JP6609495B2 - 表示装置及び表示装置の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明の一実施形態は、端子部及び画素部を含む表示装置及び表示装置の製造方法に関する。
電気器具及び電子機器に用いられる表示装置として、液晶の電気光学効果を利用した液晶表示装置や、有機エレクトロルミネセンス素子を用いた有機エレクトロルミネセンス表示装置が開発されている。これらの表示装置は、基板上に設けられた複数の画素によって表示画面が形成される。表示装置の各画素には、表示素子として、液晶素子又は有機エレクトロルミネセンス素子が設けられる。表示装置は、このような画素が配列する画素部を、トランジスタによって構成される画素回路及び駆動回路によって駆動することで、動画及び静止画を表示する。表示装置には映像信号、回路の動作を制御するタイミング信号、電力等が印加される端子部を含んでいる。
表示装置は、絶縁膜、半導体膜及び導電膜を積層し、またこれらの薄膜を所定の形状に成形することにより、トランジスタを始め、回路を形成する配線のパターンが作製される。この場合、端子部における各端子電極は、表示装置の外部に露出させる必要がある。そのため、画素部に設けられるトランジスタや表示素子とは異なる工程が必要とされる。具体的には、端子部における各端子電極の表面を、外面に露出させる工程が必要となる。
例えば、特許文献1には、表示装置の製造工程において、端子部の上にレーザ除去層として機能する有機絶縁層を設け、基板の全面を覆うパッシベーション膜を形成した後、パッシベーション膜で覆われた端子部の有機絶縁層にレーザ光を照射し、有機絶縁層にアブレーションを発生させて、端子領域の端子電極を露出させる方法が開示されている。
特開2004−165068号公報
しかしながら、レーザ光を照射して端子電極を露出させる方法では、深さ方向の加工制御が難しいために、確実に端子電極を露出させようとすると、レーザ光によって端子電極の表面がダメージを受けてしまう。一方、エッチングにより端子電極を露出させる方法では、工程が煩雑となり、生産性の低下、製造コストの増加といった問題がある。例えば、表示装置の端子部には、製造工程によって材質の異なる複数の被膜が堆積されるため、層ごとにエッチング方法やエッチング液又はエッチングガスを変える必要があり、さらに端子電極を露出させるための製造設備が必要となる。
このような課題に鑑み、本発明の一実施形態は、表示装置の製造工程を簡略化させることを目的の一つとする。
本発明の一実施形態に係る表示装置の製造方法は、第1基板の端子部に端子電極を形成し、第1基板の画素部に各画素に対応して画素電極を形成し、端子部の端子電極を含む領域に第1の中間層を形成し、画素部において画素電極上に有機層を形成し、画素部及び端子部を含む第1基板上に対向電極層を形成し、対向電極層上にパッシベーション層を形成し、画素部に対向して第2基板を配置し、第1基板と第2基板とを画素部を囲むシール材により貼り合わせ、端子部において、第1の中間層、対向電極層及びパッシベーション層を除去することを含む。
本発明の一実施形態に係る表示装置は、複数の画素が配列する画素部と、複数の端子電極が配列する端子部とを有し、端子部は、端子電極が露出する領域と、画素部から端子電極上に延びる絶縁層、対向電極層及びパッシベーション層が積層される領域と、を有し、対向電極層及びパッシベーション層は、テーパー状の端面を有している。
本発明の一実施形態に係る表示装置の構成を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る表示装置の構成を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る表示装置の画素部の構成を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る表示装置の製造工程を説明する断面図である。 本発明の一実施形態に係る表示装置の製造工程を説明する断面図である。 本発明の一実施形態に係る表示装置の製造工程を説明する断面図である。 本発明の一実施形態に係る表示装置の製造工程を説明する断面図である。 本発明の一実施形態に係る表示装置の製造工程を説明する断面図である。 本発明の一実施形態に係る表示装置の製造工程を説明する断面図である。 本発明の一実施形態に係る表示装置の製造工程を説明する断面図であり、(A)は端子部において純水処理をする段階を説明する図であり、(B)は純水処理後の端子部の状態を示す図である。 本発明の一実施形態に係る表示装置の製造工程を説明するフローチャート図である。
以下、本発明の実施の形態を、図面等を参照しながら説明する。但し、本発明は多くの異なる態様で実施することが可能であり、以下に例示する実施の形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。図面は説明をより明確にするため、実際の態様に比べ、各部の幅、厚さ、形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。また、本明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には、同一の符号(又は数字の後にa、bなどを付した符号)を付して、詳細な説明を適宜省略することがある。さらに各要素に対する「第1」、「第2」と付記された文字は、各要素を区別するために用いられる便宜的な標識であり、特段の説明がない限りそれ以上の意味を有さない。
本明細書において、ある部材又は領域が他の部材又は領域の「上に(又は下に)」あるとする場合、特段の限定がない限りこれは他の部材又は領域の直上(又は直下)にある場合のみでなく他の部材又は領域の上方(又は下方)にある場合を含み、すなわち、他の部材又は領域の上方(又は下方)において間に別の構成要素が含まれている場合も含む。なお、以下の説明では、特に断りのない限り、断面視においては、第1基板に対して第2基板が配置される側を「上」又は「上方」といい、その逆を「下」又は「下方」として説明する。
本明細書において説明される第1基板は、少なくとも平面状の一主面を有し、この一主面上に絶縁層、半導体層及び導電層の各層、あるいはトランジスタ及び表示素子等の各素子が設けられる。以下の説明では、断面視において、第1基板の一主面を基準とし、第1基板に対して「上」、「上層」、「上方」又は「上面」として説明する場合には、特に断りのない限り、第1基板の一主面を基準にして述べるものとする。
図1は、本発明の一実施形態に係る表示装置100の斜視図を示す。表示装置100は、第1基板102と封止材118を含む。第1基板102の第1面には、画素部104、駆動回路部106(ドライバIC105a、走査線駆動回路105b、スイッチ回路105c)及び端子部110が設けられる。画素部104は、複数の画素112が行方向及び列方向に配列される。端子部110は、複数の端子電極114が配置される。封止材118は、第1基板102の第1面側において、画素部104を覆うように配置される。封止材118は、第1基板102と同様にガラス基板、有機樹脂基板によって形成される。また、封止材118は、第1基板のような板状の部材に代えて、有機樹脂層と無機層を交互に積層させた積層体によって形成される。端子部110は、第1基板102の端部に設けられ、封止材118の外側に配置される。また、駆動回路部106のうち、ドライバIC105aは、封止部材の外側に配置される。
駆動回路部106の各回路(ドライバIC105a、走査線駆動回路105b、スイッチ回路105c)を動作させる信号は、端子部110の端子電極114を介して入力される。端子電極114導電性の電極表面が露出し、異方性導電層によってフレキシブルプリント回路基板116と接続される。フレキシブルプリント回路基板116は、表示装置100と他の機能回路又は外部機器とを接続する。
第1基板102は、ガラス基板、有機樹脂基板が用いられる。有機樹脂基板は、例えば、ポリイミド基板が用いられる。有機樹脂基板は、板厚を数マイクロメートルから数十マイクロメートルにすることができ、可撓性を有するシートディスプレイを実現することが可能となる。封止材118は、第1基板102と同様にガラス基板、有機樹脂基板によって形成される。また、封止材118は、第1基板のような板状の部材に代えて、有機樹脂層と無機層を交互に積層させた積層体によって形成される。
第1基板102上に設けられる画素部104及び端子部110は、各領域を個別に作製するのではなく、同じ工程の中で作製される。例えば、画素部104に含まれるある配線を形成する導電層と、端子部110の端子電極114の少なくとも一部を構成する導電層とは、同じ導電膜を加工することによって作製される。
図2は、表示装置100の断面構造を示す。また、図3は画素部104における画素112の詳細を説明する断面図を示す。以下の説明では、図2及び図3を適宜参照して説明する。
図2で示すように、表示装置100は、画素部104、駆動回路部106、封止部108及び端子部110を含む。駆動回路部106は、回路領域107a及び配線領域107bが含まれる。画素部104は、第1基板102上に、トランジスタ120、発光素子122、第1容量素子124、第2容量素子126が設けられる。これらの素子の詳細は、図3に示される。
図3で示すように、発光素子122はトランジスタ120と電気的に接続される。トランジスタ120はゲートに印加される映像信号によってソース・ドレイン間を流れる電流が制御され、この電流によって発光素子122の発光輝度が制御される。第1容量素子124はトランジスタ120のゲート電圧を保持し、第2容量素子126は発光素子122に流れる電流量を調整するために設けられる。
第1基板102上の第1面には下地絶縁層128が設けられる。トランジスタ120は、下地絶縁層128上に設けられる。トランジスタ120は、半導体層130、ゲート絶縁層132、ゲート電極134が積層された構造を有する。半導体層130は、非晶質又は多結晶のシリコン、若しくは酸化物半導体等である。ソース・ドレイン電極138は、第1絶縁層136を介して、ゲート電極134の上層に設けられる。ソース・ドレイン電極138の上層には平坦化層としての第2絶縁層140が設けられる。第1絶縁層136は、酸化シリコン、窒化シリコン等の無機絶縁材料で形成され、第2絶縁層140は、ポリイミド、アクリル等の有機絶縁材料で形成される。
第2絶縁層140の上面に発光素子122が設けられる。発光素子122は、トランジスタ120と電気的に接続される画素電極144と、中間層146、有機層148及び対向電極層150とが積層された構造を有する。発光素子122は2端子素子であり、画素電極144と対向電極層150との間の電位を制御することで発光が制御される。また、第2絶縁層140上には、画素電極144の周縁部を覆い内側領域を露出するように、有機絶縁材料によるバンク層154が設けられる。対向電極層150は、有機層148の上面に設けられ、画素電極144上からバンク層154の上面部にかけて設けられる。なお、バンク層154は、画素電極144の周縁部を覆うと共に、画素電極144の端部で滑らかな段差を形成するために、有機樹脂材料で形成される。有機樹脂材料としては、アクリルやポリイミドなどが用いられる。
有機層148は、有機エレクトロルミネセンス材料などの発光材料を含む層である。有機層148は、低分子系又は高分子系の有機材料を用いて形成される。低分子系の有機材料を用いる場合、有機層148は発光性の有機材料を含む発光層に加え、当該発光層を挟むように正孔注入層や電子注入層、さらに正孔輸送層や電子輸送層等含んで構成されていてもよい。例えば、有機層148は、発光層をホール注入層と電子注入層とで挟んだ構造とすることができる。また、有機層148は、ホール注入層と電子注入層に加え、ホール輸送層、電子輸送層、ホールブロック層、電子ブロック層などを適宜付加されていていてもよい。なお図示していないが、前記有機層の形成端は前記端子部に至るまで延伸される設計であっても良い。
画素電極144と有機層148との間に設けられる中間層146は、カーボンを含む材料で形成される。例えば、中間層146は、アモルファスカーボンにより形成される。中間層146は、画素電極144から有機層148へのキャリア注入性を高めるために設けられる。中間層146の厚さは、1nm〜10nm、例えば、3nmの膜厚で形成される。
なお、本発明の一実施形態において、発光素子122は、有機層148で発光した光を対向電極層150側に放射する、いわゆるトップエミッション型の構造を有する。そのため、画素電極144は光反性を有することが好ましい。画素電極144は、アルミニウム(Al)、銀(Ag)等の光反射性の金属材料によって形成されることの他、正孔注入性に優れるITO(Indium Tin Oxide:酸化インジウム・スズ)やIZO(Indium Zinc Oxide:酸化インジウム・亜鉛)による透明導電層と、光反射性の金属層とが積層された構造を有していてもよい。
対向電極層148は、有機層146で発光した光を透過させるため、透光性を有しかつ導電性を有するITOやIZO等の透明導電膜で形成されていることが好ましい。
第1容量素子124は、ゲート絶縁層132を誘電体層として、半導体層130と第1容量電極135が重畳する領域に形成される。また、第2容量素子126は、画素電極144と、画素電極に重畳して設けられる第2容量電極141、及び画素電極144と第2容量電極141の間に設けられる第3絶縁層142を誘電体層として形成される。
発光素子122の上にはパッシベーション層152が設けられる。パッシベーション層152は、発光素子122に水分等が浸入することを防ぐために設けられる。パッシベーション層152としては、窒化シリコンや酸化アルミニウムなどの無機絶縁膜により透光性を有するものとすることが好ましい。また、パッシベーション層152は、当該無機絶縁膜と有機絶縁膜が積層された構造を有していてもよい。
封止材118には、カラーフィルタ層160及び遮光層162が設けられていてもよい。発光素子122から白色光が出射されるとき、カラーフィルタ層160を設けることによって、特定の波長帯域の光を画素112の出射光とすることができる。また、発光素子122から出射される光が特定の波長帯域の光(例えば、青色帯域、緑色帯域、赤色帯域)である場合、カラーフィルタ層160を、出射光に合わせて配置することで、画素112から出射される光の色純度を高めることができる。
図2において、駆動回路部106の回路領域107aは、トランジスタ121a、121bによって走査線駆動回路105b、スイッチ回路105cが形成される。例えば、トランジスタ121aはnチャネル型トランジスタであり、トランジスタ121bはpチャネル型トランジスタである。また、配線領域107bには、画素部104から対向電極層150が延伸している。
配線領域107bにおいて、第2絶縁層140を貫通する開口部164が設けられる。開口部164は、画素部104の少なくとも一辺に沿って設けられている。第2絶縁層140は、開口部164によって、画素部104側と第1基板102の端部側とに分断されている。また、バンク層154も開口部164によって、同様に分断されている。第2絶縁層140上の第3絶縁層142と、バンク層154の上面に設けられる対向電極層150は開口部164に沿って設けられる。すなわち、第3絶縁層142は、開口部164の側面(第2絶縁層140の側面)及び開口部164の底面(第1絶縁層136の上面)に沿って設けられる。
このように、配線領域107bにおいて、有機絶縁材料で形成される第2絶縁層140及びバンク層154を開口部164によって分断し、開口部164の側面及び底面を被覆するように無機材料で形成される第3絶縁層142及び対向電極層150が配設されることで、封止構造が形成される。第3絶縁層142は、開口部164の底部において密接するように設けられる。このように有機絶縁材料で形成される第2絶縁層140及びバンク層154を、無機材料の層により挟み込むことで、封止部108側から画素部104への水分等の浸入を防ぐことができる。すなわち、この封止構造により、有機絶縁材料で形成される第2絶縁層140やバンク層154を通って、水分等が画素部104に領域に浸入することを防止している。第2絶縁層140及びバンク層154を分離する開口部164が設けられた領域は水分遮断領域172として機能させることができ、その構造を「水分遮断構造」ということができる。
駆動回路部106には、対向電極層150が下層の配線168と電気的に接続されるコンタクト部170が含まれていてもよい。対向電極層150は配線168接続されることで、所定の電位に制御される。なお、コンタクト部170において、第2絶縁層140上に設けられる配線168b及び第1絶縁層136上に設けられる配線168aによって接続を形成する場合には、第2絶縁層140にコンタクトホール167を設ける。
封止部108にはシール材158が設けられる。シール材158は第1基板102と封止材118とを接着している。シール材158により第1基板102と封止材118とで挟まれる領域は大気と遮断される。画素部104は、第1基板102、封止材118及びシール材158に挟まれた密閉空間に設けられる。なお、第1基板102と封止材118との間隙部には、充填材156が設けられていてもよい。
端子部110は、端子電極114が設けられる。端子電極114は、第1端子層115a及び第2端子層115bを含む。第1端子層115aは、例えば、ソース・ドレイン電極138を形成する導電層と同じ層により設けられる。ソース・ドレイン電極138が、アルミニウム(Al)の上層側及び下層側にチタン(Ti)層を設けた積層構造を有する場合、第1端子層115aも同じ層構造を有する。また、第1端子層115aは、ゲート電極134と同じ導電層によって形成されていてもよい。第2端子層115bは、導電性の金属酸化物の被膜で形成される。例えば、第2端子層115bは、ITOやIZO等の透明導電膜で形成される。このような第2端子層115bは、第1端子層115aに比べて硬質であり、酸化しても導電性を有するので、端子電極114の表面層として好適に設けられる。
第1基板102上には、下地絶縁層128、ゲート絶縁層132、第1絶縁層136、第2絶縁層140、第3絶縁層142、対向電極層150及びパッシベーション層152が略全面に設けられるが、端子部110においては、少なくとも端子電極114の上層側に配置される、第2絶縁層140、第3絶縁層142、対向電極層150及びパッシベーション層152が除去された領域を含む。このような除去領域により、端子電極114は外面に露出される。
従来、端子電極114の上面を露出するには、第2絶縁層140、第3絶縁層142、対向電極層150及びパッシベーション層152の各層を、ウェットエッチングやドライエッチング等による処理により行われている。一方、本発明の一実施形態においては、このようなエッチング処理によらず、より簡便な方法で端子電極114を露出させている。以下、その詳細を表示装置100の製造工程に従って説明する。
図4は、第1基板102の第1面に、下地絶縁層128、画素部104のトランジスタ120(半導体層130、ゲート絶縁層132及びゲート電極134を含んで形成される)及び第1容量素子124(第1容量電極135、ゲート絶縁層132、ソース・ドレイン電極138によって形成される)、駆動回路部106のトランジスタ121a、121b、端子部110の第1端子層115a、第1絶縁層136、ソース・ドレイン電極138、第2絶縁層140が形成された段階を示す。画素部104のトランジスタ120と、駆動回路部106のトランジスタ121a、121bとは同じ構造を有している。また、端子部110の第1端子層115aは、第1絶縁層136上に、ソース・ドレイン電極138と同じ導電層で形成されている。第1端子層115aは、例えば、下層側かチタン(Ti)層、アルミニウム(Al)層、チタン層(Ti)の3層が積層された構造を有する。
図4で示すように、第1絶縁層136は、単層又は複数の層で形成される。例えば、第1絶縁層136は、窒化シリコン膜と酸化シリコン膜とを積層して形成される。このような第1絶縁層136は、プラズマCVD法、スパッタリング法によって作製される。第1絶縁層136上に形成される第2絶縁層140は有機絶縁材料で形成される。有機絶縁材料としては、ポリエステル、ポリアミド、ポリイミド、ポリシロキサンなどの高分子材料を含むことが好ましい。第2絶縁層140は、このような有機絶縁材料を用い、スピンコート法、インクジェット法、ラミネート法、印刷法、ディップコーティング法、蒸着重合法等を用いて第1基板102の略全面に形成される。第2絶縁層140は、1マイクロメートル以上の厚みで形成することが好ましい。これにより、第2絶縁層140によってトランジスタ120等による凹凸が埋設され、平坦な表面を第1基板102上に形成することができる。
図5は、画素部104において、第2絶縁層140上に第2容量電極141を形成し、第2絶縁層140を貫通しソース・ドレイン電極138に達するコンタクトホール166、開口部164を設ける段階を示す。なお、第1絶縁層136上に配線168aが設けられる場合には、第2絶縁層140にコンタクトホール167を形成する。第2絶縁層140は、コンタクトホール166の形成と同時に、端子部110において、第1端子層115aの上面を覆う部位も除去される。なお、第2絶縁層140が感光性の有機絶縁材料で形成される場合には、第2絶縁層140の成膜後に、光露光工程行われ、現像及び焼成によってコンタクトホール166及び端子部110の除去パターンの形成が行われる。
第3絶縁層142は、窒化シリコン膜又は酸化シリコン膜で作製される。第3絶縁層142は、プラズマCVD法やスパッタリング法により、成膜時にシャドーマスクを用いずに第1基板102の略全面に作製される。コンタクトホールの形成後に第3絶縁層142を形成すると、コンタクトホール166の底面が第3絶縁層142によって被覆されてしまう。この場合、第3絶縁層142にもコンタクトホール166と重畳する開口部169を設けることが好ましい。この開口部169の形成と同時に、第1端子層115aの上面に形成された第3絶縁層142を除去することができる。
なお、この段階で、第1端子層115aに上には、第2端子層115bを形成しておくことが好ましい。第2端子層115bは、第2容量電極141と同じ導電層で形成されてもよいし、画素部104又は駆動回路部106に形成される他の配線又は電極と同じ導電層によって形成されてもよい。第2端子層115bは、ITOやIZO等の透明導電膜で形成されることが好ましい。
以上までの段階によって、第1基板102上には、画素部104及び駆動回路部106にトランジスタを含む回路が形成され、端子部110においては端子電極114が形成される。以降の工程は、図11で示すように、画素電極144の形成(S201)、中間層の成膜(S202)、有機層の成膜(S203)、対向電極層の成膜(S204)、パッシベーション層の形成(S205)、封止材の取り付け(S206)、端子電極の露出処理(S208)が行われる。マザーガラス基板(大面積基板)を用いて表示パネルが多面取りされる場合には、ステップS206とS208との間に、マザーガラス基板の分断工程(S207)が行われる。
図6は、画素電極144を形成する段階(S201)を示す。画素電極144は、発光素子122からの発光を第1基板102側に出射させる場合には透明導電膜として、ITOやIZO等により形成する。また、本実施形態におけるように、発光素子122からの光を対向電極層150側に出射させる場合には、アルミニウム(Al)や銀(Ag)などの金属、あるいはこれらの合金を用いる。あるいは、これらの金属層と、導電性金属酸化物層との積層によって画素電極144を形成する。例えば、金属層を導電性金属酸化物層で挟んだ積層構造(例えばITO/Ag/ITO等)で画素電極144を作製する。また、画素電極144と第2容量電極141、及びこれらに挟まれる第3絶縁層142によって第2容量素子126が形成される。
この段階では、駆動回路部106において、対向電極層150のコンタクト部170を形成するために、第2絶縁層140に形成されたコンタクトホール167において、配線168aと接続する配線168bを形成する。配線168bは、画素電極144と同じ導電層によって形成することができる。
画素電極144を形成後、有機絶縁材料によってバンク層154を形成する。バンク層154は、画素電極144の端部及び第2絶縁層140に形成されたコンタクトホール166、167に起因する段差を埋設する。なお、このようなバンク層154は、隔壁又はリブとも呼ばれることがある。バンク層154は、アクリル樹脂、ポイミド樹脂等の第2絶縁層140で使用可能な材料を用いて形成することができる。バンク層154は、画素電極144、開口部164の底部、配線168bの上面を露出するように開口部が形成される。バンク層154の開口部の端部は、なだらかなテーパー形状となるのが好ましい。バンク層154の開口部の端部が急峻な勾配を有すると、後に形成される有機層148等の段差被覆性が悪くなり、不良の原因となりやすいためである。また、バンク層154は、端子部110において、端子電極114の上面には設けられないように形成する。すなわち、前述したように、バンク層154の開口部を形成するときに、端子電極114の上面部も開口されるようにバンク層154を形成する。
図7は、中間層を形成する段階(S202)を示す。中間層146は、例えば、アモルファスカーボン膜によって形成される。このような中間層146は、第1基板102の被成膜面(第1面)にシャドーマスク(開口部を有する薄板)を用いて、所定の領域に被膜が形成されるようにして作製される。具体的には、中間層146aは、画素部104の画素電極144上及びバンク層154上に形成される。また、これと同時に、端子電極114上にも中間層146bが形成される。中間層146bは、第2端子層115bの上に形成される。中間層146は、スパッタリング法で成膜される。このとき、第1基板102の第1面側にシャドーマスクを配置して成膜することで、画素部104の中間層146aと、端子部110の中間層146bを同時に作製することができる。中間層146の厚さは、前述のように、1nm〜10nm、例えば、3nmの膜厚で形成される。
図8は、有機層148、対向電極層150及びパッシベーション層152を形成する段階を示す。有機層148の形成は、中間層146の形成後に行われる(S203)。有機層148は、少なくとも画素電極144上で中間層146aと重なるように形成する。例えば、有機層148は、真空蒸着法により、中間層146を形成するときと同じシャドーマスクを用いて成膜する。有機層148は、有機エレクトロルミネセンス材料を含む層であり、単層又は複数の層により形成される。例えば、有機層148は、キャリア注入層、キャリア輸送層、発光層、キャリア阻止層、励起子阻止層など適宜を組み合わせて形成される。なお、有機層148は、隣接する画素と発光層に含まれる材料が異なり、キャリア輸送層等の他の層が同じ構造を有するように形成してもよい。これにより、隣接する画素同士で異なる発光色を得ることができ、フルカラー表示が可能となる。この場合は、図8に示すようなカラーフィルタ層162及び遮光層164は不要となる(図示せず)。逆に全ての画素において同一の有機層148を用いてもよい。この場合、例えば白色光を出射する有機層148を全ての画素に共有されるように形成してもよく、カラーフィルタなどを用いて各画素から取り出す光の波長を選択すればよい。
有機層148を形成した後、対向電極層150を形成する(S204)。対向電極層150は、透光性を有する導電層をスパッタリング法により成膜する。本実施形態において、発光素子122は対向電極層150側から光を出射するトップエミッション型であるため、対向電極層150の膜厚は均一であることが好ましい。本実施形態では、対向電極層150の膜厚の均一性を高めるために、スパッタリング法による導電膜の成膜時にシャドーマスクを用いない方式を採用する。
スパッタリング装置において、金属製のシャドーマスクは、基板ホルダーに埋設された磁石により吸着される。この場合、吸着用の磁石からの漏洩磁場により基板近傍のプラズマ密度に変化すると、基板上に堆積される被膜の膜厚が吸着用磁石の配置に依存してばらついてしまう。すなわち、スパッタリングで成膜される被膜の均一性が低下してしまう。
このような問題に対し、本実施形態では、上述のようにシャドーマスクを用いない成膜をすることで、対向電極層150の膜厚の均一性を高めている。なお、対向電極層150としては、可視光を透過する程度の膜厚を有するアルミニウム(Al)や金(Au)等の金属膜、ITOやIZOのような導電性金属酸化物の被膜が用いられる。この場合、キャリア注入性を高めるために、Li−Al、Mg−Ag、Mg−Al等の薄膜を有機層148との間に設けてもよい。
対向電極層150は、画素部104から駆動回路部106に設けられるコンタクト部170まで設けられることで、コンタクト部170において、配線168bと電気的な接続が形成される。
対向電極層150を形成後、パッシベーション層152を形成する(S205)。パッシベーション層152は、発光素子122に対し外部からの水分の侵入を防止することを機能の一つとしている。パッシベーション層152としては水蒸気に対してバリア性の高い膜を用いて形成することが好ましい。例えば、パッシベーション層152は、窒シリコンや酸化シリコン、窒化酸化シリコン、酸化窒化シリコンなどの無機絶縁材料を用いてパッシベーション層152を形成することが好ましい。また、パッシベーション層152は、アクリル樹脂、ポリシロキサン、ポリイミド、ポリエステルなどを含む有機絶縁材料を、前述の無機絶縁材料による層と組み合わせて用いてもよい。例えば、パッシベーション層152を、前述の有機絶縁材料による有機絶縁層の下層側と上層側に、前述の無機絶縁材料の層を設けた3層構造としてもよい。このように、水蒸気バリア性を有する無機絶縁層を、有機絶縁層を介して複数層設けることで、一部の無機絶縁層にピンホール等の欠陥が出来てしまったとしても、他の無機絶縁層がその欠陥を補って、水蒸気バリア性を高めることができる。
パッシベーション層152は、無機絶縁層であればスパッタリング法やプラズマCVD法により成膜する。また、有機絶縁層であれば、塗布法及び蒸着重合法等により成膜することができる。このようなパッシベーション層152は、シャドーマスク等を用いずに、第1基板102の略全面に形成する。
ここで、第2絶縁層140の開口部164では、底面において第1絶縁層136と第3絶縁層142が接する領域に、さらにパッシベーション層152が形成されることで、水蒸気に対するバリア性をさらに高めることができる。また、パッシベーション層152は、コンタクト部170を覆うように設けられることで、対向電極層150と配線168bとの電気的な接続状態の信頼性を高めることができる。
その後、図9で示すように、パッシベーション層152の上から、封止材118を第1基板102に設ける(S206)。封止材118は、透光性を有するガラス又はプラスチックの板状部材である場合には、シール材158により第1基板102に取り付けられる。封止材118には、画素の配置に合わせて、カラーフィルタ層160や遮光層162が設けられていてもよい。遮光層162は、クロムやモリブデンなど比較的反射率の低い金属、あるいは樹脂材料に黒色又はそれに準ずる着色材を含有させたものを用いて形成することが好ましい。これにより、発光素子122から出射される光以外の散乱光や外光反射等を遮断する機能を有する。カラーフィルタ層160は、隣接する画素毎に異ならせ、例えば赤色、緑色、青色の発光を取り出すように形成することができる。遮光層162とカラーフィルタ層160とは下地膜を介して対向基板に設けても良いし、また、遮光層162及びカラーフィルタ層160を覆うようにオーバーコート層をさらに設けても良い。
なお、封止材118は、第1基板102上において、画素部104と、駆動回路部106の少なくとも一部を覆うように設け、その一方、端子部110とは重畳しないように配設される。また、第1基板102と封止材118とは間隙をもって配設される。第1基板102と封止材118の間隙部には、充填材156が設けられていてもよい。また、当該間隙部には、不活性ガスが充填されていてもよい。充填材を用いる場合には、可視光に対して高い透明性を有することが好ましい。封止材118を第1基板102に固定する際、スペーサーが介在するようにして、ギャップを調整しても良い。
マザーガラス基板(大面積ガラス基板)によって、表示パネルが多面取りされる場合には、この段階で個々の表示パネルに分断する工程を行う(S207)。これにより、第1基板102において、少なくとも端子部110の端部が露出する構造となる。また、マザーガラス基板ではなく、個々の基板に表示パネルを製造する場合であっても、端子部110の端部を分断して、端面を露出させる処理を行う。
最後に、端子部110において、端子電極114を露出させる処理を行う(S208)。これまでの工程で、端子電極114上には、少なくとも対向電極層150及びパッシベーション層152が形成されている。したがって、従来の工程と同様に、これらの層を除去して、端子電極114を露出させる処理が必要となる。
本実施形態においては、この処理を純水処理によって行う。すなわち、酸性やアルカリ性の薬液を用いるウェットエッチングや、真空装置にエッチングガスを導入して行われるドライエッチングによる処理を行うこと無しに、純水によるウェット処理によって端子電極114を露出させる。
図10(A)は、端子部110の部分拡大図を示す。端子部110においては、例えば、下地絶縁層128、ゲート絶縁層132及び第1絶縁層136の上に、端子電極114(第1端子層115a、第2端子層115bを含む構造)が形成され、この端子電極114を覆って対向電極層150及びパッシベーション層152が形成されている。また、端子電極114の第2端子層115bと、対向電極層150との間には、中間層146bが設けられている。
ここで、純水によるウェット処理を行う。これにより、端子部110の端面において露出する中間層146bに純水が浸入し剥離が生じる。中間層146bの剥離は第2端子層115bとの界面から生じる。これにより、中間層146bより上層にある対向電極層150及びパッシベーション層152も、中間層146bが存在する領域において同時に除去される。これにより、端子電極114が露出されることとなる。なお、有機層148の形成端が端子部100に至るまで延伸される設計であった場合は同様にこの部分の有機層も除去される。
この処理は、リフトオフ処理と同様であるが、本実施形態では中間層146が浸漬性(水がしみ通る性質)を有し、それにより少なくとも中間層146bの付着力が低下する性質を利用している。具体的には、本実施形態において、中間層146はアモルファスカーボンにより形成される。この場合、アモルファスカーボン層は、水が浸入し得る程度に低密度の膜となるように形成することが好ましい。
図10(B)は、純水処理後の端子部の態様を示す。端子部110においては、中間層146bを、端子電極114の上面(第2端子層115bの上面)のみならず、端子部110の一部にまで延びる第3絶縁層142とも重なるように設けておくことが好ましい。すなわち、端子電極114の外端部(別言すれば、第2端子層115bの外端部)から内側の領域に端部が位置するように第3絶縁層142を設け、中間層146bは、第2端子層115bと、第3絶縁層142の一部に重なるように設ける。それにより、図10(B)で示すように、対向電極層150及びパッシベーション層152の端部を第3絶縁層142上に設けることができる。その結果、対向電極層150と端子電極114との短絡を確実に防止することができる。また、中間層146bを浸漬性の層として用いて、対向電極層150及びパッシベーション層152をリフトオフすることで、対向電極層150及びパッシベーション層152の端部をテーパー状にすることができる。これにより、端子電極114上に設けられる異方性導電層との接着性を高めることができる。
なお、画素部104に設けられる中間層146aは、パッシベーション層152で封止され、また封止材118によっても封止されているので、純水処理によっては何ら影響を受けないものとなる。したがって、発光素子122の発光特性には何ら影響を与えることなく、端子部110の処理を行うことができる。本実施形態においては、画素部104における中間層146a及び端子部110における中間層146bの一方又は双方を、浸漬性の層(例えば、アモルファスカーボン)で形成することができ、ウェット処理によって、端子部110における中間層146bの付着力を低下させることができる。
なお、端子電極114を露出させる処理において、中間層146bの残渣の一部が、端子電極114上又は第3絶縁層142上、あるいは対向電極層150の端面に残存していてもよい。中間層146の厚さは、1nm〜10nm、例えば、3nmの膜厚であるので、微量のカーボンが残存していても、異方性導電層との導通に影響を与えることはない。すなわち、中間層146bを完全に除去する必要がないので、端子電極114を露出させる処理条件に余裕を与え、工程の容易性(マージン)を高めることができる。
以上のようにして、図2で説明した構造の表示装置100を製造することができる。
本発明の一実施形態によれば、画素部104又は駆動回路部106を形成する一部の層(本実施形態では中間層146a)と同じ層(本実施形態では中間層146b)を、端子部110に設けておき、この層を使って端子電極114上に形成される層をリフトオフにより除去することで、端子電極114を露出させる工程を容易なものとすることができる。また、この場合において、端子部110のみに特別な層を設ける必要がないので、工程が簡略化され、製造コストが増加しないという利点を有する。
なお、本実施形態では、端子部110において設けられる中間層146としてアモルファスカーボンを用いる例を示すが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、水に対して浸漬性を有する被膜であれば、他の素材と置き換えることができる。例えば、スパッタリング法で作製される低密度の酸化亜鉛膜や、プラズマCVD法で作製される低密度のアモルファスシリコン膜等を適用することができる。
また、本実施形態は、画素に発光素子が設けられる表示装置について例示したが、本発明はこれに限定されず、例えば液晶表示装置に対して適用することもできる。
100・・・表示装置、102・・・第1基板、104・・・画素部、105a・・・ドライバIC、105b・・・走査線駆動回路、105c・・・スイッチ回路、106・・・駆動回路部、107a・・・回路領域、107b・・・配線領域、108・・・封止部、110・・・端子部、112・・・画素、114・・・端子電極、115a・・・第1端子層、115b・・・第2端子層、116・・・フレキシブルプリント回路基板、118・・・封止材、120・・・トランジスタ、121・・・トランジスタ、122・・・発光素子、124・・・第1容量素子、126・・・第2容量素子、128・・・下地絶縁層、130・・・半導体層、132・・・ゲート絶縁層、134・・・ゲート電極、135・・・第1容量電極、136・・・第1絶縁層、138・・・ソース・ドレイン電極、140・・・第2絶縁層、141・・・第2容量電極、142・・・第3絶縁層、144・・・画素電極、146・・・中間層、148・・・有機層、150・・・対向電極層、152・・・パッシベーション層、154・・・バンク層、156・・・充填材、158・・・シール材、160・・・カラーフィルタ層、162・・・遮光層、164・・・開口部、166・・・コンタクトホール、167・・・コンタクトホール、168・・・配線、169・・・開口部、170・・・コンタクト部、
172・・・水分遮断領域

Claims (7)

  1. 第1基板の端子部に端子電極を形成し、
    前記第1基板の画素部に各画素に対応して画素電極を形成し、
    前記端子部の前記端子電極を含む領域に第1の中間層をアモルファスカーボンで形成し、
    前記画素部において前記画素電極上に有機層を形成し、
    前記画素部及び前記端子部を含む前記第1基板上に対向電極層を形成し、
    前記対向電極層上にパッシベーション層を形成し、
    前記画素部に対向して第2基板を配置し、前記第1基板と前記第2基板とを前記画素部を囲むシール材により貼り合わせ、
    前記端子部において、前記第1の中間層、前記対向電極層及び前記パッシベーション層を純水によるウェット処理で除去すること、を特徴とする表示装置の製造方法。
  2. 前記画素電極と前記有機層の間に、前記第1の中間層と同じ材料で第2の中間層が形成され、前記第2の中間層は、前記第1の中間層とは分断されて設けられる、請求項1記載の表示装置の製造方法。
  3. 前記端子部の端面を露出させた後、前記端子部において、前記第1の中間層、前記対向電極層及び前記パッシベーション層を除去する、請求項1に記載の表示装置の製造方法。
  4. 前記端子電極を金属層と導電性金属酸化物層を積層して形成し、前記第1の中間層を前記導電性金属酸化物層上に形成する、請求項1に記載の表示装置の製造方法。
  5. 前記導電性金属酸化物層と前記第1の中間層の界面から、前記対向電極層及びパッシベーション層を剥離する、請求項に記載の表示装置の製造方法。
  6. 前記端子部において、前記導電性金属酸化物層の外端部から内側の領域に端部が位置する絶縁層を形成し、前記第1の中間層を前記導電性金属酸化物層と前記絶縁層の上面に形成する、請求項に記載の表示装置の製造方法。
  7. 前記対向電極層及び前記パッシベーション層の端部が、前記絶縁層上位置するように除去する、請求項に記載の表示装置の製造方法。

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