JP2009023123A - タイヤパンク応急修理装置に用いるシーリング剤ユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】シーリング剤容器内への高圧空気の漏れを抑え、キャップのボス部からの取り外れ不良を防ぐ。
【解決手段】シーリング剤容器2を取付けうるユニット本体3、及びこのユニット本体3に設ける空気流路4とシーリング剤流路5とを気密に閉じるキャップ6を具える。前記キャップ6は、前記ユニット本体3に設けるボス部11に嵌着される円筒状の胴部30と、その上端を閉じる蓋部31とを具え、前記胴部30は、その下端部に、外周面で隆起する周方向のフランジ部分31Aを有する。前記蓋部31は、前記胴部30とは曲率半径Rの円弧で接続する円弧部分31Aを有する略半球面状をなし、かつ前記曲率半径Rを前記胴部30の内径Dの0.3〜0.5倍とした。
【選択図】図2

Description

本発明は、パンクしたタイヤにパンクシーリング剤と高圧空気とを順次注入してパンクを応急的に修理するタイヤパンク応急修理装置に用いるシーリング剤ユニットに関する。
近年、タイヤのパンク応急修理装置として、パンクしたタイヤにパンクシーリング剤と高圧空気とを順次注入してポンプアップし、その後、この状態でタイヤを走行させることにより、パンクシーリング剤がタイヤ内腔面を被覆しパンク穴を応急的にシールするものが提案されている。
そしてこのような装置の、パンク修理現場における装置組立て作業性や、配管作業性などを簡易化するために、本出願人は、特許文献1に、図6(A)に示す如き構造のシーリング剤ユニットaを提案している。このユニットaは、シーリング剤容器bを取付けるユニット本体cと、このユニット本体cに形成される空気流路dとシーリング剤流路eとを閉じるキャップfとから構成される。具体的には、前記ユニット本体cは、ボトル状のシーリング剤容器bの首部b1を螺着する取付け凹部c1の底面に、ボス部c2を立設している。又前記キャップfは、該ボス部c2の外周面に嵌着される円筒状の胴部f1と、その上端を閉じる天板状の蓋部f2とを具え、かつ該蓋部f2には前記シーリング剤流路eの一端を閉じる栓体部分f2aを突出させている。
そしてこのユニットaでは、前記シーリング剤容器bを取り付けた前記図6(A)の状態にて、車載保管される。そしてパンク修理の際、この状態のユニットaに配管を施し、コンプレッサgを作動させる。これにより、高圧空気を前記空気流路dをへてキャップf内に流入させ、その内部圧力の上昇に伴って、前記キャップfを前記ボス部c2から自動的に取り外させる。その後、シーリング剤容器内のパンクシーリング剤及びコンプレッサgからの高圧空気が、タイヤ内に順次注入され、パンクの応急修理とタイヤのポンプアップとを連続的に行うことが可能となる。
特開2005−319615号公報
しかしながら、前記ユニットaでは、長期の保管中に前記キャップfが経時変化を起こし、前記コンプレッサgからの高圧空気ではキャップfが取り外れない場合があり、その原因として以下のことが推測される。
即ち、シーリング剤容器bからパンクシーリング剤が漏れ出さないように、製造時には、キャップfはボス部c2に締まり嵌めの状態にて嵌着されている。しかしキャップfが合成樹脂から形成され、かつ保管時の周囲温度(環境)が60℃近くまで上昇する場合があるため、保管中にクリープを起こして締め付け力を著しく低下させる。他方、キャップfにコンプレッサgからの高圧空気が充填された際、キャップfには、内圧pにより、図6(B)に示すように、上方に押し上げる力F1以外に、胴部f1を横に押し広げる力F2が作用する。そしてこの押し広げる力F2と、前記締め付け力の低下とにより、高圧空気充填時、胴部f1とボス部c2との間に隙間が生じ、キャップfが外れる前に、高圧空気がシーリング剤容器b内に先に漏れ出し、該シーリング剤容器bの内圧を高める結果を招く。その結果、キャップfを押し上げる前記力F1が打ち消されてしまい、キャップfが取り外せなくなる。
本発明は、前記シーリング剤ユニットの改善に関するものであり、キャップの断面形状を特定することにより胴部とボス部との間に、隙間が形成されるのを抑制でき、キャップのボス部からの取り外れ不良を防止しうるタイヤパンク応急修理装置に用いるシーリング剤ユニットを提供することを目的としている。
前記目的を達成するために、本願請求項1の発明は、パンクシーリング剤を収容したシーリング剤容器を取付けるとともに、コンプレッサからの高圧空気を前記シーリング剤容器に送り込む空気流路と、高圧空気の送り込みにより取出された前記パンクシーリング剤をタイヤに送給するシーリング剤流路とを有するユニット本体、及び前記空気流路とシーリング剤流路とを閉じるキャップを具えるシーリング剤ユニットであって、
前記ユニット本体は、前記シーリング剤容器のシーリング剤取出し用の容器首部を挿入して固定する取付け凹部と、この取付け凹部の底面から立上がり前記キャップが弾性的に嵌着されるキャップ取付面部を設けたボス部とを有し、
かつ該ボス部の前記キャップ取付面部よりも内側位置に、前記空気流路の一端の空気取入れ口と、前記シーリング剤流路の一端のシーリング剤流出口とを開口させるとともに、
前記キャップは、内周面が前記キャップ取付面部に接して嵌着される円筒状の胴部と、該胴部の軸心方向の上端を閉じる蓋部とを具え、
かつ前記胴部は、その下端部に、該胴部の外周面側に隆起して周方向に連続してのびる補強用のフランジ部分を有するとともに、
前記蓋部は、前記胴部とは曲率半径Rの円弧で接続する円弧部分を有する略半球面状をなし、かつ前記曲率半径Rを前記胴部の内径Dの0.3〜0.5倍とし、しかも該蓋部の内面に、前記シーリング剤流出口を閉じる栓体部分を突出させたことを特徴としている。
又請求項2の発明では、前記キャップは、該胴部の内周面が前記キャップ取付面部と接する接触面部の前記軸心方向の長さをL1、前記胴部の前記フランジ部分以外の部分における厚さをT1、前記胴部の前記フランジ部分における厚さをT2、前記フランジ部分の前記軸心方向の長さをL2としたとき、次式を充足することを特徴としている。
0.3≦ L2/L1 ≦0.8 ----(1)
1.2≦ T2/T1 ≦1.8 ----(2)
本発明は叙上の如く、キャップにおいて、円筒状の胴部上端を閉じる蓋部を、該胴部とは円弧で接続する円弧部分を有する略半球面状に形成するとともに、前記胴部の下端部に、補強用のフランジ部分を設けている。その結果、キャップ内に高圧空気が充填された場合、前記キャップは、胴部の上端側が横に広がる変形をなし、前記胴部の下端側では横に広がりにくくなる。そのため、前記ボス部との間の隙間の形成が抑制され、シーリング剤容器内への高圧空気の漏れを抑えうるため、キャップのボス部からの取り外れ不良を防止できる。
以下、本発明の実施の一形態を、図示例とともに説明する。図1は、本発明のタイヤパンク応急修理装置に用いるシーリング剤ユニットの使用状態の一例を示す線図、図2はシーリング剤ユニットを拡大して示す断面図である。
図1において、シーリング剤ユニット1は、シーリング剤容器2を取付けうるユニット本体3、及びこのユニット本体3に設ける空気流路4とシーリング剤流路5とを気密に閉じるキャップ6から構成される。そして、このシーリング剤ユニット1は、前記シーリング剤容器2を取り付けた状態で車載保管されるとともに、パンク修理時には修理現場において、ホース7によるコンプレッサg及びタイヤtとの配管作業のみが行われる。
なお前記シーリング剤容器2は、パンクシーリング剤Jを収容したボトル状の耐圧容器であって、その容器首部2Aの先端には、シーリング剤取出し用の取出し口2A1が開口している。
次に、前記ユニット本体3は、図2に示すように、例えば円柱状等の柱状胴部12を具え、この柱状胴部12に、前記容器首部2Aを挿入して固定する取付け凹部10と、前記キャップ6を弾性的に嵌着するキャップ取付面部11Aを設けたボス部11とを一体に形成している。
本例では、前記柱状胴部12は、一端側(図では上端側)を大径とした段付き柱状をなし、大径側の端面(図では上端面)に、前記取付け凹部10を凹設している。この取付け凹部10の内壁には、前記容器首部2Aを螺着によって固定するための内ネジを形成している。又前記取付け凹部10の底面10Sと容器首部2Aとの間にはパッキン材21が介在し、前記取出し口2A1をシール効果を有して気密に閉止している。
又前記ボス部11は、前記底面10Sから立ち上がる例えば円柱状の突起であり、本例では、その外周面にて前記キャップ6を弾性的に嵌着する。従って、このボス部11の外周面により前記キャップ取付面部11Aを形成している。なお前記嵌着をより確実化するため、本例では、前記キャップ取付面部11Aに、断面半円状をなし周方向にのびる係止溝13を設けている。この係止溝13の深さは0.5mm程度である。
又前記ユニット本体3には、コンプレッサgからの高圧空気を前記シーリング剤容器2に送り込む空気流路4と、高圧空気の送り込みにより取出されるパンクシーリング剤Jをタイヤtに送給するシーリング剤流路5とが形成される。なお前記シーリング剤流路5は、パンクシーリング剤Jの送給後は、コンプレッサgからシーリング剤容器2をへた高圧空気をタイヤtに送り込む空気流路8として機能する。
ここで、前記空気流路4の一端の空気取入れ口4A、及びシーリング剤流路5の一端のシーリング剤流出口5Aは、何れも前記ボス部11の上端面かつ前記キャップ取付面部11Aよりも内側位置、即ちボス部11の中心線側で開口している。本例では、前記シーリング剤流出口5Aが、前記ボス部11の中心線上で立ち上がる筒部14先端の中心口として形成されるものを例示している。又前記空気取入れ口4Aは、前記筒部14よりも外側かつキャップ取付面部11Aよりも内側に設けられ、本例では、筒部14の周囲を囲むリング状をなす場合を例示している。しかし前記空気流路4をそのまま開口させた丸穴状等の小口であっても良い。
又空気流路4は、前記空気取入れ口4Aから柱状胴部12を通って下方にのび、その小径側の胴部12Aの例えば周面に設けたホース接続部15の接続口4Bに連通している。又シーリング剤流路5は、前記シーリング剤流出口5Aから前記柱状胴部12を通って下方にのび、その小径側の胴部12Aの周面に設けたホース接続部16の接続口5Bに連通している。なおホース接続部15、16は、大径側の胴部12Bの周面よりも内側で終端することが、車載保管をコンパクトに行う上で好ましい。
次に、前記キャップ6は、例えばポリエチレン、ポリプロピレンなどの弾性変形可能な合成樹脂材からなり、図3に拡大して示すように、内周面が前記キャップ取付面部11Aに接して嵌着される円筒状の胴部30と、該胴部30の軸心方向の上端を閉じる蓋部31とを具える。
前記蓋部31は、前記胴部30とは曲率半径Rの円弧で接続する円弧部分31Aを有する略半球面状をなし、前記曲率半径Rを、前記胴部30の内径Dの0.3〜0.5倍の範囲に設定している。なお前記曲率半径Rは、前記円弧部分31Aの内面における曲率半径であって、R=0.5×D のとき、前記蓋部31は、実質的に前記円弧部分31Aのみからなる半球面状に形成される。又0.3×D≦R<0.5×D のときには、前記蓋部31は、図5に例示するように、前記円弧部分31Aと、蓋部31の頂部をなす平らな平滑部31Bとから形成される。又前記蓋部31には、その内面から突出して前記シーリング剤流出口5Aをシール効果を有して閉じるピンの栓体部分32が形成される。
又前記胴部30は、その下端部に、該胴部30の外周面側で隆起して周方向に連続してのびる補強用のフランジ部分30Aを有している。
このように構成したシーリング剤ユニット1は、前記シーリング剤容器2を取り付けた組立て状態で車載保管した場合にも、キャップ6が空気流路4とシーリング剤流路5とを閉止しているため、パンクシーリング剤Jが洩れることなくシーリング剤容器2内に収容しておくことができる。
又パンク修理の際には、前記図1の如く、前記組立て状態のユニット1に配管を施し、コンプレッサgを作動させる。これにより高圧空気を前記空気流路4をへてキャップ6内に流入させ、その内部圧力の上昇によって前記キャップ6を前記ボス部11から自動的に取り外す。
ここで、前記キャップ6では、前述の如く、前記蓋部31が略半球面状をなすとともに、前記胴部30の下端部に、周方向に連続してのびる補強用のフランジ部分30Aを設けている。その結果、キャップ6内に高圧空気が充填された際には、キャップ6は、図4に示すように、蓋部31の円弧部分31Aから胴部30の上端側にかけて横に広がる変形をなし、逆に前記胴部30の下端側ではフランジ部分30Aにより補強、タガ締めされているため、横に広がりにくくなる。そのため、キャップ6が保管中にクリープを起こしてキャップ6とボス部11との締め付け力(嵌着力)が低下した場合にも、キャップ6とボス部11との接触状態を前記胴部30の下端側にて維持することが可能となる。その結果、キャップ6とボス部11との間からの高圧空気の漏れを抑制でき、シーリング剤容器2の内圧上昇を抑えることにより、キャップ6をボス部11から取り外すことが可能となる。
このとき、前記円弧部分31Aの曲率半径Rが、前記胴部30の内径Dの0.3倍を下回る、或いは0.5倍を上回る場合、前記円弧部分31Aから胴部30の上端側にかけての変形がしにくくなり、高圧空気の漏れ抑制効果を有効に発揮することが難しくなる。このような観点から、前記曲率半径Rは内径Dの0.3〜0.5倍の範囲が好ましい。
又高圧空気の漏れ抑制効果の観点から、前記胴部30の内周面が前記キャップ取付面部11Aと接する接触面部の前記軸心方向の長さをL1、前記胴部30の前記フランジ部分30A以外の部分における厚さをT1、前記胴部30の前記フランジ部分30Aにおける厚さをT2、前記フランジ部分30Aの前記軸心方向の長さをL2としたとき、次式を充足することが好ましい。
0.3≦ L2/L1 ≦0.8 ----(1)
1.2≦ T2/T1 ≦1.8 ----(2)
比L2/L1が0.3未満、及び比T2/T1が1.2未満の場合には、前記フランジ部分30Aの補強効果(タガ効果)が過小となって、胴部30の下端側での広がり抑制が不充分となる。又前記比L2/L1が0.8より大、及び比T2/T1が1.8より大の場合には、前記フランジ部分30Aの補強効果(タガ効果)が過大となって、製造時、キャップ6をボス部11に嵌着することができなくなる、或いは、保管期間が短く締め付け力(嵌着力)の低下が少ないキャップ6に対して、高圧空気による正常な取り外しができなくなるという問題が生じる。このような観点から、前記比L2/L1では、その下限値を0.4以上とするのがより好ましく、又上限値を0.7以下とするのがより好ましい。又前記比T2/T1では、その下限値を1.3以上とするのがより好ましく、又上限値を1.8以下とするのがより好ましい。
なお前記胴部30の内周面には、本例では、ボス部11に設けた前記係止溝13と係合することで、保管時におけるキャップ6の外れを防止する係合リブ18を突設している。この係合リブ18は、前記フランジ部分30Aよりも上方側(蓋部側)に形成することが好ましく、下方側に形成した場合には、該フランジ部分30Aの影響で嵌合が強固になりすぎる。
なお製造時、キャップ6は、前記胴部30の内径Dが、前記ボス部11のキャップ取付面部11Aにおける外径よりも0.5mm程度小さく設定され、これによりボス部11との嵌着が行われる。
以上、本発明の特に好ましい実施形態について詳述したが、本発明は図示の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施しうる。
図1の構造をなすシーリング剤ユニットを、キャップ6における胴部30の内径D=24mm、円弧部分31Aの曲率半径R=8mm、キャップ取付面部11Aとの接触面部の長さL1=9.0mm、胴部30のフランジ部分30A以外の部分における厚さT1=1.5mm、前記フランジ部分30Aにおける厚さT2=2.0mm、フランジ部分の長さL2=5.0mmの仕様にて試作した。なお比較例として、図6に示す如く、胴部f1にフランジ部分がなく、かつ蓋部f2を平板状としたキャップfを用い、そのとき曲率半径R=0mm、厚さT2=1.5mm、L2=0mmであること以外、実施例のキャップと実質的に同仕様としている。
そして、容量450ccのボトル状のシーリング剤容器2を各ユニットに取り付けた状態で、−30℃の低温、及び+60℃の高温の環境状態にて24時間放置するとともに、放置後、各環境状態において、小型のコンプレッサ(リリーフ圧力350kPa)を作動させ、タイヤ(サイズ195/65R15)にパンクシーリング剤を注入しうるかどうかの注入テストを実施した。
テストの結果、環境状態が−30℃の場合、比較例では、230kPaの圧力にてキャップを取り外すことができ、又実施例では220kPaの圧力にてキャップを取り外すことができた。又環境状態が+60℃の場合、比較例では、キャップを取り外すことができなかった。これに対して実施例では、30kPaの圧力にてキャップを取り外すことができた。
本発明のシーリング剤ユニットの使用状態の一例を示す線図である。 シーリング剤ユニットを拡大して示す断面図である。 キャップを拡大して示す断面図である。 キャップの高圧空気による変形状態を示す断面図である。 キャップの他の例を示す断面図である。 (A)は、従来のシーリング剤ユニットの使用状態を示す線図、(B)はそのキャップの高圧空気による変形状態を示す断面図である。
符号の説明
1 シーリング剤ユニット
2 シーリング剤容器
2A 容器首部
3 ユニット本体
4 空気流路
4A 空気取入れ口
5 シーリング剤流路
5A シーリング剤流出口
6 キャップ
10 取付け凹部
10S 底面
11 ボス部
11A キャップ取付面部
30 胴部
30A フランジ部分
31 蓋部
31A 円弧部分
32 栓体部分
g コンプレッサ
J パンクシーリング剤

Claims (2)

  1. パンクシーリング剤を収容したシーリング剤容器を取付けるとともに、コンプレッサからの高圧空気を前記シーリング剤容器に送り込む空気流路と、高圧空気の送り込みにより取出された前記パンクシーリング剤をタイヤに送給するシーリング剤流路とを有するユニット本体、及び前記空気流路とシーリング剤流路とを閉じるキャップを具えるシーリング剤ユニットであって、
    前記ユニット本体は、前記シーリング剤容器のシーリング剤取出し用の容器首部を挿入して固定する取付け凹部と、この取付け凹部の底面から立上がり前記キャップが弾性的に嵌着されるキャップ取付面部を設けたボス部とを有し、
    かつ該ボス部の前記キャップ取付面部よりも内側位置に、前記空気流路の一端の空気取入れ口と、前記シーリング剤流路の一端のシーリング剤流出口とを開口させるとともに、
    前記キャップは、内周面が前記キャップ取付面部に接して嵌着される円筒状の胴部と、該胴部の軸心方向の上端を閉じる蓋部とを具え、
    かつ前記胴部は、その下端部に、該胴部の外周面側に隆起して周方向に連続してのびる補強用のフランジ部分を有するとともに、
    前記蓋部は、前記胴部とは曲率半径Rの円弧で接続する円弧部分を有する略半球面状をなし、かつ前記曲率半径Rを前記胴部の内径Dの0.3〜0.5倍とし、しかも該蓋部の内面に、前記シーリング剤流出口を塞ぐ栓体部分を突出させたことを特徴とするタイヤパンク応急修理装置に用いるシーリング剤ユニット。
  2. 前記キャップは、該胴部の内周面が前記キャップ取付面部と接する接触面部の前記軸心方向の長さをL1、前記胴部の前記フランジ部分以外の部分における厚さをT1、前記胴部の前記フランジ部分における厚さをT2、前記フランジ部分の前記軸心方向の長さをL2としたとき、次式を充足することを特徴とする請求項1記載のタイヤパンク応急修理装置に用いるシーリング剤ユニット。
    0.3≦ L2/L1 ≦0.8 ----(1)
    1.2≦ T2/T1 ≦1.8 ----(2)
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