JP6620000B2 - パンク修理キット - Google Patents
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Description
前記ボトルのボトル開口部を、相対回転させて螺合させることにより接続可能なボトル取付け部と、を備えたパンク修理キットであって、
前記ボトル開口部は、前記ボトルの内部に液剤を封止する封止部材を有し、
前記ボトル開口部または前記ボトル取付け部は、当該ボトル開口部を当該ボトル取付け部に対して相対回転させ始めた後に、当該ボトル開口部の当該ボトル取付け部への接続を液密にする、シール部材を有し、
前記ボトル取付け部は、前記シール部材で液密にし始めた後に、前記封止部材に接触して開封する、開封用突起部を有し、
前記ボトル開口部は、前記開封用突起部が前記封止部材を開封した後に、当該ボトル取付け部が有する取付け側係合部と係合することにより、当該ボトル開口部が当該ボトル取付け部に対して当該ボトル開口部を螺合させる際の回転方向とは逆側の回転方向に相対回転することを防止する、ボトル側係合部を有することを特徴とする。
本発明によれば、ボトルをボトル取付け部へ接続する際において、当該接続の確実性を高めることができる。
この構成によれば、ボトルのボトル取付け部への接続の確実性をより高めることができる。
前記螺合を開始した後、前記シール部材で液密にし始める状態になるまでの相対回転の、回転角度は、前記全回転角度に対して15〜25であり、
前記螺合を開始した後、前記開封用突起部が前記封止部材へ接触する状態になるまでの、相対回転の回転角度は、前記全回転角度に対して20〜35であり、
前記螺合を開始した後、前記ボトル側係合部と前記取付け側係合部とが係合し始める状態になるまでの、相対回転の回転角度は、前記全回転角度に対して60〜95であることが好ましい。
この構成によれば、確実に接続できるとともに、接続が完了したことをユーザーが認識しやすいので、ボトルのボトル取付け部への接続の確実性をより高めることができる。
この構成によれば、接続が完了したことをユーザーがより認識しやすいので、ボトルのボトル取付け部への接続の確実性をより高めることができる。
この構成によれば、接続が完了したことをユーザーがより認識しやすいので、ボトルのボトル取付け部への接続の確実性をより高めることができる。
この構成によれば、接続が完了したことをユーザーがより認識しやすいので、ボトルのボトル取付け部への接続の確実性をより高めることができる。
この構成によれば、接続が完了したことをユーザーがより認識しやすいので、ボトルのボトル取付け部への接続の確実性をより高めることができる。
この構成によれば、接続が完了したことをユーザーがより認識しやすいので、ボトルのボトル取付け部への接続の確実性をより高めることができる。
なお、本発明において、「トルク」は、トルク計で測定することができ、具体的には例えばボトル取付け部を固定し、トルク計をボトルに連結して相対回転させることで測定することができる。
図1(a)(b)は、それぞれ互いに異なる角度で見た場合の、本発明の一実施形態にかかるパンク修理キット1の構成要素の一部を示す透視斜視図である。図1(a)(b)に示すように、本実施形態のパンク修理キット1は、タイヤがパンクした際に、パンク修理用の液剤をタイヤに注入してパンクの原因であるパンク穴を塞ぎ、修理したタイヤを一定期間再使用することができるようにするものである。
また、このパンク修理キット1は、図2に示すように、ケース11に収納されたボトル取付け部2に接続されるボトル3を、ここでは別体として備えている。なお、図2、および、以下の図3〜6では、理解の容易のために、一部を切り欠いて内部の構造が把握できるように図示されている。
さらに、ボトル取付け部2は、図3に示すように、後述のボトル開口部31が、本例ではその外表面で当該ボトル取付け部2に螺合により接続するために、内部が凹状となっている。
そして、ボトル3内に流れ込んだ圧縮空気により、パンク修理用の液剤をタイヤに送り込むとともに、タイヤの内圧を昇圧することができる。
なお、ボトル開口部31のボトル取付け部2に対する相対回転の回転軸Aを「回転軸」、また、回転軸Aに平行な方向を「回転軸方向AD」(ボトル開口部31のボトル取付け部2への接続方向)、回転軸方向ADに直交する方向を「径方向DD」、上記相対回転に平行な方向を「周方向」とも称す。また、ボトル開口部31をボトル取付け部2へ接続した場合において、回転軸方向ADで、ボトル開口部31側となる方向を、「回転軸方向開口部側」、ボトル取付け側となる方向を、「回転軸方向取付け側」とも称す。
なお、シール部材4は、ボトル取付け部2が有することもでき、またはボトル開口部31およびボトル取付け部2のいずれも有することもできる。
第2突起部37は、後述の第3突起部24が第1突起部36と第2突起部37との間に嵌り合うような周方向CDに沿った長さで、第1突起部36から離間して位置している。また、第2突起部37は、前方側に、突出の高さが、ボトル開口部31の外周面から急激に増加する第2前方側面部37a(第2前方側面部37aが周方向CDに対して略垂直)と、後方側に、突出の高さが前方側から後方側へ向かって緩やかに減少する第2後方側面部37bとを有している。
したがって、図5の例では、回転軸方向ADボトル側から視て、ボトル側係合部35と取付け側係合部23とを係合させる際、第3突起部24が、第1突起部36を乗り越えて、第1突起部36と第2突起部37との間に係合する。第2突起部37の第2前方側面部37aと、第3突起部24の第3前方側面部24aとは、周方向CDに重なり合い(第2突起部37と第3突起部24は相対回転方向で重複する)、また周方向CDに対して垂直になっているので、ボトル側係合部35と取付け側係合部23とが係合した後は、さらに螺合させる際の回転方向に相対回転することがない。また、第1突起部36の第1後方側面部36bは、第1前方側面部36aよりも周方向CDに対して大きく傾斜しているので、ユーザーが、ボトル開口部31を螺合させる際の回転方向とは逆側の回転方向に相対回転させることを防止することができる。
なお、本例では、図4(a)、図5に示すように、第1突起部、第2突起部が1組、また第3突起部が3個設けられているが、任意の数にすることができる。また、第2突起部は、設けなくてもよい。また、図示の例においては、ボトル側係合部35と取付け側係合部23とが係合した際、各係合部35、23により、ボトル開口部31が、ボトル取付け部2に対してボトル開口部31を螺合させる際の回転方向とは逆側の回転方向に相対回転することが防止されているが、例えばユーザーが大きな力を当該逆側の回転方向に付加することによって、ユーザーが、ボトル開口部31とボトル取付け部2とを、当該逆側の回転方向に相対回転させることもできる。つまり、本例では「ボトル開口部31が、当該逆側の回転方向に相対回転することが防止される」とは、当該逆側の回転方向に相対回転することが完全に防止される場合だけでなく、例えば比較的大きな力を付加しない限りは当該逆側の回転方向に相対回転しない場合も含まれる。
なお、ボトル開口部31とボトル取付け部2とが螺合を開始しボトル側係合部35と取付け側係合部23とが係合した状態になるまでの、ボトル開口部31のボトル取付け部2に対する相対回転の全回転角度を100としている(図示の例では、ネジ形状:三条ネジ、全回転角度:約160度であり、単位ストローク(mm)当たりの回転角度(度):24(度/mm)である)。
シール部材4がボトル取付け部2の内周面に密着し始めるまでは、螺合させるために相対回転のみさせている状態であるのでほとんど負荷が生じず、トルクはほぼ0(N・m)である。そして、シール部材4がボトル取付け部2の内周面に密着し始めてすぐの状態では、グラフに示されるように、一気に大きな負荷が生じており、シール部材4がボトル取付け部2の内周面に密着する際に生じる最大トルクTsとなっている。続いて、シール部材4がボトル取付け部2の内周面に密着した状態となり、開封用突起部22が封止部材34に接触し始めた状態では、上記の大きな負荷は収まる。そして、(II)の状態以後しばらくは、主に、シール部材4がボトル取付け部2の内周面に対して摺動する際の摩擦に対抗するためのトルクとなっている。
開封用突起部22が封止部材34に接触し始め、開封用突起部22が封止部材34を開封し終えるまでは、上記のように、シール部材4がボトル取付け部2の内周面に対して摺動する際の摩擦が生じるとともに、さらに、開封用突起部22が封止部材34を開封する(図示の例では、刃で切り開く)ための負荷が生じている。開封初期から中期まではトルクが漸増し、開封用突起部22で前記封止部材34を開封する際に生じる最大トルクToとなり、開封後期ではトルクが漸減している。そして、開封用突起部22が封止部材34を開封し終え、ボトル側係合部35と取付け側係合部23とが係合し始めるまでは、ほぼシール部材4の摩擦に対抗するためのトルクであり、開封用突起部22で封止部材34を開封した後であってボトル側係合部35と取付け側係合部23とを係合させる前までに生じるトルクTb(この例では、この間のトルクは略一定である)となっている。なおトルクTbは、開封用突起部22が封止部材34を開封し終え、ボトル側係合部35と取付け側係合部23とが係合し始めるまでの平均のトルクを指す。
ボトル側係合部35と取付け側係合部23とが係合し始めると、各係合部を係合させるために一気に大きな負荷が生じ、ボトル側係合部35と取付け側係合部23とを係合させる際に生じる最大トルクTeとなっている。具体的には、図5に示す例では、ボトル側係合部35の第1突起部36を取付け側係合部23の第3突起部24が乗り越えるために最大トルクTeとなっている。そして、図5の例では第1突起部36を第3突起部24が乗り越えると、上記各係合部が係合状態(係合が完了した状態)となり、トルクが大きく減少している。
本実施形態のパンク修理キット1は、ボトル側係合部35と取付け側係合部23とが、螺合させる際の回転方向とは逆側の回転方向に相対回転することを防止するので、ボトル3のボトル取付け部2への接続の確実性を高めることができる。また、開封用突起部22が封止部材34を開封した後にボトル側係合部35と取付け側係合部23とを係合させて、パンク修理用の液剤が収容されたボトル3とボトル取付け部2とを接続させているので、ユーザーが当該係合させる際の負荷を感じることができ、それゆえにユーザーがボトル3をボトル取付け部2へ接続するに際し接続が完了しているか、またはしていないか明確に認識することができる。その結果、ボトル3をボトル取付け部2へ接続する際において、当該接続の確実性を高めることができる。
なお、本実施形態では、パンク修理用の液剤が収容されたボトル3と、ボトル取付け部2とを備えることにより、ボトル3を別体として保管することができるので、パンク修理用の液剤が収容されたボトルを一体として備えるパンク修理キットと比較して、ボトルを一体とするための部材を削減することができ、パンク修理キットをより安価、効率的に製造することができる、という利点もある。
なお、三角形状の頂点の角度(θ1+θ2)は、90〜150°の範囲内であることがより好ましく、これによれば、開封用突起部22の封止部材34に対する最初の開封をより小さい負荷で行うことができるとともに、頂点が鋭角すぎないことによるユーザーの安全性も担保することができる。
なお、同様な観点から、当該急傾斜部の回転軸方向ADに平行な仮想線VLに対する傾斜角度θ1は、30〜50°であり、当該仮想線VLに対する傾斜角度θ2が大きい緩傾斜部の当該仮想線VLに対する傾斜角度θ2は、60〜100°であることが好ましい。
また、ユーザーに与える負荷を低減させるため、円形状に配置されている複数の開封用突起部22は、その外径が、ボトル開口部31の開口面の内径より僅かに小さいことが好ましい。但し、当該外径が当該内径に接近し過ぎると、開封用突起部22がボトル開口部31の開口面に干渉する虞がある。
また、開封用突起部22を複数配置する場合には、相互に離間せず連なって配置されることが好ましい。封止部材34を開封する際に開封用突起部22が撓むなどの変形を抑えることができる。
すなわち、螺合を開始した後、シール部材4で液密にし始める状態になるまでの相対回転の回転角度を、前記全回転角度に対して15〜25とし、螺合を開始した後、開封用突起部22が封止部材34へ接触する状態になるまでの相対回転の回転角度を、前記全回転角度に対して20〜35とし、螺合を開始した後、ボトル側係合部35と取付け側係合部23とが係合し始める状態になるまでの相対回転の回転角度を、前記全回転角度に対して60〜95とすることが好ましい。この構成によれば、ボトル3をボトル取付け部2へ接続する際における当該接続の確実性をより高めることができる。
具体的には、螺合を開始した後すぐにシール部材4で液密にし始める状態となるとボトル開口部31のボトル取付け部2への螺合が歪む虞が生じ得るが、螺合を開始した後、シール部材4で液密にし始める状態になるまでの相対回転の回転角度を、15以上とすることにより、当該歪みが発生するのを防止することができる。また、螺合を開始した後、シール部材4で液密にし始める状態になるまでの相対回転の回転角度を、25以下とすることにより、当該回転角度が大きすぎることによるユーザーの誤操作、具体的には、シール部材4で液密にし始める状態になる際に生じる最大トルクTsを各係止部材が係止する際に生じる最大トルクTeと間違えるのを防ぐことができる。
また、螺合を開始した後、開封用突起部22が封止部材34へ接触する状態になるまでの相対回転の回転角度を、20以上とすることにより、ボトル開口部31がボトル取付け部2に対してある程度螺合された状態となり、封止部材34に対する開封用突起部22の接触およびその開封を、ぐらつかないように行うことができる。また、当該回転角度を、35以下とすることにより、封止部材34が開封されるまでの回転数を多くすることができ、当該回転数を多くすることにより最大トルクToを小さくすることができる。
さらに、螺合を開始した後、各係合部が係合し始める状態になるまでの相対回転の回転角度を、60以上とすることにより、各係合部が係合し始めて係合状態になるまでが長くなりすぎないので、大きなトルクを要する期間が長すぎず、ユーザーが使用しやくすることができる。また、当該回転角度を、95以下とすることにより、各係合部が係合し始めて係合状態になるまでが短くなり過ぎないので、ユーザーに当該各係合部が係合したのを十分に認識させることができる。
Claims (7)
- パンク修理用の液剤が収容されたボトルと、
前記ボトルのボトル開口部を、相対回転させて螺合させることにより接続可能なボトル取付け部と、を備えたパンク修理キットであって、
前記ボトル開口部は、前記ボトルの内部に液剤を封止する封止部材を有し、
前記ボトル開口部または前記ボトル取付け部は、当該ボトル開口部を当該ボトル取付け部に対して相対回転させ始めた後に、当該ボトル開口部の当該ボトル取付け部への接続を液密にする、シール部材を有し、
前記ボトル取付け部は、前記シール部材で液密にし始めた後に、前記封止部材に接触して開封する、開封用突起部を有し、
前記ボトル開口部は、前記開封用突起部が前記封止部材を開封した後に、当該ボトル取付け部が有する取付け側係合部と係合することにより、当該ボトル開口部が当該ボトル取付け部に対して当該ボトル開口部を螺合させる際の回転方向とは逆側の回転方向に相対回転することを防止する、ボトル側係合部を有し、
前記開封用突起部で前記封止部材を開封する際に生じる最大トルクは、前記ボトル側係合部と前記取付け側係合部とを係合させる際に生じる最大トルクよりも小さいことを特徴とする、パンク修理キット。 - 前記ボトル取付け部が、当該ボトル取付け部の開口端に、前記取付け側係合部を有する、請求項1に記載のパンク修理キット。
- 前記ボトル開口部と前記ボトル取付け部とが螺合を開始した後、前記ボトル側係合部と前記取付け側係合部とが係合した状態になるまでの、前記ボトル開口部の前記ボトル取付け部に対する相対回転の全回転角度を100とするとき、
前記螺合を開始した後、前記シール部材で液密にし始める状態になるまでの相対回転の、回転角度は、前記全回転角度に対して15〜25であり、
前記螺合を開始した後、前記開封用突起部が前記封止部材へ接触する状態になるまでの、相対回転の回転角度は、前記全回転角度に対して20〜35であり、
前記螺合を開始した後、前記ボトル側係合部と前記取付け側係合部とが係合し始める状態になるまでの、相対回転の回転角度は、前記全回転角度に対して60〜95である、請求項1または2に記載のパンク修理キット。 - 前記ボトル開口部の前記ボトル取付け部への相対回転の回転軸方向に直交する方向から視たとき、前記開封用突起部は、三角形状の刃である、請求項1〜3のいずれかに記載のパンク修理キット。
- 前記開封用突起部は、片刃である、請求項4に記載のパンク修理キット。
- 前記開封用突起部の三角形状は、前記回転軸方向に直交する方向から視たとき、前記三角形状の頂点を通り前記回転軸方向に平行な仮想線に対して、非対称である、請求項4または5に記載のパンク修理キット。
- 前記ボトル取付け部は、前記開封用突起部を3個以上有する、請求項1〜6のいずれかに記載のパンク修理キット。
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