JP6609045B2 - ダンパ装置セット並びに冷蔵及び／又は冷凍用ショーケース - Google Patents

Description

本発明は、扉が閉じるときの衝撃を緩和するダンパ装置セット並びにこのダンパ装置セットを用いた冷蔵及び／又は冷凍用ショーケースに関する。

コンビニエンスストア、スーパーマーケット等には、飲料品を冷蔵する冷蔵用ショーケース及び／又は冷凍食品を冷凍する冷凍用ショーケースが設置される。冷蔵及び／又は冷凍用ショーケースの扉には、断熱性を確保し、また内部の飲料品又は食料品を見易くするために、複層ガラスが使用される。複層ガラスは、その周縁部が枠材（サッシとも呼ばれる）に保持される（特許文献１参照）。

複層ガラスを使用した扉は、冷蔵及び／又は冷凍用ショーケースの枠に設けたヒンジに開閉可能に支持される。枠と扉との間には、開閉時に冷蔵及び／又は冷凍用ショーケース内の冷気を逃がさないようにするため、扉を閉じ方向に付勢するスプリング装置が設けられる（特許文献２参照）。

特許第３７５０２８３号公報 実用新案登録第２５９１４５４号公報

扉を閉じ方向に付勢するスプリング装置を配置すると、扉が勢いよく閉まり、衝撃が発生する。この衝撃を緩和するために、扉にダンパ装置を配置することが望まれる。

しかし、扉の厚さは薄く、しかも、扉の枠材（サッシ）の内部には枠材（サッシ）の結露を防止するためのコードヒータが設けられるので、コードヒータを避けてダンパ装置を取り付ける必要がある。

そこで、本発明は、厚さが薄くかつ取付け位置に制約がある扉又は枠にダンパ装置を取り付けることができるダンパ装置セット並びに冷蔵及び／又は冷凍用ショーケースを提供することを目的とする。

上記課題を解決するために、本発明は、扉が閉じるときの衝撃を緩和するダンパ装置セットであって、前記ダンパ装置セットは、第１締結部材を用いて扉の枠材の上面及び枠の下面のいずれか一方に固定される取付けプレートと、ケース、前記ケースに収容されるリニアダンパ、及び前記ケースに対して回転可能であり、前記リニアダンパを作動させるアームを有し、前記一方の厚さ方向に前記第１締結部材とは異なる位置に配置される第２締結部材を用いて前記取付けプレートに固定されるダンパ装置と、を備え、前記扉を閉じたときに前記ダンパ装置セットが前記扉の枠材と前記枠との間に設けられるダンパ装置セットである。

本発明によれば、扉又は枠にダンパ装置を直接固定するのではなく、第１締結部材を用いて扉又は枠に取付けプレートを取り付け、第１締結部材とは扉又は枠の厚さ方向に位置が異なる第２締結部材を用いて取付けプレートにダンパ装置を取り付けるので、扉又は枠の厚さが薄くかつ取付け位置の制約があっても、ダンパ装置を取り付けることが可能になる。

本発明の一実施形態のダンパ装置セットが組み込まれた冷蔵及び／又は冷凍用ショーケースのリーチインドアの正面図である。 図１のII−II線断面図である。 図１のIII−III線断面図である（図３（ａ）は扉の所定角度の開き位置（ダンパ装置の作動開始位置）を示し、図３（ｂ）は扉の閉じ位置を示す）。 本実施形態のダンパ装置セットの斜視図である（図４（ａ）は全体図であり、図４（ｂ）は図４（ａ）のｂ部拡大図である）。 本実施形態のダンパ装置セット及び受座の分解斜視図である。 本実施形態のダンパ装置セットの平面図である（図６（ａ）はアームの引出し位置を示し、図６（ｂ）はアームの引込み位置を示す）。 本実施形態のダンパ装置セットの水平断面図である（図７（ａ）はアームの引出し位置を示し、図７（ｂ）はアームの引込み位置を示す）。 扉に取付けプレートを固定する工程を示す工程図である（図８（ａ）は全体図であり、図８（ｂ）は図８（ａ）のｂ部拡大図である）。 取付けプレートにダンパ装置を固定する工程を示す工程図である（図９（ａ）は全体図であり、図９（ｂ）は図９（ａ）のｂ部拡大図である）。 本実施形態のダンパ装置セットを他の例のリーチインドアに取り付けた例を示す断面図である。

以下、添付図面に基づいて、本発明の一実施形態のダンパ装置セットを説明する。ただし、本発明のダンパ装置セットは種々の形態で具体化することができ、本明細書に記載される実施形態に限定されるものではない。本実施形態は、明細書の開示を十分にすることによって、当業者が発明の範囲を十分に理解できるようにする意図をもって提供されるものである。

図１は、本実施形態のダンパ装置セット１が組み込まれた冷蔵及び／又は冷凍用ショーケース（以下、単にショーケースという）のリーチインドアの２の正面図である。図２は図１のII−II線断面図である。図３は図１のIII-III線断面図である。

図１に示すように、リーチインドア２は、枠３と、枠３に開閉可能に支持される扉４と、を備える。枠３は、正面視四角状に形成され、上枠３ａと、左右一対の側枠３ｂと、下枠３ｃと、を備える。扉４は、断熱性に優れた複層ガラス５と、複層ガラス５の周縁部を保持する四角形の枠状の枠材６（サッシとも呼ばれる）と、を備える。

図２に示すように、複層ガラス５は、複数枚のガラス板７ａ，７ｂと、ガラス板７ａ，７ｂ間の間隔を保つスペーサ８と、ガラス板７ａ，７ｂ間のスペースを外気から遮断させる接着封止材９と、を備える。枠材６は、中空であり、表側６ａと背面側６ｂとに２分割される。表側６ａには、複層ガラス５の周縁部を保持するチャンネル１１が設けられる。背面側６ｂには、庫内を気密に保つためのマグネットガスケット１２が取り付けられる。枠材６の内部には、枠材６の結露を防止するためのコードヒータ１３が配置される。

図３に示すように、上枠３ａと扉４との間には、扉４を開閉可能にするヒンジ１４と、扉４を閉じ方向に引き込むスプリング装置１５と、扉４が閉じるときの衝撃を緩和するダンパ装置２０と、が設けられる。なお、図３（ａ）は図１の上枠３ａよりも僅かに下のIII-III線断面図であり、図３（ａ）の符号３ｃは下枠を指す。スプリング装置１５はヒンジ１４に近く、ダンパ装置２０はスプリング装置１５よりもヒンジ１４から離れた位置に配置される。

ヒンジ１４は、例えば１軸ヒンジであり、扉４を垂直軸の回りを回転可能に支持する。

スプリング装置１５は、例えばガススプリングであり、ガスが密閉されるシリンダ１６と、シリンダ１６に対して軸方向に移動可能なピストンロッド１７と、を備える。シリンダ１６の基端部は、枠３に固定される軸２１に回転可能に連結される。ピストンロッド１７の先端部は、扉４に固定される軸２２に回転可能に連結される。ガススプリングは、ガスを圧縮して発生する反力を利用してピストンロッド１７を引き出す公知のものである。ガススプリングがピストンロッド１７を引き出すことで、扉４を閉じ方向に付勢させる。なお、ガススプリングの替わりに、コイルばね式、グラビィティ式、またはトーションバー式等のスプリング装置を使用することもできる。

ダンパ装置２０は、ケース１８と、ケース１８に回転可能に支持されるアーム１９と、を備える。アーム１９は、図３（ａ）に示すアーム１９の先端が庫内を向く引き出し位置と、図３（ｂ）に示すアーム１９が扉４と平行である引込み位置と、の間を回転可能である。ケース１８内には、リニアダンパ２４（図２参照）が収容されていて、アーム１９が閉じ方向に回転するとリニアダンパ２４が作動する。

図３（ａ）に示すように、開き位置にある扉４が閉じ方向に所定位置まで回転すると、アーム１９が枠３に固定される受座軸２５に当接し、アーム１９が回転し始める。アーム１９の回転に伴ってリニアダンパ２４が作動し、アーム１９の回転が制動され、ひいては扉４が閉じるときの衝撃が緩和される。図３（ｂ）に示すように、アーム１９の回転の制動は、扉４が閉まるまで継続する。

図４は、ダンパ装置セット１の斜視図である。図４（ａ）は全体図であり、図４（ｂ）は図４（ａ）のｂ部拡大図である。

図４に示すように、扉４の枠材６の上面には、取付けプレート２６が固定される。取付けプレート２６には、ダンパ装置２０が固定される。取付けプレート２６とダンパ装置２０とが、ダンパ装置セット１を構成する。取付けプレート２６とダンパ装置２０は、扉４の枠材６の前後方向の厚さ内に配置される（図２参照）。

図５は、ダンパ装置セット１の分解斜視図を示す。符号２６が取付けプレート、符号２０がダンパ装置、符号３０が受座である。なお、以下の説明において、説明の便宜上、扉４を背面側から見たときの方向、すなわち図５の上下、左右、前後を用いてダンパ装置セット１の構成を説明する。

取付けプレート２６は、第１締結部材としての複数の第１ねじ３１を用いて扉４に固定される。取付けプレート２６は、金属製であり、扉４の上面に接する四角形状の基礎プレート２６ａと、基礎プレート２６ａと共にコ字状に曲がっている曲げ片２６ｂと、を有する。

基礎プレート２６ａには、第１ねじ３１用の複数の通し穴２６ａ１が形成される。第１ねじ３１は、裏板３２の雌ねじ３２ａに螺合する。基礎プレート２６ａと裏板３２との間で枠材６を挟むことで、取付けプレート２６が扉４に固定される（図２参照）。

曲げ片２６ｂは、基礎プレート２６ａに直角な側壁プレート２６ｂ１と、側壁プレート２６ｂ１に直角で基礎プレート２６ａに平行な上壁プレート２６ｂ２と、を備える。曲げ片２６ｂの左右方向の長さは、基礎プレート２６ａの左右方向の長さよりも短い。曲げ片２６ｂの上壁プレート２６ｂ２の前後方向の長さは、基礎プレート２６ａの前後方向の長さよりも短い。曲げ片２６ｂには、ダンパ装置２０の一部が差し込まれる。

曲げ片２６ｂには、第２締結部材としての複数の第２ねじ３３を用いてダンパ装置２０が固定される。曲げ片２６ｂの上壁プレート２６ｂ２には、第２ねじ３３用の複数の通し穴２６ｂ３が形成される。

ダンパ装置２０は、ケース１８と、ケース１８に収容されるリニアダンパ２４と、ケース１８に回転可能に支持されるアーム１９と、アーム１９の回転に連動してリニアダンパ２４を伸縮させるスライダ３７と、を備える。

ダンパ装置２０のケース１８は、リニアダンパ２４が入るようにコ字状に曲がっているケース本体３５と、ケース本体３５に差し込まれるダンパベース３６と、を備える。

ケース本体３５は、金属製であり、互いに対向する一対の対向壁３５ａと、一対の対向壁３５ａに直角な連結壁３５ｂと、を備える。略四角状の対向壁３５ａには、曲げ片２６ｂの上壁プレート２６ｂ２と相補的な切欠き３５ａ１が形成される。

ダンパベース３６は、樹脂製であり、ケース本体３５に差し込めるような厚さを持つ。ダンパ装置２０のダンパベース３６には、第２ねじ３３が螺合する雌ねじ３６ａが形成される。ダンパベース３６の後端部には、階段状に第１壁３６ｂ、第２壁３６ｃ、ダンパ受け３６ｄが形成される。第１壁３６ｂとケース本体３５との間には、スライダ３７がスライド可能に配置される。第２壁３６ｃとケース本体３５との間には、リニアダンパ２４が配置される。ダンパ受け３６ｄは、リニアダンパ２４のシリンダ２４ａの右端部に当接する。

ダンパベース３６の一端部には、アーム１９を上下に挟む二股部３６ｅが形成される。ケース本体３５とダンパベース３６の二股部３６ｅには、かしめ等の固定手段によって軸３８が固定される。ケース本体３５とダンパベース３６とは、軸３８とピン３９によって一体に結合される。アーム１９はケース１８の上下方向の中央に配置される。

リニアダンパ２４は、オイルが密閉されるシリンダ２４ａと、シリンダ２４ａに対して軸方向に移動可能なピストンロッド２４ｂと、を備える。リニアダンパ２４は、ピストンロッド２４ｂのピストンがシリンダ２４ａ内を移動すると、シリンダ２４ａ内のオイルがオリフィスを通過し、ダンパ力が発生する公知のものである。シリンダ２４ａには、ピストンロッド２４ｂを伸長位置に復帰させる復帰スプリングが設けられる。

アーム１９は、一方向に長く形成される。アーム１９の基端部は、軸３８に回転可能に支持される。アーム１９の基端部には、軸３８から離れた位置に連結軸４０が取り付けられる。アーム１９の先端部には、アーム１９が受座軸２５に当接するときの衝撃を緩和する樹脂製のバンパー４１が取り付けられる。

スライダ３７は、略直方体状である。スライダ３７には、リニアダンパ２４のピストンロッド２４ｂの先端部が挿入される有底の挿入穴３７ａが形成される。また、スライダ３７には、連結軸４０が移動可能に挿入される長穴３７ｂが形成される。

受座３０は、座金４２と、座金４２に固定される受座軸２５と、を備える。受座３０は、枠３に固定される（図３参照）。ねじ４３を裏板４４に螺合させ、座金４２と裏板４４との間で枠３を挟むことで、受座３０が枠３に固定される。

図６はダンパ装置セットの平面図を示し、図７はダンパ装置セットの水平断面図を示す。図６及び図７において、（ａ）はアーム１９の引出し位置を示し、（ｂ）はアーム１９の引込み位置を示す。

図６（ａ）（ｂ）に示すように、第１ねじ３１と第２ねじ３３とは、扉４の前後方向に位置がずれている。そして、第１ねじ３１の少なくとも一部とリニアダンパ２４の少なくとも一部とが重なる。ただし、第１ねじ３１間の間隔及び第２ねじ３３間の間隔は限定されるものではない。

図７（ａ）に示すように、リニアダンパ２４の復帰スプリングがピストンロッド２４ｂを伸長状態にするので、最初にアーム１９は引出し位置にある。アーム１９が受座軸２５に当接し、アーム１９が引込み方向に回転すると、スライダ３７がケース１８内をスライドし、リニアダンパ２４が縮まる。これにより、リニアダンパ２４にダンパ力が発生し、アーム１９の回転が制動される。図７（ｂ）に示すように、アーム１９の回転の制動は、アーム１９の引込み位置まで継続する。

ダンパ装置セット１の取付け方法を説明する。まず、図８に示すように、第１ねじ３１を用いて扉４の枠材６に取付けプレート２６を固定する。具体的には、扉４の枠材６の上面に取付けプレート２６を載せ、枠材６の内側に裏板３２を挿入する。そして、第１ねじ３１を取付けプレート２６及び枠材６に通し、第１ねじ３１を裏板３２に螺合させる。これにより、枠材６が取付けプレート２６と裏板３２との間に挟まれる。

次に、図９に示すように、取付けプレート２６の曲げ片２６ｂにダンパ装置２０を差し込み、第２ねじ３３を用いて取付けプレート２６にダンパ装置２０を固定する。具体的には、曲げ片２６ｂに第２ねじ３３を通し、第２ねじ３３をダンパ装置２０のダンパベース３６に螺合させる。ダンパ装置２０は、右開き扉にも左開き扉にも使用できるように、上下反転した状態で取付けプレート２６に固定可能である。なお、ダンパ装置２０を取付けプレート２６に固定すると、樹脂製のダンパベース３６の略全体が金属製のケース本体３５と金属製の取付けプレート２６によって覆われる。

図１０は、本実施形態のダンパ装置セット１を他の例のリーチインドアに取り付けた例を示す。ダンパ装置セット１の構成は、図２に示したものと同一なので、同一の符号を附してその説明を省略する。この例のリーチインドア４１は、枠４２と、扉４３と、を備える。扉４３は、３枚のガラス板４４ａ，４４ｂ，４４ｃ、すなわちショーケースの庫外側に配置される外側ガラス板４４ａと、ショーケースの庫内側に配置された内側ガラス板４４ｃと、外側ガラス板４４ａと内側ガラス板４４ｃとの間に配置された中央ガラス板４４ｂと、を備える。外側ガラス板４４ａと中央ガラス板４４ｂとの間には、これらの間隔を保つためのスペーサ４５ａが配置される。中央ガラス板４４ｂと内側ガラス板４４ｃとの間にも、これらの間隔を保つためのスペーサ４５ｂが配置される。３枚のガラス板４４ａ，４４ｂ，４４ｃの周縁部は、挟持部材４６に保持される。挟持部材４６は、枠材４７に支持される。枠材４７には、マグネットガスケット４８が取り付けられる。

枠材４７の内部には、コードヒータ４９が配置される。挟持部材４６には、強度向上のために、コードヒータ４９の左隣まで上方に突出し、枠材４７に係合する突出部４６ａが設けられる。ダンパ装置セット１の第１ねじ３１は、コードヒータ４９及び挟持部材４６の突出部４６ａを避けた位置に配置される。

本実施形態のダンパ装置セット１によれば、以下の効果を奏する。リニアダンパ２４を扉４，４３の左右方向に沿うように配置することで、厚さが薄い扉４，４３にダンパ力の大きいダンパ装置２０を配置することができる。図２に示すように、扉４の枠材６の内部にはコードヒータ１３が配置され、また、図１０に示すように、扉４３の枠材４７の内部には、コードヒータ４９及び挟持部材４６の突出部４６ａが配置されるので、ダンパ装置２０を扉４，４３に取り付ける位置には制約がある。扉４，４３にダンパ装置２０を直接固定するのではなく、第１ねじ３１を用いて扉４，４３に取付けプレート２６を取り付け、第１ねじ３１とは扉４，４３の厚さ方向に位置が異なる第２ねじ３３を用いて取付けプレート２６にダンパ装置２０を取り付けるので、扉４，４３に取付け位置の制約があっても、ダンパ装置２０を取り付けることが可能になる（請求項１参照）。

扉４，４３の平面視において、ダンパ装置２０のリニアダンパ２４の少なくとも一部と第１ねじ３１の少なくとも一部が重なるので、リニアダンパ２４の下方を取付けスペースとして有効利用することができる（請求項２参照）。

ケース１８を、リニアダンパ２４が入るようにコ字状に曲がっているケース本体３５と、ケース本体３５に差し込まれるダンパベース３６と、から構成するので、ダンパ装置２０の小型化を図れる（請求項３参照）。

アーム１９の回転に連動してスライドするスライダ３７がケース本体３５とダンパベース３６との間に配置されるので、ダンパ装置２０の小型化を図れる（請求項４参照）。

ダンパ装置２０が上下反転した状態で取付けプレート２６に固定可能であるので、右開き扉と左開き扉とでダンパ装置２０を兼用することができる（請求項５参照）。

取付けプレート２６にコ字状に曲がっている曲げ片２６ｂを形成するので、取付けプレート２６にダンパ装置２０を取り付けるのが容易である（請求項６参照）。

取付けプレート２６と裏板３２との間で扉４，４３の枠材６，４７を挟むので、枠材６，４７が薄くても枠材６，４７に取付けプレート２６を固定することができる（請求項７参照）。

なお、本発明は上記実施形態に具現化されるのに限られることはなく、本発明の要旨を変更しない範囲で様々な実施形態に変更できる。

上記実施形態では、ダンパ装置セットをショーケースの扉に取り付けた例を説明したが、ダンパ装置セットを建築物の扉又は家具の扉に取り付けることもできる。

上記実施形態では、ダンパ装置セットを扉に取り付け、受座を枠に取り付けているが、ダンパ装置セットを枠に取り付け、受座を扉に取り付けることも可能である。

上記実施形態では、取付けプレートと裏板との間で扉の枠材を挟んでいるが、枠材に雌ねじを形成し、第１ねじを枠材の雌ねじに螺合させることで、取付けプレートを枠材に固定することもできる。また、第１ねじの替わりに、頭部及び拡大可能部を有する第１締結部材を用い、第１締結部材を回して拡大可能部を拡大させ、第１締結部材の頭部と拡大可能部との間で取付けプレート及び扉の枠材を挟むようにすることもできる。

上記実施形態では、アームとリニアダンパとの間にスライダを介在させたが、スライダを省略し、アームをリニアダンパに直接接触させることもできる。

本明細書は、２０１７年１月２４日出願の特願２０１７−００９９１０に基づく。この内容はすべてここに含めておく。

１…ダンパ装置セット
２…リーチインドア
３…枠
４…扉
５…複層ガラス
６…扉の枠材
１３…コードヒータ
１４…ヒンジ
１５…スプリング装置
１８…ケース
１９…アーム
２０…ダンパ装置
２４…リニアダンパ
２５…受座軸
２６…取付けプレート
２６ｂ…曲げ片
２６ｂ３…通し穴
３１…第１ねじ（第１締結部材）
３２…裏板
３３…第２ねじ（第２締結部材）
３５…ケース本体
３６…ダンパベース
３７…スライダ
４１…リーチインドア
４２…枠
４３…扉
４７…扉の枠材

Claims (9)

1. 扉が閉じるときの衝撃を緩和するダンパ装置セットであって、
   前記ダンパ装置セットは、
   第１締結部材を用いて扉の枠材の上面及び枠の下面のいずれか一方に固定される取付けプレートと、
   ケース、前記ケースに収容されるリニアダンパ、及び前記ケースに対して回転可能であり、前記リニアダンパを作動させるアームを有し、前記一方の厚さ方向に前記第１締結部材とは異なる位置に配置される第２締結部材を用いて前記取付けプレートに固定されるダンパ装置と、を備え、
   前記扉を閉じたときに前記ダンパ装置セットが前記扉の枠材と前記枠との間に設けられるダンパ装置セット。
2. 前記一方の平面視において、前記リニアダンパの少なくとも一部と前記第１締結部材の少なくとも一部が重なることを特徴とする請求項１に記載のダンパ装置セット。
3. 前記ケースは、前記リニアダンパが入るようにコ字状に曲がっているケース本体と、前記ケース本体に差し込まれるダンパベースと、を備えることを特徴とする請求項２に記載のダンパ装置セット。
4. 前記ダンパ装置は、前記扉の閉じ動作に伴って回転する前記アームと、前記アームの回転に連動してスライドし、前記ケース本体と前記ダンパベースとの間に配置されるスライダと、を備えることを特徴とする請求項３に記載のダンパ装置セット。
5. 前記ダンパ装置は、上下反転した状態で前記取付けプレートに固定可能であることを特徴とする請求項１ないし４のいずれか１項に記載のダンパ装置セット。
6. 前記取付けプレートは、前記扉に接する基礎プレートと、前記基礎プレートと共にコ字状に曲がっている曲げ片を有し、
   前記曲げ片に前記第２締結部材用の通し穴が形成されることを特徴とする請求項１ないし５のいずれか１項に記載のダンパ装置セット。
7. 前記取付けプレートと前記第１締結部材が螺合する裏板との間で前記扉の前記枠材を挟むことを特徴とする請求項１ないし６のいずれか１項に記載のダンパ装置セット。
8. 前記枠と、
   前記扉と、
   請求項１ないし７のいずれか１項に記載のダンパ装置セットと、
   前記扉を閉じ方向に引き込むスプリング装置と、を備え、
   前記第１締結部材が前記扉の前記枠材に設けられるコードヒータを避けた位置に設けられる冷蔵及び／又は冷凍用ショーケースのリーチインドア。
9. 前記枠と、
   前記扉と、
   ショーケースと、
   請求項１ないし７のいずれか１項に記載のダンパ装置セットと、
   前記扉を閉じ方向に引き込むスプリング装置と、を備え、
   前記第１締結部材が前記扉の前記枠材に設けられるコードヒータを避けた位置に設けられる冷蔵及び／又は冷凍用ショーケース。

Images