JP6613607B2 - 空気入りタイヤの成形装置および方法 - Google Patents

空気入りタイヤの成形装置および方法 Download PDF

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Description

本発明は、空気入りタイヤの成形装置および方法に関し、さらに詳しくは、バンド部材をターンアップした際に巻き込んだエアを効率的に除去することができる空気入りタイヤの成形装置および方法に関するものである。
空気入りタイヤはグリーンタイヤを加硫することにより製造される。このグリーンタイヤを成形する方法として、インナーライナの外周側にカーカス材が配置された筒状のバンド部材と、このバンド部材の筒軸方向両端部に配置された一対のビード部材とからなる中間グリーンタイヤを成形し、次いで、ベルト部材を中間グリーンタイヤの外周面に接合する方法が知られている。
この成形方法では、中間グリーンタイヤを成形する際に、筒状のバンド部材の筒軸方向中央部を膨張させた状態にする。次いで、バンド部材の筒軸方向両端部を折り畳むようにしてターンアップさせて対向するバンド部材の部分に密着させる。これにより、それぞれのビード部材をカーカス材で包み込んで円筒状の中間グリーンタイヤが完成する(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1の発明では、折り返しフィンガーの先端部に設けた折り返しローラを、バント部材(タイヤ構成部材)の端部に押し当ててターンアップさせている。このようにターンアップさせて対向するバンド部材どうしを密着させる際に、エアを巻き込んで部材間にエアが残留することがある。部材間にエアが残留した状態でグリーンタイヤを加硫すると加硫故障等の不具合の原因となる。そこで従来、成形したグリーンタイヤに対してエア抜き用の治具を突き刺してエア残りを解消する、いわゆるプリッキング作業を行っている。しかしながら、エア残りを十分に解消するプリッキング作業は多大な工数を要するという問題があった。
特開2010−247332号公報
本発明の目的はバンド部材をターンアップした際に巻き込んだエアを効率的に除去することができる空気入りタイヤの成形装置および方法を提供することにある。
上記目的を達成するため本発明の空気入りタイヤの成形装置は、インナーライナの外周側にカーカス材が積層された筒状のバンド部材が外周面に設置される成形ドラムと、前記バンド部材の筒軸方向両端部のターンアップ対象部分をターンアップするターンアップ機構とを備え、前記成形ドラムがドラム軸方向両端部にビードセット部を有し、前記ターンアップ機構が、それぞれのビードセット部のドラム軸方向外側でドラム周方向に間隔をあけて配置されてドラム軸方向に延在する複数の押上レバーと、それぞれの押上レバーの先端部に回転可能に設けられた圧着ローラと、それぞれの押上レバーを前記成形ドラムのドラム軸方向中央側に向かって移動させる移動部とを有し、前記圧着ローラが周方向に並んで環状に配置されたローラ列が形成され、前記成形ドラム上で成形された中間グリーンタイヤの外周面にベルト部材を接合してグリーンタイヤを成形する構成にした空気入りタイヤの成形装置において、前記ターンアップする前のそれぞれの前記ビードセット部のドラム軸方向外側に配置された前記圧着ローラのうち、少なくとも1つの圧着ローラの周面にローラ半径方向外側に突出する針状体を設け、前記針状体を設けた前記圧着ローラと、前記針状体を設けない前記圧着ローラとを混在させて、前記ターンアップ対象部分にそれぞれの前記圧着ローラを押し当てて転動させてターンアップする際に、前記ターンアップ対象部分に前記針状体を突き刺して貫通させる構成にしたことを特徴とする。
また、本発明の別の空気入りタイヤの成形装置は、インナーライナの外周側にカーカス材が積層された筒状のバンド部材が外周面に設置される成形ドラムと、前記バンド部材の筒軸方向両端部のターンアップ対象部分をターンアップするターンアップ機構とを備え、前記成形ドラムがドラム軸方向両端部にビードセット部を有し、前記ターンアップ機構が、それぞれのビードセット部のドラム軸方向外側でドラム周方向に間隔をあけて配置されてドラム軸方向に延在する複数の押上レバーと、それぞれの押上レバーの先端部に回転可能に設けられた圧着ローラと、それぞれの押上レバーを前記成形ドラムのドラム軸方向中央側に向かって移動させる移動部とを有し、前記圧着ローラが周方向に並んで環状に配置されたローラ列が形成され、前記成形ドラム上で成形された中間グリーンタイヤの外周面にベルト部材を接合してグリーンタイヤを成形する構成にした空気入りタイヤの成形装置において、前記ターンアップする前のそれぞれの前記ビードセット部のドラム軸方向外側に配置された前記圧着ローラのうち、少なくとも1つの圧着ローラの周面にローラ半径方向外側に突出する針状体を着脱自在に設け、前記ターンアップ対象部分にそれぞれの前記圧着ローラを押し当てて転動させてターンアップする際に、前記ターンアップ対象部分に前記針状体を突き刺して貫通させる構成にしたことを特徴とする。
本発明の空気入りタイヤの成形方法は、成形ドラム上で、インナーライナの外周側にカーカス材が配置された筒状のバンド部材の筒軸方向両端部それぞれにビード部材を外挿して前記成形ドラムを構成するビードセット部に設置し、次いで、前記バンド部材の筒軸方向中央部を膨張させつつ、それぞれのビードセット部のドラム軸方向外側でドラム周方向に間隔をあけて配置されてドラム軸方向に延在する複数の押上レバーのそれぞれの先端部に設けられた圧着ローラを、それぞれの前記押上レバーを前記成形ドラムのドラム軸方向中央側に向かって移動させることにより、前記バンド部材の筒軸方向両端部それぞれの前記ビード部材を設置した位置よりも筒軸方向外側のターンアップ対象部分に押し当てて転動させながら前記ターンアップ対象部分をターンアップして、前記一対のビード部材を前記カーカス材で包み込んで円筒状の中間グリーンタイヤを成形し、前記中間グリーンタイヤの外周面にベルト部材を接合してグリーンタイヤを成形する空気入りタイヤの成形方法において、それぞれの前記ビードセット部のドラム軸方向外側で周方向に並んで環状に配置されてローラ列を形成する前記圧着ローラのうち、少なくとも1つの圧着ローラの周面にローラ半径方向外側に突出する針状体を設け、前記針状体を設けた前記圧着ローラと、前記針状体を設けない前記圧着ローラとを混在させて、前記ターンアップ対象部分にそれぞれの前記圧着ローラを押し当てて転動させながらターンアップする際に、前記針状体を前記ターンアップ対象部分に突き刺して貫通させることを特徴とする。
本発明によれば、バンド部材の筒軸方向両端部のターンアップ対象部分に、環状に配置されたローラ列を形成する圧着ローラを押し当てて転動させながらターンアップする際に、少なくとも1つの圧着ローラに突設した針状体をターンアップ対象部分に突き刺して貫通させるので、ターンアップ対象部分と、これに対向して密着させるバンド部材の部分との間に巻き込んだエアを、針状体を突き刺して形成された穴から外部に排出させることができる。しかも、ターンアップ対象部分を圧着ローラにより押圧しながら、巻き込んだエアを絞り出すように排出させるのでエアの残留が生じ難くなる。このように本発明ではバンド部材のターンアップを行いながら不要なエアを中間グリーンタイヤから除去させることできるので非常に効率的である。
本発明の空気入りタイヤの成形装置を正面視で例示する説明図である。 図1の成形装置を側面視で例示する説明図である。 図1の圧着ローラを例示する説明図である。 バンド部材にビード部材を外挿した状態を縦断面視で例示する説明図である。 バンド部材の筒軸方向中央部を膨張させる工程を縦断面視で例示する説明図である。 ターンアップ対象部分をターンアップする工程を縦断面視で例示する説明図である。 中間グリーンタイヤの外周面にベルト部材の内周面を接合した状態を断面視で例示する説明図である。 本発明の空気入りタイヤの成形装置の別の実施形態の左半分を正面視で例示する説明図である。 図8の成形装置によりターンアップ対象部分をターンアップする工程を縦断面視で例示する説明図である。
以下、本発明の空気入りタイヤの成形装置および成形方法を図に示した実施形態に基づいて説明する。
図1、図2に例示する本発明の空気入りタイヤの成形装置は、成形ドラム1と、ターンアップ機構3とを備えている。
成形ドラム1は、ドラム軸方向に間隔をあけて配置された一対のサイドドラム部2を有している。それぞれのサイドドラム部2にはドラム径方向に拡縮移動可能なビードセット部2aが設けられている。ビードセット部2aは、ドラム周方向に連続的にあるいは断続的に形成されている。
成形ドラム1のドラム軸方向両端部に配置されたそれぞれのビードセット部2aのドラム軸方向外側にターンアップ機構3が設置されている。ターンアップ機構3は、ドラム周方向に間隔をあけて配置されてドラム軸方向に延在する複数の押上レバー4と、これら押上レバー4を成形ドラム1のドラム軸方向中央側に向かって移動させる移動部7とを備えている。
押上レバー4は金属や硬質樹脂等の剛体により形成されている。押上レバー4のドラム軸方向位置は、移動部7によって制御されて任意の位置に移動されて固定できる構成になっている。
それぞれの押上レバー4の先端部には圧着ローラ5が回転可能に設けられ、後端部には回動軸9が設けられている。押上レバー4は回動軸9を中心にしてドラム径方向外側に回動する。押上レバー4は、例えばドラム周方向に中心角度2°〜10°の等ピッチで設けられる。これにより、ドラム軸方向両端部にはそれぞれ、圧着ローラ5がドラム周方向に並んで環状に配置されたローラ列5aが形成されている。
図3に例示するように、圧着ローラ5の周面にはローラ半径方向外側に突出する針状体8が設けられている。針状体8の数は適宜設定され、例えば4本〜16本に設定される。針状体8は周方向に等間隔で配置することが好ましい。例えば、周方向に隣り合う針状体8の頂点の周方向間隔を10mm〜15mmにする。また、ローラ幅方向に複数列の針状体8を配置することもできる。この実施形態では、ローラ幅方向に2列の針状体8が配置されている。複数列の針状体8を配置する場合は、互いの列の針状体8を周方向にずらして配置することも、この実施形態のように、周方向にずらすことなく配置することもできる。
針状体8の形状は例えば円錐形や、角錐形など、先細形状にすることが好ましい。針状体8の突出高さ(圧着ローラ5の周面から針状体8の頂点までの高さ)は、バンド部材10のターンアップ対象部分10aの厚さに応じて適切な高さに設定され、ターンアップ対象部分の厚さよりも大きな寸法にする。針状体8の突出高さは、乗用車用のタイヤを成形する場合は例えば5mm〜10mm、トラック・バス用タイヤを成形する場合は例えば10mm〜15mmにする。針状体8の根元部分の太さは例えば外径で2mm〜5mmにする。
針状体8は圧着ローラ5に対して着脱自在にしておくと、損傷した際に交換できるので便利である。また、仕様の異なる針状体8に簡単に交換できるので便利である。例えば、針状体8の根本方向端部に雄ネジ部を設けておき、圧着ローラ5の周面に雌ネジ部を設けておき、互いを螺合して着脱自在にする。
押上レバー4には、ゴムやスプリング等により形成された拡径抑制リング6が外嵌されている。拡径抑制リング6は単数でも複数でもよい。この実施形態では、複数の拡径抑制リング6がドラム軸方向に間隔をあけて配置されている。
以下に、この成形装置を用いた本発明の空気入りタイヤの成形方法の手順の一例を説明する。尚、この成形装置は、成形ドラム1のドラム筒軸方向中心に対して対称構造になっているので、以下では成形装置の左半分側を図示して説明する。
まず、図4に例示するようなインナーライナ11の外周側にカーカス材12が配置された筒状のバンド部材10を準備する。このカーカス材12の筒軸方向両端部の最内周側にはサイド部材14が配置されている。バンド部材10にはその他に適宜必要な部材が配置される。
このバンド部材10を図4に例示するように成形ドラム1の外周面に配置して、バンド部材10の筒軸方向両端部それぞれの所定の位置にビード部材13を外挿してビードセット部2aに設置する。ビード部材13は、円環状のビードとビードの外周側に接合されたビードフィラにより構成されていて、ビードの内周面をバンド部材10の外周面に仮圧着させる。バンド部材10は成形ドラム1上で成形することも、別の場所で成形したものを用いることもできる。バンド部材10の筒軸方向両端部それぞれのビード部材13を設置した位置よりも筒軸方向外側がターンアップ対象部分10aになる。
次いで、図5に例示するように、バンド部材10の内側に空気を注入してバンド部材10の筒軸方向中央部を膨張させるとともに、一対のサイドドラム部2のドラム軸方向の間隔を小さくするように少なくとも一方のサイドドラム部2を移動させる。これにより、バンド部材10(インナーライナ11およびカーカス材12)の筒軸方向中央部を外周側に膨張させる。
この状態で図6に例示するように、移動部7によって押上レバー4を成形ドラム1のドラム軸方向中央部に向かって移動させるともに、回動軸9を中心にしてバンド部材10の径方向外側に回動させる。これにより、押上レバー4の先端部(移動方向側端部)にある圧着ローラ5をターンアップ対象部分10aに押し当てて転動させながらターンアップ対象部分10aをターンアップする。
圧着ローラ5による押圧力によって、ターンアップ対象部分10aを対向するバンド部材10の部分に圧着させて一対のビード部材13をカーカス材12により包み込んで円筒状の中間グリーンタイヤG1を成形する。このターンアップ工程では、押上レバー4が拡径抑制リング6によって径方向外側への回動が抑制されてターンアップ対象部分10aがしっかりとターンアップされる。圧着ローラ5をターンアップ対象部分10aに押し当てる際の押圧力は例えば、拡径抑制リング6の剛性(弾性率等)を異ならせることによって変化させることができる。
本発明では、ターンアップ対象部分10aに、環状に配置されたローラ列10aを形成する圧着ローラ5を押し当てて転動させながらターンアップする際に、圧着ローラ5に突設した針状体8をターンアップ対象部分10aに突き刺して貫通させ、次いで引き抜く。これにより、圧着ローラ5が転動した軌跡には、針状体8による多数の穴が形成される。即ち、ターンアップ対象部分10aと、これに対向して密着させるバンド部材10の部分とにより閉じ込められるすき間には外部に連通する穴が多数形成される。
そのため、ターンアップ対象部分10aと、これに対向して密着させるバンド部材10の部分との間に巻き込んだエアを、針状体8を突き刺して形成された穴から外部に排出させることができる。しかも、ターンアップ対象部分10aを圧着ローラ5の周面によって押圧しながら、巻き込んだエアを絞り出すように排出させるのでエアの残留が生じ難くなる。尚、針状体8は、ターンアップ対象部分10aに突き刺さって貫通した際に、ターンアップ対象部分10aに対向して接合されるバンド部材10のインナーライナ11までは到達しない突出高さに設定される。
その後、中間グリーンタイヤG1に対しては、図7に例示するように予め円筒状に形成されたベルト部材15を移送機によって移送する。ベルト部材15は、ベルト材16の外周面にトレッドゴム17が積層されて形成されている。ベルト部材15には適宜、その他の必要な部材が用いられる。
移送したベルト部材15を中間グリーンタイヤG1に外挿した状態にして、中間グリーンタイヤG1を径方向外側にさらに膨張させて、その外周面にベルト部材15の内周面を接合してグリーンタイヤG2を成形する。成形したグリーンタイヤG2は加硫用モールドの中に配置され後、所定温度および所定圧力で加硫されて空気入りタイヤが完成する。
上記のとおり本発明によれば、ターンアップ対象部分10aのターンアップを行いながら、不要なエアを中間グリーンタイヤG1から除去させることできるので非常に効率的である。しかも、ターンアップ機構3を用いて不要なエアを除去する工程が行われるので手作業によりエア抜きを除去する場合に比して労力は大幅に低減する。また、エア抜きの穴の数、深さおよび位置のばらつきも小さくなるメリットもある。
本発明は、上述した成形方式に限らず、ビード部材13を成形ドラム1の側面に横打ちしてターンアップ対象部分10aをターンアップする成形方式などにも適用することもできる。
上記実施形態では、針状体8がすべての圧着ローラ5に設けられているが、針状体8を設けた圧着ローラ5と、針状体8を設けない圧着ローラ5とを混在させて、少なくとも1つの圧着ローラ5に針状体8を設けることもできる。例えば、1列のローラ列5aにおいて、周方向に交互に針状体8を設けた圧着ローラ5と針状体8を設けない圧着ローラ5を配置することもできる。
上記実施形態では、ローラ列5aが1列のみ形成されているが、図8に例示する成形装置の実施形態のように、複数列(2列)のローラ列5a、5bをドラム軸方向にずらして配置し、これらローラ列5a、5bの圧着ローラ5により、ターンアップ対象部分10aをターンアップすることもできる。この実施形態では、一方のローラ列5aを形成するすべての圧着ローラ5には針状体8が設けられている。他方のローラ列5bを形成するすべての圧着ローラ5には針状体8が設けられていない。その他の構成は先の実施形態と同様である。
この実施形態は、それぞれのビードセット部2aのドラム軸方向外側に、針状体8を設けない圧着ローラ5により形成された少なくとも1列のローラ列5bと、このローラ列5bよりもビードセット部2aから近い位置に配置された針状体8を設けた圧着ローラ5により形成された少なくとも1列のローラ列5aとを有している。
この実施形態では図9に例示するように、ターンアップ対象部分10aに、針状体8を設けた圧着ローラ5を押し当てて転動させた後に、針状体8を設けない圧着ローラ5を押し当てて転動させてターンアップすることになる。したがって、ローラ列5aの圧着ローラ5によってターンアップ対象部分10aに形成された穴を通じて、後からターンアップ対象部分10aを押圧するローラ列5bの圧着ローラ5により、ターンアップの際に巻き込んだエアをより確実に排出させることができる。即ち、この実施形態では、ローラ列5aの圧着ローラ5を、ターンアップ対象部分10aに穴を開けつつ押圧する治具として機能させ、ローラ列5bの圧着ローラ5を、ターンアップの際に巻き込んだエアを排出させる専用の治具として機能させている。
この実施形態のように、ターンアップ対象部分10aに、針状体8を設けない圧着ローラ5により形成された少なくとも1列のローラ列5bの圧着ローラ5を押し当てて転動させた後に、針状体8を設けた圧着ローラ5により形成された少なくとも1列のローラ列5aの圧着ローラ5を押し当てて転動させてターンアップすることにより、ターンアップの際に巻き込んだエアをより確実に排出させることが可能になる。尚、この実施形態のすべての圧着ローラ5に針状体8を設けることもできる。
圧着ローラ5をターンアップ対象部分10aに押し当てる際の押圧力は、すべての圧着ローラ5について同じ大きさに設定することも、異ならせることもできる。例えば、
針状体8を設けない圧着ローラ5をターンアップ対象部分10aに押し当てる際の押圧力を、針状体8が設けられた圧着ローラ5をターンアップ対象部分10aに押し当てる際の押圧力よりも大きく設定することもできる。
図8、図9に例示する実施形態では、一方のローラ列5bの針状体8を設けない圧着ローラ5を、ターンアップの際に巻き込んだエアを排出させる専用の治具として機能させているので、ターンアップ対象部分10aに押し当てる際の押圧力を、ローラ列5aの圧着ローラ5に比して、ローラ列5bの圧着ローラ5において高く設定することで、一段と優れたエア抜き効果を期待することができる。
圧着ローラ5によるターンアップ対象部分10aに押し当てる際の押圧力は、拡径抑制リング6の仕様を異ならせるだけでなく、その他、別の機構を採用して行うこともできる。
1 成形ドラム
2 サイドドラム部
2a ビードセット部
3 ターンアップ機構
4 押上レバー
5 圧着ローラ
5a、5b ローラ列
6 拡径抑制リング
7 移動部
8 針状体
9 回動軸
10 バンド部材
10a ターンアップ対象部分
11 インナーライナ
12 カーカス材
13 ビード部材
14 サイド部材
15 ベルト部材
16 ベルト材
17 トレッドゴム
G1 中間グリーンタイヤ
G2 グリーンタイヤ

Claims (10)

  1. インナーライナの外周側にカーカス材が積層された筒状のバンド部材が外周面に設置される成形ドラムと、前記バンド部材の筒軸方向両端部のターンアップ対象部分をターンアップするターンアップ機構とを備え、前記成形ドラムがドラム軸方向両端部にビードセット部を有し、前記ターンアップ機構が、それぞれのビードセット部のドラム軸方向外側でドラム周方向に間隔をあけて配置されてドラム軸方向に延在する複数の押上レバーと、それぞれの押上レバーの先端部に回転可能に設けられた圧着ローラと、それぞれの押上レバーを前記成形ドラムのドラム軸方向中央側に向かって移動させる移動部とを有し、前記圧着ローラが周方向に並んで環状に配置されたローラ列が形成され、前記成形ドラム上で成形された中間グリーンタイヤの外周面にベルト部材を接合してグリーンタイヤを成形する構成にした空気入りタイヤの成形装置において、
    前記ターンアップする前のそれぞれの前記ビードセット部のドラム軸方向外側に配置された前記圧着ローラのうち、少なくとも1つの圧着ローラの周面にローラ半径方向外側に突出する針状体を設け、前記針状体を設けた前記圧着ローラと、前記針状体を設けない前記圧着ローラとを混在させて、前記ターンアップ対象部分にそれぞれの前記圧着ローラを押し当てて転動させてターンアップする際に、前記ターンアップ対象部分に前記針状体を突き刺して貫通させる構成にしたことを特徴とする空気入りタイヤの成形装置。
  2. それぞれの前記ビードセット部のドラム軸方向外側に、前記ローラ列を筒軸方向にずらして複数列配置した請求項1に記載の空気入りタイヤの成形装置。
  3. それぞれの前記ビードセット部のドラム軸方向外側に、前記針状体を設けない前記圧着ローラにより形成された少なくとも1列の前記ローラ列と、このローラ列よりも前記ビードセット部から近い位置に配置された前記針状体を設けた前記圧着ローラにより形成された少なくとも1列の前記ローラ列とを有する請求項1または2に記載の空気入りタイヤの成形装置。
  4. 前記針状体を設けない前記圧着ローラを前記ターンアップ対象部分に押し当てる際の押圧力を、前記針状体が設けられた前記圧着ローラを前記ターンアップ対象部分に押し当てる際の押圧力よりも大きく設定した請求項1〜3のいずれかに記載の空気入りタイヤの成形装置。
  5. 前記針状体を前記圧着ローラの周面に着脱自在に設けた請求項1〜4のいずれかに記載の空気入りタイヤの成形装置。
  6. インナーライナの外周側にカーカス材が積層された筒状のバンド部材が外周面に設置される成形ドラムと、前記バンド部材の筒軸方向両端部のターンアップ対象部分をターンアップするターンアップ機構とを備え、前記成形ドラムがドラム軸方向両端部にビードセット部を有し、前記ターンアップ機構が、それぞれのビードセット部のドラム軸方向外側でドラム周方向に間隔をあけて配置されてドラム軸方向に延在する複数の押上レバーと、それぞれの押上レバーの先端部に回転可能に設けられた圧着ローラと、それぞれの押上レバーを前記成形ドラムのドラム軸方向中央側に向かって移動させる移動部とを有し、前記圧着ローラが周方向に並んで環状に配置されたローラ列が形成され、前記成形ドラム上で成形された中間グリーンタイヤの外周面にベルト部材を接合してグリーンタイヤを成形する構成にした空気入りタイヤの成形装置において、
    前記ターンアップする前のそれぞれの前記ビードセット部のドラム軸方向外側に配置された前記圧着ローラのうち、少なくとも1つの圧着ローラの周面にローラ半径方向外側に突出する針状体を着脱自在に設け、前記ターンアップ対象部分にそれぞれの前記圧着ローラを押し当てて転動させてターンアップする際に、前記ターンアップ対象部分に前記針状体を突き刺して貫通させる構成にしたことを特徴とする空気入りタイヤの成形装置。
  7. 成形ドラム上で、インナーライナの外周側にカーカス材が配置された筒状のバンド部材の筒軸方向両端部それぞれにビード部材を外挿して前記成形ドラムを構成するビードセット部に設置し、次いで、前記バンド部材の筒軸方向中央部を膨張させつつ、それぞれのビードセット部のドラム軸方向外側でドラム周方向に間隔をあけて配置されてドラム軸方向に延在する複数の押上レバーのそれぞれの先端部に設けられた圧着ローラを、それぞれの前記押上レバーを前記成形ドラムのドラム軸方向中央側に向かって移動させることにより、前記バンド部材の筒軸方向両端部それぞれの前記ビード部材を設置した位置よりも筒軸方向外側のターンアップ対象部分に押し当てて転動させながら前記ターンアップ対象部分をターンアップして、前記一対のビード部材を前記カーカス材で包み込んで円筒状の中間グリーンタイヤを成形し、前記中間グリーンタイヤの外周面にベルト部材を接合してグリーンタイヤを成形する空気入りタイヤの成形方法において、
    それぞれの前記ビードセット部のドラム軸方向外側で周方向に並んで環状に配置されてローラ列を形成する前記圧着ローラのうち、少なくとも1つの圧着ローラの周面にローラ半径方向外側に突出する針状体を設け、前記針状体を設けた前記圧着ローラと、前記針状体を設けない前記圧着ローラとを混在させて、前記ターンアップ対象部分にそれぞれの前記圧着ローラを押し当てて転動させながらターンアップする際に、前記針状体を前記ターンアップ対象部分に突き刺して貫通させることを特徴とする空気入りタイヤの成形方法。
  8. 前記ローラ列をドラム軸方向にずらして複数列配置し、この複数のローラ列の前記圧着ローラにより、それぞれの前記ターンアップ対象部分をターンアップする請求項7に記載の空気入りタイヤの成形方法。
  9. それぞれのターンアップ対象部分に、前記針状体を設けた前記圧着ローラにより形成された少なくとも1列のローラ列の圧着ローラを押し当てて転動させた後に、前記針状体を設けない前記圧着ローラにより形成された少なくとも1列のローラ列の圧着ローラを押し当てて転動させてターンアップする請求項7または8に記載の空気入りタイヤの成形方法。
  10. 前記針状体を設けない前記圧着ローラを前記ターンアップ対象部分に押し当てる際の押圧力を、前記針状体が設けられた前記圧着ローラを前記ターンアップ対象部分に押し当てる際の押圧力よりも大きく設定した請求項7〜9のいずれかに記載の空気入りタイヤの成形方法。
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