JPH11105738A - 自動車の車体構造 - Google Patents

自動車の車体構造

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JPH11105738A
JPH11105738A JP27025697A JP27025697A JPH11105738A JP H11105738 A JPH11105738 A JP H11105738A JP 27025697 A JP27025697 A JP 27025697A JP 27025697 A JP27025697 A JP 27025697A JP H11105738 A JPH11105738 A JP H11105738A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
front pillar
inner panel
pillar inner
bracket
bead
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP27025697A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomonori Masuda
朋典 益田
Hiroaki Tamura
浩明 田村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP27025697A priority Critical patent/JPH11105738A/ja
Publication of JPH11105738A publication Critical patent/JPH11105738A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 前面衝突事故の際のステアリングメンバの後
退を防止する。 【解決手段】 ダッシュパネル3にフロントピラーイン
ナパネルの前側縁を結合するとともに、該フロントピラ
ーインナパネル2の後端部にステアリングメンバ7を取
り付けてなる構造において、フロントピラーインナパネ
ル2のステアリングメンバ7取付箇所よりも前方の部分
にビード11を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動車の車体構造に
関する。
【0002】
【従来の技術】図6に示す自動車においては、ステアリ
ングシャフトaの中間部はステアリングメンバbに懸吊
支持してある。このステアリングメンバbの両端は、図
4に示すようにブラケットc,dを介して左右のフロン
トピラーインナパネルeの後端部に取り付けてある。ま
た、フロントピラーインナパネルeのステアリングメン
バ取付箇所はレインフォースメントfで補強してある。
この類似構造は、例えば特開平6−305428号公報
に開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、自動車の前
面衝突事故の際には、図5に示すようにエンジンgが後
方へ移動してダッシュパネルhに衝突する場合がある。
エンジンgの衝突エネルギーが大きいと、ダッシュパネ
ルhがフロントピラーインナパネルeを内側へ引き寄
せ、場合によっては、フロントピラーインナパネルeが
フロントピラーアウタパネルiとの接合フランジjを支
点として内側へ倒れ、ステアリングメンバbが後退変位
することがある。これは、ダッシュパネルhとフロント
ピラーアウタパネルiはフードリッジパネル(図示せ
ず)で結合して閉断面を形成してあるが、前面衝突時に
はフードリッジパネルが潰れてしまうため、フロントピ
ラーインナパネルeの内倒れを抑制できなくなるからで
ある。
【0004】本発明は、このような事情に鑑み、前面衝
突事故の際のステアリングメンバの後退を防止できる自
動車の車体構造を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明は、ダッシュパネルにフロントピラーインナパ
ネルの前側縁を結合するとともに、該フロントピラーイ
ンナパネルの後端部にステアリングメンバを取り付けて
なる構造において、上記フロントピラーインナパネルの
ステアリングメンバ取付箇所よりも前方の部分を、前後
方向の衝撃荷重に対して強度的に脆弱にしたことを特徴
とする。
【0006】かかる構成によれば、前面衝突事故の際に
エンジンが後方へ移動してダッシュパネルに衝突する
と、衝撃荷重がダッシュパネルからフロントピラーイン
ナパネルに伝わり、フロントピラーインナパネルの強度
的に脆弱な部分が座屈してダッシュパネルの後退変位を
吸収し、フロントピラーインナパネルの内倒れが防止さ
れる。
【0007】上記強度的に脆弱な部分を、上下方向に延
びるビードによって構成してもよい。
【0008】上記フロントピラーインナパネルのステア
リングメンバ取付箇所の内面にレインフォースメントを
接合してもよい。
【0009】上記強度的に脆弱な部分を、上下方向に延
びる長孔によって構成してもよい。
【0010】上記フロントピラーインナパネルの後面に
断面略L字型のステアリングメンバ取付用ブラケットの
一側縁を接合するとともに、該ブラケットの他側縁を上
記フロントピラーインナパネルの側面で上記ビードまた
は長孔の後方に接合し、上記ブラケットは前後方向から
見て上記ビードまたは長孔と完全に重なるように配置し
てもよい。
【0011】
【発明の効果】本発明によれば、前面衝突事故の際にエ
ンジンが後方へ移動してダッシュパネルに衝突すると、
衝撃荷重がダッシュパネルからフロントピラーインナパ
ネルに伝わり、フロントピラーインナパネルの強度的に
脆弱な部分が座屈してダッシュパネルの後退変位を吸収
するので、フロントピラーインナパネルが内側へ倒れな
くなり、ステアリングメンバの後退変位を防止すること
ができる。
【0012】請求項2のような構成にすると、フロント
ピラーインナパネルの前部が上下方向荷重に対して変形
しにくくなり、面剛性が向上する。
【0013】請求項3のような構成にすると、フロント
ピラーインナパネルの後部がレインフォースメントで補
強されて、前後方向で強度的な強弱が付けられるので、
ビードが座屈し易くなるとともに、フロントピラーイン
ナパネルの面剛性が全体的に高くなる。
【0014】請求項5のような構成にすると、衝撃荷重
がビードに集中し、ビードがさらに座屈し易くしてあ
る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を添付図面
を参照しながら詳細に説明する。
【0016】図1は図6のB−B線断面を示している。
同図において、1はフロントピラーで、そのインナパネ
ル2は前側縁の折曲部2aをダッシュパネル3に溶接接
合するとともに、後側縁のフランジ2bをフロントピラ
ーアウタパネル4のフランジ4aに溶接接合してある。
5は断面略L字型のステアリングメンバ取付用ブラケッ
トで、その一側縁をフロントピラーインナパネル2の後
面に溶接接合するとともに、他側縁はフロントピラーイ
ンナパネル2の側面に溶接接合してある。また、フロン
トピラーインナパネル2の隅部内面にはレインフォース
メント6を溶接接合してある。
【0017】7はステアリングメンバで、その両端に固
設したブラケット8をボルト9でブラケット5の後面に
固定してある。そして、このステアリングメンバ7にス
テアリングシャフト10の中間部を懸吊支持してある。
フロントピラーインナパネル2には、上下方向に延びる
ビード11をブラケット5の取付箇所の前方に形成し
て、この部分を前後方向の衝撃荷重に対して強度的に脆
弱にしてある。ビード11は、図3に示すようにブラケ
ット5の上下方向の幅よりも長く形成して、前後方向か
ら見てブラケット5に完全に重なるように配置してあ
る。
【0018】本実施例はこのように構成してあるので、
図2に示すように、前面衝突事故の際にエンジン12が
後方へ移動してダッシュパネル3に衝突すると、衝撃荷
重がダッシュパネル3からフロントピラーインナパネル
2に伝わり、フロントピラーインナパネル2のビード1
1が座屈してダッシュパネル3の後退変位を吸収する。
この結果、フロントピラーインナパネル2が内側へ倒れ
なくなり、ステアリングメンバ7の後退変位が防止され
る。特に、フロントピラーインナパネル2の後部をレイ
ンフォースメント6で補強して、前後方向で強度的な強
弱を付けてあるので、ビード11が座屈し易くなる。ま
た、ブラケット5を前後方向から見てビード11と完全
に重なるように配置することで、衝撃荷重をビード11
に集中させて、ビード11をさらに座屈し易くしてあ
る。
【0019】さらに、ビード11は上下方向の荷重に対
しては変形しにくい性質があり、かつフロントピラーイ
ンナパネル2の後部はレインフォースメント6で補強し
てあるため、フロントピラーインナパネル1の面剛性が
全体的に高くなり、例えばエンジンアイドリング時のス
テアリングホイールの振動抑制効果が期待できる。
【0020】なお、本実施例では、フロントピラーイン
ナパネル1にビード11を形成して強度的に脆弱にして
あるが、このビード11は同じ形状の長孔に代えてもよ
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構造を示す図で、図6のB−B線によ
る断面図。
【図2】図1の衝撃変形状態を示す図。
【図3】図1のA−A線による断面図。
【図4】図1と対応する従来例を示す図。
【図5】図2と対応する従来例を示す図。
【図6】自動車の側面図。
【符号の説明】
2・・・フロントピラーインナパネル 3・・・ダッシュパネル 7・・・ステアリングメンバ 11・・ビード

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ダッシュパネルにフロントピラーインナ
    パネルの前側縁を結合するとともに、該フロントピラー
    インナパネルの後端部にステアリングメンバを取り付け
    てなる構造において、上記フロントピラーインナパネル
    のステアリングメンバ取付箇所よりも前方の部分を、前
    後方向の衝撃荷重に対して強度的に脆弱にしたことを特
    徴とする自動車の車体構造。
  2. 【請求項2】 上記強度的に脆弱な部分を、上下方向に
    延びるビードによって構成したことを特徴とする請求項
    1に記載の自動車の車体構造。
  3. 【請求項3】 上記フロントピラーインナパネルのステ
    アリングメンバ取付箇所の内面にレインフォースメント
    を接合したことを特徴とする請求項2に記載の自動車の
    車体構造。
  4. 【請求項4】 上記強度的に脆弱な部分を、上下方向に
    延びる長孔によって構成したことを特徴とする請求項1
    または請求項3に記載の自動車の車体構造。
  5. 【請求項5】 上記フロントピラーインナパネルの後面
    に断面略L字型のステアリングメンバ取付用ブラケット
    の一側縁を接合するとともに、該ブラケットの他側縁を
    上記フロントピラーインナパネルの側面で上記ビードま
    たは長孔の後方に接合し、上記ブラケットは前後方向か
    ら見て上記ビードまたは長孔と完全に重なるように配置
    したことを特徴とする請求項2ないし請求項4に記載の
    自動車の車体構造。
JP27025697A 1997-10-03 1997-10-03 自動車の車体構造 Pending JPH11105738A (ja)

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JPH11105738A true JPH11105738A (ja) 1999-04-20

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ID=17483722

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JP27025697A Pending JPH11105738A (ja) 1997-10-03 1997-10-03 自動車の車体構造

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102018203749A1 (de) 2017-03-15 2018-09-20 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Fahrzeugfrontstruktur

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102018203749A1 (de) 2017-03-15 2018-09-20 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Fahrzeugfrontstruktur
US10618561B2 (en) 2017-03-15 2020-04-14 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Vehicle front structure
DE102018203749B4 (de) 2017-03-15 2021-11-18 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Fahrzeugfrontstruktur

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