JP6609223B2 - 車両用シート - Google Patents

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Description

本発明は車両等のシートに使用される車両用シートに係り、特にシートの背もたれの角度を調整するアジャスタレバー、シートの前後位置を調整するアジャスタレバー、及びシートの座面の上下位置を調整するアジャスタレバーの内の少なくとも1つ以上のアジャスタレバーと、シートクッションの側面を覆うサイドフィニッシャーを備えた車両用シートに関するものである。
一般に自動車に代表される車両用シートには、背もたれ(シートバックとも呼ばれており、以下ではシートバックと表記する)の角度を調整するアジャスタレバー等が設けられている。そして、車両用シートのシートクッションの側面は意匠的な観点から硬質の合成樹脂カバー(一般的には、サイドフィニッシャーと呼ばれており、以下サイドフィニッシャーと表記する)で覆われており、この場合、サイドフィニッシャーは車両用シートのシートクッションの側面とアジャスタレバーの間に位置するように配置されている。
このようなアジャスタレバー及びサイドフィニッシャーを備えた車両用シートとしては、例えば、特開2009-292463号公報(特許文献1)に記載されている。この特許文献1においては、上述したように、サイドフィニッシャーが車両用シートのシートクッションの側面とアジャスタレバーの間に位置するように配置されている。そして、シートバックの角度を調整する場合は、サイドフィニッシャーから露出しているアジャスタレバーを操作してシートバックの傾き角度を調整するものである。
特開2009-292463号公報
そして、特許文献1に記載されているような、サイドフィニッシャーが車両用シートのシートクッションの側面とアジャストレバーの間に位置するように配置されている車両用シートにおいては、以下のような課題を有している。
図9、図10において、車両用シート10は、乗客が着座するシートクッション11と、シートクッション11の後方に位置して乗客の背中を支えるシートバック12とから構成されている。シートバック12はその傾き角度が調整可能な構成とされており、アジャスタレバー13を操作することで、図示しない調整機構によってシートバック12の傾き角度が調整されるものである。
また、図10にアジャスタレバー組立体13付近を上下方向に断面した断面図を示している。参照番号14はシートクッション11の内部に配置したシートフレームであり、このシートフレーム14の周囲に着座面となる発泡性パッド等が支持されている。
シートクッション11の側面にはサイドフィニッシャー15が配置されており、シートクッション11の側面からシートクッションや機構部品が露出しないように覆っている。ここで、サイドフィニッシャー15は、薄肉の硬質性合成樹脂から形成されている。
このサイドフィニッシャー15の外表面側には、所定の隙間Gを介して隣接するアジャスタレバー組立体13が配置されている。このアジャスタレバー組立体13は、金属のアジャスタレバー16を合成樹脂からなるアジャスタカバー17で覆ったものである。アジャスタレバー16は、サイドフィニッシャー15に形成した貫通孔を介して調整機構に連結されている。アジャスタカバー17も硬質の合成樹脂から形成されている。
このような車両用シートにおいては、一般的にシートベルトが装着されており、乗客はシートクッション11に着座すると、シートベルトを引き出して図示しないバックルにシートベルトの端部を係合することになる。そして、自動車から降車する時は、乗客はシートベルトをバックルから取り外して降車することになる。
ところで上述したように、アジャスタレバー組立体13とサイドフィニッシャー15の間の隙間Gにシートベルトの一部が干渉して引っ掛かることがあり、ドアを閉じた時にドアと車体の間にシートベルトの一部を挟み込むという現象を生じる。このため、ドアを開いてシートベルトをアジャスタレバー組立体13から取り外して、再びドアを閉じることが必要であり、使い勝手が悪いという課題があった。
尚、上述したようなシートバックの角度を調整するアジャスタレバー以外にも、車両用シートには、車両用シートの前後位置を調整するアジャスタレバーや車両用シートの座面の上下位置を調整するアジャスタレバーが設けられている。以下の説明では、代表してシートバックの角度を調整するアジャスタレバーについて説明するが、本発明は車両用シートの前後位置を調整するアジャスタレバー、或いは車両用シートの座面の上下位置を調整するアジャスタレバー、或いは両方のアジャスタレバーにも適用可能である。したがって、以下に説明するアジャスタレバーは、シートの前後位置を調整するアジャスタレバーやシートの座面の上下位置を調整するアジャスタレバーと読み替えることができる。
本発明の目的は、アジャスタレバー組立体とサイドフィニッシャーの間の隙間にシートベルトの一部が干渉して引っ掛かることを抑制することができる新規な車両用シートを提供することにある。
本発明の特徴は、サイドフィニッシャーによってアジャスタレバーを外側から覆うと共に、サイドフィニッシャーの少なくともアジャスタレバーが配置されたアジャスタレバー配置領域付近を、サイドフィニッシャーの上側からアジャスタレバーの操作ができるように変形可能に構成した、ところにある。
本発明によれば、サイドフィニッシャーによってアジャスタレバーを覆うので、アジャスタレバーとサイドフィニッシャーの間に隙間が生じず、シートベルトの一部が干渉して引っ掛かることが抑制されることになる。また、アジャスタレバー配置領域付近のサイドフィニッシャーが変形できるので、サイドフィニッシャーの上側からアジャスタレバーの操作が可能となり、少なくともシートバックの傾き角度、シートクッションの前後位置、シートクッションの座面の上下位置の1つ以上を容易に調整することができる。
本発明の実施形態になる車両用シートの全体斜視図である。 図1に示すサイドフィニッシャー付近の側面図である。 図2に示す第1の実施形態になるアジャスタレバー配置領域付近の上下方向のA−A断面を示す断面図である。 本発明の第2の実施形態になるアジャスタレバー配置領域付近の上下方向の断面を示す断面図である。 本発明の第3の実施形態になるサイドフィニッシャーの上下方向の断面を示す断面図である。 本発明の第4の実施形態になるサイドフィニッシャーの上下方向の断面を示す断面図である。 本発明の第5の実施形態になるサイドフィニッシャー付近の側面図である。 図7に示す第5の実施形態になるアジャスタレバー配置領域付近の上下方向のB−B断面を示す断面図である。 従来の車両用シートの全体斜視図である。 図9に示すサイドフィニッシャー付近の上下方向の断面を示す断面図である。
本発明の実施形態について図面を用いて詳細に説明するが、本発明は以下の実施形態に限定されることなく、本発明の技術的な概念の中で種々の変形例や応用例をもその範囲に含むものである。
図1、図2において、本実施形態になる車両用シート20は、乗客が着座するシートクッション21と、シートクッション21の後方に位置して乗客の背中を支えるシートバック22とから構成されている。シートバック22はその傾き角度が調整可能な構成とされており、アジャスタレバー23を操作することで、図示しない調整機構によってシートバック22の傾き角度が調整されるものである。ここで、図2においては、アジャスタレバー23はサイドフィニッシャー24によって外側から覆われており、外部から見えないので破線で表示している。
サイドフィニッシャー24には、アジャスタレバー23のアジャスタレバー配置領域付近に、アジャスタ操作部25が設けられており、アジャスタ操作部25は、「変形部」としての深溝部26と手掛け部27から形成されている。「変形部」はサイドフィニッシャー24の手掛け部27の変形を容易にして、アジャスタレバー23の操作を容易にする機能を備えているものである。
また、ここで、「アジャスタレバー配置領域付近」とは、アジャスタ操作部25が設けられる領域付近を意味しており、少なくともアジャスタ操作部25を含む領域であり、例えば、図2の破線で囲まれている領域とすることができる。
そして、深溝部26は、サイドフィニッシャー24の外表面からシートクッション21の側面側(内側)に向けて延びるように形成されている。また、この深溝部26の長手方向の中央付近に手掛け部27が形成され、乗客の手指が挿入できる程度に拡開されている。また、手掛け部27に隣接した上側部分にはアジャスタレバー23が配置されており、手掛け部27に乗客が手指を挿入してアジャスタレバー23を操作することができるようになっている。
サイドフィニッシャー24は、全体に亘って弾性変形が可能な軟質性の合成樹脂から作られており、乗客が手掛け部27を移動させると、深溝部26が変形してアジャスタレバー23を操作できるようになっている。尚、深溝部26は、アジャスタ操作部25によってアジャスタレバー23を操作する時に、アジャスタ操作部25以外のサイドフィニッシャー24の全体が変形しないようにするために設けられている。
弾性変形する軟質性の合成樹脂としては、エラストマー材料が良く知られており、例えばシリコンゴム等を使用することができる。もちろんシリコンゴムに限ることなく、シリコンゴム以外のエラストマー材料を使用しても良いことはいうまでもない。要は、乗客の操作によってアジャスタレバー23を操作できる程度に弾性変形することができる機能を備えていれば良いものである。以下では、サイドフィニッシャー24の材料として「軟質性合成樹脂」と表記する。
このように、本実施形態では、サイドフィニッシャー24によってアジャスタレバー23を外側から覆うと共に、サイドフィニッシャー24の少なくともアジャスタレバー配置領域付近に、アジャスタレバー23の操作ができるように変形可能なアジャスタ操作部25を設けた構成としている。
これによれば、従来の車両用シートで課題となっている、サイドフィニッシャーの外側に配置したアジャスタレバーとサイドフィニッシャーの間の隙間に、シートベルトの一部が干渉して引っ掛かり、ドアを閉じた時にドアと車体の間にシートベルトの一部を挟み込むという現象を抑制でき、使い勝手を改善できるようになる。
また、これ以外に本実施形態では、サイドフィニッシャー24によってアジャスタレバー23を外側から覆う構成としているので、従来のようにサイドフィニッシャー24の外側に配置したアジャスタレバーとサイドフィニッシャーの間の隙間に、異物等が挟み込まれてアジャスタレバーが操作できない、という課題にも対応できるようになるものである。
次に、図2のアジャスタレバー配置領域付近の上下方向の断面(A−A断面)の構成について図3を用いて説明する。
図3において、参照番号28はシートクッション21の内部に配置したシートフレームであり、このシートフレーム28の周囲に着座面となる発泡性パッド等が支持されている。シートクッション21の側面にはサイドフィニッシャー24が配置されており、シートクッション21の側面からシートクッション21や機構部品が露出しないように覆っている。
サイドフィニッシャー24のアジャスタレバー23が位置するアジャスタレバー配置領域付近には、アジャスタ操作部25が設けられており、上述したようにアジャスタ操作部25は、深溝部26と手掛け部27から形成されている。深溝部26は、サイドフィニッシャー24の外表面からシートフレーム28側に向かって凹んでおり、図2にある通り、深溝部26はサイドフィニッシャー24の上端面から下端面まで横切るように形成されている。
また、この深溝部26の長手方向の中央付近に手掛け部27が形成され、乗客の手指が挿入できる程度に拡開されている。手掛け部27の上側には隣接してアジャスタレバー収容部29が一体的に形成されており、このアジャスタレバー収容部29にアジャスタレバー23が係合されている。この場合、アジャスタレバー収容部29は肉厚部として形成されており、アジャスタレバー23をアジャスタレバー収容部29に挿入してやれば簡単に係合することができる。
このように、アジャスタレバー23を手掛け部27の上側のアジャスタレバー収容部29に係合することによって、手掛け部27を操作することで速やかにアジャスタレバー23を動かすことができる。また、アジャスタレバー23が肉厚のアジャスタレバー収容部29に収容されているため、アジャスタレバー23の角部等が乗客の手指に強く当たることがないので、手掛け部27の操作がやり易い効果がある。
更に、アジャスタレバー23がサイドフィニッシャー24に直接的に係合されているため、従来の図10に示すようなアジャスタカバーが不要となり、製品コストを低減できる効果がある。
以上述べた通り、本実施形態によれば、サイドフィニッシャー24によってアジャスタレバー23を外側から覆うと共に、サイドフィニッシャー24の少なくともアジャスタレバー配置領域付近に、アジャスタレバー23の操作ができるように変形可能なアジャスタ操作部を設ける構成とした。
これによれば、サイドフィニッシャー24によってアジャスタレバー23を覆うので、アジャスタレバー23とサイドフィニッシャー24の間の隙間に、シートベルトの一部が干渉して引っ掛かることが抑制される。また、アジャスタレバー配置領域付近のサイドフィニッシャー24が変形できるので、アジャスタレバー23の操作が可能となり、シートバックの傾き角度を容易に調整することができる。
尚、シートバックの角度を調整するアジャスタレバー23以外にも、車両用シートには、車両用シートのシートクッションの前後位置を調整するアジャスタレバーやシートクッションの座面の上下位置を調整するアジャスタレバーが設けられている。そして、シートクッション21の前後位置を調整するアジャスタレバーやシートクッション21の座面の上下位置を調整するアジャスタレバーを操作することで、図示しない調整機構によってシートクッション21の前後位置や座面の上下位置が調整されるものである。したがって、シートクッション21の前後位置やシートクッション21の座面の上下位置を調整するアジャスタレバーを、必要に応じて上述した構成に換えてやれば、本実施形態と同様の作用、効果を得ることができる。
また、シートバックの角度を調整するアジャスタレバー23と、シートクッションの前後位置を調整するアジャスタレバー、シートクッションの座面の上下位置を調整するアジャスタレバーの2つ以上(全てを含む)をサイドフィニッシャーによって外側から覆うと共に、これらのアジャスタレバーが配置されたサイドフィニッシャーのアジャスタレバー配置領域付近を、サイドフィニッシャーの上側からこれらのアジャスタレバーの操作ができるように変形可能に構成することも可能である。これによっても本実施形態と同様の作用、効果を得ることができる。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。第1の実施形態では「変形部」として深溝部26が形成されていたが、本実施形態では深溝部26の代わりに蛇腹部30を形成したものである。尚、実施例1と同様の効果については説明を省略する。
図4において、サイドフィニッシャー24には、アジャスタレバー配置領域付近にアジャスタ操作部25が設けられており、アジャスタ操作部25は、「変形部」としての蛇腹部30と手掛け部27から形成されている。実施例1と同様に「変形部」は、サイドフィニッシャー24の手掛け部27の変形を容易にして、アジャスタレバー23の操作を容易にする機能を備えているものである。
そして、蛇腹部30は、サイドフィニッシャー24の外表面からシートクッション21の側面側(内側)に向けて延びるように形成されている。また、実施例1と同様に蛇腹部30の長手方向の中央付近に手掛け部27が形成され、乗客の手指が挿入できる程度に拡開されている。また、手掛け部27の上側には隣接してアジャスタレバー収容部29が一体的に形成されており、このアジャスタレバー収容部29にアジャスタレバー23が係合されている。そして、手掛け部27に乗客が手指を挿入してアジャスタレバー23を操作することができるようになっている。
本実施形態のように、「変形部」に蛇腹部30を形成すると、屈曲数が多くなるので変形量を大きくでき、手掛け部27によるアジャスタレバー23の操作がやり易くなる効果を期待できる。
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。第1の実施形態及び第2の実施形態では、サイドフィニッシャー24は、全体に亘って弾性変形する軟質性合成樹脂で作られ、ほぼ均一の厚さで強度もほぼ同じに作られている。しかしながら、アジャスタ操作部25の手掛け部27を操作した時に、アジャスタ操作部25以外の領域のサイドフィニッシャー24が変形して、全体としてサイドフィニッシャー24に変形を生じるという恐れがある。そこで、本実施形態では、アジャスタレバー配置領域付近、或いはアジャスタ操作部25を除く領域の形状安定性を向上することを提案している。
図5において、サイドフィニッシャー24のアジャスタレバー収容部29を除くアジャスタ操作部25は薄肉部24Aとされ、アジャスタレバー配置領域付近、或いはアジャスタ操作部25を除くサイドフィニッシャー24は厚肉部24Bとされている。したがって、アジャスタ操作部25の手掛け部27を操作した時に、サイドフィニッシャー24の「変形部」である深溝26を含む薄肉部24Aは容易に変形するが、厚肉部24Bは厚みが厚いので容易に変形せず、サイドフィニッシャー24を初期の形状に維持することができる。このように、本実施形態ではアジャスタレバー配置領域付近、或いはアジャスタ操作部25を除く領域の形状安定性を向上することができ、意匠上の観点から優れたサイドフィニッシャー24とすることができる。
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。本実施形態は実施例3と同様に、アジャスタレバー配置領域付近、或いはアジャスタ操作部25を除く領域の形状安定性を向上することを提案している。
図6において、サイドフィニッシャー24のアジャスタレバー収容部29を除くアジャスタレバー配置領域付近、或いはアジャスタ操作部25は、実施例1と同様の厚さを備えている。しかしながら、アジャスタレバー配置領域付近、或いはアジャスタ操作部25を除く領域のサイドフィニッシャー24は、内部にメッシュ状の金属から構成された強度補強部材31がインサートモールドされている。このため、この強度補強部材31がモールドされた領域は、他の領域に比べて変形し辛いものとなっている。
したがって、アジャスタ操作部25の手掛け部27を操作した時に、サイドフィニッシャー24の「変形部」である深溝26は容易に変形するが、強度補強部材31がモールドされた領域は容易に変形せず、サイドフィニッシャー24の形状を初期の形状に維持することができる。このように、本実施形態でもアジャスタ操作部25以外の領域の形状安定性を向上することができ、意匠上の観点から優れたサイドフィニッシャー24とすることができる。
次に、本発明の第5の実施形態について説明する。本実施形態は実施例3と同様に、アジャスタレバー配置領域付近、或いはアジャスタ操作部25を除く領域の形状安定性を向上することを提案している。
図7、図8において、サイドフィニッシャー24のアジャスタ操作部25を含む所定の軟質領域24Sは軟質性合成樹脂で形成され、アジャスタ操作部25を含む所定の軟質領域24Sを除くサイドフィニッシャー24の硬質領域24Hは硬質性合成樹脂で作られている。このため、硬質領域24Hは軟質領域24Sに比べて変形し辛いものとなっている。
したがって、アジャスタ操作部25の手掛け部27を操作した時に、サイドフィニッシャー24の軟質領域24Sの「変形部」である深溝26は容易に変形するが、硬質領域24Hは容易に変形せず、サイドフィニッシャー24の形状を初期の形状に維持することができる。このように、本実施形態でもアジャスタ操作部25以外の領域の形状安定性を向上することができ、意匠上の観点から優れたサイドフィニッシャー24とすることができる。
本実施形態ではシートバックの角度を調整するアジャスタレバーについて説明したが、シートバックの角度を調整するアジャスタレバー以外にも、車両用シートのシートクッションの前後位置を調整するアジャスタレバー、或いはシートクッションの座面の上下位置を調整するアジャスタレバー、或いは両方のアジャスタレバーにも適用可能である。更には、記載はしていないが、シートバックに配置され、腰椎を支えることで腰の負担を軽減するランバーサポート等のアジャスタレバーにも適用することが可能である。
以上述べた通り、本発明によれば、サイドフィニッシャーによってアジャスタレバーを外側から覆うと共に、サイドフィニッシャーの少なくともアジャスタレバー配置領域付近を、サイドフィニッシャーの上側からアジャスタレバーの操作ができるように変形可能に構成した。
これによれば、サイドフィニッシャーによってアジャスタレバーを覆うので、アジャスタレバーとサイドフィニッシャーの間の隙間にシートベルトの一部が干渉して引っ掛かることが抑制される。また、アジャスタレバー付近のサイドフィニッシャーが変形できるので、サイドフィニッシャーの上側からアジャスタレバーの操作が可能となり、シートバックの傾き角度を容易に調整することができる。
尚、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
20…車両用シート、21…シートクッション、22…シートバック、23…アジャスタレバー、24…サイドフィニッシャー、24A…薄肉部、24B…厚肉部、25…アジャスタ操作部、26…深溝部、27…手掛け部、28…シートフレーム、29…アジャスタレバー収容部、30…蛇腹部。

Claims (9)

  1. 乗客が着座するシートクッションと、このシートクッションに設けられた背もたれと、シートベルト及び前記シートベルトの端部が係合するバックルと、前記シートクッションの側面に設けられ、前記背もたれの傾き角度を調整する調整機構を操作するアジャスタレバー、前記シートクッションの前後位置を調整する調整機構を操作するアジャスタレバー、及び前記シートクッションの座面の上下位置を調整する調整機構を操作するアジャスタレバーの内の少なくとも1つ以上のアジャスタレバーと、前記シートクッションの側面を覆うサイドフィニッシャーを備えた車両用シートであって、
    前記サイドフィニッシャーによって少なくとも1つ以上の前記アジャスタレバーを外側から覆うと共に、前記サイドフィニッシャーの少なくとも前記アジャスタレバーが配置されたアジャスタレバー配置領域付近を、前記サイドフィニッシャーの上側から前記アジャスタレバーの操作ができるように変形可能に構成したことを特徴とする車両用シート。
  2. 請求項1に記載の車両用シートにおいて、
    前記サイドフィニッシャーは、少なくとも前記アジャスタレバー配置領域付近は弾性変形する軟質性合成樹脂で作られていると共に、前記アジャスタレバー配置領域付近に変形部と手掛け部よりなるアジャスタ操作部が形成されていることを特徴とする車両用シート。
  3. 請求項2に記載の車両用シートにおいて、
    前記サイドフィニッシャーは、全体が弾性変形する軟質性合成樹脂で作られていることを特徴とする車両用シート。
  4. 請求項2に記載の車両用シートにおいて、
    前記アジャスタ操作部の前記手掛け部には、肉厚のアジャスタレバー収容部が形成されており、前記アジャスタレバー収容部に前記アジャスタレバーが係合して収容されていることを特徴とする車両用シート。
  5. 請求項2に記載の車両用シートにおいて、
    前記アジャスタレバー配置領域付近に形成された前記変形部は、前記サイドフィニッシャーの外表面から前記シートクッションの前記側面に向けて延びる深溝部、或いは蛇腹部から形成されていることを特徴とする車両用シート。
  6. 請求項3に記載の車両用シートにおいて、
    前記サイドフィニッシャーは、前記アジャスタレバー配置領域付近は薄肉に形成され、前記アジャスタレバー配置領域付近を除く領域は厚肉に形成されていることを特徴とする車両用シート。
  7. 請求項3に記載の車両用シートにおいて、
    前記サイドフィニッシャーは、前記アジャスタレバー配置領域付近は前記軟質性合成樹脂だけで形成され、前記アジャスタレバー配置領域付近を除く領域は強度補強部材を内部に備える前記軟質性合成樹脂で形成されていることを特徴とする車両用シート。
  8. 請求項2に記載の車両用シートにおいて、
    前記サイドフィニッシャーは、前記アジャスタレバー配置領域付近は前記軟質性合成樹脂だけで形成され、前記アジャスタレバー配置領域付近を除く領域は硬質性合成樹脂で形成されていることを特徴とする車両用シート。
  9. 請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載の車両用シートにおいて、
    前記サイドフィニッシャーによって覆われる前記アジャスタレバーは、前記背もたれの傾き角度を調整する前記アジャスタレバー、前記シートクッションの前後位置を調整する前記アジャスタレバー、及び前記シートクッションの座面の上下位置を調整する前記アジャスタレバーの内の2つ以上の前記アジャスタレバーであることを特徴とする車両用シート。
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