JP6615139B2 - アレーアンテナの制御装置、アンテナ装置および移動通信用無線通信装置 - Google Patents
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Description
図1に示すように、本実施の形態にかかる無線通信装置10は、ディジタル位相変調信号を用いたTDMA通信を行う無線通信装置である。
無線通信装置10は、複数のアンテナ素子を備えるアレーアンテナ110と、受信信号をダウンコンバートする周波数変換部120と、受信信号をディジタル化するA/D変換部130と、受信信号の振幅と位相を制御する振幅位相制御部140と、信号加算器150と、受信信号の振幅と位相を制御する受信信号制御部160と、復調部200と、振幅位相制御量をアダプティブに演算する演算部300と、基準信号源400と、共通局所発振器410と、共通クロック信号発振器420と、TDMA制御装置500と、を備える。
アレーアンテナ110はアレー状に配置された複数のアンテナ素子を備える。この実施の形態においては、アンテナ素子の数を一例として5とする。従って、本実施の形態においては、アレーアンテナ110は、アンテナ素子110−1〜110−5を備え、到来する妨害波、所望信号、即ち、受信対象信号を含む信号を受信し、周波数変換部120に出力する。なお、無線通信装置10は、アンテナ素子110−1〜110−5で受信した信号を処理することにより、アンテナの主ビームの方向やヌル点の制御を行う。そのため、この無線通信装置10は、アンテナを制御するアンテナ制御装置としての機能を有する。
図2に示すように、演算部300は、DBF処理信号に直交復調処理を施す直交復調部301と、連続する正弦波信号を出力するCW発生器302と、I信号の帯域を制限するI相用のフィルタ303、Q信号の帯域を制限するQ相用のフィルタ304、I信号とQ信号をサンプリングして複数相に順次振り分けることによりダウンサンプリングを行う多相ダウンサンプラ310と、各相のデータ群の振幅を集計する集計部320−1〜320−mと、集計された振幅と閾値とを比較し、いずれかの相のデータ群を選択する振幅判定部330と、選択したデータ群に基づいて振幅位相制御量を求める振幅位相制御量演算部340と、を備える。なお演算部300は、例えばFPGA等のディジタル演算器から構成される。
直交復調部301は、CW発生器302が出力するCW信号を内部で90度位相差を設けて、信号処理部の出力信号、即ち、DBF処理信号を、直交復調し、I信号、Q信号を生成し、それぞれのフィルタ303、フィルタ304へ出力する。より具体的には、直交復調部301は、CW発生器302が発生したCW信号から位相差が90度の2つの信号を生成し、生成した2つの信号とDBF処理信号とをミキシングしてI信号とQ信号を生成し、それぞれのフィルタ303、フィルタ304へ出力する。
各集計部320−jは、多相ダウンサンプラ310の出力する第jもデータ群Dj(jは1〜mの整数)の振幅を演算により求め、求めた振幅を一定時間集計する。例えば、直近n個のデータ周期TDで得られたデータの振幅の平均値を求める。各集計部320−jは、得られた集計結果を出力する。
図3に示すように、各フレーム内には、1からKまでの受信対象毎にスロットが割り当てられている。例えば、第Nフレームは、K個のスロット分割されており、第1から第Kの受信対象に割り当てられている。さらに、所望信号の到来方位はθ1、θ2…、θKと異なる。また、次のフレームN+1ではフレームN同様、K個のスロットから構成されている。ただし、所望信号の到来方向はθ’1、θ’2、…、θ’Kへ変化することが示されている。
この時点では、無線通信装置10は、方位θ’2から到来する所望の信号と妨害波を含む受信信号をアレーアンテナ110,即ち、アンテナ素子110−1〜110−5で並列に受信している。
処理を開始すると、演算部300は、TDMA制御装置500より入力されたスロット情報に基づき、前フレームの同一スロットに対応付けて格納されている受信用振幅位相制御量を一時メモリに読み込む(ステップS100)。
例えば、上記実施の形態においては、受信動作のみを説明したが、受信時に得られたスロット毎の振幅位相制御量に基づいて或いは他の基準により、送信時にビームフォーミングを行っても良い。
上記実施の形態においては、アンテナ素子の数を5としたが、この数は任意であり、同様に、周波数変換部120、A/D変換系統130、位相振幅変換系統140の数も任意である。
Claims (5)
- アレーアンテナを構成する複数のアンテナ素子で受信された信号をオーバサンプリングしてディジタル化するA/D変換部と、
前記A/D変換部の出力データの振幅と位相とを、振幅位相制御量に従って制御すると共に互いに加算して、処理信号を出力する信号処理部と、
前記信号処理部の出力信号を直交復調する直交復調部と、
前記直交復調部からの復調信号を複数相にダウンサンプリングするダウンサンプラと、
前記ダウンサンプラが出力する複数相のデータ群について、振幅が閾値以下となるデータが最も少ないデータ群に基づき振幅位相制御演算を行って、振幅と位相の補正量を示す前記振幅位相制御量を出力する振幅位相制御量演算部と、
を備え、
前記A/D変換部は、入力信号のサンプリング周期のm倍のサンプリング周期でサンプリングし、
前記ダウンサンプラは、入力信号を、前記A/D変換部と同一のサンプリング周期でサンプリングし、サンプリングデータをm相に順次出力することによりダウンサンプリングし、
前記ダウンサンプラからのm相のデータ群それぞれについて、データを一定期間集計し、振幅値を求める集計部と、前記集計部が出力したm個の振幅値の列について、振幅が閾値以下となるデータが最も少ないデータ群を選択する振幅判定部と、を更に備え、
前記振幅位相制御量演算部は、選択したデータ群の振幅の列に基づき振幅位相制御演算を行って、前記振幅位相制御量を出力し、
前記振幅位相制御量演算部は、
前記振幅判定部により選択されたデータ群の振幅の変動が閾値以下か否かを求め、閾値以下の場合には、前記振幅位相制御量を受信用の振幅位相制御量として設定し、
振幅の変動が閾値より大きい場合には、予め設定されている演算アルゴリズムに従って前記振幅位相制御量を求める、
アレーアンテナの制御装置。 - 請求項1に記載のアレーアンテナの制御装置と、
前記アレーアンテナの制御装置に接続された複数のアンテナ素子を備えるアレーアンテナと、
を備えるアンテナ装置。 - 請求項1に記載のアレーアンテナの制御装置と、
前記A/D変換部の出力データの振幅と位相とを、前記受信用の振幅位相制御量に従って制御すると共に互いに加算して、処理信号を出力する受信信号制御部と、
前記受信信号制御部の出力から、受信信号を復調する復調部と、
を備える移動通信用無線通信装置。 - 前記振幅位相制御量演算部は、TDMA制御装置より出力されたスロット情報によりスロットの切り替えが指示されると、前記振幅位相制御量を次フレームの変更前スロットの振幅位相制御量として記憶し、予め記憶していた前フレームの変更後スロットの振幅位相制御量を次スロットの振幅位相制御量として出力する、
請求項3に記載の移動通信用無線通信装置。 - 通信相手と時刻同期した時刻情報と予め設定されたスケジュールとにより前記スロット情報を生成して前記振幅位相制御量演算部へ出力する前記TDMA制御装置をさらに備えた、
請求項4に記載の移動通信用無線通信装置。
Priority Applications (1)
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JP2017045725A JP6615139B2 (ja) | 2017-03-10 | 2017-03-10 | アレーアンテナの制御装置、アンテナ装置および移動通信用無線通信装置 |
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JP2017045725A JP6615139B2 (ja) | 2017-03-10 | 2017-03-10 | アレーアンテナの制御装置、アンテナ装置および移動通信用無線通信装置 |
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JP2018152640A JP2018152640A (ja) | 2018-09-27 |
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Family Applications (1)
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JP2017045725A Active JP6615139B2 (ja) | 2017-03-10 | 2017-03-10 | アレーアンテナの制御装置、アンテナ装置および移動通信用無線通信装置 |
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