JP6610151B2 - 電子レンジ調理用包装袋 - Google Patents

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Description

本発明は、電子レンジ調理が可能な通蒸機構を有する包装袋に関する。
従来、調理済みのあるいは半調理済の食品等を耐熱性のプラスチックフィルムからなる包装袋に充填して、食する直前に電子レンジにより加熱して調理する包装食品が提案されている。
しかし、この包装食品は電子レンジで加熱すると、加熱時に食品等から発生する蒸気圧などの内圧により、包装袋が破裂して内容物が飛散してしまい、電子レンジの内部を汚染してしまう欠点があった。
このため、電子レンジで加熱する前に、あらかじめ、包装袋に、例えば、ハサミ等を用いて小さい孔等を開けて、あるいは、袋の一部を切り取って、包装袋内部の内圧の上昇を抑えて包装袋の破裂を防止していた。
しかしながらこの方法では、加熱後発生する蒸気は、直ぐに包装袋の外に放出されてしまうため、蒸気による蒸し調理効果が低減されるとともに、包装袋内部の食品の水分が蒸散して、食品が劣化することがあった。そのため、電子レンジ加熱により袋内の内圧が高まった時に自動的に開口する通蒸機構を設けた電子レンジ用包装袋が種々提案されている。
例えば、基材フィルム、第1シーラント層、及び第2シーラント層からなる積層フィルムを用いた包装袋で、基材フィルム及び第1シーラント層のみを貫通する小さな開口を設けることにより、電子レンジ加熱中に包装袋内の内圧が上昇して一定の圧力及び温度まで達すると、当該開口部分の第2シーラント層が外側に膨れて破れ、包装袋内の圧力を包装袋外に逃がすことができる包装袋がある(特許文献1)。
しかし、特許文献1のような包装袋では、包装袋の空気に接する部分に開口が設けられているため、開口部分でのガスバリア性が低下してしまい、包装袋全体としてもガスバリア性を担保することができないという問題があった。
また、ガスバリア性の問題を抱えているため、特許文献1のような包装袋に入れる内容物は冷凍食品等ガスバリア性が低くても問題のないものに限られてしまい、チルド惣菜などを含めた電子レンジ調理を行う食品一般に広く利用することはできなかった。
公知文献を以下に示す。
特開平11−139466号公報
本発明は上記のような事情に鑑みてなされたもので、通蒸機構を有する包装袋であっても電子レンジ調理前には高いガスバリア性を保ち、電子レンジ調理食品全般を内容物とすることが可能な汎用性の高い電子レンジ調理用包装袋を提供することを課題とする。
本発明は係る課題に鑑みなされたものであり、本発明の請求項1の電子レンジ調理用包装袋は、表フィルムと裏フィルムを有する電子レンジ調理用包装袋であって、
前記表フィルム及び前記裏フィルムの下端には二つ折りされた底フィルムが折り部を上にして差し込まれており、前記表フィルム、前記裏フィルム、及び底フィルムで下端横シール部を形成し、
前記下端横シール部は、前記表フィルムと前記底フィルムの間及び前記裏フィルムと前記底フィルムの間の外側シール部と、対向する前記底フィルムの表面同士をシールする内側シール部と、を有していて、
前記底フィルムは、前記下端横シール部よりも上方の位置に通蒸部を有しており、
前記底フィルムが基材とシーラント層からなる積層体で構成され、前記通蒸部が少なくとも基材の一部が除去されかつ少なくともシーラント層の一部が存在する状態で設けられ
ており、
前記内側シール部のヒートシール強さは前記外側シール部のヒートシール強さの5分の1以下であり、
前記底フィルムの折り部と前記下端横シール部の間の長さは10mm以下であることを特徴とする。
本発明の電子レンジ調理用包装袋は、表フィルム、裏フィルム、及び底フィルムからなり、前記底フィルムは下端横シール部でシールされていて、電子レンジ調理時に包装袋の内圧が高まった時に自動的に開口する通蒸部を前記下端横シール部よりも上方の前記底フィルムに設ける構成とすることにより、前記通蒸部は前記下端横シール部よりも内側に位置するため、電子レンジ調理前に前記通蒸部が直接空気に触れることが無い。これにより、高いガスバリア性を保つことが可能となる。
本発明の別の電子レンジ調理用包装袋では、前記底フィルムを前記表フィルム及び前記裏フィルムとは別の部材としており、前記表フィルム及び前記裏フィルムとは別の材料を用いることができるため、それぞれに要求される内容に適した材料を選択することが可能となる。例えば、前記底フィルムには、前記表フィルム及び前記裏フィルムと対向する面とは反対側の表面を前記下端横シール部でシールされる必要があるため、表面にヒートシール性を有することが要求される。これに対し、前記表フィルム及び前記裏フィルムには対向する内側面にはヒートシール性が要求されるが、反対側の外側面にはヒートシール性は要求されない。このため、前記表フィルム及び前記裏フィルムの外側面はヒートシール性の無い材料を適用することも可能となる。
また、前記下端横シール部は、前記表フィルムと前記底フィルムの間及び前記裏フィルムと前記底フィルムの間の外側シール部と、対向する前記底フィルムの表面同士をシールする内側シール部と、を有していて、電子レンジ調理時に内圧が高まった時には前記内側シール部が内側から押し広げられるようにして開くことにより、前記通蒸部から内圧を外に逃がすことができるようになる。ここで、前記内側シール部のヒートシール強さを前記外側シール部のヒートシール強さよりも小さくすることにより、内圧が高まった際には前記内側シール部の方が開くため、誤って前記外側シール部が開いて内容物がこぼれてしまう虞がない。
また、このときの前記内側シール部のヒートシール強さを前記外側シール部のヒートシール強さの5分の1以下とすることにより、内圧が高まった際に開く部分を前記内側シール部とすることがさらに確実にできる。
また、前記底フィルムの折り部と前記下端横シール部の間の長さを10mm以下とすることにより、電子レンジ調理時に内圧が高まった際には速やかに前記下端横シール部若しくは前記内側シール部の押し広げを開始することができるため、破裂の不安を抱くことなく電子レンジ調理を行うことが可能となる。併せて、内容物に対して袋の大きさを無駄に大きくする必要がないため生産性向上やコストダウンの効果も得られる。
本発明の電子レンジ調理用包装袋の第1の実施形態を模式的に示した説明図である。 図1のA−A断面を模式的に示した断面説明図である。 本発明の電子レンジ調理用包装袋の第2の実施形態を模式的に示した説明図である。 図3のB−B断面を模式的に示した断面説明図である。
<第1の実施形態>
以下、本発明を実施するための第1の実施形態につき図1、2を参照して説明する。
第1の実施形態の電子レンジ調理用包装袋1は表フィルム2と裏フィルム3を有し、対向する表フィルム2と裏フィルム3の左右端を縦シールしてシール部5を形成することにより袋の形状を成している。また、表フィルム2及び裏フィルム3の下端には、二つ折りされた底フィルム4が折り部40を上にして挟まれた状態で底フィルム4の表面同士がシールされた下端横シール部50を有する。
なお、図2では表フィルム2、底フィルム4、及び裏フィルム3の全てを同一のフィルムで構成しているが、底フィルム4は表フィルム2及び裏フィルム3のどちらか一方とのみ同一フィルムとし、もう一方とは貼り合わせて構成しても良い。
また、二つ折りされたテープを、折り部を下にして上端部分に差し込んでシールすることにより、片側ガゼット袋としても良い。この場合、袋の開口は左右端のいずれかとなる。
表フィルム2及び裏フィルム3には、通常軟包装袋に使用される、基材とシーラント層からなる積層体を用いることができる。
基材としては、1層ないしは数層からなる金属箔や合成樹脂フィルムを使用する。一例を挙げれば、低密度ポリエチレン樹脂(LDPE)、高密度ポリエチレン樹脂(HDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン樹脂(LLDPE)、ポリプロピレン樹脂(PP)、ポリオレフィン系エラストマー等のポリオレフィン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂(PET)、ポリブチレンテレフタレート樹脂(PBT)、ポリエチレンナフタレート樹脂(PEN)等のポリエステル系樹脂、セロハン、三酢酸セルロース(TAC)等のセルロース系樹脂、ポリメチルメタアクリレート(PMMA)樹脂、エチレン−酢酸ビニル系共重合樹脂(EVA)、アイオノマー樹脂、ポリブテン系樹脂、ポリアクリロニトリル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリスチレン系樹脂(PS)、ポリ塩化ビニル系樹脂(PVC)、ポリ塩化ビニリデン系樹脂(PVDC)、ポリカーボネート樹脂(PC)、フッ素系樹脂、ウレタン系樹脂等の合成樹脂フィルム、金属箔等が単体または、複合して使用される。なお、基材には、必要に応じて印刷層や接着剤層が含まれる。
基材はガスバリア性能を有する層としても良い。一例を挙げれば、ポリ塩化ビニリデンフィルム、ポリビニルアルコールフィルム、エチレンビニルアルコール共重合体フィルム、ガスバリア性ナイロンフィルム、ガスバリア性PETフィルム等のガスバリア性フィルムや、PETフィルム等にアルミニウム等の金属を蒸着した金属蒸着フィルムや、PETフィルムに酸化アルミニウムや酸化珪素等の無機酸化物を蒸着させた無機酸化物蒸着フィルム、あるいは、ポリ塩化ビニリデンコーティング、水溶性樹脂と無機層状化合物を含有する被膜や金属アルコキシドあるいはその加水分解物とイソシアネート化合物を反応させた被膜からなる樹脂層などのガスバリアコーティング層、あるいはアルミニウム箔等の金属箔等が使用される。
なお、底フィルム4と同一のフィルムで構成する場合には、基材の表面にヒートシール性を付与すれば良い。
シーラント層としては、ポリオレフィン系樹脂が一般的に使用され、具体的には、LDPE、中密度ポリエチレン樹脂(MDPE)、LLDPE、EVA、エチレン・αオレフィン共重合体などのエチレン系樹脂や、ホモポリプロピレン樹脂、プロピレン・エチレンランダム共重合体、プロピレン・エチレンブロック共重合体、プロピレン・αオレフィン共重合体などのポリプロピレン系樹脂などが使用される。またこれらの樹脂を複合した多層フィルムが使用されることもある。
表フィルム2及び裏フィルム3の積層体の具体的な構成例としては、無機酸化物蒸着フィルム/LLDPEなどが挙げられる。
底フィルム4には、表フィルム2及び裏フィルム3と同様の材料で構成される基材とシーラント層からなる積層体のうち、基材表面にヒートシール性を有する樹脂が存在すれば良い。具体的な基材表面として一例を挙げれば、PVDCがコーティングされたポリエチレンテレフタレート(PET)と二軸延伸ポリプロピレン(OPP)の積層体、OPPと無延伸ポリプロピレン(CPP)多層の積層体、ヒートシールニスがコーティングされたPET、ヒートシールタイプのOPP等が使用される。
底フィルム4の積層体の具体的な構成例としては、ヒートシールタイプOPP/LLDPEなどが挙げられる。
底フィルム4には、下端横シール部50よりも上方に通蒸部6が設けられている。
通蒸部6は、電子レンジ調理中に電子レンジ調理用包装袋1の内圧が高まった時に自動的に開口する機能を有していれば良く、その形状や大きさは特に限定されない。例えば、0.3m程度の容積の袋に対して30mm程度の長さの線状ものを設ければ良い。
また、通蒸部6は、底フィルム4の積層体のうち基材のみを除去することにより除去した領域を脆弱にする傷加工により形成されることが好ましい。
通蒸部6を形成する方法としては、レーザー照射によるレーザー加工やその他の物理的手法を適用することができるが特にレーザー加工が好適である。レーザー加工を用いると、レーザーヘッドの出力と走査速度とを調整することで、傷加工の形状及び加工深さを比較的容易に調節することができる。特に、炭酸ガスレーザーを用いることが好ましい。
通蒸部6の基材を除去する加工深さについても特に限定されないが、電子レンジによる加熱前の内容物の漏れを防ぐため、シーラント層を貫通しないように形成される。つまり、通蒸部6においては少なくとも基材の一部が除去されかつ少なくともシーラント層の一部が存在していればよい。
通蒸部6が形成される位置は下端横シール部50よりも上方であれば良く、電子レンジ
調理用包装袋1を横に倒した状態で電子レンジ調理することを考慮すれば、折り部40と重なる位置若しくは、電子レンジ調理の際に電子レンジ調理用包装袋1を横に倒した時に折り部40よりも上になる側の折り部40と下端横シール部50の間の位置とすることが好ましい。
折り部40と重なる位置に通蒸部6を設ければ、折り部40を形成することにより底フィルム4の他の部分よりもわずかに脆弱になっている部分に通蒸部6を設けるため、通蒸部の大きさや加工深さが小さくても内圧を外に逃がすという所望の効果を得易くなる。
また、電子レンジ調理の際に折り部40よりも上側になる位置に通蒸部6を設けた場合には、通蒸部6が内圧により開口した際にも電子レンジ調理用包装袋1内の内容物が吹きこぼれる虞が無い。
また、電子レンジ調理時に内圧が高まった際、袋が破裂する前に下端横シール部50の押し広げが開始されるようにするためには、底フィルム4の折り部40と下端横シール部50の間41の長さは10mm以下であることが好ましい。10mmよりも大きいと、内圧の高まりにより下端横シール部50の押し広げが開始しても、下端横シール部50が完全に開ききる前に通蒸部6からの通蒸が開始してしまい、袋が破裂してしまうか、炸裂音と共に下端横シール部50の開きが完了するかのいずれかとなってしまう。
電子レンジ調理用包装袋1に封入された内容物を電子レンジで加熱調理する際には、通蒸部6が二つ折りされた底フィルム4の上側になるように横置きで電子レンジ内に載置し、加熱調理する。
加熱が始まり電子レンジ調理用包装袋1内の内容物から水蒸気が発生して内圧が高まると、二つ折りされた底フィルム4が外側に押されることにより下端横シール部50が内方から外側へと押し広げられて開く。この押し開きが完了するのと同時に通蒸部6より外側に水蒸気が抜けて圧力を逃がすことができる。
このようにして、加熱調理前にはシールされてガスバリア性を保っている電子レンジ調理用包装袋1であっても、袋が破裂することなく通蒸して内容物を加熱調理することができる。
<第2の実施形態>
以下、本発明を実施するための第2の実施形態につき図3、4を参照して説明する。
第2の実施形態の電子レンジ調理用包装袋11は、底フィルム4を表フィルム2及び裏フィルム3とは別の部材で構成し、図4に示すように、下端横シール部50が、表フィルム2と底フィルム4の間及び裏フィルム3と底フィルム4の間をシールする外側シール部51と、対向する底フィルム4の表面同士をシールする内側シール部52と、からなること以外は、第1の実施形態の電子レンジ調理用包装袋1と同様である。
本実施形態の電子レンジ調理用包装袋11において、内側シール部52のヒートシール強さは外側シール部51のヒートシール強さよりも小さくする必要がある。これは、電子レンジ調理で袋内の内圧が高まった際には内側シール部52が袋内部から押し広げられるようにして開き、通蒸部6から内圧を外に逃がすことができるようにするためである。誤って外側シール部51が先に開いて内容物がこぼれてしまう虞をなくすためには、内側シール部52のヒートシール強さは外側シール部51のヒートシール強さの5分の1以下とすることが好ましい。5分の1よりも大きいと、内側シール部52と外側シール部51のヒートシール強さの差が小さくなるため、内側シール部52の押し広げが開始して内側シール部52付近に押し広げる力が集中する前に、外側シール部51も少し押し広げられてしまい、内容物がこぼれる危険性がある。
電子レンジ調理用包装袋11に封入された内容物を電子レンジで加熱調理する際には、通蒸部6が二つ折りされた底フィルム4の上側になるように横置きで電子レンジ内に載置し、加熱調理する。
加熱が始まり電子レンジ調理用包装袋1内の内容物から水蒸気が発生して内圧が高まると、二つ折りされた底フィルム4が外側に押されることにより内側シール部52が内方から外側へと押し広げられて開く。このとき、内側シール部52のヒートシール強さを外側シール部51のヒートシール強さよりも小さくしていることにより、確実に内側シール部52の方が押し広げられるようになる。そして、内側シール部52の押し開きが完了するのと同時に通蒸部6より外側に水蒸気が抜けて圧力を逃がすことができる。
このようにして、加熱調理前にはシールされてガスバリア性を保っている電子レンジ調理用包装袋11であっても、袋が破裂することなく通蒸して内容物を加熱調理することができる。
以下に、本発明の具体的実施例について説明する。
<実施例1>
表フィルム2及び裏フィルム3の積層体を透明蒸着PETフィルム12μm/接着剤/LLDPE50μmとし、天地幅150mm、左右幅100mmとした。また、底フィルム4の積層体はヒートシールタイプOPP20μm/接着剤/LLDPE30μmとし、40mm幅の真ん中で二つ折りして表フィルム2及び裏フィルム3の間に挟みこんだ。
ここで、接着剤にはドライラミネーション用の接着剤A626/A65(三井化学製)を3.5±0.5g/m2使用した。
底フィルム4に設ける通蒸部6は、炭酸ガスレーザー加工により30mmの長さで深さ280±30μmの直線状に傷加工した。
次に、表フィルム2及び裏フィルム3の外側からヒートシールすることにより下端横シール部50を形成して電子レンジ調理用包装袋11を得た。このとき、底フィルム4の折り部40と下端横シール部50の間41の長さが5mmとなるようにした。また、下端横シール部50のうち、外側シール部51のヒートシール強さを30N/15mm、内側シール部52のヒートシール強さを4N/15mmとした。
得られた電子レンジ調理用包装袋11の内部に水を50mg封入し、電子レンジ1000Wで1分加熱した時の通蒸の状態について観察した。観察した結果を表1に示す。
表1において、「電子レンジ加熱時の通蒸」については、電子レンジ調理用包装袋1の内圧が高まった際に内側シール部52が開いて静かに通蒸が行われた場合を○、内側シール部52が開ききらずに炸裂音と共に全開して通蒸が行われた場合を△、内側シール部が開かずに破裂した場合を×、とした。
<実施例2>
折り部40と下端横シール部50の間41の長さを10mmとした他は実施例1と同様に加工、製袋した。得られた電子レンジ調理用包装袋11の内部に水を50mg封入し、電子レンジ1000Wで1分加熱した時の通蒸の状態について観察した。観察した結果を表1に示す。
<実施例3>
内側シール部52のヒートシール強さを6N/15mmとした他は実施例1と同様に加工、製袋した。得られた電子レンジ調理用包装袋11の内部に水を50mg封入し、電子レンジ1000Wで1分加熱した時の通蒸の状態について観察した。観察した結果を表1に示す。
<実施例4>
折り部40と下端横シール部50の間41の長さを10mm、内側シール部52のヒートシール強さを6N/15mmとした他は実施例1と同様に加工、製袋した。得られた電子レンジ調理用包装袋11の内部に水を50mg封入し、電子レンジ1000Wで1分加熱した時の通蒸の状態について観察した。観察した結果を表1に示す。
<実施例5>
折り部40と下端横シール部50の間41の長さを15mmとした他は実施例1と同様に加工、製袋した。得られた電子レンジ調理用包装袋の内部に水を50mg封入し、電子レンジ1000Wで1分加熱した時の通蒸の状態について観察した。観察した結果を表1に示す。
<実施例6>
折り部40と下端横シール部50の間41の長さを15mm、内側シール部52のヒートシール強さを6N/15mmとした他は実施例1と同様に加工、製袋した。得られた電子レンジ調理用包装袋の内部に水を50mg封入し、電子レンジ1000Wで1分加熱した時の通蒸の状態について観察した。観察した結果を表1に示す。
<実施例7>
内側シール部52のヒートシール強さを8N/15mmとした他は実施例1と同様に加工、製袋した。得られた電子レンジ調理用包装袋の内部に水を50mg封入し、電子レンジ1000Wで1分加熱した時の通蒸の状態について観察した。観察した結果を表1に示す。
<実施例8>
折り部40と下端横シール部50の間41の長さを10mm、内側シール部52のヒートシール強さを8N/15mmとした他は実施例1と同様に加工、製袋した。得られた電子レンジ調理用包装袋の内部に水を50mg封入し、電子レンジ1000Wで1分加熱した時の通蒸の状態について観察した。観察した結果を表1に示す。
<実施例9>
内側シール部52のヒートシール強さを10N/15mmとした他は実施例1と同様に加工、製袋した。得られた電子レンジ調理用包装袋の内部に水を50mg封入し、電子レンジ1000Wで1分加熱した時の通蒸の状態について観察した。観察した結果を表1に示す。
<比較結果>
表1に示した通り、実施例1〜4では電子レンジ加熱時の通蒸の状態が○になっており、電子レンジ加熱前には下端横シール部50によりガスバリア性を保持していた電子レンジ調理用包装袋11であっても、電子レンジで加熱した際には下端横シール部50のうちの内側シール部52が開いて静かに通蒸が行われた。
また、実施例5〜9では△となっており、内側シール部52が開ききるよりも早く内圧が高まったことにより炸裂音が生じたものの、その後は実施例1〜4と同様に通蒸部6からの通蒸が行われた。
この結果、本発明によれば、底フィルム4の下端を下端横シール部50でシールし、底
フィルム4の下端横シール部50よりも上方に通蒸部6を設けることにより、電子レンジ調理前には高いガスバリア性を保つことが可能であり、かつ、電子レンジ調理の際には下端横シール部50(内側シール部52)が開いて通蒸部6からの通蒸が行われるため、電子レンジ調理食品全般を内容物とすることが可能な汎用性の高い電子レンジ調理用包装袋を提供することが可能となった。
1、11・・・電子レンジ調理用包装袋
2・・・表フィルム
3・・・裏フィルム
4・・・底フィルム
5・・・シール部
6・・・通蒸部
40・・・折り部
50・・・下端横シール部
51・・・外側シール部
52・・・内側シール部

Claims (1)

  1. 表フィルムと裏フィルムを有する電子レンジ調理用包装袋であって、
    前記表フィルム及び前記裏フィルムの下端には二つ折りされた底フィルムが折り部を上にして差し込まれており、前記表フィルム、前記裏フィルム、及び底フィルムで下端横シール部を形成し、
    前記下端横シール部は、前記表フィルムと前記底フィルムの間及び前記裏フィルムと前記底フィルムの間の外側シール部と、対向する前記底フィルムの表面同士をシールする内側シール部と、を有していて、
    前記底フィルムは、前記下端横シール部よりも上方の位置に通蒸部を有しており、
    前記底フィルムが基材とシーラント層からなる積層体で構成され、前記通蒸部が少なくとも基材の一部が除去されかつ少なくともシーラント層の一部が存在する状態で設けられており、
    前記内側シール部のヒートシール強さは前記外側シール部のヒートシール強さの5分の1以下であり、
    前記底フィルムの折り部と前記下端横シール部の間の長さは10mm以下であることを特徴とする電子レンジ調理用包装袋。
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