JP6613755B2 - 燃料電池、作動方法及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、水素及び酸素を反応させて発電する発電部を備える燃料電池、作動方法及びプログラムに関する。
近年、燃料電池を、パーソナルコンピュータ、携帯電話機等のデジタル家電製品、電気自動車、鉄道、携帯電話の基地局、発電所等の種々の用途に使用することが検討されている。燃料電池は、外部から供給される水素及び酸素を化学反応させることにより発電する発電部としてのスタックと、該スタックに水素を供給する水素供給部とを備える。スタックにおいては、複数積層されたセルがパッケージ化されている。セルにおいては、負極、固体高分子膜、および正極が貼り合わされて一体化され、導電板で挟み込まれている。水素供給部としては、例えば、水素吸蔵合金を充填したMH(Metal Hydride )ボンベが使用される。
スタックにおいては、発電時に熱が発生するので、冷却を行う必要がある。スタックの冷却は、例えば、熱媒体としての水が循環する流路を配管により形成することにより行う。該流路を循環する水は、スタックに流入し、スタックの内部を通流し、熱を伝導された後、流出する。スタックから熱を伝導された水は、ラジエータにより放熱されることで冷却された後、再度スタックを通流する。また、MHボンベは所定の温度以上でなければ水素の供給を行うことができないため、MHボンベを用いる燃料電池では、スタックを通流した水の熱をMHボンベに伝導し、MHボンベを加熱する場合がある。
ここで、燃料電池を、外気の温度が氷点下である場所で使用又は保管する場合、前記流路を循環する水が凍結する場合がある。水が凍結した場合、前記流路の配管内で膨脹することにより前記流路が破損する虞がある。したがって、水の凍結を防止する必要がある。
特許文献1に記載の燃料電池(燃料電池コージェネレーションシステム)は、燃料電池内部において、設置面側に設けられた凍結防止用ヒータと、設置面の反対側に設けられた換気用ファンと、外気温検出器(温度検出手段)と、運転スイッチとを備える。特許文献1に記載の燃料電池は、運転待機中、又は運転スイッチがオフである運転停止中の場合に、外気温検出器が閾値以下の温度を検出したとき、凍結防止用ヒータ及び換気用ファンを作動させる。これにより、特許文献1に記載の燃料電池は、凍結防止用ヒータで発生した熱が換気用ファンにより対流し、循環する水の凍結が防止される。
特開2005−259494号公報
しかしながら、特許文献1に記載の燃料電池では、燃料電池の内部の空間全体を加熱しているので、必要以上に電力等のエネルギーを費やすという問題がある。
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、熱媒体の凍結防止に必要なエネルギーを低減することができる燃料電池を提供することにある。
本発明に係る燃料電池は、水素及び酸素を反応させて発電する発電部を熱媒体の循環により冷却する第1熱媒体流路と、前記発電部に水素を供給する水素供給部を熱媒体の循環により加熱する第2熱媒体流路と、前記第1熱媒体流路及び第2熱媒体流路の熱媒体の熱交換を行う熱交換器と、該熱交換器に取り付けられたヒータと、前記第1熱媒体流路に設けられ、熱媒体の循環を行う第1ポンプと、前記第2熱媒体流路に設けられ、熱媒体の循環を行う第2ポンプと、前記第1ポンプ、第2ポンプ及びヒータの動作を制御する制御部と、外気の温度を検出する外気温検出器と、前記第1熱媒体流路に設けられ、前記熱交換器の流入側における熱媒体の温度を検出する第1温度検出器と、前記第2熱媒体流路に設けられ、前記熱交換器の流入側における熱媒体の温度を検出する第2温度検出器と、前記第2熱媒体流路に設けられ、前記熱交換器の流出側における熱媒体の温度を検出する第3温度検出器とを備え、前記制御部は、前記外気温検出器が検出した温度が所定温度以下である場合、前記第1ポンプ、第2ポンプ及びヒータを作動させ、前記第1温度検出器が検出した温度が第1閾値以下である場合、前記第1ポンプによる熱媒体の循環量を大きくし、前記第2温度検出器が検出した温度が第2閾値以下である場合、前記ヒータによる加熱量を大きくし、前記第2温度検出器が検出した温度と、前記第3温度検出器が検出した温度との差が第3閾値以上である場合、前記第2ポンプによる熱媒体の循環量を大きくすることを特徴とする。
本発明によれば、第1熱媒体流路及び第2熱媒体流路を循環する熱媒体を熱交換器において、熱交換器に取り付けられたヒータにより加熱することができる。これにより、熱媒体の凍結を防止することができる。ヒータは熱交換器に取り付けられているので凍結防止のための熱媒体の加熱を局所的に行うことができ、熱媒体の凍結防止に必要なエネルギーを低減することができる。
また、熱交換器により、第1熱媒体流路において発電部から伝導された熱媒体の熱を第2熱媒体流路の熱媒体に伝導し、水素供給部を加熱することができる。即ち、発電部における排熱により水素供給部を加熱することができる。外気の温度が所定温度以下である場合に、第1ポンプ、第2ポンプ及びヒータを作動させる。ヒータの作動により、第1熱媒体流路及び第2熱媒体流路を循環する熱媒体を熱交換器において、ヒータにより加熱することができる。また、第1ポンプ及び第2ポンプの作動により熱媒体が循環し、熱媒体全体を加熱することができる。したがって、例えば、所定温度を0℃以上の温度に適宜設定することにより、熱媒体の凍結を防止することができる。第1温度検出器が検出した温度が第1閾値以下である場合に、第1ポンプによる熱媒体の循環量を増加する。よって、熱媒体の凍結をより的確に防止することができる。第2温度検出器が検出した温度が第2閾値以下である場合に、ヒータによる加熱量を増加する。よって、水素供給部を使用温度に至るまでより的確に加熱することができる。第2温度検出器が検出した温度と、第3温度検出器が検出した温度との差が第3閾値以上である場合に、第2ポンプによる熱媒体の循環量を増加する。よって、水素供給部の加熱が十分でない場合に加熱を促進することができる。
本発明に係る作動方法は、水素及び酸素を反応させて発電する発電部を熱媒体の循環により冷却する第1熱媒体流路に設けられた第1ポンプと、前記発電部に水素を供給する水素供給部を熱媒体の循環により加熱する第2熱媒体流路に設けられた第2ポンプと、前記第1熱媒体流路及び第2熱媒体流路の熱交換を行う熱交換器に取り付けられたヒータとを作動する作動方法であって、外気の温度を取得し、取得した温度が所定温度以下である場合、前記第1ポンプ、第2ポンプ及びヒータを作動し、前記第1熱媒体流路に設けられ、前記熱交換器の流入側における熱媒体の温度を検出する第1温度検出器が検出した温度が第1閾値以下である場合、前記第1ポンプによる熱媒体の循環量を大きくし、前記第2熱媒体流路に設けられ、前記熱交換器の流入側における熱媒体の温度を検出する第2温度検出器が検出した温度が第2閾値以下である場合、前記ヒータによる加熱量を大きくし、前記第2温度検出器が検出した温度と、前記第2熱媒体流路に設けられ、前記熱交換器の流出側における熱媒体の温度を検出する第3温度検出器が検出した温度との差が第3閾値以上である場合、前記第2ポンプによる熱媒体の循環量を大きくすることを特徴とする。
本発明によれば、外気の温度が所定温度以下である場合に、第1ポンプ、第2ポンプ及びヒータを作動させる。ヒータの作動により、第1熱媒体流路及び第2熱媒体流路を循環する熱媒体を熱交換器において加熱することができる。また、第1ポンプ及び第2ポンプの作動により熱媒体が循環するので、熱媒体全体を加熱することができる。したがって、例えば、所定温度を0℃以上の温度に適宜設定することにより、熱媒体の凍結を防止することができる。第1温度検出器が検出した温度が第1閾値以下である場合に、第1ポンプによる熱媒体の循環量を増加する。よって、熱媒体の凍結をより的確に防止することができる。第2温度検出器が検出した温度が第2閾値以下である場合に、ヒータによる加熱量を増加する。よって、水素供給部を使用温度に至るまでより的確に加熱することができる。第2温度検出器が検出した温度と、第3温度検出器が検出した温度との差が第3閾値以上である場合に、第2ポンプによる熱媒体の循環量を増加する。よって、水素供給部の加熱が十分でない場合に加熱を促進することができる。
本発明に係るプログラムは、水素及び酸素を反応させて発電する発電部を熱媒体の循環により冷却する第1熱媒体流路に設けられた第1ポンプの動作と、前記発電部に水素を供給する水素供給部を熱媒体の循環により加熱する第2熱媒体流路に設けられた第2ポンプの動作と、前記第1熱媒体流路及び第2熱媒体流路の熱交換を行う熱交換器に取り付けられたヒータの動作とを制御するコンピュータに、外気の温度を取得し取得した温度が所定温度以下である場合、前記第1ポンプ、第2ポンプ及びヒータを作動し、前記第1熱媒体流路に設けられ、前記熱交換器の流入側における熱媒体の温度を検出する第1温度検出器が検出した温度が第1閾値以下である場合、前記第1ポンプによる熱媒体の循環量を大きくし、前記第2熱媒体流路に設けられ、前記熱交換器の流入側における熱媒体の温度を検出する第2温度検出器が検出した温度が第2閾値以下である場合、前記ヒータによる加熱量を大きくし、前記第2温度検出器が検出した温度と、前記第2熱媒体流路に設けられ、前記熱交換器の流出側における熱媒体の温度を検出する第3温度検出器が検出した温度との差が第3閾値以上である場合、前記第2ポンプによる熱媒体の循環量を大きくする処理を実行させることを特徴とする。
本発明によれば、外気の温度が所定温度以下である場合に、第1ポンプ、第2ポンプ及びヒータを作動させる。ヒータの作動により、第1熱媒体流路及び第2熱媒体流路を循環する熱媒体を熱交換器において加熱することができる。また、第1ポンプ及び第2ポンプの作動により熱媒体が循環するので、熱媒体全体を加熱することができる。したがって、例えば、所定温度を0℃以上の温度に適宜設定することにより、熱媒体の凍結を防止することができる。第1温度検出器が検出した温度が第1閾値以下である場合に、第1ポンプによる熱媒体の循環量を増加する。よって、熱媒体の凍結をより的確に防止することができる。第2温度検出器が検出した温度が第2閾値以下である場合に、ヒータによる加熱量を増加する。よって、水素供給部を使用温度に至るまでより的確に加熱することができる。第2温度検出器が検出した温度と、第3温度検出器が検出した温度との差が第3閾値以上である場合に、第2ポンプによる熱媒体の循環量を増加する。よって、水素供給部の加熱が十分でない場合に加熱を促進することができる。
本発明によれば、熱媒体の加熱を局所的に行うので熱媒体の凍結防止に必要なエネルギーを低減することができる。
実施の形態1に係る燃料電池の概略構成を示すブロック図である。 冷却水流路の配管の模式的断面図である。 第2熱交換部を示す模式的斜視図である。 凍結防止プログラムに係るCPUの動作を示すフローチャートである。 実施の形態2に係る燃料電池の概略構成を示すブロック図である。 実施の形態3に係る燃料電池の概略構成を示すブロック図である。
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1に係る燃料電池の概略構成を示すブロック図である。燃料電池は、発電を行う発電装置100及び水素供給装置200を備える。
発電装置100は、スタック1と、水素供給路2aと、水素循環路2bと、空気流路3と、冷却水流路4と、放熱液流路5と、ラジエータ51と、ファン52と、加熱水流路6と、第1熱交換部7と、第2熱交換部8と、制御装置9とを備える。空気流路3は、エアポンプ30を有する。空気流路3は、エアポンプ30の作動により空気がスタック1を通流し、発電装置100の外部に排出されるように形成されている。空気流路3において、スタック1の空気流入側には第1空気遮断弁31が設けられており、スタック1の空気流出側には、第2空気遮断弁32が設けられている。第1空気遮断弁31及び第2空気遮断弁32の開放により、エアポンプ30からスタック1に空気が流入し、酸素が供給される。
水素供給装置200は、水素吸蔵合金を充填し、水素を貯蔵する複数のMHボンベ20,20,・・20(図では六本)を有する。水素供給路2aは、MHボンベ20,20,・・20の水素を、水素循環路2bを介してスタック1に供給するように形成されている。水素供給装置200において、水素供給路2aには、MHボンベ20、20、・・20側から水素一次遮断弁21及びレギュレータ22が設けられている。水素一次遮断弁21の開放により、水素供給装置200から発電装置100に水素が供給され、レギュレータ22により供給する水素の圧力が調整される。
発電装置100において、水素供給路2aには、水素供給装置200のレギュレータ22側から水素循環路2bに向けて、第1水素二次遮断弁23、第2水素二次遮断弁24、逆止弁25が設けられている。第1水素二次遮断弁23、第2水素二次遮断弁24の開放により、水素供給装置200から供給された水素が水素供給路2aを介して水素循環路2bに流入する。また、水素循環路2bには、スタック1から水素及び不純物を含むガスが流入するが、逆止弁25により、水素循環路2bから、水素供給路2aに前記ガスの逆流することが防止されている。
水素循環路2bは、水素循環ポンプ26及び気液分離器27を有する。水素循環路2bは、水素循環ポンプ26が送出した水素が、スタック1を通流した後、気液分離器27を通流し、水素循環ポンプ26に戻るように形成されている。水素供給路2aを通流する水素は、水素循環路2bにおいて、水素循環ポンプ26からスタック1に水素が通流する部分に流入する。気液分離器27は、水素循環路2b内を流れる前記ガス及び水を滞留させ、内部に滞留したガス及び水を発電装置100の外部に定期的に排出する。
冷却水流路4は、冷却水ポンプ40を備え、該冷却水ポンプ40の作動により熱媒体としての純水である冷却水が循環する。冷却水流路4は、冷却水の循環によりスタック1を冷却する。冷却水流路4は、冷却水が、冷却水ポンプ40から送出された後、スタック1、第1熱交換部7、第2熱交換部8を順に通流し、冷却水ポンプ40に戻るように形成されている。冷却水流路4は、配管41によって形成されている。図2は、冷却水流路4の
配管41の模式的断面図である。図2に示すように冷却水流路4の配管41は、断熱材42に覆われており断熱されている。ここで、配管の断熱が行われている箇所は図1において、太線で示している。冷却水流路4には、第2熱交換部8の流入側に冷却水流入側温度センサ43が設けられ、流出側に冷却水流出側温度センサ44が設けられている。冷却水流入側温度センサ43及び冷却水流出側温度センサ44は、冷却水の温度を検出する。
放熱液流路5は放熱液ポンプ50を備え、該放熱液ポンプ50の作動により熱媒体としての不凍液である放熱液が循環する。放熱液流路5は、放熱液ポンプ50から送出された放熱液がラジエータ51を通流した後、第1熱交換部7を通流し、放熱液ポンプ50に戻るように形成されている。放熱液流路5の配管は冷却水流路4の配管41と同様に断熱材に覆われている。放熱液は、第1熱交換部7において冷却水と熱交換を行う。ラジエータ51は、循環する放熱液の放熱を行い、ファン52はラジエータ51による放熱を促進する。放熱液流路5において熱媒体として不凍液を用いることにより、燃料電池を動作させないで保管している等、熱媒体を循環させていない場合に熱媒体の凍結を防止できる。
加熱水流路6は、加熱水ポンプ60を備え、該加熱水ポンプ60の作動により熱媒体としての水である加熱水が循環する。加熱水流路6は、加熱水の循環によりMHボンベ20,20,・・,20の加熱を行う。なお、MHボンベ20,20,・・,20の加熱は、水の循環により行う構成に限られず、他の熱媒体の循環により行う構成であってもよい。加熱水流路6は、加熱水ポンプ60から送出された加熱水が水素供給部200を通流した後、第2熱交換部8を通流し、加熱水ポンプ60に戻るように形成されている。また、加熱水流路6は、水素供給装置200内において、MHボンベ20に沿って複数の経路(図では六本)に分岐している。加熱水流路6は、冷却水流路4と同様に断熱材に覆われた配管により形成されている。なお、MHボンベ20に熱を伝導する部分、即ち、前記複数の経路に分岐した部分には断熱材は設けられていない。従って、MHボンベ20に近接又は接触している加熱水流路6から放出される熱により、MHボンベが効率よく加熱される。加熱水は、第2熱交換部8において冷却水と熱交換を行う。加熱水流路6において、第2熱交換部8の流入側には加熱水流入側温度センサ61が設けられている。また、第2熱交換部8の加熱水流出側には、加熱水流出側温度センサ62が設けられている。加熱水流入側温度センサ61及び加熱水流出側温度センサ62は加熱水の温度を検出する。
第1熱交換部7は、プレート式の熱交換器70を有する。熱交換器70は、冷却水流路4の冷却水と、放熱液流路5の放熱液との熱交換を行う。また、第2熱交換部8は、プレート式の熱交換器80と、該熱交換器80に取り付けられたヒータ81とを有する。熱交換器80は、冷却水流路4の冷却水と、加熱水流路5の加熱水との熱交換を行う。図3は、第2熱交換部8を示す模式的斜視図である。図3Aは熱交換器80の表面を示し、図3Bは熱交換器80の裏面側を示している。熱交換器80は、ヒータ81と共に断熱材82(点線で示す)に覆われている。図3Aに示すように、熱交換器80の表面には、冷却水流入口80aと、冷却水流出口80bと、加熱水流入口80cと、加熱水流入口80dとが設けられている。冷却水流入口80a及び冷却水流出口80bは、冷却水流路4に接続され、加熱水流入口80c及び加熱水流入口80dは、加熱水流路6に接続されている。ヒータ81は、熱交換器80の両面に張り付けられている。なお、熱交換器70及び熱交換器80は、プレート式に限られず、多管式の熱交換器その他の熱交換器であってもよい。
発電装置100は更に制御装置9を有する。制御装置9は、CPU(Central Processing Unit )90、ROM(Read-Only Memory)91、RAM(Random-Access Memory)92を有する。ROM91は、燃料電池の運転に係る運転プログラム91aと、配管内の熱媒体の凍結を防止するための凍結防止プログラム91bとを記憶している。CPU90は、ROM91から、運転プログラム91a及び凍結防止プログラム91bを読み出して実
行し、RAM92は、CPU90による演算結果等を記憶する。
CPU90は、図示しない出力部を介して、水素一次遮断弁21、第1水素二次遮断弁23、第2水素二次遮断弁24、水素循環ポンプ26、エアポンプ30、第1空気遮断弁31、第2空気遮断弁32に対して、作動命令を出力し、動作を制御する。また、制御装置9は、同様に冷却水ポンプ40、放熱液ポンプ50及び加熱水ポンプ60の動作を制御する。更に、制御装置9には、冷却水流入側温度センサ43、冷却水流出側温度センサ44、加熱水流入側温度センサ61及び加熱水流出側温度センサ62夫々が検出した温度Ta、Tb、Tc、Tdが入力される。CPU9には、制御装置9に入力された温度Ta、Tb、Tc、Tdが図示しない入力部を介して入力される。
制御装置9には、外気の温度を検出する外気温センサ101が接続されている。制御装置9には、検出した外気の温度が入力され、前記入力部を介してCPU90に検出した外気の温度が入力される。
上記の構成の燃料電池は、図示しない外部装置等から発電の指示を受けた場合、CPU90が運転プログラム91aを読み出して以下の動作を実行することにより、発電を行う。CPU90は、第1空気遮断弁31、第2空気遮断弁32を開き、エアポンプ30を作動させる。これにより、空気流路3を介して、スタック1に酸素が供給される。また、CPU90は、水素一次遮断弁21、第1水素二次遮断弁23、第2水素二次遮断弁24を開く。これにより、MHボンベ20,20,・・,20に貯蔵された水素がレギュレータ22により圧力調整されてスタック1に供給される。ここで、MHボンベ20,20,・・,20は、例えば、各MHボンベ20に設けられた図示しない開閉弁をCPU90が開閉することにより、順次使用される。
更に、CPU90は、水素循環ポンプ26を作動させる。これにより、スタック1において反応しなかった水素が水素循環路2bを循環し、再度スタック1に流入する。水素が水素循環路2bを循環している間、水素及び不純物を含むガスと、水とが気液分離器に滞留する。滞留したガス及び水は、例えば、CPU90が、気液分離器27に設けられた図示しない排出弁を作動させることにより、発電装置100の外部に定期的に排出される。
また、CPU90は、冷却水ポンプ40、放熱液ポンプ50及び加熱水ポンプ60を作動させる。これにより、冷却水は冷却水流路4を循環し、放熱液は放熱液流路5を循環し、加熱水は加熱水流路6を循環する。
スタック1における発電により発生した熱は、スタック1を通流する冷却水流路4の冷却水に伝導される。熱を伝導された冷却水は、第1熱交換部7において、熱交換器70により、放熱液流路5の放熱液に熱を伝導する。熱を伝導された放熱液は、ラジエータ51を通流することにより放熱し、ファン52により放熱が促進される。
第1熱交換部40を通過した冷却水は、更に第2熱交換部8において、熱交換器80により加熱水に熱を伝導する。熱を伝導された加熱水は、MHボンベ20,20,・・,20に熱を伝導する。熱を伝導されたMHボンベ20,20,・・,20は、水素の供給に適した温度となるか又は該温度に近づく。熱交換部80を通流した冷却水は冷却水ポンプ40に戻り、再度スタック1に流入する。
上記の動作によりスタック1は発電を行い、冷却され、MHボンベ20,20,・・,20は加熱される。ここで、燃料電池において、運転待機又は運転オフ等、発電が行われない場合、氷点下の環境下では、冷却水流路4を流れる冷却水と、加熱水流路6を循環する加熱水とが凍結する可能性がある。また、加熱水流路6を流れる加熱水の温度が低下し
、MHボンベ20の加熱ができなくなる可能性がある。したがって、燃料電池は、以下のように、冷却水及び加熱水の温度の低下を防止し、凍結を防止する。
CPU90は、運転待機又は運転オフとなったときから、燃料電池が発電を行っていない間、ROM91から凍結防止プログラム91bを読み出し、次の動作を実行し、燃料電池の発電が開始した場合に終了する。図4は、凍結防止プログラム91bに係るCPU90の動作を示すフローチャートである。CPU90は、外気温センサ101が検出した外気の温度を取得する(S1)。CPU90は、取得した外気の温度が15℃以下であるか否かを判定する(S2)。CPU90は、外気の温度が15℃以下であると判定した場合(S2:YES)、冷却水ポンプ40、加熱水ポンプ60及びヒータ81を作動させる(S3)。一方、CPU90は、外気の温度が15℃以下でないと判定した場合(S2:NO)、処理をステップS1に戻す。
冷却水ポンプ40、加熱水ポンプ60及びヒータ81の作動後、CPU90は、加熱水流入側温度センサ61が検出した温度Tcを取得する(S4)。CPU90は、取得した温度Tcが閾値Tx(Tx=15℃)以下であるか否かを判定する(S5)。CPU90は、温度TcがTx以下であると判定した場合(S5:YES)、ヒータ81の熱量を増加する(S6)。CPU90は、温度TcがTx以下でないと判定した場合(S5:NO)、ヒータ81の熱量を減少する(S7)。
その後、CPU90は、加熱水流出側温度センサ62が検出した温度Tdを取得する(S8)。CPU90は、取得した温度Tc及びTdからTd−Tcの値を算出し(S9)、Td−Tcの値がTy(Ty=2.5℃)以上であるか否かを判定する(S10)。CPU90は、前記差がTy以上であると判定した場合(S10:YES)、加熱水ポンプ60による加熱水の循環量を増加させる(S11)。CPU90は、前記差がTy以上でないと判定した場合(S10:NO)、加熱水ポンプ60による加熱水の循環量を減少させる(S12)。
加熱水が熱交換器80において冷却水から得られる熱量は加熱水の循環量に依存しているので、加熱水の循環量が増加した場合、加熱水が熱交換器において冷却水から得られる熱量は増加し、MHボンベ20に供給される熱量が増加する。また、加熱水の循環量が減少した場合、加熱水が熱交換器80において冷却水から得られる熱量は減少し、MHボンベ20に供給される熱量が減少する。
ここで、Td−Tcの値がTy以上である場合、MHボンベ20に供給される熱量が不足していることとなり、Td−Tcの値がTy以上でない場合、MHボンベ20に過剰な熱量が供給されていることとなる。
したがって、上記動作により、MHボンベ20の加熱が十分でない場合に供給される熱量を増加して加熱を促進し、MHボンベ20が過剰に加熱されている場合に供給される熱量を減少して、MHボンベ20の加熱を適度に行うことができる。
その後、CPU90は、冷却水流入側温度センサ43が検出した温度Taを取得する(S13)。CPU90は取得した温度Taが閾値Tz(Tz=5℃)以下であるか否かを判定する(S14)。CPU90は、温度TaがTz以下であると判定した場合(S14:YES)、冷却水ポンプ40による冷却水の循環量を増加させ(S15)、処理をステップS4に戻す。CPU90は、温度がTz以下でないと判定した場合(S14:NO)、冷却水ポンプ40による冷却水の循環量を減少させ(S16)、処理をステップS4に戻す。
以上の構成によれば、熱交換器80に取り付けられたヒータ81により、冷却水流路4を循環する冷却水と、加熱水流路6を循環する加熱水とを、熱交換器80において加熱す
ることができる。また、冷却水ポンプ40及び加熱水ポンプ60の作動により熱媒体が循環するので、熱媒体全体を加熱することができる。また、CPU90は外気の温度が15℃以下である場合に、冷却水ポンプ40、加熱水ポンプ60及びヒータ81を作動させる。したがって、燃料電池が発電を行っていない場合においても、冷却水及び加熱水の凍結を防止することができる。また、ヒータ81は熱交換器80に取り付けられており、凍結防止のための冷却水及び加熱水の加熱を局所的に行うことができ、凍結防止に必要なエネルギーを低減することができる。
なお、外気の温度は15℃に限られず、冷却水及び加熱水の凍結を防止できる温度であればよい。また、凍結防止プログラム91bにおいて、冷却水ポンプ40、加熱水ポンプ60及びヒータ81を作動させるか否かの判断は、外気の温度に基づく場合に限られない。該判断は、発電部100内部の温度に基づいて行ってもよく、その他、冷却水及び加熱水等の熱媒体の凍結を防止できる場所の温度であれば、いかなる場所の温度に基づいて行ってもよい。また、CPU90は、冷却水ポンプ40、加熱水ポンプ60及びヒータ81だけでなく、放熱液ポンプ50を作動させてもよい。更に、凍結防止プログラム91bは、発電を行っている間に実行してもよい。
第2熱交換部8により、冷却水流路4においてスタック1から伝導された冷却水の熱を加熱水流路6の加熱水に伝導し、MHボンベ20,20,・・,20を加熱することができる。即ち、スタック1における排熱によりMHボンベ20,20,・・,20を加熱することができる。
また、冷却水流路4の配管41を断熱材42により覆っているので、配管41と外部との熱移動を制限でき、より容易に冷却水の熱量を制御できる。また、配管41の外部に熱が逃げることを防止できるので、ヒータ81による加熱に係る熱量を低減することができる。加熱水流路6においても、冷却水流路4と同様に配管が断熱材に覆われているため、同様の効果がある。更に、熱交換器80及びヒータ81は断熱材82に覆われているため、外部との熱移動を制限でき、熱交換器80による熱交換及びヒータ81による加熱をより効率的に行うことができる。
更に、TcがTx以下である場合にヒータの熱量を増加するので、MHボンベ20を使用温度に至るまでより的確に加熱することができる。Td−Tcの値がTy以上である場合には、加熱水の循環量を増加するので、MHボンベ20の加熱が十分でない場合に加熱を促進することができる。更に、TaがTz以下の場合に冷却水の循環量を増加するので、冷却水の凍結をより的確に防止することができる。なお、Tc−Tdの値を算出し、その絶対値がTy以上であるか否かを判定してもよい。また、閾値Tx、閾値Ty及び閾値Tzは夫々、前記の温度15℃、2.5℃、5℃に限られず、冷却水の凍結の防止と、MHボンベ20の加熱とを行える温度であればいかなる温度であってもよい。
(実施の形態2)
図5は、実施の形態2に係る燃料電池の概略構成を示すブロック図である。実施の形態2に係る燃料電池の構成について、実施の形態1と同様な構成については、同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
実施の形態2においては、加熱水流路6に代えて不凍液が循環する不凍液流路6aが形成されている。不凍液流路6aは、加熱水ポンプ60に代えて不凍液ポンプ63を有し、加熱水流入側温度センサ61及び加熱水流出側温度センサ62に代えて、不凍液の温度を検出する不凍液流入側温度センサ64及び不凍液流出側温度センサ65が設けられていること以外は、加熱水流路6と同一の構成である。
不凍液流路6aにおいては、循環する熱媒体として不凍液を用いるので、外気温が氷点下である場合であっても、熱媒体が凍結しない。これにより、凍結の防止を要する箇所が減り、ヒータ81による加熱に係る熱量を低減することができる。ここで、燃料電池が発電を待機している状態においては、循環する熱媒体が水又は不凍液のいずれであってもMHボンベ20の加熱のために熱媒体を循環させる必要があり、該循環により熱媒体の凍結が防止される。一方で、燃料電池を動作させないで保管している場合、熱媒体は循環しない。従って、熱媒体として水を用いた場合には熱媒体は凍結するが、上記構成のように熱媒体として不凍液を用いた場合、熱媒体の凍結を防止できる。更に、不凍液には、防錆剤が入っている場合が多く、この場合には不凍液流路6において、錆の発生が防止される。
(実施の形態3)
図6は、実施の形態3に係る燃料電池の概略構成を示すブロック図である。実施の形態3に係る燃料電池の構成について、実施の形態1と同様な構成については、同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
実施の形態3においては、第1熱交換部7には、第2熱交換部8と同様にヒータ71が設けられている。なお、第1熱交換部7のヒータ71は冷却水を主として加熱するように熱交換器70に取り付けられる。第1熱交換部7のヒータ71の動作は、CPU90に制御される。第1熱交換部7のヒータ71は、例えば、第2熱交換部8のヒータ81の作動のみでは、冷却水流路4の冷却水が凍結する虞がある場合に作動させる。これにより、より的確に冷却水の凍結を防止できる。また、第2熱交換部8のヒータ81の作動のみでは、加熱水流路6の加熱水の加熱が不十分である場合に、第1熱交換部7のヒータ71を作動させることにより、冷却水から移動する熱量を増加し、十分に加熱を行うことができる。
以上のように、本発明に係る燃料電池は、水素及び酸素を反応させて発電する発電部を熱媒体の循環により冷却する第1熱媒体流路と、前記発電部に水素を供給する水素供給部を熱媒体の循環により加熱する第2熱媒体流路と、前記第1熱媒体流路及び第2熱媒体流路の熱媒体の熱交換を行う熱交換器と、該熱交換器に取り付けられたヒータとを備えることを特徴とする。
本発明によれば、熱交換器に取り付けられたヒータにより、第1熱媒体流路及び第2熱媒体流路を循環する熱媒体を、熱交換器において加熱することができる。これにより、熱媒体の凍結を防止することができる。ヒータは熱交換器に取り付けられており、凍結防止のための熱媒体の加熱を局所的に行うことができ、凍結防止に必要なエネルギーを低減することができる。
また、熱交換器により、第1熱媒体流路において発電部から伝導された熱媒体の熱を第2熱媒体流路の熱媒体に伝熱し、水素供給部を加熱することができる。即ち、発電部における排熱により水素供給部を加熱することができる。
本発明に係る燃料電池は、前記第1熱媒体流路に設けられ、熱媒体の循環を行う第1ポンプと、前記第2熱媒体流路に設けられ、熱媒体の循環を行う第2ポンプと、前記第1ポンプ、第2ポンプ及びヒータの動作を制御する制御部と、外気の温度を検出する外気温検出器とを備え、前記制御部は、前記外気温検出器が検出した温度が所定温度以下である場合、前記第1ポンプ、第2ポンプ及びヒータを作動させることを特徴とする。
本発明によれば、外気の温度が所定温度以下である場合に、第1ポンプ、第2ポンプ及びヒータを作動させる。ヒータの作動により、第1熱媒体流路及び第2熱媒体流路を循環する熱媒体を熱交換器において、ヒータにより加熱することができる。また、第1ポンプ
及び第2ポンプの作動により熱媒体が循環し、熱媒体全体を加熱することができる。したがって、例えば、前記所定温度を0℃以上の温度に適宜設定することにより、熱媒体の凍結を防止することができる。
本発明に係る燃料電池は、前記第1熱媒体流路に設けられ、前記熱交換器の流入側における熱媒体の温度を検出する第1温度検出器と、前記第2熱媒体流路に設けられ、前記熱交換器の流入側における熱媒体の温度を検出する第2温度検出器と、前記第2熱媒体流路に設けられ、前記熱交換器の流出側における熱媒体の温度を検出する第3温度検出器とを備え、前記制御部は、前記第1温度検出器が検出した温度が第1閾値以下である場合、前記第1ポンプによる熱媒体の循環量を大きくし、前記第2温度検出器が検出した温度が第2閾値以下である場合、前記ヒータによる加熱量を大きくし、前記第2温度検出器が検出した温度と、前記第3温度検出器が検出した温度との差が第3閾値以上である場合、前記第2ポンプによる熱媒体の循環量を大きくすることを特徴とする。
本発明によれば、第1温度検出器が検出した温度が第1閾値以下である場合に冷却水の循環量を増加するので、冷却水の凍結をより的確に防止することができる。第2温度検出器が検出した温度が第2閾値以下である場合にヒータの熱量を増加するので、水素供給部が水素吸蔵合金を充填したボンベである場合に、使用温度に至るように、より的確に加熱することができる。また、前記第2温度検出器が検出した温度と、前記第3温度検出器が検出した温度との差が第3閾値以上である場合には、加熱水の循環量を増加するので、水素供給部の加熱が十分でない場合に加熱を促進することができる。
本発明に係る燃料電池は、前記第2熱媒体流路を循環する熱媒体は不凍液であることを特徴とする。
本発明によれば、熱媒体として不凍液を用いることにより、外気温が氷点下である場合であっても、熱媒体が凍結しない。これにより、凍結の防止を要する箇所が減り、ヒータによる加熱に係る熱量を低減することができる。熱媒体として不凍液を用いることにより、燃料電池を動作させないで保管している等、熱媒体を循環させない場合に熱媒体の凍結を防止できる。更に、不凍液には、防錆剤が入っている場合が多く、この場合には第2熱媒体流路において錆の発生が防止される。
本発明に係る燃料電池は、前記第1熱媒体流路及び第2熱媒体流路は断熱材により覆われており、前記熱交換器は、前記ヒータと共に断熱材に覆われていることを特徴とする。
第1熱媒体流路及び第2熱媒体流路を断熱材により覆っているので、外部との熱移動を制限でき、より容易に熱媒体の熱量を制御できる。第1熱媒体流路及び第2熱媒体流路の外部に熱が逃げることを防止できるので、ヒータによる加熱に係る熱量を低減することができる。更に、熱交換器及びヒータは断熱材に覆われているため、外部との熱移動を制限でき、熱交換器による熱交換及びヒータによる加熱をより効率的に行うことができる。
本発明に係る作動方法は、水素及び酸素を反応させて発電する発電部を熱媒体の循環により冷却する第1熱媒体流路に設けられた第1ポンプと、前記発電部に水素を供給する水素供給部を熱媒体の循環により加熱する第2熱媒体流路に設けられた第2ポンプと、前記第1熱媒体流路及び第2熱媒体流路の熱交換を行う熱交換器に取り付けられたヒータとを作動する作動方法であって、外気の温度を取得し、取得した温度が所定温度以下である場合、前記第1ポンプ、第2ポンプ及びヒータを作動することを特徴とする。
本発明によれば、外気の温度が所定温度以下である場合に、第1ポンプ、第2ポンプ及びヒータを作動させる。ヒータの作動により、第1熱媒体流路及び第2熱媒体流路を循環
する熱媒体を、熱交換器において加熱することができる。また、第1ポンプ及び第2ポンプの作動により熱媒体が循環するので、熱媒体全体を加熱することができる。したがって、例えば、所定温度を0℃以上の温度に適宜設定することにより、熱媒体の凍結を防止することができる。
本発明に係るプログラムは、水素及び酸素を反応させて発電する発電部を熱媒体の循環により冷却する第1熱媒体流路に設けられた第1ポンプの動作と、前記発電部に水素を供給する水素供給部を熱媒体の循環により加熱する第2熱媒体流路に設けられた第2ポンプの動作と、前記第1熱媒体流路及び第2熱媒体流路の熱交換を行う熱交換器に取り付けられたヒータの動作とを制御するコンピュータに、外気の温度を取得し、取得した温度が所定温度以下である場合、前記第1ポンプ、第2ポンプ及びヒータを作動する処理を実行させることを特徴とする。
本発明によれば、外気の温度が所定温度以下である場合に、第1ポンプ、第2ポンプ及びヒータを作動させる。ヒータの作動により、第1熱媒体流路及び第2熱媒体流路を循環する熱媒体を、熱交換器において加熱することができる。また、第1ポンプ及び第2ポンプの作動により熱媒体が循環するので、熱媒体全体を加熱することができる。したがって、例えば、所定温度を0℃以上の温度に適宜設定することにより、熱媒体の凍結を防止することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。即ち、請求項に示した範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
1 スタック(発電部)
4 冷却水流路(第1熱媒体流路)
6 加熱水流路(第2熱媒体流路)
6a 不凍液流路(第2熱媒体流路)
20 MHボンベ(水素供給部)
40 冷却水ポンプ(第1ポンプ)
42 断熱材
43 冷却水流入側温度センサ(第1温度検出器)
60 加熱水ポンプ(第2ポンプ)
61 加熱水流入側温度センサ(第2温度検出器)
62 加熱水流出側温度センサ(第3温度検出器)
63 不凍液ポンプ(第2ポンプ)
64 不凍液流入側温度センサ(第2温度検出器)
65 不凍液流出側温度センサ(第3温度検出器)
80 第2熱交換器
81 ヒータ
90 CPU(制御部)
91b 凍結防止プログラム
101 外気温センサ(外気温検出器)
Tx 第2閾値
Ty 第3閾値
Tz 第1閾値

Claims (5)

  1. 水素及び酸素を反応させて発電する発電部を熱媒体の循環により冷却する第1熱媒体流路と、
    前記発電部に水素を供給する水素供給部を熱媒体の循環により加熱する第2熱媒体流路と、
    前記第1熱媒体流路及び第2熱媒体流路の熱媒体の熱交換を行う熱交換器と、
    該熱交換器に取り付けられたヒータと
    前記第1熱媒体流路に設けられ、熱媒体の循環を行う第1ポンプと、
    前記第2熱媒体流路に設けられ、熱媒体の循環を行う第2ポンプと、
    前記第1ポンプ、第2ポンプ及びヒータの動作を制御する制御部と、
    外気の温度を検出する外気温検出器と、
    前記第1熱媒体流路に設けられ、前記熱交換器の流入側における熱媒体の温度を検出する第1温度検出器と、
    前記第2熱媒体流路に設けられ、前記熱交換器の流入側における熱媒体の温度を検出する第2温度検出器と、
    前記第2熱媒体流路に設けられ、前記熱交換器の流出側における熱媒体の温度を検出する第3温度検出器と
    を備え
    前記制御部は、
    前記外気温検出器が検出した温度が所定温度以下である場合、前記第1ポンプ、第2ポンプ及びヒータを作動させ、
    前記第1温度検出器が検出した温度が第1閾値以下である場合、前記第1ポンプによる熱媒体の循環量を大きくし、
    前記第2温度検出器が検出した温度が第2閾値以下である場合、前記ヒータによる加熱量を大きくし、
    前記第2温度検出器が検出した温度と、前記第3温度検出器が検出した温度との差が第
    3閾値以上である場合、前記第2ポンプによる熱媒体の循環量を大きくする
    ことを特徴とする燃料電池。
  2. 前記第2熱媒体流路を循環する熱媒体は不凍液であることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池。
  3. 前記第1熱媒体流路及び第2熱媒体流路は断熱材により覆われており、
    前記熱交換器は、前記ヒータと共に断熱材に覆われている
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の燃料電池。
  4. 水素及び酸素を反応させて発電する発電部を熱媒体の循環により冷却する第1熱媒体流路に設けられた第1ポンプと、前記発電部に水素を供給する水素供給部を熱媒体の循環により加熱する第2熱媒体流路に設けられた第2ポンプと、前記第1熱媒体流路及び第2熱媒体流路の熱交換を行う熱交換器に取り付けられたヒータとを作動する作動方法であって、
    外気の温度を取得し、
    取得した温度が所定温度以下である場合、前記第1ポンプ、第2ポンプ及びヒータを作動し、
    前記第1熱媒体流路に設けられ、前記熱交換器の流入側における熱媒体の温度を検出する第1温度検出器が検出した温度が第1閾値以下である場合、前記第1ポンプによる熱媒体の循環量を大きくし、
    前記第2熱媒体流路に設けられ、前記熱交換器の流入側における熱媒体の温度を検出する第2温度検出器が検出した温度が第2閾値以下である場合、前記ヒータによる加熱量を大きくし、
    前記第2温度検出器が検出した温度と、前記第2熱媒体流路に設けられ、前記熱交換器の流出側における熱媒体の温度を検出する第3温度検出器が検出した温度との差が第3閾値以上である場合、前記第2ポンプによる熱媒体の循環量を大きくする
    ことを特徴とする作動方法。
  5. 水素及び酸素を反応させて発電する発電部を熱媒体の循環により冷却する第1熱媒体流路に設けられた第1ポンプの動作と、前記発電部に水素を供給する水素供給部を熱媒体の循環により加熱する第2熱媒体流路に設けられた第2ポンプの動作と、前記第1熱媒体流路及び第2熱媒体流路の熱交換を行う熱交換器に取り付けられたヒータの動作とを制御するコンピュータに、
    外気の温度を取得し、
    取得した温度が所定温度以下である場合、前記第1ポンプ、第2ポンプ及びヒータを作動し、
    前記第1熱媒体流路に設けられ、前記熱交換器の流入側における熱媒体の温度を検出する第1温度検出器が検出した温度が第1閾値以下である場合、前記第1ポンプによる熱媒体の循環量を大きくし、
    前記第2熱媒体流路に設けられ、前記熱交換器の流入側における熱媒体の温度を検出する第2温度検出器が検出した温度が第2閾値以下である場合、前記ヒータによる加熱量を大きくし、
    前記第2温度検出器が検出した温度と、前記第2熱媒体流路に設けられ、前記熱交換器の流出側における熱媒体の温度を検出する第3温度検出器が検出した温度との差が第3閾値以上である場合、前記第2ポンプによる熱媒体の循環量を大きくする
    処理を実行させることを特徴とするプログラム。
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