JP6612046B2 - ブーツ取付方法 - Google Patents

ブーツ取付方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6612046B2
JP6612046B2 JP2015064495A JP2015064495A JP6612046B2 JP 6612046 B2 JP6612046 B2 JP 6612046B2 JP 2015064495 A JP2015064495 A JP 2015064495A JP 2015064495 A JP2015064495 A JP 2015064495A JP 6612046 B2 JP6612046 B2 JP 6612046B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
boot
frequency induction
induction heating
mounting
heating coil
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2015064495A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016183736A (ja
Inventor
美香 小原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NTN Corp
Original Assignee
NTN Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NTN Corp filed Critical NTN Corp
Priority to JP2015064495A priority Critical patent/JP6612046B2/ja
Priority to PCT/JP2016/056428 priority patent/WO2016152420A1/ja
Priority to EP16768323.4A priority patent/EP3276198B1/en
Priority to US15/560,218 priority patent/US10907692B2/en
Priority to CN201680018289.7A priority patent/CN107429753B/zh
Publication of JP2016183736A publication Critical patent/JP2016183736A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6612046B2 publication Critical patent/JP6612046B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、等速自在継手用ブーツを取り付けるブーツ取付方法に関する。
例えば自動車や各種産業機械の動力伝達機構に組み込まれる等速自在継手には、継手内部への塵埃などの異物侵入防止や継手内部に封入されたグリースの漏洩防止を目的として、ブーツ(等速自在継手用ブーツ)が装着される。
等速自在継手(固定式等速自在継手)は、図7に示すように、軸方向に延びる複数のトラック溝1が内径面2に形成された外側継手部材3と、軸方向に延びる複数のトラック溝4が外径面5に円周方向等間隔に形成された内側継手部材6と、外側継手部材3のトラック溝1と内側継手部材6のトラック溝4との間に介在してトルクを伝達する複数のボール7と、外側継手部材3の内径面2と内側継手部材6の外径面5との間に介在してボール7を保持するケージ8とを備えている。
内側継手部材6の軸心孔の内周に雌スプライン9が形成され、シャフト10の端部雄スプライン11がこの内側継手部材6の軸心孔に嵌入されて、雌スプライン9と端部雄スプライン11とが嵌合する。また、シャフト10の端部雄スプライン11には、周方向溝12が形成され、この周方向溝12にストッパとしての止め輪13が装着されている。
そして、外側継手部材3の開口部はブーツ15にて密封される。ブーツ15は、大径の取付部15aと、小径の取付部15bと、大径の取付部15aと小径の取付部15bとを連結する蛇腹部15cとからなる。ブーツ15の大径の取付部15aは外側継手部材3の開口端で締結バンド16により締め付け固定され、その小径の取付部はシャフト10の所定部位で締結バンド17により締め付け固定されている。
このような締結バンドには、レバー式ブーツバンド(特許文献1)がある。すなわち、レバー式ブーツバンドは、リング部に形成されるバンド本体と、このバンド本体の接合部に付設されるレバーとを備えたものである。そして、レバーの内面がバンド本体の外径面に重ね合わさるように、レバーを折り返すものである。
また、締結バンドには、係合爪と係合孔による締付バンド(特許文献2)がある。この特許文献2に記載のものでは、外径側に膨出する耳部を形成し、この耳部を収縮させることによって、リング部を縮径させるものである。
しかしながら、このようなバンドを用いる場合、バンドを別部品として使用する必要があり、部品点数が多くなり、等速自在継手の組立てに必要な製造コストが嵩むことになっていた。しかも、バンド装着状態においては、シール性を確保するには、バンドを所定の締め代で精度よく締め付ける必要があるが、高精度な締付を個体間でのばらつきを生じさせるには困難であった。
そこで、従来には、ブーツ端部と相手部材への取付固定に、締付バンド(ブーツバンド)を用いることなく、高周波誘導を用いるもの(特許文献3)、さらには、レーザ光を用いるもの(特許文献4)が提案されている。
高周波誘導を用いるものは、相手部材の被取付面にブーツ端部を外嵌した状態で、その外周部に高周波誘導加熱コイルを配置して、この高周波誘導加熱コイルに高周波電流を通電するものである。すなわち、通電性のある相手部材の被取付面が高周波によりブーツ端部を介して加熱され、その熱でブーツ端部と相手部材の被取付面とが接合一体化される。
また、レーザ光を用いるものでは、金属材料と樹脂材料とを、樹脂材料表面側からレーザ光を照射することで生じる物理的相互作用により、接合するものである。
特開2011−252594号公報 特表2004−510113号公報 特開2009−52688号公報 特開2009−185879号公報
高周波誘導を用いるものでは、従来のバンドを用いた締付け方法と比較して、部品点数を少なくでき、等速自在継手の組立を簡素化できる利点がある。ところで、通常、高周波での電磁誘導加熱は金属の熱処理等に用いられる。この加熱方法は、被加熱物に発生する誘導電流を利用しての自己発熱を用いており、導電性のある材料のみを加熱することができ、非導電性物質は加熱されない。
加熱時には、コイルと被加熱物にはクリアランス(スキマ)を設ける必要がある。これは電流が流れているコイルに被加熱物に接触させると、コイルが破損するためである。また、高周波誘導を用いれば、急速加熱、表面加熱ができ、加熱温度は、発振周波数と電流、コイルと被加熱物の距離(ギャップ量)により変化する。
このため、高周波誘導加熱にて、ブーツを取付固定するには、高周波誘導加熱コイルの配置を、シャフト(もしくは外側継手部材)と同心上とする必要がある。すなわち、周方向のどの位相においてもコイル−シャフト間(もしくは外側継手部材間)のギャップ量が均一でない場合、各位相における表面温度にバラツキが生じ、結果として接合力にもバラツキが生じることとなるからである。しかしながら、コイルの配置を、精度よく、シャフト(もしくは外側継手部材)と同心上とするのは困難であり、ギャップ量を均一にすることはできないおそれがある。
レーザ光を用いるものでは、レーザ照射装置を設ける必要があり、しかも、被照射部に対してレーザ光を周方向全周及び軸方向全長にわたって照射する必要がある。このため、装置として複雑化して高コストとなる。
そこで、本発明は、周方向に接着力(接合力)が均一となって、安定した接合力を得ることが可能なブーツ取付方法およびこの方法を用いた等速自在継手を提供する。
本発明の第1のブーツ取付方法は、金属製の相手部材にブーツ端部が取付固定される等速自在継手用ブーツの取付方法であって、相手部材の外径面である被取付面にブーツ端部を外嵌させた後、リング状をなす高周波誘導加熱コイルを、その内径面をブーツ端部の反取付面である外径面に接触させた状態でこのブーツ端部に外嵌し、この高周波誘導加熱コイルへ高周波電流を通電して前記相手部材の被取付面の表層部分のみを高周波誘導により加熱し、ブーツ端部の内径面である取付面と前記相手部材の外径面である被取付面とを接合一体化するものであり、高周波誘導加熱コイルは、非分割性のリング体からなり、この高周波誘導加熱コイルの内径面及びブーツ端部の反取付面である外径面を、ブーツ内部側からブーツ外部側に向って縮径するテーパ面とするものである。
また、第2の第1のブーツ取付方法は、金属製の相手部材にブーツ端部が取付固定される等速自在継手用ブーツの取付方法であって、相手部材の外径面である被取付面にブーツ端部を外嵌させた後、リング状をなす高周波誘導加熱コイルを、その内径面をブーツ端部の反取付面である外径面に接触させた状態でこのブーツ端部に外嵌し、この高周波誘導加熱コイルへ高周波電流を通電して前記相手部材の被取付面の表層部分のみを高周波誘導により加熱し、ブーツ端部の内径面である取付面と前記相手部材の外径面である被取付面とを接合一体化するものであり、前記高周波誘導加熱コイルは、非分割性のリング体からなり、この高周波誘導加熱コイルの内径面及びブーツ端部の反取付面である外径面を、ブーツ内部側からブーツ外部側に向って縮径するテーパ面とし、このテーパ面のテーパ角度を5°〜30°とするものである。
本発明のブーツ取付方法によれば、高周波誘導加熱コイルに高周波電流を流すと、電磁誘導作用によって導電体である金属製の相手部材は、鉄損(渦電流損とヒステリシス損の和)により発熱し、この熱で、相手部材に接しているブーツ端部の境界部が分解温度以上に急速に加熱して分解され、泡が発生する。これにより、前記した泡の周辺部分の高温の融液と相手部材の表面に高温・高圧の条件が発生して、ブーツ端部の取付面と相手部材の被取付面との間には、接合部が得られる。これによって、金属製の相手部材にブーツ端部が取付固定される。
この方法では、高周波誘導加熱コイルと、被加熱物(相手部材)との間に、ブーツ端部が存在(介在)されることになる。ブーツ材質は樹脂であり、非導電性物質である。このため、高周波誘導加熱コイルとブーツ端部とが接触しても高周波誘導加熱コイルが破損することはない。また、ブーツ端部の肉厚としては通常は一定であるため、高周波誘導加熱コイルをブーツ端部の取付面外径(反被着面)と接触させることにより、被加熱物である相手部材と高周波誘導加熱コイルのギャップを(周方向に)正確に保つことができる。
ブーツ端部の取付面(内径)直径と相手部材の被取付面(外径)直径の比を、0.995〜0.98の締め代とするのが好ましい。ブーツ端部の取付面/相手部材の被取付面の直径の比が0.995以上(締め代が小さい側)では、金属とブーツ材のミクロ的な密着が不足し、0.98未満(締め代が大きい側)では、ブーツの圧入抵抗が大きく、組立に支障がでるおそれがある。
本発明の第3のブーツ取付方法は、金属製の相手部材にブーツ端部が取付固定される等速自在継手用ブーツの取付方法であって、相手部材の外径面である被取付面にブーツ端部を外嵌させた後、リング状をなす高周波誘導加熱コイルを、その内径面をブーツ端部の反取付面である外径面に接触させた状態でこのブーツ端部に外嵌し、この高周波誘導加熱コイルへ高周波電流を通電して前記相手部材の被取付面の表層部分のみを高周波誘導により加熱し、ブーツ端部の内径面である取付面と前記相手部材の外径面である被取付面とを接合一体化するものであり、前記高周波誘導加熱コイルは、この内径面とブーツ端部の反取付面である外径面との接触を締め代とするものである。また、高周波誘導加熱コイルは、2つの円弧状体を組み合わせてなる分割可能なリング体であり、この内径面とブーツ端部の反取付面である外径面との接触を締め代とするのが好ましい。ブーツが少しでも締め代状態となると、接合部の周方向でのギャップ量が安定する。また、締め代が大きくなりすぎるとコイルを完全に閉じることができなくなり、その機能を果たせない(高周波誘導加熱コイルを構成しない)。このため、この場合、0.05mm〜0.3mmの締め代とするのが好ましい。
高周波誘導加熱コイルは、非分割性のリング体からなり、この高周波誘導加熱コイルの内径面及びブーツ端部の反取付面である外径面を、ブーツ内部側からブーツ外部側に向って縮径するテーパ面とすることもできる。このように設定することによって、高周波誘導加熱コイルを、拡径している側からブーツ端部の小径側から嵌入することができる。
前記テーパ面のテーパ角度としては、5°〜30°とすることができる。これは、ブーツの成型性に基づくものであるが、5°未満では、嵌入性に劣り、30°を越えれば、被加熱部に対するコイルのギャップが軸方向端部において大きな差が生じて、相手部材の表面温度にバラツキが生じるおそれがある。
ブーツ材質を熱可塑性ポリエステル系エラストマーとするのが好ましい。熱可塑性ポリエステル系エラストマーは、機械的強度、成形性、弾性に優れておりブーツに必要とされる屈曲耐久性等の機能を具備させる素材として好ましい。
本発明に係るブーツ取付方法を用いた第1の等速自在継手は、外側継手部材と、内側継手部材と、外側継手部材と内側継手部材との間に介在されるトルク伝達部材とを備え、外側継手部材の開口部がブーツにて密封され、ブーツは、外側継手部材の開口部側の外径面に形成されたブーツ装着部に装着される大径の取付部と、内側継手部材に嵌入されるシャフトにおけるブーツ装着部に装着される小径の取付部と、大径の取付部と小径の取付部とを連結する屈曲部とからなる等速自在継手であって、ブーツの大径の取付部を前記ブーツ端部とするとともに、外側継手部材の開口部側の外径面に形成されたブーツ装着部を前記相手部材の被取付面として、前記ブーツ取付方法を用いて、ブーツの大径の取付部と外側継手部材のブーツ装着部とを接合一体化しているものである。
本発明に係るブーツ取付方法を用いた第2の等速自在継手は、外側継手部材と、内側継手部材と、外側継手部材と内側継手部材との間に介在されるトルク伝達部材とを備え、外側継手部材の開口部がブーツにて密封され、ブーツは、外側継手部材の開口部側の外径面に形成されたブーツ装着部に装着される大径の取付部と、内側継手部材に嵌入されるシャフトにおけるブーツ装着部に装着される小径の取付部と、大径の取付部と小径の取付部とを連結する屈曲部とからなる等速自在継手であって、ブーツの小径の取付部を前記ブーツ端部とするとともに、シャフトにおけるブーツ装着部を前記相手部材の被取付面として、前記ブーツ取付方法を用いて、ブーツの小径の取付部とシャフトのブーツ装着部とを接合一体化しているものである。
本発明では、被加熱物である相手部材と高周波誘導加熱コイルのギャップを(周方向に)正確に保つことができるので、周方向の接着力(接合力)が均一となって、安定した接合力を発揮する。しかも、相手部材と高周波誘導加熱コイルとの相対的な移動を必要とせず、高周波誘導加熱コイルを有する高周波誘導加熱装置のコンパクト化および軽量化を図ることができ、低コストに寄与する。
ブーツ端部の取付面と相手部材の被取付面とを締め代としたり、コイルの内径面とブーツ端部の反取付面である外径面との接触を締め代としたりすることによって、ブーツ端部と相手部材との密着度が高まり、接合の信頼性の向上を図ることができる。
高周波誘導加熱コイルの内径面及びブーツ端部の反取付面である外径面をテーパ面とすることによって、コイルの装着性の向上を図ることができ、また、コイルとブーツ端部との密着力が大となるように、コイルを押し込むことができ、より安定した接合力を得ることができる。
ブーツ材料に熱可塑性ポリエステル系エラストマーを用いれば、熱変形しにくく、耐熱温度が高いため、この素材を等速自在継手の作動時など高温化に晒されるブーツに適用すると、高温によりブーツの耐久性が低下するのを防止することができる。特に、熱可塑性ポリエステル系エラストマーの分解温度が400℃〜500℃程度であり、電磁誘導加熱で得られ易い温度帯であり、このブーツ取付方法に用いるブーツ材料として最適となる。
前記ブーツ取付方法を用いた等速自在継手では、ブーツを安定した接合力で接合することができ、長期にわたって優れたシール性を発揮する。
本発明の等速自在継手におけるブーツ取付状態を示す断面図である。 高周波誘導加熱コイルの装着方法を示し、(a)は外側継手部材側の拡大断面図であり、(b)はシャフト側の拡大断面図である。 非分離タイプの高周波誘導加熱コイルを用いてブーツを取り付けた後の等速自在継手の断面図である。 分離タイプの高周波誘導加熱コイルを用いてブーツを取り付けている状態の側面図である。 ブーツと分離タイプの高周波誘導加熱コイルとの関係を示す横断面図である。 前記図4に示す分離タイプの高周波誘導加熱コイルを用いてブーツを取付けた後の等速自在継手を示す断面図である。 ブーツバンドを用いてブーツを取付けた後の等速自在継手を示す断面図である。
以下本発明の実施の形態を図1〜図6に基づいて説明する。図3は本発明に係る等速自在継手(バーフィールド型の固定式等速自在継手)を示している。軸方向に延びる複数のトラック溝21が内径面22に円周方向等間隔に形成された外側継手部材23と、軸方向に延びる複数のトラック溝24が外径面25に円周方向等間隔に形成された内側継手部材26と、外側継手部材23のトラック溝21と内側継手部材26のトラック溝24との間に介在してトルクを伝達するトルク伝達部材としての複数のボール27と、外側継手部材23の内径面22と内側継手部材26の外径面25との間に介在してボール27を保持するケージ28とを備えている。
内側継手部材26の軸心孔の内周に雌スプライン29が形成され、シャフト30の端部雄スプライン31がこの内側継手部材26の軸心孔に嵌入されて、雌スプライン29と端部雄スプライン31とが嵌合する。また、シャフト30の端部雄スプライン31には、周方向溝32が形成され、この周方向溝32にストッパとしての止め輪33が装着されている。
そして、外側継手部材23の開口部はブーツ35にて密封される。ブーツ35は、大径の取付部(ブーツ端部)35aと、小径の取付部(ブーツ端部)35bと、大径の取付部35aと小径の取付部35bとを連結する屈曲部としての蛇腹部35cとからなる。ブーツ材質としては、ポリエステル系、シリコーン系、ポリウレタン系、ポリオレフィン系、ポリアミド系、ポリスチレン系、塩化ビニル系、フッ素系等の熱可塑性エラストマーを主成分とする樹脂材料で形成される。本実施形態ではこの中でも、コストに対して機械的強度、耐熱性、耐油性等に優れた特性を示すポリエステル系の熱可塑性エラストマー(熱可塑性ポリエステルエラストマー)を主成分とする樹脂材料で形成される。
ブーツ35の大径の取付部(一方のブーツ端部)35aは外側継手部材23の開口側の外径面の被取付面(金属製の相手部材の被取付面)40に取付固定され、小径の取付部(他方のブーツ端部)35bはシャフト30の大径部の外径面(金属製の相手部材の被取付面)41に取付固定される。
これらの取付固定には、図1と図2に示すように、高周波誘導加熱コイル50(50A,50B)を用いる。この場合、ブーツ端部35a、35bが、反取付面である外径面45A,45Bを、ブーツ内部側からブーツ外部側に向って縮径するテーパ面51A,51Bとしている。このテーパ面51A,51Bの傾斜角度θとしては、5°〜30°程度に設定される。
また、高周波誘導加熱コイル50(50A,50B)はリング体をなし、その内径面50Aa,50Baは、ブーツ内部側からブーツ外部側に向って縮径するテーパ面52A、52Bとされる。このテーパ面52A、52Bの傾斜角度θ1としても、5°〜30°程度に設定される。これらの高周波誘導加熱コイル50A,50Bは導電性のある銅線等からなり、中実体であっても、中空体であってもよい。中空体であれば、内部に冷却水を通すことができる。また、中実体であれば、この高周波誘導加熱コイル50A,50Bとは別に冷却ジャケットを設けてもよい。
次に、図1及び図2に示す高周波誘導加熱コイル50(50A,50B)を用いたブーツの取付方法を説明する。まず、外側継手部材23側について説明する。この場合、図2(a)に示すように、外側継手部材23のブーツ装着部である被取付面40に、一方のブーツ端部35aを外嵌した状態とする。次に、高周波誘導加熱コイル50Aを、外側継手部材23の反開口部側から一方のブーツ端部35aに嵌入する。この嵌入では、コイル50Aの嵌入方向下流側の内径寸法DAが大となり、ブーツ端部35aの嵌入方向上流側の外径寸法Daが小となっている。すなわち、DA>Daであり、このように設定されることにより、滑らかに嵌入することができる。なお、高周波誘導加熱コイル50Aの最小内径寸法は外側継手部材23の最大外径よりも大きい径となっている。
また、シャフト30側においては、図2(b)に示すように、シャフト30のブーツ装着部である被取付面41に、他方のブーツ端部35bを外嵌した状態とする。次に、高周波誘導加熱コイル50Bを、反等速自在継手側から他方のブーツ端部35bに嵌入する。この嵌入では、コイル50Bの嵌入方向下流側の内径寸法DBが大となり、ブーツ端部35bの嵌入方向上流側がその外径寸法Dbが小となっている。すなわち、DB>Dbであり、このように設定されることにより、滑らかに嵌入することができる。なお、高周波誘導加熱コイル50Bの最小内径寸法はシャフト30の最大外径よりも大きい径となっている。
このように、高周波誘導加熱コイル50(50A,50B)が、それぞれ、図1に示すように、セットされた状態において、コイル50A,50Bに高周波電流を流す。この際、電磁誘導作用によって導電体である金属(外側継手部材23の被取付面40、シャフト30の被取付面41)は、鉄損(渦電流損とヒステリシス損の和)により発熱し、この熱で、金属(外側継手部材23の被取付面40、シャフト30の被取付面41)に接している樹脂(一方のブーツ端部35aの取付面53A,他方のブーツ端部35bの取付面53B)の境界部が分解温度以上に急速に加熱して分解され、泡が発生する。これにより、前記した泡の周辺部分の高温の融液と金属(外側継手部材23の被取付面40、シャフト30の被取付面41)の表面に高温・高圧の条件が発生して、図1に示すように、ブーツ35の一方の端部35aの取付面53Aと外側継手部材23の被取付面40との間およびブーツ35の他方の端部35bの取付面53Bとシャフト30の被取付面41との間には、接合部55、56(図3参照)が得られる。
この結果、ブーツ端部35aの取付面53Aと外側継手部材23の被取付面40およびブーツ端部35bの取付面53Bとシャフト30の被取付面41をそれぞれ接合一体化して、ブーツ端部35aを外側継手部材23へ取付固定し、ブーツ端部35bをシャフト30へ取付固定することができる。
次に、図4は、高周波誘導加熱コイル50A,50Bが、一対の円弧状体60A,60A,60B,60Bを組み合わせてなる分割可能なリング体である。このため、ブーツ端部35a、35b(図6参照)の外径面45A,45Bが円筒面61A、61Bに形成される。
従って、この分割タイプの高周波誘導加熱コイル50A,50Bとしては、円弧状体60A,60Aを、外側継手部材23に対して外径方向から装着(セット)することができ、円弧状体60B,60Bを、シャフト30に対して外径方向から装着(セット)することができる。図5はブーツ端部35bの取付面53Bとシャフト30の被取付面41において高周波誘導加熱コイル50Bを装着した断面図を示している。図5で円弧状体60B、60Bは半円形状を示している。このように分割タイプの高周波誘導加熱コイル50A、50Bはブーツ35を外側継手部材23やシャフト30に装着した後に外径方向から装着(セット)できる。
この分割タイプの高周波誘導加熱コイル50(50A,50B)が、それぞれ、図4に示すように、セットされた状態において、コイル50A,50Bの高周波電流を流せば、前記したように、ブーツ端部35aの取付面53Aと外側継手部材23に被取付面40およびブーツ端部35bの取付面53Bとシャフト30の被取付面41をそれぞれ接合一体化して、図6に示すように、ブーツ端部35aを外側継手部材23へ取付固定し、ブーツ端部35bをシャフト30へ取付固定することができる。
このように、前記したブーツ取付方法では、高周波誘導加熱コイル50A,50Bと、被加熱物(相手部材)との間に、ブーツ端部35a、35bが存在(介在)されることになる。ブーツ材質は、ゴムや樹脂等であり、非導電性物質である。このため、高周波誘導加熱コイル50A,50Bとブーツ端部35a、35bとが接触しても高周波誘導加熱コイル50A,50Bが破損することはない。また、ブーツ端部35a、35bの肉厚としては通常は一定であるため、高周波誘導加熱コイル50A,50Bをブーツ端部35a、35bの取付面外径(反被着面)と接触させることにより、被加熱物である相手部材と高周波誘導加熱コイル50A,50Bのギャップを(周方向に)正確に保つことができる。
すなわち、被加熱物である相手部材(外側継手部材23やシャフト30)と高周波誘導加熱コイル50A,50Bのギャップを(周方向に)正確に保つことができるので、周方向の接着力(接合力)が均一となって、安定した接合力を発揮する。しかも、相手部材(外側継手部材23やシャフト30)と高周波誘導加熱コイル50A,50Bとの相対的な移動を必要とせず、高周波誘導加熱コイル50A,50Bを有する高周波誘導加熱装置のコンパクト化および軽量化を図ることができ、低コストに寄与する。
ところで、ブーツ端部35a、35bの取付面53A、53Bと相手部材(外側継手部材23やシャフト30)の被取付面40,41との直径比を0.995〜0.98の締め代とするのが好ましい。締め代が0.995以上では、金属(外側継手部材23やシャフト30)とブーツ材のミクロ的な密着が不足し、0.98より大きい締め代では、ブーツ35の圧入抵抗が大きく、組立に支障が出るおそれがある。
また、図1等に示すように、高周波誘導加熱コイル50A,50Bの内径面及びブーツ端部35a、35bの反取付面である外径面45A,45Bを、ブーツ内部側からブーツ外部側に向って縮径するテーパ面51A,51B,52A,52Bとしたものでは、高周波誘導加熱コイル50A,50Bを、拡径している側をブーツ端部35a、35bの小径側から嵌入することができる。すなわち、高周波誘導加熱コイル50A,50Bの装着性の向上を図ることができる。また、このようにテーパ面同士を接触させる場合、この接触した状態からさらに高周波誘導加熱コイル50A,50Bを押し込むことによって、その密着力を大きくとることができる。これによって、より安定した接合力を得ることができる。
なお、テーパ面51A,51B,52A,52Bのテーパ角度を5°〜30°としたのは、ブーツ35の成型性に基づくものであるが、5°未満では、嵌入性に劣り、30°を越えれば、被加熱部に対する高周波誘導加熱コイル50A,50Bのギャップが軸方向端部において大きな差が生じて、相手部材の表面温度にバラツキが生じるおそれがある。
図4に示すように、分離タイプの高周波誘導加熱コイル50A,50Bを用いれば、この内径面50Aa,50Baとブーツ端部35a,35bの反取付面である外径面45A,45Bとの接触を締め代とするのが好ましい。ブーツ35が少しでも締め代状態となると、接合部の周方向でのギャップ量が安定する。また、締め代が大きくなりすぎると高周波誘導加熱コイル50A,50Bを完全に閉じることができなくなり、その機能を果たせない(高周波誘導加熱コイル50A,50Bを構成しない)。このため、この場合、0.05mm〜0.3mmの締め代とするのが好ましい。
なお、ブーツ端部35a(35b)とコイル50A(50B)の内径差は、コイル50A(50B)を閉じたときにブーツ材質の弾性変形により完全に密着できる範囲内であれば問題ないが、0mm〜0.3mmの範囲であってもよい。
ブーツ材質を熱可塑性ポリエステル系エラストマーとするのが好ましい。熱可塑性ポリエステル系エラストマーは、機械的強度、成形性、弾性に優れておりブーツに必要とされる屈曲耐久性等の機能を具備させる素材として好ましい。また、熱可塑性ポリエステル系エラストマーは熱変形しにくく、耐熱温度が高いため、この素材を等速自在継手の作動時など高温化に晒されるブーツに適用すると、高温によりブーツの耐久性が低下するのを防止することができる。特に、熱可塑性ポリエステル系エラストマーの分解温度が400℃〜500℃程度であり、電磁誘導加熱で得られ易い温度帯であり、このブーツ取付方法に用いるブーツ材料として最適となる。
以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明は前記実施形態に限定されることなく種々の変形が可能であって、前記実施形態では、外側継手部材側およびシャフト側においても、ブーツバンドを使用しないで、高周波誘導加熱を用いるものであったが、いずれか一方をブーツバンドを使用した既存の方法で取付固定するものであってもよい。
また、ブーツ端部35a、35bと高周波誘導加熱コイル50A,50Bとは、接触していても接触していなくてもいずれでもよいが、被加熱物(相手部材)とコイルとのギャップは周方向全周において均一であるのが好ましいので、接触するのが好ましい。
固定式等速自在継手として、図例のものに限らず、アンダーカットフリータイプの固定式等速自在継手であっても、ダブルオフセットタイプ、クロスグルーブタイプ、トリポードタイプの摺動式等速自在継手であってもよい。
ブーツ端部とシャフトとの締め代を変化させて、各締め代毎にブーツ装着性や接合力について調べた。その結果を次の表1及び表2で示す。表1及び表2は、ブーツ端部の内径(直径)と相手部材の被取付面の外径(直径)の締め代についての星取表であり、表1は、ブーツ端部(取付部)35bとシャフト30との接合を示し、ブーツ端部(取付部)35bの内径寸法が22mm(直径)の場合であり、表2は、ブーツ端部(取付部)35aと外側継手部材(外輪)23との接合を示し、ブーツ端部(取付部)35aの内径寸法が70mm(直径)の場合である。表1及び表2で、◎は優れていることを示し、○は良いことを示し、△は可を示し、×は不可を示している。
Figure 0006612046
Figure 0006612046
この総合評価から、ブーツ端部の取付面に内径と相手部材の被取付面の外径の直径における比を0.995〜0.98の締め代とするのが好ましいことが分かる。すなわち、この範囲が総合評価の△〜○となっている。
23 外側継手部材
26 内側継手部材
30 シャフト
35 ブーツ
35a ブーツ端部(取付部)
35a ブーツ端部(取付部)
40、41 被取付面
45A,45B 外径面
50、50A,50B 高周波誘導加熱コイル
50Aa、50Bb 内径面
51A,51B テーパ面
52A、52B テーパ面
53A、53B 取付面
60A,60A,60B,60B 円弧状体

Claims (7)

  1. 金属製の相手部材にブーツ端部が取付固定される等速自在継手用ブーツの取付方法であって、
    相手部材の外径面である被取付面にブーツ端部を外嵌させた後、リング状をなす高周波誘導加熱コイルを、その内径面をブーツ端部の反取付面である外径面に接触させた状態でこのブーツ端部に外嵌し、この高周波誘導加熱コイルへ高周波電流を通電して前記相手部材の被取付面の表層部分のみを高周波誘導により加熱し、ブーツ端部の内径面である取付面と前記相手部材の外径面である被取付面とを接合一体化するものであり、高周波誘導加熱コイルは、非分割性のリング体からなり、この高周波誘導加熱コイルの内径面及びブーツ端部の反取付面である外径面を、ブーツ内部側からブーツ外部側に向って縮径するテーパ面とすることを特徴とするブーツ取付方法。
  2. 金属製の相手部材にブーツ端部が取付固定される等速自在継手用ブーツの取付方法であって、
    相手部材の外径面である被取付面にブーツ端部を外嵌させた後、リング状をなす高周波誘導加熱コイルを、その内径面をブーツ端部の反取付面である外径面に接触させた状態でこのブーツ端部に外嵌し、この高周波誘導加熱コイルへ高周波電流を通電して前記相手部材の被取付面の表層部分のみを高周波誘導により加熱し、ブーツ端部の内径面である取付面と前記相手部材の外径面である被取付面とを接合一体化するものであり、前記高周波誘導加熱コイルは、非分割性のリング体からなり、この高周波誘導加熱コイルの内径面及びブーツ端部の反取付面である外径面を、ブーツ内部側からブーツ外部側に向って縮径するテーパ面とし、このテーパ面のテーパ角度を5°〜30°とすることを特徴とするブーツ取付方法。
  3. ブーツ端部の取付面の内径と相手部材の被取付面の外径との直径における比を、0.995〜0.98の締め代とすることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のブーツ取付方法。
  4. 金属製の相手部材にブーツ端部が取付固定される等速自在継手用ブーツの取付方法であって、
    相手部材の外径面である被取付面にブーツ端部を外嵌させた後、リング状をなす高周波誘導加熱コイルを、その内径面をブーツ端部の反取付面である外径面に接触させた状態でこのブーツ端部に外嵌し、この高周波誘導加熱コイルへ高周波電流を通電して前記相手部材の被取付面の表層部分のみを高周波誘導により加熱し、ブーツ端部の内径面である取付面と前記相手部材の外径面である被取付面とを接合一体化するものであり、前記高周波誘導加熱コイルは、この内径面とブーツ端部の反取付面である外径面との接触を締め代とすることを特徴とするブーツ取付方法。
  5. 高周波誘導加熱コイルは、2つの円弧状体を組み合わせてなる分割可能なリング体であることを特徴とする請求項4に記載のブーツ取付方法。
  6. 高周波誘導加熱コイルの内径面とブーツ端部の反取付面である外径面とを、0.05mm〜0.3mmの締め代とすることを特徴とする請求項4又は請求項5に記載のブーツ取付方法。
  7. ブーツ材質を熱可塑性ポリエステル系エラストマーとすることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載のブーツ取付方法。
JP2015064495A 2015-03-26 2015-03-26 ブーツ取付方法 Expired - Fee Related JP6612046B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015064495A JP6612046B2 (ja) 2015-03-26 2015-03-26 ブーツ取付方法
PCT/JP2016/056428 WO2016152420A1 (ja) 2015-03-26 2016-03-02 ブーツ取付方法および等速自在継手
EP16768323.4A EP3276198B1 (en) 2015-03-26 2016-03-02 Boot attachment method and constant velocity universal joint
US15/560,218 US10907692B2 (en) 2015-03-26 2016-03-02 Boot attachment method and constant velocity universal joint
CN201680018289.7A CN107429753B (zh) 2015-03-26 2016-03-02 保护罩安装方法以及等速万向联轴器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015064495A JP6612046B2 (ja) 2015-03-26 2015-03-26 ブーツ取付方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016183736A JP2016183736A (ja) 2016-10-20
JP6612046B2 true JP6612046B2 (ja) 2019-11-27

Family

ID=57242770

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015064495A Expired - Fee Related JP6612046B2 (ja) 2015-03-26 2015-03-26 ブーツ取付方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6612046B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102018118492A1 (de) * 2018-07-31 2020-02-06 Schaeffler Technologies AG & Co. KG Verfahren zur Montage einer Tripodenrolle, Tripodenrolle sowie Gleichlaufgelenk mit der Tripodenrolle

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2721517B2 (ja) * 1988-09-24 1998-03-04 株式会社日立製作所 高周波誘導加熱用コイル
WO2009016813A1 (ja) * 2007-07-31 2009-02-05 Ntn Corporation ブーツ固定方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016183736A (ja) 2016-10-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5202887B2 (ja) ステアリング用ジョイント
JP6612046B2 (ja) ブーツ取付方法
WO2016152420A1 (ja) ブーツ取付方法および等速自在継手
JP6612049B2 (ja) ブーツ取付方法
JP6612048B2 (ja) ブーツ取付方法
JP2011085152A (ja) 動力伝達用軸およびアッセンブリ体
JP6612047B2 (ja) ブーツ取付方法
JP2007010029A (ja) 等速ジョイントの外輪
JP2010032002A (ja) 等速自在継手
JP5850181B2 (ja) 十字軸式自在継手の製造方法
JP2007162740A (ja) 摺動式等速自在継手
JP2020067114A (ja) 等速自在継手
JP2008208858A (ja) トリポート型等速ジョイント
JP2020020357A (ja) ブーツバンド
JP6359412B2 (ja) グロープラグ
JP5366378B2 (ja) 等速自在継手のブーツ固定方法
JP2009079697A (ja) 樹脂プーリ付き軸受
JP2015137696A (ja) 等速ジョイント組立体
JP5501752B2 (ja) 等速自在継手およびステアリング装置
WO2018020991A1 (ja) 等速自在継手
JP7116616B2 (ja) 配管用樹脂カバー及び外カバー
JP2007113614A (ja) 固定式等速自在継手
JP2010084900A (ja) ブーツバンドの取付構造および取付方法
JP2018084307A (ja) ダイナミックダンパの固定構造
JP2017155856A (ja) 等速自在継手

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180226

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181018

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181214

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190424

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190606

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20191016

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20191030

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6612046

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees