JP6618720B2 - 人工歯作製装置 - Google Patents

人工歯作製装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6618720B2
JP6618720B2 JP2015129571A JP2015129571A JP6618720B2 JP 6618720 B2 JP6618720 B2 JP 6618720B2 JP 2015129571 A JP2015129571 A JP 2015129571A JP 2015129571 A JP2015129571 A JP 2015129571A JP 6618720 B2 JP6618720 B2 JP 6618720B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plate member
duct
artificial tooth
case
disposed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015129571A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017012263A (ja
Inventor
涼 佐藤
涼 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Roland DG Corp
Original Assignee
Roland DG Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Roland DG Corp filed Critical Roland DG Corp
Priority to JP2015129571A priority Critical patent/JP6618720B2/ja
Publication of JP2017012263A publication Critical patent/JP2017012263A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6618720B2 publication Critical patent/JP6618720B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Auxiliary Devices For Machine Tools (AREA)

Description

本発明は、人工歯を作製する人口歯作製装置に関する。
従来から、セラミックス材料や樹脂材料等を所望の形状に切削することによって、人工歯を作製する人工歯作製装置が知られている。
このような人工歯作製装置は箱型のケースを備えている。このケース内には加工エリアが設けられている(例えば、特許文献1参照)。この加工エリアにおいて被加工物が保持部により保持された状態で、スピンドルに着脱自在に設けられた加工工具により切削加工が行われる。被加工物の切削時に切粉が発生するため、人工歯作製装置には外部機器である集塵装置が接続されている。集塵装置は、加工エリアの下方に配置された集塵管に接続されている。加工エリアで発生した切粉が集塵装置によって吸引された状態で切削加工が実施される。
特開2013−121466号公報
しかしながら、特許文献1のような人工歯作製装置においては、集塵装置がケース内の空気を吸引するときに、例えばフロントカバーとケースとの隙間等からケース内に空気を導入することとしていた。ケース内への空気の導入位置等は特に考慮されておらず、集塵性が十分に高いとは言い難かった。そのため、集塵性能がより向上した人工歯作製装置の開発が望まれていた。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、集塵性が向上した人工歯作製装置を提供することである。
本発明に係る人工歯作製装置は、保持具に保持された被加工物を加工ツールで切削して人工歯を作製する人工歯作製装置であって、前部に開口が形成され、内部に保持具および加工ツールが配置されたケースと、ケースに取り付けられ、ケースの開口を開閉するフロントカバーと、ケースの上部またはフロントカバーに設けられ、加工ツールよりも前方に配置された吸気口と、ケースの下部に設けられ、加工ツールよりも後方に配置された排気口と、吸気口の隣に設けられ、加工ツールよりも前方かつ被加工物よりも上方に配置されたダクトと、を備えている。
本発明に係る人工歯作製装置においては、吸気口がケースの上部またはフロントカバーに設けられかつ加工ツールよりも前方に配置され、排気口がケースの下部において加工ツールよりも後方に配置され、ダクトが加工ツールよりも前方かつ被加工物よりも上方に配置されている。そのため、吸気口からの空気がダクトから排出され、加工ツールの前方を通過し、当該ケース内の下方へと流れ、排気口に至るようになっている。このような構成により、吸気口からの空気の流れをエアーカーテン状にすることができる。換言すると、ケース内の上方から加工ツールの前方を介してケース内の下方に至る風のカーテン(以下、エアーカーテン流と呼ぶことがある)が設けられたような状態を形成することができる。これにより、被加工物の切削加工時に生じる切粉が加工ツールの前方を流れるエアーカーテン流に遮られ、後方に飛散する。このようなエアーカーテン流の妨げにより、切粉は当該エアーカーテン流の前方には飛散しないようになっている。これによって、加工ツールよりも前方に配置されたフロントカバーや、保持部を移動または回転させる駆動部、加工ツールを収納するツールマガジンを設けている場合にはこれらの構成要素に切粉が付着することが抑制または防止される。このように、切粉が前方に飛散することが抑制または防止されるので、集塵性が向上する。なお、切粉がエアーカーテン流に遮られるとは、当該切粉がエアーカーテン流で跳ね返って後方に飛散すること、および切粉がエアーカーテン流に吸い込まれて当該エアーカーテン流と共に後方に流れることを含む意である。
本発明の好ましい一態様によれば、ダクトは、左右方向に延びる第1板部材と、左右方向に延び、第1板部材の後方に配置された第2板部材と、第1板部材の左端と第2板部材の左端とに接続され、上下方向に延びる第3板部材と、第1板部材の右端と第2板部材の右端とに接続され、上下方向に延びる第4板部材と、により形成され、第1板部材の下端部および第2板部材の下端部は、側面視で加工ツールの軸線に対して後方に傾斜して形成されている。
上記態様によれば、第1板部材の下端部および第2板部材の下端部が加工ツールの軸線に対して後方に傾斜しているため、ダクトの空気を後方に向けて排出することができる。これにより、後方に向かうエアーカーテン流を形成し易くなる。
本発明の好ましい他の一態様によれば、第1板部材は、第2板部材よりも下方に延びて形成されている。
上記態様によれば、ダクトの空気を後方に向けてより排出し易くなる。これによって、後方に向かうエアーカーテン流をより形成し易くなる。
本発明の好ましい他の一態様によれば、第1板部材および第2板部材によって上方から下方に向かうほど先細りとなるテーパ部が形成されている。
上記態様によれば、テーパ部内を流れる空気の流速を増大させることができる。それにより、ダクトから排出される空気の流速を増大させることができる。これによって、切粉がエアーカーテン流に遮られ易くなり、より前方に飛散し難くなる。したがって、エアーカーテン流による集塵性が高まる。
本発明の好ましい他の一態様によれば、第2板部材は、垂直に延びた垂直部を有し、第1板部材は、下端が上端よりも後方に位置するように傾斜した傾斜部を有し、垂直部および傾斜部によってテーパ部が形成されている。
上記態様によれば、第2板部材が垂直部を有しているので、垂直に形成された部材にダクトを設置する際に、当該部材の面と上記垂直部の面とを容易に合わせることができ、設置し易くなる。
本発明の好ましい他の一態様によれば、ダクトは、左右方向に延びた排出口を有している。
上記態様によれば、切粉に対してエアーカーテン流の妨げを大きくすることができる。これにより、切粉がエアーカーテン流の前方に飛散することを確実に抑制または防止することができる。
本発明の好ましい他の一態様によれば、ケースは後面部を有し、排気口はケースの後面部に配置されている。
上記態様によれば、ケース内の上方から加工ツールの前方を介してケース内の下方かつ後方に向かうエアーカーテン流を形成することができる。これにより、一定長さのエアーカーテン流を形成することができるので、切粉の収集率が上がり、集塵性をより向上することができる。
本発明によれば、集塵性が向上した人工歯作製装置を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る人工歯作製装置を示す斜視図である。 図1のII−II線断面図である。 本発明の一実施形態に係るダクトを示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る加工ツールとダクトとの位置関係を示す説明図である。 本発明の他の実施形態に係るダクトを示す断面図である。
以下、本発明の一実施形態に係る人工歯作製装置について説明する。図1に示すように、相互に直交する軸を、X軸、Y軸およびZ軸とし、本実施形態に係る人工歯作製装置1はX軸とY軸とで構成される平面に置かれるものとする。以下、左方および右方とは、図1のフロントカバー7に向かって人工歯作製装置1を見た場合の左方および右方である。また、図1のフロントカバー7に向かって人工歯作製装置1を見た場合に、当該人工歯作製装置1に近付く方を後方、遠ざかる方を前方とする。同図中の左方をL、右方をRとし、前方をF、後方をReとし、上方をU、下方をDとする。但し、これらは説明の便宜上の方向に過ぎず、人工歯作製装置1の設置態様を何ら限定するものではない。
図1に示すように、人工歯作製装置1は箱状に形成されている。詳しくは、人工歯作製装置1は、ベース部2、左外壁部3、右外壁部4、上面部5および後面部6を有するケース10と、フロントカバー7とを備えている。ケース10の前部は開口されている。左外壁部3は、ベース部2の左端において上方に延びている。右外壁部4は、ベース部2の右端において上方に延びている。後面部6は、ベース部2の後端において上方に延びている。後面部6は、左外壁部3の後端および右外壁部4の後端に接続されている。上面部5は、左外壁部3の上端、右外壁部4の上端および後面部6の上端に接続されている。ケース10の上部、すなわちケース10の上面部5には、左右方向に延びた網目状の吸気口9が設けられている。吸気口9は、後述の加工ツール23fよりも前方に配置されている。ベース部2、左外壁部3、右外壁部4、上面部5、後面部6、およびフロントカバー7によって、加工エリア8が形成されている。この加工エリア8では、歯科材料である図示しない被加工物に対して切削加工が行われる。フロントカバー7は、開閉自在に構成されている。フロントカバー7が開いた状態にあるとき、加工エリア8は外部空間と通ずるようになる。一方、フロントカバー7が閉じた状態にあるとき、加工エリア8は外部空間と通じないようになる。加工エリア8において被加工物の切削加工が行われるときには、フロントカバー7を閉じた状態にする。フロントカバー7には透明カバーからなる窓部7aが設けられている。作業者は窓部7aから加工エリア8を視認することができる。
図2に示すように、ベース部2は前方から後方にかけて下降傾斜して形成されている。後面部6およびフロントカバー7はベース部2に対して垂直に配置されている。ベース部2の下方には、水平に形成された下面部17が設けられている。ベース部2の前端と下面部17の前端とは、フロントカバー7とほぼ面一に設けられた連結部18により連結されている。下面部17の後部には、垂直に配置された後方壁部19が設けられている。後方壁部19の上端は上面部5に接続されている。後面部6の上端は後方壁部19に接続されている。
図2に示すように、ケース10の下部であって後部、すなわちケース10の後面部6には排気口30が形成されている。この排気口30は、ケース10の下方に設けられ、後述の加工ツール23fよりも後方に配置されている。なお、本明細書において、ケース10の上部、下部とは、それぞれケース10の上下方向の中間位置よりも上方、下方の部分をいう。排気口30には、人工歯作製装置1の外部に設けられた集塵装置50に接続された集塵管11が接続されている。集塵装置50の吸引動作により、人工歯作製装置1の外方の空気が吸気口9を介して加工エリア8に導入され、排気口30および集塵管11を通って集塵装置50に導かれる。ベース部2上において左外壁部3(図1参照)と右外壁部4(図1参照)との間に仕切り壁12が垂直に設けられている。加工エリア8は、左右方向において左外壁部3と仕切り壁12とにより仕切られている。なお、加工エリア8の右方に形成され、仕切り壁12と右外壁部4とにより仕切られた空間に、被加工物24を保持する後述の保持具25を駆動する駆動部などが配置されている。
後面部6の上部には、ベース部2とほぼ平行に前方に延びる仕切り壁20が取り付けられている。仕切り壁20には、ほぼ垂直に上方に延びた前端部20aが形成されている。仕切り壁20の前端部20aには、左右一対の板部材13が垂直に設けられている。板部材13の前方にダクト21が設けられている。ダクト21の左部は左方の板部材13に接触し、ダクト21の右部は右方の板部材13に接触している。これにより、上面部5、後方壁部19、後面部6、仕切り壁20、板部材13、およびダクト21によって、閉じられた領域の収納エリア22が形成されている。収納エリア22はケース10の上方に形成されている。なお、ダクト21の詳細については後述する。
図2に示すように、加工エリア8には、半円弧状に形成され、被加工物24を保持する保持具25が配置されている。被加工物24は円板状に形成されている。保持具25は上部材25aおよび下部材25bを備えている。保持具25の上部材25aおよび下部材25bにより、被加工物24の前部から後部までの半円部分が挟まれた状態で把持されている。保持具25の上部材25aおよび下部材25bの前部には回転軸26が接続されている。回転軸26は、保持具25の前方に設けられた駆動部27に接続されている。駆動部27は例えばモータである。駆動部27は、保持具25の前方に配置されている。駆動部27は、回転軸26を当該回転軸26の軸方向D2回りの方向T1に回転させる。また、保持具25の上部材25aおよび下部材25bの後部には回転軸28が接続されている。このような構成において、駆動部27により回転軸26が方向T1に回転されると、保持具25は方向T1に回転する。これにより、被加工物24を方向T1に回転させることができる。
図2に示すように、収納エリア22には被加工物24の切削を行う加工ツール23fを駆動する切削駆動部23が設けられている。切削駆動部23は、支持ベース部23aと、支持柱23bと、キャリッジ23cと、連結部23dと、駆動部23g(図1参照)と、駆動部23hとを備えている。キャリッジ23cは、スピンドル23e、図示しないスピンドルモータ、および図示しない機構等で構成されている。駆動部23gおよび駆動部23hは例えばモータである。支持ベース部23aは仕切り壁20上に設けられている。支持柱23bは、支持ベース部23aに対してほぼ垂直に設けられている。連結部23dは支持柱23bとキャリッジ23cとを連結している。スピンドル23eはキャリッジ23cの下端に接続されている。スピンドル23eは、支持ベース部23aの上方に配置されている。加工ツール23fは、軸状に形成されており、スピンドル23eの下端に保持されている。スピンドル23eは、加工ツール23fを当該加工ツール23fの軸回りに回転させる。スピンドル23eは、収納エリア22内の前方でかつダクト21の後方に配置されている。駆動部23hは、連結部23dを矢印D1の方向、すなわち、被加工物24に垂直な方向に移動させる。これにより、加工ツール23fが矢印D1の方向に移動するようになっている。加工ツール23fは、収納エリア22から、仕切り壁20に上下に貫通して設けられた図示しない挿入孔を介して加工エリア8に移動するように構成されている。切削加工時には、加工ツール23fは前記挿入孔を介して加工エリア8に配置される。また、駆動部23g(図1参照)は、スピンドル23eを左右方向に移動させる。これにより、加工ツール23fが左右方向に移動するようになっている。
次に、ダクト21について説明する。上述の通り、ダクト21は、閉じられた収納エリア22(図2参照)を仕切る一つの部材である。図3に示すように、ダクト21は、左右方向および上下方向に延びた形状の管状部材である。ダクト21は、吸気口9の隣にて当該吸気口9に接するように当該吸気口9の下方に配置され、加工エリア8において加工ツール23fよりも前方かつ被加工物24の上方に配置されている。ダクト21は、板部材40と、板部材40の後方に配置された板部材41(図4参照)と、板部材40の左端と板部材41の左端とに接続され、上下方向に延びた板部材42と、板部材40の右端と板部材41の右端とに接続され、上下方向に延びた板部材43と、を備えている。ダクト21は、上部に導入口21aを備えている。ダクト21は、下部に排出口21bを備えている。導入口21aは吸気口9と繋がっている。導入口21aは吸気口9と接続されている。吸気口9からの空気は、ダクト21の導入口21aに導入され、排出口21bから排出される。ダクト21の導入口21aおよび排出口21bは左右方向に延びて形成されている。排出口21bの左右長さは、ダクト21の前後長さおよび上下長さよりも大きい。排出口21bの左右長さは、ケース10の左右長さの1/2以上である。ダクト21の導入口21aには、網目部44が設けられている。板部材40は、第1部材40aと、第1部材40aに接続された第2部材40bとにより構成されている。第1部材40aと第2部材40bとは一体的に形成されてもよいし、別部材で形成されてもよい。板部材41は、第1部材41aと、第1部材41aに接続された第2部材41bとにより構成されている。第1部材41aと第2部材41bとは一体的に形成されてもよいし、別部材で形成されてもよい。ダクト21の下端は、加工ツール23fの下端と同じ高さでもよく、加工ツール23fの下端よりも高くてもよく、または低くてもよい。
図4に示すように、板部材41の第1部材41aは垂直に延びている。板部材40の第1部材40aは、下端が上端よりも後方に位置するように傾斜して配置されている。これらの第1部材40aおよび第1部材41aによって上方から下方に向かうほど先細りとなるテーパ部が形成されている。
板部材40の第2部材40bは、加工ツール23fの軸線L1に対して当該第2部材40bの下端が広がる方向に傾斜して配置されている。第2部材40bは、第1部材40aの下端から前方に向けて屈曲している。板部材41の第2部材41bは、加工ツール23fの軸線L1に対して当該第2部材41bの下端が広がる方向に傾斜して配置されている。第2部材41bは、第1部材41aの下端から前方に向けて屈曲している。板部材40の第2部材40bと板部材41の第2部材41bとは平行に配置されている。板部材40の第2部材40b(或いは、板部材41の第2部材41b)と加工ツール23fの軸線L1とがなす角度は、5度〜60度であることが望ましい。上記角度が上記範囲にあることにより、ダクト21から排出された空気が前方に流れ難くなる。なお、図4においては、理解を容易にするため、加工ツール23fの軸線L1に平行な直線L2を第2部材40bの近傍に示している。側方から見て、第2部材40bと直線L2とがなす角は第1部材40aと直線L2とがなす角よりも小さく、第2部材41bと直線L2とがなす角は第1部材41aと直線L2とがなす角よりも小さい。
以上のように、本実施形態によれば、吸気口9がケース10の上部において加工ツール23fよりも前方に配置され、排気口30がケース10の下部において加工ツール23fよりも後方に配置され、ダクト21が加工ツール23fよりも前方かつ被加工物24よりも上方に配置されている。そのため、吸気口9からの空気がダクト21から排出され、加工ツール23fの前方を通過し、ケース10内の下方へと流れ、排気口30に至るようになっている。このような構成により、吸気口9からの空気の流れをエアーカーテン状にすることができる。言い換えれば、ケース10内の上方から加工ツール23fの前方を介してケース10内の下方に到達する風のカーテンが設けられたような状態を形成することができる。これにより、被加工物24の切削加工時に生じる切粉が加工ツール23fの前方を流れるエアーカーテン流に遮られ、後方に飛散する。このようなエアーカーテン流の妨げにより、切粉は当該エアーカーテン流の前方には飛散しないようになっている。これによって、加工ツール23fよりも前方に配置されたフロントカバー7や、保持具25を移動または回転させる駆動部、加工ツール23fを収納する図示しないツールマガジンを設けている場合にはこれらの構成要素に切粉が付着することが抑制または防止される。このように、切粉が前方に飛散することが抑制または防止されるので、集塵性が向上する。
また、本実施形態によれば、板部材40の第2部材40bは、加工ツール23fの軸線L1に対して当該第2部材40bの下端が広がる方向に傾斜して形成されている。板部材41の第2部材41bは、加工ツール23fの軸線L1に対して当該第2部材41bの下端が広がる方向に傾斜して形成されている。そのため、ダクト21の空気を後方に向けて排出することができる。これにより、後方に向かうエアーカーテン流を形成し易くなる。
また、本実施形態によれば、第1部材40aおよび第1部材41aによって上方から下方に向かうほど先細りとなるテーパ部が形成されている。これにより、前記テーパ部内を流れる空気の流速を増大させることができる。それにより、ダクト21から排出される空気の流速を増大させることができる。これによって、切粉がエアーカーテン流に遮られ易くなり、より前方に飛散し難くなる。したがって、エアーカーテン流による集塵性が高まる。
また、本実施形態によれば、板部材41が垂直部として第1部材41aを有しているので、垂直に形成された板部材13にダクト21を設置する際に、当該板部材13の面と第1部材41aの面とを容易に合わせることができ、設置し易くなる。
また、本実施形態によれば、ダクト21の排出口21bは左右方向に延びている。それにより、切粉に対してエアーカーテン流の妨げを大きくすることができる。これにより、切粉がエアーカーテン流の前方に飛散することを確実に抑制または防止することができる。
また、本実施形態によれば、排気口30はケース10の後面部6に配置されている。それにより、ケース10内の上方から加工ツール23fの前方を介してケース10内の下方かつ後方に向かうエアーカーテン流を形成することができる。これにより、一定長さのエアーカーテン流を形成することができるので、切粉の収集率が上がり、集塵性をより向上することができる。
以上、本実施形態に係るダクト21について説明したが、本発明に係るダクトは上記実施形態のものに限らず、他の種々の形態で実施することができる。以下、他の実施形態について説明する。なお以下では、既に説明した構成と同様の構成には同じ符号を使用し、その説明は省略することとする。
図5に示すように、他の実施形態に係るダクト21cが上記実施形態に係るダクト21と異なる点は、板部材40の第2部材40bの長さよりも長い第2部材40cを採用する点である。これにより、板部材40は、板部材41よりも下方に延びて形成されている。それにより、ダクト21の空気を後方に向けてより排出し易くなる。これによって、後方に向かうエアーカーテン流をより形成し易くなる。
本発明には、さらに以下の変形例を適用することができる。上記実施形態では、板部材41の第2部材41bを板部材40の第2部材40bに対して平行に配置するようにしたが、これに限定されるものではない。板部材41の第2部材41bと板部材40の第2部材40bとが下方に向かうにつれて先細りとなるテーパ状となるように、板部材41の第2部材41bを板部材40の第2部材40bに対して傾斜させて形成してもよい。この場合、排出口21bを先細り状にすることができるため、空気排出の目標位置を定め易くなる。つまり、ダクト21の空気をピンポイントで排出し易くなる。
また、上記実施形態では、板部材40の第1部材40aと板部材41の第1部材41aとによりテーパ部を形成するようにしたが、これに限定されるものではない。板部材40の第1部材40aに対して板部材41の第1部材41aが平行に形成されてもよい。
また、上記実施形態では、吸気口9をケース10の上面部5に設けるようにしたが、これに限定されるものではない。空気が加工ツール23fの前方に供給される構成であれば、例えば、フロントカバー7に吸気口9を設けて、当該吸気口9の側方にダクト21を水平に設ける等のようにしてもよい。
また、上記実施形態では、被加工物24の後端が前端よりも下方に位置するように当該被加工物24を傾斜させ、これに伴い、加工ツール23fも傾斜させて配置し、ダクト21を加工ツール23fの軸線L1に対して傾斜させて配置するようにした。しかし、これに限定されるものではない。被加工物24に対して加工ツール23fの軸線L1が垂直となるような配置であれば、被加工物24を水平に配置し、加工ツール23fを垂直に配置するようにしてもよい。この場合、ダクト21の第2部材40b,41bは、その下端が上端よりも後方に位置するように垂直線に対して傾斜するように形成する。
また、上記実施形態では、保持具25をXYZ座標系において3次元的に移動させることとしたが、これに限定されるものではない。保持具25を3次元的に移動させることができれば、例えば極座標系などを採用してもよい。
1 人工歯作製装置
6 後面部
7 フロントカバー
8 加工エリア
9 吸気口
10 ケース
21 ダクト
21b 排出口
23f 加工ツール
24 被加工物
25 保持具
30 排気口
40 板部材(第1板部材)
40a 第1部材(第1板部材の傾斜部)
40b 第2部材(第1板部材の下端部)
40c 第2部材
41 板部材(第2板部材)
41a 第1部材(第2板部材の垂直部)
41b 第2部材(第2板部材の下端部)
42 板部材(第3板部材)
43 板部材(第4板部材)

Claims (7)

  1. 保持具に保持された被加工物を加工ツールで切削して人工歯を作製する人工歯作製装置であって、
    前部に開口が形成され、内部に前記保持具および前記加工ツールが配置されたケースと、
    前記ケースに取り付けられ、前記ケースの前記開口を開閉するフロントカバーと、
    前記ケースの上部または前記フロントカバーに設けられ、前記加工ツールよりも前方に配置された吸気口と、
    前記ケースの下部に設けられ、前記加工ツールよりも後方に配置された排気口と、
    前記吸気口に繋がる導入口を有し、前記加工ツールよりも前方かつ前記被加工物よりも上方に配置されたダクトと、
    前記保持具の前部に接続された回転軸と、
    前記回転軸に接続され、前記ダクトよりも前方に配置され、かつ、前記回転軸を回転させる駆動部と、
    を備えた、人工歯作製装置。
  2. 前記吸気口は、前記ケースの上部に設けられ、
    前記ダクトは、
    前記吸気口から下向きに延び、かつ、左右方向に延びる第1板部材と、
    前記吸気口から下向きに延び、かつ、左右方向に延び、前記第1板部材の後方に配置された第2板部材と、
    前記第1板部材の左端と前記第2板部材の左端とに接続され、前記吸気口から下向きに延びる第3板部材と、
    前記第1板部材の右端と前記第2板部材の右端とに接続され、前記吸気口から下向きに延びる第4板部材と、により形成され、
    側面視において前記加工ツールの軸線と平行な直線を前記ダクトの中央部分に配置したとき、前記第1板部材の上端部および前記第2板部材の上端部は、それぞれ前記直線よりも前方に配置され、前記第1板部材の下端部および前記第2板部材の下端部は、それぞれ前記直線よりも後方に配置されている、請求項1に記載の人工歯作製装置。
  3. 前記第1板部材は、前記第2板部材よりも下方に延びて形成されている、請求項2に記載の人工歯作製装置。
  4. 前記第1板部材および前記第2板部材によって上方から下方に向かうほど先細りとなるテーパ部が形成されている、請求項2または3に記載の人工歯作製装置。
  5. 前記第2板部材は、鉛直に延びた鉛直部を有し、
    前記第1板部材は、下端が上端よりも後方に位置するように傾斜した傾斜部を有し、
    前記鉛直部および前記傾斜部によって前記テーパ部が形成されている、請求項4に記載の人工歯作製装置。
  6. 前記ダクトは、前記ダクトの下部に設けられ、かつ、左右方向に細長い形状の排出口を有している、請求項1〜5のいずれか1項に記載の人工歯作製装置。
  7. 前記ケースは後面部を有し、
    前記排気口は、前記ケースの前記後面部に配置されている、請求項1〜6のいずれか1項に記載の人工歯作製装置。
JP2015129571A 2015-06-29 2015-06-29 人工歯作製装置 Active JP6618720B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015129571A JP6618720B2 (ja) 2015-06-29 2015-06-29 人工歯作製装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015129571A JP6618720B2 (ja) 2015-06-29 2015-06-29 人工歯作製装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017012263A JP2017012263A (ja) 2017-01-19
JP6618720B2 true JP6618720B2 (ja) 2019-12-11

Family

ID=57828548

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015129571A Active JP6618720B2 (ja) 2015-06-29 2015-06-29 人工歯作製装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6618720B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7493381B2 (ja) 2020-05-12 2024-05-31 Dgshape株式会社 切削加工機

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4671708A (en) * 1986-01-22 1987-06-09 James Hurd Debris collector and cooler
DE4123014A1 (de) * 1991-07-11 1993-01-14 Kaltenbach & Voigt Bearbeitungsgeraet zum bearbeiten von feinwerktechnischen, insbesondere dentaltechnischen werkstuecken in einem von einem gehaeuse umgebenen bearbeitungsraum
JPH0521918U (ja) * 1991-07-15 1993-03-23 勇 七熊 歯科用切削粉排除装置
JP2003089032A (ja) * 2001-09-17 2003-03-25 Citizen Watch Co Ltd 切削屑除去エア吹出装置
JP5931425B2 (ja) * 2011-12-12 2016-06-08 ローランドディー.ジー.株式会社 人工歯作製装置
DE102013020820B4 (de) * 2013-12-17 2018-12-20 Fraunhofer-Gesellschaft zur Förderung der angewandten Forschung e.V. Absaugvorrichtung und Werkzeugmaschine

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017012263A (ja) 2017-01-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5235610B2 (ja) 工作機械の加工粉排出装置
JP5195105B2 (ja) 集塵トレイ
JP5700991B2 (ja) 集塵ケースおよびそれを備えた切削加工機
JP6905033B2 (ja) 摩擦撹拌溶接フラッシュ除去部品
US8122799B2 (en) Dust collecting devices for machining apparatus
JP6200351B2 (ja) 溶接作業部屋の集塵装置
JP6709333B2 (ja) 負圧エア駆動ヘアカッター
JP5840569B2 (ja) 加工器具
JP5722194B2 (ja) 切屑吸引用工具
JP6618720B2 (ja) 人工歯作製装置
JP5634780B2 (ja) 工作機械の工具
JP5170812B2 (ja) 加工機の集塵装置
JP5993126B2 (ja) 吸塵装置
JP5789682B2 (ja) 電気掃除機
EP2679325A1 (en) Jigsaw
JP6829053B2 (ja) マシンルーム
JP5713822B2 (ja) 卓上丸鋸
JP6612065B2 (ja) 人工歯作製装置
JPWO2019202710A1 (ja) チップドレッサー
JP3135163U (ja) チップドレッサカバー
JP4951132B2 (ja) 切削加工機
JP6612059B2 (ja) 人工歯作製装置
JP5788746B2 (ja) 電動工具用集塵装置及び電動工具
JP2017000405A (ja) 人工歯作製装置
JP5277729B2 (ja) 穿孔工具

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180531

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190507

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190628

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20191112

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20191113

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6618720

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250