JP6610671B2 - セキュリティゲート、エレベータの群管理システム、及びエレベータシステム - Google Patents

セキュリティゲート、エレベータの群管理システム、及びエレベータシステム Download PDF

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Description

本発明は、セキュリティゲートと、前記セキュリティゲートを有するエレベータの群管理システム及びエレベータシステムに関する。
例えば、空港では、感染症が発生している国からの帰国者に対して、職員が片手に赤外線サーモグラフィーなどを使用して発熱者を検知することが行われている。また、企業においても、インフルエンザの流行する季節になると、出社してきた社員に対して、職員が赤外線サーモグラフィーなどを使用して発熱者を検知することが行われる場合がある。そして、発熱者に対しては、空港や企業のいずれにおいても建物において特定領域内に進入するのを禁止する等の対策がとられる場合がある。
一方、エレベータではエレベータのかご内に体温検知装置を備え、体温検知装置が発熱者を検知した場合、発熱者に対してエレベータから降りるように警告することで、エレベータ内での感染を防止している(特許文献1参照)。
特開2011−236020号公報
大規模なオフィスビルにおいては、建物の利用者数が多く、職員が赤外線サーモグラフィーなどを使用して発熱者を確実に検知することは困難である。
また、大規模なオフィスビルのエレベータは、出勤時間帯や昼食時間帯において非常に混雑するので、身長の低い利用者などは体温検知装置の死角になって発熱者を確実に検知することは困難である。
本発明は、建物の利用者が発熱している場合、当該利用者が建物の特定領域内へ進入することを規制可能とするセキュリティゲート、エレベータの群管理システム、及びエレベータシステムを提供する。
本発明のセキュリティゲートは、
建物の特定領域の入口に配置され、建物の利用者の特定領域への進入を制御する。
セキュリティゲートは、
当該セキュリティゲートを通過中の利用者の体温を計測する体温計測手段と、
特定領域への利用者の進入を制御する規制手段と、
制御手段と、を備える。
制御手段は、
体温計測手段で計測された体温が所定体温条件を満たさない場合、規制手段を、特定領域への利用者の進入が規制されるように制御する。
本発明のエレベータの群管理システムは、
本発明のセキュリティゲートと、
セキュリティゲートの制御手段から出力される行先階情報を入力し、入力した行先階情報が示す行先階を、複数台のエレベータのいずれかに割り当てる群管理制御装置と、を有する。
本発明のエレベータシステムは、
本発明のセキュリティゲートと、
複数台のエレベータと、
セキュリティゲートの制御手段から出力される行先階情報を入力し、入力した行先階情報が示す行先階を、複数台のエレベータのいずれかに割り当てる群管理制御装置と、を有する。
本発明によれば、建物の利用者が建物の特定領域に進入しようとした際、建物の特定領域の入口に配置されたセキュリティゲートを通過中の利用者の体温が体温計測手段により計測される。そして、計測された体温が所定体温条件を満たさない場合、規制手段が、特定領域への利用者の進入が規制されるように制御される。そのため、職員が片手に赤外線サーモグラフィーなどを使用して発熱者を検知すること等を行うことなく、建物の利用者が発熱している場合には、当該利用者の建物の特定領域内への進入を自動で規制することができる。
また、本発明によれば、エレベータに発熱者が乗車することを規制できる。また、セキュリティゲートでの体温の計測結果に応じて、利用者の行先階を、複数台のエレベータのいずれかに自動で割り当てることができる。
実施形態1に係るエレベータシステムが適用されるビルの特定階における配置を示す概略図である。 実施形態1に係るエレベータの群管理システムの構成を示すブロック図である。 実施形態1に係る群管理制御装置の電気的構成を示すブロック図である。 実施形態1における行先階登録装置の電気的構成を示すブロック図である。 実施形態1に係るエレベータの群管理システムにおける行先階登録装置の表示部の表示例を示す図である。 実施形態1におけるエレベータ制御装置の電気的構成を示すブロック図である。 実施形態1に係るセキュリティゲートの外観を示す斜視図である(第1の例)。 実施形態1に係るセキュリティゲートの外観を示す斜視図である(第2の例)。 実施形態1に係るセキュリティゲートの外観を示す斜視図である(第3の例)。 実施形態1に係るセキュリティゲートの電気的構成を示すブロック図である。 実施形態1におけるゲート表示器の電気的構成を示すブロック図である。 実施形態1に係るエレベータの群管理システムにおけるセキュリティゲートに設置されるゲート表示器において、群管理システムが割当てた号機を利用者へ案内する表示例を示す図である。 実施形態1に係るセキュリティサーバの電気的構成を示すブロック図である。 実施形態1に係るセキュリティサーバの記憶部に格納されている利用者DBの構成を示す図である。 実施形態1に係るセキュリティゲートの動作を示すフローチャートである。 実施形態1に係る群管理制御装置の動作を示すフローチャートである。 実施形態2に係るセキュリティサーバの記憶部に格納されている利用者DBの構成を示す図である。 実施形態2に係るセキュリティゲートの動作を示すフローチャートである。 実施形態3に係るセキュリティサーバの電気的構成を示すブロック図である。 実施形態3に係るセキュリティサーバの記憶部に格納されている体温DBの構成を示す図である。 実施形態3に係るセキュリティゲートの動作を示すフローチャートである。 実施形態4に係るセキュリティサーバの電気的構成を示すブロック図である。 実施形態4に係るセキュリティサーバの記憶部に格納されている診断DBの構成を示す図である。 実施形態4に係るセキュリティサーバによるセキュリティゲートの制御を示すフローチャートである。 実施形態5に係るセキュリティサーバによるセキュリティゲートの制御を示すフローチャートである。 実施形態6に係るセキュリティサーバによるセキュリティゲートの制御を示すフローチャートである。 実施形態7に係るセキュリティサーバによるセキュリティゲートの制御を示すフローチャートである。 実施形態8に係るセキュリティサーバによるセキュリティゲートの制御を示すフローチャートである。
本発明の実施形態に係るエレベータの群管理システムについて、図面を参照して説明する。
(実施形態1)
1.構成
1−1.エレベータシステムの概要
本実施形態に係るエレベータシステムの概要について説明する。図1は、実施形態1に係るエレベータシステムが適用されるビル(以下において「建物」という場合がある)の特定階における配置を示す概略図である。ここで、特定階とは例えば当該ビルの外部につながるロビー階である。ビルの利用者は特定階を経由して他の階に移動することとなる。
本実施形態に係るエレベータシステムは、複数台のエレベータ(以下適宜「号機」という)60A〜60Fと、群管理システムとを含む。エレベータの群管理システムは、エレベータ(A号機〜F号機。以下適宜「号機」という)60A〜60Fの走行および運行を統合的に制御する。本実施形態では、一例としてA号機からF号機の6台のエレベータ60A〜60Fが設けられている。各エレベータ60A〜60Fの乗車用開口がエレベータホール(エレベータ乗場)側に設けられており、利用者はエレベータホールからエレベータ60A〜60Fに乗車する。なお、複数台のエレベータ60A〜60Fは互いに同一の構成を有する。そのため、構成等の説明において区別する必要がない場合、適宜、各エレベータを「エレベータ60」という。
本実施形態では、ビルのロビー階等の特定階において、セキュリティゲート20がエントランスとエレベータホールとの間に設置されているものとする。利用者は、エントランス側からいずれかのセキュリティゲート20を通過してエレベータホールに進入する。
ここで、ビル(建物)において、セキュリティゲート20よりもエレベータホール側の領域を、以後適宜「特定領域」という場合がある。特定領域は、ビル(建物)において、エントランス側からセキュリティゲート20を通過しないと、入れない領域である。そのため、特定領域には、エレベータホールだけでなく、各エレベータ60のかご内のスペースや、エレベータ60を利用して移動可能な各階床のスペース等を含んでもよい。
また、特定階において、図1に示すように、行先階登録装置30Aがエレベータホール内に設置されているものとする。なお、セキュリティゲート20が設けられていない特定階以外の各階には、行先階登録装置30B〜30Zが設けられている(図2参照)。特定階の行先階登録装置30Aは、エレベータホール内に進入した利用者が、指定されたエレベータ60に乗り遅れたとき、あるいはIDカードに登録されていないフロアに移動するときなどに、任意の行先階を登録可能とするために設けられている。なお、複数台の行先階登録装置30A〜30Zは互いに同一の構成を有する。そのため、構成等の説明において区別する必要がない場合、適宜、各行先階登録装置を「行先階登録装置30」という。
本実施形態に係るエレベータの群管理システムでは、行先階登録方式を採用しており、新規に発生した行先階呼びを、複数台のエレベータ60のいずれかの号機に割り当てる制御を行う。具体的な制御については、後述する。
1−2.エレベータの群管理システムの構成
1−2−1.概要
本実施形態に係るエレベータの群管理システムの構成を説明する。図2は、実施形態1に係るエレベータの群管理システムの構成を示すブロック図である。本実施形態に係るエレベータの群管理システムは、群管理制御装置10と、複数台の行先階登録装置30A〜30Zと、複数台のエレベータ制御装置40A〜40Fと、ゲート表示器70とを有する。ゲート表示器70は、セキュリティゲート20に設けられている。
エレベータの群管理システムは、セキュリティサーバ100との間で通信を行いながら、各号機に対する新規行先階呼びの割当制御を行う。各装置間は、情報伝送可能なネットワークNWを介して接続されている。ネットワークNWは、例えばEthernet(登録商標)等のLAN(Local Area Network)により構成され、各装置間での各種の情報の送受信は、TCP/IP等の各種のプロトコルにしたがって行われる。ネットワークNW上に接続されている前述の各装置は、装置間において、各装置が有する入出力インタフェースにより、TCP/IP等の各種のプロトコルにしたがった通信による信号伝送(情報伝送)が可能である。なお、群管理システムを構成する各装置間は、他の信号形式のネットワークや、専用の信号網を介して接続されてもよい。
各エレベータ(各号機)60A〜60Fは、かご、巻上機(モータ)、釣合おもり等を有する。
1−2−2.群管理制御装置
群管理制御装置10は、セキュリティゲート20においてIDカードから読み取られた個人ID(カードID)に対応する行先階、または行先階登録装置30において入力された行先階を、複数台のエレベータ60A〜60Fのうちのいずれかのエレベータ(号機)に割り当てる制御を行う。
図3は、実施形態1における群管理制御装置10の電気的構成を示すブロック図である。
群管理制御装置10は、コンピュータを利用して構成され、制御部11と、記憶部12と、入出力インタフェース13とを備える。
記憶部12は、例えばRAM、ROM、HDD、SSD等を利用して構成され、プログラム、及び種々のデータを格納している。プログラムは、本実施形態の群管理制御装置10の各種機能を実現するためのプログラムを含む。
制御部11は、例えばCPU、MPU等を利用して構成される。制御部11は、記憶部12から読み出した上記プログラムに基づいて種々のデータ等を利用して演算処理を行うことにより、群管理制御装置10における後述する各種の機能を実現する。
入出力インタフェース13は、例えばLANアダプタ等を利用して構成される。入出力インタフェース13は、群管理制御装置10と、セキュリティゲート20のゲート表示器70、行先階登録装置30(30A〜30Z)、及びエレベータ制御装置40(40A〜40F)との間で各種信号を送受信するためのインタフェースである。入出力インタフェース13は、制御部11から出力される信号を所定の形式の信号に変換して各ゲート表示器70、行先階登録装置30、及びエレベータ制御装置40に出力する。また、入出力インタフェース13は、セキュリティゲート20のゲート表示器70、行先階登録装置30、及びエレベータ制御装置40から入力された信号を所定の形式の信号に変換して制御部11に出力する。
1−2−3.行先階登録装置
図4は、実施形態1における行先階登録装置30の電気的構成を示すブロック図である。行先階登録装置30は、利用者が行先階の登録を行うための装置である。行先階登録装置30は、制御部31と、記憶部32と、入出力インタフェース33と、表示部34と、操作部35とを備える。
記憶部32は、例えばRAM、ROM、HDD、SSD等を利用して構成され、プログラム、及び種々のデータを格納している。プログラムは、本実施形態の行先階登録装置30の各種機能を実現するためのプログラムを含む。
制御部31は、例えばCPU、MPU等を利用して構成される。制御部31は、記憶部32から読み出した上記プログラムに基づいて種々のデータ等を利用して演算処理を行うことにより、行先階登録装置30における後述する各種の機能を実現する。
入出力インタフェース33は、例えばLANアダプタ等を利用して構成される。入出力インタフェース33は、行先階登録装置30と群管理制御装置10との間で各種信号を送受信するためのインタフェースである。入出力インタフェース33は、制御部31から出力された信号を所定の形式の信号に変換して群管理制御装置10に出力する。また、入出力インタフェース33は、群管理制御装置10から入力された信号を所定の形式の信号に変換して制御部31に出力する。
操作部35は、利用者が行先階を入力するためのインタフェースである。操作部35は、操作部35への操作内容に対応する信号を制御部31に出力する。
表示部34は、制御部31から出力される表示信号に基づく表示を行う。
表示部34及び操作部35は、例えば液晶ディスプレイパネルや有機ELディスプレイパネル上にタッチパネルを配置したタッチパネル式表示装置により一体的に構成されている。なお、表示部34と操作部35とは、異なる部品を利用して別々に構成されてもよい。
図5は、実施形態1に係るエレベータの群管理システムにおける行先階登録装置30の表示部34の表示例を示す図である。本例では、階数を指定するためのテンキーが表示されている。図5では、9階が指定され、A号機が割り当てられたことが示されている。なお、行先階登録装置30は、操作部35に対して行先階の入力操作が行われると、入力された行先階を表示し、その後、群管理制御装置10から割当号機情報を受信すると、受信した割当号機情報が示す割当号機名を、表示中の行先階に対応付けて図5に示すように表示する。
1−2−4.エレベータ制御装置
エレベータ制御装置40A〜40Fは、群管理制御装置10からの制御信号にしたがって、対応するエレベータ60A〜60Fの巻上機(モータ)等の動作を制御することにより、各エレベータ60A〜60Fのかごの上昇、下降、停止等を制御する。また、エレベータ制御装置40A〜40Fはそれぞれ、対応するエレベータ60A〜60Fのかごの位置、走行方向、ドアの開閉状態、荷重等を含むかご状態を検知して、検知したかご状態を示す情報を含むかご状態信号を群管理制御装置10に出力する。なお、複数台のエレベータ制御装置40A〜40Fは互いに同一の構成を有する。そのため、構成等の説明において区別する必要がない場合、適宜、各エレベータ制御装置を「エレベータ制御装置40」という。
図6は、実施形態1におけるエレベータ制御装置の電気的構成を示すブロック図である。各エレベータ制御装置40(エレベータ制御装置40A〜40F)は、制御部41と、記憶部42と、入出力インタフェース43と、を備える。
記憶部42は、例えばRAM、ROM、HDD、SSD等を利用して構成され、プログラム、及び種々のデータを格納している。プログラムは、本実施形態のエレベータ制御装置40の各種機能を実現するためのプログラムを含む。
制御部41は、例えばCPU、MPU等を利用して構成される。制御部41は、記憶部42から読み出した上記プログラムに基づいて種々のデータ等を利用して演算処理を行うことにより、エレベータ制御装置40における後述する各種の機能を実現する。
入出力インタフェース43は、例えばLANアダプタ等を利用して構成される。入出力インタフェース43は、エレベータ制御装置40と群管理制御装置10との間で各種信号を送受信するためのインタフェースである。入出力インタフェース43は、制御部41から出力された信号を所定の形式の信号に変換して群管理制御装置10に出力する。また、入出力インタフェース43は、群管理制御装置10から入力された信号を所定の形式の信号に変換して制御部41に出力する。
1−2−5.セキュリティゲート
セキュリティゲート20は、エレベータホール内への利用者の進入を許可または規制するための装置である。セキュリティゲート20は、ビルのセキュリティ設備として設けられている。セキュリティゲート20は、所定のIDカードを所持する利用者についてのみエレベータホールへの進入を許可する。また、セキュリティゲート20は、所定の体温条件等を満たす利用者についてのみエレベータホールへの進入を許可する。
図7Aは、実施形態1におけるセキュリティゲート20の第1の例の外観を示す斜視図である。セキュリティゲート20は、ゲート本体20L、20Rと、第1センサ26と、第2センサ27と、カードリーダ25と、ゲート表示器70と、ゲートフラッパ28と、体温センサ29とを備える。
ゲート本体20L、20Rの外面には、上記の第1センサ26と、第2センサ27と、カードリーダ25と、ゲート表示器70とが取り付けられている。ゲート本体20L、20Rは、後述する制御部21等を収納する筐体である。ゲート本体20L、20Rは、それぞれ利用者の進入方向に沿うように、所定距離離間させて並列に設置される(図1参照)。ゲート本体20Lとゲート本体20Rの間には、利用者が通過可能な通路PAが形成されている。
カードリーダ25は、セキュリティゲート20を通過する利用者が所持するIDカードに記録された個人IDを読み取る。カードリーダ25は、例えば電磁誘導方式の非接触型カードリーダで構成される。なお、カードリーダ25は、接触型カードリーダで構成されてもよい。カードリーダ25は、識別情報取得手段の一例である。
カードリーダ25は、制御部、記憶部、入出力インタフェース、リーダ本体等を備え、制御部が、記憶部に記憶されたプログラムに基づいて種々のデータ等に対して演算処理を行うことにより、カードリーダ25における各種の機能を実現する。記憶部には、データとして、例えば、当該カードリーダ25が配置されたセキュリティゲート20の装置識別情報(以下適宜「デバイスID」という)が格納されている。
ゲート表示器70は、割当号機情報を表示する。ゲート表示器70の詳細な構成については後述する。
第1センサ26は、セキュリティゲート20の通路PAの入口20i側における利用者の移動を検知する。第1センサ26は、利用者の移動を検知すると、検知信号を出力する。
第2センサ27は、セキュリティゲート20の通路PAの出口20e側における利用者の移動を検知する。第2センサ27は、利用者の移動を検知すると、検知信号を出力する。
ゲートフラッパ28は、開閉自在の扉である。ゲートフラッパ28は、開いた状態において、利用者がセキュリティゲート20を通過することを可能とする。ゲートフラッパ28は、閉じた状態において、利用者がセキュリティゲート20を通過することを妨げる。
体温センサ29は、セキュリティゲート20を通過する利用者の体温を計測する温度センサである。体温センサ29は、例えば、赤外線サーモグラフィーにより構成することができる。体温センサ29は、図7A〜図7Cのような配置が可能である。図7A〜図7Cは、実施形態1に係るセキュリティゲート20の第1〜第3の例の外観を示す斜視図である。
図7Aのセキュリティゲート20(20A)では、体温センサ29は、ゲート本体20Rの上面に配置される。これによれば、建物の利用者の上半身側を中心として体温を計測できる。
図7Bのセキュリティゲート20(20B)では、体温センサ29は、ゲート本体20の側面であって進入方向に平行な面に配置されてもよい。これにより、建物の利用者の下半身側を中心として体温を計測できる。
図7Cのセキュリティゲート20(20C)では、体温センサ29は、ゲート本体20L及びゲート本体20Rの間の利用者が通過可能な通路PAの上方において所定の高さ以上の位置に配置される。所定の高さは、例えば人間の身長よりも十分に高い高さである。これにより、建物の利用者の上部側、特に頭部を中心として体温を計測できる。
図8は、実施形態1におけるセキュリティゲート20の電気的構成を示すブロック図である。セキュリティゲート20は、上述の構成要素に加えてさらに、制御部21と、記憶部22と、入出力インタフェース23とを備える。
記憶部22は、例えばRAM、ROM、HDD、SSD等を利用して構成され、プログラム、及び種々のデータを格納している。プログラムは、本実施形態におけるセキュリティゲート20の各種機能を実現するためのプログラムを含む。
制御部21は、例えばCPU、MPU等を利用して構成される。制御部21は、記憶部22に格納されたプログラムに基づいて種々のデータ等を利用して演算処理を行うことにより、セキュリティゲート20における後述する各種の機能を実現する。
制御部21は、第1センサ26及び第2センサ27からの検知信号、及びセキュリティサーバ100からのゲートOPEN信号及びゲートCLOSE信号に基づいて、ゲートフラッパ28を開閉する。
カードリーダ25は、IDカードに記録された個人IDを読み取ると、読み取った個人IDと、当該セキュリティゲート20のデバイスIDとを、セキュリティサーバ100に送信する。
入出力インタフェース23は、例えばLANアダプタ等を利用して構成される。入出力インタフェース23は、セキュリティゲート20とセキュリティサーバ100との間で各種信号を送受信するためのインタフェースである。入出力インタフェース23は、制御部21及びカードリーダ25から出力された信号を所定の形式の信号に変換してセキュリティサーバ100に出力する。また、入出力インタフェース23は、セキュリティサーバ100から入力された信号を所定の形式の信号に変換して制御部21に出力する。
1−2−6.ゲート表示器
ゲート表示器70は、当該ゲート表示器70が設けられたセキュリティゲート20を通過する利用者(本利用者が提示したIDカードに対応する個人ID)に割り当てられたエレベータを示す割当号機情報を表示する表示装置である。
図9は、実施形態1におけるゲート表示器70の電気的構成を示すブロック図である。ゲート表示器70は、群管理制御装置10から受信した情報に基づく表示制御が可能なように、コンピュータを利用して構成されている。ゲート表示器70は、図9に示すように、制御部71と、記憶部72と、入出力インタフェース73と、表示部74とを備える。
記憶部72は、例えばRAM、ROM、HDD、SSD等を利用して構成され、プログラム、及び種々のデータを格納している。プログラムは、本実施形態のゲート表示器70の後述する各種機能を実現するためのプログラムを含む。
制御部71は、例えばCPU、MPU等を利用して構成される。制御部71は、記憶部72から読み出した上記プログラムに基づいて種々のデータ等を利用して演算処理を行うことにより、ゲート表示器70における後述する各種の機能を実現する。
入出力インタフェース73は、例えばLANアダプタ等を利用して構成される。入出力インタフェース73は、ゲート表示器70と群管理制御装置10との間で各種信号を送受信するためのインタフェースである。入出力インタフェース73は、制御部71から出力された信号を所定の形式の信号に変換して群管理制御装置10に出力する。また、入出力インタフェース73は、群管理制御装置10から入力された信号を所定の形式の信号に変換して制御部71に出力する。
表示部74は、例えば液晶ディスプレイパネルや有機ELディスプレイパネルを利用して構成されている。
図10は、実施形態1に係るエレベータの群管理システムにおけるゲート表示器70の表示例を示す図である。ゲート表示器70は、セキュリティゲート20に設置され、群管理制御装置10が割り当てた号機を利用者へ案内するための表示器である。ゲート表示器70はセキュリティゲート20に設置されるが、制御的には群管理制御装置10に接続される。本例では、ゲート表示器70は、A号機が割り当てられたことを示している。
1−2−7.セキュリティサーバ
セキュリティサーバ100は、セキュリティゲート20のカードリーダ25で読み取られた個人IDに基づく認証を行うとともに、体温センサ29で計測された体温に基づいて利用者の通過可否判断を行い、認証結果及び通過可否判断結果に基づいて、ゲートOPEN信号またはゲートCLOSE信号をセキュリティゲート20の制御部21に送信する。また、セキュリティサーバ100は、行先階情報、出発階情報、及びデバイスIDを群管理制御装置10に出力する。
図11は、実施形態1におけるセキュリティサーバ100の電気的構成を示すブロック図である。セキュリティサーバ100は、コンピュータを利用して構成され、制御部101と、記憶部102と、入出力インタフェース103と、を備える。
記憶部102は、例えばRAM、ROM、HDD、SSD等を利用して構成され、プログラム、及び種々のデータを格納している。プログラムは、本実施形態のセキュリティサーバ100の後述する各種機能を実現するためのプログラムを含む。記憶部102は、データとして、例えば以下の利用者データベース(以下「利用者DB」という)を格納している。
図12は、実施形態1におけるセキュリティサーバ100の記憶部102に格納されている利用者DBの構成を示す図である。利用者DBは、IDカードに登録されている利用者の個人IDに対応付けて、当該利用者の行先階の情報(行先階情報)を記録している。本利用者DBでは、例えば、個人ID“00001”に対応付けて行先階情報として“10階”が記録されている。個人ID“00002”に対応付けて行先階情報として“8階”が記録されている。個人ID“00003”に対応付けて行先階情報として“15階”が記録されている。それ以外の個人IDについても、対応する行先階が同様に記録されている。
また、記憶部102は、データとして、セキュリティゲート20の設置階を示す設置階情報を記憶している。設置階情報は、セキュリティゲート20を通過した利用者の出発階情報として利用される。なお、セキュリティゲート20が複数の階に設置される場合、記憶部102に、例えば、セキュリティゲート20のデバイスIDと設置階情報とを対応付けて記録したゲート情報テーブルを格納しておいてもよい。この場合、セキュリティゲート20からデバイスIDを受信したときに、ゲート情報テーブルからデバイスIDに対応する設置階情報を取得し、取得した設置階情報を出発階情報として利用すればよい。
制御部101は、例えばCPU、MPU等を利用して構成される。制御部101は、記憶部102から読み出した上記プログラムに基づいて種々のデータ等を利用して演算処理を行うことにより、セキュリティサーバ100における後述する各種の機能を実現する。
入出力インタフェース103は、例えばLANアダプタ等を利用して構成される。入出力インタフェース103は、セキュリティサーバ100とセキュリティゲート20(カードリーダ25及び制御部21)との間で各種信号を送受信するためのインタフェースである。入出力インタフェース103は、制御部101から出力された信号を所定の形式の信号に変換してセキュリティゲート20(カードリーダ25及び制御部21)に出力する。また、入出力インタフェース103は、セキュリティゲート20(カードリーダ25及び制御部21)から入力された信号を所定の形式の信号に変換して制御部101に出力する。
2.動作
2−1.概要
図2を参照しながら、セキュリティゲート20のゲートフラッパ28の開閉動作、及び群管理システムによる号機割当制御について時系列的に説明する。
2−1−1.セキュリティゲートのゲートフラッパの開閉
まず、セキュリティゲート20のゲートフラッパ28の開閉動作について時系列的に説明する。利用者が、IDカードをカードリーダ25に接触させあるいは近接させながらセキュリティゲート20に進入すると、カードリーダ25からセキュリティサーバ100にID情報(個人ID、デバイスID)が送信されるとともに、体温センサ29から体温信号が送信される。受信したID情報に含まれる個人IDが正規なものであり、かつ体温信号が示す体温が第1体温条件を満たす場合、セキュリティサーバ100は、ゲートOPEN信号を、当該デバイスIDに対応するセキュリティゲート20の制御部21に送信する。この場合、制御部21は、ゲートフラッパ28を開状態で維持する。これにより、利用者は、セキュリティゲート20を通過することができる。
一方、個人ID(IDカード)が非正規なものである場合、セキュリティサーバ100は、ゲートCLOSE信号を、当該デバイスIDのセキュリティゲート20の制御部21に送信する。この場合、制御部21は、ゲートフラッパ28を閉状態とする。そのため、非正規なIDカードを提示した利用者は、セキュリティゲート20を通過することができない。
また、受信したID情報に含まれる個人IDが正規なものであっても、体温信号が示す体温が第1体温条件を満たさない場合、セキュリティサーバ100は、ゲートCLOSE信号を、当該デバイスIDに対応するセキュリティゲート20の制御部21に送信する。この場合、制御部21は、ゲートフラッパ28を閉状態とする。そのため、体温が第1体温条件を満たさない利用者は、セキュリティゲート20を通過することができない。
また、ゲートOPEN信号をセキュリティサーバ100から受信していない状態で、第1センサ26からの信号を受信した場合、当該セキュリティゲート20の制御部21は、ゲートフラッパ28を閉状態に制御する。IDカードを有していない非正規の利用者がセキュリティゲート20を通過しようとしている可能性があり、これを阻止するためである。
このように、正規なIDカードを有し、かつ体温信号が示す体温が第1体温条件を満たす利用者はエレベータホール内に進入することができるが、IDカードを有していない利用者や非正規なIDカードを有する利用者、あるいは体温が第1体温条件を満たさない利用者はエレベータホール内に進入できない。よって、ビル内のセキュリティが確保されるとともに、ビル内における感染症等に対する衛生が確保される。
2−1−2.エレベータの号機割当制御
セキュリティサーバ100は、セキュリティゲート20のカードリーダ25から受信したID情報(個人ID、デバイスID)に含まれる個人IDが正規なものである場合、個人IDに対応する行先階情報を利用者DBから読み出し、読み出した行先階情報と、出発階情報と、デバイスIDとを群管理制御装置10に送信する。出発階情報としては、前述のように、セキュリティゲート20のデバイスIDに対応する設置階情報を利用する。なお、取得した行先階情報と、出発階情報と、デバイスIDとをまとめて、以下適宜「割当依頼情報」という。
群管理制御装置10は、割当依頼情報(行先階情報、出発階情報、デバイスID)を受信すると、受信した割当依頼情報に含まれる行先階情報及び出発階情報に基づいて割当号機を決定する。そして、群管理制御装置10は、決定した割当号機を示す割当号機情報を、受信したデバイスIDが示すゲート表示器70に送信する。
ゲート表示器70は、群管理制御装置10から割当号機情報を受信すると、割当号機情報を表示する。
2−1−3.行先階登録装置でユーザによる行先階の入力操作があったときの号機割当制御
利用者が割当号機に乗り遅れた場合、あるいはIDカードに対応させて登録されている行先階以外の階に行く必要がある場合、利用者は、行先階登録装置30により行先階を指定することができる。この場合の群管理システムによる号機割当制御について時系列的に説明する。
行先階登録装置30は、ユーザによる行先階の入力操作があった場合、入力された行先階を示す行先階情報と、出発階情報と、当該行先階登録装置30のデバイスIDとを、群管理制御装置10に送信する。なお、行先階登録装置30は、自装置の設置階を示す設置階情報を記憶しており、出発階情報に係る出発階として、記憶している自装置の設置階情報に係る設置階を設定する。ここで、取得した行先階情報と、出発階情報と、デバイスIDとをまとめて、以下適宜「割当依頼情報」という。
群管理制御装置10は、割当依頼情報(行先階情報、出発階情報、デバイスID)を受信すると、受信した割当依頼情報に含まれる行先階情報及び出発階情報に基づいて割当号機を決定する。そして、群管理制御装置10は、決定した割当号機を示す割当号機情報を、受信したデバイスIDが示す行先階登録装置30に送信する。
行先階登録装置30は、群管理制御装置10から割当号機情報を受信すると、割当号機情報が示す割当号機名を表示する。
2−2.群管理システムの具体的動作
2−2−1.セキュリティゲート(セキュリティサーバ)の具体的動作
群管理システムの具体的動作について説明する。まず、セキュリティゲート20を利用者が通過したときに行われるセキュリティサーバによる処理について説明する。図13は、実施形態1に係るセキュリティゲート20の動作を示すフローチャートである。
カードリーダ25は、IDカードから個人IDを読み取った場合、読み取った個人IDと、当該カードリーダ25が配置されたセキュリティゲート20のデバイスIDとをセキュリティサーバ100に送信する。なお、個人IDと、デバイスIDとをまとめて、以下適宜「ID情報」という。
セキュリティサーバ100(制御部101)は、複数台のカードリーダ25のいずれかから、ID情報(個人ID、デバイスID)を受信すると、受信したID情報に含まれる個人IDが正規なものか否かの認証を行う(S11)。例えば、セキュリティサーバ100の制御部101は、記憶部102に記憶されている利用者DBを参照して、受信したID情報に含まれる個人IDが登録されているか等の判断を行う。
個人IDが正規であると判断した場合(S11でYES)、つまり認証が成功した場合、セキュリティサーバ100の制御部101は、体温センサ29から、セキュリティゲート20を通過中の利用者の体温を示す体温信号を取得する(S12)。
セキュリティサーバ100の制御部101は、取得した体温信号が示す体温が正常であるか否か(所定体温条件を満たすか否か)を判断する(S13)。所定体温条件については後述する。
体温が正常であると判断した場合(S13でYES)、セキュリティサーバ100の制御部101は、記憶部102に記憶されている利用者DBを参照して個人IDに対応する行先階情報を取得する(S14)。
セキュリティサーバ100の制御部101は、取得した行先階情報と、出発階情報と、受信したID情報に含まれるデバイスIDとを含む割当依頼情報を、群管理制御装置10に送信する(S15)。出発階情報としては、前述のように、セキュリティゲート20のデバイスIDに対応する設置階情報を利用する。
セキュリティサーバ100の制御部101は、セキュリティゲート20に、ゲートOPEN信号を送信する(S16)。ゲートOPEN信号を受信すると、セキュリティゲート20の制御部21は、ゲートフラッパ28を開いた状態に制御し、利用者がセキュリティゲート20を通過することを可能とする。
一方、個人IDが正規でないと判断した場合(S11でNO)、すなわち認証が成立しなかった場合、または体温が正常でない(異常である)と判断した場合(S13でNO)、セキュリティサーバ100の制御部101は、セキュリティゲート20に、ゲートCLOSE信号を送信する(S17)。ゲートCLOSE信号を受信すると、セキュリティゲート20の制御部21は、ゲートフラッパ28を閉じた状態に制御し、利用者がセキュリティゲート20を通過することを妨げる(規制する)。
ここで、ステップS13における体温が正常か否かの判断の条件(所定体温条件)の具体例として第1〜第4の例を説明する。なお、ステップS13においていずれの例を採用するかは、求められる判断精度やセキュリティゲート20の利用環境を考慮して適宜設定すればよい。なお、第3、第4の例は、体温DBが設けられている実施形態3、4、7、8において適用可能である。
―第1の例−
一般の人々の感覚では、体温が37℃以上の場合、発熱していると捉えられることが多い。そこで、判断の基準の体温を37℃とし、計測された体温が37℃未満の場合は正常(YES)とし、37℃以上の場合は異常(NO)とする。
―第2の例−
日本国の感染症法では、体温が37.5℃以上であることを「発熱」、38.0℃以上であることを「高熱」と分類している。そのため、判断の基準の体温を37.5℃とし、計測された体温が37.5℃未満の場合は正常(YES)とし、37.5℃以上の場合は異常(NO)とする。
―第3の例−
利用者の体温が37℃未満の場合は正常(YES)、37.5℃以上の場合は異常(NO)とする。一方、利用者の体温が37℃〜37.5℃の範囲にある場合、体温DBから求めた各利用者の過去所定期間の平均体温(平熱)も加味して判断する。例えば、求めた平均体温(平熱)が36.5℃以下の利用者、つまり平熱が低い利用者については「発熱」と判断して異常(NO)とし、求めた平均体温(平熱)が36.5℃〜37℃以下の利用者、つまり平熱が高い利用者については「平熱」と判断して正常(YES)とする。
―第4の例−
体温DBから求めた各利用者の過去所定期間の平均体温(平熱)を、各利用者についての判断の基準の体温とする。計測された体温が、各利用者の平均体温に1℃を加算した体温以上の場合、「発熱」と判断して異常(NO)とし、計測された体温が、各利用者の平均体温に1℃を加算した体温未満の場合、「平熱」と判断して正常(YES)とする。
2−2−2.群管理制御装置の具体的動作
群管理制御装置10による割当号機の決定処理について説明する。図14は、実施形態1に係る群管理制御装置10の動作を示すフローチャートである。
群管理制御装置10は、セキュリティサーバ100または行先階登録装置30から割当依頼情報(行先階情報、出発階情報、及びデバイスID)を受信したか否かを判断する(S21)。
割当依頼情報を受信した場合(S21)、受信した割当依頼情報に含まれる行先階情報及び出発階情報に基づいて、割当号機を決定する(S22)。
具体的に、群管理制御装置10は、例えば、まず、各エレベータの運行情報に基づいて、行先階を割り当てるべきエレベータ(割当号機)を選択するための評価値を、エレベータ毎に算出する。ここで、各エレベータの運行情報は、例えば、各エレベータのかご状態(かごの位置、走行方向、ドアの開閉状態、荷重等を含む)、予測される待ち時間(割当号機が出発階に到着するまでの時間)、予測されるサービス完了時間(割当号機が行先階に到着するまでの時間)、かごの予定される停止回数(サービス完了までの間に予定されるエレベータの停止回数)などを示す情報を含む。上記評価値の算出後、群管理制御装置10は、エレベータ60A〜60Fのうちから例えば最も高い評価値を有するエレベータを選択し、行先階を、選択したエレベータに割り当てる。群管理制御装置10は、この他、一般的に知られている従来の方法を用いて行先階をいずれかのエレベータに割り当ててもよい。
割当号機を決定すると、群管理制御装置10は、決定した割当号機を示す割当号機情報を、受信したデバイスIDに対応するセキュリティゲート20のゲート表示器70または行先階登録装置30に送信する(S23)。また、群管理制御装置10は、割当号機に対応するエレベータ制御装置40に、割当号機のかごを、割当依頼情報に含まれる行先階情報及び出発階情報に基づいて移動させるように指令を出す。
(実施形態2)
実施形態2について説明する。図15は、実施形態2におけるセキュリティサーバ100の記憶部102に格納されている利用者DBの構成を示す図である。本実施形態の利用者DBでは、実施形態1の利用者DBと比較して、さらに、一時許可情報が記録されている。具体的に、本実施形態の利用者DBは、IDカードの個人IDに対応付けて、行先階情報と、一時許可情報とを記録している。
一時許可情報は、計測された体温が正常でない(異常である)と判断されたことでセキュリティゲート20を通過することができない利用者に対して、計測された体温にかかわらず、一時的に特定領域への進入を許可するか否かを示す情報である。一時許可情報は、例えば、体温に異常のある者が、企業の受付や担当者(上司含む)に連絡することにより、受付や担当者(上司含む)により登録される。一時許可情報として“有効”が設定されていることは、一時許可が有効であることを示す。一方、一時許可情報として“無効”が設定されていることは、一時許可が無効であることを示す。なお、デフォルトでは、一時許可情報として“無効”が設定されている。
一時許可情報は、所定の一時許可条件が成立した場合に、“有効”に設定される。所定の一時許可条件は、医師の診断結果を受付や担当者(上司含む)に連絡したこと(診断DBへの登録が間に合わないような場合)、感染防止のためのマスクを着用すること、海外への渡航履歴が無いこと、上司の許可を得ていること、あるいは、体温計で体温を計測したこと等の複数の項目のうち所定の項目を満たしていることである。
本例では、個人ID“00001”に対応付けて、行先階情報として“10階”が記録され、一時許可情報として“有効”が記録されている。また、個人ID“00002”に対応付けて、行先階情報として“8階”が記録され、一時許可情報として“無効”が記録されている。また、個人ID“00003”に対応付けて、行先階情報として“15階”が記録され、一時許可情報として“無効”が記録されている。それ以外の個人IDについてもそれぞれ、各個人IDに対応付けて行先階情報及び一時許可情報が記録されている。
図16は、実施形態2に係るセキュリティゲート20の動作を示すフローチャートである。なお、ステップS31、S34〜S39では、実施形態1(図13)のステップS11、S12〜S17と同じ処理が行われる。そのため、相違点を中心として説明する。
すなわち、認証が成立した場合(S31でYES)、セキュリティサーバ100の制御部101は、記憶部102に記憶されている利用者DBを参照して、受信したID情報に含まれる個人IDに対応する一時許可情報を取得する(S32)
セキュリティサーバ100の制御部101は、取得した一時許可情報が“有効”と“無効”のどちらか、つまり一時許可を示しているか否かを判断する(S33)。
一時許可情報が“有効”を示している場合(S33でYES)、ステップS34、及びステップS35の体温が正常か否かの判断をバイパスして、ステップS36以後の処理を実行する。これにより、利用者の体温に関係なく、ステップS36〜S38において、体温が正常と判断とされたときと同様の制御が行われる。
これに対し、一時許可情報が“無効”を示している場合(S33でNO)、体温信号を取得した後(S34)、体温が正常であるか否の判断を行い(S35)、以後において当該判断の結果に応じた制御が行われる。
つまり、体温が正常と判断とされたとき(S35でYES)には、実施形態1において体温が正常と判断とされたとき(S13でYES)に行われる処理(S14〜S16)と同様の処理(S36〜S38)が実行される。すなわち、群管理制御装置10に、利用者の行先階と出発階の情報を含む割当依頼情報が送信されるとともに(S36、S37)、セキュリティゲート20に、ゲートOPEN信号が送信され(S38)。ゲートフラッパ28が開いた状態に制御され、利用者がセキュリティゲート20を通過することが可能となる。
これに対し、体温が正常でない(異常)と判断とされたとき(S35でNO)には、ステップS39において、実施形態1において体温が正常でない(異常)と判断とされたとき(S13でNO)に行われる処理(S17)と同様の処理(S39)が実行される。つまり、セキュリティゲート20に、ゲートCLOSE信号が送信され(S39)。ゲートフラッパ28が閉じた状態に制御され、利用者がセキュリティゲート20を通過することが規制される。
本実施形態によれば、体温センサ29で計測された体温が正常でない(所定体温条件を満たさない)場合でも、緊急時等には、特定領域内への当該利用者の進入が可能となる。
(実施形態3)
実施形態3について説明する。図17は、実施形態3に係るセキュリティサーバ100の電気的構成を示すブロック図である。本実施形態では、セキュリティサーバ100の記憶部102に、利用者DBに加えてさらに、体温データベース(以下「体温DB」という)が格納されている。なお、利用者DBは実施形態1と同様の構成を有する。
図18は、実施形態3におけるセキュリティサーバ100の記憶部102に格納されている体温DBの構成を示す図である。体温DBは、IDカードの個人IDに対応付けて、体温計測日時と、体温情報と、判断結果情報とを対応付けて記録している。体温計測日時は、体温を計測した日時である。体温情報は、体温センサ29により計測された体温を示す情報である。判断結果情報は、計測された体温に基づいて体温が正常か否かを判断した結果を示す情報である。判断結果情報は、“正常”または“異常”と記録される。
図18の例では、個人ID“00001”に対応付けて、体温計測日時、体温情報、判断結果情報として“201509010845”、“36.5”、“正常”が記録されている。また、個人ID“00001”に対応付けて、体温計測日時、体温情報、判断結果情報として“201509020850”、“36.5”、“正常”が記録されている。また、個人ID“00001”に対応付けて、体温計測日時、体温情報、判断結果情報として“201509030830”、“36.5”、“正常”が記録されている。また、個人ID“00002”に対応付けて、体温計測日時、体温情報、判断結果情報として“201509020825”、“36.5”、“正常”が記録されている。また、個人ID“00002”に対応付けて、体温計測日時、体温情報、判断結果情報として“201509021250”、“36.5”、“正常”が記録されている。また、個人ID“00002”に対応付けて、体温計測日時、体温情報、判断結果情報として“201509030830”、“37.5”、“異常”が記録されている。
体温DBへの個人ID、体温計測日時、体温情報、判断結果情報の記録は、建物の利用者がセキュリティゲート20を通過する度に行われる。体温DBのデータに基づいて、例えば、過去所定期間(過去1ヶ月など)の個人毎の平均体温(正常と判断された体温の平均値)を計算することができる。
図19は、実施形態3に係るセキュリティゲート20の動作を示すフローチャートである。なお、ステップS41、S45〜S48では、実施形態1(図13)のステップS11、S14〜S17と同じ処理が行われる。そのため、相違点を中心として説明する。
すなわち、認証が成立した場合(S41でYES)、セキュリティサーバ100の制御部101は、体温センサ29から、セキュリティゲート20を通過中の利用者の体温を示す体温信号を取得する(S42)。また、セキュリティサーバ100の制御部101は、記憶部102の体温DBに、取得した個人IDに対応付けて、今回取得した体温信号が示す体温と、体温取得日時を記録する。
セキュリティサーバ100の制御部101は、取得した体温信号が示す体温が正常であるか否かを判断する(S43)。判断条件は実施形態1と同様である。また、セキュリティサーバ100の制御部101は、判断結果情報を、記憶部102の体温DBに、個人IDに対応付けて記録する。
体温が正常であると判断した場合(S43でYES)、セキュリティサーバ100の制御部101は、記憶部102に記憶されている体温DBを参照して、今回取得した個人IDに対応する過去所定期間内(例えば認証日から4日前まで)の判断結果情報に“異常”が含まれているか否かを判断する(S44)。
過去所定期間内の判断結果情報に“異常”が含まれていない場合(S44でNO)、ステップS45〜S47において、実施形態1で体温が正常と判断とされたとき(S13でYES)に行われる処理(S14〜S16)と同様の処理(S45〜S47)が実行される。つまり、群管理制御装置10に、利用者の行先階と出発階の情報を含む割当依頼情報が送信されるとともに(S45、S46)、セキュリティゲート20に、ゲートOPEN信号が送信され(S47)、ゲートフラッパ28が開いた状態に制御され、利用者がセキュリティゲート20を通過することが可能となる。
これに対し、過去所定期間内の判断結果情報に“異常”が含まれている場合(S44でYES)、ステップS48において、実施形態1において体温が正常でない(異常)と判断とされたとき(S13でNO)に行われる処理(S17)と同様の処理(S48)が実行される。つまり、セキュリティゲート20に、ゲートCLOSE信号が送信され(S48)、ゲートフラッパ28が閉じた状態に制御され、利用者がセキュリティゲート20を通過することが規制される。
本実施形態によれば、体温センサ29で計測された体温が正常である(所定体温条件を満たす)場合でも、体温DBに当該利用者の個人IDに対応付けて記憶されている過去所定期間に計測された体温が正常でない(所定体温条件を満たさない)場合には、ゲートフラッパ28により、特定領域への利用者の進入が規制される。そのため、例えば、一時的に体温が低下しただけのような場合に、特定領域への進入を適切に規制できる。したがって、感染症等の拡大を一層良好に防止できる。
(実施形態4)
実施形態4について説明する。図20は、実施形態4に係るセキュリティサーバ100の電気的構成を示すブロック図である。本実施形態では、セキュリティサーバ100の記憶部102に、利用者DB、体温DBに加えてさらに、診断データベース(以下「診断DB」という)が格納されている。なお、利用者DBは実施形態1と同様の構成を有し、体温DBは実施形態3と同様の構成を有する。
図21は、実施形態4におけるセキュリティサーバ100の記憶部102に格納されている診断DBの構成を示す図である。診断DBは、IDカードの個人IDに対応付けて、登録日と、認証不可期間(認証不可期間の日数)と、フラグとを記録している。登録日は、認証不可期間を登録した日である。フラグは、個人IDに対応付けて記録されている認証不可期間が有効であるか否かを示し、有効である場合には“有効”に設定され、 有効でない場合には“無効”に設定される。診断DBへの個人ID、登録日、認証不可期間、フラグ(有効or無効)の登録は、利用者が企業等の担当者に電話やメールで医師の診断結果などを連絡することによって、企業等の担当者により行われる。フラグは、診断DBへの登録日に“有効”に設定され、登録日から例えば5日目(体温DBで4日前までの異常データを利用するように構成した場合)、または認証不可期間の最終日の翌日のいずれか遅い日に、診断DBの管理プログラムにより自動的に“無効”に設定される。
図21の例では、個人ID“00002”に対応付けて、登録日、認証不可期間(日数)、フラグとして“20150903”、“5”、“有効”が記録されている。また、個人ID“00005”に対応付けて、登録日、認証不可期間(日数)、フラグとして“20150801”、“5”、“無効”が記録されている。また、個人ID“00010”に対応付けて、登録日、認証不可期間(日数)、フラグとして“20150610”、“5”、“無効”が記録されている。
図22は、実施形態4に係るセキュリティゲート20の動作を示すフローチャートである。実施形態4のステップS51、S52、S55〜S60では、実施形態3(図19)のステップS41、S42、S43〜S48と同じ処理が行われる。そのため、実施形態3との相違点を中心として説明する。
すなわち、セキュリティサーバ100の制御部101は、体温センサ29から、セキュリティゲート20を通過中の利用者の体温を示す体温信号を取得し、記憶部102の体温DBに、今回取得した体温信号が示す体温と、体温取得日時とを、取得した個人IDに対応付けて記録すると(S52)、診断DBに、今回取得した個人IDに対応する認証不可期間のデータがあるか否かを判断する(S53)。
今回取得した個人IDに対応する認証不可期間のデータがある場合(S53でYES)、セキュリティサーバ100の制御部101は、認証不可期間が過ぎているか否かを判断する(S54)。
認証不可期間が過ぎている場合(S54でYES)、セキュリティサーバ100の制御部101は、ステップS57〜S59において、実施形態3において過去所定期間内の判断結果情報に“異常”が含まれていないと判断された場合(S44でNO)に行われる処理(S45〜S47)と同様の処理(S57〜S59)が実行される。つまり、群管理制御装置10に、利用者の行先階と出発階の情報を含む割当依頼情報が送信されるとともに(S57、S58)、セキュリティゲート20に、ゲートOPEN信号が送信され(S59)。ゲートフラッパ28が開いた状態に制御され、利用者がセキュリティゲート20を通過することが可能となる。
これに対し、認証不可期間が過ぎていない場合(S54でNO)は、過去所定期間内の判断結果情報に“異常”が含まれていると判断された場合(S56でYES)や体温が正常でない(異常)と判断とされた場合(S55でNO)と同様に、ステップS60の処理が実行される。つまり、セキュリティゲート20に、ゲートCLOSE信号が送信され(S60)。ゲートフラッパ28が閉じた状態に制御され、利用者がセキュリティゲート20を通過することが規制される。
ステップS53の判断において、今回取得した個人IDに対応する認証不可期間のデータがない場合(S53でNO)、ステップS55〜S59において、実施形態3のステップS43〜S47と同様の処理が実行される。すなわち、セキュリティサーバ100の制御部101は、取得した体温信号が示す体温が正常であるか否かを判断する(S55)。判断条件は実施形態1で説明した判断条件と同じである。また、セキュリティサーバ100の制御部101は、判断結果情報を、記憶部102の体温DBに、個人IDに対応付けて記録する。
体温が正常であると判断した場合(S55でYES)、セキュリティサーバ100の制御部101は、記憶部102に記憶されている体温DBを参照して、今回取得した個人IDに対応する過去所定期間内の判断結果情報に“異常”が含まれていないか判断する(S56)。
過去所定期間内の判断結果に“異常”が含まれていない場合(S5NO)、ステップS57〜S59において、前述の処理が行われる。
これに対し、過去所定期間内の判断結果に“異常”が含まれている場合(S56でYES)、ステップS60において、前述の処理が行われる。
本実施形態によれば、診断DBに当該利用者の個人IDに対応付けて有効な診断結果が記憶されており、かつ記憶されている認証不可期間が経過していないときは、利用者の体温が所定体温条件を満たすか否かにかかわらず、ゲートフラッパ28により、特定領域への利用者の進入が規制される。そのため、例えば、インフルエンザ等が治癒して体温が低下した後に、一定期間外出や出社が規制されるような場合に、特定領域への進入を適切に規制できる。
(実施形態5〜8の概要)
実施形態5〜8の概要について説明する。実施形態1〜4では、セキュリティゲート20と、セキュリティゲート20に信号的、制御的に接続されることで連携して動作するエレベータの群管理制御装置10とを含んだ構成について説明した。しかし、本発明は、エレベータの群管理制御装置に対して信号的、制御的に接続されていないセキュリティゲートにも適用可能である。また、本発明は、エレベータ及び群管理制御装置が設置されていない建物におけるセキュリティゲートにも適用可能である。以下、実施形態5〜8において、群管理制御装置10に対して信号的、制御的に接続されていないセキュリティゲート、あるいはエレベータ及び群管理制御装置が設置されていない建物におけるセキュリティゲートについて説明する。
まず、実施形態5〜8のセキュリティゲートについて、実施形態1〜4のセキュリティゲートとの構成上の相違点を説明する。実施形態1〜4では、図1、図7A、図7B、図7C、図8に示されているように、セキュリティゲート20のゲート本体20Rにゲート表示器70が配置されているが、実施形態5〜8のセキュリティゲートでは、これらの図1、図7A、図7B、図7C、図8において、ゲート表示器70が削除された構成となる。また、実施形態1〜4では、図1、図11、図17、図20に示されているように、セキュリティサーバ100に群管理制御装置10が接続されているが、実施形態5〜8では、これらの図1、図11、図17、図20において、セキュリティサーバ100に群管理制御装置10は接続されず、または群管理制御装置10自体が削除された構成となる。
(実施形態5)
図23は、実施形態5に係るセキュリティサーバによるセキュリティゲート20の制御を示すフローチャートである。本実施形態のフローチャートでは、実施形態1(図13)のフローチャートにおけるステップS14、S15が省略されている点以外は同一である。本実施形態では、ステップS13の判断がYESであれば、ステップS16が実行され、ステップS13の判断がNOであれば、ステップS17が実行される。
(実施形態6)
図24は、実施形態6に係るセキュリティサーバによるセキュリティゲート20の制御を示すフローチャートである。本実施形態のフローチャートでは、実施形態2(図16)のフローチャートにおけるステップS36、S37が省略されている点以外は同一である。本実施形態では、ステップS35の判断がYESであれば、ステップS38が実行され、ステップS35の判断がNOであれば、ステップS39が実行される。
(実施形態7)
図25は、実施形態7に係るセキュリティサーバによるセキュリティゲート20の制御を示すフローチャートである。本実施形態のフローチャートでは、実施形態3(図19)のフローチャートにおけるステップS45、S46が省略されている点以外は同一である。本実施形態では、ステップS44の判断がNOであれば、ステップS47が実行され、ステップS44の判断がYESであれば、ステップS48が実行される。
(実施形態8)
図26は、実施形態8に係るセキュリティサーバによるセキュリティゲート20の制御を示すフローチャートである。本実施形態のフローチャートでは、実施形態4(図22)のフローチャートにおけるステップS57、S58が省略されている点以外は同一である。本実施形態では、ステップS56の判断がNOであれば、ステップS59が実行され、ステップS56の判断がYESであれば、ステップS60が実行される。
(実施形態についてのまとめ)
(1)実施形態1〜8のセキュリティゲート20は、
建物の特定領域の入口に配置され、建物の利用者の特定領域への進入を制御する。
セキュリティゲート20は、
当該セキュリティゲート20を通過中の利用者の体温を計測する体温センサ29(体温計測手段)と、
特定領域への利用者の進入を制御するゲートフラッパ28(規制手段)と、
セキュリティサーバ100(制御手段)と、を備える。
セキュリティサーバ100(制御手段)は、
体温センサ29(体温計測手段)で計測された体温が所定体温条件を満たさない場合、ゲートフラッパ28(規制手段)を、特定領域への利用者の進入が規制されるように制御する。
これにより、建物の利用者が建物の特定領域に進入しようとした際、建物の特定領域の入口に配置されたセキュリティゲート20の体温センサ29(体温計測手段)により、当該セキュリティゲート20を通過中の利用者の体温が計測される。そして、計測された体温が所定体温条件を満たさない場合、ゲートフラッパ28(規制手段)により、特定領域への利用者の進入が規制される。そのため、例えば職員が赤外線サーモグラフィーなどを使用して発熱者を検知すること等を行うことなく、建物の利用者が発熱している場合には、当該利用者の建物の特定領域内への進入を自動で規制することができる。
(2)実施形態1〜8のセキュリティゲート20は、
利用者の進入方向に沿うように配置されるゲート本体20R(筐体)を有する。
体温センサ29(体温計測手段)は、ゲート本体20R(筐体)の上面に配置される。
これにより、建物の利用者の上半身側を中心として体温を計測できる。
(3)実施形態1〜8のセキュリティゲート20は、
利用者の進入方向に沿うように配置されるゲート本体20L(筐体)を有する。
体温センサ29(体温計測手段)は、ゲート本体20L(筐体)の側面であって進入方向に平行な面に配置される。
これにより、建物の利用者の下半身側を中心として体温を計測できる。
(4)実施形態1〜8のセキュリティゲート20は、
利用者の進入方向に沿うように配置されるゲート本体20L(筐体)及びゲート本体20R(筐体)を有する。
体温センサ29(体温計測手段)は、ゲート本体20L(筐体)及びゲート本体20R(筐体)の間の利用者が通過可能な通路PAの上方において所定の高さ以上の位置に配置される。
これにより、建物の利用者の上部側、特に頭部を中心として体温を計測できる。
(5)実施形態3、4、7、8のセキュリティゲート20は、
当該セキュリティゲート20を通過中の利用者の個人ID(識別情報)を取得するカードリーダ25(識別情報取得手段)と、
体温DB(体温記憶手段)と、をさらに備える。
セキュリティサーバ100(制御手段)は、
当該セキュリティゲート20を利用者が通過したときに、カードリーダ25(識別情報取得手段)で取得された個人ID(識別情報)と、体温センサ29(体温計測手段)で計測された体温と、体温計測日時とを対応付けて体温DB(体温記憶手段)に記憶させ、
体温センサ29(体温計測手段)で計測された体温が所定体温条件を満たす場合でも、体温DB(体温記憶手段)に当該利用者の個人ID(識別情報)に対応付けて記憶されている過去所定期間に計測された体温が所定体温条件を満たさない場合は、ゲートフラッパ28(規制手段)を、特定領域への利用者の進入が規制されるように制御する。
これにより、体温センサ29(体温計測手段)で計測された体温が所定体温条件を満たす場合でも、体温DB(体温記憶手段)に当該利用者の個人ID(識別情報)に対応付けて記憶されている過去所定期間に計測された体温が所定体温条件を満たさない場合は、ゲートフラッパ28(規制手段)により、特定領域への利用者の進入が規制される。そのため、例えば、一時的に体温が低下しただけのような場合に、特定領域への進入を適切に規制できる。
(6)実施形態4、8のセキュリティゲート20は、
当該セキュリティゲート20を通過中の利用者の個人ID(識別情報)を取得するカードリーダ25(識別情報取得手段)と、
利用者の前記個人ID(識別情報)と、医師による診断結果に基づく認証不可期間とを対応付けて記憶する診断DB(診断結果記憶手段)と、をさらに備える。
セキュリティサーバ100(制御手段)は、
診断DB(診断結果記憶手段)に当該利用者の個人ID(識別情報)に対応付けて有効な診断結果情報が記憶されており、かつ記憶されている認証不可期間が経過していないときは、利用者の体温が所定体温条件を満たすか否かにかかわらず、ゲートフラッパ28(規制手段)を、特定領域への利用者の進入が規制されるように制御する。
これにより、診断DB(診断結果記憶手段)に当該利用者の個人ID(識別情報)に対応付けて有効な診断結果情報が記憶されており、かつ記憶されている認証不可期間が経過していないときは、利用者の体温が所定体温条件を満たすか否かにかかわらず、ゲートフラッパ28(規制手段)により、特定領域への利用者の進入が規制される。そのため、例えば、インフルエンザ等が治癒して体温が低下した後に、一定期間外出や出社が規制されるような場合に、特定領域への進入を適切に規制できる。
(7)実施形態2、6のセキュリティゲート20は、
当該セキュリティゲート20を通過中の利用者の個人ID(識別情報)を取得するカードリーダ25(識別情報取得手段)と、
利用者の個人ID(識別情報)と、一時進入許可に関する一時許可情報とを対応付けて記憶する利用者DB(利用者情報記憶手段)と、をさらに備える。
セキュリティサーバ100(制御手段)は、
利用者DB(利用者情報記憶手段)に当該利用者の個人ID(識別情報)に対応付けて記憶されている一時許可情報が当該利用者の一時進入を許可することを示しているときは、利用者の体温が所定体温条件を満たすか否かにかかわらず、ゲートフラッパ28(規制手段)を、特定領域への利用者の進入が規制されないように制御する。
これにより、体温センサ29(体温計測手段)で計測された体温が所定体温条件を満たさない場合でも、緊急時等には、特定領域内への当該利用者の進入が可能となる。
(8)実施形態1〜4のセキュリティゲート20は、
当該セキュリティゲート20を通過中の利用者の個人ID(識別情報)を取得するカードリーダ25(識別情報取得手段)と、
カードリーダ25(識別情報取得手段)で取得された個人ID(識別情報)に対応する行先階の情報を記憶する利用者DB(行先階情報記憶手段)をさらに備える。
セキュリティサーバ100(制御手段)は、
カードリーダ25(識別情報取得手段)で個人ID(識別情報)が取得され、かつゲートフラッパ28(規制手段)を、特定領域への利用者の進入が規制されるように制御しない場合、利用者DB(行先階情報記憶手段)に当該利用者の個人ID(識別情報)に対応付けて記憶されている行先階情報を外部機器に出力する。
これにより、セキュリティゲート20を利用して、エレベータ60の制御が可能となる。
(9)実施形態1〜4のセキュリティゲート20は、
カードリーダ25(識別情報取得手段)で取得された個人ID(識別情報)に対応する行先階の情報を記憶する利用者DB(行先階情報記憶手段)をさらに備える。
セキュリティサーバ100(制御手段)は、カードリーダ25(識別情報取得手段)で個人ID(識別情報)が取得され、かつゲートフラッパ28(規制手段)を、利用者の進入が規制されるように制御しない場合、利用者DB(行先階情報記憶手段)に当該利用者の個人ID(識別情報)に対応付けて記憶されている行先階情報を外部機器に出力する。
これにより、セキュリティゲート20での判断結果に連動させたエレベータ60の制御が可能となる。
(10)実施形態1〜8のセキュリティゲート20において、
所定体温条件は、体温センサ29(体温計測手段)で計測された体温が所定体温未満であることである。所定体温条件の第1の例では、所定体温は、37℃である。所定体温条件の第2の例では、所定体温は、37.5℃である。
これにより、ゲートフラッパ28(規制手段)による、利用者の特定領域への進入の規制を、簡単な構成で行うことができる。
(11)実施形態1〜8のセキュリティゲート20において、
所定体温条件は、下記(1)と(2)との少なくとも一方を満たすことである、
(1)体温センサ29(体温計測手段)で計測された体温が第1の所定体温未満であること、
(2)第1の所定体温よりも高い第2の所定体温未満であり、かつ過去所定期間内に体温センサ29(体温計測手段)で計測された体温に基づいて算出された平均体温が第1の所定体温と、第1の所定体温よりも低い第3の所定体温との間にあることである。
所定体温条件の第3の例では、第1の所定体温は37℃であり、第2の所定体温は37.5℃であり、第3の所定体温は36.5℃である。
これにより、ゲートフラッパ28(規制手段)による、利用者の特定領域への進入の規制を、利用者の平均体温に応じて適切に行うことができる。
(12)実施形態1〜8のセキュリティゲート20において、
所定体温条件は、体温センサ29(体温計測手段)で計測された体温が、過去所定期間内に体温センサ29(体温計測手段)で計測された体温に基づいて算出された平均体温に所定温度加算した値未満であることである。所定体温条件の第4の例では、所定温度は、1℃である。
これにより、ゲートフラッパ28(規制手段)による、利用者の特定領域への進入の規制を、利用者の平均体温に応じて適切に行うことができる。
(13)実施形態1〜4のエレベータの群管理システムは、
請求項8または請求項9に記載のセキュリティゲート20と、
セキュリティゲート20のセキュリティサーバ100(制御手段)から出力される行先階情報を入力し、入力した行先階情報が示す行先階を、複数台のエレベータ60のいずれかに割り当てる群管理制御装置10と、を有する。
これにより、エレベータの群管理システムにおいて、体温センサ29(体温計測手段)を有するセキュリティゲート20を利用して、特定領域への進入が規制されない利用者に対してのみ行先階の割り当てを行うこと等が可能となる。また、セキュリティゲート20と連動することにより、エレベータ60のかご内への、体温に異常がある利用者等の乗車を規制できる。
(14)実施形態1〜4のエレベータシステムは、
請求項8または請求項9に記載のセキュリティゲート20と、
複数台のエレベータ60と、
セキュリティゲート20のセキュリティサーバ100(制御手段)から出力される行先階情報を入力し、入力した行先階情報が示す行先階を、複数台のエレベータ60のいずれかに割り当てる群管理制御装置10と、を有する。
これにより、エレベータシステムにおいて、体温センサ29(体温計測手段)を有するセキュリティゲート20を利用して、特定領域への進入が規制されない利用者に対してのみ行先階の割り当てを行うこと等が可能となる。また、セキュリティゲート20と連動することにより、エレベータ60のかご内への、体温に異常がある利用者等の乗車を規制できる。
(実施形態と本発明の主要な構成要素との対応)
前記各実施形態のセキュリティゲート20は、本発明のセキュリティゲートの一例である。セキュリティサーバ100は、本発明の制御手段の一例である。ゲートフラッパ28は、本発明の規制手段の一例である。体温センサ29は、本発明の体温計測手段の一例である。カードリーダ25は、本発明の識別情報取得手段の一例である。
(その他の実施形態)
前記各実施形態では、本発明のセキュリティゲートの制御手段は、ゲート本体20L、20Rとは別体で、セキュリティサーバ100として構成されている。しかしながら、本発明において、セキュリティゲートの制御手段は、ゲート本体20L、20Rの内部に設けられてもよい。また、セキュリティゲート20の制御部21と一体的に構成されてもよい。
前記実施形態の図7A〜図7Cで説明したセキュリティゲート20では、体温センサ29は異なる位置に1個ずつ配置されているが、図7A〜図7Cの体温センサ29のうちのいずれか2つ以上を組み合わせて配置してもよい。これにより、利用者の身体の頭部や下半身等の複数の箇所の体温を同時に計測できる。そして、2つ以上の体温センサ29の少なくとも1つで計測された体温が所定体温条件を満たさない場合、当該体温に係る利用者を異常と判断すればよい。これにより、体温の測定精度を向上させて、体温に異常がある利用者を精度よく検知できる。
前記各実施形態では、体温センサ29による体温測定機能を常時有効にしている。しかし、体温センサ29による体温測定機能は、出勤時間帯は有効、出勤時間帯以外は無効にしてもよい。
前記各実施形態では、本発明の識別情報取得手段として、カードリーダ25を例示した。しかし、識別情報取得手段は、カードリーダ25に限らず、例えばNFC(近距離通信)リーダであってもよい。また、個人IDを記憶する媒体は、IDカード(ICカード)に限らず、例えば、NFC通信に対応するスマートフォンなどのモバイル端末であってもよい。
さらに、識別情報取得手段は、指紋を読み取り可能な指紋読み取り装置や、ICタグと通信可能なICタグリーダであってもよい。これにより、例えば、空港に設けられた自動化ゲート(パスポートに埋め込まれているICタグによる認証と、指紋の照合により本人確認を行い、自動的に出入国手続きを行うことができるシステム)において、本発明を適用して体温センサを設けることで利用者の体温の異常を確実に検知し、また進入を規制することが可能となる。
前記各実施形態では、制御部11、21、31、41、71、101は、CPU、MPU等を利用して構成され、記憶部12、22、32、42、72、102から読み出したプログラムに基づいて種々のデータ等を利用して演算処理を行うことにより、各種の機能を実現している。つまり、各制御部11、21、31、41、71、101は、ハードウェアとソフトウェアとの協働により実現されている。しかし、各制御部11、21、31、41、71、101は、例えば、ハードウェア(電子回路)のみ、FPGA、ASIC等を利用して構成してもよい。
前記各実施形態では、ネットワークNWはEthernet(登録商標)であり、入出力インタフェース13、23、24、33、43、73、103はLANアダプタ等を利用して構成されている。しかし、ネットワークNWは、例えばIEEE規格に準拠した無線LANであり、入出力インタフェース13、23、24、33、43、73、103は無線LANアダプタ等を利用して構成されてもよい。
前記各実施形態では、図8を参照して説明したように、カードリーダ25は入出力インタフェース23に接続されている。しかし、カードリーダ25は制御部21に接続されてもよい。この場合、カードリーダ25で読み取られた個人IDは、制御部21及び入出力インタフェース23を介して、セキュリティサーバ100に送信すればよい。また、カードリーダ25が設置されたセキュリティゲート20についてのデバイスIDは、カードリーダ25からでなく制御部21から、セキュリティサーバ100に送信してもよい。
10 群管理制御装置
11 制御部
12 記憶部
13 入出力インタフェース
20、20A、20B、20C セキュリティゲート
20L、20R ゲート本体
20i 入口
20e 出口
21 制御部
22 記憶部
23 入出力インタフェース
25 カードリーダ
26 第1センサ
27 第2センサ
28 ゲートフラッパ
29 体温センサ
30、30A〜30Z 行先階登録装置
31 制御部
32 記憶部
33 入出力インタフェース
34 表示部
35 操作部
40、40A〜40F エレベータ制御装置
41 制御部
42 記憶部
43 入出力インタフェース
60、60A〜60F エレベータ
70 ゲート表示器
71 制御部
72 記憶部
73 入出力インタフェース
74 表示部
100 セキュリティサーバ
101 制御部
102 記憶部
103 入出力インタフェース

Claims (13)

  1. 建物の特定領域の入口に配置され、前記建物の利用者の前記特定領域への進入を制御するセキュリティゲートであって、
    利用者の進入方向に沿うように配置される筐体と、
    当該セキュリティゲートを通過中の利用者の体温を計測する体温計測手段と、
    前記特定領域への利用者の進入を制御する規制手段と、
    制御手段と、を備え、
    前記体温計測手段は、前記筐体の上面に配置される体温計測部と、前記筐体の側面であって前記進入方向に平行な面に配置される体温計測部と、前記筐体の上方において所定の高さ以上の位置に配置される体温計測部とのうちの少なくとも2つの体温計測部を含み、
    前記制御手段は、
    前記体温計測手段に含まれる各体温計測部で計測された体温のうちの少なくとも1つが所定体温条件を満たさない場合、前記規制手段を、前記特定領域への前記利用者の進入が規制されるように制御する、
    セキュリティゲート。
  2. 当該セキュリティゲートを通過中の利用者の識別情報を取得する識別情報取得手段と、 体温記憶手段と、をさらに備え、
    前記制御手段は、
    当該セキュリティゲートを利用者が通過したときに、前記識別情報取得手段で取得された識別情報と、前記体温計測手段に含まれる各体温計測部で計測された各体温と、体温計測日時とを対応付けて前記体温記憶手段に記憶させ、
    前記体温計測手段に含まれる各体温計測部で計測された各体温が前記所定体温条件を満たす場合でも、前記体温記憶手段に当該利用者の識別情報に対応付けて記憶されている過去所定期間に計測された体温のうちの少なくとも1つが前記所定体温条件を満たさない場合は、前記規制手段を、前記特定領域への前記利用者の進入が規制されるように制御する、
    請求項1に記載のセキュリティゲート。
  3. 当該セキュリティゲートを通過中の利用者の識別情報を取得する識別情報取得手段と、 利用者の前記識別情報と、医師による診断結果に基づく認証不可期間とを対応付けて記憶する診断結果記憶手段と、をさらに備え、
    前記制御手段は、
    前記診断結果記憶手段に当該利用者の識別情報に対応付けて有効な診断結果情報が記憶されており、かつ記憶されている認証不可期間が経過していないときは、前記所定体温条件の成否にかかわらず、前記規制手段を、前記特定領域への前記利用者の進入が規制されるように制御する、
    請求項1に記載のセキュリティゲート。
  4. 当該セキュリティゲートを通過中の利用者の識別情報を取得する識別情報取得手段と、 利用者の前記識別情報と、一時進入許可に関する一時許可情報とを対応付けて記憶する利用者情報記憶手段と、をさらに備え、
    前記制御手段は、
    前記利用者情報記憶手段に当該利用者の識別情報に対応付けて記憶されている一時許可情報が当該利用者の一時進入を許可することを示しているときは、前記所定体温条件の成否にかかわらず、前記規制手段を、前記特定領域への前記利用者の進入が規制されないように制御する、
    請求項1に記載のセキュリティゲート。
  5. 当該セキュリティゲートを通過中の利用者の識別情報を取得する識別情報取得手段と、 前記識別情報取得手段で取得された識別情報に対応する行先階の情報を記憶する行先階情報記憶手段をさらに備え、
    前記制御手段は、
    前記識別情報取得手段で識別情報が取得され、かつ前記規制手段を、前記特定領域への前記利用者の進入が規制されるように制御しない場合、前記行先階情報記憶手段に当該識別情報に対応付けて記憶されている行先階情報を外部機器に出力する、
    請求項1に記載のセキュリティゲート。
  6. 前記識別情報取得手段で取得された識別情報に対応する行先階の情報を記憶する行先階情報記憶手段をさらに備え、
    前記制御手段は、前記識別情報取得手段で識別情報が取得され、かつ前記規制手段を、前記特定領域への前記利用者の進入が規制されるように制御しない場合、前記行先階情報記憶手段に当該識別情報に対応付けて記憶されている行先階情報を外部機器に出力する、 請求項2から請求項5のいずれか1項に記載のセキュリティゲート。
  7. 前記所定体温条件は、今回計測された体温が所定体温未満であることである、
    請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のセキュリティゲート。
  8. 前記所定体温条件は、今回計測された体温が、第1の所定体温と、前記第1の所定体温よりも高い第2の所定体温との間にある場合、過去所定期間内に今回と同一の体温計測部で計測された体温に基づいて算出された平均体温が前記第1の所定体温と、前記第1の所定体温よりも低い第3の所定体温との間にあることである、
    請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のセキュリティゲート。
  9. 前記所定体温条件は、今回計測された体温が、過去所定期間内に今回と同一の体温計測部で計測された体温に基づいて算出された平均体温に所定温度加算した値未満であることである、
    請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のセキュリティゲート。
  10. 請求項5または請求項6に記載のセキュリティゲートと、
    前記セキュリティゲートの制御手段から出力される行先階情報を入力し、入力した前記行先階情報が示す行先階を、複数台のエレベータのいずれかに割り当てる群管理制御装置と、を有する、
    エレベータの群管理システム。
  11. 請求項5または請求項6に記載のセキュリティゲートと、
    複数台のエレベータと、
    前記セキュリティゲートの制御手段から出力される行先階情報を入力し、入力した前記行先階情報が示す行先階を、前記複数台のエレベータのいずれかに割り当てる群管理制御装置と、を有する、
    エレベータシステム。
  12. 複数台のエレベータと、
    建物の特定領域の入口に配置されたセキュリティゲートと、
    当該セキュリティゲートを通過中の利用者の識別情報を取得する識別情報取得手段と、
    前記識別情報取得手段で取得された識別情報に対応する行先階を前記複数台のエレベータのいずれかに割り当てる群管理制御装置と、
    前記セキュリティゲートに配置され、前記群管理制御装置で割り当てられたエレベータの情報を表示するゲート表示器と、
    当該セキュリティゲートを通過中の利用者の体温を計測する体温計測手段と、を備え、
    前記セキュリティゲートは、利用者の進入方向に沿うように配置される筐体を備え、
    前記体温計測手段は、前記筐体の上面に配置される体温計測部と、前記筐体の側面であって前記進入方向に平行な面に配置される体温計測部と、前記筐体の上方において所定の高さ以上の位置に配置される体温計測部とのうちの少なくとも2つの体温計測部を含み、
    前記群管理制御装置は、前記識別情報取得手段で取得された識別情報が正規のものであり、かつ前記体温計測手段に含まれる各体温計測部で計測された体温が所定体温条件を満たす場合、エレベータの割り当てを行って、前記ゲート表示器に、割り当てたエレベータの情報を表示させ、前記体温計測手段に含まれる各体温計測部で計測された体温のうちの少なくとも1つが所定体温条件を満たさない場合、エレベータの割り当てを行わない、
    エレベータシステム。
  13. 前記識別情報と、一時進入許可に関する一時許可情報とを対応付けて記憶する利用者情報記憶手段をさらに備え、
    前記群管理制御装置は、前記識別情報に対応付けて記憶されている一時許可情報が利用者の一時進入を許可することを示しているときは、前記所定体温条件の成否にかかわらず、エレベータの割り当てを行って、前記ゲート表示器に、割り当てたエレベータの情報を表示させる、
    請求項12に記載のエレベータシステム。
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