JP6610151B2 - 電子レンジ調理用包装袋 - Google Patents
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Description
また、ガスバリア性の問題を抱えているため、特許文献1のような包装袋に入れる内容物は冷凍食品等ガスバリア性が低くても問題のないものに限られてしまい、チルド惣菜などを含めた電子レンジ調理を行う食品一般に広く利用することはできなかった。
前記表フィルム及び前記裏フィルムの下端には二つ折りされた底フィルムが折り部を上にして差し込まれており、前記表フィルム、前記裏フィルム、及び底フィルムで下端横シール部を形成し、
前記下端横シール部は、前記表フィルムと前記底フィルムの間及び前記裏フィルムと前記底フィルムの間の外側シール部と、対向する前記底フィルムの表面同士をシールする内側シール部と、を有していて、
前記底フィルムは、前記下端横シール部よりも上方の位置に通蒸部を有しており、
前記底フィルムが基材とシーラント層からなる積層体で構成され、前記通蒸部が少なくとも基材の一部が除去されかつ少なくともシーラント層の一部が存在する状態で設けられ
ており、
前記内側シール部のヒートシール強さは前記外側シール部のヒートシール強さの5分の1以下であり、
前記底フィルムの折り部と前記下端横シール部の間の長さは10mm以下であることを特徴とする。
以下、本発明を実施するための第1の実施形態につき図1、2を参照して説明する。
なお、図2では表フィルム2、底フィルム4、及び裏フィルム3の全てを同一のフィルムで構成しているが、底フィルム4は表フィルム2及び裏フィルム3のどちらか一方とのみ同一フィルムとし、もう一方とは貼り合わせて構成しても良い。
基材としては、1層ないしは数層からなる金属箔や合成樹脂フィルムを使用する。一例を挙げれば、低密度ポリエチレン樹脂(LDPE)、高密度ポリエチレン樹脂(HDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン樹脂(LLDPE)、ポリプロピレン樹脂(PP)、ポリオレフィン系エラストマー等のポリオレフィン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂(PET)、ポリブチレンテレフタレート樹脂(PBT)、ポリエチレンナフタレート樹脂(PEN)等のポリエステル系樹脂、セロハン、三酢酸セルロース(TAC)等のセルロース系樹脂、ポリメチルメタアクリレート(PMMA)樹脂、エチレン−酢酸ビニル系共重合樹脂(EVA)、アイオノマー樹脂、ポリブテン系樹脂、ポリアクリロニトリル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリスチレン系樹脂(PS)、ポリ塩化ビニル系樹脂(PVC)、ポリ塩化ビニリデン系樹脂(PVDC)、ポリカーボネート樹脂(PC)、フッ素系樹脂、ウレタン系樹脂等の合成樹脂フィルム、金属箔等が単体または、複合して使用される。なお、基材には、必要に応じて印刷層や接着剤層が含まれる。
なお、底フィルム4と同一のフィルムで構成する場合には、基材の表面にヒートシール性を付与すれば良い。
通蒸部6は、電子レンジ調理中に電子レンジ調理用包装袋1の内圧が高まった時に自動的に開口する機能を有していれば良く、その形状や大きさは特に限定されない。例えば、0.3m3程度の容積の袋に対して30mm程度の長さの線状ものを設ければ良い。
通蒸部6を形成する方法としては、レーザー照射によるレーザー加工やその他の物理的手法を適用することができるが特にレーザー加工が好適である。レーザー加工を用いると、レーザーヘッドの出力と走査速度とを調整することで、傷加工の形状及び加工深さを比較的容易に調節することができる。特に、炭酸ガスレーザーを用いることが好ましい。
調理用包装袋1を横に倒した状態で電子レンジ調理することを考慮すれば、折り部40と重なる位置若しくは、電子レンジ調理の際に電子レンジ調理用包装袋1を横に倒した時に折り部40よりも上になる側の折り部40と下端横シール部50の間の位置とすることが好ましい。
折り部40と重なる位置に通蒸部6を設ければ、折り部40を形成することにより底フィルム4の他の部分よりもわずかに脆弱になっている部分に通蒸部6を設けるため、通蒸部の大きさや加工深さが小さくても内圧を外に逃がすという所望の効果を得易くなる。
また、電子レンジ調理の際に折り部40よりも上側になる位置に通蒸部6を設けた場合には、通蒸部6が内圧により開口した際にも電子レンジ調理用包装袋1内の内容物が吹きこぼれる虞が無い。
加熱が始まり電子レンジ調理用包装袋1内の内容物から水蒸気が発生して内圧が高まると、二つ折りされた底フィルム4が外側に押されることにより下端横シール部50が内方から外側へと押し広げられて開く。この押し開きが完了するのと同時に通蒸部6より外側に水蒸気が抜けて圧力を逃がすことができる。
以下、本発明を実施するための第2の実施形態につき図3、4を参照して説明する。
加熱が始まり電子レンジ調理用包装袋1内の内容物から水蒸気が発生して内圧が高まると、二つ折りされた底フィルム4が外側に押されることにより内側シール部52が内方から外側へと押し広げられて開く。このとき、内側シール部52のヒートシール強さを外側シール部51のヒートシール強さよりも小さくしていることにより、確実に内側シール部52の方が押し広げられるようになる。そして、内側シール部52の押し開きが完了するのと同時に通蒸部6より外側に水蒸気が抜けて圧力を逃がすことができる。
表フィルム2及び裏フィルム3の積層体を透明蒸着PETフィルム12μm/接着剤/LLDPE50μmとし、天地幅150mm、左右幅100mmとした。また、底フィルム4の積層体はヒートシールタイプOPP20μm/接着剤/LLDPE30μmとし、40mm幅の真ん中で二つ折りして表フィルム2及び裏フィルム3の間に挟みこんだ。
ここで、接着剤にはドライラミネーション用の接着剤A626/A65(三井化学製)を3.5±0.5g/m2使用した。
底フィルム4に設ける通蒸部6は、炭酸ガスレーザー加工により30mmの長さで深さ280±30μmの直線状に傷加工した。
次に、表フィルム2及び裏フィルム3の外側からヒートシールすることにより下端横シール部50を形成して電子レンジ調理用包装袋11を得た。このとき、底フィルム4の折り部40と下端横シール部50の間41の長さが5mmとなるようにした。また、下端横シール部50のうち、外側シール部51のヒートシール強さを30N/15mm、内側シール部52のヒートシール強さを4N/15mmとした。
折り部40と下端横シール部50の間41の長さを10mmとした他は実施例1と同様に加工、製袋した。得られた電子レンジ調理用包装袋11の内部に水を50mg封入し、電子レンジ1000Wで1分加熱した時の通蒸の状態について観察した。観察した結果を表1に示す。
内側シール部52のヒートシール強さを6N/15mmとした他は実施例1と同様に加工、製袋した。得られた電子レンジ調理用包装袋11の内部に水を50mg封入し、電子レンジ1000Wで1分加熱した時の通蒸の状態について観察した。観察した結果を表1に示す。
折り部40と下端横シール部50の間41の長さを10mm、内側シール部52のヒートシール強さを6N/15mmとした他は実施例1と同様に加工、製袋した。得られた電子レンジ調理用包装袋11の内部に水を50mg封入し、電子レンジ1000Wで1分加熱した時の通蒸の状態について観察した。観察した結果を表1に示す。
折り部40と下端横シール部50の間41の長さを15mmとした他は実施例1と同様に加工、製袋した。得られた電子レンジ調理用包装袋の内部に水を50mg封入し、電子レンジ1000Wで1分加熱した時の通蒸の状態について観察した。観察した結果を表1に示す。
折り部40と下端横シール部50の間41の長さを15mm、内側シール部52のヒートシール強さを6N/15mmとした他は実施例1と同様に加工、製袋した。得られた電子レンジ調理用包装袋の内部に水を50mg封入し、電子レンジ1000Wで1分加熱した時の通蒸の状態について観察した。観察した結果を表1に示す。
内側シール部52のヒートシール強さを8N/15mmとした他は実施例1と同様に加工、製袋した。得られた電子レンジ調理用包装袋の内部に水を50mg封入し、電子レンジ1000Wで1分加熱した時の通蒸の状態について観察した。観察した結果を表1に示す。
折り部40と下端横シール部50の間41の長さを10mm、内側シール部52のヒートシール強さを8N/15mmとした他は実施例1と同様に加工、製袋した。得られた電子レンジ調理用包装袋の内部に水を50mg封入し、電子レンジ1000Wで1分加熱した時の通蒸の状態について観察した。観察した結果を表1に示す。
内側シール部52のヒートシール強さを10N/15mmとした他は実施例1と同様に加工、製袋した。得られた電子レンジ調理用包装袋の内部に水を50mg封入し、電子レンジ1000Wで1分加熱した時の通蒸の状態について観察した。観察した結果を表1に示す。
表1に示した通り、実施例1〜4では電子レンジ加熱時の通蒸の状態が○になっており、電子レンジ加熱前には下端横シール部50によりガスバリア性を保持していた電子レンジ調理用包装袋11であっても、電子レンジで加熱した際には下端横シール部50のうちの内側シール部52が開いて静かに通蒸が行われた。
また、実施例5〜9では△となっており、内側シール部52が開ききるよりも早く内圧が高まったことにより炸裂音が生じたものの、その後は実施例1〜4と同様に通蒸部6からの通蒸が行われた。
フィルム4の下端横シール部50よりも上方に通蒸部6を設けることにより、電子レンジ調理前には高いガスバリア性を保つことが可能であり、かつ、電子レンジ調理の際には下端横シール部50(内側シール部52)が開いて通蒸部6からの通蒸が行われるため、電子レンジ調理食品全般を内容物とすることが可能な汎用性の高い電子レンジ調理用包装袋を提供することが可能となった。
2・・・表フィルム
3・・・裏フィルム
4・・・底フィルム
5・・・シール部
6・・・通蒸部
40・・・折り部
50・・・下端横シール部
51・・・外側シール部
52・・・内側シール部
Claims (1)
- 表フィルムと裏フィルムを有する電子レンジ調理用包装袋であって、
前記表フィルム及び前記裏フィルムの下端には二つ折りされた底フィルムが折り部を上にして差し込まれており、前記表フィルム、前記裏フィルム、及び底フィルムで下端横シール部を形成し、
前記下端横シール部は、前記表フィルムと前記底フィルムの間及び前記裏フィルムと前記底フィルムの間の外側シール部と、対向する前記底フィルムの表面同士をシールする内側シール部と、を有していて、
前記底フィルムは、前記下端横シール部よりも上方の位置に通蒸部を有しており、
前記底フィルムが基材とシーラント層からなる積層体で構成され、前記通蒸部が少なくとも基材の一部が除去されかつ少なくともシーラント層の一部が存在する状態で設けられており、
前記内側シール部のヒートシール強さは前記外側シール部のヒートシール強さの5分の1以下であり、
前記底フィルムの折り部と前記下端横シール部の間の長さは10mm以下であることを特徴とする電子レンジ調理用包装袋。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015201998A JP6610151B2 (ja) | 2015-10-13 | 2015-10-13 | 電子レンジ調理用包装袋 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2015201998A JP6610151B2 (ja) | 2015-10-13 | 2015-10-13 | 電子レンジ調理用包装袋 |
Publications (2)
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JP2017074952A JP2017074952A (ja) | 2017-04-20 |
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Family
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2015201998A Active JP6610151B2 (ja) | 2015-10-13 | 2015-10-13 | 電子レンジ調理用包装袋 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP6610151B2 (ja) |
-
2015
- 2015-10-13 JP JP2015201998A patent/JP6610151B2/ja active Active
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JP2017074952A (ja) | 2017-04-20 |
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