JPWO2014155993A1 - 給湯装置 - Google Patents

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Abstract

熱媒体を貯留するタンク11の下部と上部とが熱媒体配管で環状に接続され、熱媒体が循環する熱媒体回路4と、熱媒体を加熱する加熱装置30と、熱媒体回路4に配設され、熱媒体を循環させるポンプ(14、31)と、水道管から供給される水が給湯端末17へと流れる給湯回路16と、を備え、熱媒体回路4を流れる熱媒体と給湯回路16を流れる水との間で熱交換を行う給湯熱交換器13を設けたことを特徴とするもので、熱媒体回路4が閉回路になることで硬度成分を多く含む水が使用できるとともに、単一の熱媒体回路4によって、熱媒体の加熱と給湯端末に供給される水の加熱との双方を行うことで小型化、低コスト化が可能となる。

Description

本発明は、給湯装置に関するものである。
従来の給湯装置として、熱媒体を貯留するタンクを備えたものがある(例えば、特許文献1参照)。
図14に示すように、この給湯装置は、熱媒体を貯留する蓄熱タンク、熱媒体を加熱するヒートポンプユニット、一般給湯端末へと湯を供給する一般給湯回路、浴槽へと湯を供給する浴槽給湯回路、蓄熱タンクに貯留された高温の熱媒体が流れる給湯用加熱回路、および、給湯用加熱回路を流れる高温の熱媒体と水道管から供給された水とが熱交換する給湯用熱交換器を備えている。
この給湯装置は、ヒートポンプユニットにて加熱した熱媒体を蓄熱タンクに貯留し、蓄熱タンクに貯留された熱媒体と水道管からの給水とを、給湯熱交換器において熱交換させて湯を生成する。
この構成により、熱媒体は、ヒートポンプユニットと蓄熱タンクとが環状に接続された水回路、および、給湯用熱交換器と蓄熱タンクとが環状に接続された給湯用加熱回路を循環するのみで、一般給湯端末や浴槽へと供給されることはない。すなわち、熱媒体は閉回路を循環する。これにより、ヒートポンプユニットに硬度成分の多い水が常時流れることがなく、スケール(水中のカルシウム成分などが固形となったもの)の析出を抑制し、硬度成分の多い水が使用可能である。
特開2012−7802号公報
しかしながら、前記従来の構成では、ヒートポンプユニットと蓄熱タンクとが環状に接続された水回路と、給湯用熱交換器と蓄熱タンクとが環状に接続された給湯用加熱回路とが別々に設けられている。また、流体を循環させるポンプが、それぞれの回路に搭載されている。これにより、給湯装置が大型化し、コストが増大するという課題を有していた。
本発明は前記従来の課題を解決するもので、硬度成分の多い水の使用が可能で、かつ、小型化、低コスト化が可能な給湯装置を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の給湯装置は、熱媒体を貯留するタンクの下部と上部とが熱媒体配管で環状に接続され、前記熱媒体が循環する熱媒体回路と、前記熱媒体を加熱する加熱装置と、前記熱媒体回路に配設され、前記熱媒体を循環させるポンプと、水道管から供給される水が給湯端末へと流れる給湯回路と、を備え、前記熱媒体回路を流れる前記熱媒体と前記給湯回路を流れる前記水との間で熱交換を行う熱交換器を設けたことを特徴とする。
これにより、熱媒体回路が閉回路になる。また、熱交換器は、熱媒体回路を流れる熱媒体と給湯回路を流れる水との間で熱交換するように構成されているので、熱媒体の加熱と給湯端末に供給される水の加熱との双方を、ひとつの熱媒体回路によって実現することができる。
本発明によれば、硬度成分を多く含む水が使用でき、小型化、低コスト化が可能な給湯装置を提供することができる。
本発明の実施の形態1における給湯装置の概略構成図 炭酸カルシウム(CaCO3)の溶解度曲線を示すグラフ 本発明の実施の形態2における給湯装置の概略構成図 本発明の実施の形態3における給湯装置の概略構成図 本発明の実施の形態4における給湯装置の概略構成図 本発明の実施の形態5における給湯装置の概略構成図 本発明の実施の形態6における給湯装置の概略構成図 本発明の実施の形態7における給湯装置の概略構成図 本発明の実施の形態8における給湯装置の概略構成図 (a)本発明の実施の形態9における給湯装置の三方向熱交換器の概略を示す斜視(b)同三方向熱交換器の概略を示す断面図 本発明の実施の形態10における給湯装置の概略構成図 本発明の実施の形態11における給湯装置の概略構成図 本発明の実施の形態12における給湯装置の概略構成図 従来の給湯装置の概略構成図
第1の発明は、熱媒体を貯留するタンクの下部と上部とが熱媒体配管で環状に接続され、前記熱媒体が循環する熱媒体回路と、前記熱媒体を加熱する加熱装置と、前記熱媒体が循環する熱媒体回路と、前記熱媒体回路に配設され、前記熱媒体を循環させるポンプと、水道管から供給される水が給湯端末へと流れる給湯回路と、を備え、前記熱媒体回路を流れる前記熱媒体と前記給湯回路を流れる前記水との間で熱交換を行う熱交換器を設けたことを特徴とする、給湯装置である。
これにより、熱媒体回路は閉回路となる。また、熱媒体回路を流れる熱媒体によって水道水を加熱する構成としている。したがって、給湯装置内の高温部、特に加熱装置近傍の熱媒体回路におけるスケール(水中のカルシウム成分などが固形となったもの)の析出が抑制される。よって、硬度成分を多く含む水を使用可能な給湯装置を提供することができる。
また、水道管から供給されて給湯回路に流入した水は、水道管を流れる水の圧力(水圧)によって給湯端末へと流れる。これにより、給湯端末から供給される湯の流量を確保することができる。よって、使用者の使用性を向上させることができる。
また、1つの熱媒体回路によって、熱媒体の加熱と、給湯端末へと供給する水の加熱とを行うことができ、ポンプの個数を削減することができる。よって、給湯装置の小型化、低コスト化が可能になる。
第2の発明は、特に第1の発明において、前記熱媒体回路に、前記加熱装置によって前記熱媒体が加熱される加熱部を設け、前記熱交換器を、前記熱媒体が流れる熱媒体流路と、前記水が流れる水流路とを有する給湯熱交換器とすることを特徴とするものである。
給湯熱交換器においては、水道管から供給された水と熱媒体との間で熱交換が行われるが、一般的な給湯端末としてシャワー、カランおよび浴槽に供給される湯の温度は、最も高い場合で50度程度である。スケールの析出は、水が高温であるほど生じやすいため、加熱部と比較して低温となる給湯熱交換器において、スケールの析出は生じにくい。
第3の発明は、特に第2の発明において、前記加熱装置は、圧縮機、放熱器、減圧装置、蒸発器が環状に接続されて内部を冷媒が循環する冷媒回路を有するヒートポンプ装置であり、前記放熱器は、前記冷媒回路を流れる前記冷媒と前記熱媒体回路を流れる前記熱媒体との間で熱交換を行うように構成されていることを特徴とするものである。
これにより、省エネルギー性に優れた給湯装置を実現することができる。
第4の発明は、特に第3の発明において、前記放熱器において、前記冷媒と前記熱媒体とが対向して流れる加熱運転と、前記給湯熱交換器において、前記熱媒体と前記水とが対向して流れる給湯運転と、を実行する制御装置を備えることを特徴とするものである。
これにより、冷媒の流れと熱媒体の流れとを対向流として、熱媒体を加熱する加熱運転の熱交換効率を向上させることができる。また、熱媒体の流れと水の流れとを対向流として、水を加熱する給湯運転の熱交換効率を向上させることができる。すなわち、1つの熱媒体回路を加熱運転と給湯運転の双方に用いながら、給湯装置の省エネルギー性を向上させることができる。
第5の発明は、特に第4の発明において、前記制御装置は、前記放熱器において前記冷媒と前記熱媒体とを熱交換させ、かつ、前記給湯熱交換器において前記熱媒体と前記水とを熱交換させる、給湯補助運転を実行することを特徴とするものである。
タンク内の高温の熱媒体が減少した状態で給湯運転が行われると、給湯熱交換器における熱媒体と水との熱交換だけでは、水が十分に加熱されない場合がある。このような場合には、制御装置は、ヒートポンプ装置を動作させ、放熱器にて熱媒体を加熱しつつ、給湯熱交換器にて水の加熱を行う。これにより、給湯端末に湯を供給することができる。
つまり、タンク内の高温の熱媒体が減少した場合には、冷媒による熱媒体の加熱と、熱媒体による水の加熱との双方を同時に行うことで湯を生成することができるので、使用者の快適性が向上した給湯装置を実現することができる。
第6の発明は、特に第1の発明において、前記加熱装置が、冷媒が循環する冷媒回路を有し、前記熱媒体を加熱するヒートポンプ装置であり、前記熱交換器を、前記冷媒回路を構成する冷媒流路と、前記熱媒体回路を構成する熱媒体流路と、前記給湯回路を構成する給湯流路と、を有する三方向熱交換器とすることを特徴とする。
これにより、熱媒体回路は閉回路となる。また、熱媒体回路を流れる熱媒体によって水道水を加熱する構成としている。したがって、給湯装置内の高温部、特に加熱装置近傍の熱媒体回路におけるスケール(水中のカルシウム成分などが固形となったもの)の析出が抑制される。よって、硬度成分を多く含む水を使用可能な給湯装置を提供することができる。
また、水道管から供給されて給湯回路に流入した水は、水道管を流れる水の圧力(水圧)によって給湯端末へと流れる。これにより、給湯端末から供給される湯の流量を確保することができる。よって、使用者の使用性を向上させることができる。
また、1つの熱媒体回路と1つの三方向熱交換器によって、熱媒体の加熱と、給湯端末へと供給する水の加熱とを行うことができ、ポンプの個数を削減することができる。よって、給湯装置の小型化、低コスト化が可能になる。
なお、三方向熱交換器においては、水道管から供給された水の加熱が行われるが、一般的な給湯端末としてシャワー、カランおよび浴槽に供給される湯の温度は、最も高い場合で50度程度である。スケールの析出は、水が高温であるほど生じやすいため、給湯流路では、スケールの析出は生じにくい。
第7の発明は、特に第6の発明において、前記三方向熱交換器は、前記冷媒流路と前記熱媒体流路と前記給湯流路とが、互いに接触する構成であることを特徴とするものである。
これにより、冷媒流路と熱媒体流路と給湯流路とが一体となった三方向熱交換器が構成される。よって、三方向熱交換器の小型化を実現して給湯装置を小型化することができる。
第8の発明は、特に第7の発明において、前記三方向熱交換器において、前記冷媒と前記熱媒体とが対向して流れる加熱運転と、前記三方向熱交換器において、前記熱媒体と前記水とが対向して流れる給湯運転と、を実行する制御装置を備えることを特徴とするものである。
これにより、冷媒の流れと熱媒体の流れとを対向流として、熱媒体を加熱する加熱運転の熱交換効率を向上させることができる。また、熱媒体の流れと水の流れとを対向流として、水を加熱する給湯運転の熱交換効率を向上させることができる。すなわち、1つの熱媒体回路を加熱運転と給湯運転の双方に用いながら、給湯装置の省エネルギー性を向上させることができる。
第9の発明は、特に第8の発明において、前記制御装置は、前記冷媒と前記熱媒体と前記水とを前記三方向熱交換器に流入させて前記水を加熱する給湯補助運転を実行することを特徴とするものである。
タンク内の高温の熱媒体が減少した状態で給湯運転が行われると、三方向熱交換器における熱媒体と水との熱交換だけでは、水が十分に加熱されない場合がある。このような場合には、制御装置は、ヒートポンプ装置を動作させ、冷媒と熱媒体と水とを三方向熱交換器に流入させ、水の加熱を行う。これにより、給湯端末に湯を供給することができる。
つまり、タンク内の高温の熱媒体が減少した場合には、冷媒による熱媒体の加熱と、熱媒体による水の加熱との双方を同時に行うことで湯を生成することができるので、使用者の快適性が向上した給湯装置を実現することができる。
第10の発明は、特に第8または第9の発明において、前記タンク内に貯留される前記熱媒体の温度を検出するサーミスタを備え、前記制御装置は、前記給湯端末へと供給する湯の温度が、前記タンク内の前記熱媒体の前記温度よりも高い状態で、前記給湯端末に湯を供給する場合に、前記三方向熱交換器において、前記冷媒と前記水とが対向して流れる応急給湯運転を実行することを特徴とするものである。
これにより、タンク内部の熱媒体の温度が、給湯端末へと供給する湯の温度よりも低い場合には、冷媒と水とを熱交換させて、湯を生成することができる。よって、高温の熱媒体がタンク内部に貯留されていない場合でも、使用者に湯を供給することができるので、使用性を向上させることができる。
第11の発明は、特に第1から第10のいずれかの発明において、前記熱媒体回路は、前記熱媒体の循環方向を切り替える切替弁を有することを特徴とするものである。
これにより、切替弁によって熱媒体の循環方向を切り替えることができる。すなわち、熱媒体回路に1つのポンプを配設するだけで、三方向熱交換器における冷媒の流れと熱媒体の流れとを対向流とし、かつ、三方向熱交換器における熱媒体の流れと水の流れとを対向流とすることができる。よって、給湯装置の運転効率を向上させることができる。
第12の発明は、特に第1から第10のいずれかの発明において、前記ポンプは、前記熱媒体の循環方向を反転させることが可能な可逆ポンプであることを特徴とするものである。
これにより、可逆ポンプによって、熱媒体の循環方向を切り替えることができる。すなわち、熱媒体回路に1つのポンプを配設するだけで、三方向熱交換器における冷媒の流れと熱媒体の流れとを対向流とし、また、交換器における熱媒体の流れと水の流れとを対向流とすることができる。よって、給湯装置の運転効率を向上させることができる。
第13の発明は、特に第1から第12のいずれかの発明において、流路を閉止する閉止弁を有し、前記貯湯タンクの上方に接続される供給管を備えることを特徴とするものである。
これにより、閉止弁を開放して、熱媒体回路に熱媒体を補充することができる。また。例えば、熱媒体として不凍液を用いると、熱媒体回路内部の熱媒体が凍結することがない。そのため、ポンプのみを駆動させて熱媒体回路内で熱媒体を循環させることで凍結を防止する凍結予防運転や、凍結防止のためのヒータを取付ける必要がない。
第14の発明は、特に第1から第12のいずれかの発明において、減圧弁または流路を閉止する閉止弁を有し、前記三方向熱交換器よりも上流側の前記給湯回路から分岐して前記タンクの前記下部に接続される入水管を備えることを特徴とするものである。
これにより、熱媒体回路内の熱媒体の量が減少した場合でも、熱媒体が入水管を流れてタンクへと供給される。よって、熱媒体回路内の内部の熱媒体を常に一定量以上とすることができる。また、熱媒体の補充作業が簡便になる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における給湯装置の概略構成図である。
図1に示すように、本実施の形態の給湯装置は、加熱装置として、ヒートポンプ装置30を用いている。ヒートポンプ装置30は、冷媒回路3を備える。
また、図1に示すように、本実施の形態における給湯装置は、ヒートポンプユニット1と、タンクユニット2と、給湯装置の制御を行う制御装置50とを備える。ヒートポンプユニット1とタンクユニット2とは接続配管23で互いに接続されている。本実施の形態は、熱媒体として水道管から供給される水を用いる構成である。
ヒートポンプユニット1には、ヒートポンプ装置30を構成して、内部を冷媒が循環する冷媒回路3の一部が収納されている。タンクユニット2には、冷媒回路3の一部と、熱媒体が循環する熱媒体回路4が収納されている。
冷媒回路3は、冷媒を圧縮する圧縮機5と、冷媒と熱媒体との間で熱交換を行う放熱器8と、冷媒を減圧させる減圧装置6と、冷媒と空気との間で熱交換を行う蒸発器7とが順に冷媒配管で環状に接続されて構成されている。放熱器8は、タンクユニット2内に配置され、圧縮機5、減圧装置6、蒸発器7は、ヒートポンプユニット1内に配置されている。なお、減圧装置6としては、例えば、電動膨張弁が使用される。また、蒸発器7に送風するための送風ファン9が、ヒートポンプユニット1内に配置されている。
熱媒体が循環する熱媒体回路4は、熱媒体が貯留されるタンク11の下部、水と熱媒体の間で熱交換を行う給湯熱交換器13、放熱器8、タンク11の上部(図1では上部側方となっているが、頂部でも構わない)が順に熱媒体配管で環状に接続されて構成されている。
放熱器8は、冷媒が流れる冷媒流路8aと、熱媒体が流れる熱媒体流路(加熱部)8bとを有する。また、給湯熱交換器13は、熱媒体流路13aと水流路13bとを有する。放熱器8や給湯熱交換器13としては、例えば、プレート式の熱交換器や、二重管式の熱交換器が用いられる。
放熱器8とタンク11の上部との間の熱媒体回路4には、熱媒体の温度を検出するサーミスタ22eが配置されている。また、給湯熱交換器13とタンク11の下部との間の熱媒体回路4には、熱媒体の温度を検出するサーミスタ22fが配置されている。
また、タンク11と給湯熱交換器13との間の熱媒体回路4には、熱媒体を循環させるためのポンプ14が配置されている。さらに、タンク11と給湯熱交換器13との間の熱媒体回路4には、切替弁15が配置されている。切替弁15は切替装置として、熱媒体回路4の流路を切り替えることにより、熱媒体の循環方向を反転させる。すなわち、切替弁15によって、熱媒体がタンク11の上部から流出してタンク11の下部から流入する循環方向と、熱媒体がタンク11の下部から流出してタンク11の上部から流入する循環方向とを切り替えることができる。
切替弁15は、4方向に入口あるいは出口が設けられ、熱媒体の循環方向を切替できるようになっている。図1で示すように、切替弁15は、実線で示す流路と、破線で示す流路とを切り替えることができる。
給湯回路16は、水道管からの水が、カラン、浴槽およびシャワーヘッドなどの給湯端末17に向かって流れる回路である。給湯熱交換器13において、水と熱媒体とが熱交換を行い、湯が生成される。生成された湯は、給湯回路16を流れ、給湯端末17から使用者へと供給される。給湯熱交換器13と給湯端末17との間の給湯回路16には、水の温度を検出するサーミスタ22dと、水の流れを検知するフロースイッチ10が配置されている。
また、入水管18は、給湯熱交換器13よりも、給湯回路16の水の流れ方向に対して上流側の給湯回路16から分岐し、タンク11の下部に接続される。入水管18は、入水管18を流れる水の圧力を減少させる減圧弁19を備えている。熱媒体回路4の内部の圧力が一定値以上低下すると、給湯回路16に流入した水の一部が入水管18へと流れ、減圧弁19を介して、タンク11の下部に流入する。すなわち、本実施の形態の給湯装置は、熱媒体として、入水管18から熱媒体回路4に流入する水を使用している。なお、減圧弁19の代わりに、入水管18の流路を閉止または開放可能な閉止弁を使用しても良い。
さらに、タンク11の上部には、圧力逃し弁(リリーフ弁)20を有する配管21が接続されることで、熱媒体回路4内の圧力を減少させる圧力除去装置が構成されている。
また、タンク11には、タンク11内の熱媒体の温度を測定するサーミスタ22a、22b、22cが設けられている。
ヒートポンプユニット1とタンクユニット2とは、接続配管23によって互いに接続されている。本実施の形態では、タンクユニット2の内部に冷媒と熱媒体との間で熱交換する放熱器8が配置されている。すなわち、接続配管23は、冷媒回路3の一部を構成する冷媒配管である。
ヒートポンプユニット1とタンクユニット2とは、給湯装置の設置時に接続配管23で互いに接続される。なお、リモコン(図示せず)とヒートポンプユニット1とをつなぐリード線や、ヒートポンプユニット1とタンクユニット2とをつなぐ電源線も、給湯装置の設置時に接続される。
給湯装置を設置した後、給湯端末17を閉止した状態で圧力逃し弁20を開放状態とすると、水が給湯回路16へと流入し、入水管18を流れて減圧弁19を通過し、タンク11に流入する。その後、熱媒体回路4にも水が流入し、タンク11と熱媒体回路4とが、水で満たされる。熱媒体回路4とタンク11とが水で満たされたか否かは、配管21から水が流出しているか否かによって判断できる。すなわち、水が流出すれば、熱媒体回路4とタンク11の内部とが水で満たされていることになる。本実施の形態における給湯装置は、入水管18を流れてタンク11と熱媒体回路4とに流入する水を熱媒体として使用するものである。
なお、タンク11と熱媒体回路4とが熱媒体(水)で満たされた後に、熱媒体回路4の内部の熱媒体が減少すると、タンク11および熱媒体回路4の内部の圧力が低下する。タンク11および熱媒体回路4の内部の圧力が一定値以上に低下すると、給湯回路16に流入した水が、入水管18を流れ、タンク11の内部に自動的に流入する。よって、給湯装置の使用者自らが熱媒体の補充を行う必要はない。
また、水道管から給湯回路16へ流入する水は、水道管を流れる水の圧力によって、給湯端末17へと流れる。一般的に、水道管を流れる水の圧力(水圧)は、ポンプ14によって圧送される水の圧力よりも高い。このため、給湯端末17から流出する湯水の量を一定以上に確保することができ、使用者の快適性が向上する。
次に、本実施の形態における給湯装置の動作を説明する。
タンク11に貯留された熱媒体を加熱する加熱運転において、制御装置50は、高温高圧の冷媒が放熱器8に流入するように、ヒートポンプ装置30を動作させ、また、図1に示す実線矢印の方向に熱媒体が循環するように、切換弁15とポンプ14とを制御する。これにより、冷媒と熱媒体とが、放熱器8で熱交換を行う。
このとき、熱媒体は、図1に示すように、切替弁15の実線で示す流路を流れる。これにより、熱媒体は、タンク11の下部、切替弁15、ポンプ14、切替弁15、給湯熱交換器13、放熱器8を順に流れ、タンク11の上部からタンク11に流入する。
また、制御装置50は、ヒートポンプ装置30の圧縮機5を起動して、冷媒を高圧まで圧縮する。圧縮されて高温高圧となった冷媒は、接続配管23を通り、タンクユニット2の内部に配置された放熱器8に流入する。
放熱器8において、高温高圧の気相状態となった冷媒と、ポンプ14によって圧送されて熱媒体回路4を流れる熱媒体とが熱交換を行う。これにより、熱媒体が加熱され、高温の熱媒体が生成される。高温の熱媒体は、放熱器8から流出して熱媒体回路4を流れ、タンク11の上部からタンク11に流入する。
冷媒は、放熱器8で熱媒体と熱交換を行うことにより凝縮し、低温低圧の気液二相状態または液状態となる。その後、冷媒は、減圧装置6にて減圧されて膨張し、蒸発器7に流入する。蒸発器7において、冷媒は、送風ファン9によって送風された空気と熱交換し、蒸発して気相状態となる。この気相状態となった冷媒は、再度、圧縮機4に流入する。
このように、冷媒が冷媒回路3を循環し、また、熱媒体が熱媒体回路4を循環し、放熱器8で冷媒と熱媒体とが熱交換を行うことで、タンク11の内部に貯留されている熱媒体が加熱される。なお、制御装置50は、サーミスタ22eで検出される熱媒体の温度が所定値となるように、ヒートポンプ装置30と、ポンプ14の回転数とを制御してもよい。
放熱器8で加熱されて高温となった熱媒体は、タンク11の上部からタンク11に流入する。これにより、高温の熱媒体がタンク11に貯留される。よって、タンク11に貯留される熱媒体の温度は、タンク11の上部がより高温となり、タンク11の下部がより低温となる。
すなわち、タンク11の内部には、熱媒体の温度成層が形成される。図1に示すタンク11の内部の一点鎖線は、この温度成層を示すものであり、右方ほど高温である。図1に示すように、タンク11の内部の熱媒体は、ほぼ一定の温度の高温度域と、温度が急激に下降する遷移域、低温度域とに分かれる。
加熱運転中にタンク11の下部から流出する熱媒体は、低温度域のものである。よって、タンク11の内部の熱媒体全てが高温となるまでは、放熱器8に流入する熱媒体の温度上昇が抑制される。ヒートポンプ装置30の運転効率は、放熱器8に流入する熱媒体が低温時に高い。よって、ヒートポンプ装置30の運転効率が向上する。
このように、加熱運転においては、放熱器8において冷媒と熱媒体とが熱交換し、高温の熱媒体が生成される。
ここで、制御装置50は、加熱運転において、冷媒流路8aの流れ方向と熱媒体流路8bの流れ方向とが対向するように切替弁15を制御する。すなわち、冷媒流路8aを流れる冷媒の温度変化と、熱媒体流路8bを流れる熱媒体の温度変化とが対向するように構成されている。冷媒は、冷媒流路8aに高温の状態で流入し、熱媒体と熱交換して、流入した時よりも低温となって冷媒流路8aから流出する。一方、熱媒体は、熱媒体流路8bに低温の状態で流入し、冷媒と熱交換して、流入した時よりも高温となって熱媒体流路8bから流出する。これにより、冷媒と熱媒体とは、温度差が一定以上に確保された状態で熱交換を行う。よって、放熱器8での熱交換効率が向上する。したがって、ヒートポンプ装置30の運転効率が向上する。
次に、給湯端末17に湯を供給する給湯運転についてその動作を説明する。給湯運転は、タンク11の内部に貯留された高温の熱媒体によって水を加熱することで、給湯端末17へ供給するための湯を生成する運転である。
給湯端末17が使用者によって開放されると、給湯回路16内部の水が、給湯端末17から流出する。フロースイッチ10が給湯回路16の水の流れを検知すると、給湯運転が開始される。なお、給湯運転は、例えば、使用者がリモコン(図示せず)から指示を行うことによって開始されてもよい。
給湯回路16を流れる水を加熱して湯を生成し、給湯端末17から湯を供給する給湯運転において、制御装置50は、図1に示す破線矢印の方向に熱媒体が循環するように、切換弁15とポンプ14とを制御する。これにより、熱媒体と水とが、給湯熱交換器13で熱交換を行う。なお、制御装置50は、サーミスタ22dで検出される温度が所定値となるように、ポンプ14の回転数を制御してもよい。
給湯運転において、制御装置50は、図1に示す破線矢印に示す方向に熱媒体が流れるように、ポンプ14と切替弁15とを制御する。これにより、タンク11の上部に貯留された高温の熱媒体は、タンク11の上部から流出して熱媒体回路4を流れ、放熱器8を通過した後、給湯熱交換器13に流入する。給湯熱交換器13に流入した熱媒体は、給湯回路16を流れ給湯熱交換器13に流入した水と熱交換を行う。これにより、湯が生成される。生成された湯は、給湯回路16を流れ、給湯端末17から流出する。
ここで、給湯熱交換器13は、給湯運転において、熱媒体流路13aの流れ方向と給湯流路13bの流れ方向とが対向するように構成されている。すなわち、熱媒体流路13aを流れる熱媒体の温度変化と、給湯流路13bを流れる水の温度変化とが対向するように構成されている。熱媒体は、熱媒体流路13aに高温の状態で流入し、水と熱交換して、流入した時よりも低温となって熱媒体流路13aから流出する。一方、水は、給湯流路13bに低温の状態で流入し、熱媒体と熱交換して、流入した時よりも高温となって給湯流路13bから流出する。これにより、熱媒体と水とは、温度差が一定以上に確保された状態で熱交換を行う。よって、給湯熱交換器13での熱交換効率が向上する。
給湯熱交換器13で水と熱交換し、温度が低下した熱媒体は、切替弁15、ポンプ14、切替弁15を流れて、下部からタンク11へと流入する。よって、給湯運転を行うと、タンク11の内部では、低温度域の熱媒体の量が増加する。このように、給湯熱交換器13で水と熱交換して温度が低下した熱媒体が、タンク11の下部から低温度域に流入する。したがって、タンク11内部の温度成層を維持しながら、水を加熱することができる。
熱媒体の循環方向を切替装置によって切り替えることで、タンク11内部の熱媒体の温度成層を維持しながら、給湯運転と加熱運転とが実行される。よって、ヒートポンプ装置30の運転効率を向上させることができる。また、給湯端末17へと供給する湯の温度を調整することが可能となる。
なお、例えば、使用者が、リモコンによって給湯端末17から流出する湯の温度を設定した場合、制御装置50は、サーミスタ22dで検出される湯の温度が設定された温度となるようにポンプ14の回転数を制御することができる。これにより、給湯端末17から、使用者が設定した温度の湯が供給される。また、給湯端末17が温度制御機能を有している場合には、ポンプ14の回転数を制御して、生成される湯の温度を調整する必要はなく、所定の温度の湯を給湯端末17へと供給すればよい。
このように、切替弁15によって熱媒体の循環方向を切り替えることができる。すなわち、加熱運転では、タンク11の下部、切換弁15、ポンプ14、切換弁15、給湯熱交換器13、放熱器8、タンク11の上部、の順に熱媒体が流れる。一方、給湯運転では、タンク11の上部、放熱器8、給湯熱交換器13、切換弁15、ポンプ14、切換弁15、タンク11の下部、の順に熱媒体が流れる。
よって、制御装置50が加熱運転を実行するとき、放熱器8では、冷媒と熱媒体とが対向して流れることで、熱交換効率が向上する。さらに、制御装置50が給湯運転を実行するとき、給湯熱交換器13では、熱媒体と水とが対向して流れることで、熱交換効率が向上する。これにより、給湯装置の省エネルギー化を実現することができる。
また、1つの熱媒体回路4と1つのポンプ14とで、異なる循環方向に熱媒体を流すことができるので、給湯装置の運転効率を向上させながら、給湯装置の小型化と低コスト化を実現することができる。また、ポンプ14の個数を削減して、ポンプ14が動作することによって生じる、騒音、振動の低減を図ることができる。
また、本実施の形態の給湯装置は、タンクユニット2の内部にポンプ14が配置されている。よって、圧縮機5が動作して生じる振動とポンプ14が動作して生じる振動との共振を防ぐことができる。よって、騒音を低減させるとともに、防音材の使用量を削減して、給湯装置の低コスト化を実現することができる。
なお、ポンプ14よりも切替弁15の方が安価であり、ポンプ14を動作させる制御回路よりも切替弁15を動作させる制御回路の方が安価である。よって、ポンプ14を2つ使用して熱媒体を循環させる場合と、ポンプ14および切替弁15を使用して熱媒体を循環させる場合とを比較すると、ポンプ14と切替弁15とを併用して熱媒体を循環させる方が低コストである。
次に、ヒートポンプ装置30を動作させて熱媒体の加熱を行うとともに、熱媒体を循環させることで、給湯端末17に湯を供給する給湯補助運転について説明する。
タンク11内部の高温度域の熱媒体が少ない状態で給湯運転を行うと、給湯熱交換器13で行われる熱媒体と水との熱交換によっても、給湯回路16を流れる水を十分に加熱できない場合ある。
制御装置50は、タンク11に取り付けられたサーミスタ22a〜22cの検出値に基づいて、タンク11内部の高温度域の熱媒体が所定値よりも少ないことを検知することができる。高温度域の熱媒体が所定値よりも少ない状態で、給湯端末17へ湯を供給する必要がある場合、制御装置は、ヒートポンプ装置30による熱媒体の加熱と、熱媒体による水の加熱とを並行して行う給湯補助運転を実行する。なお、この場合における所定値は、タンク11に蓄えることができる熱容量、ポンプ14の揚程などの給湯装置の設計値から設定される。
なお、給湯補助運転は、使用者がリモコンから指示を行うことによって実行されてもよい。
給湯補助運転において、制御装置50は、ヒートポンプ装置30とポンプ14と切替弁15とを制御する。給湯補助運転において、冷媒は、冷媒回路3の内部を図1に示す実線矢印の方向に循環する。熱媒体は、熱媒体回路4の内部を図1に示す破線矢印の方向に循環する。すなわち、熱媒体は、タンク11の上部、放熱器8、給湯熱交換器13、切換弁15、ポンプ14、切換弁15、タンク11の下部、の順に流れる。
給湯補助運転と給湯運転とは、熱媒体の循環方向は同一である。水道管から給湯回路16に流入する水は、給湯熱交換器13で熱媒体と熱交換して所定温度の湯となり、給湯端末17へと流れる。
このように、給湯熱交換器13に流入する前の熱媒体を、放熱器8で加熱することができる。よって、高温度域の熱媒体が少ない場合でも、給湯熱交換器8に流入する熱媒体の温度を上昇させ、加熱された熱媒体を給湯熱交換器13に流入させることができる。
よって、給湯熱交換器13において水を加熱し、湯を生成することができ、使用性の高い給湯装置を実現することができる。
なお、給湯補助運転を実行する場合には、放熱器8と、給湯熱交換器13とが同一の筐体内部に配置されていることが好ましい。これにより、放熱器8と給湯熱交換器13との間の熱媒体回路16から放熱される熱量(放熱ロス)を低減することができる。
また、給湯端末17から流出する湯水の量が大きいと、ヒートポンプ装置30において熱媒体が吸収する熱量よりも、給湯熱交換器13で熱媒体が放出する熱量が多くなる場合がある。よって、給湯補助運転を実行する場合には、給湯補助運転を行わない場合と比較して、ヒートポンプ装置30の加熱能力を大きくする(例えば、20kW)ことが好ましい。
さらに、制御装置50が、タンク11内部の高温度域の熱媒体が所定値よりも少ないことを検知した状態で、給湯補助運転を実行する場合には、制御装置50は、ヒートポンプ装置30の加熱能力が最大となるように制御することが好ましい。
なお、給湯補助運転は、冷媒流路8aを流れる冷媒の流れ方向と、熱媒体流路8bを流れる熱媒体の流れ方向とが、同一の方向となるので、ヒートポンプ装置30の運転効率は低下する。よって、リモコンは、給湯補助運転を自動的に実行するか否かを選択する選択手段を有していることが好ましい。すなわち、給湯装置が自動的に給湯補助運転を実行することを禁止する手段を有していることが好ましい。これにより、使用者が、給湯運転と比較して運転効率の低い給湯補助運転を実行するか否かを選択することができる。よって、給湯装置の使用性を向上させることができる。
また、本実施の形態における給湯装置は、硬度成分を多く含む水を使用可能である。その理由を以下に説明する。
一般的に地形が急峻で、河川の長さが短い日本では、河川を流れる水に溶解する硬度成分の量が少なく、水道管から供給される水が軟水である場所が多い。なお、地域によって、水中の硬度成分が多い場所も存在する。また、地下水は硬度成分を多く含む場合がある。
一方、地形が緩やかで、河川の長さが長い、例えば欧州や中国では、河川を流れる水に溶解する硬度成分の量が多く、日本と比較して水道管から供給される水が硬水である場合が多い。
この硬水には、例えば、炭酸カルシウム等の硬度成分が多く溶解している。この硬度成分は、水の温度が高くなるにつれて溶解度が減少し、スケールとして析出する性質を有する。これにより、給湯装置の高温部においてスケールが析出して流路に付着し、流路が閉塞してしまう場合がある。また、流路が閉塞しなくとも、流路にスケールが付着すると圧力損失が増大して、給湯装置の運転効率が悪化する。
例えば、硬度成分の1つである炭酸カルシウム(CaCO3)の溶解度は、図2に示すように、水の温度が上昇すると低下する傾向を有する。すなわち、水が高温になるほど、水中の硬度成分がスケールとして析出して、流路へ付着しやすい。
また、多くの硬度成分が含まれる水が供給され続ける状況では、スケールの析出とスケールの付着とが連続して生じるので、スケールが堆積しやすい。よって、スケールの析出は、給湯装置のうち最も高温となる放熱器8(加熱装置)近傍の熱媒体流路8bで生じやすい。また、スケールの堆積は、硬度成分の多い水が熱媒体流路8bに供給され続けることで生じやすい。
これに対し、本実施の形態の給湯装置は、熱媒体回路4を閉回路としている。従って、熱媒体回路4内の圧力が上昇し、配管21から少量の熱媒体が排出された場合、熱媒体回路4に新たに水が補充される。
よって、熱媒体回路4を循環する熱媒体は、長期間入れ替わることなく使用され、新たな硬度成分が供給されないので、熱媒体流路8bでのスケールの析出と堆積とを抑制することができる。
なお、給湯熱交換器13の給湯流路13bには常に新鮮な水が供給される。ここで、カラン、浴槽、シャワーヘッドなどの給湯端末17へ供給する湯の温度は、最大で50度程度である。よって、放熱器8と比較して温度が低い給湯熱交換器13では、スケールの析出は生じにくい。
また、入水管18は、給湯熱交換器13よりも上流側の給湯回路16から分岐して、タンク11の下部に接続され、さらに、入水管18には減圧弁19が配置されている。給湯装置を運転することにより熱媒体が膨張し、熱媒体回路4の内部の圧力が上昇すると、膨張した熱媒体の一部が、圧力逃し弁20を有する配管21から放出される。熱媒体回路4の内部の熱媒体の量が減少し、熱媒体回路4の内部の圧力が一定値以上に低下すると、給湯回路16から入水管18へと水が流入し、熱媒体回路4に水(熱媒体)が補充される。これにより、熱媒体回路4の内部の圧力が自動的に調整される。よって、使用者が熱媒体を補充する必要がない。なお、減圧弁19の代わりに閉止弁を用いた場合には、閉止弁を開放することで、圧力が一定値以上に低下した熱媒体回路4に水(熱媒体)を供給することができる。
なお、本実施の形態におけるヒートポンプユニット1には、圧縮機5、減圧装置6、蒸発器7、送風ファン9が配置されている。また、ヒートポンプユニット1とタンクユニット2とは、冷媒が流れる接続配管23で接続される。よって、ヒートポンプユニット1は、空気調和機の室外機と同一の構成である。これにより、空気調和機の室外機と、ヒートポンプユニット1との共用を図ることができる。なお、冷媒が、エアコンで通常使用されているR410A冷媒であると、施工時における接続配管23の接続が容易になる。
また、ヒートポンプユニット1とタンクユニット2とが冷媒が循環する接続配管23で接続されているので、接続配管23の内部の冷媒が凍結することがなく、また、凍結予防運転などを行う必要もない。
(実施の形態2)
図3は、本発明の実施の形態2における給湯装置の概略構成図である。本実施の形態において実施の形態と同一の箇所については同一符号を付し、その説明は省略する。
本実施の形態における給湯装置は、タンク11の下部、放熱器8、給湯熱交換器13、タンク11の上部が環状に接続された熱媒体回路4を備えている。また、タンク11の下部と放熱器8との間の熱媒体回路4にはポンプ14と切替弁15が配置されている。
加熱運転が実行されると、熱媒体は、熱媒体回路4をタンク11の下部、切替弁15、ポンプ14、放熱器8、給湯熱交換器13、タンク11の上部の順に循環する。また、給湯運転が実行されると、熱媒体は、熱媒体回路4をタンク11の上部、給湯熱交換器13、放熱器8、切替弁15、ポンプ14、切替弁15、タンク11の下部の順に循環する。
この構成により、給湯運転が実行されたとき、タンク11の上部から流出した、高温の熱媒体は、まず、給湯熱交換器13に流入し、給湯回路16を流れる水を加熱する。よって、タンク11の上部と給湯熱交換器13との間の熱媒体回路4から放熱される熱量(放熱ロス)を低減することができる。
(実施の形態3)
図4は、本発明の実施の形態3における給湯装置の概略構成図である。本実施の形態において実施の形態と同一の箇所については同一符号を付し、その説明は省略する。
本実施の形態における給湯装置は、ヒートポンプ装置30が配置されたヒートポンプユニット1を備えている。ヒートポンプユニット1の内部には、冷媒回路3と送風ファン9とが、配置されている。冷媒回路3は、冷媒を圧縮する圧縮機5、冷媒と熱媒体との間で熱交換を行う放熱器8、冷媒を減圧させる減圧装置6、冷媒と空気との間で熱交換を行う蒸発器7が順に冷媒配管で環状に接続される。冷媒としては、二酸化炭素を使用している。また、ヒートポンプユニット1とタンクユニット2とは、熱媒体が循環する接続配管24で互いに接続されている。すなわち、接続配管24は、熱媒体回路4の一部を構成している。
冷媒回路3を循環する冷媒として、温暖化係数がゼロ(0)の二酸化炭素を使用することができる。二酸化炭素は、R410AやR32などの従来使用されているHFC冷媒と比較して臨界点温度が低い。よって、二酸化炭素を冷媒として使用すると、冷媒回路3の高圧側の圧力が臨界点を超える超臨界サイクルが構成される。
これにより、R410AやR32などのHFC冷媒と比較して熱媒体を高温(例えば、85度)まで加熱することができる。また、熱媒体を高温まで加熱することができるので、タンク11に蓄える熱量を増大させることができるとともに、タンク11の小型化を図ることができる。
一方、二酸化炭素を冷媒として使用すると、冷媒回路3の高圧側の圧力は、HFC冷媒を使用した場合と比較して高く(例えば、8MPa)なる。よって、冷媒配管の耐圧性を向上させる必要がある。
本実施の形態の給湯装置は、放熱器8をヒートポンプユニット1に配置し、ヒートポンプユニット1とタンクユニット2とを熱媒体が循環する接続配管24で接続している。よって、接続配管24には冷媒が流れない。よって、接続配管23の耐圧性を過度に増加させる必要がない。よって、給湯装置を設置するときの施工作業を容易にすることができる。
(実施の形態4)
図5は、本発明の実施の形態4における給湯装置の概略構成図である。本実施の形態において実施の形態と同一の箇所については同一符号を付し、その説明は省略する。
本実施の形態における給湯装置は、ヒートポンプ装置30、熱媒体回路4、給湯回路16、入水管18、配管21が配置された一体ユニット25を有している。
これにより、給湯装置を設置するときの施工時間を短縮することができる。また、接続配管がないことで、接続配管からの放熱を防ぐことができる。また、放熱器8と給湯熱交換器13とを近接して配置することができ、熱媒体回路4からの放熱ロスを低減することができる。
(実施の形態5)
図6は、本発明の実施の形態5における給湯装置の概略構成図である。本実施の形態において実施の形態と同一の箇所については同一符号を付し、その説明は省略する。
本実施の形態の給湯装置は、図6に示すように、タンク11の上部に接続され、流路を閉止および開放可能な閉止弁26を有する供給管27を備えている。
また、タンク11は、タンク11に貯留された熱媒体の量を検知する液面センサ28を備えている。制御装置50は、液面センサ28によって熱媒体の量の減少を検知して、リモコンに表示して、使用者に通知を行うことができる。
さらに、熱媒体回路4は、タンク11、切替弁15、ポンプ14、給湯熱交換器13、放熱器8が環状に接続されて完結する閉回路である。これにより、放熱器8には、硬度成分の多い水が流入することがない。よって、スケールの析出と堆積とを抑制することができる。なお、放熱器8とタンク11の上部との間の熱媒体回路4には、熱媒体が膨張したときに、熱媒体回路4の内部の圧力を調整する膨張タンク29が配置されている。
熱媒体の量が減少したときは、閉止弁26を開放し、供給管27からタンク11の内部へと熱媒体を補充することができる。
熱媒体回路4には、熱媒体として不凍液が循環する。熱媒体としては、主成分が水であってもよく、また、水よりも高い比熱や熱伝導率を有する熱媒体であってもよい。例えば、ガリウム、インジウム、錫の共晶合金であるガリスタンを使用することができる。これにより、熱媒体回路4を流れる熱媒体が凍結することを防止することができる。
(実施の形態6)
図7は、本発明の実施の形態6における給湯装置の概略構成図である。本実施の形態において実施の形態と同一の箇所については同一符号を付し、その説明は省略する。
本実施の形態における給湯装置は、熱媒体を圧送するポンプとして、可逆ポンプ31を備えている。
可逆ポンプ31は、熱媒体回路4の内部を流れる熱媒体の循環方向を反転させる機能を有する。すなわち、可逆ポンプ31は、熱媒体の循環方向を反転させる切替装置として機能する。よって、切替弁を用いることなく、熱媒体の循環方向を変更することができる。
加熱運転において、制御装置50は、図7に示す実線矢印の方向に熱媒体が循環するように、可逆ポンプ31を制御する。熱媒体回路4内の熱媒体は、タンク11の下部、可逆ポンプ31、給湯熱交換器13、放熱器8、タンク11の上部、の順に流れる。
このとき、制御装置50は、放熱器8に高温高圧の冷媒が流入するようにヒートポンプ装置30を制御する。これにより、放熱器8に流入する冷媒と熱媒体とが熱交換を行い、高温の熱媒体が生成される。生成された熱媒体は熱媒体回路4を流れ、タンク11の上部からタンク11内に流入する。よって、タンク11の内部に高温の熱媒体が貯留される。なお、制御装置50は、サーミスタ22eの検出値が所定値となるように、可逆ポンプ31とヒートポンプ装置30とを制御してもよい。
給湯運転において、制御装置50は、図7に示す破線矢印の方向に熱媒体が循環するように可逆ポンプ31を制御する。熱媒体回路4内の熱媒体は、タンク11の上部、放熱器8、給湯熱交換器13、可逆ポンプ31、タンク11の下部、の順に流れる。
熱媒体回路4の内部を流れる熱媒体は、給湯熱交換器13において、給湯回路16を流れる水と熱交換する。これにより、湯が生成される。
例えば、使用者が、リモコンによって給湯端末17から流出する湯の温度を設定した場合、制御装置50は、サーミスタ22eによって給湯熱交換器13に流入する温度を検出し、検出値に基づいて、サーミスタ22dで検出される湯の温度が設定された温度となるように可逆ポンプ31の回転数を制御することができる。
なお、給湯端末17で温度を調節することが可能な場合には、制御装置50は、給湯端末17へと供給される湯の温度を調整するために可逆ポンプ31の回転数を適宜制御する必要はなく、所定の温度以上の湯を給湯端末17へと供給すればよい。
このように、可逆ポンプ31によって熱媒体の循環方向を切り替えることにより、1つの熱媒体回路4と1つの可逆ポンプ31によって、加熱運転と給湯運転との双方を実行することができる。
(実施の形態7)
図8は、本発明の実施の形態7における給湯装置の概略構成図である。本実施の形態において他の実施の形態と同一の箇所については同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図8に示すように、本実施の形態における給湯装置は、熱媒体回路4が、放熱器8が設けられた主流路4aと給湯熱交換器13が設けられた副流路4bとを備えている。
副流路4bは、放熱器8と切替弁15との間の熱媒体回路4に設けられた分岐点Pと、放熱器8とタンク11の上部との間の熱媒体回路4に設けられた分岐点Qとを接続する。すなわち、副流路4bは、放熱器8をバイパスするバイパス路としての機能を有する。
なお、サーミスタ22fは、分岐点Pと切替弁15との間の熱媒体回路4に設けられ、サーミスタ22eは、分岐点Qとタンク11の上部との間の熱媒体回路4に設けられていることが好ましい。なお、ポンプ14が可逆ポンプ31であって、切替弁15が設けられていない場合には、分岐点Pは、放熱器8と可逆ポンプ31との間の熱媒体回路4に設けられる。このとき、サーミスタ22fは、分岐点Pと可逆ポンプ31との間に設けられることが好ましい。
熱媒体回路4には、主流路4aと副流路4bとのいずれかに熱媒体を選択的に流すための流路切替装置(図示せず)を設けている。これにより、熱媒体回路4は、主流路4aに熱媒体を流す場合と副流路4bに熱媒体を流す場合とで、複数の循環路を有することになる。
流路切替装置は複数の方法で実現可能である。例えば、主流路4aと副流路4bとに、流路を閉止することが可能な閉止弁を設けることで流路切替装置を実現することができる。すなわち、主流路4aに熱媒体を流す場合には、主流路4aに設けた第1の閉止弁を開とし、副流路4bに設けた第2の閉止弁を閉とした状態で、ポンプ14を運転させればよい。一方、副流路4bに熱媒体を流す場合は、第1の閉止弁を閉とし、副流路4bに設けた第2の閉止弁を開とした状態で、ポンプ14を運転すればよい。また、例えば、分岐点Pまたは分岐点Qに三方弁を設けることで流路切替装置を実現することができる。すなわち、主流路4aに熱媒体を流す場合には、三方弁を主流路4a側に切り替えて、一方、副流路4bに熱媒体を流す場合には、三方弁を副流路4b側に切り替えて、ポンプ14を運転させればよい。なお、流路切替装置は、主流路4aと副流路4bとのいずれかに熱媒体を流すことができるように構成されていれば、これらの態様に限定されず、他の方法を用いても構わない。
加熱運転において、制御装置50は、図8に示す実線矢印の方向に熱媒体が循環するようにポンプ14、切替弁15、流路切替装置をそれぞれ制御する。これにより、熱媒体は、熱媒体回路4を、タンク11の下部、切替弁15、ポンプ14、切替弁15、を介して主流路4aへと流れ、熱媒体流路8bで加熱装置30によって加熱され、タンク11の上部に流入する。
給湯運転において、制御装置50は、図8に示す点線矢印の方向に熱媒体が循環するようにポンプ14、切替弁15、流路切替装置をそれぞれ制御する。これにより、熱媒体は、熱媒体回路4を、タンク11の上部から副流路4bへと流れ、給湯熱交換器13にて、給湯回路16を流れる水を加熱した後、切替弁15、ポンプ14、切替弁15を、介してタンク11の下部に流入する。
このように、熱媒体回路4に、放熱器8が配設された主流路4aと給湯熱交換器13が配設された副流路4bとを設けて、主流路4aと副流路4bとを使い分けることで、熱媒体回路4からの放熱ロスを低減することができる。すなわち、制御装置50は、加熱運転において、熱媒体が主流路4aのみを流れるように制御するので、給湯熱交換器13における熱媒体の放熱ロスを低減することができる。また、制御装置50は、給湯運転において、熱媒体が副流路4bのみを流れるように制御するので、放熱器8における熱媒体の放熱ロスを低減することができる。また、1つのポンプによって、熱媒体の加熱と、給湯端末17へと供給する水の加熱とを行うことができる。その結果、給湯装置の小型化、低コスト化が可能になる。
(実施の形態8)
図9は、本発明の実施の形態8における給湯装置の概略構成図である。
図9に示すように、本実施の形態の給湯装置は、加熱装置として、ヒートポンプ装置30を用いている。ヒートポンプ装置30は、冷媒回路3を備える。
また、図9に示すように、本実施の形態における給湯装置は、ヒートポンプユニット1と、タンクユニット2と、給湯装置の制御を行う制御装置50とを備える。ヒートポンプユニット1とタンクユニット2とは接続配管23で互いに接続されている。本実施の形態は、熱媒体として水道管から供給される水を用いる構成である。
ヒートポンプユニット1には、内部を冷媒が循環する冷媒回路3の一部が収納されている。タンクユニット2には、冷媒回路3の一部と、熱媒体が循環する熱媒体回路4が収納されている。
冷媒回路3は、冷媒を圧縮する圧縮機5と、三方向(three−way)熱交換器60に配置された冷媒流路60aと、冷媒を減圧させる減圧装置6と、冷媒と空気との間で熱交換を行う蒸発器7とが順に冷媒配管で環状に接続されて構成されている。三方向熱交換器60は、タンクユニット2内に配置され、圧縮機5、減圧装置6、蒸発器7は、ヒートポンプユニット1内に配置されている。なお、減圧装置6としては、例えば、電動膨張弁が使用される。また、蒸発器7に送風するための送風ファン9が、ヒートポンプユニット1内に配置されている。
熱媒体が循環する熱媒体回路4は、熱媒体が貯留されるタンク11の下部、三方向熱交換器60に配置された熱媒体流路60b、タンク11の上部(図9では上部側方となっているが、頂部でも構わない)が順に熱媒体配管で環状に接続されて構成されている。
三方向熱交換器60は、冷媒流路60a、熱媒体流路60b、給湯流路60cを有する。給湯流路60cは、水道管から供給される水が流れる給湯回路16の一部を構成する。三方向熱交換器60は、冷媒流路60aを流れる冷媒と、熱媒体流路60bを流れる熱媒体と、給湯流路60cを流れる水との間で熱交換を行うものである。すなわち、三方向熱交換器60は、冷媒と熱媒体との間で熱交換を行う放熱器と、熱媒体と水との間で熱交換を行う給湯熱交換器とが、一体となったものである。冷媒流路60a、熱媒体流路60b、給湯流路60cは、順に並列に配置されている。
三方向熱交換器60とタンク11の上部との間の熱媒体回路4には、熱媒体の温度を検出するサーミスタ22eが配置されている。また、三方向熱交換器60とタンク11の下部との間の熱媒体回路4には、熱媒体の温度を検出するサーミスタ22fが配置されている。
また、タンク11と三方向熱交換器60との間の熱媒体回路4には、熱媒体を循環させるためのポンプ14が配置されている。さらに、タンク11と給湯熱交換器13との間の熱媒体回路4には、切替弁15が配置されている。切替弁15は切替装置として、熱媒体回路4の流路を切り替えることにより、熱媒体の循環方向を反転させる。すなわち、切替弁15によって、熱媒体がタンク11の上部から流出してタンク11の下部から流入する循環方向と、熱媒体がタンク11の下部から流出してタンク11の上部から流入する循環方向とを切り替えることができる。
切替弁15は、4方向に入口あるいは出口が設けられ、熱媒体の循環方向を切替できるようになっている。図9で示すように、切替弁15は、実線で示す流路と、破線で示す流路とを切り替えることができる。
給湯回路16は、水道管からの水が、カラン、浴槽およびシャワーヘッドなどの給湯端末17に向かって流れる回路である。三方向熱交換器60において、湯が生成される。生成された湯は、給湯回路16を流れ、給湯端末17から使用者へと供給される。三方向熱交換器60と給湯端末17との間の給湯回路16には、水の温度を検出するサーミスタ22dと、水の流れを検知するフロースイッチ10が配置されている。
また、入水管18は、給湯熱交換器13よりも、給湯回路16の水の流れ方向に対して上流側の給湯回路16から分岐し、タンク11の下部に接続される。入水管18は、入水管18を流れる水の圧力を減少させる減圧弁19を備えている。熱媒体回路4の内部の圧力が一定値以上低下すると、給湯回路16に流入した水の一部が入水管18へと流れ、減圧弁19を介して、タンク11の下部に流入する。すなわち、本実施の形態の給湯装置は、熱媒体として、入水管18から熱媒体回路4に流入する水を使用している。なお、減圧弁19の代わりに、入水管18の流路を閉止または開放可能な閉止弁を使用しても良い。
さらに、タンク11の上部には、圧力逃し弁(リリーフ弁)20を有する配管21が接続されることで、熱媒体回路4内の圧力を減少させる圧力除去装置が構成されている。
また、タンク11には、タンク11内の熱媒体の温度を測定するサーミスタ22a、22b、22cが設けられている。
ヒートポンプユニット1とタンクユニット2とは、接続配管23によって互いに接続されている。本実施の形態では、タンクユニット2の内部に冷媒と熱媒体との間で熱交換する放熱器8が配置されている。すなわち、接続配管23は、冷媒回路3の一部を構成する冷媒配管である。
ヒートポンプユニット1とタンクユニット2とは、給湯装置の設置時に接続配管23で互いに接続される。なお、リモコン(図示せず)とヒートポンプユニット1とをつなぐリード線や、ヒートポンプユニット1とタンクユニット2とをつなぐ電源線も、給湯装置の設置時に接続される。
給湯装置を設置した後、給湯端末17を閉止した状態で圧力逃し弁20を開放状態とすると、水道管を流れる水が給湯回路16へと流入し、入水管18を流れて減圧弁19を通過し、タンク11に流入する。その後、熱媒体回路4にも水が流入し、タンク11と熱媒体回路4とが、水で満たされる。熱媒体回路4とタンク11とが水で満たされたか否かは、配管21から水が流出しているか否かによって判断できる。すなわち、水が流出すれば、熱媒体回路4とタンク11の内部とが水で満たされていることになる。本実施の形態における給湯装置は、入水管18を流れてタンク11と熱媒体回路4とに流入する水を熱媒体として使用するものである。
なお、タンク11と熱媒体回路4とが熱媒体(水)で満たされた後に、熱媒体回路4の内部の熱媒体が減少すると、タンク11および熱媒体回路4の内部の圧力が低下する。タンク11および熱媒体回路4の内部の圧力が一定値以上に低下すると、給湯回路16に流入した水が、入水管18を流れ、タンク11の内部に自動的に流入する。よって、給湯装置の使用者自らが熱媒体の補充を行う必要はない。
また、水道管から給湯回路16へ流入する水は、水道管を流れる水の圧力によって、給湯端末17へと流れる。一般的に、水道管を流れる水の圧力(水圧)は、ポンプ14によって圧送される水の圧力よりも高い。このため、給湯端末17から流出する湯水の量を一定以上に確保することができ、使用者の快適性が向上する。
次に、本実施の形態における給湯装置の動作を説明する。
タンク11に貯留された熱媒体を加熱する加熱運転において、制御装置50は、高温高圧の冷媒が三方向熱交換器60に流入するように、ヒートポンプ装置30を動作させ、また、図9に示す実線矢印の方向に熱媒体が循環するように、切換弁15とポンプ14とを制御する。これにより、冷媒と熱媒体とが、三方向熱交換器60で熱交換を行う。
このとき、熱媒体は、図9に示すように、切替弁15の実線で示す流路を流れる。これにより、熱媒体は、タンク11の下部、切替弁15、ポンプ14、切替弁15、三方向熱交換器60を順に流れ、タンク11の上部からタンク11に流入する。
また、制御装置50は、ヒートポンプ装置30の圧縮機5を起動して、冷媒を高圧まで圧縮する。圧縮されて高温高圧となった冷媒は、接続配管23を通り、タンクユニット2の内部に配置された三方向熱交換器60に流入する。
三方向熱交換器60において、高温高圧の気相状態となった冷媒と、ポンプ14によって圧送されて熱媒体回路4を流れる熱媒体とが熱交換を行う。これにより、熱媒体が加熱され、高温の熱媒体が生成される。高温の熱媒体は、放熱器8から流出して熱媒体回路4を流れ、タンク11の上部からタンク11に流入する。
冷媒は、三方向熱交換器60で熱媒体と熱交換を行うことにより凝縮し、低温低圧の気液二相状態または液状態となる。その後、冷媒は、減圧装置6にて減圧されて膨張し、蒸発器7に流入する。蒸発器7において、冷媒は、送風ファン9によって送風された空気と熱交換し、蒸発して気相状態となる。この気相状態となった冷媒は、再度、圧縮機4に流入する。
このように、冷媒が冷媒回路3を循環し、また、熱媒体が熱媒体回路4を循環し、三方向熱交換器60で冷媒と熱媒体とが熱交換を行うことで、タンク11の内部に貯留されている熱媒体が加熱される。なお、制御装置50は、サーミスタ22eで検出される熱媒体の温度が所定値となるように、ヒートポンプ装置30と、ポンプ14の回転数とを制御してもよい。
三方向熱交換器60で加熱されて高温となった熱媒体は、タンク11の上部からタンク11に流入する。これにより、高温の熱媒体がタンク11に貯留される。よって、タンク11に貯留される熱媒体の温度は、タンク11の上部がより高温となり、タンク11の下部がより低温となる。
すなわち、タンク11の内部には、熱媒体の温度成層が形成される。図9に示すタンク11の内部の一点鎖線は、この温度成層を示すものであり、右方ほど高温である。図9に示すように、タンク11の内部の熱媒体は、ほぼ一定の温度の高温度域と、温度が急激に下降する遷移域、低温度域とに分かれる。
加熱運転中にタンク11の下部から流出する熱媒体は、低温度域のものである。よって、タンク11の内部の熱媒体全てが高温となるまでは、熱交換器8に流入する熱媒体の温度上昇が抑制される。ヒートポンプ装置30の運転効率は、放熱器8に流入する熱媒体が低温時に高い。よって、ヒートポンプ装置30の運転効率が向上する。
このように、加熱運転においては、放熱器8において冷媒と熱媒体とが熱交換し、高温の熱媒体が生成される。
ここで、制御装置50は、加熱運転において、冷媒流路60aの流れ方向と熱媒体流路60bの流れ方向とが対向するように切替弁15を制御する。すなわち、冷媒流路60aを流れる冷媒の温度変化と、熱媒体流路60bを流れる熱媒体の温度変化とが対向するように構成されている。冷媒は、冷媒流路60aに高温の状態で流入し、熱媒体と熱交換して、流入した時よりも低温となって冷媒流路60aから流出する。一方、熱媒体は、熱媒体流路60bに低温の状態で流入し、冷媒と熱交換して、流入した時よりも高温となって熱媒体流路60bから流出する。これにより、冷媒と熱媒体とは、温度差が一定以上に確保された状態で熱交換を行う。よって、三方向熱交換器60での熱交換効率が向上する。したがって、ヒートポンプ装置30の運転効率が向上する。
次に、給湯端末17に湯を供給する給湯運転についてその動作を説明する。給湯運転は、タンク11の内部に貯留された高温の熱媒体によって水を加熱することで、給湯端末17へ供給するための湯を生成する運転である。
給湯端末17が使用者によって開放されると、給湯回路16内部の水が、給湯端末17から流出する。フロースイッチ10が給湯回路16の水の流れを検知すると、給湯運転が開始される。なお、給湯運転は、例えば、使用者がリモコン(図示せず)から指示を行うことによって開始されてもよい。
給湯回路16を流れる水を加熱して湯を生成し、給湯端末17から湯を供給する給湯運転において、制御装置50は、図9に示す破線矢印の方向に熱媒体が循環するように、切換弁15とポンプ14とを制御する。これにより、熱媒体と水とが、三方向熱交換器60で熱交換を行う。なお、制御装置50は、サーミスタ22dで検出される温度が所定値となるように、ポンプ14の回転数を制御してもよい。
給湯運転において、制御装置50は、図9に示す破線矢印に示す方向に熱媒体が流れるように、ポンプ14と切替弁15とを制御する。これにより、タンク11の上部に貯留された高温の熱媒体は、タンク11の上部から流出して熱媒体回路4を流れ、三方向熱交換器60に流入する。三方向熱交換器60に流入した熱媒体は、給湯回路16を流れ三方向熱交換器60に流入した水と熱交換を行う。これにより、湯が生成される。生成された湯は、給湯回路16を流れ、給湯端末17から流出する。
ここで、制御装置50は、給湯運転において、熱媒体流路60bの流れ方向と給湯流路60cの流れ方向とが対向するように切替弁15を制御する。すなわち、熱媒体流路60bを流れる熱媒体の温度変化と、給湯流路60cを流れる水の温度変化とが対向するように構成されている。熱媒体は、熱媒体流路60bに高温の状態で流入し、水と熱交換して、流入した時よりも低温となって熱媒体流路60bから流出する。一方、水は、給湯流路60cに低温の状態で流入し、熱媒体と熱交換して、流入した時よりも高温となって給湯流路60cから流出する。これにより、熱媒体と水とは、温度差が一定以上に確保された状態で熱交換を行う。よって、三方向熱交換器60での熱交換効率が向上する。
三方向熱交換器60で水と熱交換し、温度が低下した熱媒体は、切替弁15、ポンプ14、切替弁15を流れて、下部からタンク11へと流入する。よって、給湯運転を行うと、タンク11の内部では、低温度域の熱媒体の量が増加する。このように、三方向熱交換器60で水と熱交換して温度が低下した熱媒体が、タンク11の下部から低温度域に流入する。したがって、タンク11内部の温度成層を維持しながら、水を加熱することができる。
熱媒体の循環方向を切替装置によって切り替えることで、タンク11内部の熱媒体の温度成層を維持しながら、給湯運転と加熱運転とが実行される。よって、ヒートポンプ装置30の運転効率を向上させることができる。また、給湯端末17へと供給する湯の温度を調整することが可能となる。
なお、例えば、使用者が、リモコンによって給湯端末17から流出する湯の温度を設定した場合、制御装置50は、サーミスタ22dで検出される湯の温度が設定された温度となるようにポンプ14の回転数を制御することができる。これにより、給湯端末17から、使用者が設定した温度の湯が供給される。また、給湯端末17が温度制御機能を有している場合には、特にポンプ14の回転数を制御して、生成される湯の温度を調整する必要はなく、所定の温度の湯を給湯端末17へと供給すればよい。
このように、切替弁15によって熱媒体の循環方向を切り替えることができる。すなわち、加熱運転では、タンク11の下部、切換弁15、ポンプ14、切換弁15、三方向熱交換器60、タンク11の上部、の順に熱媒体が流れる。一方、給湯運転では、タンク11の上部、三方向熱交換器60、切換弁15、ポンプ14、切換弁15、タンク11の下部、の順に熱媒体が流れる。
よって、制御装置50が加熱運転を実行するとき、三方向熱交換器60では、冷媒と熱媒体とが対向して流れることで、熱交換効率が向上する。さらに、制御装置50が給湯運転を実行するとき、三方向熱交換器60では、熱媒体と水とが対向して流れることで、熱交換効率が向上する。これにより、給湯装置の省エネルギー化を実現することができる。
また、1つの熱媒体回路4と1つのポンプ14とで、異なる循環方向に熱媒体を流すことができるので、給湯装置の運転効率を向上させながら、給湯装置の小型化と低コスト化を実現することができる。また、ポンプ14の個数を削減して、ポンプ14が動作することによって生じる、騒音、振動の低減を図ることができる。
また、本実施の形態の給湯装置は、タンクユニット2の内部にポンプ14が配置されている。よって、圧縮機5が動作して生じる振動とポンプ14が動作して生じる振動との共振を防ぐことができる。よって、騒音を低減させるとともに、防音材の使用量を削減して、給湯装置の低コスト化を実現することができる。
なお、ポンプ14よりも切替弁15の方が安価であり、ポンプ14を動作させる制御回路よりも切替弁15を動作させる制御回路の方が安価である。よって、ポンプ14を2つ使用して熱媒体を循環させる場合と、ポンプ14および切替弁15を使用して熱媒体を循環させる場合とを比較すると、ポンプ14と切替弁15とを併用して熱媒体を循環させる方が低コストである。
次に、ヒートポンプ装置30を動作させて熱媒体の加熱を行うとともに熱媒体を循環させることで、給湯端末17に湯を供給する給湯補助運転について説明する。
タンク11内部の高温度域の熱媒体が少ない状態で給湯運転を行うと、給湯熱交換器13で行われる熱媒体と水との熱交換によっても、給湯回路16を流れる水を十分に加熱できない場合ある。
制御装置50は、タンク11に取り付けられたサーミスタ22a〜22cの検出値に基づいて、タンク11内部の高温度域の熱媒体が所定値よりも少ないことを検知することができる。このような状態で、給湯端末17へ湯を供給する必要がある場合、制御装置は、ヒートポンプ装置30による熱媒体の加熱と、熱媒体による水の加熱とを並行して行う給湯補助運転を実行する。なお、この場合における所定値は、タンク11に蓄えることができる熱容量、ポンプ14の揚程などの給湯装置の設計値から設定される。
なお、給湯補助運転は、使用者がリモコンから指示を行うことによって実行されてもよい。
給湯補助運転において、制御装置50は、ヒートポンプ装置30とポンプ14と切替弁15とを制御する。給湯補助運転において、冷媒は、冷媒回路3の内部を図9に示す実線矢印の方向に循環する。熱媒体は、熱媒体回路4の内部を図9に示す破線矢印の方向に循環する。すなわち、熱媒体は、タンク11の上部、三方向熱交換器60、切換弁15、ポンプ14、切換弁15、タンク11の下部、の順に流れる。
給湯補助運転と給湯運転とは、熱媒体の循環方向は同一である。水道管から給湯回路16に流入する水は、三方向熱交換器60で熱媒体および冷媒と熱交換して所定温度の湯となり、給湯端末17へと流れる。
このように、三方向熱交換器60に流入する熱媒体を冷媒で加熱しながら、水の加熱を行うことができる。よって、高温度域の熱媒体が少ない場合でも、三方向熱交換器60に流入する熱媒体の温度を上昇させることができる。これにより、三方向熱交換器60において水を加熱し、湯を生成することができ、使用性の高い給湯装置を実現することができる。
なお、給湯端末17から流出する湯水の量が大きいと、ヒートポンプ装置30において熱媒体が吸収する熱量よりも、給湯熱交換器13で熱媒体が放出する熱量が多くなる場合がある。よって、給湯補助運転を実行する場合には、給湯補助運転を行わない場合と比較して、ヒートポンプ装置30の加熱能力を大きくする(例えば、20kW)ことが好ましい。
さらに、制御装置50が、タンク11内部の高温度域の熱媒体が所定値よりも少ないことを検知した状態で、給湯補助運転を実行する場合には、制御装置50は、ヒートポンプ装置30の加熱能力が最大となるように制御することが好ましい。
なお、給湯補助運転は、冷媒流路60aを流れる冷媒の流れ方向と、熱媒体流路60bを流れる熱媒体の流れ方向とが、同一の方向となるので、ヒートポンプ装置30の運転効率は低下する。よって、リモコンは、給湯補助運転を自動的に実行するか否かを選択する、選択手段を有していることが好ましい。すなわち、給湯装置が自動的に給湯補助運転を実行することを禁止する手段を有していることが好ましい。これにより、使用者が、給湯運転と比較して運転効率の低い給湯補助運転を実行するか否かを選択することができる。よって、給湯装置の使用性を向上させることができる。
また、本実施の形態における給湯装置は、硬度成分を多く含む水を使用可能である。その理由を以下に説明する。
一般的に地形が急峻で、河川の長さが短い日本では、河川を流れる水に溶解する硬度成分の量が少なく、水道管から供給される水が軟水である場所が多い。なお、地域によって、水中の硬度成分が多い場所も存在する。また、地下水は硬度成分を多く含む場合がある。
一方、地形が緩やかで、河川の長さが長い、例えば欧州や中国では、河川を流れる水に溶解する硬度成分の量が多く、日本と比較して水道管から供給される水が硬水である場合が多い。
この硬水には、例えば、炭酸カルシウム等の硬度成分が多く溶解している。この硬度成分は、水の温度が高くなるにつれて溶解度が減少し、スケールとして析出する性質を有する。これにより、給湯装置の高温部においてスケールが析出して流路に付着し、流路が閉塞してしまう場合がある。また、流路が閉塞しなくとも、流路にスケールが付着すると圧力損失が増大して、給湯装置の運転効率が悪化する。
例えば、硬度成分の1つである炭酸カルシウム(CaCO3)の溶解度は、図2に示すように、水の温度が上昇すると低下する傾向を有する。すなわち、水が高温になるほど、水中の硬度成分がスケールとして析出して、流路へ付着しやすい。
また、多くの硬度成分が含まれる水が供給され続ける状況では、スケールの析出とスケールの付着とが連続して生じるので、スケールが堆積しやすい。よって、スケールの析出は、給湯装置のうち高温の冷媒が流れる冷媒流路60a近傍の熱媒体流路60bで生じやすい。また、スケールの堆積は、硬度成分の多い水が熱媒体流路60bに供給され続けることで生じやすい。
これに対し、本実施の形態の給湯装置は、熱媒体回路4を閉回路としている。従って、熱媒体回路4内の圧力が上昇し、配管21から少量の熱媒体が排出された場合、熱媒体回路4に新たに水が補充される。
よって、熱媒体回路4を循環する熱媒体は、長期間入れ替わることなく使用され、新たな硬度成分が供給されないので、熱媒体流路60bでのスケールの析出と堆積とを抑制することができる。
なお、三方向熱交換器60の給湯流路60cには常に新鮮な水が供給される。ここで、
カラン、浴槽、シャワーヘッドなどの給湯端末17へ供給する湯の温度は、最大で50度程度である。よって、熱媒体流路60bと比較して温度が低い給湯熱交換器では、スケールの析出は生じにくい。
また、入水管18は、三方向熱交換器60よりも上流側の給湯回路16から分岐して、タンク11の下部に接続され、さらに、入水管18には減圧弁19が配置されている。給湯装置を運転することにより熱媒体が膨張し、熱媒体回路4の内部の圧力が上昇すると、膨張した熱媒体の一部が、圧力逃し弁20を有する配管21から放出される。熱媒体回路4の内部の熱媒体の量が減少し、熱媒体回路4の内部の圧力が一定値以上に低下すると、給湯回路16から入水管18へと水が流入し、熱媒体回路4に水(熱媒体)が補充される。これにより、熱媒体回路4の内部の圧力が自動的に調整される。よって、使用者が熱媒体を補充する必要がない。なお、減圧弁19の代わりに閉止弁を用いた場合には、閉止弁を開放することで、圧力が一定値以上に低下した熱媒体回路4に水(熱媒体)を供給することができる。
なお、本実施の形態におけるヒートポンプユニット1には、圧縮機5、減圧装置6、蒸発器7、送風ファン9が配置されている。また、ヒートポンプユニット1とタンクユニット2とは、冷媒が流れる接続配管23で接続される。よって、ヒートポンプユニット1は、空気調和機の室外機と同一の構成である。これにより、空気調和機の室外機と、ヒートポンプユニット1との共用を図ることができる。なお、冷媒が、エアコンで通常使用されているR410A冷媒であると、施工時における接続配管23の接続が容易になる。
また、ヒートポンプユニット1とタンクユニット2とが冷媒が循環する接続配管23で接続されているので、接続配管23の内部の冷媒が凍結することがなく、また、凍結予防運転などを行う必要もない。
(実施の形態9)
図10は、本発明の実施の形態9における給湯装置の三方向熱交換器60の概略構成図である。本実施の形態において実施の形態と同一の箇所については同一符号を付し、その説明は省略する。
本実施の形態の給湯装置は、図10に示すように、冷媒流路60a、熱媒体流路60b、給湯流路60cを有し、それぞれの流路が互いに接触するように構成された三方向熱交換器60を備えている。これにより、冷媒流路60aを流れる冷媒と、熱媒体流路60bを流れる熱媒体と、給湯流路60cを流れる水とが互いに熱交換できるように構成されている。
次に、本実施の形態における給湯装置の動作を説明する。
加熱運転においては、冷媒が冷媒流路60aを流れるとともに、熱媒体が熱媒体流路60bを流れる。これにより、冷媒と熱媒体とが互いに熱交換する。このとき、冷媒と熱媒体とは対向流となる。
一方、給湯運転においては、熱媒体が熱媒体流路60bを流れるとともに、水が給湯流路60cを流れる。これにより、熱媒体と水とが互いに熱交換する。このとき、熱媒体と水とは対向流となる。
また、給湯補助運転においては、冷媒が冷媒流路60aを流れ、熱媒体が熱媒体流路60bを流れ、水が給湯流路60cを流れる。これにより、給湯流路60cを流れる水は、冷媒と熱媒体の双方から吸熱する。すなわち、高温高圧の冷媒と、高温の熱媒体の双方で水を加熱することができる。このとき、冷媒と熱媒体とは同一方向に流れ、冷媒および熱媒体と、給湯流路を流れる水とは対向流になる。これにより、タンク11の内部の熱媒体が少ない場合にも湯を生成することができるので、給湯装置の使用性が向上する。
次に、応急給湯運転について説明する。応急給湯運転は、三方向熱交換器60において、冷媒流路60aを流れる冷媒と給湯流路60cを流れる水とが熱交換を行い、湯が生成されるものである。
タンク11内部の高温度域の熱媒体が無い状態で給湯運転を行うと、熱交換器60で行われる熱媒体と水との熱交換によっても、給湯回路16を流れる水を十分に加熱できない。
制御装置50は、給湯端末17へ湯を供給する必要が生じた場合には、まず、タンク11に取り付けられたサーミスタ22a〜22cによって、タンク11内部の熱媒体の温度を検出し、この検出値と給湯端末17へと供給する湯の温度とを比較する。なお、給湯端末17に供給する湯の温度(設定温度)は、使用者がリモコン(図示せず)で設定してもよく、また、あらかじめ設定されていてもよい。
制御装置50は、タンク11内部の熱媒体の温度が、給湯端末17へと供給される水の温度よりも低いことを判定すると、ヒートポンプ装置30を動作させて、高温高圧の冷媒を三方向熱交換器60に流入させる。これにより、三方向熱交換器60の冷媒流路60aには高温高圧の冷媒が流れる。よって、三方向熱交換器60において、冷媒流路60aを流れる冷媒と、給湯流路60cを流れる水とが熱交換し、湯が生成される。このとき、図10に示すように、冷媒と水とは対向流れとなる。
(実施の形態10)
図11は、本発明の実施の形態10における給湯装置の概略構成図である。本実施の形態において実施の形態と同一の箇所については同一符号を付し、その説明は省略する。
本実施の形態における給湯装置は、ヒートポンプ装置30、熱媒体回路4、給湯回路16、入水管18、配管21が配置された一体ユニット25を有している。これにより、接続配管が無いので、給湯装置を設置するときの施工時間を短縮することができる。また、接続配管がないことで、接続配管からの放熱を防ぐことができる。
本実施の形態の給湯装置は、二酸化炭素を使用している。冷媒回路3を循環する冷媒として、温暖化係数がゼロ(0)の二酸化炭素を使用することができる。二酸化炭素は、R410AやR32などの従来使用されているHFC冷媒と比較して臨界点温度が低い。よって、二酸化炭素を冷媒として使用すると、冷媒回路3の高圧側の圧力が臨界点を超える超臨界サイクルが構成される。
これにより、R410AやR32などのHFC冷媒と比較して熱媒体を高温(例えば、85度)まで加熱することができる。また、熱媒体を高温まで加熱することができるので、タンク11に蓄える熱量を増大させることができるとともに、タンク11の小型化を図ることができる。
一方、二酸化炭素を冷媒として使用すると、冷媒回路3の高圧側の圧力は、HFC冷媒を使用した場合と比較して高く(例えば、8MPa)なる。よって、冷媒配管の耐圧性を向上させる必要があり、特に施工が必要な接続配管の耐圧性を向上させる必要がある。一方、本実施の形態の給湯装置は、接続配管を有さない。よって、接続配管の耐圧性を考慮する必要が無い。
これにより、給湯装置を設置するときの施工作業を容易にすることができる。また、一体ユニット25の内部に、冷媒回路3、熱媒体回路4、給湯回路16が収容されているので、各構成部品を接続する配管を短くすることができる。さらに、一体ユニット25の内部に収容された配管に断熱材を巻きつけることで放熱ロスを低減させ、給湯装置の運転効率を向上させることができる。
(実施の形態11)
図12は、本発明の実施の形態11における給湯装置の概略構成図である。本実施の形態において実施の形態と同一の箇所については同一符号を付し、その説明は省略する。
本実施の形態における給湯装置は、熱媒体を圧送するポンプとして、可逆ポンプ31を備えている。
可逆ポンプ31は、熱媒体回路4の内部を流れる熱媒体の循環方向を反転させる機能を有する。すなわち、可逆ポンプ31は、熱媒体の循環方向を反転させる切替装置として機能する。よって、切替弁を用いることなく、熱媒体の循環方向を変更することができる。
加熱運転において、制御装置50は、図12に示す実線矢印の方向に熱媒体が循環するように、可逆ポンプ31を制御する。熱媒体回路4内の熱媒体は、タンク11の下部、可逆ポンプ31、三方向熱交換器60、タンク11の上部、の順に流れる。
このとき、制御装置50は、三方向熱交換器60に高温高圧の冷媒が流入するようにヒートポンプ装置30を制御する。これにより、三方向熱交換器60に流入する冷媒と熱媒体とが熱交換を行い、高温の熱媒体が生成される。生成された熱媒体は熱媒体回路4を流れ、タンク11の上部からタンク11内に流入する。よって、タンク11の内部に高温の熱媒体が貯留される。なお、制御装置50は、サーミスタ22eの検出値が所定値となるように、可逆ポンプ31とヒートポンプ装置30とを制御してもよい。
給湯運転において、制御装置50は、図12に示す破線矢印の方向に熱媒体が循環するように可逆ポンプ31を制御する。熱媒体回路4内の熱媒体は、タンク11の上部、三方向熱交換器60、可逆ポンプ31、タンク11の下部、の順に流れる。
熱媒体回路4の内部を流れる熱媒体は、三方向熱交換器60において、給湯回路16を流れる水と熱交換する。これにより、湯が生成される。
例えば、使用者が、リモコンによって給湯端末17から流出する湯の温度を設定した場合、制御装置50は、サーミスタ22eによって給湯熱交換器13に流入する温度を検出し、検出値に基づいて、サーミスタ22dで検出される湯の温度が設定された温度となるように可逆ポンプ31の回転数を制御することができる。ここで、制御装置50は、サーミスタ22dで検出される温度が、設定された温度よりも低い場合には、可逆ポンプ31の回転数を減少させる。一方、制御装置50は、サーミスタ22dで検出される温度が、設定された温度よりも高い場合には、可逆ポンプ31の回転数を増大させる。
なお、給湯端末17で温度を調節することが可能な場合には、制御装置50は、給湯端末17へと供給される湯の温度を調整するために可逆ポンプ31の回転数を適宜制御する必要はなく、所定の温度以上の湯を給湯端末17へと供給すればよい。
給湯補助運転において、制御装置50は、三方向熱交換器60に高温高圧の冷媒が流入するようにヒートポンプ装置30を制御する。また、制御装置50は、図12に示す破線矢印の方向に熱媒体が循環するように可逆ポンプ31を制御する。熱媒体回路4内の熱媒体は、タンク11の上部、三方向熱交換器60、可逆ポンプ31、タンク11の下部、の順に流れる。
このように、可逆ポンプ31によって熱媒体の循環方向を切り替えることにより、1つの熱媒体回路4と1つの可逆ポンプ31によって、加熱運転と給湯運転と給湯補助運転とを実行することができる。
(実施の形態12)
図13は、本発明の実施の形態12における給湯装置の概略構成図である。本実施の形態において実施の形態と同一の箇所については同一符号を付し、その説明は省略する。
本実施の形態の給湯装置は、図13に示すように、タンク11の上部に接続され、流路を閉止および開放可能な閉止弁26を有する供給管27を備えている。
また、タンク11は、タンク11に貯留された熱媒体の量を検知する液面センサ28を備えている。制御装置50は、液面センサ28によって熱媒体の量の減少を検知して、リモコンに表示して、使用者に通知を行うことができる。
さらに、熱媒体回路4は、タンク11、切替弁15、ポンプ14、三方向熱交換器60が環状に接続されて完結する閉回路である。これにより、三方向熱交換器60には、硬度成分の多い水が流入することがない。よって、スケールの析出と堆積とを抑制することができる。なお、放熱器8とタンク11の上部との間の熱媒体回路4には、熱媒体が膨張したときに、熱媒体回路4の内部の圧力を調整する膨張タンク29が配置されている。
熱媒体の量が減少したときは、閉止弁26を開放し、供給管27からタンク11の内部へと熱媒体を補充することができる。
熱媒体回路4には、熱媒体として不凍液が循環する。熱媒体としては、主成分が水であってもよく、また、水よりも高い比熱や熱伝導率を有する熱媒体であってもよい。例えば、ガリウム、インジウム、錫の共晶合金であるガリスタンを使用することができる。これにより、熱媒体回路4を流れる熱媒体が凍結することを防止することができる。
以上のように、本発明にかかる給湯装置は、硬度成分を多く含む水が使用でき、小型化、低コスト化を実現することができるので、家庭用や業務用などの給湯装置に適用することができる。
1 ヒートポンプユニット
2 タンクユニット
3 冷媒回路
4 熱媒体回路
5 圧縮機
6 減圧装置
7 蒸発器
8 放熱器
8b 熱媒体流路(加熱部)
9 送風ファン
11 タンク
13 給湯熱交換器
14 ポンプ
15 切替弁(切替装置)
16 給湯回路
17 給湯端末
18 入水管
19 減圧弁
20 圧力逃し弁
21 配管
26 閉止弁
27 供給管
28 液面センサ
30 ヒートポンプ装置(加熱装置)
31 可逆ポンプ(切替装置)
50 制御装置
60 三方向熱交換器

Claims (14)

  1. 熱媒体を貯留するタンクの下部と上部とが熱媒体配管で環状に接続され、前記熱媒体が循環する熱媒体回路と、
    前記熱媒体を加熱する加熱装置と、
    前記熱媒体回路に配設され、前記熱媒体を循環させるポンプと、
    水道管から供給される水が給湯端末へと流れる給湯回路と、を備え、
    前記熱媒体回路を流れる前記熱媒体と前記給湯回路を流れる前記水との間で熱交換を行う熱交換器を設けたことを特徴とする、給湯装置。
  2. 前記熱媒体回路に、前記加熱装置によって前記熱媒体が加熱される加熱部を設け、
    前記熱交換器を、前記熱媒体が流れる熱媒体流路と、前記水が流れる水流路とを有する給湯熱交換器とすることを特徴とする、請求項1に記載の給湯装置。
  3. 前記加熱装置は、圧縮機、放熱器、減圧装置、蒸発器が環状に接続されて内部を冷媒が循環する冷媒回路を有するヒートポンプ装置であり、
    前記放熱器は、前記冷媒回路を流れる前記冷媒と前記熱媒体回路を流れる前記熱媒体との間で熱交換を行うように構成されていることを特徴とする、請求項2に記載の給湯装置。
  4. 前記放熱器において、前記冷媒と前記熱媒体とが対向して流れる加熱運転と、
    前記給湯熱交換器において、前記熱媒体と前記水とが対向して流れる給湯運転と、
    を実行する制御装置を備えることを特徴とする、請求項3に記載の給湯装置。
  5. 前記制御装置は、前記放熱器において前記冷媒と前記熱媒体とを熱交換させ、かつ、前記給湯熱交換器において前記熱媒体と前記水とを熱交換させる、給湯補助運転を実行することを特徴とする、請求項4に記載の給湯装置。
  6. 前記加熱装置が、冷媒が循環する冷媒回路を有し、前記熱媒体を加熱するヒートポンプ装置であり、
    前記熱交換器を、前記冷媒回路を構成する冷媒流路と、前記熱媒体回路を構成する熱媒体流路と、前記給湯回路を構成する給湯流路と、を有する三方向熱交換器とすることを特徴とする、請求項1に記載の給湯装置。
  7. 前記三方向熱交換器は、前記冷媒流路と前記熱媒体流路と前記給湯流路とが、互いに接触する構成であることを特徴とする、請求項6に記載の給湯装置。
  8. 前記三方向熱交換器において、前記冷媒と前記熱媒体とが対向して流れる加熱運転と、
    前記三方向熱交換器において、前記熱媒体と前記水とが対向して流れる給湯運転と、
    を実行する制御装置を備えることを特徴とする、請求項7に記載の給湯装置。
  9. 前記制御装置は、前記冷媒と前記熱媒体と前記水とを前記三方向熱交換器に流入させて前記水を加熱する給湯補助運転を実行することを特徴とする、請求項8に記載の給湯装置。
  10. 前記タンク内に貯留される前記熱媒体の温度を検出するサーミスタを備え、
    前記制御装置は、前記給湯端末へと供給する湯の温度が、前記タンク内の前記熱媒体の前記温度よりも高い状態で、前記給湯端末に湯を供給する場合に、
    前記三方向熱交換器において、前記冷媒と前記水とが対向して流れる応急給湯運転を実行することを特徴とする、請求項8または請求項9に記載の給湯装置。
  11. 前記熱媒体回路は、前記熱媒体の循環方向を切り替える切替弁を有することを特徴とする、請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の給湯装置。
  12. 前記ポンプは、前記熱媒体の循環方向を反転させることが可能な可逆ポンプであることを特徴とする、請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の給湯装置。
  13. 流路を閉止する閉止弁を有し、前記タンクの上方に接続される供給管を備えることを特徴とする、請求項1から請求項12のいずれか1項に記載の給湯装置。
  14. 減圧弁または流路を閉止する閉止弁を有し、前記三方向熱交換器よりも上流側の前記給湯回路から分岐して前記タンクの前記下部に接続される入水管を備えることを特徴とする、請求項1から請求項12のいずれか1項に記載の給湯装置。
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