JP2011085152A - 動力伝達用軸およびアッセンブリ体 - Google Patents

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Abstract

【課題】素材径を小さくでき、材料費および旋削費を抑えることができて、低コストを実現できる動力伝達用軸(シャフト)、及び、このような動力伝達用軸を用いたアセンブリ体を提供する。
【解決手段】端部の雄スプライン31と、雄スプライン31が他部材の雌スプラインに嵌合された状態で、軸方向の押し込みを規制する係合用大径部37と、ブーツ装着用のブーツ溝33とを有する動力伝達用軸である。係合用大径部37の外径寸法をD2とし、雄スプライン31の最大外径寸法をD1とし、ブーツ溝33が設けられたブーツ装着部32の外径寸法をD4としたときに、D2<D1とするとともに、D2=D4とする。係合用大径部37及びブーツ装着部32の外径をシャフト素材の径として、そのシャフト素材の径のままとする。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば、自動車や各種産業機械の動力伝達系において使用される等速自在継手等に用いられる動力伝達用軸(シャフト)およびアッセンブリ体に関する。
等速自在継手に連結されるシャフトS1は、一般的には、図4に示すように、端部に雄スプライン1が形成されるとともに、この雄スプライン1から所定寸だけ離れた位置にブーツ装着部2が形成される。
ブーツ装着部2には、周方向のブーツ溝3が形成され、このブーツ溝3の両開口部には、周方向凸条4、5が設けられている。また、ブーツ装着部2と雄スプライン1との間には、小径部6が設けられている。この小径部6は、等速自在継手が作動角をとった場合に、シャフトS1が等速自在継手の外側継手部材に干渉しないように設けている。小径部6と雄スプライン1との間に、後述するように、等速自在継手の内側継手部材としての内輪11の雌スプラインに係合する係合用大径部7が設けられている。なお、係合用大径部7と小径部6との間にはテーパ部8が設けられ、小径部6とブーツ装着部2との間にテーパ部9が設けられている。また、雄スプライン1の端部(反ブーツ装着部側)には、周方向溝10が設けられている。
このようなシャフトS1においては、雄スプライン1の最大外径をD11とし、係合用大径部7の外径寸法をD12とし、小径部6の外径寸法をD13とし、ブーツ装着部2の最大外径寸法(周方向凸条4、5の外径寸法)をD14とした場合、D13<D11<D12<D14となるように設定される。
このように設定されたシャフトS1が、図5に示すように、等速自在継手の内側継手部材としての内輪11に嵌入一体化される。内輪11は、その外径面12に周方向に沿って所定ピッチで配設されるトラック溝13が設けられたものである。また、この内輪11の孔部14の内径面には雌スプライン15が設けられている。
この場合、内輪11の孔部14に対してシャフトS1の端部を矢印A方向に嵌入することになる。嵌入することによって、シャフトS1の端部の雄スプライン1と内輪11の雌スプライン15とが嵌合する。シャフトS1の嵌入は、係合用大径部7が内輪11の雌スプライン15の終端(一方の端縁)に係合するまで行われる。
また、周方向溝10には止め輪16が嵌着された状態でシャフトS1が内輪11の孔部14に嵌入される。嵌入中においては、雌スプライン15によって縮径するように抑えられ、係合用大径部7が内輪11の雌スプライン15の終端に係合した状態では、止め輪16が拡径して、内輪11の孔部14の端部(シャフトS1の嵌入先端部に対応する端部)に設けられた周方向切欠部17に係合することになる。
このため、止め輪16によって、シャフトS1の矢印B方向の抜けが規制され、係合用大径部7によってシャフトS1の矢印A方向の押し込みが規制される。したがって、シャフトS1の軸方向の変位がなくなる。
近年、対回転膨張性や耐久性等の面から多く使用されている樹脂ブーツを用いる場合、密着性を考慮して、装着時に樹脂ブーツに食い込むために、前記図4に示すような周方向凸条4、5を設けたブーツ溝3を用いることになる。これに対して図4に示すような周方向凸条4、5を設けないようにしたものもある(特許文献1)。この場合、ブーツ溝の形状を所定の形状としてブーツ溝の開口部にエッジ部を設け、ブーツが装着された際に、このエッジ部をブーツに食い込ませるようにしている。
このようなシャフトS1を成形する場合のシャフト素材径は、雄スプライン径、ブーツ溝径とのバランスにより決定され、図4に示すような従来のシャフトS1では、周方向凸条4、5の外径や係合用大径部7の外径が最大径部となっていた。
特許第3977975号公報
シャフトS1のコストを考えると、シャフトの素材径が小さいほど材料費が安く、低コスト化が可能である。しかしながら、図4のような従来のシャフト形状の場合、ブーツ溝3の周方向凸条4、5か、ブーツ溝3の径を小さく設定できた場合にはシャフト肩部径(係合用大径部7の外径)が最大となる。つまり、この場合、シャフトS1の素材径はブーツ溝3の周方向凸条4、5の径か、係合用大径部7の径により決まり、それ以下の径にはできなかった。そのため、素材径が比較的大径となって、低コスト化が望めなかった。また、周方向凸条4、5を設けないようにしたものであっても、係合用大径部7の径が基準となるので、この場合も素材径が比較的大径となって、低コスト化が望めなかった。
そこで、本発明は斯かる実情に鑑み、素材径を小さくでき、材料費および旋削費を抑えることができて、低コストを実現できる動力伝達用軸(シャフト)、及び、このような動力伝達用軸を用いたアセンブリ体を提供しようとするものである。
本発明の動力伝達用軸は、端部の雄スプラインと、この雄スプラインが他部材の雌スプラインに嵌合された状態で、軸方向の押し込みを規制する係合用大径部と、ブーツ装着用のブーツ溝とを有する動力伝達用軸であって、前記係合用大径部の外径寸法をD2とし、前記雄スプラインの最大外径寸法をD1とし、前記ブーツ溝が設けられたブーツ装着部の外径寸法をD4としたときに、D2<D1とするとともに、D2=D4とし、かつ、前記係合用大径部及びブーツ装着部の外径をシャフト素材の径として、そのシャフト素材の径のままとしたものである。
本発明の動力伝達用軸によれば、係合用大径部及びブーツ装着部の外径をシャフト素材の径として、そのシャフト素材の径のままとしたものであり、しかも、係合用大径部が端部の雄スプラインの外径よりも小さい。このため、従来のシャフトと比較して、雄スプラインが同じ径であれば、素材の最大径となる部位(係合用大径部)の径を小さくすることができる。すなわち、従来に比べて素材径を小さく設定でき、ブーツ溝及び雄スプラインの旋削代を小さくできる。雄スプラインは、転造もしくはスプラインプレス加工により成形され、転造下径もしくはプレス下径より、雄スプラインの凹条の内径を小さく、雄スプラインの凸条を大きく成形することができる。このため、端部の雄スプラインの外径を係合用大径部の外径よりも大きく設定できる。
材質を中炭素鋼とすることができる。また、雄スプラインが両端部に設けられ、各雄スプラインは、固定式等速自在継手と摺動式等速自在継手とのいずれの等速自在継手の雌スプラインにも嵌合可能である。
前記ブーツ装着部に装着されるブーツのブーツ材料を樹脂としたり、ゴムとしたりできる。樹脂としては、エステル系、オレフィン系、ウレタン系、アミド系、スチレン系等の熱可塑性エラストマーを用いることができる。また、ゴムとしては、クロロプレンゴム等を用いることができる。
本発明のアッセンブリ体は、前記動力伝達用軸と、等速自在継手の内側継手部材とが組み合わされてなるアッセンブリ体であって、動力伝達用軸の端部の雄スプラインを、前記内側継手部材の孔部の内径面に設けられた雌スプラインに嵌合させたものである。この場合、前記内側継手部材の雌スプラインにおいて、雄スプラインと係合用大径部との間の部位に対応する位置にぬすみ部を設けるようにするのが好ましい。
本発明の動力伝達用軸では、素材径を小さくでき、軸の材料費および旋削費を抑えることができ、低コスト化を実現できる。動力伝達用軸(シャフト)全体が平滑(フラット)により近い形状になるため、熱硬化処理を施す場合、熱処理時に熱処理硬化層深さの軸方向へのバラツキが少なくなり、品質が安定する。また、材質としても中炭素鋼を使用でき、特殊な材質を用いる必要がなく、低コストで安定して動力伝達用軸を提供できる。雄スプラインは、固定式等速自在継手と摺動式等速自在継手とのいずれの等速自在継手の雌スプラインにも嵌合可能であるものでは、汎用性に優れる。
使用するブーツとして、樹脂製であっても、ゴム製であってもよく、種々の材料のブーツに対応できる。
本発明のアッセンブリ体は、前記動力伝達用軸を用いるので、材料費および旋削費を抑えることができ、低コスト化を実現できる。また、内側継手部材にぬすみ部を設けるようにすれば、より軽量化を図ることができる。
本発明の実施形態を示す動力伝達用軸の側面図である。 前記図1に示す動力伝達用軸を用いたアッセンブリ体の断面図である。 アッセンブリ体の変形例を示す断面図である。 従来の動力伝達用軸の側面図である。 従来の動力伝達用軸を用いたアッセンブリ体の断面図である。
以下本発明の実施の形態を図1〜図3に基づいて説明する。
図1に本発明に係る動力伝達用軸(シャフト)を示している。このシャフトSは、図2に示すように、等速自在継手の内側継手部材である内輪41に嵌入固定されるものであり、端部に雄スプライン31が形成されるとともに、この雄スプライン31から所定寸だけ離れた位置にブーツ装着部32が形成される。このシャフトSの材質を中炭素鋼としている。炭素鋼とは、鉄と炭素の合金のことである。炭素鋼のうち、C含有量が約0.3[mass%]以下を低炭素鋼、約0.3〜0.7[mass%]を中炭素鋼、約0.7[mass%]以上を高炭素鋼と呼ぶ。
ブーツ装着部32には、周方向のブーツ溝33が形成されている。この場合のブーツ溝33には、従来のような周方向凸条を有さないものである。また、このブーツ溝33は、その溝底は、スプライン側のテーパ部33aと、反スプライン側の円弧部33cと、テーパ部33aと円弧部33cとの間のストレート部33bとからなる。このため、ブーツ溝33の反スプライン側においてエッジ部が形成され、図示省略のブーツがこのブーツ装着部32に装着された際に、このエッジ部がブーツに食い込んで安定した装着状態を維持できる。
また、ブーツ装着部32と雄スプライン31との間には、小径部36が設けられている。この小径部36は、等速自在継手が作動角をとった場合に、シャフトSが等速自在継手の外側継手部材に干渉しないように設けている。小径部36と雄スプライン31との間に、係合用大径部37が設けられている。なお、係合用大径部37と小径部36との間にはテーパ部38が設けられ、小径部36とブーツ装着部32との間にテーパ部39が設けられている。また、雄スプライン31の端部(反ブーツ装着部側)には、周方向溝40が設けられている。
この場合、雄スプライン31の最大外径をD1とし、係合用大径部37の外径寸法をD2とし、小径部36の外径寸法をD3とし、ブーツ装着部32の最大外径寸法をD4とした場合、D2<D1とし、D2=D4とする。すなわち、係合用大径部37及びブーツ装着部32の外径をシャフト素材の径として、そのシャフト素材の径のままとしたものである。なお、D3<D2となる。
雄スプライン31は、転造もしくはスプラインプレス加工により成形され、転造下径もしくはプレス下径より、雄スプライン31の凹条31aの内径を小さく、雄スプライン31の凸条31bを大きく成形することができる。このため、素材径が雄スプライン31の最大外径よりも小さくても、この雄スプライン31を形成した際には、この雄スプライン31の最大外径が係合用大径部37やブーツ装着部32の外径よりも大きく設定することができる。
ところで、このシャフトSが嵌入される等速自在継手の内側継手部材としての内輪41は、図2に示すように、その外径面42に周方向に沿って所定ピッチで配設されるトラック溝43が設けられたものである。また、この内輪41の孔部44の内径面には雌スプライン45が設けられている。
この場合、内輪41の孔部44に対してシャフトSの端部を矢印A方向に嵌入することになる。嵌入することによって、シャフトSの端部の雄スプライン31が内輪41の雌スプライン45に嵌合する。シャフトSの嵌入は、係合用大径部37が内輪41の雌スプライン45の一方のテーパ状端縁45aに係合するまで行われる。すなわち、このテーパ状端縁45aに係合用大径部37の内輪孔部側の端縁37aが当接する。
また、周方向溝40には止め輪46が嵌着された状態でシャフトSが内輪41の孔部44に嵌入される。嵌入中においては、止め輪46は雌スプライン45によって縮径するように抑えられ、係合用大径部37が内輪41の雌スプライン45の終端に係合した状態では、止め輪16が拡径して、内輪41の孔部44の端部(シャフトSの嵌入先端部に対応する端部)に設けられた周方向切欠部47に係合(嵌合)することになる。これによって、動力伝達用軸Sと等速自在継手の内輪41とが組み合わされてなるアッセンブリ体が構成される。
このため、止め輪46によって、シャフトSの矢印B方向の抜けが規制され、係合用大径部7によってシャフトSの矢印A方向の押し込みが規制される。したがって、シャフトS1の軸方向の変位がなくなえる。
また、このシャフトSにおいては、図示していない反対側の端部においても、図1に示すような雄スプライン31及びブーツ装着部32等が形成されている。
ブーツ装着部32に装着されるブーツ(図示省略)は、そのブーツ材料を樹脂としたり、ゴムとしたりできる。樹脂としては、エステル系、オレフィン系、ウレタン系、アミド系、スチレン系等の熱可塑性エラストマーを用いることができる。また、ゴムとしては、クロロプレンゴム等を用いることができる。
本発明では、係合用大径部37及びブーツ装着部32の外径をシャフト素材の径として、そのシャフト素材の径のままとしたものであり、しかも、係合用大径部37が端部の雄スプライン31の外径よりも小さい。このため、従来のシャフトと比較して、雄スプラインが同じ径であれば、素材の最大径となる部位(係合用大径部)の径を小さくすることができる。すなわち、従来に比べて素材径を小さく設定でき、ブーツ溝及び雄スプラインの旋削代を小さくできる。これにより、軸の材料費および旋削費を抑えることができ、低コスト化を実現できる。動力伝達用軸(シャフト)全体が平滑(フラット)により近い形状になるため、熱硬化処理を施す場合、熱処理時に熱処理硬化層深さの軸方向へのバラツキが少なくなり、品質が安定する。また、材質としても中炭素鋼を使用でき、特殊な材質を用いる必要がなく、低コストで安定して動力伝達用軸を提供できる。
このシャフト(動力伝達用軸)Sは、雄スプライン31は、固定式等速自在継手と摺動式等速自在継手とのいずれの等速自在継手の雌スプラインにも嵌合可能である。このため、動力伝達用軸Sは、汎用性に優れる。
使用するブーツとして、樹脂製であっても、ゴム製であってもよく、種々の材料のブーツに対応できる。
本発明のアッセンブリ体は、前記動力伝達用軸を用いるので、材料費および旋削費を抑えることができ、低コスト化を実現できる。
次に、図3は内輪41の変形例を示し、この場合、雌スプライン45、つまり雌スプライン45の凸条50において、雄スプライン31と大径部37との間の部位(小径部)55に対応する位置にぬすみ部(切欠部)56を設けている。すなわち、部位55に対応する位置においては、スプライン嵌合する必要がないので、このようにぬすみ部56を形成することができる。
この図3に示すアッセンブリ体における他の構成は前記図2に示すアッセンブリ体と同様であるので、図2と同一部材については図2と同一の符号を付してそれらの説明を省略する。このため、この図3に示すアッセンブリ体であっても、図2に示すアッセンブリ体と同様の作用効果を奏する。しかも、内輪41にぬすみ部56を設けることによって、より軽量化を図ることができる。
以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明は前記実施形態に限定されることなく種々の変形が可能であって、例えば、等速自在継手としては、固定式等速自在継手であっても、摺動式等速自在継手であってもよく、固定式等速自在継手としては、ツェッパ型やアンダーカットフリー型等の種々タイプのものに用いることができ、摺動式等速自在継手としては、ダブルオフセット型、トリポード型、クロスグルーブ型等の種々タイプのものに用いることができる。また、動力伝達用軸(シャフト)として、中実体であっても、中空体であってもよい。
動力伝達用軸(シャフト)の材質として、前記実施形態では中炭層鋼としたが、低炭素鋼であっても、高炭層鋼であってもよい。すなわち、このようなシャフトにおいては、鋼鉄が一般的だが、合金やカーボンなどの複合素材であってもよい。また、表面に熱硬化処理を施すようにするのが好ましい。熱硬化処理として、高周波焼入れや浸炭焼入れ等の種々の熱処理を採用することができる。ここで、高周波焼入れとは、高周波電流の流れているコイル中に焼入れに必要な部分を入れ、電磁誘導作用により、ジュール熱を発生させて、伝導性物体を加熱する原理を応用した焼入れ方法である。また、浸炭焼入れとは、低炭素材料の表面から炭素を浸入/拡散させ、その後に焼入れを行う方法である。
31 雄スプライン
32 ブーツ装着部
33 ブーツ溝
37 係合用大径部
45 雌スプライン
55 部位
56 ぬすみ部

Claims (8)

  1. 端部の雄スプラインと、この雄スプラインが他部材の雌スプラインに嵌合された状態で、軸方向の押し込みを規制する係合用大径部と、ブーツ装着用のブーツ溝とを有する動力伝達用軸であって、
    前記係合用大径部の外径寸法をD2とし、前記雄スプラインの最大外径寸法をD1とし、前記ブーツ溝が設けられたブーツ装着部の外径寸法をD4としたときに、D2<D1とするとともに、D2=D4とし、かつ、前記係合用大径部及びブーツ装着部の外径をシャフト素材の径として、そのシャフト素材の径のままとしたことを特徴とする動力伝達用軸。
  2. 材質を中炭素鋼としたことを特徴とする請求項1に記載の動力伝達用軸。
  3. 雄スプラインを転造加工又はプレス加工にて仕上げたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の動力伝達用軸。
  4. 雄スプラインが両端部に設けられ、各雄スプラインは、固定式等速自在継手と摺動式等速自在継手とのいずれの等速自在継手の雌スプラインにも嵌合可能であることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の動力伝達用軸。
  5. 前記ブーツ装着部に装着されるブーツのブーツ材料を樹脂としたことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の動力伝達用軸。
  6. 前記ブーツ装着部に装着されるブーツのブーツ材料をゴムとしたことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の動力伝達用軸。
  7. 前記請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の動力伝達用軸と、等速自在継手の内側継手部材とが組み合わされてなるアッセンブリ体であって、動力伝達用軸の端部の雄スプラインを、前記内側継手部材の孔部の内径面に設けられた雌スプラインに嵌合させたことを特徴とするアッセンブリ体。
  8. 前記内側継手部材の雌スプラインにおいて、雄スプラインと係合用大径部との間の部位に対応する位置にぬすみ部を設けたことを特徴とする請求項7に記載のアッセンブリ体。
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