JP6624131B2 - 車両前部構造 - Google Patents

車両前部構造 Download PDF

Info

Publication number
JP6624131B2
JP6624131B2 JP2017049864A JP2017049864A JP6624131B2 JP 6624131 B2 JP6624131 B2 JP 6624131B2 JP 2017049864 A JP2017049864 A JP 2017049864A JP 2017049864 A JP2017049864 A JP 2017049864A JP 6624131 B2 JP6624131 B2 JP 6624131B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
front pillar
vehicle
reinforcing member
inner panel
panel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017049864A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018154137A (ja
Inventor
建史 冨來
建史 冨來
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2017049864A priority Critical patent/JP6624131B2/ja
Priority to DE102018203749.3A priority patent/DE102018203749B4/de
Priority to CN201810213144.3A priority patent/CN108622205B/zh
Priority to US15/921,993 priority patent/US10618561B2/en
Publication of JP2018154137A publication Critical patent/JP2018154137A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6624131B2 publication Critical patent/JP6624131B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D21/00Understructures, i.e. chassis frame on which a vehicle body may be mounted
    • B62D21/15Understructures, i.e. chassis frame on which a vehicle body may be mounted having impact absorbing means, e.g. a frame designed to permanently or temporarily change shape or dimension upon impact with another body
    • B62D21/152Front or rear frames
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D25/00Superstructure or monocoque structure sub-units; Parts or details thereof not otherwise provided for
    • B62D25/04Door pillars ; windshield pillars
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D25/00Superstructure or monocoque structure sub-units; Parts or details thereof not otherwise provided for
    • B62D25/08Front or rear portions
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D25/00Superstructure or monocoque structure sub-units; Parts or details thereof not otherwise provided for
    • B62D25/08Front or rear portions
    • B62D25/082Engine compartments
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D25/00Superstructure or monocoque structure sub-units; Parts or details thereof not otherwise provided for
    • B62D25/08Front or rear portions
    • B62D25/14Dashboards as superstructure sub-units
    • B62D25/145Dashboards as superstructure sub-units having a crossbeam incorporated therein
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D27/00Connections between superstructure or understructure sub-units
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D27/00Connections between superstructure or understructure sub-units
    • B62D27/02Connections between superstructure or understructure sub-units rigid

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Body Structure For Vehicles (AREA)

Description

本発明は、車両の前部構造、特に、自動車のフロントピラーとダッシュクロスメンバ、インナパネル補強部材との接続構造に関する。
自動車前部のエンジンルームと車室とはフロントピラーの前方に配置されたダッシュパネルによって仕切られている。フロントピラーの車両後方には、車両幅方向に延び、ステアリングが懸架されるインナパネル補強部材が配置されている。ダッシュパネルとインナパネル補強部材の車両幅方向の端部はそれぞれフロントピラーに接続されている。
このような構造を有する自動車が前突すると、前方から車体に加わる荷重によってダッシュパネルが後退する。これにより、フロントピラーの内側パネルが車両の内側に倒れ、インナパネル補強部材が後退する場合がある。ダッシュパネルが後退するとダッシュパネルは運転者の足元に近づく。また、インナパネル補強部材が後退するとステアリングが運転者に近づく。
そこで、ダッシュパネルが接続されるフロントピラー前方部分とインナパネル補強部材が接続されるフロントピラー後方部分との間に脆弱部を設け、前方から荷重が加わった際に脆弱部を車両前後方向に座屈させると共に、ダッシュパネルのフロントピラーとの接続部分を変形させることによって衝撃を吸収し、後方に配置されているインナパネル補強部材の後退を抑制する構造が提案されている(例えば、特許文献1参照)。しかし、特許文献1に記載の自動車の前部構造では、前突時にダッシュパネルが必要以上に後退する場合がある。
特開平11−105738号公報
そこで、本発明は、車両の前突時のダッシュパネルとインナパネル補強部材との後退を抑制することを目的とする。
本発明の車両前部構造は、筒状のフロントピラーと、前記フロントピラーの内部に取り付けられたフロントピラー補強部材と、前記フロントピラーの車両前方側に配置されたダッシュパネルに取り付けられて車両幅方向に延びるダッシュクロスメンバと、前記フロントピラーの車両後方側に配置されて車両幅方向に延びるインナパネル補強部材と、前記ダッシュクロスメンバの車両幅方向の端部と前記インナパネル補強部材の車両幅方向の端部と接続するフロントピラー内側ガセットと、を備える車両前部構造であって、前記フロントピラー内側ガセットは、前記フロントピラーの車両幅方向内側面に取付けられ、前記ダッシュクロスメンバの車両幅方向の端部が接続される車両前方側のフロントピラーブレースと、前記インナパネル補強部材の車両幅方向の端部が接続される車両後方側のガセット本体とを含み、前記フロントピラーは、溝形薄肉断面の長尺部材であるフロントピラー外側パネルと溝形薄肉断面の長尺部材であるフロントピラー内側パネルとを略四角筒状に接続した中空長尺部材であり、前記フロントピラー補強部材は、フランジとウェブとを含む溝形薄肉断面で、前記フランジと前記ウェブとが前記フロントピラーの長手方向と交差し、前記ウェブが前記フロントピラー内側パネルの側となるように前記フロントピラーの内部に取り付けられており、前記フロントピラーブレースと、前記ガセット本体と、前記フロントピラー内側パネルと、前記フロントピラー補強部材の前記ウェブとが、ボルトで共締めされていることを特徴とする。
このように、ダッシュクロスメンバの車両幅方向の端部とインナパネル補強部材の車両幅方向の端部とが接続されるフロントピラー内側ガセットをフロントピラー補強部材に締結するので、前突の際にフロントピラー内側ガセットに伝達される前後方向の衝突荷重をフロントピラー補強部材を介してフロントピラー外側パネルに伝達することができる。これにより、前突時のダッシュクロスメンバとインナパネル補強部材との後退を抑制することができる。
本発明の車両前部構造において、前記フロントピラーの車両前方に配置され、前記フロントピラーの前記フロントピラー補強部材が取り付けられている位置の近傍で前記フロントピラーに締結されたアッパメンバを備えることとしてもよい。
このように、フロントピラーのフロントピラー補強部材が取り付けられている位置の近傍にアッパメンバを締結することにより、前突の際にアッパメンバから伝達された車両前後方向の衝突荷重をフロントピラーに伝達することができる。これにより、車両を減速させることができる。
本発明は、車両の前突時のダッシュパネルとインナパネル補強部材との後退を抑制することができる。
本発明の実施形態における前部構造を組み込んだ自動車のボデーの骨格構造を示す斜視図である。 本発明の実施形態における前部構造を示す斜視図である。 図2に示す前部構造を示す平面図である。 図2に示す前部構造を車両後方からみた立面図である。 図2に示す前部構造を備える自動車が前突した際のアッパメンバに加わった衝突荷重の伝達経路を示す平面図である。 図2に示す前部構造を備える自動車が前突した際のアッパメンバに加わった衝突荷重によるフロントピラーの変形を示す平面図である。 図2に示す前部構造を備える自動車が前突した際のアッパメンバに加わった衝突荷重による各部の変形を示す平面図である。 図2に示す前部構造を備える自動車が前突した際のサスタワーからダッシュパネルに加わった衝突荷重の伝達経路を示す平面図である。 図2に示す前部構造を備える自動車が前突した際のサスタワーからダッシュパネルに加わった衝突荷重による各部の変形を示す平面図である。 従来技術の前部構造を備える自動車が前突した場合のアッパメンバに加わった衝突荷重、および、サスタワーからダッシュパネルに加わった衝突荷重の伝達経路を示す平面図である。
以下、図面を参照しながら実施形態の車両の前部構造60について説明する。最初に図1を参照しながら、本実施形態の前部構造60を組み込んだ自動車100のボデー構造について説明する。図1に示すように、自動車100は、アルミ等の金属によって構成された骨格構造を備えている。自動車100は、フロントピラー10よりも前方の前部骨格55と、後部骨格80と、フロントピラー10と後部骨格80の間の車室骨格70とを備えている。前部骨格55は、図示しない前部バンパに接続されたフロント補強部材50と、フロント補強部材50に接続されたサイドメンバ40と、車室骨格70とエンジンルーム56を区画するダッシュパネル30と、フロントピラー10と、フロントピラー10に接続されて車両前方に延びるアッパメンバ20とを含んでいる。アッパメンバ20は、サイドメンバ40の上側でフロント補強部材50とフロントピラー10とを接続している。サイドメンバ40には、エンジン、駆動用のモータ等が搭載される。また、サイドメンバ40とアッパメンバ20の間には、前部車輪の懸架装置が収納されるサスタワー45が設けられている。サスタワー45とダッシュパネル30との間は、サスタワーブレース46で接続されている。
図2はフロントピラー10と、アッパメンバ20と、ダッシュクロスメンバ31と、インナパネル補強部材35と、フロントピラー内側ガセット38との接続部分の構造である前部構造60をダッシュパネル30の車両後方側の車室内側から見た斜視図である。
図2に示すように、本実施形態の前部構造60は、略四角い筒状のフロントピラー10と、フロントピラー10の内部に取り付けられたフロントピラー補強部材15と、フロントピラー10の車両前方側に配置されたダッシュパネル30に取り付けられて車両幅方向に延びるダッシュクロスメンバ31と、フロントピラー10の車両後方側に配置されて車両幅方向に延びるインナパネル補強部材35と、ダッシュクロスメンバ31の車両幅方向の端部とインナパネル補強部材35の車両幅方向の端部とが接続されるフロントピラー内側ガセット38とを備えている。フロントピラー内側ガセット38は、ガセット本体33と、フロントピラーブレース32と、接続アーム34とで構成されている。
図2に示すように、フロントピラー10は、溝形薄肉断面の長尺部材であるフロントピラー外側パネル11と溝形薄肉断面の長尺部材であるフロントピラー内側パネル13の帯板状の各接続リブ12、14をスポット溶接で略四角筒状に接続した中空長尺部材である。図中の符号18、19は、それぞれ溶接部位を示す。フロントピラー10の内部に取り付けられたフロントピラー補強部材15は、フランジ16とウェブ17とを含む溝形薄肉断面で、各フランジ16の先端には、帯板状の接続リブ16aが形成されている。フロントピラー補強部材15は、フランジ16とウェブ17とがフロントピラー10の長手方向と交差し、ウェブ17がフロントピラー内側パネル13の側となるようにフロントピラー10の内部に配置され、各接続リブ16aをフロントピラー外側パネル11の内面にスポット溶接してフロントピラー10の内部に固定されている。
ダッシュパネル30は、エンジンルーム56と車室とを仕切る板部材である。図2に示すように、ダッシュクロスメンバ31は、金属の薄板を溝形に折り曲げ、折り曲げ部の先端に帯板状の接続リブ31aを成形したものである。ダッシュクロスメンバ31は、接続リブ31aをダッシュパネル30にスポット溶接することによりダッシュパネル30に固定され、ダッシュパネル30を補強している。また、ダッシュクロスメンバ31の車両幅方向の端部は、フロントピラー内側ガセット38のフロントピラーブレース32に締結されている。
図2に示すように、インナパネル補強部材35は、フロントピラー10の車両後方側に配置されて車両幅方向に延びる円筒状の補強部材で、図示しないステアリングが取り付けられている。インナパネル補強部材35の車両幅方向の端部は、フロントピラー内側ガセット38の接続アーム34に締結されている。
先に述べたように、フロントピラー内側ガセット38は、ガセット本体33と、フロントピラーブレース32と、接続アーム34とで構成されている。図2に示すように、ガセット本体33は、車両前方に向かって幅が狭くなる箱型形状で周囲にフロントピラー内側パネル13の外側面に当たる帯板状の接続リブ33aが形成されたものである。接続リブ33aは、スポット溶接によってフロントピラー内側パネル13の外側面に溶接されると共に、図3、図4に示すように、締結ボルト36によってフロントピラー補強部材15のウェブ17に締結されている。締結ボルト36は、接続リブ33aと、フロントピラー内側パネル13と、フロントピラー補強部材15のウェブ17と後で説明するフロントピラーブレース32の接続リブ32aとを共締めしている。また、図3に示すように、ガセット本体33の車両後方側の接合部33bは、スポット溶接によってフロントピラー内側パネル13の車両後方側面に接合されている。なお、図3から図10中の×印は、スポット溶接個所を示す。
図2に示すように、フロントピラーブレース32は、フロントピラー10とダッシュクロスメンバ31とを接続する円弧状の部材で、図2、図4に示すように、その断面を溝形に折り曲げ、立上部32fの先端に帯板状の接続リブ32aを成形したものである。接続リブ32aのダッシュパネル30の側の端部は、ボルト等によってダッシュクロスメンバ31に締結されている。また、図3、図4に示すように、接続リブ32aのフロントピラー10の側の端部は締結ボルト36によってガセット本体33の接続リブ33aと、フロントピラー内側パネル13と、フロントピラー補強部材15のウェブ17と、共締めされている。つまり、フロントピラー内側ガセット38(フロントピラーブレース32とガセット本体33)と、フロントピラー内側パネル13と、フロントピラー補強部材15のウェブ17とは締結ボルト36で共締めされて一体に締結されている。また、フロントピラーブレース32の凸部32wは、ガセット本体33の凸部33wにボルト37で締結されている。また、図2、図3に示すように、インナパネル補強部材35が取り付けられる接続アーム34は、スポット溶接等でガセット本体33の車両後方側の面に取り付けられている。
以上のように、フロントピラー10と、ダッシュクロスメンバ31と、インナパネル補強部材35と、フロントピラー内側ガセット38とが接続されているので、ダッシュクロスメンバ31の車両幅方向の端部、インナパネル補強部材35の車両幅方向の端部は、それぞれフロントピラー内側ガセット38を介して、フロントピラー10、フロントピラー補強部材15に締結されている。
図3、図4に示すように、アッパメンバ20は、外側板21と、内側板22と、外側板21と内側板22とを接続する上側板23と下側板24とをスポット溶接で四角筒状に組みたてたものである。図3に示すように、外側板21は、フロントピラー外側パネル11の車室外側の面にスポット溶接で締結されている。また、内側板22と上側板23、下側板24は、フロントピラー外側パネル11の車両前方側の面にスポット溶接で締結されている。図4に示すように、アッパメンバ20の上側板23、下側板24の車両上下方向の位置は、フロントピラー補強部材15のフランジ16の車両上下方向の位置と略同一位置となっている。このように、アッパメンバ20は、フロントピラー10のフロントピラー補強部材15が取り付けられている位置の近傍でフロントピラー10に締結されている。なお、図4では、上側板23、下側板24とフランジ16とを明確に表示するために、上下方向の位置を少しずらして模式的に記載している。
また、図4に示すように、フロントピラー補強部材15の上側のフランジ16の車両上下方向の位置は、フロントピラーブレース32の凸部32wの一方の立上部32f、ガセット本体33の凸部33wの一方の立上部33fの車両上下方向の位置と略同一位置となっている。
次に、図5から図7を参照しながら、以上のように構成された前部構造60を備える自動車100が前突した場合にアッパメンバ20に加わった荷重の伝達経路と変形について説明する。自動車100が前突した場合、衝突荷重は、図1に示すフロント補強部材50からアッパメンバ20に伝達される。図5の矢印S10に示すように、アッパメンバ20に導入された衝突荷重は、図5の矢印S11に示すように、アッパメンバ20の外側板21からフロントピラー外側パネル11に伝達される。また、アッパメンバ20の上側板23、下側板24から図5の矢印S14に示すように、フロントピラー外側パネル11の車両前方の面に伝達される。そして、これらの衝撃荷重は、図5の矢印S12、S13に示すように、フロントピラー外側パネル11を車両後方に押し付けるとともに、図5の矢印S16に示すようにフロントピラー内側パネル13に伝達されて、図5の矢印S17に示すように、フロントピラー内側パネル13を車両後方に押し付ける。
この衝撃荷重によってフロントピラー外側パネル11は、図6の破線と矢印aに示すように、車室外側に向かって変形しようとする。また、フロントピラー内側パネル13は、図6の破線と矢印bに示すように、車室内側に変形しようとする。つまり、フロントピラー外側パネル11、フロントピラー内側パネル13が車両幅方向に膨らむように変形しようとする。これにより、図6の矢印cに示すように、接続リブ12、14のフロントピラー10の内面側が車両幅方向に開き、溶接部位18、19には、溶接部位18、19を車両の幅方向に剥離させるような方向に荷重が掛かる。
一方、図4に示すように、アッパメンバ20は、フロントピラー10のフロントピラー補強部材15が取り付けられている位置の近傍でフロントピラー10に締結されており、フロントピラー補強部材15がフロントピラー外側パネル11とフロントピラー内側パネル13とに締結されている。このため、図7に示すように、自動車100の前突の際に、フロントピラー補強部材15がフロントピラー外側パネル11とフロントピラー内側パネル13が車両幅方向に膨らむような変形を抑え、車両後方側の溶接部位19を車両の幅方向に剥離させるような荷重を抑制することができる。これにより、図7に示すように、前突の際に車両後方側の溶接部位19の剥離が発生しないので、フロントピラー10とフロントピラー内側ガセット38が後退することを抑制でき、フロントピラー内側ガセット38に締結されているダッシュクロスメンバ31、インナパネル補強部材35が後退することを抑制できる。
このように、本実施形態の前部構造60では、アッパメンバ20は、フロントピラー10のフロントピラー補強部材15が取り付けられている位置の近傍でフロントピラー10に締結されており、フロントピラー補強部材15がフロントピラー外側パネル11とフロントピラー内側パネル13とに締結されているので、フロントピラー補強部材15が、フロントピラー外側パネル11とフロントピラー内側パネル13が車両幅方向に膨らむような変形を抑える。また、アッパメンバ20から伝達された衝突荷重をフロントピラー10全体に分散して伝達する。これにより、前突の際のアッパメンバ20からフロントピラー10に伝達される衝撃荷重により車両後方側の溶接部位19の剥離を抑制し、フロントピラー内側ガセット38に締結されているダッシュクロスメンバ31、インナパネル補強部材35が後退することを抑制できる。また、前突の際に自動車100をより効果的に減速させることができる。
一方、図10に示す従来技術のように、アッパメンバ20とフロントピラー補強部材15の取り付け位置がずれていたり、フロントピラー補強部材15がフロントピラー外側パネル11とフロントピラー内側パネル13とに締結されていなかったりすると、図6の破線と矢印a、bに示すように、前突の際にアッパメンバ20から伝達される衝突荷重によりフロントピラー外側パネル11とフロントピラー内側パネル13が車両幅方向に膨らむように変形してしまい、これにより、前突の際に車両後方側の溶接部位19の剥離が発生し、フロントピラー外側パネル11とフロントピラー内側パネル13とが車両後方に向かって後退してしまう。このため、フロントピラー10と共にフロントピラー内側ガセット38が後退してしまい、フロントピラー内側ガセット38に締結されているダッシュクロスメンバ31、インナパネル補強部材35が後退してしまう。
以上説明したように、本実施形態の前部構造60は、図10のような従来技術の前部構造に比較して、ダッシュクロスメンバ31、インナパネル補強部材35が後退することを効果的に抑制できる。
次に、図8、図9を参照しながら、自動車100が前突した場合にサスタワー45からダッシュパネル30に加わった衝突荷重の伝達経路と、変形について説明する。自動車100が前突すると、図5から図7を参照して説明したように、衝突荷重は、アッパメンバ20からフロントピラー10に伝達されるが、これと同時に、図8、図9に示すように、アッパメンバ20に伝達された衝突荷重は、サスタワー45からサスタワーブレース46を通してダッシュパネル30に伝達される。
図8の矢印S20に示すようにアッパメンバ20からサスタワー45に伝達された衝突荷重は、図8の矢印S21に示すように、サスタワーブレース46を通してダッシュパネル30、ダッシュクロスメンバ31に伝達される。ダッシュクロスメンバ31に伝達された衝突荷重は、図8の矢印S22、S23、S24に示すように、フロントピラーブレース32を通ってガセット本体33に伝達される。そして、ガセット本体33に伝達された衝突荷重は、図8の矢印S25、S26に示すように、ガセット本体33をフロントピラー内側パネル13に対して車両後方に向かって押しつける。この際、図9に示すように、衝突荷重によってフロントピラーブレース32は車両後方に変形し、フロントピラーブレース32と接続されているガセット本体33が車室内側に変形しようとする。これにより、ガセット本体33とフロントピラー内側パネル13との接合部33bには、接合部33bを剥離させるような車両前後方向の荷重が掛かることになる。
一方、ガセット本体33と、フロントピラーブレース32とは、締結ボルト36によってフロントピラー内側パネル13、フロントピラー補強部材15に締結されているので、図8の矢印S27に示すように、衝突荷重はフロントピラーブレース32、ガセット本体33から締結ボルト36を通してフロントピラー補強部材15に伝達され、図8の矢印S28、S29に示すように、フロントピラー補強部材15からフロントピラー外側パネル11に伝達される。つまり、前突の際にフロントピラー内側ガセット38に伝達される前後方向の衝突荷重はフロントピラー補強部材15を介してフロントピラー外側パネル11に伝達される。このため、ガセット本体33とフロントピラー内側パネル13との接合部33bを剥離させるような車両前後方向の荷重が低減され、図9に示すように、接合部33bに剥離が発生しない。これにより、フロントピラー内側ガセット38を構成するフロントピラーブレース32、ガセット本体33、接続アーム34の後退が抑制され、フロントピラー内側ガセット38に締結されているダッシュクロスメンバ31、インナパネル補強部材35が後退することを抑制できる。
一方、図10に示す従来技術のように、フロントピラー内側ガセット38とフロントピラー補強部材15とが締結されていない場合には、サスタワー45から伝達された衝突荷重によって、フロントピラー内側ガセット38が後退してしまい、ガセット本体33とフロントピラー内側パネル13との接合部33bには接合部33bを剥離させるように車両前後方向に荷重が掛かる。そして、接合部33bに剥離が発生し、更に、フロントピラー内側ガセット38が後退し、フロントピラー内側ガセット38に締結されているダッシュクロスメンバ31、インナパネル補強部材35が後退してしまう。
以上説明したように、本実施形態の前部構造60は、図10のような従来技術の前部構造に比較して、ダッシュクロスメンバ31、インナパネル補強部材35が後退することを効果的に抑制できる。
以上説明した前部構造60では、フロントピラー10は、溝形薄肉断面のフロントピラー外側パネル11とフロントピラー内側パネル13とをスポット溶接で接合したものとして説明したが、この構成に限らず、例えば、前後左右の4枚の板をスポット溶接して構成したものでもよいし、逆に溶接部のない筒状の引き抜き部材でもよい。また、ダッシュクロスメンバ31、フロントピラーブレース32は金属の薄板を溝形に折り曲げたもので、ガセット本体33は薄板を箱型形状に成型したものとして説明したが、この形状によらず、例えば、ダッシュクロスメンバ31、フロントピラーブレース32は四角い筒状の部材でもよいし、ガセット本体33は、肉厚の強度部材で構成してもよい。また、アッパメンバ20は外側板21、内側板22、上側板23、下側板24の4枚の板材をスポット溶接して構成したものとして説明したが、この構成に限らず、例えば、フロントピラー10のように、外側、内側の2つの板部材を溶接して構成してもよいし、溶接部のない筒状の引き抜き部材でもよい。
また、フロントピラー内側ガセット38は、ガセット本体33と、フロントピラーブレース32と、接続アーム34の3つの部材で構成されているとして説明したが、一体の部材として構成してもよい。更に、フロントピラー内側ガセット38(フロントピラーブレース32と、ガセット本体33)と、フロントピラー内側パネル13と、フロントピラー補強部材15のウェブ17とは締結ボルト36で共締めされて一体に締結されていることとして説明したが、締結ボルト36では無く、例えば、溶接、リベット等の他の接続手段によって接合してもよい。
また、フロントピラー内側ガセット38を構成するフロントピラーブレース32と、ガセット本体33とは、フロントピラー補強部材15と締結されていれば、フロントピラー内側パネル13と締結されていなくてもよい。
このように、本発明は以上説明した実施形態に限定されるものではなく、請求の範囲により規定されている本発明の技術的範囲ないし本質から逸脱することない全ての変更及び修正を包含するものである。
10 フロントピラー、11 フロントピラー外側パネル、12、14、16a、31a、32a、33a 接続リブ、13 フロントピラー内側パネル、15 フロントピラー補強部材、16 フランジ、17 ウェブ、18、19 溶接部位、20 アッパメンバ、21 外側板、22 内側板、23 上側板、24 下側板、30 ダッシュパネル、31 ダッシュクロスメンバ、32 フロントピラーブレース、32f、33f 立上部、32w、33w 凸部、33 ガセット本体、33b 接合部、34 接続アーム、35 インナパネル補強部材、36 締結ボルト、37 ボルト、38 フロントピラー内側ガセット、40 サイドメンバ、45 サスタワー、46 サスタワーブレース、50 フロント補強部材、55 前部骨格、56 エンジンルーム、60 前部構造、70 車室骨格、80 後部骨格、100 自動車。

Claims (2)

  1. 筒状のフロントピラーと、
    前記フロントピラーの内部に取り付けられたフロントピラー補強部材と、
    前記フロントピラーの車両前方側に配置されたダッシュパネルに取り付けられて車両幅方向に延びるダッシュクロスメンバと、
    前記フロントピラーの車両後方側に配置されて車両幅方向に延びるインナパネル補強部材と、
    前記ダッシュクロスメンバの車両幅方向の端部と前記インナパネル補強部材の車両幅方向の端部と接続するフロントピラー内側ガセットと、を備える車両前部構造であって、
    前記フロントピラー内側ガセットは、前記フロントピラーの車両幅方向内側面に取付けられ、前記ダッシュクロスメンバの車両幅方向の端部が接続される車両前方側のフロントピラーブレースと、前記インナパネル補強部材の車両幅方向の端部が接続される車両後方側のガセット本体とを含み、
    前記フロントピラーは、溝形薄肉断面の長尺部材であるフロントピラー外側パネルと溝形薄肉断面の長尺部材であるフロントピラー内側パネルとを略四角筒状に接続した中空長尺部材であり、
    前記フロントピラー補強部材は、フランジとウェブとを含む溝形薄肉断面で、前記フランジと前記ウェブとが前記フロントピラーの長手方向と交差し、前記ウェブが前記フロントピラー内側パネルの側となるように前記フロントピラーの内部に取り付けられており、
    前記フロントピラーブレースと、前記ガセット本体と、前記フロントピラー内側パネルと、前記フロントピラー補強部材の前記ウェブとが、ボルトで共締めされていること、
    を特徴とする車両前部構造。
  2. 請求項に記載の車両前部構造であって、
    前記フロントピラーの車両前方に配置され、前記フロントピラーの前記フロントピラー補強部材が取り付けられている位置の近傍で前記フロントピラーに締結されたアッパメンバを備える車両前部構造。
JP2017049864A 2017-03-15 2017-03-15 車両前部構造 Active JP6624131B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017049864A JP6624131B2 (ja) 2017-03-15 2017-03-15 車両前部構造
DE102018203749.3A DE102018203749B4 (de) 2017-03-15 2018-03-13 Fahrzeugfrontstruktur
CN201810213144.3A CN108622205B (zh) 2017-03-15 2018-03-15 车辆前部结构
US15/921,993 US10618561B2 (en) 2017-03-15 2018-03-15 Vehicle front structure

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017049864A JP6624131B2 (ja) 2017-03-15 2017-03-15 車両前部構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018154137A JP2018154137A (ja) 2018-10-04
JP6624131B2 true JP6624131B2 (ja) 2019-12-25

Family

ID=63372037

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017049864A Active JP6624131B2 (ja) 2017-03-15 2017-03-15 車両前部構造

Country Status (4)

Country Link
US (1) US10618561B2 (ja)
JP (1) JP6624131B2 (ja)
CN (1) CN108622205B (ja)
DE (1) DE102018203749B4 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6816662B2 (ja) * 2017-06-26 2021-01-20 トヨタ自動車株式会社 車両前部構造
JP7052628B2 (ja) * 2018-08-07 2022-04-12 トヨタ自動車株式会社 車両前部構造
JP7443980B2 (ja) 2020-08-06 2024-03-06 マツダ株式会社 車両の側部車体構造
DE102022203140A1 (de) 2022-03-30 2023-10-05 Volkswagen Aktiengesellschaft Anordnung einer Verstärkungsstruktur an einem Kraftfahrzeug im Bereich einer Verbindungsstelle zwischen einer aus mindestens zwei Schalen gebildeten Säule und einem Fahrzeugquerträger

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2593944Y2 (ja) * 1992-11-11 1999-04-19 マツダ株式会社 自動車の上部車体構造
JPH11105738A (ja) 1997-10-03 1999-04-20 Nissan Motor Co Ltd 自動車の車体構造
JP4329791B2 (ja) * 2006-08-09 2009-09-09 日産自動車株式会社 車両前部構造
FR2919562B1 (fr) * 2007-07-31 2010-03-19 Peugeot Citroen Automobiles Sa Caisse de vehicule automobile et vehicule automobile comportant une telle caisse.
JP5157833B2 (ja) * 2008-11-04 2013-03-06 トヨタ自動車株式会社 車体前部構造
JP5041073B2 (ja) * 2008-12-22 2012-10-03 トヨタ自動車株式会社 車体前部構造
JP5222374B2 (ja) * 2011-01-20 2013-06-26 本田技研工業株式会社 車体前部構造
FR2976903B1 (fr) * 2011-06-23 2013-07-26 Faurecia Interieur Ind Element transversal comprenant une traverse de planche de bord de vehicule et un element support
JP6112082B2 (ja) * 2014-08-20 2017-04-12 トヨタ自動車株式会社 インパネリインフォースメントの取付構造
CN204250176U (zh) * 2014-11-25 2015-04-08 丰田自动车株式会社 车体前部结构
CN204197048U (zh) * 2014-11-26 2015-03-11 北京长安汽车工程技术研究有限责任公司 汽车转向支撑总成的侧安装结构
US9630652B2 (en) * 2015-03-04 2017-04-25 Fca Us Llc Vehicle pillar reinforcement construction for side impact
CN205574064U (zh) * 2016-01-20 2016-09-14 奇瑞汽车股份有限公司 一种汽车车身碰撞加强结构

Also Published As

Publication number Publication date
DE102018203749B4 (de) 2021-11-18
JP2018154137A (ja) 2018-10-04
CN108622205B (zh) 2023-10-31
US10618561B2 (en) 2020-04-14
CN108622205A (zh) 2018-10-09
US20180265134A1 (en) 2018-09-20
DE102018203749A1 (de) 2018-09-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10160494B2 (en) Vehicle body front section structure
US8857902B2 (en) Front vehicle body structure
JP6624131B2 (ja) 車両前部構造
JP6235628B2 (ja) 自動車の車体構造
US9676353B2 (en) Vehicle body end section structure
JP5522118B2 (ja) モータ搭載構造
US8459728B2 (en) Vehicle front portion structure
US20160236718A1 (en) Vehicle front body structure
JP5456357B2 (ja) 自動車の後部車体構造
JP5696793B2 (ja) 車体構造
KR100462091B1 (ko) 차체 구조
JP2013248898A (ja) 車体前部構造
JP6172064B2 (ja) 車体構造
EP2894083B1 (en) Vehicle lower portion structure
JP3927845B2 (ja) 車両用バンパ支持構造
JP5896827B2 (ja) 自動車の車体フレーム構造
JP2018154305A (ja) 車両前部構造
JP6659783B2 (ja) 補強四節リンク機構
KR102446656B1 (ko) 측방 차체 보강구조
JP5040525B2 (ja) 車両のルーフ構造
JP2009120012A (ja) 車体前部構造
JP6137354B2 (ja) 車両の車体前部構造
JP2003312542A (ja) 車体前部構造
JP2019217983A (ja) ステアリングメンバ構造
JPH05294257A (ja) 自動車の前部車体構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20181113

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190813

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190820

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191010

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20191029

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20191111

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6624131

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151