JP6621240B2 - 用紙めくり装置および印刷装置 - Google Patents

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Description

本発明は、用紙めくり装置および印刷装置に関する。
特許文献1には、吸着ローラを製本カレンダーの綴じ側端部に向けて転がり移動させ、用紙の開き側端部を吸着ローラで巻き取ったのち、その吸着ローラを押え装置を越える位置まで揺動させて用紙を捲る処理が開示されている。
特開2003−252523号公報
複数枚の用紙により構成された冊子をめくるにあたり、このめくりが不確実であると、本来意図したページが現れず、不具合が生じるおそれがある。例えば、冊子に対して印刷処理を行っていく場合に用紙のめくりが不確実であると、複数枚の用紙が同時にめくられ、印刷が行われないページが生じてしまう。
本発明の目的は、冊子に含まれる用紙のめくりがより確実に行われる用紙めくり装置、印刷装置を提供することにある。
本発明が適用される用紙めくり装置は、冊子に含まれる用紙をめくる用紙めくり装置であって、めくりの対象となるめくり用紙が付着した状態にて当該めくり用紙が付着した付着部分が前記冊子の外周縁の内側方向へ移動するように且つ当該付着部分が当該冊子から離れる方向へ移動するように変位し、あるいは、めくりの対象となるめくり用紙が付着した状態にて前記冊子の縁から離れる方向へ回転し、当該めくり用紙と当該冊子に含まれる他の用紙との間に隙間を形成する隙間形成部材と、前記隙間形成部材により前記隙間が形成された後、当該隙間形成部材以外の部材を用いて前記めくり用紙をめくるめくり手段と、を備える用紙めくり装置である。
ここで、前記隙間形成部材により形成された前記隙間に対して、挿入部材を挿入しおよび/またはエアーを供給する手段を更に備えることを特徴とすることができる。
また、前記めくり手段は、前記めくり用紙に回転部材を接触させるとともに当該回転部材を回転させ、当該めくり用紙のめくりを行い、前記めくり用紙が有する2つの面のうちの、前記挿入部材が位置する側とは反対側の面に前記回転部材が接触するとともに、当該めくり用紙を挟んで当該回転部材に対峙する箇所に、当該挿入部材が位置することを特徴とすることができる。
また、前記めくり手段は、前記隙間形成部材により前記隙間が形成された後、前記めくり用紙を把持して当該めくり用紙を移動させることで、当該めくり用紙のめくりを行うことを特徴とすることができる。
また、前記隙間形成部材により形成された前記隙間に対して挿入部材を挿入するとともに前記他の用紙に対して当該挿入部材を押し当て、当該他の用紙を押さえる押さえ手段を更に備えることを特徴とすることができる。
他の観点から捉えると、本発明が適用される用紙めくり装置は、複数枚の用紙により構成された冊子への進退を繰り返して当該冊子への印刷を行う印刷機構によって当該冊子への印刷が行われる度に、印刷済み用紙をめくる用紙めくり装置であって、前記印刷済み用紙と、前記冊子に含まれる他の用紙との間に隙間を形成する隙間形成手段と、前記隙間形成手段により前記隙間が形成された後、前記印刷済み用紙をめくるめくり手段と、を備え、前記隙間形成手段は、進退を繰り返す前記印刷機構の移動経路から外れた箇所にて、前記隙間を形成することを特徴とする用紙めくり装置である。
ここで、前記冊子は、綴じ部と、当該綴じ部とは反対側に位置する小口部と、当該綴じ部と当該小口部とを結ぶ側辺とを有し、前記隙間形成手段は、前記冊子の前記側辺にて、前記印刷済み用紙と前記他の用紙との間に隙間を形成することを特徴とすることができる。
他の観点から捉えると、本発明が適用される用紙めくり装置は、綴じ部と、当該綴じ部とは反対側に位置する小口部とを有した冊子に含まれる用紙をめくる用紙めくり装置であって、めくりの対象となるめくり用紙と、前記冊子に含まれる他の用紙との間に隙間を形成する隙間形成手段と、前記隙間形成手段により前記隙間が形成された後、前記めくり用紙をめくるめくり手段と、を備え、前記隙間形成手段は、前記冊子の前記小口部以外の箇所で、前記隙間を形成することを特徴とする用紙めくり装置である。
ここで、前記冊子には、前記綴じ部と前記小口部とを結ぶ側辺が設けられ、前記隙間形成手段は、前記冊子の前記側辺にて、前記めくり用紙と前記他の用紙との間に隙間を形成することを特徴とすることができる。
本発明を印刷装置として捉えた場合、本発明が適用される印刷装置は、複数枚の用紙により構成された冊子への印刷を行う印刷機構と、当該冊子を構成する用紙をめくる用紙めくり装置とを備えた印刷装置であって、当該用紙めくり装置が、上記の何れかに記載の用紙めくり装置である印刷装置である。
ここで、前記印刷装置への冊子の搬入、搬出を行う搬入/搬出機構を更に備え、前記用紙めくり装置は、冊子に隙間を生じさせる隙間生成機構と、冊子に含まれる用紙をめくるめくり機構とを有し、前記印刷機構による冊子への印刷が行われている際、前記搬入/搬出機構、前記隙間生成機構、および、前記めくり機構は、停止していることを特徴とすることができる。
本発明によれば、冊子に含まれる用紙のめくりがより確実に行われる用紙めくり装置、印刷装置を提供することが可能になる。
本実施の形態が適用される印刷装置の全体構成を示した図である。 図1にて示した支持板の周辺の構成を示した図である。 めくり機構を説明する図である。 (A)〜(F)は、図3における矢印IV方向から回転部材等を眺めた場合の図である。 めくりを行う際のカレンダーの状態を示した図である。 綴じ部に向けて用紙を送っている最中の各部の状態を示した図である。 最終ページへの印刷処理が終了した後のカレンダーおよび印刷装置を示した図である。 最終ページへの印刷処理が終了した後のカレンダーおよび印刷装置を示した図である。 (A)、(B)は、回転部材以外の部材による隙間形成の一例を示した図である。 隙間形成のための他の機構を示した図である。 印刷機構の他の構成例を示した図である。 印刷装置のシステム構成を示した図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
図1は、本実施の形態が適用される印刷装置1の全体構成を示した図である。
印刷装置1には、冊子の一例であるカレンダー10を図中矢印1Aで示す方向に搬送する搬送機構100、搬送機構100により搬送されたカレンダー10への印刷を行う印刷機構200が設けられている。
また、印刷装置1には、印刷機構200による印刷が行われる度に、印刷済みの用紙(印刷済みのページ)をめくるめくり手段として機能するめくり機構300が設けられている。
また、印刷装置1には、印刷が終了したカレンダー10を、搬送機構100の下部へ排出する排出機構400が設けられている。
ここで、めくり機構300が設けられている部分は、カレンダー10を構成する各用紙のめくりを行う用紙めくり装置として捉えることができる。
搬送機構100には、循環移動を行うベルト部材110が設けられている。このベルト部材110は、上面111を有し、この上面111がめくり機構300に向かうように(図中矢印1Aに示す方向に移動するように)循環移動を行う。
さらに、搬送機構100には、ベルト部材110を移動させるベルト用モータMBが設けられている。
図1では、複数のカレンダー10が重ねられた状態でベルト部材110上に置かれている。また、図1では、ベルト部材110の移動方向において、互いにずらされた状態でカレンダー10が置かれている。また、本実施形態では、ベルト部材110上にカレンダー10を設置する際、ベルト部材110の移動方向上流側に、カレンダー10の綴じ部10Aを位置させ、ベルト部材110の移動方向下流側に、小口部10B(開き部)を位置させる。
印刷機構200には、回転部材220が設けられている。回転部材220の外周面には、図柄が形成された版221が装着されている。さらに、この回転部材220を、カレンダー10に対して進退させる進退機構230が設けられている。
進退機構230によって、回転部材220は、回転を行いながら進退を行う。より具体的には、回転部材220は、回転を行いながら、図中矢印1Bで示す移動経路に沿って進退を行う。
本実施形態では、カレンダー10のうちの小口部10B側に位置する部分(開き側に位置する部分)(以下、「小口側部分10C」と称する)に印刷を行う場合を例示しており、回転部材220が、この小口側部分10Cに接触し、小口側部分10Cへの印刷が行われる。
めくり手段の一例としてのめくり機構300は、進退を繰り返す回転部材220の移動経路(移動領域)1Bから外れた箇所に設けられている。これにより、本実施形態では、機構の簡素化が図られている。
ここで、例えば、回転部材220が小口側部分10Cから退避する度に、移動経路1B上に、めくり機構300が進出して、用紙のめくりを行う機構も考えられる。即ち、カレンダー10の小口部10Bをめくる態様も考えられる。
ところで、この場合は、めくり機構300を進退させる必要があるため、構成が複雑化する。特に、めくり機構300と回転部材220との干渉を避ける必要が生じるため、構成が複雑化する。
これに対し、本実施形態では、小口部10B以外でめくりを行うため(詳細は後述)、めくり機構300の進退が不要となり、構成の複雑化を招きにくい。さらに、本実施形態では、めくり機構300と回転部材220との干渉が起きないため、印刷の信頼性が向上する。
排出機構400には、カレンダー10を下方から支持する支持板410が設けられている。支持板410は、端部(搬送機構100側に位置する端部)が下方に垂れ下がることで傾斜し、これにより、カレンダー10が、滑りながら下方へ排出される。
排出機構400には、カレンダー10を押し出す押し出し機構420が設けられている。押し出し機構420は、カレンダー10の排出が行われる際に、印刷機構200側に向けてカレンダー10を押し出す(詳細は後述)。
図2は、図1にて示した支持板410の周辺の構成を示した図である。
支持板410よりもベルト部材110側には、ベルト部材110により送られてきたカレンダー10(図2では不図示)をさらに下流側に向けて搬送する一対の搬送ロール120が設けられている。
本実施形態では、カレンダー10への印刷中、搬送ロール120によって、カレンダー10がニップ(保持)され、これにより、カレンダー10の固定が行われる。
さらに、搬送ロール120よりもベルト部材110側には、カレンダー10が重なった状態で下流側へ送られることを防止するための規制部材130が設けられている。
本実施形態では、印刷対象となるカレンダー10の先端が、この規制部材130の下方を通過すると、規制部材130が、図中下方に向かって進出する。
これにより、印刷対象のカレンダー10の上に載っている次のカレンダー10の移動経路上に、規制部材130が位置するようになり、この次のカレンダー10が、印刷機構200(図1参照)に送り込まれることが防止される。
支持板410は、搬送ロール120側に端部411を有しており、カレンダー10の排出のときには、端部411が垂れ下がるように傾斜する。
押し出し機構420は、一対のエアシリンダ420Aを有している。一方のエアシリンダ420Aは、ベルト部材110の一方の脇に配置され、他方のエアシリンダ420Aは、ベルト部材110の他方の脇に配置されている。
各エアシリンダ420Aには、エアシリンダ420Aの軸方向に沿って進出する進出部材421が設けられている。さらに、2つ設けられた進出部材421の両者に接続され、カレンダー10を押圧する押圧部材422が設けられている。
押圧部材422は、エアシリンダ420Aの進出部材421が進出することで、カレンダー10(図2では不図示)に向かって進出し、カレンダー10を押圧する。
さらに、押し出し機構420と搬送ロール120との間には、めくられた用紙を下方から支持する支持台140が設けられている。本実施形態では、めくられた用紙は、この支持台140、および、押し出し機構420に設けられた押圧部材422によって下方から支持される。
さらに、一対のめくり用エアシリンダ310が設けられている。一方のめくり用エアシリンダ310は、カレンダー10(図2では不図示)の一方の脇に配置され、他方のめくり用エアシリンダ310は、カレンダー10の他方の脇に配置される。
めくり用エアシリンダ310の各々には、めくり用エアシリンダ310の軸方向に沿って進出するめくり用進出部材311が設けられている。さらに、本実施形態では、めくり用エアシリンダ310を回転させるシリンダ用モータMSが設けられている。
図3は、めくり機構300を説明する図である。
めくり機構300には、カレンダー10を構成する用紙間に隙間を形成する隙間形成機構320、隙間形成機構320により形成された隙間に挿入部材331を挿入する挿入機構330、用紙を綴じ部10A側に向けて送る用紙送り機構340、用紙にエアーを吹き付ける吹き付け機構350が設けられている。
隙間形成手段の一例としての隙間形成機構320には、符号3Aで示すように、隙間形成部材の一例としての回転部材321が設けられている。回転部材321は、粘着テープが巻かれることにより形成されており、外周面に、粘着剤が露出している。
回転部材321は、図3に示す状態から、カレンダー10に向かって進出し、カレンダー10を構成する用紙(めくりの対象となるめくり用紙)に接触する。そして、カレンダー10の縁(側辺10F)から離れる方向にさらに回転する。付言すると、カレンダー10の内部側に向かってさらに回転する。
これにより、用紙が回転部材321に付着した状態で、カレンダー10の縁(側辺10F)から離れる方向へ回転部材321が回転し、この用紙と、次の用紙との間に隙間が形成される。付言すると、本実施形態では、印刷機構200よる印刷が行われる度に、印刷済み用紙の一部が回転部材321により持ち上げられ、この印刷済み用紙と、カレンダー10に含まれる他の用紙との間に隙間が形成される。
なお、本実施形態では、回転部材321への用紙の付着が開始された後の回転部材321の回転量を1回転未満(360°未満)としている。用紙の剛性が高い場合に、回転部材321の回転量が大きいと、回転部材321からの用紙の剥離が生じやすくなるが、回転量を1回転未満とした場合、このような剥離が生じにくくなる。
また、本実施形態では、カレンダー10の側辺10Fにて隙間を形成するようにしている。カレンダー10は、矩形状に形成され、図3に示すように、カレンダー10には、綴じ部10A、綴じ部10Aとは反対側に位置する小口部10B、綴じ部10Aと小口部10Bとを結ぶ2つの側辺10Fが設けられている。
本実施形態では、小口部10Bではなく側辺10Fにて、隙間を形成する。付言すると、小口部10B以外の箇所である側辺10Fにて隙間を形成する。
さらに、本実施形態では、カレンダー10の両脇に回転部材321が設けられており、2つの側辺10Fの各々にて、隙間を形成する。
ここで、本実施形態のように、側辺10Fにて隙間を形成する場合、小口部10Bにて隙間を形成するよりも、複数枚の用紙が重なった状態で持ち上げられることが起きにくくなる。付言すると、小口部10Bよりも側辺10Fにて、回転部材321を用いての用紙の引き上げを行った方が、複数枚の用紙が引き上げられることが起きにくくなり、1枚の用紙のみが引き上げられやすくなる。
これは、側辺10Fの方が、綴じ部10Aの影響を受け、小口部10Bよりも動きにくくなっていることに起因する。側辺10Fは、綴じ部10A側に位置する部分が、綴じ部10Aによって拘束された状態となっている。一方で、小口部10Bについては、このような拘束がなく、動きやすい。このため、仮に、引き上げを行った最上位の用紙に次の用紙が付随しようとしても、側辺10Fでは、この付随が起きにくい。その一方で、小口部10Bでは、この付随が起こりやすい。
このため、本実施形態では、小口部10Bよりも側辺10Fにて隙間を形成するようにし、複数枚の用紙が重なった状態で引き上げられることを抑制している。
なお、回転部材321は、カレンダー10に対して進退し、用紙の持ち上げを行った後は、カレンダー10の脇に再び戻る。回転部材321の進退は、回転部材321が取り付けられたラックギア322と、ラックギア322を移動させるピニオン(不図示)と、ピニオンを回転させるピニオンモータ323とにより行われる。
図4(A)〜(F)は、図3における矢印IV方向から回転部材321等を眺めた場合の図である。
本実施形態では、上記のとおり、回転部材321は、粘着テープが巻かれることにより形成されている。さらに、本実施形態では、図4(A)に示すように、回転部材321の内部に挿入され、回転部材321を回転可能な状態で支持する支持軸325が設けられている。
回転部材321の内周面と、支持軸325の外周面とは接触し、本実施形態では、両者の間に、摩擦力が生じるようになっている。
さらに、本実施形態では、支持軸325を支持する支持板金326が設けられている。
なお、支持軸325は、支持板金326に対する回転が可能な状態で支持板金326に対して取り付けられている。また、支持板金326は、ラックギア322(図3参照)に取り付けられている。
さらに、本実施形態では、図4(A)に示すように、支持軸325にその一端が固定され、支持軸325を中心に回転する回転アーム327が設けられている。さらに、粘着テープが巻かれることにより形成され、回転部材321に対して未使用の粘着テープを供給する供給ロール328が設けられている。
また、回転アーム327の他端に設けられ、供給ロール328を支持する支持軸329が設けられている。さらに、支持板金326から突出し、回転アーム327の回転を規制する規制用突起339が設けられている。
カレンダー10に隙間が形成される際には、図4(A)に示す状態(支持板410に回転部材321が接触した状態)から、回転部材321が、カレンダー10に向かって進出し、カレンダー10に含まれる用紙のうちの最上位の用紙に、回転部材321が接触し、さらに、回転部材321は、カレンダー10の外周縁により囲まれた領域の内側方向へ進出する。これにより、図4(B)に示すように、この最上位の用紙が、回転部材321により持ち上げられ、この最上位の用紙と、下位の用紙との間に隙間が形成される。ここで、カレンダー10の外周縁とは、カレンダーを取り囲むように配置された、カレンダー10の縁を指し、本実施形態のカレンダー10では、二つの側辺10F、綴じ部10Aに沿った側辺、小口部10Bに沿った側辺が位置している箇所を指す。
なお、回転部材321の進出が行われると、回転部材321が回転し、これに伴い、回転アーム327も回転する。そして、この場合、図4(B)に示すように、供給ロール328が、回転部材321よりもカレンダー10側に位置するようになる。
次に、図4(C)に示すように、カレンダー10からの回転部材321の退避が行われる。
この場合も、回転部材321が回転し、これに伴い回転アーム327が回転する。そして、回転アーム327が予め定められた箇所に達すると、支持軸325と回転部材321との間で滑りが発生し、回転部材321の回転速度よりも大きい回転速度で回転アーム327が回転する。これにより、図4(C)、(D)に示すように、規制用突起339に回転アーム327が近づく。
その後、図4(E)に示すように、回転部材321に回転が更に行われ、規制用突起339に回転アーム327が突き当たる。これにより、回転アーム327の回転が規制される。
次いで、図4(F)に示すように、回転部材321の回転がさらに行われる。このとき、回転部材321を中心とした供給ロール328の回転(公転)(回転部材321周りの供給ロール328の回転)は規制されている。このため、回転部材321が回転すると、粘着テープが回転部材321により巻き取られ、供給ロール328から回転部材321へ新たな粘着テープが供給される。
この結果、本実施形態では、回転部材321のカレンダー10への進退が行われる度に、回転部材321に新たな粘着テープが供給され、用紙の持ち上げを繰り返すことにより生じる粘着力の低下が抑制される。
次に、挿入機構330について説明する。
図3に示すように、挿入機構330は、挿入部材331を有し、回転部材321により形成された隙間にこの挿入部材331を挿入する。これにより、めくりの対象となる最上位の用紙と、下位の用紙とが分離される。付言すると、回転部材321がカレンダー10から退避した後も、最上位の用紙と下位の用紙とが分離された状態が維持される。
なお、挿入部材331は、回転部材321と同様、カレンダー10の両脇に設けられている。
挿入機構330には、挿入部材331を支持する支持板金332が設けられている。また、挿入機構330には、支持板金332を、図中矢印3Bに示す方向(カレンダー10の幅方向)に移動させるラックギア333が設けられている。さらに、このラックギア333を移動させるピニオンギア(不図示)、ピニオンモータ334が設けられている。
ピニオンモータ334が駆動されると、ラックギア333、支持板金332が、カレンダー10に向かって移動し、回転部材321により形成された隙間に、挿入部材331が挿入される。
なお、挿入部材331は、支持板金332に対して移動できるようになっており(上下方向への移動が可能になっており、)送りロール341(詳細は後述)によって上方から押圧された際に、下方へ移動する。さらに、挿入部材331を上方へ付勢する付勢部材(不図示)が設けられており、送りロール341による押圧が解除されると、挿入部材331は、上方へ復帰する。
また、本実施形態では、付勢部材が設けられていることによって、めくりを行う最上位の用紙を介し、送りロール341に対して挿入部材331が押し付けられる。
これにより、めくりを行う用紙は、送りロール341と挿入部材331とにより挟まれるようになる。
次に、用紙送り機構340について説明する。
図3に示すように、用紙送り機構340には、用紙を綴じ部10A側に向けて送る送りロール341、送りロール341をカレンダー10に対して進退させるエアシリンダ342、送りロール341を回転させるロール用モータMRが設けられている。
送りロール341には、カレンダー10の幅方向に沿って延びる回転軸341Aが設けられている。さらに、この回転軸341Aの両端のそれぞれに設けられ、カレンダー10に接触する回転部材341B(図3では一方の回転部材341Bのみを図示)が設けられている。
本実施形態では、回転部材341Bの各々は、カレンダー10の側辺10Fに接触する。これにより、送りロール341により用紙を送る際に、小口側部分10C以外の箇所を、回転部材341Bが通過する。この結果、本実施形態では、印刷済みの画像と送りロール341とが接触することが防止される。
吹き付け機構350では、図中奥側に位置する面350Aに、エアー吐出口(不図示)が複数設けられている。本実施形態では、このエアー吐出口からのエアーが、めくりを行う用紙に対して吹き付けられる。
図5(めくりを行う際のカレンダー10の状態を示した図)も参照しながら、めくり機構300による一連の処理を説明する。
めくり機構300による処理では、まず、回転部材321がカレンダー10に向かって進出し、上記のとおり、また、図5(A)に示すように、めくりを行う用紙と、この用紙の下位に位置する用紙との間に隙間が形成される。
次いで、挿入機構330が駆動され、図5(A)に示すように、挿入部材331が、隙間に挿入される。挿入部材331が挿入された後、カレンダー10からの回転部材321(図5(A)では不図示)の退避が行われる。
次いで、図5(B)に示すように、カレンダー10に向かって回転部材341Bが進出し、めくりを行う用紙に対して回転部材341Bが押し当てられる。次に、回転部材341Bの回転が行われ、用紙がカレンダー10の綴じ部10Aに向けて送られる。なお、めくりを行う用紙に対して回転部材341Bが押し当てられた際、回転部材341Bは、この用紙を介して、挿入部材331に押し当てられる。そして、この挿入部材331は、めくりを行う用紙の下位に位置する2枚目以降の用紙に押し当てられる。これにより、2枚目以降の用紙についてのめくりが規制されるようになる。
このように、本実施形態の挿入部材331は、めくりを行う用紙と2枚目以降の用紙とを分離する機能の他、2枚目以降の用紙を押さえる機能を有している。
なお、本実施形態では、挿入部材331に、2枚目以降の用紙を押さえる機能を持たせたが、2枚目以降の用紙を押さえる専用の部材を設け、この専用の部材で、2枚目以降の用紙を押さえることもできる。
図6は、綴じ部10Aに向けて用紙を送っている最中の各部の状態を示した図である。
送りロール341の回転が行われて、用紙が綴じ部10A側へ送られると、この用紙は、同図に示すように図中上方に向かって膨らむように湾曲し、ループを描く。
この状態から用紙はさらに送り込まれる。具体的には、用紙の小口部10B側の端部が、送りロール341を通過するまで送り込まれる。
また、本実施形態では、めくり用エアシリンダ310に設けられた進出部材311が、ループ内に向かって進出し、ループ内に進出部材311が入り込む。
次いで、シリンダ用モータMSが駆動され、進出部材311は図中矢印6Aに示す方向に回転する。これにより、用紙は、押圧部材422の上方まで移動し、押圧部材422の上に載る。
ここで、本実施形態では、回転部材341Bによって、綴じ部10Aに向けての用紙の送り込みが行われる際には、図5(B)に示すように、めくりを行う用紙(印刷済みの用紙)を挟み、回転部材341B(送りロール341)に対峙する箇所に、挿入部材331が位置し、回転部材341Bと挿入部材331とにより用紙が挟まれる。
付言すると、本実施形態では、用紙が有する2つの面のうちの、挿入部材331が位置する側とは反対側の面に回転部材341Bが接触し、さらに、用紙を挟んで回転部材341Bに対峙する箇所に、挿入部材331が位置する。
これにより、2枚目の用紙(めくりを行う用紙の次の用紙)の損傷などが起きにくくなる。ここで、例えば、回転部材341Bと挿入部材331とが互いに対峙していないと、回転部材341Bが回転した際に、回転部材341Bによりこの2枚目の用紙が送られるとともに、この2枚目の用紙の移動が、挿入部材331により規制され、この2枚目の用紙の損傷などを招きやすくなる。
一方で、本実施形態では、回転部材341Bから用紙に作用する搬送力が、1枚目の用紙(めくりを行う用紙)までしか伝わらず、2枚目以降の用紙の損傷などを抑えられる。
ここで、本実施形態では、カレンダー10の小口側部分10Cへの印刷が行われる度に、上記にて説明した各動作が実行される。すなわち、回転部材321による隙間の形成、挿入部材331の挿入、送りロール341の進出、送りロール341の回転、ループ内への進出部材311の進出、進出部材311の回転が行われる。そして、最終ページへの印刷が終了すると、カレンダー10の排出が行われる。
また、本実施形態では、めくりを行う用紙に対して、吹き付け機構350(図6参照)からエアーが吹き付けられ、めくりがより確実に行われる。
なお、エアーを吹き付ける用紙は、カレンダー10を構成する全ての用紙に限らず、例えば、1枚目の用紙など、一部の用紙に対してエアーを吹き付けるようにしてもよい。
次に、印刷が終了したカレンダー10の排出処理を説明する。
図7、図8は、最終ページへの印刷処理が終了した後のカレンダー10および印刷装置1を示した図である。
図7に示すように、最終ページへの印刷処理が終了すると、最終ページよりも前のページの用紙が、押圧部材422の上に載った状態となる。このとき、カレンダー10は、支持板410により下方から支持されている。さらに、カレンダー10は、搬送ロール120によってニップされ、固定されている。
カレンダー10の排出時には、図8に示すように、搬送ロール120のニップを解除する。また、支持板410の端部411が垂れ下がるように支持板410を傾斜させる。その後、図8にて示す押圧部材422をカレンダー10に向けて進出させる。
これにより、綴じ部10Aを先頭としてカレンダー10が下方に向かって移動する。そして、綴じ部10Aが支持板410に達すると、綴じ部10Aが支持板410により案内されて、カレンダー10は、斜め下方に向かって移動する。その後、このカレンダー10は、搬送機構100(図1参照)の下部に設けられた収容部(不図示)に収容される。
(その他)
上記では、カレンダー10に隙間を形成した後に、挿入部材331の挿入を行う場合を例示したが、カレンダー10に隙間を形成した後、挿入部材331の挿入を行わずに、この隙間にエアーを供給してもよい。
なお、この場合の用紙のめくりは、例えば、このエアーで上記にて説明したループを形成し、さらに、このループ内に、めくり用進出部材311(図6参照)を進出させる。そして、めくり用進出部材311を回転させて、ページのめくりを行う。このように、ページのめくりは、送りロール341によらずに、エアーにより行ってもよい。
また、その他、カレンダー10に隙間を形成した後、この隙間にエアーを供給しながら、この隙間に、挿入部材331を挿入してもよい。
この場合、隙間が拡がった状態で挿入部材331の挿入が行われ、エアーの供給を行わない場合に比べ、挿入部材331の挿入がより確実に行われる。
また、上記では、カレンダー10における隙間の形成を、回転部材321を回転させることで行ったが、隙間の形成は、他の態様により行なってもよい。
図9(A)、(B)は、回転部材321以外の部材による隙間形成の一例を示した図である。なお、同図(A)は、カレンダー10の上面図であり、同図(B)は、同図(A)における矢印IXB方向からカレンダー10を眺めた場合の図である。
この例では、カレンダー10の側辺10Fに対して、粘着剤が外面に付着した隙間形成部材500を押し当てて、めくりを行う用紙をこの隙間形成部材500に付着させる。そして、カレンダー10から離れる方向へ且つカレンダー10の側辺10F(縁)から離れる方向(カレンダー10の外周縁により囲まれた領域の内側方向)へ、隙間形成部材500を移動させる。これにより、めくりを行う用紙が、下位の用紙から離れ、めくり用紙と、この下位の用紙との間に隙間が形成される。
また、本実施形態では、回転部材321や、隙間形成部材500への用紙の付着を、粘着材を用いて行ったが、回転部材321、隙間形成部材500への用紙の付着は、吸引で行ってもよい。具体的には、回転部材321、隙間形成部材500に、回転部材321、隙間形成部材500の内部と外部とを連絡する貫通孔を形成し、さらに、回転部材321、隙間形成部材500の内部を負圧とすることで、回転部材321、隙間形成部材500に用紙を付着させることができる。
また、例えば、静電気を用いて、回転部材321、隙間形成部材500に用紙を付着させてもよい。
また、上記では説明を省略したが、本実施形態では、回転部材321以外の部材を用いて用紙のめくりを行っており、これにより、めくり処理の効率化を図っている。
具体的には、回転部材321とは異なる部材である、送りロール341、めくり用エアシリンダ310を用いて用紙のめくりを行っており、これにより、めくり処理の効率化を図っている。
ここで、例えば、回転部材321で隙間を形成した後に、用紙が付着した状態のこの回転部材321を移動させて、用紙のめくりを行うことも考えられる。ところで、この場合は、回転部材321が往復運動を行う形となり、めくりの効率が低下してしまう。
これに対し、本実施形態では、回転部材321を往復運動させる必要がなく、めくりの効率を高められる。
また、回転部材321で用紙のめくりも行う場合は、回転部材321が移動している途中で、回転部材321から用紙が離脱してしまう可能性があるが、本実施形態では、回転部材321での用紙のめくりを行わないため、このような離脱を防止できる。
また、上記では、冊子の一例として、綴じ処理が行われたカレンダー10を一例に説明したが、冊子には、綴じ処理が行われてない用紙束なども含まれる。
さらに、上記では、回転部材341Bによる綴じ部10Aへの用紙の送り込み、ループ内へ進出させた進出部材311の回転により、用紙のめくりを行ったが、他のめくりの態様もありうる。例えば、めくりの対象となる用紙を表面側および裏面側の両側から挟んで保持(把持)する手段を設け、用紙を保持したこの手段を綴じ部10A側へ向けて移動させることで、用紙のめくりを行うようにしてもよい。
また、隙間の形成は、図10(隙間形成のための他の機構を示した図)にて示す機構で行ってもよい。なお、同図(A)は、カレンダー10等の上面図であり、同図(B)は、同図(A)における矢印XB方向からカレンダー10等を眺めた場合の図である。同図(C)〜(E)は、吸引部材、駆動機構等を説明する図である。
この例では、同図(B)に示すように、側辺10Fにて、最上位の用紙を吸引する吸引部材600が設けられている。この吸引部材600には、同図(C)に示すように、用紙に接触する接触面610、この接触面610に接続された側面620、上面630が設けられている。なお、以下の説明において、接触面610と側面620とが接続している箇所を接続箇所640と称する。また、接触面610には、吸引部材600の内部と外部とを接続する複数の貫通孔611が形成されている。
また、本実施形態では、同図(C)に示すように、吸引部材600の内部の空気の吸引を行う吸引ホース680、吸引部材600の内部に空気を供給する供給ホース690が設けられている。
また、本実施形態では、同図(B)に示すように、吸引部材600を駆動する駆動機構900が設けられている。
同図(D)に示すように、駆動機構900には、吸引部材600の上面630から上方に向かって延びるように設けられ、吸引部材600を支持する支持部材910が設けられている。さらに、支持部材910の上端部が接続され、図中上下方向に進退する進退部材920が設けられている。さらに、進退部材920を進退させるシリンダ930が設けられている。
支持部材910は、吸引部材600の上面630のうちの、図中右側に位置する領域に接続している。付言すると、支持部材910は、吸引部材600の上面630と側面620とが接続している、吸引部材600の角部625に近い箇所に接続している。
さらに、本実施形態では、吸引部材600の側面620にスイッチSWが取り付けられている。なお、スイッチSWに換えてセンサーを設置してもよい。なお、本実施形態では、スイッチSWやセンサーを用いて吸引制御を行うが、スイッチやセンサーによる吸引制御のほか、全体の制御システムによってタイミングを計算して吸引制御を行うようにしてもよい。
さらに、吸引部材600の支持部材910に対する回転(必要量以上の回転)を規制するための第1ストッパST1、進退部材920に対する支持部材910の回転(必要量以上の回転)を規制するための第2ストッパST2が設けられている。
ここで、この構成例にて隙間を形成する際には、同図(D)に示す状態から、シリンダ930を駆動させ、進退部材920を下降させる。なお、このとき、吸引ホース680による吸引が行われ、吸引部材600の内部は負圧となっている。
進退部材920が下降すると、最上位の用紙に接触面610が接触し、この最上位の用紙が、接触面610により吸引される。次いで、接続箇所640がこの最上位の用紙に接触し、さらに、同図(E)に示すように、この接続箇所640を回転中心として吸引部材600が回転する。これにより、カレンダー10から離れる方向へ且つカレンダー10の外周縁により囲まれた領域の内側方向へ、接触面610が移動し、上記と同様、最上位の用紙と次の用紙との間に隙間が形成される。
なお、同図(E)に示すように、吸引部材600が回転すると、最上位の用紙によりスイッチSWが押される。これにより、進退部材920の下降が停止される。
また、隙間への挿入部材331(図10では不図示)の挿入が行われ、最上位の用紙の分離が行われると、供給ホース690から空気が供給される。これにより、めくりを行った最上位の用紙が、吸引部材600から離れる。
次に、印刷機構の他の構成例を説明する。
上記にて示した構成例では、カレンダー10の側辺10Fが延びる方向に沿って、印刷機構(回転部材220)が進退する構成を一例に説明したが、印刷機構の進退方向は、特に限定されず、例えば、図11(印刷機構の他の構成例を示した図)に示すように、カレンダー10の幅方向に進退させるようにしてもよい。
なお、この図11に示す構成例では、印刷ヘッドHを用意し、この印刷ヘッドHを、カレンダー10の幅方向に沿って進退させている。また、この構成例でも、印刷機構が進退を行う経路から外れた箇所に、めくり機構300が設けられている。
図12は、本実施形態の印刷装置1のシステム構成を示した図である。
図12に示すように、本実施形態の印刷装置1では、カレンダー10の搬入、搬出を行う搬入/搬出機構、ページめくり機構、隙間発生手段、印刷機構が設けられている。
そして、本実施形態では、印刷機構を、他の機構から分離させている。具体的には、本実施形態では、印刷機構と、搬入/搬出機構、ページめくり機構、隙間発生手段とを分離している。さらに具体的に説明すると、本実施形態では、印刷機構による印刷が行われている際、搬入/搬出機構、ページめくり機構、隙間発生手段の何れもが停止するようになっている。これにより、印刷中の振動の発生が抑制され、印刷画像の質の低下を抑制可能となっている。
これに対し、本実施形態では、電気系の制御システムについては、印刷機構、搬入/搬出機構、ページめくり機構、隙間発生手段の4つを全体的に統合して管理するようにしている。
1…印刷装置、10…カレンダー、10A…綴じ部、10B…小口部、10F…側辺、200…印刷機構、300…めくり機構、320…隙間形成機構、321…回転部材、331…挿入部材、341B…回転部材

Claims (10)

  1. 外周縁を有する冊子に含まれる用紙をめくる用紙めくり装置であって、
    めくりの対象となるめくり用紙に接触する接触部を有し当該接触部を回転中心として回転する回転部であって、当該接触部よりも前記外周縁側に位置する部分である外周縁側部分が前記冊子から離れる方向へ移動するように且つ当該接触部を挟み当該外周縁側部分とは反対側に位置する反対側部分が当該冊子へ接近するように回転し、さらに、当該外周縁側部分に当該めくり用紙が付着する回転部と、
    前記めくり用紙が付着した前記外周縁側部分が前記冊子から離れる方向へ移動し、当該めくり用紙と当該冊子に含まれる他の用紙との間に隙間が形成された後、当該めくり用紙をめくるめくり手段と、
    を備え
    前記反対側部分を前記めくり用紙に向けて押圧することで前記回転部を回転させ、当該めくり用紙と前記冊子に含まれる前記他の用紙との間に前記隙間を形成する用紙めくり装置。
  2. 形成された前記隙間に対して、挿入部材を挿入しおよび/またはエアーを供給する手段を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の用紙めくり装置。
  3. 前記めくり手段は、前記めくり用紙に回転部材を接触させるとともに当該回転部材を回転させ、当該めくり用紙のめくりを行い、
    前記めくり用紙が有する2つの面のうちの、前記挿入部材が位置する側とは反対側の面に前記回転部材が接触するとともに、当該めくり用紙を挟んで当該回転部材に対峙する箇所に、当該挿入部材が位置することを特徴とする請求項2に記載の用紙めくり装置。
  4. 前記めくり手段は、前記隙間が形成された後、前記めくり用紙を把持して当該めくり用紙を移動させることで、当該めくり用紙のめくりを行うことを特徴とする請求項1に記載の用紙めくり装置。
  5. 冊子に含まれる用紙をめくる用紙めくり装置であって、
    めくりの対象となるめくり用紙が付着した付着部分を移動させ、当該めくり用紙と前記冊子に含まれる他の用紙との間に隙間を形成する隙間形成手段と、
    前記隙間形成手段により形成された前記隙間に対して挿入部材を挿入するとともに前記他の用紙に対して当該挿入部材を押し当て、当該他の用紙を押さえる押さえ手段と、
    前記隙間形成手段により前記隙間が形成された後、前記めくり用紙をめくるめくり手段と、
    を備える用紙めくり装置。
  6. 前記隙間形成手段は、前記付着部分が前記冊子の外周縁の内側方向へ移動するように且つ当該付着部分が当該冊子から離れる方向へ移動するように当該付着部分を変位させ、あるいは、当該付着部分を外周面に備える回転体を当該冊子の外周縁から離れる方向へ回転させて、前記めくり用紙と前記他の用紙との間に隙間を形成する請求項5に記載の用紙めくり装置。
  7. 複数枚の用紙により構成され予め定められた設置箇所に設置された冊子の延び方向に沿った進退を繰り返し行い且つ当該冊子の外周縁の外側から内側への移動および当該内側から当該外側への移動を繰り返し行って当該冊子への印刷を行う印刷機構によって当該冊子への印刷が行われる度に、印刷済み用紙をめくる用紙めくり装置であって、
    前記予め定められた設置箇所に設置された前記冊子の前記印刷済み用紙と、前記冊子に含まれる他の用紙との間に隙間を形成する隙間形成手段と、
    前記隙間形成手段により前記隙間が形成された後、前記印刷済み用紙をめくるめくり手段と、
    を備え、
    前記隙間形成手段は、前記冊子の延び方向に沿った進退を繰り返す前記印刷機構の移動経路から外れた箇所にて、前記隙間を形成することを特徴とする用紙めくり装置。
  8. 前記冊子は、綴じ部と、当該綴じ部とは反対側に位置する小口部と、当該綴じ部と当該小口部とを結ぶ側辺とを有し、
    前記隙間形成手段は、前記冊子の前記側辺にて、前記印刷済み用紙と前記他の用紙との間に隙間を形成することを特徴とする請求項7に記載の用紙めくり装置。
  9. 複数枚の用紙により構成された冊子への印刷を行う印刷機構と、当該冊子を構成する用紙をめくる用紙めくり装置とを備えた印刷装置であって、当該用紙めくり装置が、請求項1乃至8の何れかに記載の用紙めくり装置である印刷装置。
  10. 複数枚の用紙により構成された冊子への印刷を行う印刷機構と、当該冊子を構成する用紙をめくる用紙めくり装置とを備えた印刷装置であって、
    前記印刷装置への冊子の搬入、搬出を行う搬入/搬出機構を備え、
    前記用紙めくり装置は、冊子に隙間を生じさせる隙間生成機構と、冊子に含まれる用紙をめくるめくり機構とを有し、
    前記印刷機構による冊子への印刷が行われている際、前記搬入/搬出機構、前記隙間生成機構、および、前記めくり機構が、停止している印刷装置。
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