JP2019142573A - 包装袋 - Google Patents

包装袋 Download PDF

Info

Publication number
JP2019142573A
JP2019142573A JP2018030584A JP2018030584A JP2019142573A JP 2019142573 A JP2019142573 A JP 2019142573A JP 2018030584 A JP2018030584 A JP 2018030584A JP 2018030584 A JP2018030584 A JP 2018030584A JP 2019142573 A JP2019142573 A JP 2019142573A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
packaging bag
sealed
layer
seal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2018030584A
Other languages
English (en)
Inventor
和美 青木
Kazumi Aoki
和美 青木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toppan Printing Co Ltd filed Critical Toppan Printing Co Ltd
Priority to JP2018030584A priority Critical patent/JP2019142573A/ja
Publication of JP2019142573A publication Critical patent/JP2019142573A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Package Specialized In Special Use (AREA)
  • Bag Frames (AREA)
  • Packages (AREA)

Abstract

【課題】本発明の解決しようとする課題は、電子レンジによる過加熱によって包装袋の溶融を招き易い内容物にも適用でき、なおかつ真空包装にも対応可能であり、さらに2重構造となった包装袋の空間に異物が混入し難い包装袋を提案するものである。【解決手段】支持層5とシーラント層7を有する表面フィルム2と裏面フィルム4のシーラント層同士を対向させ、両者の間に支持層の表裏両面にシーラント層を有する中間フィルム3を配置し、ボトムシール部10と左右サイドシール部11の3方を熱シールして、充填開口部20を未シールとした矩形形状の包装袋であって、前記充填開口部において前記中間フィルムと前記裏面フィルムとが、部分的に熱シールされて、口元仮シール部12を形成しており、前記ボトムシール部の近傍における前記表面フィルムに蒸気抜き加工部15が設けられていることを特徴とする包装袋である。【選択図】図1

Description

本発明は、包装袋に関し、特に煮魚などのように油脂分を含むような内容物を充填し、さらに真空脱気した包装体を、包装袋のまま電子レンジで加熱した場合であっても、過加熱によって袋が溶融する危険性の少ない包装袋に関する。
食品類を包装袋に充填した袋入り食品を、喫食に際して包装袋ごと電子レンジで加熱して食卓に供することが行われる。水分のみを含む食品の場合には、過剰な加熱によって内容物の温度が上昇して、水分の沸騰が生じたとしても、包装袋にかかる温度は100℃を大きく上回ることはない。
しかし内容物が煮魚や肉類を含む惣菜など油脂分を含むものであると、油脂の部分の温度が局所的に上昇し、場合によっては包装袋自身が溶融して、内容物が漏れ出すことがあった。
このような食品の例としては、上記の他、魚の味噌煮、甘酢あん、チーズソース、カレーなどが実験的に確認されている。
このような、過加熱によって温度が著しく上昇するような内容物を充填する包装袋に用いる材料として、耐熱性の高い材料を用いるという手段が考えられる。発明者は、これについて種々検討したが、例えばポリエチレンテレフタレート樹脂(PET)25μm/PET25μm/ポリアミド樹脂フィルム(NY)15μm/無延伸ポリプロピレン樹脂(CPP)60μmといった、経済的に見て通常包装袋として考えられる上限に近い構成をとったとしても、過加熱による溶融ピンホールの発生は、内容物によっては完全に防止することができない事が分かった。
過加熱による包装袋の溶融は、加熱中に下側になる部分に生じ易いが、包装袋の下側になる部分だけ厚くて丈夫な材料を用いた場合、製袋機上での送りバランスが悪くなり、生産効率も落ちる。また充填機上においても表裏面で積層体の腰の強さが異なるため開口不良などの不具合が生じ易いという問題もある。
特許文献1に記載されたパウチは、このような過加熱による包装袋の溶融を防ぐために提案されたものであり、内容物が直接接する内側のシーラント層と外側の外層との間に空間を形成したものである。
特開2016−37291号公報
特許文献1に記載されたパウチは、シーラント層と外層の間に空気層を設けたことにより、過加熱によってシーラント層が溶融した場合であっても、外層まで溶融が及ぶ危険性が少なくなり、一定の効果を有するものである。
特許文献1の実施形態である、シーラント層(またはシーラント層/中間層)と外層の間に設けた空間が、パウチの外部と連通している場合には、充填工程や流通段階において
この空間に異物が混入する可能性がある。
一方で、煮魚などの保存性を高める目的で、内容物を挿入した後に真空脱気する真空包装が行われることがしばしばあるが、特許文献1に記載されたパウチで、前記空間が密封されている状態で、真空包装を行おうとすると、シーラント層と外層との間に存在していた空気が膨張して包装袋が膨らむため、内容物を収納する空間が押し潰され、煮汁が流出するなどして充填作業が円滑に行えないという問題が生じることが判明した。
本発明の解決しようとする課題は、電子レンジによる過加熱によって包装袋の溶融を招き易い内容物にも適用でき、なおかつ真空包装にも対応可能であり、さらに2重構造となった包装袋の空間に異物が混入し難い包装袋を提案するものである。
上記の課題を解決するための手段として、請求項1に記載の発明は、支持層とシーラント層を有する表面フィルムと裏面フィルムのシーラント層同士を対向させ、両者の間に支持層の表裏両面にシーラント層を有する中間フィルムを配置し、ボトムシール部と左右サイドシール部の3方を熱シールして、充填開口部を未シールとした矩形形状の包装袋であって、前記充填開口部において前記中間フィルムと前記裏面フィルムとが、部分的に熱シールされて、口元仮シール部を形成しており、前記ボトムシール部の近傍における前記表面フィルムに蒸気抜き加工部が設けられていることを特徴とする包装袋である。
本発明に係る包装袋は、表面フィルムと中間フィルムの間を収納空間とし、収納空間の下に裏面フィルムが存在するため、電子レンジ加熱時に内容物が過熱状態となっても内容物の漏れ出しが生じ難い。
また、請求項2に記載の発明は、前記蒸気抜き加工部の周囲において、前記表面フィルムと前記中間フィルムとが熱シールされた蒸気抜きシール部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の包装袋である。
また、請求項3に記載の発明は、前記表面フィルムと裏面フィルムの、支持層とシーラント層の間に、水蒸気および酸素の透過を抑制するガスバリア層を有することを特徴とする請求項1または2に記載の包装袋である。
また、請求項4に記載の発明は、前記口元仮シール部が、充填開口部の両端部に相当する位置が熱シールされ、中央部に相当する位置に未シール部を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の包装袋である。
また、請求項5に記載の発明は、前記口元仮シール部が、充填開口部の中央部に相当する位置が熱シールされ、両端部に相当する位置に未シール部を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の包装袋である。
また、請求項6に記載の発明は、前記口元仮シール部が、破線状にシールされて、シール部と未シール部が交互に設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の包装袋である。
本発明に係る包装袋は、請求項1に記載の通り、支持層とシーラント層を有する表面フィルムと裏面フィルムのシーラント層同士を対向させ、両者の間に支持層の表裏両面にシーラント層を有する中間フィルムを配置し、ボトムシール部と左右サイドシール部の3方を熱シールして、充填開口部を未シールとした矩形形状の包装袋であって、前記充填開口部において前記中間フィルムと前記裏面フィルムとが、部分的に熱シールされて、口元仮シール部を形成しているため、内容物を表面フィルムと中間フィルムの間に収納することができる。
これにより、内容物の下側には、中間フィルムと裏面フィルムの2枚のフィルムが存在することになり、しかもこの2枚のフィルムの間には空間が存在するので、この空間が過熱された内容物の熱が裏面フィルムに伝わるのを防ぐ断熱空間の働きをする。その結果、電子レンジで過熱が生じた場合であっても、下部のフィルムがすべて溶融して内容物が漏れ出す危険性が低く抑えられる。
包装袋に内容物を充填する際には、中間フィルムと裏面フィルムとが仮シールされているので、包装袋の開口が円滑であり、誤って中間フィルムと裏面フィルムの間に内容物を挿入したりする誤充填が生じない。
内容物を充填した後に、真空脱気する際には、中間フィルムと裏面フィルムとが完全にシールされておらず、未シール部が存在するため、この間に存在していた空気が同時に脱気される。このため、従来中間フィルムと裏面フィルムが完全にシールされてこの間の空気層が独立していた場合には、脱気工程において、この空気層が膨張して充填空間に充填した内容物が押し出されてしまう等の不具合が生じる場合があったが、その恐れがなくなった。
また、ボトムシール部の近傍における前記表面フィルムに蒸気抜き加工部が設けられているので、未開封の状態で電子レンジでの加熱を行った際、発生した水蒸気が蒸気抜き加工部から放出されるため、包装袋が破裂して内容物が飛散する等の事故を未然に防止する効果がある。
請求項3に記載された発明のように、表面フィルムと裏面フィルムの、支持層とシーラント層の間に、水蒸気および酸素の透過を抑制するガスバリア層を有する場合には、包装体の長期保存性がさらに高まり、さまざまな用途に展開することが可能となる。
図1は、本発明に係る包装袋の一実施態様を示した平面模式図である。なおこの図では表面フィルムが透明であることを想定している。 図2は、図1のA−A´断面を示した断面模式図である。各フィルムの関係が分かり易いように離して描いているが、実際には密着した状態となっている。 図3は、図13に示した包装袋に、充填開口部から内容物を充填した状態を模式的に示した断面説明図である。 図4は、図3の状態から、真空脱気を行って、充填開口部を熱シールした状態を示した断面説明図である。 図5は、図4の包装体を未開封のまま電子レンジで加熱した時の状態を模式的に示した断面説明図である。 図6は、本発明に係る包装袋を構成する表面フィルムと裏面フィルムの層構成の一例を模式的に示した断面説明図である。 図7は、本発明に係る包装袋を構成する中間フィルムの層構成の一例を模式的に示した断面説明図である。 図8は、本発明に係る包装袋を構成する表面フィルムと裏面フィルムの層構成の他の例を模式的に示した断面説明図である。 図9は、本発明に係る包装袋の口元仮シール部におけるシール部と未シール部の配置の一例を示した平面模式図である。 図10は、本発明に係る包装袋の口元仮シール部におけるシール部と未シール部の配置の他の例を示した平面模式図である。 図11は、本発明に係る包装袋の口元仮シール部におけるシール部と未シール部の配置の他の例を示した平面模式図である。 図12は、本発明に係る包装袋の他の実施態様を示した平面模式図である。表面フィルムは透明であることを想定している。 図13は、図12のB−B´断面を示した断面模式図である。各フィルムの関係が分かり易いように離して描いているが、実際には密着した状態となっている。
以下、図面を参照しながら本発明に係る包装袋について詳細に説明する。図1は、本発明に係る包装袋の一実施態様を示した平面模式図である。なおこの例では表面フィルムが透明であることを想定した図となっている。図2は、図1のA−A´断面を示した断面模式図である。各フィルムの関係が分かり易いように離して描いているが、実際には充填前の状態では各フィルムが密着した状態となっている。また、図6は、包装袋を構成する表面フィルムと裏面フィルムの層構成の一例を模式的に示した断面説明図である。また図7は、包装袋を構成する中間フィルムの層構成の一例を模式的に示した断面説明図である。
本発明に係る包装袋1は、図6に模式的に示したように、支持層5とシーラント層7を少なくとも有する表面フィルム2と裏面フィルム4のシーラント層7同士を対向させ、両者の間に図7に示したように支持層5の表裏両面にシーラント層7を有する中間フィルム3を配置し、ボトムシール部10と左右のサイドシール部11の3方を熱シールして、充填開口部20を未シールとした矩形形状の包装袋である。充填開口部20において中間フィルム3と裏面フィルム4とが、部分的に熱シールされて、口元仮シール部12を形成しており、さらにボトムシール部10の近傍における表面フィルム2に蒸気抜き加工部15が設けられていることを特徴とする包装袋である。
図1に示した例では、口元仮シール部12には、中心を外れた位置の2箇所に未シール部13が設けられており、この未シール部によって、中間フィルム3と裏面フィルム4との間の空間が外部と連通している。口元シール部12における未シール部の配置については、後述する。
図1に示した例では、蒸気抜き加工部15の周囲において、表面フィルム2と中間フィルム3とが熱シールされた蒸気抜きシール部14が設けられているが、蒸気抜きシール部14は必須ではない。蒸気抜き機構については後述する。
本発明に係る包装袋1は、表面フィルム2と中間フィルム3と裏面フィルム4の3枚の積層体から構成されている。表面フィルム2と裏面フィルム4は、図6に断面構成を模式
的に示したように、支持層5とシーラント層7を少なくとも有し、これらを接着層6によって貼り合せた構成となっている。
図8に示した例では、支持層5とシーラント層7の間に水蒸気や酸素の透過を抑制するガスバリア層8が挿入され、これら3層が接着層6、6によって貼り合わされた構成となっている。
中間フィルム3は、図7に断面構成の例を模式的に示したように、支持層5の表裏両面にシーラント層7、7を接着層6、6を介してそれぞれ設けた構成となっている。表面フィルム2、裏面フィルム4、中間フィルム3に使用するシーラント層は、基本的にすべて共通の材料を用いることができる。
表面フィルム2と裏面フィルム4とは、同一の構成である必要はなく、異なる構成であっても良い。表面フィルム2は、真空包装適性を考慮してある程度柔軟であることが望ましいが、裏面フィルム4は、特にその必要がないからである。しかし表裏面のフィルムの剛性に差があり過ぎると、製袋機における生産性に問題が生じる場合があるので、注意を要する。
支持層5としては、各種合成樹脂フィルムが使用出来る。強度や耐熱性や印刷適性、経済性等の観点から、ポリエチレンテレフタレート樹脂(PET)フィルム、延伸ポリプロピレン樹脂(OPP)フィルム、延伸ポリアミド樹脂(ナイロン)(ONY)フィルム等が好適に使用できる。これらの他、ポリブチレンテレフタレート樹脂(PBT)、ポリエチレンナフタレート樹脂(PEN)、ポリカーボネート樹脂(PC)等の耐熱性の高い各種合成樹脂フィルムが使用可能である。
シーラント層7の材質としては、ポリオレフィン系樹脂が一般的に使用され、具体的には、低密度ポリエチレン樹脂(LDPE)、中密度ポリエチレン樹脂(MDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン樹脂(LLDPE)、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン−αオレフィン共重合体、エチレン−メタアクリル酸樹脂共重合体などのエチレン系樹脂や、ポリエチレンとポリブテンのブレンド樹脂や、ホモポリプロピレン樹脂(PP)、プロピレン−エチレンランダム共重合体、プロピレン−エチレンブロック共重合体、プロピレン−αオレフィン共重合体などのポリプロピレン系樹脂等が使用される。
ガスバリア層8としては、ポリ塩化ビニリデンフィルム、ポリビニルアルコールフィルム、エチレンビニルアルコール共重合体フィルム、ガスバリア性ナイロンフィルム、ガスバリア性ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム等のガスバリア性フィルムや、PETフィルム等に酸化アルミニウムや酸化珪素等の無機酸化物を蒸着させた無機酸化物蒸着フィルム、あるいは、ポリ塩化ビニリデンコーティング、水溶性樹脂と無機層状化合物を含有する被膜や金属アルコキシドあるいはその加水分解物とイソシアネート化合物を反応させた被膜からなる樹脂層などのガスバリアコーティング層などを用いることができる。電子レンジによる加熱を前提とする場合には、アルミニウム箔等の金属箔やアルミニウム蒸着フィルム等は使用することができない。
本発明に係る包装袋1を構成する3枚の積層体には、支持層5、シーラント層7、ガスバリア層8以外にも、積層体の強度や耐熱性、腰の改善等を目的として中間層を追加しても良い。中間層に用いる合成樹脂フィルムの材質としては、支持層5に用いるものと同様の材質の合成樹脂フィルムが使用できる。
図3は、図13に示した包装袋1に、充填開口部20から内容物30を充填した状態を模式的に示した断面説明図である。また、図4は、図3の状態から、真空脱気を行って、
充填開口部20を熱シールして、充填シール部22とした状態を示した断面説明図である。
内容物30の充填に当たっては、充填開口部20を大きく開く必要があるが、この時中間フィルム3と裏面フィルム4とが予め口元仮シール部12においてシールされているので、開口は円滑に行われ、内容物30が充填空間21に間違いなく充填される。
内容物30を充填した後、真空脱気を行うが、この時、中間フィルム3と裏面フィルム4との間の空気は、膨張しようとする。本発明に係る包装袋においては、中間フィルム3と裏面フィルム4とは、口元仮シール部12において、部分的に熱シールされており、一部に未シール部13が設けられているため、前記の空気は閉じ込められる事なく、未シール部13から排出される。
中間フィルム3と裏面フィルム4との間の空間が閉じられている状態で周囲を真空状態とすると、この空間に閉じ込められた空気は理論上数千倍に膨張するため、充填空間21を押し潰す結果となり、例えば内容物30が煮魚のように、固形分である煮魚と液状物である煮汁が含まれるようなものの場合、煮汁のみが押出されるような問題が生じるが、本発明に係る包装袋においては、このような問題が生じない。
図5は、図4の包装体を未開封のまま電子レンジで加熱した時の状態を模式的に示した断面説明図である。内容物に含まれる水分が沸騰して水蒸気となり、包装袋1が膨らむが、この時の温度と圧力によって、蒸気抜き加工部15が自動的に開口し、水蒸気16が噴出する。
このため、包装袋1が破裂したり、内容物が飛散したりすることがない。また、煮魚のように、油脂分を含む内容物の場合、油脂分に接するフィルムが過熱されて溶融し、内容物が漏れ出すことがあるが、本発明に係る包装袋にあっては、内容物30が中間フィルム3の上に乗っており、中間フィルム3と裏面フィルム4との間には断熱空間23が存在するため、熱が伝わり難く、裏面フィルム4の溶融が発生し難い。
本発明に係る包装袋1における蒸気抜き機構としては、公知の任意の構造を採用することができる。図1、2に示した例では、ボトムシール部10の近傍に表面フィルム2と中間フィルム3とが熱シールされた蒸気抜きシール部14が設けられており、蒸気抜きシール部14の内側の表面フィルム2に蒸気抜き加工部15が設けられている。
このような構造の蒸気抜き機構の場合、蒸気抜き加工部15としては、表面フィルム2の全厚に亘る切込みや穿孔が用いられる。また、蒸気抜きシール部14のシール強度を周縁部のシール強度よりも低く設定することによって、通蒸を促進することも可能である。図12、13に示した例では、表面フィルム2に蒸気抜き加工部15が直接設けられている。この場合の構造としては、表面フィルム2の支持層5にハーフカットを形成することで目的が達成される。
図9、10、11は、本発明に係る包装袋1の口元仮シール部12におけるシール部と未シール部13の配置の例を示した平面模式図である。図9に示した例では、中間フィルム3と裏面フィルム4の、充填開口部20の両端部に相当する位置が熱シールされ、中央部に相当する位置に未シール部13が配置されている。
図10は、本発明に係る包装袋1の口元仮シール部12におけるシール部と未シール部13の配置の他の例を示した平面模式図である。この例では、中間フィルム3と裏面フィルム4の、充填開口部20の中央部に相当する位置が熱シールされ、両端部に相当する位
置に未シール部13が配置されている。
図11は、本発明に係る包装袋1の口元仮シール部12におけるシール部と未シール部13の配置の他の例を示した平面模式図である。この例では、口元仮シール部12において、中間フィルム3と裏面フィルム4とが破線状にシールされて、シール部と未シール部13が交互に設けられている。
このように、口元仮シール部12における部分的な熱シールのパターンについては、特に制約は無く、表裏面フィルムの構成や包装袋のサイズ、内容物の種類等によって適宜選択することができる。以下実施例に基いて本発明に係る包装袋についてさらに具体的に説明する。
<実施例1>
表面フィルム、裏面フィルムとして、厚さ12μmのPETフィルム/厚さ15μmのナイロンフィルム/厚さ60μmのCPPフィルムの3層をドライラミネートした積層体を用いた。
中間フィルムとして厚さ40μmのCPPフィルム/厚さ15μmのナイロンフィルム/厚さ30μmのCPPフィルムの3層をドライラミネートした積層体を用いた。
上記3枚の積層体を用いて、図1に示したような包装袋を作成し、さばの味噌煮を充填し、真空脱気を行って充填開口部を熱シールした。得られた包装体を未開封のまま600Wの電子レンジで70秒間加熱したところ、フィルムの溶融による内容物の漏出等の問題は生じなかった。
<実施例2>
表面フィルム、裏面フィルムとして、厚さ15μmのナイロンフィルムと厚さ50μmのPE、PPブレンドフィルムの2層をドライラミネートした積層体を用いた。
中間フィルムとして厚さ50μmのPEフィルム/厚さ15μmのナイロンフィルム/厚さ50μmのPEフィルムの3層をドライラミネートした積層体を用いた。
上記3枚の積層体を用いて、同様に図1に示したような包装袋を作成し、さばの味噌煮を充填し、真空脱気を行って充填開口部を熱シールした。得られた包装体を未開封のまま600Wの電子レンジで70秒間加熱したところ、フィルムの溶融による内容物の漏出等の問題は生じなかった。
1・・・包装袋
2・・・表面フィルム
3・・・中間フィルム
4・・・裏面フィルム
5・・・支持層
6・・・接着層
7・・・シーラント層
8・・・ガスバリア層
10・・・ボトムシール部
11・・・サイドシール部
12・・・口元仮シール部
13・・・未シール部
14・・・蒸気抜きシール部
15・・・蒸気抜き加工部
16・・・水蒸気
20・・・充填開口部
21・・・充填空間
22・・・充填シール部
23・・・断熱空間
30・・・内容物

Claims (6)

  1. 支持層とシーラント層を有する表面フィルムと裏面フィルムのシーラント層同士を対向させ、両者の間に支持層の表裏両面にシーラント層を有する中間フィルムを配置し、ボトムシール部と左右サイドシール部の3方を熱シールして、充填開口部を未シールとした矩形形状の包装袋であって、前記充填開口部において前記中間フィルムと前記裏面フィルムとが、部分的に熱シールされて、口元仮シール部を形成しており、前記ボトムシール部の近傍における前記表面フィルムに蒸気抜き加工部が設けられていることを特徴とする包装袋。
  2. 前記蒸気抜き加工部の周囲において、前記表面フィルムと前記中間フィルムとが熱シールされた蒸気抜きシール部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の包装袋。
  3. 前記表面フィルムと裏面フィルムの、支持層とシーラント層の間に、水蒸気および酸素の透過を抑制するガスバリア層を有することを特徴とする請求項1または2に記載の包装袋。
  4. 前記口元仮シール部は、充填開口部の両端部に相当する位置が熱シールされ、中央部に相当する位置に未シール部を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の包装袋。
  5. 前記口元仮シール部は、充填開口部の中央部に相当する位置が熱シールされ、両端部に相当する位置に未シール部を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の包装袋。
  6. 前記口元仮シール部は、破線状にシールされて、シール部と未シール部が交互に設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の包装袋。
JP2018030584A 2018-02-23 2018-02-23 包装袋 Pending JP2019142573A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018030584A JP2019142573A (ja) 2018-02-23 2018-02-23 包装袋

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018030584A JP2019142573A (ja) 2018-02-23 2018-02-23 包装袋

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2019142573A true JP2019142573A (ja) 2019-08-29

Family

ID=67773323

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018030584A Pending JP2019142573A (ja) 2018-02-23 2018-02-23 包装袋

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2019142573A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021020572A1 (ja) 2019-08-01 2021-02-04 マックス株式会社 ステープル取り外し装置
JP2021059372A (ja) * 2019-10-08 2021-04-15 東洋製罐株式会社 電子レンジ加熱用包装袋

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021020572A1 (ja) 2019-08-01 2021-02-04 マックス株式会社 ステープル取り外し装置
JP2021059372A (ja) * 2019-10-08 2021-04-15 東洋製罐株式会社 電子レンジ加熱用包装袋
JP7404754B2 (ja) 2019-10-08 2023-12-26 東洋製罐株式会社 電子レンジ加熱用包装袋

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2012025453A (ja) 包装袋
JP5097582B2 (ja) 電子レンジ加熱用包装袋
WO2018055989A1 (ja) 電子レンジ加熱用包装袋
US20090123614A1 (en) Packaging which is suitable for microwaves
WO2005023676A1 (ja) 電子レンジ用包装袋
US9776782B2 (en) Overwrap with integral lidding film
JP2019142573A (ja) 包装袋
US9126734B2 (en) Self venting steam valve for flexible packaging bags and pouches used in cooking of foods
JP2017190149A (ja) パウチ
JP2011011755A (ja) 電子レンジ加熱用包装袋及び電子レンジ加熱用包装体
JP2015113131A (ja) 包装袋
JP2017013864A (ja) 電子レンジ用包装袋及びその製造方法
JP2017145030A (ja) 蓋付容器及び袋
JP2017222371A (ja) 電子レンジ加熱用包装袋
JP2019038593A (ja) 包装袋
JP3157279B2 (ja) プラスチック製蓋材
JP2020029299A (ja) 加熱処理包装袋及び加熱処理包装袋の製造方法
JP2019202794A (ja) 包装袋
JP2019038594A (ja) 包装袋
JP6958209B2 (ja) 蒸気抜き包装袋
JP7147164B2 (ja) 包装袋の製造方法
JP4147774B2 (ja) 包装袋
JP2017137099A (ja) 蓋付容器
WO2019111434A1 (ja) 電子レンジ対応型包装袋
JP6900638B2 (ja) 包装体