JP5775492B2 - 入退室管理システム - Google Patents
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Description
この場合、利用者に対する通行権限については、利用者が勤める会社や部署で分類し、その分類毎に通行権限を分ける必要性が高くなっている。この利用者に対する通行権限については、入退室管理システムの管理者が管理・改善を行うことが一般的であり、管理者の負担が多大になっている。
さらに、大規模なビルや工場などの建物を管理する場合、入退室管理システムにて監視する機器が多大になっている。これら機器に対して制御・監視パラメータを設定することも管理者が実施することが一般的であり、監視する機器のパラメータ設定によるセキュリティ低下の防止や、機器の故障を事前に検知することを管理者は要求されてきている。
また、特許文献2は、テナント毎にユーザ操作端末を用意して、管理者からテナント毎の各管理者に操作権限を移譲し、管理者の負担を軽減する技術を開示している。
また、利用者からの入退室管理システムに係る通行権限等の要望は、一般的に申請書等の紙による管理者への申請で行われており、申請に基づき管理者が設定している。
図1に、本発明の一実施形態に係わる入退室管理システムの構成を示す。
実施形態の入退室管理システムSは、施設や建物の特定の管理区域Kの利用者(ユーザ)の入退室を管理し、監視(制御)機器の制御/監視を遂行するシステムである。
管理区域Kは、利用者が通行する扉5を有している。扉5は、制御装置3からの解錠許可命令によって自動的に解錠することが可能な機能を有し、電気錠や自動ドアやフラップゲートが適用される。
入退室管理サーバ1、監視端末2、制御装置3、および認証装置4は、ネットワークのLAN(Local Area Network)6を介して接続されている。LAN6は、相互にデータ通信可能なものが適用される。ネットワークは、セキュリティが保持できれば、LAN以外でもよい。
メモリには、入退室管理システムSを実現する各種データを管理(記憶)するデータベースや、入退室管理システムSを実現するプログラム等が記憶されている。CPUにより、該プログラムが実行されることにより、入退室管理システムSが具現化される。
<入退室管理サーバ1>
入退室管理サーバ1について説明する。
図2は、入退室管理サーバの機能ブロック図である。
通信処理部11は、監視端末2と、各種監視機器を制御することが可能な機能を持つ制御装置3と通信可能な機能を有する。
監視端末用処理部12は、通信処理部11を介して、監視端末2からのデータ管理部15のデータベースへの各種データの登録命令や、監視端末2への監視画面の表示命令等を処理する。
改善要求用処理部14は、通信処理部11を介して、制御装置3からの通行権限改善要求や、制御装置3からの異常警報や状態変化履歴や、監視端末2からの管理区域Kの通行権限や監視機器に係る改善内容を作成するためのセキュリティポリシーの情報(管理基準情報)を取得し、管理区域Kの改善内容の情報を自動的に作成する。
このセキュリティポリシーの改善内容の設定は、管理者が監視端末2でセキュリティポリシーを設定できる画面を表示して、当該画面を利用してセキュリティポリシーの情報を、入退室管理サーバ1が有するデータ管理部15に登録する。
或いは、管理者が監視端末2を利用してセキュリティポリシーの情報を登録する方法に限らず、入退室管理サーバ1を構築する際に初期設定としてデータ管理部15にセキュリティポリシーの情報を組み込む(記憶させる)方法をとってもよい。
データ管理部15に蓄積されるセキュリティポリシーの設定内容については、通行権限割り当て条件や、機器故障事前検知条件、利便性低下条件、セキュリティ低下条件が挙げられる。
機器故障事前検知条件としては、電気錠の信号が受信し難くなる、異常検知の警報が鳴る、電気錠の開放の信号の送信の時点から電気錠開放の信号の受信の時が遅い、電気錠の開放の信号を送信してないのに勝手に電気錠が開放する等がある。
セキュリティ低下条件としては、警戒をかけている窓が無人の状態で開いたり、侵入の警報が多く鳴る等がある。
ただし、このセキュリティポリシーの設定方法や設定内容は、説明したものに限るものではない。
改善要求用処理部14は、蓄積された監視機器の使用状況(状態変化・警報等)をデータ管理部15から参照し、設定されたセキュリティポリシーに従って改善内容を作成し、データ管理部15に蓄積する。
監視端末2について、図3を用いて説明する。図3に、監視端末の機能ブロックを示す。
監視端末2は、通信処理部21と、監視画面処理部22と、入力操作処理部23とを備える装置である。
通信処理部21は、入退室管理サーバ1に属する通信処理部11とデータ通信可能な機能をもつ。
入力操作処理部23は、マウスやキーボードなどのユーザーインターフェース装置からの入力操作の情報を処理する。
監視画面処理部22は、マウス、キーボードからの入力情報を、入力操作処理部23が取得し、取得した情報をもとにして、その監視画面に表示する。さらに、入力情報を更新する場合は、通信処理部21に対して更新情報を送るとともに、入退室管理サーバ1の通信処理部11に更新情報を送り、データ管理部15の更新処理を行う。
制御装置3について、図4を用いて説明する。図4に、制御装置の機能ブロックを示す。
制御装置3は、サーバ通信処理部31と、サーバデータ更新処理部32と、通行権限記憶部33と、改善要求記憶部34と、認証装置通信処理部35と、認証データ記憶部36と、認証処理部37とを備える装置である。
サーバ通信処理部31は、入退室管理サーバ1の通信処理部11とデータの送受信を行う。
通行権限記憶部33は、入退室管理システムSを利用する利用者個人の通行権限を記憶し、管理する。
通行権限記憶部33では、利用者名331Aと、管理対象の扉5の通行可否フラグ331Bとを管理する通行権限管理テーブル331を備える。
利用者名331Aには、各個人ごとの利用者名のデータを有し、管理対象の扉5の通行可否フラグ331Bは各利用者の扉5ごとの可否を、“0”で通行不可、“1”で通行可能というデータで管理する。利用者名331Aは、利用者の個人IDの情報や利用者の生体情報としてもよい。
改善要求記憶部34は、利用者個人の改善要求操作に対する状況を記憶し、管理する。
改善要求記憶部34では、利用者名341Aと管理対象の扉5の改善要求状態341Bとを管理する改善要求状態管理テーブル341を備える。利用者名341Aには、各個人ごとの利用者名のデータを有し、管理対象の扉5の改善要求状態341Bは、各利用者の扉5ごとの改善要求状態をフラグを用いて、“0”で要求なし、“1”で要求中、“2”で一時許可中、“3”で要求却下というデータで管理する。利用者名341Aは、利用者の個人IDの情報や利用者の生体情報としてもよい。
認証データ記憶部36は、認証装置通信処理部35が取得した認証データを、認証装置4毎に時刻とともに記憶する。
図7に、認証装置のブロック図を示す。
認証装置4について説明する。
認証装置4は、通信処理部41と、認証処理部42と、認証データ読取処理部43と、画面操作処理部44と、判定処理部45と、音声処理部46と、画面表示処理部47とを備える装置である。
通信処理部41は、認証処理部42から送られた個人IDカードの情報や生体情報等の認証データを、制御装置3に対して送信する。
画面操作処理部44は、画面からの操作の内容を認識し、制御装置3の情報を更新するために、通信処理部41を介して、通信処理部41に操作内容を送信する。
判定処理部45は、制御装置3による認証データの判定データを通信処理部41から受け取り、音声処理部46に対して音声出力命令を行うとともに、画面表示処理部47に対して表示画面の切り替え命令等を行う。
画面表示処理部47は、判定処理部45からの判定結果に対応した画面表示切り替えを行い、画面操作処理部44からの画面操作内容に対応した画面表示切り替えを行う。
具体的には、画面表示処理部47は、後記する「通行権限がありません」や「通行できません」などのメッセージを表示する画面(図示せず)や、改善要求用画面7(図9)、認証用画面(図示せず)を切り替え表示する。
図8は、認証装置と制御装置の動作を表すとともに、制御装置の認証処理部の処理手順を表すフローチャートである。
まず、利用者に認証用画面を表示する(図8のS400A)。
そして、利用者(通行者)がかざす個人IDカードの情報を認証装置4のカードリーダで読み取ったり、若しくは、利用者の生体情報を認証装置4の生体情報読み取り装置で読み取る(図8のS400B)。
通行権限がある場合(S401でYes)、S402の扉開制御処理(詳細は図10を用いて後記)を行い、扉開制御処理を実施後、リターンする。
通行権限がない場合(S401でNo)(図1の(1))、S403の処理に移行し、改善要求状態管理テーブル341(図6参照)を参照し、利用者の当該扉5の改善要求状態が一時許可中でないか否か確認する。
一時許可中でない場合(S403でYes)、S404に移行し、認証装置4は、「通行権限がありません」や「通行できません」などのメッセージを有する画面を一時的に表示し、その後、図9に示す(改善)「要求する」、(改善)「要求しない」を選択する選択肢を備える改善要求用画面7を表示する(図1の(2A))。
改善要求用画面7では、通行権限割り当てに関して、利用者の扉5での改善要求の状態を表示する要求状態71の表示と、“要求する”釦72と、“要求しない”釦73とを表示する。
改善要求状態71は、制御装置3が個人IDカードの情報若しくは生体情報から、利用者を特定して、制御装置3の認証処理部37が改善要求状態管理テーブル341(図6参照)を参照(リード)することで、利用者の当該扉5に対する改善要求の状態を表示する。
画面操作されていない場合(S405でNo)、S406に移行し、改善要求用画面7の表示時間が所定の時間経過しているか否かを確認する。
所定の表示時間を経過している場合(S406でYes)は、リターンする。
所定の表示時間を経過していない場合(S406でNo)は、S405に移行する。
改善要求用画面7にて、“要求する”釦72が押下され改善要求された場合(S407でYes)、S408に移行し、利用者が通行権限の改善要求を行ったため、図4の制御装置3の認証処理部37が改善要求記憶部34に改善要求を記録する。さらに、制御装置3を介して入退室管理サーバ1に改善要求の情報を送信する。
S407で、“要求する”釦72が押下されず、“要求しない”釦73が押下された場合(S407でNo)、リターンする。
図10は、図8のS402の扉開制御処理の手順を表すフローチャートである。
図10のS4021では、扉5を解錠とする制御を行い、S4022に移行する。S4022では、扉5の解錠の有効時間が経過したか否かを判定する。
解錠の有効時間を経過していなければ(S4022でNo)、S4024の処理に移行し、扉5が開かれたか否かを確認する。
扉5が開かれた場合(S4024でYes)はS4025の処理に移行し、扉5が閉まったか否かを不図示の扉開閉センサで確認して閉まったら扉5を施錠し、処理を終了する。扉開閉センサはメカニカルスイッチ、磁気を検知するセンサ、静電容量を検知するセンサ等、扉5の開閉を検出できれば、任意のものを適用できる。
次に、入退室管理システムSにおける監視機器のセキュリティ改善について説明する。
制御装置3から送信される監視(制御)機器の使用状況が、入退室管理サーバ1の制御装置用処理部13を介して、データ管理部15に履歴として蓄積される。
例えば、扉5が開き放しになった警報に対し、予め設定したセキュリティポリシーに沿って自動的に改善内容が監視端末2に出力されるので、管理者に迅速な改善を促すことができる。
或いは、電気錠が何回動いたら壊れるので電気錠を交換する、警報が何回鳴ったら電気錠を交換するなどというセキュリティポリシーの情報を予め設定することで、自動的に改善内容の情報(電気錠の交換が必要等)が監視端末2に出力されるので、管理者が迅速な対応をとることができる。
特に、利用者の使用状況や監視(制御)機器の状態を履歴で蓄積する機能を有しており、利用者が通行不可であった場合に認証装置4から通行権限改善要求をすることが可能である。また、システムが、監視(制御)機器の機器の使用状況やその状態の情報に基づき、監視(制御)機器の制御/監視パラメータの設定内容の改善や機器の交換、修繕などを監視端末2に出力して管理者に促すことが可能である。
認証装置4にて通行権限割り当ての改善要求を可能にすることにより、管理者は利用者からの改善要求を効率良く取得することができる一方、利用者は管理者に対して改善要求を効率よく行うことができる。そのため、通行権限が改善されるまでの時間を低減することができる。
なお、前記実施形態では、認証装置4が「通行権限がありません」や「通行できません」などのメッセージを有する画面と改善要求用画面7とを別に表示する場合を例示したが、同じ画面で表示してもよい。
また、前記実施形態では、利用者の扉5の通行権限の認証を制御装置3で行う場合を例示したが、認証装置4や入退室管理サーバ1で行うように構成してもよい。
2 監視端末
3 制御装置
4 認証装置
5 扉
7 改善要求用画面(画面)
15 データ管理部(記憶部)
43 認証データ読取処理部(認証装置)
44 画面操作処理部(権限改善要求情報出力手段)
45 判定処理部(認証装置)
47 画面表示処理部(認証装置)
71 改善要求状態表示領域(通行権限の改善要求の状態)
72 改善要求する釦(改善要求あり釦)
73 改善要求しない釦(改善要求なし釦)
K 管理区域
S 入退室管理システム
Claims (4)
- 管理区域の通路に配置され、施解錠制御される扉と、
前記管理区域内の通行権限および機器に係る管理基準情報が登録される監視端末と、
前記扉を通行しようとする利用者が所持する個人認証カードの利用者識別情報やその生体情報を読み取るとともに、当該利用者の通行可否の認証結果を表示し、利用者が通行不可の場合に通行権限の改善要求の操作がなされる認証装置と、
前記認証装置からの改善要求操作の情報を取得するとともに、前記扉の開閉制御を行い、前記認証装置から読み取った個人認証カードの利用者識別情報や生体情報に基づく認証により入退室可の場合に前記扉を開制御する制御装置と、
前記認証装置からの通行権限改善要求の情報、前記機器の使用状況やその状態の情報を取得し、予め設定された前記管理基準情報に従って自動的に前記通行権限および前記機器に係る改善内容の情報を作成し、前記監視端末に当該改善内容の情報を出力する入退室管理サーバとを
備えることを特徴とする入退室管理システム。 - 前記入退室管理サーバは、
前記認証装置からの通行権限の改善要求、前記利用者の前記扉の使用状況、前記扉の無断開放の警報、前記機器の異常、その状態変化履歴の各情報を取得し、予め設定された前記管理基準情報に従って自動的に前記通行権限および前記機器に係る改善内容の情報を作成し、前記監視端末に当該改善内容の情報を出力する
ことを特徴とする請求項1に記載の入退室管理システム。 - 前記認証装置は、通行権限を要求する改善要求あり釦と通行権限の要求を行わない改善要求なし釦とが表示される画面を表示し、
前記改善要求あり釦が操作された場合、前記通行権限の改善要求の情報を出力する権限改善要求情報出力手段を備える
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の入退室管理システム。 - 前記認証装置の画面は、前記通行権限の改善要求の状態が表示される
ことを特徴とする請求項3に記載の入退室管理システム。
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