JP6616923B2 - ロール塗工装置、及び塗工膜が形成されたウェブの製造方法 - Google Patents

ロール塗工装置、及び塗工膜が形成されたウェブの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6616923B2
JP6616923B2 JP2015089913A JP2015089913A JP6616923B2 JP 6616923 B2 JP6616923 B2 JP 6616923B2 JP 2015089913 A JP2015089913 A JP 2015089913A JP 2015089913 A JP2015089913 A JP 2015089913A JP 6616923 B2 JP6616923 B2 JP 6616923B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roll
coating
web
pressing
film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015089913A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016203119A (ja
Inventor
朋晃 橋口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kaneka Corp
Original Assignee
Kaneka Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kaneka Corp filed Critical Kaneka Corp
Priority to JP2015089913A priority Critical patent/JP6616923B2/ja
Publication of JP2016203119A publication Critical patent/JP2016203119A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6616923B2 publication Critical patent/JP6616923B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
  • Coating Apparatus (AREA)
  • Advancing Webs (AREA)

Description

本発明は、連続して搬送されるウェブに塗工ロールを用いて塗工(コーティング)を施すロール塗工装置、及び塗工膜が形成されたウェブの製造方法に関する。
連続して搬送されるウェブに塗工膜を形成する塗工装置として、塗工液を前記ウェブに転移させるための塗工ロールを用いる、グラビア塗工方式、キス塗工方式等のロール塗工装置が知られており、様々な分野に用いられている。
グラビア塗工方式のロール塗工装置(以下、「グラビアコーター」という。)は、図6の要部拡大縦断面概略図に示すように、連続して搬送されるウェブ1に対して、塗工液槽H内の塗工液2に接触して回転する塗工ロールAであるグラビアロールGから塗工液2をウェブ1に転移させるものであり、ウェブ1は、導入側ガイドロールF1、及び導出側ガイドレールF2によりガイドされるとともに、押圧ロールEにより押圧される(例えば、特許文献1参照)。
グラビアロールGは、そのロール表面にセル状の液溜め用凹部g,g,…が形成されたものであり、グラビアロールGの回転により液溜め用凹部g,g,…に塗工液2が満たされる。そして、塗工液2をウェブ1に転移させる前に、ドクターブレードDにより過剰分の塗工液2が掻き取られる。
ここで、液溜め用凹部g,g,…内の塗工液は、毛細管現象と押圧力の組み合わせ作用でウェブ1に転移されるので、押圧ロールEにより比較的高い押圧力を付与する必要がある。
キス塗工方式等のロール塗工装置(以下、「キスコーター」という。)は、図7の要部拡大縦断面概略図に示すように、連続して搬送されるウェブ1に対して、塗工液槽H内の塗工液2に接触して回転する塗工ロールAである、ロール表面が滑らかな円筒面状でありグラビアロールGのような液溜め用凹部が無い塗工ロール3から塗工液2をウェブ1に転移させるものであり、ウェブ1は、導入側ガイドロールF1、及び導出側ガイドレールF2によりガイドされる。
ここで、塗工ロールAのロール表面に液溜め用凹部が無いことから、図6の押圧ローEを使用してウェブ1を押圧すると、塗工液2がウェブ1の幅方向から流出して塗工膜4がうまく形成できない。よって、キスコーターには、図6のような押圧ローEは使用されない。
特開平5−317771号公報
図6に示すグラビアコーターは、前記のとおり、グラビアロールG及びドクターブレードD、並びに押圧ロールEを用いて、連続して搬送されるウェブ1に対して塗工液2を均一に塗工できるので、任意の膜厚の塗工膜4をウェブ1に精度良く形成できる。よって、特に薄膜の形成に好適であり、高品質な製品に広く適用できることが知られている。
しかしながら、グラビアロールGの表面にセル状の液溜め用凹部g,g,…を、レーザ彫刻、化学的エッチング、又は機械加工より形成する必要があるとともに、ドクターブレードDを設ける必要があること、並びに比較的高い押圧力を付与できる押圧ロールEを設ける必要があることから、製造コストが増大する。
その上、ドクターブレードDには、しばしば異物が挟まって筋状欠陥が発生するので、取り扱いが難しく、保守コストが増大する。
その上さらに、セル状の液溜め用凹部g,g,…内の塗工液2をウェブ1に転移させるので、ウェブ1の塗工面にセルパターンが残ってしまうという欠点がある。
その上、グラビアロールGやドクターブレードDを用いる必要があり、長時間の運転によりグラビアロールGの版詰まりやドクターブレードDの欠けが発生する場合があるので、連続生産時における品質安定性に難がある。
また、図7に示すキスコーターは、前記のとおり、押圧ローやドクターブレードを設けないことや、塗工ロールAのロール表面にグラビアロールGのような液溜め用凹部を形成しないことから、製造コストや保守コストを低減できる。
しかしながら、表面に液溜め用凹部が無い塗工ロール3に塗工液2を付着させ、そのままウェブ1に転写する方式であるので、ウェブ1の塗工膜4の幅方向の膜厚分布が均一にならず、すなわち中央部が厚く端部が薄くなるので、高品質が要求される製品には適用できない。
そこで本発明が前述の状況に鑑み、解決しようとするところは、製造コストや保守コストの増大を抑制しながら、塗工面にセルパターンが残らず、連続搬送されるウェブに対して塗工液をなるべく均一に塗工できるようにして高品質が要求される製品にも適用できるとともに、連続生産時における品質安定性が高いロール塗工装置を提供する点にある。
本発明者は上記課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明の要旨は以下の通りである。
〔1〕連続して搬送されるウェブに対して、塗工液槽内の塗工液に接触して回転する塗工ロール、又は塗工液槽内の塗工液を汲み上げる汲上げロールに接触して回転する塗工ロールから前記塗工液を転移させ、前記ウェブに塗工膜を形成するロール塗工装置であって、
前記塗工ロールが、表面に液溜め用凹部が無いものであり、
前記ウェブは、前記塗工ロール側へ巻き付くように案内され、
前記ウェブの前記塗工ロールが接触する面の裏面を前記塗工ロールに向かって押圧する押圧ロールを備え、
前記ウェブの幅方向全体が、前記塗工ロール及び前記押圧ロールにより挟まれ、
前記押圧ロールにより、線圧200N/m未満で前記ウェブを押圧することを特徴とするロール塗工装置。
〔2〕ドクターブレードが無い前記〔1〕記載のロール塗工装置。
〔3〕前記塗工ロールは、前記塗工液槽内の塗工液に接触して回転するものである前記〔1〕又は〔2〕記載のロール塗工装置。
〔4〕 前記押圧ロールにより、線圧30N/m以上100N/m以下で前記ウェブを押圧する前記〔1〕〜〔3〕の何れかに記載のロール塗工装置。
〕前記押圧ロールの押圧力の調整手段を備えてなる前記〔1〕〜〔〕の何れかに記載のロール塗工装置。
〕前記押圧力の調整手段がエアシリンダである前記〔〕記載のロール塗工装置。
〕前記〔1〕〜〔〕の何れかのロール塗工装置を用いて塗工膜が形成されたウェブを連続して製造する、塗工膜が形成されたウェブの製造方法。
本発明に係るロール塗工装置、及び塗工膜が形成されたウェブの製造方法によれば、
(1)塗工ロールが、表面に液溜め用凹部が無いものであり、グラビアロールやドクターブレードを使用しないので、製造コストや保守コストの増大を抑制できるとともに、塗工面にセルパターンが残らないこと、
(2)ウェブの幅方向全体を塗工ロール及び押圧ロールにより挟んだ状態で、ウェブの塗工ロールが接触する面の裏面を押圧ロールにより線圧200N/m未満で押圧しながら塗工膜を形成することから、連続搬送されるウェブに対して塗工液を比較的均一に塗工できるので、高品質が要求される製品にも適用できること、
(3)グラビアロールやドクターブレードを使用しないことから、グラビアロールの版詰まりやドクターブレードの欠けが発生しないので、連続生産性に優れるとともに、連続生産時における品質安定性が高いこと、
等の顕著な効果を奏する。
本発明の実施の形態に係るロール塗工装置を示す要部拡大縦断面概略図である。 押圧手段及びその調整手段の例を示す要部拡大部分縦断面図である。 バックアップロールを備えた構成例を示す要部拡大縦断面概略図である。 汲上げロールを備えた構成例を示す要部拡大縦断面概略図である。 実施例1及び比較例1における塗工膜のウェブ幅方向の膜厚分布を示す図である。 従来のグラビア塗工方式のロール塗工装置を示す要部拡大縦断面概略図である。 従来のキス塗工方式のロール塗工装置を示す要部拡大縦断面概略図である。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明のロール塗工装置、及び塗工膜が形成されたウェブの製造方法は、光学フィルム、磁気記録テープ、接着テープ、写真用印画紙、オフセット版材、電池極板、燃料電池触媒層等の各製造において好適に用いることができる。
本発明におけるウェブは、厚みが均一で可撓性のある膜状の基材を長尺帯状に形成したものである。
前記基材としては、例えば、紙、布、フィルム、ゴム、金属薄膜、薄板鋼板等であるが、特に限定されるものではなく、用途に応じて適宜選択することができる。特に、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル系ポリマー、ジアセチルセルロール、トリアセチルセルロース等のセルロース系ポリマー、ポリカーボネート系ポリマー、ポリメチルメタクリレート等のアクリル系ポリマー、ポリスチレン、アクリロニトリル−スチレン共重合体等のスチレン系ポリマー、ポリエチレン、ポリプロピレン、環状またはノルボルネン構造を有するポリオレフィン、エチレン−プロピレン共重合体等のオレフィン系ポリマー、塩化ビニル系ポリマー、ナイロン(脂肪族ポリアミド)や芳香族ポリアミド等のアミド系ポリマー、ポリイミド等のポリマーからなるフィルム、これら各種ポリマーのブレンド物からなるフィルム等を好適に使用することができる。
本発明における塗工液槽は、塗工液を所要量貯留できるものであればよく、要求仕様等によって適宜の形状が選択される。
本発明における塗工液(塗工剤)は、ウェブへの塗工後に乾燥、硬化等を行なって塗工膜を形成しうる樹脂液である。該塗工液を構成する樹脂材料については特に限定されず、例えば、シクロオレフィン、ポリカーボネート、ポリエステル、ポリエーテルケトン、ポリアミド、ポリイミド、ポリアミド−イミド又はポリエステル−イミド等の各種ポリマーを挙げることができる。これらのポリマーは、いずれか一種類を単独で使用しても良いし、例えば、ポリエーテルケトンとポリアミドとの混合物のように、異なる官能基を持つ2種類以上の混合物として使用してもよい。さらには、カーボンブラック、金属、セラミクス等のフィラーが混合されていても良い。なお、これらの材料の硬化は、乾燥固化、熱硬化、紫外線硬化等により、材料に応じた硬化工程を選択することができる。
また、前記樹脂を溶解させる溶剤としては、前記樹脂材料を溶解できるものであればよく、使用する樹脂材料及び基材フィルムに応じ適宜選択することができる。具体的には、例えば、クロロホルム、ジクロロメタン、四塩化炭素、ジクロロエタン、テトラクロロエタン、トリクロロエチレン、テトラクロロエチレン、クロロベンゼン、o−ジクロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素類、フェノール、p−クロロフェノール等のフェノール類、メタノール、エタノール等のアルコール類、ベンゼン、トルエン、キシレン、メトキシベンゼン、1,2−ジメトキシベンゼン等の芳香族炭化水素類、アセトン、酢酸エチル、t−ブチルアルコール、グリセリン、エチレングリコール、トリエチレングリコール、エチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、2−メチル−2,4−ペンタンジオール、エチルセルソルブ、ブチルセルソルブ、2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドン、ピリジン、トリエチルアミン、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、アセトニトリル、ブチロニトリル、メチルイソブチルケトン、メチルエーテルケトン、シクロヘキサン、シクロペンタノン、二硫化炭素、水等を用いることができる。これら溶剤は、1種又は2種以上を適宜に組み合わせて使用することができる。また、溶解しなくとも、分散させても良い。
本発明における塗工ロールは、塗工液をウェブに塗工する回転体であり、そのロール表面にはグラビアロールのような液溜め用凹部が無く、ロール表面を滑らかに形成したものである。
本発明における押圧手段は、ウェブの塗工ロールが接触する面の裏面を塗工ロールに向かって押圧するものであればよく、押圧ロールや押圧板等のような接触式に限定されるものではなく、空気や窒素等の気体の圧力で押圧する構成等の非接触式であってもよい。ただし、いずれの構成においても、その押圧力は、線圧が200N/m未満になるように設定される。塗工抜け等の不具合を無くして適正な塗工膜を確実に形成するためには、100N/m以下の線圧となるように前記押圧力を設定するのが好ましい。
また、前記押圧力は、塗工液の種類による粘性や表面張力等によって異なるが、塗工膜の膜厚の均一化を図って品質を向上する観点から、30N/m以上の線圧にするのが好ましく、40N/m以上の線圧にするのがより好ましく、50N/m以上にするのがさらに好ましい。
図1の要部拡大縦断面概略図に示すように、本発明の実施の形態に係るロール塗工装置は、連続して搬送されるウェブ1に対して、塗工液槽H内の塗工液2に接触して回転する塗工ロールAである、表面に液溜め用凹部が無い塗工ロール3から塗工液2を転移させ、ウェブ1の下面に塗工膜4を形成するものである。
ウェブ1は、導入側ガイドロールF1、及び導出側ガイドレールF2により、ウェブ1の搬送方向の塗工ロール3の前後で水平よりも塗工ロール3側になるように、すなわち塗工ロール3の上流側で前上がり傾斜して下流側で前下がり傾斜して塗工ロール3側へ巻き付くように案内される。
また、ウェブ1の塗工ロール3が接触する面(下面)の裏面(上面)が、押圧手段Bである押圧ロール5により、線圧200N/m未満で押圧される。
なお、塗工ロール3及び押圧ロール5の幅(長さ)はウェブ1の幅よりも大きいため、ウェブ1の幅方向全体が、塗工ロール3及び押圧ロール5により挟まれる。
ここで、押圧ロール5を構成する材料は、金属、樹脂、ゴム等のいずれか1種類であってもよく、あるいは複数の組み合わせであってもよいが、特にロール表面に弾性層を有する弾性ロールであることが好ましい。前記弾性層を形成する弾性体として、その種類に限定は無い。その例としては、天然ゴム、スチレンブダジエンゴム、ニトリルゴム、クロロプレンゴム、ブチルゴム、エチレンプロピレンゴム、シリコンゴム、フッ素ゴムやウレタンゴム等が挙げられる。
図2の要部拡大部分縦断面図に示すように、本発明の実施の形態に係るロール塗工装置は、押圧ロール5の押圧力の調整手段Cを備える。
すなわち、塗工ロール3の回転軸3Aを図示しない軸受により支持するフレーム7に対して、押圧ロール5の回転軸5Aを図示しない軸受により支持する軸支持体8が上下方向にスライド可能に支持されており、押圧力の調整手段Cであるエアシリンダ6により軸支持体8は上下方向に駆動される。
よって、押圧ロール5は、その軸受及び軸支持体8を含む自重、並びにエアシリンダの推力により、塗工ロール3及びウェブ1に向かって押し付けられ、エアシンリダ6の推力を調整することにより、押圧力を調整できる。
エアシリンダ6は複動形であり、例えば、エアシリンダ6のロッドにより下方へ推力(F)を発生させることにより、前記自重(W)に推力(F)が加わった合力(W+F)がウェブ1に作用し、エアシリンダ6のロッドにより上方へ推力(F)を発生させることにより、前記自重(W)から推力(F)を引いた力(W−F)がウェブ1に作用する。そして、エアシリンダ6に供給する空気圧を調整することにより、推力(F)の大きさを調整できる。よって、エアシンリダ6により押圧力を調整できる。
押圧力の調整手段Cをエアシリンダ6により構成することにより、例えば工場内のエア設備を利用して押圧力の調整手段Cを簡素にかつ確実に構成できる。
本発明のロール塗工装置は、図3の要部拡大縦断面概略図に示すような、押圧ロール5の撓みを防止するためのバックアップロール9を備えたものであってもよい。
また、本発明のロール塗工装置は、図4の要部拡大縦断面概略図に示すような、塗工液槽H内の塗工液2を汲み上げる汲上げロール10を備えたものであってもよい。汲上げロール10を備えた構成を採用した場合、塗工ロール3は汲上げロール10に接触しながら回転し、塗工液2は汲上げロール10から塗工ロール3へ転移される。
<評価試験方法>
以下の実施例及び比較例について、ロール塗工装置でウェブに塗工膜を形成し、形成された塗工膜を評価した。
(ロール塗工装置)
図1及び図2に示す構成のロール塗工装置を使用し、ウェブ1の搬送速度を5m/minとした。
また、塗工ロール3は、直径が180mmで幅(長さ)が400mmのものを使用し、押圧ロール5は、直径が60mmで幅(長さ)400mmのものを使用した。
(ウェブ)
ウェブ1として、厚み40μm、幅350mmのアクリルフィルムを用いた。
(塗工液の調整)
水系ウレタン樹脂(第一工業製薬株式会社製、商品名:スーパーフレックス210、固形分:33%)200gに対して、架橋剤(株式会社日本触媒製、商品名:エポクロスWS700、固形分:25%)40gを添加して攪拌し、塗工液を得た。
<実施例及び比較例>
(実施例1)
図1及び図2に示す構成のロール塗工装置を用い、押圧ロール5の押圧力を線圧100N/mとした。
(比較例1)
図1及び図2に示す構成のロール塗工装置を用い、押圧ロール5を取り外したものを使用した。すなわち、図7のキスコーターに相当するロール塗工装置を用いた。
(比較例2)
図1及び図2に示す構成のロール塗工装置を用い、押圧ロール5の押圧力を線圧200N/mとした。
<評価試験結果>
(実施例1及び比較例1)
実施例1(押圧ローあり、線圧100N/m)、及び比較例1(押圧ローなし)について、ロール塗工装置でウェブ1に塗工膜4を形成し、塗工膜4を乾燥した後にウェブ1の幅方向位置における膜厚分布を測定した結果を図5に示す。なお、膜厚測定は、フィルメトリクス株式会社製のF20を使用して分光干渉法により行った。
図5から、比較例1(押圧ローなし)では、ウェブ1の幅方向の膜厚分布が、中央部が厚く端部が薄くなっており、その厚みの差(最大膜厚と最小膜厚の差)が約66μmであることが分かる。
それに対して実施例1(押圧ローあり、線圧100N/m)では、ウェブ1の幅方向の膜厚分布が、幅方向にわたって比較的均一化が図られており、最大膜厚と最小膜厚の差が約26μmと小さくなっていることが分かる。
(実施例1及び比較例2)
実施例1(押圧ローあり、線圧100N/m)では、適正な塗工膜4が得られた。
それに対して、比較例2(押圧ローあり、線圧200N/m)では、塗工抜けと裏回りが発生しており、適正な塗工膜4が得られなかった。
1 ウェブ
2 塗工液
3 表面に液溜め用凹部が無い塗工ロール
3A 回転軸
4 塗工膜
5 押圧ロール
5A 回転軸
6 エアシリンダ
7 フレーム
8 軸支持体
9 バックアップロール
10 汲上げロール
A 塗工ロール
B 押圧手段
C 押圧力の調整手段
D ドクターブレード
E 押圧ロール
F 推力
F1,F2 ガイドロール
G グラビアロール
g 液溜め用凹部
H 塗工液槽
W 自重

Claims (7)

  1. 連続して搬送されるウェブに対して、塗工液槽内の塗工液に接触して回転する塗工ロール、又は塗工液槽内の塗工液を汲み上げる汲上げロールに接触して回転する塗工ロールから前記塗工液を転移させ、前記ウェブに塗工膜を形成するロール塗工装置であって、
    前記塗工ロールが、表面に液溜め用凹部が無いものであり、
    前記ウェブは、前記塗工ロール側へ巻き付くように案内され、
    前記ウェブの前記塗工ロールが接触する面の裏面を前記塗工ロールに向かって押圧する押圧ロールを備え、
    前記ウェブの幅方向全体が、前記塗工ロール及び前記押圧ロールにより挟まれ、
    前記押圧ロールにより、線圧200N/m未満で前記ウェブを押圧することを特徴とするロール塗工装置。
  2. ドクターブレードが無い請求項1記載のロール塗工装置。
  3. 前記塗工ロールは、前記塗工液槽内の塗工液に接触して回転するものである請求項1又は2記載のロール塗工装置。
  4. 前記押圧ロールにより、線圧30N/m以上100N/m以下で前記ウェブを押圧する請求項1〜3の何れか1項に記載のロール塗工装置。
  5. 前記押圧ロールの押圧力の調整手段を備えてなる請求項1〜の何れか1項に記載のロール塗工装置。
  6. 前記押圧力の調整手段がエアシリンダである請求項記載のロール塗工装置。
  7. 請求項1〜の何れか1項に記載のロール塗工装置を用いて塗工膜が形成されたウェブを連続して製造する、塗工膜が形成されたウェブの製造方法。
JP2015089913A 2015-04-27 2015-04-27 ロール塗工装置、及び塗工膜が形成されたウェブの製造方法 Active JP6616923B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015089913A JP6616923B2 (ja) 2015-04-27 2015-04-27 ロール塗工装置、及び塗工膜が形成されたウェブの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015089913A JP6616923B2 (ja) 2015-04-27 2015-04-27 ロール塗工装置、及び塗工膜が形成されたウェブの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016203119A JP2016203119A (ja) 2016-12-08
JP6616923B2 true JP6616923B2 (ja) 2019-12-04

Family

ID=57488494

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015089913A Active JP6616923B2 (ja) 2015-04-27 2015-04-27 ロール塗工装置、及び塗工膜が形成されたウェブの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6616923B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3908461B1 (de) * 2019-01-11 2024-08-14 Basf Se Verfahren zur folienbeschichtung mit gravurwalzensystem

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5434344A (en) * 1977-08-22 1979-03-13 Hirano Kinzoku Co Ltd Roll type coating machine using grooved scraper
JPH02265667A (ja) * 1989-04-05 1990-10-30 Nippon Paint Co Ltd ロールコータによる帯板の塗装装置
JP2005195988A (ja) * 2004-01-09 2005-07-21 Mitsui Chemicals Inc 平版印刷版用原版の製造方法及び製造装置
JP6028688B2 (ja) * 2013-07-29 2016-11-16 Jfeスチール株式会社 印刷装置および印刷方法
JP2015066520A (ja) * 2013-09-30 2015-04-13 大日本印刷株式会社 塗布装置、塗布方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016203119A (ja) 2016-12-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8535763B2 (en) Coating method and coating apparatus
KR102353400B1 (ko) 광학 필름의 제조 방법
CN101516527B (zh) 涂敷装置以及涂敷方法
US20140090593A1 (en) Application apparatus and application method
JP6616923B2 (ja) ロール塗工装置、及び塗工膜が形成されたウェブの製造方法
KR20210107677A (ko) 필름의 제조 방법, 및 제조 장치 그리고 액정 경화 필름의 제조 방법
JP2017209652A (ja) ロール塗工装置、及び塗工膜が形成されたウェブの製造方法
JPH0871474A (ja) 塗布方法及びその装置
KR101652590B1 (ko) 인쇄용 블랭킷 및 이의 제조방법
KR20060114703A (ko) 피막 시트의 제조 방법, 피막 시트, 편광판, 광학 소자 및화상 표시 장치
JP2008086990A (ja) 塗布方法および塗布装置
JP5972932B2 (ja) 塗布装置及び塗布方法
US20090053418A1 (en) Coating Method and Apparatus
KR102184442B1 (ko) 정밀 코팅 두께 조절용 2단 코터
US20210379887A1 (en) Printing systems including a rigid printing pattern and an inking roll having an elastically deformable surface
JP2011240308A (ja) 粘性体塗工方法および粘性体塗工装置
JP4738515B2 (ja) 印刷方法とそれに用いる溶剤吸収体
JP2011126248A (ja) シリコーンブランケット
KR20090046715A (ko) 바 도포 장치 및 도포 방법
JP5678121B2 (ja) 塗工装置、及び塗工方法
JP2015085555A (ja) フレキソ版印刷機及びそれを用いた機能性薄膜の製造方法並びに機能性薄膜製造装置
KR20090029636A (ko) 바 도포 장치, 바 도포 장치를 이용한 도포 방법 및 광학 필름의 제조 방법
JP2011115977A (ja) 溶剤吸収体とそれを用いた印刷方法
CN101992613A (zh) 印刷方法及其使用的溶剂吸收体
JP2009078556A (ja) 転写体の製造法および該製造法により作製された転写体

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180216

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181002

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180928

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20181122

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190129

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190702

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20190826

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190920

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20191015

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20191109

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6616923

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250