JP6613878B2 - 口腔用ポリマーゲル製剤 - Google Patents

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本発明は、口腔内で咀嚼するだけで歯と歯の隙間の汚れをも除去する高い汚れ除去効果を奏する口腔用ポリマーゲル製剤に関する。
う蝕の予防や、歯の審美的外観を得るためには、プラークなどの歯の表面に付着している汚れを除去することが大切である。歯表面の汚れを除去するために、一般的には歯磨剤を用いたブラッシングや洗口剤を用いた洗口が行われている。しかし、洗口剤に比べて清掃効果が比較的高い歯磨剤による清掃でも、ブラシが届き難い歯と歯の隙間に存在する汚れに対しては、十分な清掃、除去効果が得られないという問題があった。
この課題を克服すべく、特許文献1(特開2015−124164号公報)には顆粒剤を配合した口腔用組成物が提案されているが、個人の磨き方によっては汚れを十分に落とすことが難しくなる場合があり、更なる改善の余地があった。
特許文献2(特開2012−193150号公報)には、簡便で使用性に優れ、歯間及び歯面の清掃実感が高いゼリー状口腔用組成物が提案されているが、歯間の汚れ除去に関してはゼリー状口腔用組成物が歯間を通過するときに汚れが除去されるため、歯と歯の隙間の汚れ除去効果には未だ改善の余地があった。
一方、特許文献3(特開2012−80898号公報)には、アニオン性界面活性剤及び非イオン性界面活性剤を含有する汚れ除去性チューインガム組成物が提案されているが、歯と歯の隙間の汚れ除去効果は、十分ではなかった。
特開2015−124164号公報 特開2012−193150号公報 特開2012−80898号公報 特開2010−195763号公報 特開2014−156497号公報
従って、口腔用製剤において、歯と歯の隙間の汚れ除去効果の向上が技術課題であった。
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、口腔内で咀嚼するだけで歯と歯の隙間の汚れをも除去する高い汚れ除去効果を奏する口腔用ポリマーゲル製剤を提供することを目的とする。
本発明者は、上記目的を達成するため鋭意検討を行った結果、ポリアクリル酸部分中和物とアルミニウム化合物とを配合したポリアクリル酸ポリマーゲル製剤が、口腔用製剤として、適度な弾力性と共に粘着性を有し、これを咀嚼することで歯と歯の隙間の汚れ除去効果に優れ、使用感にも優れることを知見した。即ち、本発明では、(A)ポリアクリル酸部分中和物と(B)アルミニウム化合物とを配合した口腔用ポリマーゲル製剤によって、口腔内で咀嚼するだけで歯と歯の隙間の汚れをも落とす高い汚れ除去効果を付与し、また、良好な使用感を与えることを見出し、本発明をなすに至った。
本発明においては、(A)、(B)成分を配合することで、(A)成分が(B)成分のアルミニウムイオンによって化学架橋して編目構造のポリアクリル酸ポリマーゲルが形成され、このポリマーゲル、好ましくは前記ポリマーゲルと水を含むヒドロゲルが、咀嚼可能な固体の口腔用製剤の基剤として、口腔内での咀嚼によって歯面に接触して圧着するだけでなく、咀嚼によって適度に変形して歯と歯の隙間に速やかに進入し、歯の表面や側面に存在する汚れがゲルに付着することによって歯から剥がれ落ち、進入後は咀嚼を抑えることで速やかに歯から脱着し隙間から退出する適度な弾力性及び粘着性を有し、これにより、上記の優れた汚れ除去効果を付与できる。また、汚れが落ちたと実感させることができる効果感、噛み心地の良い良好な使用感を与えることもできる。
特許文献4,5(特開2010−195763号公報、特開2014−156497号公報)に示されているように、ポリアクリル酸ポリマーゲルは皮膚外用貼付剤に用いられることは公知であるが、流動性がよくないため、口腔内に用いる製剤へ応用されることは今までほとんどなかった。本発明では、このようなポリアクリル酸ポリマーゲルを固体の口腔用製剤の基剤として用いることで、予想外に、歯と歯の隙間の汚れをも除去する優れた汚れ除去効果を与えることができたものである。
従って、本発明は、下記の口腔用ポリマーゲル製剤を提供する。
1]
(A)アクリル酸/アクリル酸ナトリウムの構成比がモル比として20/80〜70/30であるアクリル酸/アクリル酸ナトリウム共重合体であるポリアクリル酸部分中和物を1〜15質量%
(B)アルミニウム化合物をアルミニウムイオン換算で0.009〜0.1質量%
(C)水を10〜80質量%と
(D)プロピレングリコール、平均分子量190〜420のポリエチレングリコール及びグリセリンから選ばれる1種又は2種以上の多価アルコールを10〜80質量%と
を配合してなり、固体の製剤であることを特徴とする口腔用ポリマーゲル製剤。
2]
(A)ポリアクリル酸部分中和物が(B)アルミニウム化合物によって架橋した、粘着性を有するポリアクリル酸ポリマーゲルのヒドロゲル体を基剤とするものである]に記載の口腔用ポリマーゲル製剤。
3]
(A)成分のポリアクリル酸部分中和物が、アクリル酸/アクリル酸ナトリウムの構成比がモル比として50506040であるアクリル酸/アクリル酸ナトリウム共重合体である又は]に記載の口腔用ポリマーゲル製剤。
4]
(B)成分のアルミニウム化合物が、乳酸アルミニウム、硫酸アルミニウムカリウム及び水酸化アルミニウムから選ばれる1種以上のアルミニウムイオン放出化合物である]〜[のいずれか記載の口腔用ポリマーゲル製剤。
[5
更に、製剤表面に非粘着性コーティングが施された[1][4]のいずれか記載の口腔用ポリマーゲル製剤。
[6]
歯の汚れを除去するための咀嚼剤である[1]〜[5]のいずれかに記載の口腔用ポリマーゲル製剤。
本発明によれば、口腔内で咀嚼するだけで歯と歯の隙間の汚れをも除去する高い汚れ除去効果を奏し、また、良好な使用感を与える口腔用ポリマーゲル製剤を提供できる。本発明製剤によれば、簡便かつ効果的に歯を清掃することが可能となる。
以下、本発明につき更に詳述すると、本発明の口腔用ポリマーゲル製剤は、(A)ポリアクリル酸部分中和物と(B)アルミニウム化合物とを配合してなる。この場合、(A)成分のポリアクリル酸部分中和物は、架橋剤の(B)アルミニウム化合物のアルミニウム化合物によって架橋して粘着性、弾力性を有する、咀嚼可能な固体のポリアクリル酸ポリマーゲルを形成する。本発明では、かかるポリアクリル酸ポリマーゲルを基剤として使用する。
なお、ここで、「ポリマーゲル製剤」とは、ポリアクリル酸部分中和物のような高分子化合物が架橋して生じたゲルからなる製剤を示す。また、「固体」とは、使用時に容器などから取り出したときに流動性を持たずに製剤の形状が変わらないものを示す。
(A)ポリアクリル酸部分中和物は、ポリアクリル酸の一部がアルカリで中和されたものであり、アルカリは、例えば水酸化ナトリウム等のアルカリ金属塩が挙げられる。
ポリアクリル酸部分中和物としては、アクリル酸/アクリル酸ナトリウム共重合体等のアクリル酸/アクリル酸塩共重合体を使用できる。
(A)成分のポリアクリル酸部分中和物は、アクリル酸とアクリル酸塩との構成比を示すアクリル酸/アクリル酸塩が、モル比として好ましくは20/80〜70/30、より好ましくは30/70〜60/40であるものを使用し得る。上記範囲内であると、ゲル体をより好適に製造でき、より良い使用感を付与できる。ポリアクリル酸部分中和物におけるアクリル酸の構成比が20mol%より低く、前記モル比が20/80に満たないと、ゲル体の製造に適さない場合がある。また、アクリル酸の構成比が70mol%より高く、前記モル比が70/30を超えると、弾力性のある噛み心地が得られなくなって使用感に劣る場合がある。
このような(A)成分のポリアクリル酸部分中和物は、市販のものが使用できる。具体的には、住友精化社製のアクパーナAP−40F、アクパーナAP−50、アクパーナAP−70、昭和電工社製のビスメコートNP−700、ビスメコートNP−600、東亞合成社製のアロンビスAH−105X、アロンビスAH−106Xなどが挙げられる。
(A)成分のポリアクリル酸部分中和物の配合量は、製剤全体の1〜15%(質量%、以下同様。)が好ましく、より好ましくは3〜10%である。上記範囲内であると、より優れた汚れ除去効果、使用感を付与できる。1%に満たないと、ゲル化せず汚れ除去効果が劣る場合があり、また、弾力性が劣る噛み心地になり使用感が悪くなる場合がある。15%を超えると、ポリアクリル酸部分中和物の膨潤の観点から適正に製造できなくなる場合がある。
(B)アルミニウム化合物は、架橋剤であり、アルミニウムイオンを放出する化合物であれば特に限定されないが、例えば塩化アルミニウム、硫酸アルミニウムカリウム(カリウムミョウバン)、合成ケイ酸アルミニウム、天然ケイ酸アルミニウム、酸化アルミニウム、水酸化アルミニウムなどの無機アルミニウム化合物、ステアリン酸アルミニウム、乳酸アルミニウムなどの有機アルミニウム化合物が挙げられる。これらは1種単独で又は2種以上を組み合わせて使用し得るが、中でも、製造適正の観点から、硫酸アルミニウムカリウム(カリウムミョウバン)、水酸化アルミニウム、乳酸アルミニウムが好ましい。
(B)アルミニウム化合物の配合量は、アルミニウムイオン換算で、製剤全体の0.009〜0.1%が好ましく、より好ましくは0.02〜0.09%である。上記範囲内であると、より優れた汚れ除去効果、使用感を付与できる。0.009%に満たないと、ゲル化せず汚れ落とし効果、使用感が劣る場合がある。0.1%を超えると、ゲル化せず(塩濃度が高まり架橋構造が壊れるのが要因の一つと推測される)、汚れ落とし効果が劣る場合がある。
本発明の口腔用ポリマーゲル製剤は、弾力性、粘着性がある固体タイプのポリマーゲル製剤である。基剤のポリマーゲルは、(A)成分が(B)成分によって架橋してなるポリアクリル酸ポリマーゲルであり、これは弾力性及び粘着性を有する親水性ポリマーゲルである。好ましくは、前記ポリアクリル酸ポリマーゲル(マトリクス)と(C)水を含むヒドロゲル体である。
この場合、(C)水は、分散媒であり、水分量は製剤全体の10〜90%が好ましく、20〜80%がより好ましい。
本発明製剤には、更に(D)多価アルコールを分散媒として配合することが、効果発現の点で好ましい。(D)成分を配合すると、(A)成分の分散性が向上してゲル化をより促進できる。
多価アルコールとしては、口腔内で使用可能で(A)成分を分散するものであればよい。例えば、プロピレングリコール、平均分子量190〜420のポリエチレングリコール、グリセリンなどが挙げられ、1種単独でも2種以上を組み合わせてもよい。なお、ここでいうポリエチレングリコールの平均分子量とは、医薬部外品原料規格2006記載の方法により測定した値である(以下同様。)。
(D)成分の多価アルコールの配合量は、製剤全体の10〜80%が好ましい。
本発明製剤には、上記成分に加えて、口腔用製剤に配合可能な各種成分を、本発明の効果を損なわない範囲で目的、剤型等に応じて適宜、配合することができる。これらの添加方法は通常の方法を採用できる。例えば、清掃剤、界面活性剤、増粘剤、湿潤剤、甘味剤、香料、pH調整剤、防腐剤、薬効成分等が挙げられる。
清掃剤としては、特に清掃効果の点から、水不溶性の粉体又は顆粒が好ましい。
粉体としては、例えばシリカゲル、沈降性シリカ、ジルコノシリケート等のシリカ系化合物、第2リン酸カルシウム2水和物、第2リン酸カルシウム無水和物、ピロリン酸カルシウム等のリン酸系化合物、ポリメチルメタアクリレート、不溶性メタリン酸カルシウム、軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、第3リン酸マグネシウム、ケイ酸ジルコニウム、ハイドロキシアパタイト、合成樹脂化合物などが挙げられる。
顆粒としては、水不溶性粉体を顆粒状に形成させた顆粒、水不溶性粉体を水不溶性無機結合剤で造粒させた顆粒、水不溶性粉体を水不溶性有機結合剤で造粒させた顆粒を用いることができるが、特に水不溶性粉体を顆粒状に形成させた顆粒が好ましい。
具体的には、無水ケイ酸、含水ケイ酸、ケイ酸チタニウム、ケイ酸ジルコニウムなどのシリカ系粒子や、ゼオライト、リン酸カルシウム、ピロリン酸カルシウム、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、酸化アルミニウム、酸化チタンなどの無機化合物やこれら成分の造粒物、寒天、ゼラチン、デンプン、グルコマンナンなどの天然高分子物質や、アクリル、ポリウレタン、ポリエステル、ポリアミド、ナイロン、ポリ塩化ビニルなどの合成高分子物質からなる顆粒、又はこれらの成分を混合して得られた顆粒を用いることができる。
シリカ顆粒としては、湿式法のゲル法シリカ、沈降法シリカが好適に用いられ、一次粒子径は3〜15nm程度、好ましくは4〜10nmが良好である。例えば、ゲル法で4〜10nm程度に一次粒子径を成長させたシリカゲルの塊を洗浄、乾燥させた後に粉砕して平均粒径が50〜400μmであるシリカ顆粒に分級する方法、シリカヒドロゾルを空気中に噴霧させゲル化させることで顆粒を調製する方法、また、沈降法で一次粒子の成長を抑えながら凝集させた後に一次粒子径を4〜10nm程度に成長させることで調製する方法などが知られており、これら方法でシリカ顆粒を調製できる。中でも、ゲル法で調製したシリカゲルの塊を粉砕する方法は製造上簡便であり、分級による平均粒径のコントロールが容易であることから、好適である。このような方法で調製することで、適切な平均崩壊強度を有する顆粒を得ることができる。
このような顆粒としては、市販品を使用でき、具体的にシリカ顆粒として、PQコーポレーション社のSORBOSIL BFG10、SORBOSIL BFG50、東ソーシリカ社のNIPGEL AY−001、BY−001、CY−001、HUBER社のZeodent 9175等の顆粒が挙げられるがこれらに制限されるものではない。
清掃剤は1種又は2種以上を組み合わせて配合でき、その配合量は、製剤全体の1〜60%が好ましい。
界面活性剤としては、アニオン性界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤を配合できる。
アニオン性界面活性剤としては、アルキル硫酸塩、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、水素添加ココナッツ脂肪酸モノグリセリドモノ硫酸ナトリウム、ラウリルスルホ酢酸ナトリウム、α−オレフィンスルホン酸ナトリウム、N−メチル−N−アシルタウリンナトリウム等のN−アシルタウリン酸塩、N−アシル−L−グルタミン酸ナトリウムなどのアミノ酸系界面活性剤、アシルサルコシンナトリウムなどが挙げられる。
両性界面活性剤としては、アミドプロピルベタイン型両性界面活性剤、酢酸ベタイン型両性界面活性剤、イミダゾリン型両性界面活性剤、アミンオキシド型両性界面活性剤などが挙げられる。
非イオン性界面活性剤としては、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、マルトース脂肪酸エステル等のショ糖脂肪酸エステル、マルチトール脂肪酸エステル、ラクトール脂肪酸エステル等の糖アルコール脂肪酸エステル、アルキロールアマイド、ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート等のポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ラウリル酸モノ又はジエタノールアミド等の脂肪酸ジエタノールアミド、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン高級アルコールエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン共重合体、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン脂肪酸エステル、プルロニック等が挙げられる。
カチオン性界面活性剤としては、アルキルアンモニウム、アルキルベンジルアンモニウム塩等が挙げられる。
これら界面活性剤は、1種単独で又は2種以上を組み合わせて配合でき、その配合量は、製剤全体の0.1〜10%が好ましい。
増粘剤としては、カルボキシメチルセルロースナトリウム、キサンタンガム、ポリビニルピロリドン、カラギーナン、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロースナトリウム、アルギン酸ナトリウム、トラガントガム、カラヤガム、アラビヤガム、ローカストビーンガム、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸ナトリウム、架橋型ポリアクリル酸ナトリウム、カルボキシビニルポリマー、カーボポール、ビーガム、アルギン酸プロピレングリコール等の有機粘結剤、増粘性シリカ、ケイ酸アルミニウム等の無機粘結剤が挙げられる。増粘剤は、1種又は2種以上配合することができ、その配合量は製剤全体の0.1〜10%が望ましい。
湿潤剤としては、ソルビット、エリスリトール、還元でんぷん糖化物等の糖アルコールの1種又は2種以上を組み合わせて配合できる。配合量は、製剤全体の10〜60%が好ましい。
甘味剤としては、サッカリンナトリウム、ステビオサイド、ステビアエキス、パラメトキシシンナミックアルデヒド、ネオヘスペリジルヒドロカルコン、ペルラルチン、グリチルリチン、ソーマチン、アスパラチルフェニルアラニンメチルエステル、アセスルファムK等が挙げられる。甘味剤の配合量は、製剤全体の0.01〜3%が好ましい。
香料としては、公知の香料、例えばメントール、アネトール、カルボン、オイゲノール、リモネン、n−デシルアルコール、シトロネロール、α−テルピネオール、シトロネリルアセテート、シネオール、リナロール、エチルリナロール、ワニリン、チモール、スペアミント油、ペパーミント油、レモン油、オレンジ油、セージ油、ローズマリー油、桂皮油、ピメント油、桂葉油、シソ油、冬緑油、丁字油、ユーカリ油等が挙げられる。製剤中への香料の配合量は0.001〜2%とすることができる。
pH調整剤としては、クエン酸、乳酸などの有機酸やその塩類、塩酸、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、リン酸水素二ナトリウム、リン酸二水素ナトリウムなどの無機化合物などが挙げられる。
防腐剤としては、パラオキシ安息香酸エステル、安息香酸ナトリウム等が挙げられる。
薬効成分としては、デキストラナーゼ、アミラーゼ、プロテアーゼ、ムタナーゼ等の酵素、トラネキサム酸、イプシロンアミノカプロン酸、アルミニウムクロルヒドロキシアラントイン、アズレン、グリチルリチン酸塩、グリチルレチン酸塩、塩化ナトリウム、ビタミン類等の抗炎症剤、イソプロピルメチルフェノール、銅クロロフィル、グルコン酸銅、塩化セチルピリジニウム、塩化ベンザルコニウム、ヒノキチオール、塩化リゾチーム等の殺菌剤、ピロリン酸塩類、ポリリン酸塩類やゼオライト等の歯石予防剤、ビタミンEなどの血行促進剤、グリシン、プロリンなどのアミノ酸類などを配合できる。なお、薬効成分の配合量は、本発明の効果を妨げない範囲で有効量とすることができる。
その他にも、任意成分として、ハイドロキシアパタイト、雲母チタン、酸化チタン、ベントナイトなどの無機化合物やその造粒物、結晶性セルロース等のセルロース系の有機粉末の造粒物、寒天、ゼラチン、デンプン、グルコマンナン等の天然高分子化合物、ポリ酢酸ビニル、アクリル、ポリウレタン、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、ナイロン末、ポリエチレン末等の合成高分子化合物及びそれらの共重合体、カルナバワックス、ロジン、ライスワックス、マイクロクリスタリンワックス、ミツロウ、パラフィンワックス等のワックス類、セタノール、ステアリルアルコール等の高級アルコール、ポリイソブチレン、ポリブタジエン、ウレタン、シリコン、天然ゴム等のラテックスゴムを架橋、重合、成形することにより得られたもの、あるいは、これらの原料を混合して得られたものやラメフィルムを用いることができる。
本発明の口腔用ポリマーゲル製剤は、常法のゲル製造方法を採用して調製することができる。この場合、膨潤、ゲル化の時間は使用成分やその濃度などに応じて適宜調整し得るが、例えば、(A)ポリアクリル酸部分中和物を溶媒中に分散し、3〜30分間程度攪拌して膨潤させた後、(B)アルミニウム化合物を添加して更に10〜30分間程度攪拌することによってポリマーゲルを調製し、適宜な形状に作製することによって得ることができる。この場合、溶媒としては(C)水、(D)多価アルコールを使用できる。
本発明にかかわるポリアクリル酸ポリマーゲルは、粘着性を有するため、固体状の製剤表面に、非粘着性のコーティング、例えば粉コーティングや水溶性のフィルムコーティングを施すことができる。
本発明製剤は、口腔内に含んで咀嚼することによって使用する。即ち、任意の形状、大きさに調製した製剤を口腔内に含み、適切な時間、例えば1〜3分間程度、歯に接触して圧着可能なように咀嚼を行って使用することが好ましい。咀嚼後は、製剤を吐出し、必要に応じて口腔内を水ですすいだり、紙や布で拭い取ってもよく、あるいは、歯ブラシなどを用いて歯をブラッシングしてもよい。
なお、本発明製剤の形状は、直方体形、板状もしくは球形が好ましく、大きさは口に入れ、咀嚼することに適した大きさでよいが、例えば、直径又は一辺が1〜2cmの球形又は直方体形がよい。
本発明の製剤は、適度な弾力性と粘着性を有する、咀嚼可能な固体のゲル体であるため、咀嚼すると歯への接触、圧着によって歯の汚れがゲルに付着して剥がれ落ち、また、適度な弾力があることから歯間への進入が容易であり、咀嚼すると適度に変形して歯と歯の隙間に速やかに入り込み、歯の表面や側面に存在する汚れがゲルに付着して剥がれ落ちることで、歯の汚れを効果的に除去できる。更に、ゲル体は、咀嚼によって形状が崩れて一部又は全部が砕かれるが、咀嚼後は、必要に応じて水ですすいだり、ブラッシングを行うことにより、速やかに歯から脱着すると共に歯と歯の隙間から退出し、口腔内から容易に吐出させることができる。本発明製剤では、一般的な錠剤に比較しても汚れ除去効果が高く、また、ガム製剤に比較しても高い汚れ付着力が得られ、優れた清掃効果を期待できる。
以下、実施例及び比較例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではない。なお、下記の例において%は特に断らない限りいずれも質量%を示す。
[実施例、比較例]
表1に示す組成の口腔用製剤を下記方法により調製し、評価した。結果を表1に併記した。
<サンプルの調製方法>
プロピレングリコールをスリーワンモーターで攪拌しながら、(A)ポリアクリル酸部分中和物を添加、分散した。攪拌しながら精製水を加え、20分間攪拌を続けた。その後、(B)アルミニウム化合物を分散したプロピレングリコールを添加し、攪拌を更に10分間続けた後、室温にて放置し、実施例の口腔用ポリマーゲル製剤(ヒドロゲル体)を得た。
なお、比較例の製剤は、上記方法に準じて調製した。
<汚れ落とし効果の評価方法>
牛脂を70℃に加温し溶解し、ズダンIVを0.01%になるように加え、均一になるまで攪拌した。それを#1500の耐水研磨紙で表面を研磨したアクリル板(1cm×1cm×0.5cm)上に0.01ml滴下し、アクリル板全体に広げ、牛脂が固まるまで室温で放置し、モデル汚れとした。
約2cm四方に切ったサンプル(口腔用製剤)をモデル汚れに10回押し付けた後のアクリル板上の牛脂の残り具合を、赤色の濃さの程度で目視にて判定し、下記評価基準に従って汚れ落とし効果(汚れ除去効果)を評価した。
判定基準
◎:汚れがかなり薄くなった
○:汚れが薄くなった
△:汚れがやや薄くなった
×:変わらない
<使用感の評価方法>
得られた口腔用製剤を約2cm四方に切り、口腔内に含み、1分間咀嚼したときの歯と歯の間の汚れが落ちた実感(効果実感)、組成物の噛み心地をそれぞれ下記の評価基準に従って評価した。
歯と歯の間の汚れが落ちた実感の評価基準
◎:かなり汚れがとれた実感がある
○:汚れがとれた感じがする
×:汚れがとれた感じがしない
噛み心地の評価基準
◎:噛み心地がとてもよい
○:噛み心地がややよい
×:噛み心地がよくない
Figure 0006613878
使用原料の詳細を下記に示す。
(A)ポリアクリル酸部分中和物(1):
住友精化社製、アクパーナAP−50(アクリル酸/アクリル酸ナトリウム構成比=50/50)
(A)ポリアクリル酸部分中和物(2):
住友精化社製、アクパーナAP−40F(アクリル酸/アクリル酸ナトリウム構成比=60/40)
架橋型ポリアクリル酸ナトリウム(比較品):東亞合成社製、レオジック260H
(B)乳酸アルミニウム:関東化学社製、乳酸アルミニウム
(B)硫酸カリウムアルミニウム:関東化学社製、硫酸カリウムアルミニウム・12水
(D)プロピレングリコール:ダウケミカル社製、propylene glycol
表1に示す結果からわかるように、(A)ポリアクリル酸部分中和物を含有しても(B)アルミニウム化合物を含有しないと、ゲルが形成せず非常に粘性が高い液状になり、汚れ落とし効果が劣り、使用感(汚れが落ちた実感、噛み心地)も劣った(比較例1)。また、(B)アルミニウム化合物を含有しても、(A)ポリアクリル酸部分中和物を含まないと、更に架橋型ポリアクリル酸ナトリウム(比較品)を含有していても、ゲル体の粘着性が低く、汚れ落とし効果、使用感(汚れが落ちた実感、噛み心地)のいずれも劣った(比較例2)。
これらに対して、実施例に示すように、(A)ポリアクリル酸部分中和物及び(B)アルミニウム化合物を配合することにより、適度な粘着性、弾力性を有する、咀嚼可能な固体のゲル体になり、このゲル体を基剤とする口腔用製剤を噛んで咀嚼することによって、歯間へ圧着されたゲル体によって歯と歯の隙間に存在する汚れが製剤に付着して剥がされて除去され、汚れ落とし効果が優れた。また、効果実感として汚れが落ちた実感が優れ、噛み心地もよく、使用感も良好であることがわかった。
また、下記に示す組成の口腔用ポリマーゲル製剤を同様の原料を用いて同様の方法で調製し、評価した。調製は、界面活性剤を除く成分を、スリーワンモーターを用い調製した後、減圧下ニーダー(石山商店製)で界面活性剤を混合した。これらは、汚れ落とし効果が優れ、また、効果実感として汚れが落ちた実感が高く、噛み心地が良好であった。
[処方例1]
(A)ポリアクリル酸部分中和物(1) 5.0%
(B)乳酸アルミニウム 0.3
(アルミニウムイオン量:0.027)
(D)プロピレングリコール 8.0
(D)ポリエチレングリコール400 5.0
サッカリンナトリウム 0.2
ソルビット液(70%) 30.0
ラウリル硫酸ナトリウム 1.5
研磨性シリカ 12.0
香料* 1.0
(C)精製水 バランス
合計 100.0%
*;香料組成は表2、3に示す(以下同様。)。
[処方例2]
(A)ポリアクリル酸部分中和物(2) 10.0%
(B)硫酸カリウムアルミニウム 1.0
(アルミニウムイオン量:0.054)
(D)プロピレングリコール 8.0
(D)濃グリセリン 20.0
(D)グリセリン(85%) 5.0
(D)ポリエチレングリコール400 17.0
サッカリンナトリウム 0.2
ラウリル硫酸ナトリウム 1.5
研磨性シリカ 12.0
香料* 1.0
(C)精製水 バランス
合計 100.0%
Figure 0006613878
Figure 0006613878

Claims (6)

  1. (A)アクリル酸/アクリル酸ナトリウムの構成比がモル比として20/80〜70/30であるアクリル酸/アクリル酸ナトリウム共重合体であるポリアクリル酸部分中和物を1〜15質量%
    (B)アルミニウム化合物をアルミニウムイオン換算で0.009〜0.1質量%
    (C)水を10〜80質量%と
    (D)プロピレングリコール、平均分子量190〜420のポリエチレングリコール及びグリセリンから選ばれる1種又は2種以上の多価アルコールを10〜80質量%と
    を配合してなり、固体の製剤であることを特徴とする口腔用ポリマーゲル製剤。
  2. (A)ポリアクリル酸部分中和物が(B)アルミニウム化合物によって架橋した、粘着性を有するポリアクリル酸ポリマーゲルのヒドロゲル体を基剤とするものである請求項1記載の口腔用ポリマーゲル製剤。
  3. (A)成分のポリアクリル酸部分中和物が、アクリル酸/アクリル酸ナトリウムの構成比がモル比として50506040であるアクリル酸/アクリル酸ナトリウム共重合体である請求項1又は2記載の口腔用ポリマーゲル製剤。
  4. (B)成分のアルミニウム化合物が、乳酸アルミニウム、硫酸アルミニウムカリウム及び水酸化アルミニウムから選ばれる1種以上のアルミニウムイオン放出化合物である請求項1〜3のいずれか1項記載の口腔用ポリマーゲル製剤。
  5. 更に、製剤表面に非粘着性コーティングが施された請求項のいずれか1項記載の口腔用ポリマーゲル製剤。
  6. 歯の汚れを除去するための咀嚼剤である請求項1〜5のいずれか1項記載の口腔用ポリマーゲル製剤。
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