JP6610896B2 - 車両の運転支援装置 - Google Patents

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Description

本発明は、自車両のサイドミラーに映らない死角領域に存在する他車両を検出した場合にドライバーに注意喚起を行う車両の運転支援装置に関する。
従来から、例えば、特許文献1等に提案されているように、自車両のサイドミラーに映らない死角領域に存在する他車両が検出されている場合に、ドライバーに注意喚起を行う死角車両注意喚起システムが知られている。死角車両注意喚起システムは、例えば、ブラインドスポットモニタと呼ばれて実用化されている。この死角車両注意喚起システムでは、レーダセンサ等の周辺センサを備え、この周辺センサによって、死角領域に存在する他車両を検出した場合に第1注意喚起を行う。これにより、サイドミラーに映らない他車両の存在をドライバーに知らせることができる。
また、死角車両注意喚起システムでは、第1注意喚起を行っている状況、つまり、死角領域に他車両が検出されている状況において、ドライバーが、他車両が検出されている方向へのウインカー操作をした場合、そのウインカーの作動を検出して、第1注意喚起よりも注意喚起レベルの高い第2注意喚起を行う。例えば、自車両の右側の死角領域に他車両が検出されている状況においては、右ウインカーの作動が検出されたときに第2注意喚起が行われる。この第2注意喚起によって、ドライバーに対して、ハンドル操作をしても大丈夫か確認させることができ、状況に応じてハンドル操作をとどまらせることができる。
この注意喚起は、例えば、左右のサイドミラーに内蔵したインジケータを用いて行われる。右側の死角領域に他車両が検出されている場合には右側のインジケータが点灯し、左側の死角領域に他車両が検出されている場合には左側のインジケータが点灯する。第1注意喚起は、例えば、インジケータの点灯によって行われ、第2注意喚起は、例えば、インジケータの点滅によって行われる。
ドライバーの運転を支援する他のシステムとして、例えば、特許文献2に提案されているように自動車線変更システムが知られている。自動車線変更システムでは、自動車線変更要求が発生した場合に、ウインカーを点滅させるとともに、電動パワーステアリングシステムを使ってステアリング機構に操舵トルクを付与することにより、ドライバーのハンドル操作無しに自車両の走行する車線を変更する。
こうした自動車線変更システムにおいては、周辺センサによって自車両の周辺を監視し、車線変更に支障となる他車両等の障害物が存在していないことを確認して車線変更が行われる。
特開2001−10433号公報 特開2009−248892号公報
車両に、上記の死角車両注意喚起システムと自動車線変更システムとを搭載することが考えられる。この場合、以下のような問題が発生する。
例えば、死角車両注意喚起システムにおいては、死角領域に存在する他車両だけではなく、死角領域に急速に接近している他車両についても、注意喚起の対象とした方が好ましい。その場合には、注意喚起の対象となる他車両の存在するエリアが広く設定される。
一方、自動車線変更システムは、自車両が車線変更するにあたって、安全上支障となる他車両が存在すると判断すれば自動車線変更を禁止する。この場合、自動車線変更システムが自動車線変更を禁止する条件と、死角車両注意喚起システムが注意喚起を行う条件とは一致しない。つまり、自動車線変更システムでは、自車両が安全に車線変更できる状況か否かに基づいて自動車線変更の実施の有無を決めるが、死角車両注意喚起システムでは、予め設定された条件にヒットした他車両の存在をドライバーに知らせるものであるため、実際には、車線変更をしても支障とならない他車両まで含んで注意喚起対象とする場合がある。
このため、死角車両注意喚起システムでは注意喚起の対象となる他車両が存在していると判断している一方で、自動車線変更システムでは安全に自動車線変更できると判断する状況が発生する。
従って、死角車両注意喚起システムによって第1注意喚起が行われている状況で、自動車線変更が実施されることが考えられる。自動車線変更が実施されるとウインカーが作動する。死角車両注意喚起システムは、このウインカーの作動を検出して、注意喚起を第1注意喚起から第2注意喚起に切り替える。このため、第2注意喚起が行われた状態で自動車線変更が開始されるため、ドライバーに、安全に車線変更できるのだろうかと、不安を感じさせてしまうおそれがある。
そうしたことを嫌って、自動車線変更が実施される場合には、死角車両注意喚起システムの作動をキャンセルさせる(例えば、注意喚起表示をオフにする)ことが考えられる。しかし、その場合には、死角車両注意喚起システムや自動車線変更システムで使用される周辺監視用のセンサが周囲を正しく監視していないのではないかと、ドライバーに不安を感じさせてしまうおそれがある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、死角車両注意喚起システムと自動車線変更システムとを備えた運転支援装置において、ドライバーに不安を感じさせないようにすることを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の車両の運転支援装置の特徴は、
自車両のサイドミラーに映らない死角領域に存在する他車両を検出した場合、および、前記死角領域に進入すると予測される他車両を検出した場合に第1注意喚起を行い(S21:Yes,S22:No,S23)、前記第1注意喚起が行われている状況で前記他車両が検出されている方向のウインカーが作動した場合に、前記第1注意喚起よりも注意喚起レベルの高い第2注意喚起を行う(S22:Yes,S25)死角車両注意喚起システム(10,11,12)と、
ドライバーのハンドル操作を必要とせずに自車両の走行する車線を自動変更する自動車線変更システム(20,12,21,22,23,30,31)と
を備えた車両の運転支援装置であって、
前記死角車両注意喚起システムによって前記第1注意喚起が行われている状況で(S22:No,S23)、前記自動車線変更システムの作動に伴って前記他車両が検出されている方向の前記ウインカーが作動した場合には、前記第2注意喚起が行われることを禁止して前記第1注意喚起を継続させる(S14,S22:Yes,S24:Yes,S23)自動車線変更時注意喚起制御手段(10,20)を備えたことにある。
本発明の車両の運転支援装置は、死角車両注意喚起システムと自動車線変更システムとを備えている。死角車両注意喚起システムは、自車両のサイドミラーに映らない死角領域に存在する他車両を検出した場合、および、死角領域に進入すると予測される他車両(例えば、設定時間内に死角領域に進入すると予測される他車両)を検出した場合に第1注意喚起を行う。これにより、ドライバーに対して、サイドミラーに映らない他車両の存在を知らせることができる。
また、死角車両注意喚起システムは、第1注意喚起が行われている状況で他車両が検出されている方向のウインカーが作動した場合に、第1注意喚起よりも注意喚起レベルの高い第2注意喚起を行う。これにより、ドライバーに対して、ハンドル操作をしても大丈夫か確認させることができ、状況に応じてハンドル操作をとどまらせることができる。
一方、自動車線変更システムは、ドライバーのハンドル操作を必要とせずに自車両の走行する車線を自動変更する。例えば、自動車線変更システムは、車線変更要求信号を検出して、その車線変更要求信号で表される方向へステアリング機構に操舵トルクを付与するなどして、自動車線変更を行う。この車線変更要求信号は、例えば、ドライバーの特定操作によって出力されてもよいし、ナビゲーション装置による目的地へのルートに従って車線変更が必要となったときに出力されるなどしてもよい。
こうした死角車両注意喚起システムと自動車線変更システムとを備えた運転支援装置においては、死角車両注意喚起システムによって第1注意喚起が行われている状況で、自動車線変更が実施されることが考えられる。この場合、死角車両注意喚起システムが、自動車線変更によるウインカーの作動を検出して、注意喚起を第1注意喚起から第2注意喚起に切り替えてしまうと、ドライバーに、安全に車線変更できるのだろうかと、不安を感じさせてしまうおそれがある。
そこで、本発明の運転支援装置は、自動車線変更時注意喚起制御手段を備えている。自動車線変更時注意喚起制御手段は、死角車両注意喚起システムによって第1注意喚起が行われている状況で、自動車線変更システムの作動に伴って他車両が検出されている方向のウインカーが作動した場合には、第2注意喚起が行われることを禁止して第1注意喚起を継続させる。従って、ドライバーに不安を感じさせないようにすることができる。また、第1注意喚起が継続されるため、ドライバーは、死角車両注意喚起システムが自車両周辺の他車両を監視していることを認識することができる。これらの結果、本発明の運転支援装置によれば、ドライバーに不安を感じさせないようにすることができる。
上記説明においては、発明の理解を助けるために、実施形態に対応する発明の構成要件に対して、実施形態で用いた符号を括弧書きで添えているが、発明の各構成要件は、前記符号によって規定される実施形態に限定されるものではない。
実施形態に係る車両の運転支援装置の概略システム構成図である。 インジケータを備えたサイドミラーの正面図である。 死角領域を表す平面図である。 注意喚起対象を説明する平面図である。 自動車線変更制御ルーチンおよび注意喚起制御ルーチンを表すフローチャートである。 自動車線変更の実施時における自車両の走行軌跡を表す平面図である。 モード切替制御ルーチンを表すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態に係る車両の運転支援装置について図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る車両の運転支援装置の概略システム構成を表す。運転支援装置は、車両(以下において、他の車両と区別するために、「自車両」と称呼される場合がある。)に搭載される。運転支援装置は、ブラインドスポットモニタECU10と、自動車線変更ECU20と、電動パワーステアリングECU30と、メータECU40とを備えている。
これらのECUは、マイクロコンピュータを主要部として備える電気制御装置(Electric Control Unit)であり、CAN(Controller Area Network)100を介して相互に情報を送信可能及び受信可能に接続されている。本明細書において、マイクロコンピュータは、CPU、ROM、RAM、不揮発性メモリ及びインターフェースI/F等を含む。CPUはROMに格納されたインストラクション(プログラム、ルーチン)を実行することにより各種機能を実現するようになっている。これらのECUは、幾つか又は全部が一つのECUに統合されてもよい。
また、CAN100には、車両状態および操作状態を検出する各種のセンサ(図示略)によって検出されたセンサ情報(車速、水平方向加速度、垂直方向加速度、ヨーレート、操舵角、操舵トルク、アクセル操作量、ブレーキ操作量などの情報)が送信され、各ECUにおいて適宜、センサ情報を利用できるようになっている。
ブラインドスポットモニタECU10は、ブラインドスポットモニタシステム(Blind Spot Monitor System)の中核となる制御装置である。以下、ブラインドスポットモニタシステムをBSMシステムと呼び、ブラインドスポットモニタECU10をBSM・ECU10と呼ぶ。BSMシステムは、本発明における死角車両注意喚起システムに相当する。BSM・ECU10には、右インジケータ11R、左インジケータ11L、右後方周辺センサ12R、および、左後方周辺センサ12Lが接続される。
右インジケータ11Rおよび左インジケータ11Lは、ドライバーに対して注意喚起を行うためのものである。右インジケータ11Rは、右のサイドミラーに組み込まれており、左インジケータ11Lは、左のサイドミラーに組み込まれており、両者は、互いに同じ構成である。以下、右インジケータ11Rと左インジケータ11Lとを区別する必要がない場合、両者をインジケータ11と呼ぶ。インジケータ11は、図2(右インジケータ11Rを表す)に示すようにサイドミラーSMの鏡が設けられている領域の一部にLEDを組み込んで構成されている。図2においては、その右側に、インジケータ11の拡大図が示されている。各インジケータ11は、BSM・ECU10から供給される点灯信号あるいは点滅信号によって、左右独立して点灯あるいは点滅する。
右後方周辺センサ12Rは、車体の右後コーナー部に設けられたレーダセンサであり、左後方周辺センサは、車体の左後コーナー部に設けられたレーダセンサである。右後方周辺センサ12Rと左後方周辺センサ12Lとは、検出領域が異なるだけで、互いに同じ構成である。以下、右後方周辺センサ12Rと左後方周辺センサ12Lとを区別する必要がない場合、両者を後方周辺センサ12と呼ぶ。
この後方周辺センサ12は、レーダ送受信部と信号処理部(図示略)とを備えており、レーダ送受信部が、ミリ波帯の電波(以下、「ミリ波」と称呼する。)を放射し、放射範囲内に存在する立体物(例えば、他車両、歩行者、自転車、建造物など)によって反射されたミリ波(即ち、反射波)を受信する。信号処理部は、送信したミリ波と受信した反射波との位相差、反射波の減衰レベル及びミリ波を送信してから反射波を受信するまでの時間等に基づいて、立体物を検出する。
右後方周辺センサ12Rは、車体の右後コーナー部から右斜め後方に向けた中心軸に対して左右所定角度の範囲を立体物の検出領域とし、左後方周辺センサ12Lは、車体の左後コーナー部から左斜め後方に向けた中心軸に対して左右所定角度の範囲を立体物の検出領域としている。右後方周辺センサ12Rの検出領域には、右サイドミラーでは映らない死角領域(右側死角領域)が含まれている。また、左後方周辺センサ12Lの検出領域には、左サイドミラーでは映らない死角領域(左側死角領域)が含まれている。
後方周辺センサ12は、検出した立体物に係る情報、例えば、自車両と立体物との距離、自車両と立体物との相対速度、自車両に対する立体物の相対位置等を表す情報(以下、後方周辺情報と呼ぶ)を所定時間の経過毎に取得し、BSM・ECU10に供給する。
BSMシステムは、他車両が死角領域に存在していることをドライバーに知らせることを主目的として設けられているため、以下、立体物を他車両と呼ぶ。
BSM・ECU10は、図3に示すように、自車両に対する右死角領域RRと左の死角領域RLとの相対位置を記憶している。この右死角領域RRは、右サイドミラーでは映らない(死角になりやすい)領域を含むように予め設定され、左の死角領域RLは、左サイドミラーでは映らない(死角になりやすい)領域を含むように予め設定された領域である。右の死角領域RRと左の死角領域RLとを区別する必要が無い場合は、両者を死角領域Rと呼ぶ。死角領域Rは、例えば、車両左右方向については、車体左右側面から外側に0.5m〜3.5mの範囲、前後方向については、車体後端の前方1mから後方4mの範囲に設定されている。死角領域Rは、車両に適した範囲に設定されるもので、この範囲に限るものでは無い。
BSM・ECU10は、後方周辺センサ12によって検出された後方周辺情報に基づいて、この死角領域Rに車体が一部でも入っている他車両が存在するか否かを判断し、死角領域Rに他車両が存在すると判断した場合には、この他車両を注意喚起対象とする。例えば、図4に示す例では、自車両C1の走行車線に隣接する右車線において、死角領域RRを並走している他車両C2については、注意喚起対象とされる。
また、BSM・ECU10は、後方周辺センサ12によって検出された後方周辺情報に基づいて、この死角領域Rに設定時間内に進入すると予測される他車両が存在するか否かを判断し、設定時間内に死角領域Rに進入すると予測される他車両が存在すると判断した場合には、その他車両を注意喚起対象とする。例えば、図4に示す例では、自車両C1の走行車線に隣接する左車線において、死角領域RLに急速に接近してくる他車両C3については、注意喚起対象とされる。
この予測は、後方周辺センサ12によって検出された他車両のそれぞれについて、自車両と他車両との距離、自車両と他車両との相対速度、自車両に対する他車両の相対位置等に基づいて行うことができる。この設定時間については、ドライバーの好みに応じた値に予め設定することができるようになっている。尚、後方周辺センサ12の検出領域は、死角領域Rだけでなく、死角領域RLに急速に接近してくる他車両C3を検出できるように、死角領域Rの後方となる所定範囲についても含まれている。
BSM・ECU10は、注意喚起対象が存在する場合には、注意喚起対象が存在するあるいは接近する死角領域Rの左右位置に応じたインジケータ11を点灯させる。つまり、注意喚起対象が右側の死角領域RRに存在するあるいは接近する場合には、右インジケータ11Rを点灯させ、注意喚起対象が左側の死角領域RLに存在するあるいは接近する場合には、左インジケータ11Lを点灯させる。これにより、ドライバーに対してサイドミラーに映らない他車両の存在を知らせることができる。
また、BSM・ECU10は、インジケータ11を点灯させている状況において、CAN100に送信されるウインカー作動信号を読み込む。そして、その点灯中のインジケータ11の方向(右インジケータ11Rの場合は右、左インジケータ11Lの場合は左)と同じ方向のウインカー作動信号を受信した場合、つまり注意喚起対象が存在する方向のウインカー作動信号を受信した場合、インジケータ11を点滅させる(点灯→点滅)。
注意喚起対象が検出されてインジケータ11が点灯している状況において、ドライバーが、注意喚起対象の存在する方向へ曲がろうとしてウインカー操作を行った場合には、インジケータ11が点滅する。これにより、ドライバーへの注意喚起レベルが高められる。こうして、ドライバーに対して、ハンドル操作をしても大丈夫か確認させることができ、状況に応じてハンドル操作をとどまらせることができる。
上述したインジケータ11の点灯が本発明の第1注意喚起に相当し、インジケータ11の点滅が本発明の第2注意喚起に相当する。第2注意喚起としては、本実施形態ではインジケータ11を点滅させるが、例えば、インジケータ11の点滅に加えてあるいは代えて、ブザー音、あるいは、音声アナウンスなどの音によってドライバーに注意喚起をするようにしてもよい。また、インジケータ11の点滅に加えてあるいは代えて、ステアリングハンドルを振動させる、あるいは、運転席のシートを振動させるなど、物理的な振動をドライバーに伝えて注意喚起をするようにしてもよい。また、第1注意喚起についても、第2注意喚起よりも相対的に注意喚起レベルが低いものであれば、任意の形態を採用することができる。
以下、BSMシステムによるインジケータ11の点灯を第1注意喚起とよび、インジケータ11の点滅を第2注意喚起と呼ぶこともある。
BSMシステムは、BSM・ECU10、左右のインジケータ11R,11L、および、左右の後方周辺センサ12R,12Lから構成される。
自動車線変更ECU20は、自動車線変更システムの中核となる制御装置である。自動車線変更ECU20は、右前方周辺センサ21R、左前方周辺センサ21L、右後方周辺センサ12R、左後方周辺センサ12L、カメラセンサ22、および、車線変更操作器23が接続される。右後方周辺センサ12Lおよび左後方周辺センサ12Rは、上述したBSMシステムにて用いられるセンサと兼用される。左右の後方周辺センサ12R,12Lは、後方周辺情報を自動車線変更ECU20に供給する。
右前方周辺センサ21Rは、車体の右前コーナー部に設けられたレーダセンサであり、左前方周辺センサ21Lは、車体の左前コーナー部に設けられたレーダセンサである。右前方周辺センサ21Rと左前方周辺センサ21Lとは、検出領域が異なるだけで、互いに同じ構成である。以下、右前方周辺センサ21Rと左前方周辺センサ21Lとを区別する必要がない場合、両者を前方周辺センサ21と呼ぶ。
この前方周辺センサ21は、レーダ送受信部と信号処理部(図示略)とを備えており、レーダ送受信部が、ミリ波を放射し、放射範囲内に存在する立体物(例えば、他車両、歩行者、自転車、建造物など)によって反射されたミリ波(即ち、反射波)を受信する。信号処理部は、送信したミリ波と受信した反射波との位相差、反射波の減衰レベル及びミリ波を送信してから反射波を受信するまでの時間等に基づいて、立体物を検出する。
右前方周辺センサ21Rは、車体の右前コーナー部から右斜め前方に向けた中心軸に対して左右所定角度の範囲を立体物の検出領域とし、左前方周辺センサ21Lは、車体の左前コーナー部から左斜め前方に向けた中心軸に対して左右所定角度の範囲を立体物の検出領域としている。前方周辺センサ21は、検出した立体物に係る情報、例えば、自車両と立体物との距離、自車両と立体物との相対速度、自車両に対する立体物の相対位置等を表す情報(以下、前方周辺情報と呼ぶ)を所定時間の経過毎に取得し、自動車線変更ECU20に供給する。
カメラセンサ22は、図示しないカメラおよび画像処理部を備えている。カメラは、自車両前方の風景を撮影して画像データを取得する。画像処理部は、カメラの撮影によって得られた画像データに基づいて、道路に形成された左右の白線(レーンマーカー)を認識し、車線の形状および車線と車両との位置関係等を表す車線情報を取得する。カメラセンサ22は、車線情報を自動車線変更ECU20に供給する。
尚、画像データに基づいて自車両の前方に存在する立体物を検出することもできるため、画像処理部は、車線情報に加えて、前方周辺情報を演算により取得するようにしてもよい。この場合、例えば、前方周辺センサ21によって取得された前方周辺情報とカメラセンサ22によって取得された前方周辺情報とを合成して、検出精度の高い前方周辺情報を生成する合成処理部(図示略)を設け、この合成処理部で生成された前方周辺情報を自動車線変更ECU20に供給するようにするとよい。
車線変更操作器23は、自動車線変更を開始させるためにドライバーが操作する操作器であって、例えば、ステアリングハンドルのパッド部に設けられ、車線変更の開始および車線変更の方向(右、左)を特定することができる操作スイッチである。この車線変更操作器23は、右方向車線変更用と左方向車線変更用とを別々に備えていてもよいし、ドライバーの操作方向によって車線変更の方向が特定される1つの操作器であってもよい。
自動車線変更システムは、ドライバーのハンドル操作を必要とせずに自車両の走行する車線を変更するシステムであって、車線変更するための操舵トルクを電動パワーステアリングシステムにて発生させる。電動パワーステアリングシステムは、その制御装置である電動パワーステアリングECU30と転舵用モータ31とを備えている。以下、電動パワーステアリングECU30をEPS・ECU(Electric Power Steering ECU)30と呼ぶ。
EPS・ECU30は、電動パワーステアリングシステムの制御装置であって、マイクロコンピュータ、および、モータ駆動回路を主要部として備えている。EPS・ECU30は、ステアリングシャフトに設けられた操舵トルクセンサ(図示略)によって、ドライバーが操舵ハンドル(図示略)に入力した操舵トルクを検出し、この操舵トルクに基づいて転舵用モータ31を駆動制御することにより、ステアリング機構に操舵トルクを付与して、ドライバーの操舵操作をアシストする。
また、EPS・ECU30は、自動車線変更ECU20から操舵指令を受信した場合には、操舵指令で特定される制御量で転舵用モータ31を駆動して操舵トルクを発生させる。この操舵トルクは、ドライバーのハンドル操作を軽くするために付与される操舵アシストトルクとは異なり、ドライバーのハンドル操作を不要として、自動車線変更ECU20からの操舵指令によってステアリング機構に付与されるトルクを表す。
自動車線変更システムは、自動車線変更ECU20、左右の前方周辺センサ21R,21L、左右の後方周辺センサ12R,12L、カメラセンサ22、車線変更操作器23、EPS・ECU30、および、転舵用モータ31を主要部として備えて構成される。
本実施形態における自動車線変更システムは、ドライバーにより車線変更操作器23の操作が行われたとき、その操作で特定される方向(右または左)に自車両を車線変更させるシステムである。
自動車線変更ECU20は、車線変更操作器23の操作信号を読み込み、その操作信号が、自動車線変更の開始要求を表す信号(車線変更要求信号と呼ぶ)であるか否かを判断する。この車線変更要求信号は、車線変更操作器23が操作されたときに出力される。車線変更要求信号は、ドライバーが自動車線変更の支援を受けようという意思を表す情報であって、自動車線変更を開始するトリガとなる情報である。車線変更要求信号には、自動車線変更を行う方向(以下、要求方向と呼ぶ)を表す情報も含まれている。
自動車線変更ECU20は、車線変更操作器23から車線変更要求信号を入力した場合、前方周辺情報、後方周辺情報、および、車線情報に基づいて、自車両が要求方向に車線変更しても安全であると判定した場合に限って、自車両を、要求方向の隣接車線に車線変更させる。この場合、自動車線変更ECU20は、自車両を隣接車線に車線変更させるための目標軌道を決定し、その目標軌道に沿って自車両を走行させるための目標舵角を演算し、その目標舵角を表す操舵指令をEPS・ECU30に送信する。EPS・ECU30は、操舵指令に従って転舵用モータ31を駆動制御する。また、自動車線変更ECU20は、自動車線変更を実施している間、メータECU40に対して車線変更方向のウインカー点滅指令を送信する。
次に、メータECU40について説明する。メータECU40は、表示器41、左ウインカー(ウインカーランプ)42R、左ウインカー(ウインカーランプ)42L、ウインカー操作レバー43、および、設定操作スイッチ44に接続されている。以下、左ウインカー42Rと左ウインカーとを区別する必要ない場合は、両者をウインカー42と呼ぶ。
表示器41は、例えば、運転席の正面に設けられたマルチインフォーメーションディスプレイであって、車速等のメータ類の計測値の表示に加えて、各種の情報を表示する。また、メータECU40は、ウインカー操作レバー43に入力された操作を検出した場合、操作方向のウインカー42を点滅(作動と呼ぶこともある)させる。
また、メータECU40は、ウインカー42を点滅させている間、ウインカー作動信号をCAN100に送信する。また、メータECU40は、自動車線変更ECU20を含む任意のECUからウインカー点滅指令を受信した場合には、ウインカー点滅指令で指定された方向のウインカー42を点滅させる。従って、この場合においても、メータECU40は、ウインカー作動信号をCAN100に送信する。
設定操作スイッチ44は、ドライバーの好みに応じた各種の設定を行うための操作器であって、例えば、ステアリングハンドルのパッド部に設けられる。この設定操作スイッチ44は、その入力操作によって表示器41に設定画面を表示させ、その設定画面からドライバーの好みに応じたモード等を設定する。例えば、BSMシステムの機能のオン/オフ設定、自動車線変更システムの機能のオン/オフ設定などを行うことができる。また、BSMシステムにおいては、設定時間内に死角領域に接近してくる他車両を注意喚起対象とするが、どこまでの他車両を注意喚起対象とするかについての設定、つまり、設定時間の調整について、設定操作スイッチ44を使って行うことができる。
このように、本実施形態の運転支援装置は、BSMシステムおよび自動車線変更システムを備えている。こうした2つのシステムは、独立して作動する。自動車線変更システムは、自車両を車線変更させるにあたって、安全に車線変更を実施できると判断した場合に限って自動車線変更を実施する。一方、BSMシステムでは、死角領域に存在する他車両および死角領域に接近してくる他車両を注意喚起対象とするが、実際には、車線変更をしても支障とならない他車両まで含んで注意喚起対象とする場合がある。特に、注意喚起対象を決定する設定時間が長い時間に設定されている場合には、そうしたケースが発生する。
このため、死角車両注意喚起システムでは注意喚起の対象となる他車両が存在していると判断している一方で、自動車線変更システムでは安全に自動車線変更できると判断する状況が発生する。
従って、死角車両注意喚起システムによって第1注意喚起が行われている状況で、自動車線変更が実施されることが考えられる。自動車線変更が実施されるとウインカー42が作動する。このとき死角車両注意喚起システムは、ウインカー作動信号を検出して、注意喚起の態様を第1注意喚起(インジケータの点灯)から第2注意喚起(インジケータの点滅)に切り替える。このため、第2注意喚起が行われた状態で自動車線変更が開始されるため、ドライバーに、安全に車線変更できるのだろうかと、不安を感じさせてしまうおそれがある。
そうしたことを嫌って、自動車線変更が実施される場合には、死角車両注意喚起システムの作動をキャンセルさせる(例えば、インジケータをオフにする)ことが考えられる。しかし、その場合には、死角車両注意喚起システムや自動車線変更システムで使用される周辺監視用のセンサが周囲を正しく監視していないのではないかと、ドライバーに不安を感じさせてしまうおそれがある。
そこで、本実施形態の運転支援装置は、BSMシステムによって第1注意喚起が行われている状況で、自動車線変更システムの作動に伴って他車両が検出されている方向のウインカー42が作動した場合には、第2注意喚起が行われることを禁止して第1注意喚起を継続させる。以下、具体的な処理について図5を用いて説明する。
図5の左側のフローチャートは、自動車線変更ECU20の実施する自動車線変更制御ルーチンを表し、図5の右側のフローチャートは、BSM・ECU10の実施する注意喚起制御ルーチンを表す。自動車線変更制御ルーチンおよび注意喚起制御ルーチンは、それぞれ所定の演算周期にて繰り返し実施される。
自動車線変更ECU20は、自動車線変更制御ルーチンを起動すると、まず、ステップS11において、車線変更操作器23から車線変更要求信号が出力されているか否かについて判断する。車線変更要求信号が出力されていない場合、自動車線変更ECU20は、自動車線変更制御ルーチンを一旦終了する。こうした処理が繰り返され、ドライバーが車線変更操作器23を操作して車線変更要求信号が自動車線変更ECU20に入力されると、自動車線変更ECU20は、ステップS12において、前方周辺情報、後方周辺情報、および、車線情報を取得する。続いて、自動車線変更ECU20は、ステップS13において、取得したこれらの情報に基づいて、車線変更要求信号で表される方向に自車両を車線変更してもよいか否かの判断基準となる車線変更許可条件が成立しているか否かを判断する。例えば、車線変更要求信号で表される方向の隣接車線の白線が認識できており、かつ、自車両と他車両との車間距離が車速に応じて設定される基準値以上に確保できる場合に車線変更許可条件が成立する。
自動車線変更ECU20は、車線変更許可条件が成立しない場合は、本ルーチンを一旦終了する。つまり、自動車線変更を実施しない。一方、車線変更許可条件が成立する場合には、自動車線変更ECU20は、ステップS14において、車線変更中フラグFを「1」に設定する。車線変更中フラグFは、「1」により自動車線変更を実施している最中であることを表し、「0」により自動車線変更を実施していないことを表す。自動車線変更ECUは、このフローチャートでは表されていないが、車線変更中フラグFを所定の演算周期でCAN100に送信する。尚、車線変更中フラグFの初期値は「0」である。
続いて、自動車線変更ECU20は、ステップS15において、車線変更処理を実施する。例えば、自動車線変更ECU20は、自車両を隣接車線に車線変更させるための目標軌道を決定し、その目標軌道に沿って自車両を走行させるための目標舵角を演算し、その目標舵角を表す操舵指令をEPS・ECU30に送信する。また、自動車線変更ECU20は、車線変更処理を実施している間、メータECU40に対して車線変更方向のウインカー点滅指令を繰り返し送信する。
こうして、自車両は、ドライバーのハンドル操作を必要とせずに、ウインカー42を点滅させながら、隣接車線に車線変更する。自動車線変更ECU20は、ステップS16において、車線変更処理が完了したか否かを判定し、車線変更処理が完了していない間は、ステップS15,S16の処理を繰り返す。
そして、車線変更処理が完了すると(S16:Yes)、自動車線変更ECU20は、ステップS17において、車線変更中フラグFを「0」に設定して自動車線変更制御ルーチンを一旦終了する。
図6は、自動車線変更の実施時における自車両の走行軌跡を表す。自動車線変更ECU20は、車線変更要求信号を入力した後、車線変更許可条件が成立した時刻t1から自動車線変更を開始する。自車両は、ウインカー42を点滅させながら、隣接車線に向けてゆっくりと進路を変更する。こうして、自車両が隣接車線の中央に到達し、自車両の向きが車線と平行になった時刻t2において、自動車線変更が終了する。自動車線変更が終了するとウインカー42の点滅が終了する。
次に、注意喚起制御ルーチン(図5右)について説明する。BSM・ECU10は、注意喚起制御ルーチンを起動すると、まず、ステップS21において、後方周辺センサ12によって検出された後方周辺情報に基づいてBSM注意喚起条件が成立しているか否かについて判定する。BSM注意喚起条件は、死角領域Rに他車両が存在する場合、および、設定時間内に死角領域Rに進入すると予測される他車両が存在する場合に成立する。
BSM・ECU10は、BSM注意喚起条件が成立しない場合は、本ルーチンを一旦終了する。こうした処理が繰り返され、BSM注意喚起条件が成立すると、BSM・ECU10は、ステップS22において、注意喚起対象が検出されている方向(対象方向と呼ぶ)のウインカー42が作動(点滅中)しているか否かについて判定する。この場合、BSM・ECU10は、ウインカー作動信号がCAN100に送信されており、そのウインカー作動信号が対象方向のウインカー42の作動を示している否かについて判定する。
BSM・ECU10は、対象方向のウインカー42が作動していない場合(S22:No)、ステップS23において、対象方向のインジケータ11を点灯させる。つまり、第1注意喚起を実施する。これにより、ドライバーに対して、サイドミラーに映らない他車両の存在を知らせることができる。
一方、ウインカー42が作動している場合(S22:Yes)、BSM・ECU10は、ステップS24において、CAN100に送信されている車線変更中フラグFを読み込み、車線変更中フラグFが「1」であるか否か、つまり、自動車線変更中であるか否かについて判定する。自動車線変更中でない場合(S24:No)、BSM・ECU10は、ステップS25において、注意喚起対象が存在する方向のインジケータ11を点滅させる。つまり、第1注意喚起よりも注意喚起レベルの高い第2注意喚起を実施する。これにより、ドライバーに対して、ハンドル操作をしても大丈夫か確認させることができ、状況に応じてハンドル操作をとどまらせることができる。
また、自動車線変更中である場合(S24:Yes)、BSM・ECU10は、その処理をステップS23に進めて、第1注意喚起を実施する。従って、第1注意喚起が行われている状況で、自動車線変更が実施されてウインカー42が作動した場合には、第2注意喚起の実施が禁止されて第1注意喚起が継続される。
BSM・ECU10は、ステップS23あるいはステップS25の処理を実施すると、本ルーチンを一旦終了する。そして、所定の演算周期にて本ルーチンを実施する。
以上説明した本実施形態の車両の運転支援装置によれば、BSMシステムと自動車線変更システムとを備え、BSMシステムによって第1注意喚起が行われている状況で、自動車線変更システムの作動に伴って対象方向のウインカー42が作動した場合には、第2注意喚起の実施が禁止されて第1注意喚起が継続される。従って、ドライバーに、安全に車線変更できるのだろうかと、不安を感じさせないようにすることができる。また、第1注意喚起が継続されるため、ドライバーは、BSMシステムが自車両周辺の他車両を監視していることを認識することができる。これらの結果、本実施形態の車両の運転支援装置によれば、ドライバーに不安を感じさせないようにすることができる。
<変形例>
本実施形態においては、BSM・ECU10が車線変更中フラグFを読み込んで、車線変更中フラグFが「1」の場合には、第2注意喚起を実施しないように制御するが、それに代えて、例えば、メータECU40が自動車線変更が実施されているときには、ウインカー作動信号を送信しないようにしてもよい。
図7は、その処理を具体的に表したフローチャートである。メータECU40は、図7に示すモード切替制御ルーチンを所定の演算周期で繰り返し実施する。メータECU40は、モード切替制御ルーチンを起動すると、ステップS31において、CAN100に送信されている車線変更中フラグFを読み込み、車線変更中フラグFが「1」であるか否かを判定する。車線変更中フラグFが「0」である場合、つまり、自動車線変更が実施されていない場合、メータECUは、ステップS32において、ウインカー作動信号の送信モードを、送信許可モードに設定する。
ウインカー作動信号の送信モードには、「送信許可モード」と「送信禁止モード」とが用意されており、送信許可モードが設定された場合には、ウインカー42が作動している間、メータECU40は、ウインカー作動信号をCAN100に送信する。一方、送信禁止モードが設定された場合には、ウインカー42が作動している場合であっても、メータECU40は、ウインカー作動信号をCAN100に送信しない。
従って、自動車線変更が実施されていない場合(F=0:S31:No)には、ウインカー42が作動している期間中、ウインカー作動信号がCAN100に送信される。
一方、ステップS31において、車線変更中フラグFが「1」であると判定された場合、メータECU40は、ステップS33において、ウインカー作動信号の送信モードを、送信禁止モードに設定する。従って、自動車線変更が実施されている場合(F=1:S31:Yes)には、ウインカー42が作動しても、ウインカー作動信号はCAN100に送信されない。
メータECU40は、ステップS32あるいはステップS33において、送信モードを設定するとモード切替制御ルーチンを一旦終了する。そして、メータECU40は、モード切替制御ルーチンを所定の演算周期で繰り返し実施する。
この場合、BSM・ECU10は、上述の注意喚起制御ルーチンにおいてステップS24を削除した注意喚起制御ルーチンを実施する。これにより、BSM・ECU10は、自動車線変更の実施を考慮することなく、従来と同じ手法でインジケータ11の点灯/点滅を切り替えても、上述した課題を解決することができる。
以上、本実施形態および変形例に係る車両の運転支援装置について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
例えば、本実施形態においては、周辺センサ12,21としてレーダセンサを用いているが、それに代えて、他のセンサ、例えば、レーザーセンサ、クリアランスソナー、カメラセンサなどを用いることもできる。また、周辺センサ12,21の装着位置および装着数についても、任意に設定することができる。
また、本実施形態においては、自動車線変更システムは、車線変更操作器23の操作をトリガとして自動車線変更を開始するが、必ずしも、そのようにする必要はない。例えば、自動車線変更システムは、図示しないナビゲーション装置(GPS受信機、地図データ、演算処理部を含む)を備え、ナビゲーション装置が目的地までのルートに従って最適な車線を選択し、自動車線変更ECU20が、選択された車線を走行するように自動車線変更を行う構成であってもよい。
また、本実施形態においては、注意喚起用のインジケータ11は、サイドミラーに内蔵されて設けられているが、それに代えて、例えば、車室内(左右のAピラーなど)に設けることもできる。
10…ブラインドスポットモニタECU、11R,11L…インジケータ、12R,12L…後方周辺センサ、20…自動車線変更ECU、21R,21L…前方周辺センサ、22…カメラセンサ、23…車線変更操作器、30…電動パワーステアリングECU、31…転舵用モータ、40…メータECU、41…表示器、42R,42L…左ウインカー、43…ウインカー操作レバー、44…設定操作スイッチ、F…車線変更中フラグ、RL,RR…死角領域。

Claims (1)

  1. 自車両のサイドミラーに映らない死角領域に存在する他車両を検出した場合、および、前記死角領域に進入すると予測される他車両を検出した場合に第1注意喚起を行い、前記第1注意喚起が行われている状況で前記他車両が検出されている方向のウインカーが作動した場合に、前記第1注意喚起よりも注意喚起レベルの高い第2注意喚起を行う死角車両注意喚起システムと、
    ドライバーのハンドル操作を必要とせずに自車両の走行する車線を自動変更する自動車線変更システムと
    を備えた車両の運転支援装置であって、
    前記死角車両注意喚起システムによって前記第1注意喚起が行われている状況で、前記自動車線変更システムの作動に伴って前記他車両が検出されている方向の前記ウインカーが作動した場合には、前記第2注意喚起が行われることを禁止して前記第1注意喚起を継続させる自動車線変更時注意喚起制御手段を備えた車両の運転支援装置。
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