であるため必須である。インク受容層についても限定するものではないが、本考案にあってはインクジェットプリンターでの印刷を可能とするものであることが望ましいので、水性インクとの親和性に優れたもの(例えばポリビニルアルコール系のものや、タンパク質系のもの等)が良好である。
このインク受容層に印刷を施すことになる。即ち、この印刷部分だけに着目した場合には立体的なものとして認識されるわけではない。しかし上記したように立体視シートは、奥行きがあるように見えるシートであって、そのシートの表面に印刷部分が存在することから、該奥行き分だけ浮き上がって印刷されているように見え、非常に訴求力のある印刷シートとなる。
なお、印刷プライマーコーティング層とインク受容層の間に、隠蔽用下地印刷部を形成するようにしても良い。これは、印刷部分に光透過性のある、或いは淡い色彩のインクが用いられていると、記載が視認しにくくなるため、これを防ぐための措置であって不可欠のものではない。また、隠蔽用下地印刷部に関しては該部分は立体視できないので、該印刷プライマーコーティング層表面の20〜50%に施すようにするのが好ましい。材料については何ら限定しない。
本考案に係る印刷シートは、以下述べる如き効果を有する極めて有用な考案である。
(1) 家庭用プリンターの代表であるインクジェットプリンター印刷対応が容易であるので、安価簡便に印刷シートの製作ができる。
(2) 奥行きがあるように見える立体視シートの上に印刷するものであり、印刷部自体は平面的ではあるもののこの印刷部だけが浮き上がっているように見え、且つこの印刷部分はレンズ越し画像ではなく直接観察されるため、鮮明である。
(3) 安価簡便に製作できることから印刷内容の頻繁な変更に対しても迅速に対応できることとなり、これまで立体視シートの採用が困難であったような業種の広告媒体、例えば日替わりメニューが表示された看板等としても活用でき、観察者に与えるインパクトは強烈なものとなる。
(2) 奥行きがあるように見える立体視シートの上に印刷するものであり、印刷部自体は平面的ではあるもののこの印刷部だけが浮き上がっているように見え、且つこの印刷部分はレンズ越し画像ではなく直接観察されるため、鮮明である。
(3) 安価簡便に製作できることから印刷内容の頻繁な変更に対しても迅速に対応できることとなり、これまで立体視シートの採用が困難であったような業種の広告媒体、例えば日替わりメニューが表示された看板等としても活用でき、観察者に与えるインパクトは強烈なものとなる。
以下図面に基づき本考案を更に詳細に説明する。
図1(a)は、本考案に係る印刷シート1(以下「本考案シート1」という)の一例を示す概略斜視図である。本考案シート1は、立体視シート本体2の表面に、印刷部3が施されたものである。本例の立体視シート本体2は、厚み約0.5mmであり材質はポリプロピレンである。
但しこれを肉眼視すると、あたかも同図(b)で示すようなものとして認識される。即ち20mm程度の奥行きがある半透明体の上に印刷部3が存在しているように錯覚されることになる。印刷部3自体は、レンズ透過光によって画像を認識するものではなく直接観察するものであるので平面的である。しかし印刷部3以外の部分は、レンズの存在によって奥行きがあるように見えるため、該奥行き分だけ浮き上がっているように認識され、ある種の3D効果がもたらされる。
図2(a)乃至(c)は、本考案シート1の製造方法の一例を示すものであって、その一部を経時的且つ概略的に示す断面図である。立体視シート本体2は本例の場合、図の上側から観察するものであり、同図(a)で示すように、上側面にのみ多数のレンズ21が配置されている。このレンズは、半円筒形のレンズを整列させたいわゆるレンチキュラーレンズであるが、他の形態のレンズであっても良いし、シート両面にレンズを配置するものであっても良いものである(図示省略)。
次にこの立体視シート1の上面全面に、その材質であるポリプロピレンに適合する印刷プライマー4を塗布する〔同図(b)〕。本例では無色透明の塩素化ポリプロピレンを用いたが、場合によっては、立体画像の認識を損なわない範囲で、有色のもの、或いは半透明のものを用いても良い。
更に、印刷プライマー4の表面に、インク受容層5を形成させるべく、適当な材質(本例ではポリビニル系樹脂)を塗布する。こうして得られるシートの表面に印刷を施せば本考案シート1が完成する〔同図(c)〕。この表面印刷には、本例では家庭用インクジェットプリンターを用いた。この種のプリンターは、多数出回っており、業務用と比較して格段に廉価であるため、誰でも手軽に印刷できる環境にあると言える。従って、インク受容層5を形成させた段階(未印刷)のものを種々大量に生産しておき製品とすれば、利用者は適当なシートを購入し、これにインクジェットプリンターで印刷するだけであるため利便性が高い。
なお、表面印刷において、印刷インクが薄くて透過性がある場合には、印刷部3越しに立体視シート部分が見えるため、例えば全面に印刷を施しても十分な効果を発揮する。
しかし用途によっては、印刷部分をより強調するために、印刷部分の周囲には透過性がないほうが良いということもある。
そうした場合には、予め想定された印刷部分に、例えば図3のように下地印刷(例えば本例では白色インクを用い矩形に印刷)をして隠蔽部6を形成しておき、この部分に目当ての印刷部3を形成させるようにする。図示した例では、無地白色の隠蔽部6を2カ所設けたが、3カ所以上であっても、1カ所であっても良いし、無地白色でなくても良い。なお図3は、観察者が認識する画像を示したものであり、実際には0.5mm程度のシート厚さである。2枚の白色のシートが浮き上がっており、そこに印刷部3が記載されているように見える。
隠蔽用に下地印刷する場合、立体的に見えるという効果を損なわないために、その面積率は、合計して全面積中20〜50%に収まるようにするのが好ましい。
しかし用途によっては、印刷部分をより強調するために、印刷部分の周囲には透過性がないほうが良いということもある。
そうした場合には、予め想定された印刷部分に、例えば図3のように下地印刷(例えば本例では白色インクを用い矩形に印刷)をして隠蔽部6を形成しておき、この部分に目当ての印刷部3を形成させるようにする。図示した例では、無地白色の隠蔽部6を2カ所設けたが、3カ所以上であっても、1カ所であっても良いし、無地白色でなくても良い。なお図3は、観察者が認識する画像を示したものであり、実際には0.5mm程度のシート厚さである。2枚の白色のシートが浮き上がっており、そこに印刷部3が記載されているように見える。
隠蔽用に下地印刷する場合、立体的に見えるという効果を損なわないために、その面積率は、合計して全面積中20〜50%に収まるようにするのが好ましい。
1 本考案に係る印刷シート
2 立体視シート本体
21 レンズ
3 印刷部
4 印刷プライマー
5 インク受容層
6 隠蔽部
2 立体視シート本体
21 レンズ
3 印刷部
4 印刷プライマー
5 インク受容層
6 隠蔽部
Claims (3)
- 立体視シートの表面に印刷プライマーコーティング層が、更に該印刷プライマーコーティング層表面にインク受容層が、形成されており、該インク受容層にインクジェットプリンター印刷が施されたものであることを特徴とする印刷シート。
- 立体視シートは、ポリプロピレン製である請求項1記載の印刷シート。
- 該印刷プライマーコーティング層表面の20〜50%には、隠蔽用下地印刷部が形成されており、該インク受容層はその外側に配置されているものである請求項1又は2記載の印刷シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011002965U JP3169584U (ja) | 2011-05-26 | 2011-05-26 | 印刷シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011002965U JP3169584U (ja) | 2011-05-26 | 2011-05-26 | 印刷シート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3169584U true JP3169584U (ja) | 2011-08-04 |
Family
ID=54880418
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011002965U Expired - Fee Related JP3169584U (ja) | 2011-05-26 | 2011-05-26 | 印刷シート |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3169584U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2907669A4 (en) * | 2012-10-11 | 2016-06-29 | Yu-Chen Hwang | 3D PRINTING METHOD, DECORATIVE PANEL, AND LIGHT BOX MADE BY USING THE 3D PRINTING PROCESS |
US20230123447A1 (en) * | 2020-03-09 | 2023-04-20 | SOCIéTé BIC | Method for manufacturing a visual display assembly, visual display assembly, and lighter comprising such an assembly |
-
2011
- 2011-05-26 JP JP2011002965U patent/JP3169584U/ja not_active Expired - Fee Related
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EP2907669A4 (en) * | 2012-10-11 | 2016-06-29 | Yu-Chen Hwang | 3D PRINTING METHOD, DECORATIVE PANEL, AND LIGHT BOX MADE BY USING THE 3D PRINTING PROCESS |
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