以下、図1から図11を参照して、この発明に係る電気掃除機を具体的に説明する。ここで、図1は、電気掃除機の概略構造図である。図2は集塵ケースの構造図である。図3は電気掃除機本体の外観斜視図である。図4は電気掃除機本体の外観6面図である。図5は、図4に示す電気掃除機本体のA断面図である。図6は、図4に示す電気掃除機本体のB断面図である。図7は、図4に示す電気掃除機本体のC断面図である。図8は、図4に示す電気掃除機本体のD断面図である。図9は、第1開放蓋を取り外した電気掃除機本体の下方斜視図である。図10は、運転状態表示部の構造図である。図11は、運転状態表示部の構造概念図である。なお、同様な部位や矢印などは同一符号をもって示し、重複した説明を省略する。
先ず、図1を参照して、この発明に係る電気掃除機の概略構造を説明する。この電気掃除機の大きな特徴は、排気の清浄効果が高く、かつ低騒音が図れるコンパクトな構造を備えた点である。
図1において、この電気掃除機は、符号1で総括的に示す電気掃除機本体と、この電気掃除機本体1のホース取付部21に着脱可能に取り付けられる吸口組品2とを含んで構成される。例えば、吸口組品2としては、一端を取り付けられる図示しない吸引ホース部と、この吸引ホース部の他の一端に取り付けられる図示しないハンドル部と、このハンドル部に一端を取り付けられる図示しない延長管部と、この延長管部の他の一端に取り付けられる図示しない吸口体とを含んで構成される。しかし、これに限定されるものではなく、ホース取付部21に着脱可能に取り付けられる図示しない接続具と、この接続具に取り付けられる吸口体とを備えていれば足りる。
この電気掃除機によれば、電気掃除機本体1に備える送風機41を起動することにより、前記吸口体から塵埃を含んだ空気流Xを吸い込むことができ、この吸口体で取り込まれた空気流Xは、前記延長管部と前記ハンドル部と前記吸引ホースを介して電気掃除機本体1内に取り込むことができる、また、ホース取付部21には図示しない電源接続部が設けてあり、吸引ホースや延長管などを連結することにより電源接続部を介して吸口体に電源の供給を行うことができる。
この実施例に係る電気掃除機本体1は、渦流により塵埃と空気流を分離する筒状の集塵ケース100を備えたサイクロン方式と呼ばれる集塵方式を採用している。即ち、この電気掃除機本体1は、集塵ケース100と、この集塵ケース100を着脱可能に取り付けるための集塵ケース装着部150を備えた本体筐体10とから構成される。
電気掃除機本体1は、図1の吹出し内に示す断面図に示すように、斜め後方に倒した姿勢で保持される集塵ケース100と、この集塵ケース100の後方に左右に並べて配置される送風室40及びコードリール室50(図6、図7参照)と、この送風室40及びコードリール室50と集塵ケース100の下部との間に形成されるフィルタ室60とで大きな骨格を形成している。なお、電気掃除機本体1は一対の大車輪12と自在車輪11とで吸口組品2による引っ張り走行が可能である。
前記集塵ケース装着部150は、本体筐体10の前方の上部に、上方が開放した凹状に形成される。そして、この凹状の集塵ケース装着部150は、側面から見てV字状に構成されることで、略筒状の集塵ケース100を斜め姿勢で保持する構造となっている。したがって、この開放した上方から集塵ケース100を簡単に着脱することができる。なお、この実施例では装着した状態を維持するために、開閉可能な上部カバー22を設け、この上部カバー22を閉めることで、集塵ケース100の装着状態を維持するようにしている。
また、この集塵ケース装着部150のV字状の前部傾斜面151には、集塵ケース100に塵埃を含む空気流Xを供給する凹状の空気流入口152が設けられ、V字状の後部傾斜面153の上部には、集塵ケース100を通過した空気流Xを送風室40に導くための送風室空気流入口154が設けられている。
また、本体筐体10の最前部には、吸引ホースを取り付けるためのホース取付部21が設けられている。このホース取付部21は空気流入口152と連通しているため、吸引ホースから取り込んだ塵埃を含んだ空気流Xを集塵ケース100に導くことができる。
この実施例に係る集塵ケース100は、渦流を形成する第1ケース110と、大きな塵埃を捕獲する塵埃捕獲部121と微細な塵埃を捕獲する第1集塵フィルタ122とを備えた第2ケース120とが着脱可能に連結されている。この2つのケースは透明樹脂で形成されているので、集塵ケース100内の塵埃の捕獲状況や渦流の動きを外から確認することができる。
第1ケース110は、その一端に、空気流入口152と連結する突状の空気流入受口111が設けられ、他端は第2ケース120と連通している。一方、第2ケース120は、その一端には塵埃捕獲部121が設けられて第1ケース110と連通され、他端は第1集塵フィルタ122が設けられている。そして、この集塵ケース100を集塵ケース装着部150に装着することで、空気流入口152と空気流入受口111とが連通し、更に、第1集塵フィルタ122と送風室空気流入口154とが連通することで、塵埃が除去された空気流Xを送風室40に導くことができる。
送風室40には、回転軸P3が垂直方向に配置され、かつ、空気取入口44が上部に配置される送風機41が縦姿勢で配置される。送風室空気流入口154から送風室40に取り込まれた空気流Xは、送風室40の上部に形成される送風室上部流通路45aを介して送風機41に取り込まれる。この送風機41に取り込まれた空気流Xは、送風機41の電動機43を冷却した後、前部のフィルタ室60に排出される。
前記フィルタ室60には、より細かな塵埃を除去する第2集塵フィルタ61が設けられ、このフィルタ室60に取り込まれた空気流Xがこの第2集塵フィルタ61を通過することで、空気清浄機と同等に清浄された空気を得ることができる。したがって、この第2集塵フィルタ61を通過させる構造を備えることにより、排気の清浄効果を高くすることができる。
そして、この発明に係る電気掃除機の大きな特徴の1つは、後方に傾斜した斜め配置の集塵ケース100と、回転軸P3を垂直とする縦姿勢の送風機41を備えた送風室40とを組み合わせることにより、集塵ケース100と送風室40との間に空間を確保し、この空間に第2集塵フィルタ61を備えたフィルタ室60を配置した点にある。
即ち、電気掃除機本体1は、送風機41で形成される吸引力により、塵埃を空気流とともに吸い込むことができる。したがって、この実施例では、塵埃を取り除かれた空気流Xを素直な経路で送風機41に取り込むことができるから、送風機41の損失を軽減することができる。即ち、この実施例では、電動機43の回転軸P3を垂直とし、フアン42と電動機43を上下に配置しているので、空気取入口44を送風室40の上部に配置することができる。これにより、送風室空気流入口154から送風室40に取り込まれた空気流Xは、送風室上部流通路45aからそのまま空気取入口44に取り込むことができる。また、送風機41に取り込まれた空気流Xはフアン42の風下の電動機43を冷却した後、隣接するフィルタ室60に送り込むことができる。
一方、高い空気清浄機能を備えた第2集塵フィルタ61は、送風機41の損失を考慮すると大きな面積を必要とする。したがって、この大きな第2集塵フィルタ61を本体筐体10の何処に配置するかが電気掃除機本体1のコンパクト化に大きく貢献する。この実施例では、筒状の集塵ケース100を後方に倒れる斜め姿勢とすることで、本体筐体10の後部に配置される送風室40の前部に空間を確保し、この空間をフィルタ室60に割り当てている。
このフィルタ室60が配置される位置は、送風室40に配置される電動機43に隣接される位置であり、かつ、本体筐体10の中央であるため、本体筐体10のコンパクト化に、支障をきたすことが少ない位置である。そして、この本体筐体10の中央の位置は清音化に大きく貢献できる位置でもある。
また、この発明に係る電気掃除機の大きな特徴の他の1つは、高い清浄度が得られる排気流を生成するフィルタ室60を本体筐体10の中央に配置することにより、この清浄効果の高い排気を低騒音で本体筐体10の外に排気する長い排気通路を形成しやすくした点にある。
即ち、この実施例では、図9に示すように、送風室40の下部に清浄効果の高い排気を後方に導くための主排気通路70を備え、この主排気通路70の後端部から背面側排気通路75と、コードリール排気通路80と、バンパー排気通路85とに分岐させている。
図1に戻り、背面側排気通路75は、主排気通路70の後端部から本体筺体10の背面と送風室40の間に形成される通路であり、この背面側排気通路75を通過する空気流Xは本体筺体10の背面上部に形成される背面排気口23から本体筺体10の外に排出される。更に、この裏面排気通路75の先端は本体筺体10の上面に連通し、本体筺体10の上面後部に設けたイオン発生室90に導かれる。このイオン発生室90には、イオン発生部91とイオン排出口24が設けられている。そして、イオン発生部91で生成されるイオンは、イオン発生室90に導かれる排気に含まれてイオン排出口24から本体筺体10の外に排出される。
コードリール排気通路80は、主排気通路70の後端部からコードリール室50を経て、本体筺体10の背面の上部に形成されるコード取出口25(図4と図6参照)に至る通路である。これにより、コードリール室50に設けたコードリール51を冷却することができる。
また、バンパー排気通路85は、主排気通路70の後端部から本体筺体10の両側に形成されるバンパー排気通路85を経て、バンパー26の両側前部に形成されるバンパー排気口27から排気される。
このように、この実施例に係る電気掃除機本体1は、本体筺体10の中央のフィルタ室60で生成される空気清浄度の高い排気流を、主排気通路70を介して、本体筺体10の下部後方の位置に一旦戻し、この下部後方の位置から、本体筺体10の背面上部や両側面前部に設けた背面排気口23やバンパー排気口27などから排出する構造としているので、排気通路を長くすることができるから、この排気通路を伝わる騒音を軽減することができる。更に、長い排気通路により排気の流速が落ちるので風切音などの騒音を軽減できる。
また、この発明に係る電気掃除機の大きな特徴の他の1つは、騒音の主たる発生源である送風機41を排気通路で囲った構造とすることにより、騒音を軽減した点にある。
即ち、この実施例では、送風室40の前部に集塵ケース100とフィルタ室60を配置し、送風室40の下部に主排気通路70を配置し、送風室40の後方に背面側排気通路75を配置し、送風室40の一方の片側にコードリール室50と大車輪12に加えてバンパ排気通路85を配置し、送風室40の他方の片側に大車輪12に加えてバンパー排気通路85を配置し、送風室40の上部には送風室上部流通路45aや図示しない消音材に加えてイオン発生室90を配置している。これにより、送風室40で発生する騒音を低く抑えることができる。特に、排気通路の主体となる通路を、送風室40の下部に形成される主排気通路70から本体筐体10の裏面に形成される背面側排気通路75で構成することで、低騒音を実現している。
また、この発明に係る電気掃除機の大きな特徴の他の1つは、主排気通路70の後部から複数の排気通路に分散することにより、排気流を分散して、その勢いを軽減することができる。しかも、背面排気口23やバンパー26などの各排気口は本体筐体10の高い位置に設けられているので、排気が床面に当たって塵埃を舞い上げることを軽減することができる。
また、この発明に係る電気掃除機の大きな特徴の他の1つは、集塵ケース100の第1集塵フィルタ122と、フィルタ室60の第2集塵フィルタ61を上下に配置した構造とした点にある。
即ち、この実施例では、通風面を前後方向とする縦姿勢の第1集塵フィルタ122と、通風面を前後方向とする姿勢の第2集塵フィルタ61とを上下に配置することにより、この2つのフィルタにより本体筐体10が前後に分割される構造としている。これにより、送風室40で発生する前方への騒音を、この2つのフィルタで軽減することができる。また、本体筐体10の中央位置に大きな2つのフィルタを配置することにより、電気掃除機本体1を本体筐体10の中央を頂点とする山形の外観形状とすることができるから、本体筐体10のボリューム感を軽減して、コンパクト感のある電気掃除機本体1を実現している。
また、この発明に係る電気掃除機の大きな特徴の他の1つは、主排気通路70に制御基板46を配置した構造とした点にある。
即ち、従来の電気掃除機においては、電気掃除機本体1の上面後方にコードリールボタンと操作表示部を設けることが一般的である。つまり、従来技術においては、送風室40とコードリール室50の上方に制御基板を配置している。しかし、電気掃除機本体1の上面後方の位置は、送風室40から排気される排気流を回しずらいために冷却しにくい課題を備えている。また、板状の制御基板46を配置することにより、本体筐体10の上面後方の形状を丸くしづらいなどの制約を受ける課題もある。
そこで、この実施例では、送風室40の下方に形成される薄い主排気通路70に薄い制御基板46を配置することにより、制御基板46の配置スペースを確保するとともに、その冷却を可能とした。
また、この発明に係る電気掃除機の大きな特徴の他の1つは、運転状態表示部47を前部傾斜面151に配置した点にある。即ち、この実施例では、制御基板46を本体筐体10の底面部に配置したため、運転状態表示部47を本体筐体10の上部に配置すると、結線が長くなる課題がある。そこで、この実施例では、フィルタ室60の前部に空間があり、また、集塵ケース100が透明である点に着目し、フィルタ室60の前部に発光源49を備えた状態表示部基板48を設けるとともに、この発光源49からの光を拡散する運転状態表示部47を集塵ケース装着部150の前部傾斜面151に配置した。
この実施例によれば、後方に傾いた集塵ケース100により略三角形状(側面形状)となるフィルタ室60前部の尖った部分を活用して状態表示部基板48を配置することができるから実装効率を高めることができる。そして、この状態表示部基板48の配置位置は制御基板46と近接しているために配線を長くする必要がない。また、前部傾斜面151は筒状の集塵ケース100の底面を支持する部分であるので、この前部傾斜面151を運転状態表示部47により光らせることにより、集塵ケース100(特に第1ケース110)を光の拡散部分とすることができるから、運転状態表示部47の視認性を向上することができる。
以下、図2から図11を参照して、この実施例に係る電気掃除機を更に説明する。
先ず、図2を参照して、集塵ケース100の概略構造を更に説明する。図2の(a)図は第2ケース120の斜視図、(b)図は第2ケースの縦断面図、(c)図は第1ケースの斜視図、(b)図は第1ケースの縦断面図である。
図2(a)(b)図において、第2ケースは、透明な樹脂材料で形成される筒状の第2ケース本体123と、筒状の第2ケース本体123の一端に開閉可能に取り付けられる集塵蓋124と、この筒状の第2ケース本体123の他端に取り付けられる第1集塵フィルタ122とを含んで構成される。第2ケース本体123は、約45度の角度で屈曲した筒状の形態であり、その上部外周にハンドル部125が設けられている。
集塵蓋124は、下端部(ハンドル部125と対向する側)を回転軸として開放可能に取り付けられている。この開閉動作は、ハンドル部125の前部に設けたロックボタン126の操作で開放することができる。この集塵蓋124には第1ケース110と第2ケース120とを連通する一対の開口部127が形成される。即ち、この開口部127は、集塵蓋124の中央に形成される中央開口部127bと、片側に形成される側方開口部127aとで構成される。
また、集塵蓋124の内側には、塵埃捕獲部121が集塵蓋124の回転軸の近傍に配置される回転軸を介して可動可能に取り付けられている。これにより、集塵蓋124を開放すると、この動きに伴って塵埃捕獲部121も筒外に突出する構造としている。この構造によれば、ロックボタン126の開放操作で、集塵蓋124が開放し、この開放動作で塵埃捕獲部121も筒外に飛び出すので、この塵埃捕獲部121に集められた塵埃を筒外に捨てることができる。
ここで、側方開口部127aは、比較的な大きな塵埃が通過する開口部である。第1ケース110内に取り込まれた大きな塵埃は、渦流の遠心力の作用により第1ケース110の内周面に集められ、この集められた大きな塵埃は空気流とともに側方開口部127aから塵埃捕獲部121に取り込まれる。そして、大きな塵埃は、塵埃捕獲部121に捕獲され、空気流のみ塵埃捕獲部121を通過する。
一方、渦流により遠心分離されない細かな塵埃は、中央開口部127bから塵埃捕獲部121を通過することなく、第2ケース120に取り込まれる。そして、この中央開口部127bと側方開口部127aから取り込まれた大きな塵埃を含まない空気流は、第1集塵フィルタ122の前で合流し、すべての流れは、前記第1集塵フィルタ112を通過することになる。
なお、集塵蓋124の開口部127に図示しない逆止ベンを設けることができる。この場合、大きな塵埃が通過する側方開口部127aに逆止ベンを設けるようにするとよい。
図2(c)(d)図において、第1ケース110は、筒状の一端に空気流入受口111が突出して形成され、筒状の他端が大きく開放した透明樹脂材料で形成される第1ケース本体112と、この第1ケース本体112の開放部側に取り付けられる連結カバー113とを含んで構成される。連結カバー113は、渦流を発生させる構造を備えるとともに、集塵蓋124と連結する機能をも備えている。そして、連結カバー113は、連結カバー113の中央に形成される中央開口部114bと、片側に設けられる側方開口部11aとからなる開口部114が形成される。中央開口部114bは中央開口部127bと連通し、側方開口部114aは側方開口部127aと連通するようにする。
図1及び図2において、この実施例に係る集塵ケース100によれば、空気流入受口111から取り込まれた塵埃を含んだ空気流Xは、第1ケース110の内壁面の周方向に取り込まれることにより第1ケース110内で渦流となり、この渦流により大きな塵埃と小さな塵埃とにより遠心分離され、この遠心分離された大小の塵埃がそれぞれ分かれて開口部114から開口部127を経て第2ケース120内に取り込まれ、大きな塵埃を含んだ空気流は塵埃捕獲部121を通過することで、大きな塵埃が除去される。そして、この大きな塵埃が除去された空気流Xと細かな塵埃を含んだ空気流Xが第1集塵フィルタ122の前で合流し、この合流した細かな塵埃を含んだ空気流が第1ケース本体112により屈曲されて第1集塵フィルタ122に取り込まれて細かな塵埃が更に取り除かれて集塵ケース100の外に排出される。
次に、図3と図4を参照して、この実施例に係る電気掃除機本体1の外観構造を具体的に説明する。ここで、図3は外観斜視図であり、図4の(a)図は平面図、(b)図は左側面図、(c)図は正面図、(d)図は右側面図、(e)図は底面図、(f)図は背面図を示している。
図において、電気掃除機本体1は、正面前部に後方に倒れる傾斜姿勢で着脱可能に配置される集塵ケース100を、上部カバー22を閉じることで、集塵ケース100と本体筐体10とを一体不可分の構造とすることができる。また、電気掃除機本体1は、両側面の後方に大車輪12を配置し、底面の前部には1個の自在車輪11が配置される。これにより、床面を自由に走行させることができる。
電気掃除機本体1の外観的な特徴は、傾斜姿勢の筒状の集塵ケース100と一対の大車輪12を保持するバンパー26の形状にある。このバンパー26は、筒状の集塵ケース100の長手方向を支持する第1バンパ−26aと、筒状の集塵ケース100の底部を支持する第2ダンパー26bと、一対の大車輪12をそれぞれ覆う第3バンパー26cとで構成し、この3つのバンパーを屈曲させて連続させる独特な形状としている。
即ち、第1バンパ−26aを、集塵ケース100の長手方向に沿って細長く形成し、この下方の一端から同幅で上方に90度に屈曲させて第2ダンパー26bを連続させ、更に、第1バンパ−26aの上端から下方に90度屈曲させて太い第3バンパー26cを連続させることにより、この電気掃除機本体1の外観の骨格を形成している。このバンパー26の造形によれば、集塵ケース100を確り保持し、かつ大車輪12による躍動感のある電気掃除機本体1の特徴を表現している。しかも、このバンパー26の造形によれば、集塵ケース100を衝撃から保護できるとともに、図4の(a)図に示すように、横幅の狭い本体筐体10の前部と、横幅の太い本体筐体10の後部とを、丸みのある緩やかな曲線で連続させた形状としているので、引っ張り走行時に柱などにぶつかっても、その障害物を丸みのある形状で逃げることができる。
また、第2ダンパー26bの下部には、前部張出部33が形成され、この前部張出部33にホース取付部21が設けられる。この構造によれば、ホース取付部21を正面の中央に配置することができるので、吸口組品2を真っ直ぐホース取付部21に連結することができる。これにより、吸口組品2により引っ張り走行を良好にすることができる。しかも、筒状の集塵ケース100を後方に傾いた姿勢としているので、真っ直ぐ取り付けられる吸口組品2に対して、集塵ケース100の空気流入受口111(図1参照)を緩やかな角度で連結することができる。
また、上部カバー22は、第3バンパー26cの上辺の延長線上に沿って形成されるので、集塵ケース100のボリューム感を軽減することができる。また、第1バンパ−26aと第3バンパー26cの山形の屈曲部分は、電気掃除機本体1の前後の略中央に位置する。この中央の位置は、積層配置される2つのフィルタ(図1に示す第1集塵フィルタ122と第2集塵フィルタ61)と一致しているので、内部レイアウトと外観を一致させている。そして、この高さのある中央部分から、電気掃除機本体1の上面前部は前下がりの傾斜となり、後部は、後方にやや傾斜する外観形状としているので、電気掃除機本体1全体のボリューム感を軽減してコンパクト感のある外観形状を実現している。
また、図4に示すように、電気掃除機本体1の上面後方には、前部を回転軸として引き起こし可能な主ハンドル部29が設けられている。この主ハンドル部29は、折りたたんだ状態ではイオン発生室90(図1参照)を囲むように形成され、その上面はフラットに形成される。そして、このフラットな部分にイオン排出口24とコードリールボタン28が配置されている。
本体筐体10の背面の上部には背面排気口23とコード取出口25が左右に並べ配置されている。これにより、高い位置から排気を行うことができるので、床面の塵埃を巻き上げることを軽減することができる。また、本体筐体10の背面の上部には固定脚部30が設けてあり、この固定脚部30と一対の大車輪12とで、この背面を底面とする縦姿勢で電気掃除機本体1を設置することができる。
また、本体筐体10の底面前部には、凹状の固定ハンドル31が設けられており、前記縦姿勢の電気掃除機本体1の最上部で保持して、搬送することができる。更に、この底面には、主排気通路70とフィルタ室60を開放する第1開放蓋71と、コードリール室50を開放する第2開放蓋52が図示しないネジなどで取り付けられている。第1開放蓋71と第2開放蓋52とを開放可能とすることにより、主排気通路70とフィルタ室60及びコードリール室50に配置される内部装置をメンテナンスすることができる。なお、第2開放蓋52は、あえて設ける必要はない。
次に、図5から図9を参照して、この実施例に係る電気掃除機本体1の空気流Xの流れにしたがって各部の具体的な構造を更に説明する。
先ず、吸口組品2を取り付けるホース取付部21は、管軸P1を床面と水平となるように、本体筐体10の最前部に形成される。この電気掃除機本体1は、通常の使用状態では、ホース取付部21に吸口組品2を構成する柔軟性のある図示しない吸引ホースが取り付けられ、この吸引ホースにより引っ張り走行する。この実施例では、ホース取付部21を本体筐体10の最前部に管軸P1を床面と水平となる姿勢で配置したので、吸口組品2による引っ張り走行に十分に耐える強度を得ることができる。しかも、ホース取付部21は、電気掃除機本体1の左右対称な位置に設けられているので、吸口組品2による引っ張り走行の直進性を良好とすることができる。
また、ホース取付部21が設けられる前部張出部33の下方には衝撃バンパ32が形成している。この衝撃バンパ32の後方には、この衝撃バンパ32の強度を向上する凹状の固定ハンドル31を形成しているので、吸口組品2による引っ張り走行時の障害物との衝撃にも耐えることができる。
また、ホース取付部21は、後方の空気流入口152に接続されている。空気流入口152は、集塵ケース装着部150の前部傾斜面151の凹部155に設けられている。この実施例では、集塵ケース100を後方に倒れた姿勢で保持しているので、ホース取付部21で水平方向に取り込んだ塵埃を含む空気流Xを屈曲させる必要がある。そこで、この実施例では、集塵ケース100の底面に斜めに突出して形成される空気流入受口111を設けることで、空気流Xを屈曲させている。凹部155は、この突出した空気流入受口111と空気流入口152とを連結させるものである。
ここで、空気流入受口111と空気流入口152の結合面111aは斜めに形成されているので、ホース取付部21で水平方向に取り込んだ塵埃を含む空気流Xは、空気流入受口111の先端部分(結合面111a)と、空気流入受口111の根元部分111bとで2段階に緩やかに屈曲して集塵ケース100の第1ケース110に取り込まれる。
集塵ケース100の第1ケース110に取り込まれた塵埃を含んだ空気流Xは、連結カバー113のガイドにより第1ケース110内で渦流に形成され、開口部114から第2ケース120に取り込まれる。ここで、塵埃捕獲部121に取り込まれた大きな塵埃は、空気流の吸引力により、塵埃捕獲部121内で圧縮されるので、第2ケース120を取り外して、塵埃を捨てる場合でも、塵埃捕獲部121から側方開口部127aを介して落下することが軽減される。
加えて、集塵ケース100を掃除機本体1に装着した状態(セット状態)や、ハンドル部125を介して第2ケース120を保持した状態(搬送状態)でも、側方開口部127aは、塵埃捕獲部121の中央部分に位置しているので、この側方開口部127aから塵埃が落下するのを軽減することができる。同様に、セット状態や搬送状態では、除塵装置180で取り除かれた第1集塵フィルタ122の細かな塵埃は、第2ケース120の下方位置となる角部分に集まるので、開口部127から落下することが軽減される。これにより、第1ケース110には塵埃が溜まらないので、渦流の生成が良好となる。なお、この実施例では、第2ケース120の開口部127に、図示しない逆止ベンを設けるようにしても良い。
第2ケース120に取り込まれた塵埃を含む空気流Xは、第2ケース本体123内に大きく張り出して設けられる塵埃捕獲部121を通過する。この塵埃捕獲部121はネットで形成されているので、殆どの塵埃を捕獲することができる。塵埃捕獲部121により大きな塵埃が取り除かれた空気流Xは、垂直な姿勢で保持される第1集塵フィルタ122を通過して、細かな塵埃を更に取り除かれて送風室空気流入口154から送風室40に取り込まれる。ここで、図6に示すように、第1集塵フィルタ122は、左右方向に折りたたまれた蛇腹状の構造を備えている。これにより大きな面積で細かな塵埃を取り除くことができる。
図5に戻り、この実施例で採用する集塵ケース100は、大まかな塵埃を空気流から取り除く塵埃捕獲部121と、細かな塵埃を空気流から取り除く第1集塵フィルタ122を備えている。したがって、この集塵ケース100を本体筐体10から取り外すことで、大まかな塵埃と細かな塵埃を一括して廃棄することができる。この一括廃棄構造は、塵埃捕獲部と第1集塵フィルタとを別々に本体筐体に設けている従来技術に比べると取り扱いが極めて有利である。
この実施例では、この一括廃棄が可能な集塵ケース100を実現するために、本体筐体10の上面前部に前部傾斜面151と後部傾斜面153とで凹状に形成される集塵ケース装着部150を形成し、この集塵ケース装着部150に、集塵ケース100を斜め姿勢で着脱可能に保持する構造を採用している。この構造によれば、ホース取付部21で水平に取り込んだ塵埃を含んだ空気流Xを、斜め上方に屈曲させて集塵ケース100に取り込み、集塵ケース100内で塵埃を除去した後に、この空気流Xを集塵ケース100上方から水平方向に本体筐体10内に取り込むことができる。
そして、この実施例では、集塵ケース100の空気流Xの最終出口に第1集塵フィルタ122を配置している。この構造によれば、第1集塵フィルタ122を垂直な姿勢で送風室空気流入口154に隣接させて保持させることができる。これにより、送風室空気流入口154に第1集塵フィルタ122の除塵機構180を設けることができる。
即ち、図6に示すように、この実施例の第1集塵フィルタ122は、左右方向に蛇腹状に折り込まれて配置されている。この第1集塵フィルタ122と隣接する送風室空気流入口154には、この第1集塵フィルタ122の折込み方向(左右方向)に振動させる振動部181と、この振動部181を駆動させる駆動部182からなる除塵機構180が配置される。この構造によれば、駆動部182を動作させると振動部181が第1集塵フィルタ122の折込み方向(左右方向)に振動する。この振動により、第1集塵フィルタ122の集塵ケース100側(図面上部)に付着した細かな塵埃は集塵ケース100側(図面上部)に落下する。この際、図5に示すように、第1集塵フィルタ122は垂直な姿勢で取り付けられているので、第1集塵フィルタ122に付着した塵埃がそのまま集塵ケース100側(図面上部)に落下しやすくなる。
また、この実施例では、集塵ケース100を集塵ケース装着部150に装着する際、集塵ケース100の下部に突出して設けられる空気流入受口111を凹部155に挿入することにより位置決めし、その後、集塵ケース100の上部を集塵ケース装着部150に装着する構造としているので、装着が容易である。そして、集塵ケース100の上部は、上部カバー22を閉めることにより、集塵ケース100を固定する本体筐体10に固定することができる。
図5、図6において、さて、送風室40に取り込まれた空気流Xは、送風室上部流通路45aを介して、送風機41の上部に開口した空気取入口44から送風機41内に取り込まれる。図6に示すように、この実施例では、送風室40とコードリール室50とを左右に並べて配置し、送風室空気流入口154から取り込んだ空気流Xは、送風室40のみに取り込まれる。
ここで、図6と図7に示すように、コードリール室50に配置されるコードリール51は、回転軸P2を左右方向とする姿勢で配置される。これにより、コードリール51に巻き取られているコード53は、本体筐体10の背面に設けられるコード取出口25から後方(図面の下方に)に引き出すことができる。
一方、送風室40の送風機41は、図5に示すように、回転軸P3を垂直となるように、フアン42と電動機43が上下に配置される。これにより、送風室空気流入口154から水平方向に取り込まれた空気流Xは、送風室上部流通路45aと空気取入口44により下方に曲げられて送風機41に取り込まれる。
送風機41に取り込まれた空気流Xは、フアン42により電動機43に送り込まれて、回転する電動機43を冷却して、図7に示すように、電動機43の周囲に形成される送風室下部流通路45bに送り込まれる。送風室下部流通路45bは、前方(図面上部)のフィルタ室60側にのみ開放しているので、電動機43を冷却した空気流Xはフィルタ室60に送り込まれる。
図7と図8に示すように、フィルタ室60は、コードリール室50とフィルタ室60の前部に位置するように、本体筐体10の横幅一杯に形成される。そして、フィルタ室60に設けられる第2集塵フィルタ61は、フィルタ室60の横幅一杯に形成される。このため、送風室下部流通路45bの前方の開放部は、空気流Xが第2集塵フィルタ61全体を通過できるように左右に大きく開放してフィルタ室60に連通している。したがって、フィルタ室60に送り込まれる空気流Xは、その殆どが第2集塵フィルタ61を通過して空気清浄機と同等な清浄度の清浄された空気流Xとなる。
ここで、この実施例が採用する第2集塵フィルタ61は、捕塵性能を高めた大型HEPAブロックフィルタを採用している。これにより微細な粒子を捕集することができる。
図5に戻り、このように、この実施例では、集塵ケース100から後方の送風室40に取り込まれた空気流Xは、送風室40でユーターンして前方のフィルタ室60に送り出され、この本体筐体10の中央のフィルタ室60で空気清浄度の高い空気流Xが生成される。
さて、図5と図9に示すように、この実施例では、送風室40の下部に薄い主排気通路70が形成される。これにより、フィルタ室60に送り込まれた空気流Xは、フィルタ室60の前部で再びユーターンして、主排気通路70を介して、後方に送り込まれる。この主排気通路70には、制御基板46を配置している。これにより、清浄された空気流Xで制御基板46を冷却させることができる。なお、主排気通路70に、電動機43の下端部を張り出して設けてもよい。これにより、本体筐体10の大型化を軽減することができる。
このように、この実施例では、送風室40の下方に主排気通路70を設けることで、排気通路を確保するとともに、この排気通路に制御基板46を配置したり、あるいは、電動機43の一部を収納して、装置の大型化をまねくことなく実装効率を向上することができる。
また、図5に戻り、この実施例では、本体筐体10の中央のフィルタ室60で生成された清浄度の高い空気流を、主排気通路70を介して、本体筐体10の後端部に導いて、この主排気通路70の後端部から複数の排気通路に分散する構造を採用している。
即ち、排気通路の主体となるものは、主排気通路70の後端部から、送風室40の後方に形成される背面側排気通路75に連通されるものである。背面側排気通路75は、上下方向に長く形成され、その上部となる位置には背面排気口23が設けられている。したがって、主排気通路70の後端部から背面側排気通路75に送り込まれた空気流Xは、背面側排気通路75に沿って上昇して背面排気口23から本体筐体10の外に排気される。
この背面排気口23から排気される空気流Xは、主排気通路70と背面側排気通路75とで形成される長い排気通路を経て排気されるため、流速が低下して排気音が軽減される。また、長い排気通路を経て排気されるため、この排気通路を通じて伝播される送風機41の騒音も軽減される。
一方、背面側排気通路75の上端は、送風室40の上部に形成されるイオン発生室90と連通されている。このため、背面側排気通路75に送り込まれた空気流Xの一部はイオン発生室90に送り込まれる。イオン発生室90にはイオン発生部91が設けられているので、イオン発生室90に送り込まれた空気流Xは、イオンを含んで、イオン排出口24から排気される。もちろん、このイオン排出口24から排気される空気流Xもまた、排気音が軽減されたものとなる。
また、主排気通路70の後端部は、開口部72を介して、コードリール室50にも連通している。したがって、コードリール室50の下端部に送り込まれた空気流Xは、コードリール室50を上昇しながらコードリール51を冷却し、コードリール室50の上部に設けたコード取出口25から排気される。
また、図9に示すように、主排気通路70の後端部または背面側排気通路75には、本体筐体10の内壁に開口した図示しない開口部よりバンパー26に連通している。また、コードリール室50の内壁にもバンパー26に連通する図示しない開口部が形成されている。バンパー26には、図8に示すようなバンパー排気通路85が形成されている。このため、バンパー26の両側の後端部に送り込まれた空気流Xは、バンパー排気通路85の後端部から前方に送り込まれ、バンパー排気口27から排気される。このバンパー排気口27から排気される空気流もまた排気音が軽減されたものとなる。
このように、この実施例に係る排気通路は、ホース取付部21から送風機41までの前部排気通路と、送風機41から本体筐体10の外に排気される後部排気通路では大きく異なる排気通路を形成している。即ち、ホース取付部21から集塵ケース100を経て送風室40に至る前部排気通路は、前方から後方に緩やかに至る排気通路であるため、送風機41の吸い込み損失の少ない通路となっている。一方、後部排気通路は、送風室40で大きくユーターンして前方のフィルタ室60に送り込まれ、更に、フィルタ室60で再度ユーターンして主排気通路70の後端部から分散排気される。しかも、分散排気される空気流Xは、背面側排気通路75やコードリール排気通路80、あるいはバンパー排気通路85などの更に長い排気通路を経て本体筐体10の外に排気されるので、騒音を低減することができる。更に、これら本体筐体10の外に排気される空気流Xは、本体筐体10の高い位置で、しかも本体筐体10の周囲から排気されるので、排気が床面に当たって床面の塵埃を舞い上げたり、あるいは、排気が直接利用者に当たるのを軽減することができる。
次に、図1と図10と図11を参照して、運転状態表示部47の具体的な構造を詳細に説明する。ここで、図10の(a)図は図4のE断面図、(b)図は集塵ケース装着部の外観斜視図である。
図1において、この実施例では、集塵ケース100を斜め後方に傾いた姿勢で配置するため、集塵ケース100の底面を支持する前部傾斜面151は前方が立ち上がった傾斜面となる。そして、この前部傾斜面151の中央には空気流入口152を奥まった位置に配置する凹部155が形成される。したがって、この凹部155の周りには、デッドスペースが生まれる。
また、この実施例では、後部傾斜面153の下方にフィルタ室60を配置することで、側面から見て略三角形状となるスペースを有効活用している。しかし、略三角形のスペースの細くなった先端部をフィルタ室60に活用するには無理がある。そこで、この実施例では、この略三角形の先端部に状態表示部基板48を設けることで、スペースの有効活用を図っている。しかも、この略三角形の先端部は、主排気通路70に配置される制御基板46に近い位置のため配線や組立性も向上できる。
図10と図11において、この実施例では、運転状態表示部47を後方が切りかかれた透明な樹脂性のリング形状に形成する。この運転状態表示部47の底面には、図示しない反射部材を形成している。そして、凹部155の周囲の前部傾斜面151に、この運転状態表示部47を埋め込んで形成する。また、運転状態表示部47の後方の切り欠かれた一対の端部にはそれぞれ発光源49を配置し、切り欠かれた端部から発光源49の光を照射するようにしている。
この構造によれば、リング形状の運転状態表示部47に照射された光は、リング形状に沿って運転状態表示部47全体を伝達されるとともに、その伝達された光は反射部材により上方に導かれる。
一方、この実施例では、前部傾斜面151に設置される第1ケース110は透明な樹脂材料で形成される。したがって、運転状態表示部47から発せられるリング状の光は、筒状の底面から第1ケース110に進入する。そして、この第1ケース110に進入した光は、透明部分の厚みや連結カバー113に反射して、第1ケース110全体を光らせる効果を得ることができる。
しかも、状態表示部基板48は、送風機41の負荷に対応して発光源49の照度が変化するので、その照度の強さにより、リング状の運転状態表示部47全体が光ったり、あるいは、リング状の両側のみが光ったり変化する。したがって、利用者は、電気掃除機本体1の運転状態を第1ケース110によって視覚的に強調された変化で認識することができる。なお、この実施例では、発光源49を単色のLEDで構成してもよいし、多色LEDあるいは色の異なる複数のLEDで構成してもよい。