JP6608200B2 - 水切具 - Google Patents

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Description

本発明は、水切具に関し、特に、バルコニーの立上り部などにより形成されるベース部材と、その上に位置する外装面部材の下端部との間の通気空間に取付けられる水切具に関する。
バルコニーの立上り部と外壁の外装面部材との取り合い部などには、通気空間が形成される。この通気空間には、躯体側への浸水を防止するために、水切具が配置される。従来から、狭い通気空間に、簡易に水切具を取付けるための技術が提案されている。
たとえば特開2011−52415号公報(特許文献1)には、外壁パネルの下端部と、防水シートが配設されたバルコニーの立上り部(下部ボードおよび下部合板)の上面とを突っ張ることにより、見切り材の固定金具(見切固定水切金物)を取り付ける方法が開示されている。この方法では、突っ張り作用によりボルトレスで固定金具を取り付け、固定金具に後付けでカバー材(見切り材)が固定される。
また、特開2012−149405号公報(特許文献2)には、土台水切の下地フレームを床大梁にボルトで固定し、その下地フレームの下端に取付けられたブラケットに、土台水切が着脱可能に取付けられることが開示されている。
特開2011−52415号公報 特開2012−149405号公報
水切具は、通常、通気空間に隣接する(露出する)防水対象面に防水シートが貼り付けられた後で、通気空間の屋外側を覆うように取り付けられる。そのため、特許文献1のように、防水シートを破損しないよう、ボルトレスで通気空間に水切具を取り付けることが望ましい。
一方で、特許文献1の取付け方法によれば、ボルトを用いた突っ張り調整が必要となる。したがって、より簡易に通気空間に取付けることのできる水切具が望まれていた。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであって、その目的は、現場での取り付け作業を簡素化することのできる水切具を提供することである。
この発明のある局面に従う水切具は、屋外に面する外装面部材の下端部と、外装面部材の下方に位置するベース部材との間の通気空間に配置される。水切具は、外装面部材の下端面に当接する上側当接部と、ベース部材の上端面に当接する下側当接部と、外装面部材の裏面に当接する裏側当接部と、ベース部材の外側面に当接する表側当接部とを備え、これら4つの当接部のうちの少なくとも1つが弾性変形可能に構成されている。
4つの当接部のうち弾性変形可能な当接部は、取付状態において、その復元力によって当接対象面に押圧力を与えることが望ましい。
好ましくは、下側当接部が弾性変形可能に構成されている。
さらに好ましくは、水切具は、4つの当接部の間に位置する中央部をさらに備える。この場合、上側当接部が中央部よりも上方に設けられ、下側当接部が中央部よりも下方かつ屋内側に設けられ、裏側当接部が中央部よりも上方に設けられ、表側当接部が中央部よりも下方に設けられていることが望ましい。
より特定的には、水切具は、中央部から屋内側へ向かって斜め下方に延びて、斜め上方に屈曲する板バネをさらに備えていることが望ましい。この場合、板バネの屈曲点が下側当接部を構成する。
また、下側当接部は、取付状態において、裏側当接部および表側当接部がそれぞれの当接対象面に押圧力を与える方向に、回転力を生じさせることが望ましい。
好ましくは、水切具は、通気空間の屋外側を覆うカバー部材をさらに備える。この場合、上側当接部は、カバー部材の一部を構成し、かつ、その上面に乾式シール材が設けられていてもよい。
外装面部材の裏面側に通気層が配置されている場合、水切具は、通気層に隣接する内側面部材の表面に当接する補助当接部をさらに備えてもよい。
本発明の水切具によれば、現場での取り付け作業を簡素化することができる。
本発明の実施の形態1において、水切具が外壁の下端部に取付けられた状態を示す断面図である。 本発明の実施の形態1において、取付状態における水切具を模式的に示す拡大断面図である。 本発明の実施の形態1に係る水切具の分解断面図である。 図3に示した水切具の固定部材の分解断面図である。 図3に示した水切具の固定部材の正面図である。 本発明の実施の形態1に係る水切具の取付け位置を示す斜視図である。 (A),(B)は、本発明の実施の形態1に係る水切具の取付け手順を模式的に示す断面図である。 本発明の実施の形態2において、水切具が屋外腰壁の下端部に取付けられた状態を示す断面図である。 (A),(B)は、本発明の実施の形態2に係る水切具の取付け手順を模式的に示す断面図である。 水切具の他の構成例を模式的に示す断面図である。
本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰返さない。
図1を参照して、まず、本実施の形態に係る水切具4の取付け箇所について説明する。水切具4は、たとえば、建物のバルコニーに面する外壁10の下端部に配置される。図1の矢印A1は、屋外側、すなわちバルコニー側を示している。
外壁10は、外壁10の躯体部を構成する壁本体部11と、壁本体部11の屋外側に配置される外壁外装部12とを含む。壁本体部11は、たとえば断熱材と、断熱材を支持するパネルフレームとを含む。壁本体部11は、外壁外装部12よりも下方にまで延在しており、ベース部材16と内外方向に隣接している。外壁外装部12は、バルコニーの立ち上がり部としてのベース部材16の上方に、ベース部材16から離れて配置されている。
外壁外装部12は、屋外に面する外装面部材13と、壁本体部11に隣接する内側面部材14と、外装面部材13と内側面部材14との間に位置する通気層15とを含む。外装面部材13は、たとえば窯業系のサイディングである。
ベース部材16は、外壁外装部12の下面に対向する上端面(水平面)16aと、上端面16aに直交し、屋外に面する外側面(鉛直面)16bとを有する。ベース部材16と外壁外装部12との間の取合い部に形成される空間は、壁本体部11の屋外面(屋外側の面)11aに隣接し、かつ、通気層15に連通する通気空間20である。
水切具4は、外壁外装部12内の通気層15への通気を可能としつつ、通気空間20の奥、すなわち壁本体部11の屋外面11aへの雨水の吹き込みを抑制するべく、通気空間20に配置される。
なお、典型的には、壁本体部11の屋外面には防水シート31が貼り付けられる。本実施の形態では、内側面部材14の下端部屋内側に切欠き部140が設けられており、防水シート31は、切欠き部140内に入り込んだ状態で貼り付けられている。また、ベース部材16も防水性を要することから、防水シート31は、ベース部材16の上端面および外側面にも設けられる。なお、ベース部材16の外側面に位置する防水シート31上には、さらに別の防水シート32が貼り付けられていてもよい。
このような場合、壁本体部11の屋外面11aおよびベース部材16の上端面16aは、防水シート31の表面により構成され、ベース部材16の外側面16bは、防水シート32の表面により構成される。
(水切具の構成について)
図2を参照して、水切具4の概略構成について説明する。本実施の形態における水切具4は、外装面部材13の下端面13aに当接する上側当接部40aと、ベース部材16の上端面16aに当接する下側当接部40bと、外装面部材13の裏面13bに当接する裏側当接部40cと、ベース部材16の外側面16bに当接する表側当接部40dと、4つの当接部40a〜40dの間に位置する中央部40とを備えている。各当接部40a〜40dは、直接的または間接的に中央部40と連結されている。
具体的には、上側当接部40aが中央部40よりも上方かつ屋外側に設けられ、下側当接部40bが中央部40よりも下方かつ屋内側に設けられる。また、裏側当接部40cが中央部40よりも上方に設けられ、表側当接部40dが中央部40よりも下方かつ屋外側に設けられている。本実施の形態では、上側当接部40aが下側当接部40bよりも屋外側に位置し、表側当接部40dが裏側当接部40cよりも屋外側に位置している。
このように、水切具4は、4つの当接部40a〜40dを備えるため、取付状態において、建物の構造物(外壁10の外壁外装部12およびベース部材16)に対して上下方向および内外方向の4方向に当接する。したがって、ボルトレスで建物の構造物に水切具4を固定することができる。
ここで、水切具4は板バネ42をさらに備えており、板バネ42の屈曲点が下側当接部40bを構成している。板バネ42は、中央部40から屋内側へ向かって斜め下方に延びて、斜め上方に屈曲している。このように、本実施の形態では、下側当接部40bが弾性変形可能に構成されている。
水切具4は、下側当接部40bの下方への復元力が残された状態で固定される。そのため、下側当接部40bの復元力によって、ベース部材16の上端面16aに押圧力が与えられるとともに、上側当接部40aが外装面部材13の下端面13aに押し当てられる。したがって、上下方向の突っ張り度合を調整するための部材を別途設けなくても、水切具4は、外装面部材13の下端面13a(通気空間20の天面)とベース部材16の上端面16a(通気空間20の下面)との間に突っ張られた状態で適切に固定される。
また、下側当接部40bの復元力によって、水切具4には、板バネ42の付け根(固定端)を支点として図中実線矢印で示す方向に回転力が生じる。そのため、裏側当接部40cおよび表側当接部40dは、図中破線矢印で示すように、それぞれの当接対象面13b,16bに押圧力を与えながら当接する。したがって、取付状態において水切具4の姿勢を適正な姿勢(正規姿勢)に維持することができる。つまり、裏側当接部40cおよび表側当接部40dが互いに近づく方向に、下側当接部40bの弾性力が維持されるため、水切具4が傾いて通気空間20から外れてしまうことを防止することができる。
なお、本実施の形態の水切具4は、内側面部材14の表面(屋外側の面)14aに当接する補助当接部40eをさらに備えていてもよい。補助当接部40eは、裏側当接部40cと対面状態となるように、連結部43を介して裏側当接部40cと接続されている。これにより、水切具4の屋内方向へのずれ(移動)が、表側当接部40dと補助当接部40eとの2点において規制されるため、より安定的に水切具4の姿勢を維持することができる。
このような水切具4は、たとえば複数の部品を組み立てることによって形成可能である。水切具4の詳細な構造例について、以下に説明する。なお、以下の説明においては、屋外側を前方、屋内側を後方ともいう。
図3を参照して、水切具4は、外装面部材13の横方向(図5の矢印A2方向)に沿って延びる長尺状のカバー部材60と、カバー部材60の屋内側に連結されたピース状の固定部材50とで構成される。
水切具4のうちの固定部材50の構造例について、図4および図5をさらに参照して説明する。固定部材50は、たとえば2つ部材が連結されることによって構成されている。固定部材50の分解断面図が図4に示されている。また、固定部材50を屋外側(前方)から見た図が図5に示されている。
固定部材50は、たとえば、上記板バネ42を有する支持部材51と、支持部材51の屋外側に配置され、カバー部材60を取付けるためのカバー取付部材52と、これらを締結する締結ボルト53とで構成されている。
図4および図5を参照して、支持部材51は、カバー部材60の延在方向(外装面部材13の横方向)に沿って配置される略矩形形状の基準板部71と、挿入部72と、前方曲げ部73と、上述の板バネ42とで構成されている。支持部材51は、たとえば金属製の薄板を加工することにより形成可能である。
基準板部71は、上下方向に延在し、かつ、両横に補強用のフランジ部75が設けられている。挿入部72は、基準板部71の上端に連結され、逆U字状断面を有している。挿入部72は、基準板部71よりも後方側において前後方向に延びる横板部72aと、横板部72aの前端から下方に延び、基準板部71の上端に連結される前方縦板部72bと、横板部72aの後端から下方に延びる後方縦板部72cとで構成されている。上記した裏側当接部40cは前方縦板部72bの一部(上端側の部分)または全部により構成され、補助当接部40eは後方縦板部72cの一部(上端側の部分)または全部により構成される。なお、挿入部72は、カバー部材60の延在方向において互いに離れた状態で複数設けられてもよい。
板バネ42の固定端は、基準板部71の下端の一部(中央部)に連結されている。板バネ42は、基準板部71の下端から屋内側へ向かって斜め下方に延びる傾斜板部421と、傾斜板部421の先端が斜め上方に折り曲げられた屈曲部422とで構成されている。
前方曲げ部73は、基準板部71の下端の残りの部分から前方に延びる延出部73aと、延出部73aの前端から下方に垂れ下がる垂下部73bとで構成されている。上記した表側当接部40dは、垂下部73bの一部(先端側の部分)または全部により構成される。なお、前方曲げ部73もまた、カバー部材60の延在方向において互いに離れた状態で複数設けられてもよい。
カバー取付部材52は、基準板部71の表面(前面)に接合される接合板部81と、2つの被係合部82,83とで構成されている。カバー取付部材52もまた、たとえば金属製の薄板を加工することにより形成可能である。
接合板部81の下端位置は基準板部71の下端位置よりも上に位置している。本実施の形態では、接合板部81と基準板部71とに、締結ボルト53挿通用の貫通孔810,710がそれぞれ設けられている。基準板部71の貫通孔710は上下方向に長さを有するルーズ孔であってもよい。この場合、締結ボルト53の挿通位置(高さ)を調整することで、支持部材51に対するカバー取付部材52の相対高さを調整することができる。したがって、建物の構造物の累積公差などによって通気空間20の高さ寸法にばらつきがあったとしても、上下方向の突っ張り作用が生じるように水切具4を取り付けることができる。
上記した中央部40は、たとえば、基準板部71と接合板部81とによって構成される。なお、本実施の形態では、基準板部71と接合板部81とが締結ボルト53によって接合されているが、限定的ではなく、たとえば溶接によって接合されてもよい。
被係合部82は、接合板部81の下端部から前方に突出するブラケット部82aと、その先端から下方に垂れ下がる垂下部82bとで形成される。後述するように、被係合部82の垂下部82b先端に、カバー部材60の曲折部64が引掛けられる。
被係合部83は、被係合部82のブラケット部82aよりも下方において、接合板部81の下端部から前方に突出するブラケット部83aと、その先端に設けられた、緩やかな山状の凸部83bとで形成される。後述するように、被係合部83の凸部83bに、カバー部材60の係合片65が引掛けられる。
次に、水切具4のうちのカバー部材60について図3を参照して説明する。カバー部材60は、水平方向に延在する天板部61と、天板部61の前方端より斜め下方に延びる傾斜遮蔽部62と、傾斜遮蔽部62の前方端より下方に垂れ下がる垂下遮蔽部63とを含む。
組立状態において、天板部61の後端は、固定部材50に当接または近接する。上記した上側当接部40aは、天板部61によって構成される。なお、上側当接部40aは、天板部61の一部によって構成されてもよい。天板部61の上面、すなわち上側当接部40aの上面には、乾式シール材44が予め設けられていてもよい。傾斜遮蔽部62および垂下遮蔽部63は、通気空間20の屋外側を覆うカバー部41を構成し、固定部材50を遮蔽する。
カバー部材60は、カバー取付部材52への取付けのために、垂下遮蔽部63の下端から後方側へ斜め上方に折り曲げられた曲折部64と、天板部61の下面より下方に延びる係合片65とをさらに含む。組立時において、まず、曲折部64がカバー取付部材52の被係合部82の下端に引掛けられる。その状態で、カバー部材60を屋内側へ押し込むことで、係合片65が、カバー取付部材52の被係合部83の凸部83bに引掛けられる。このように、カバー部材60と固定部材50とは簡単に嵌め込んで組み立てることができる。なお、カバー部材60と固定部材50とは、工場において一体的に組み立てられていてもよい。
(水切具の取付け作業について)
図6および図7を参照して、本実施の形態の水切具4の取付け作業について説明する。上述のように水切具4は板バネ42を備えることで、図6に示すように、一体物の水切具4を、バルコニー90側(屋外側)から通気空間20に一度に嵌め入れることができる。具体的な取付手順については次の通りである。
図7(A)を参照して、施工者は、水切具4を前方に傾けた状態で、板バネ42の傾斜板部421の下面全体をベース部材16の上端面16aに載せる。このとき、矢印(1)で示されるように水切具4の連結部43(固定部材50の挿入部72)を下に押さえ付け、矢印(2)で示されるように板バネ42の弾性力によって固定部材50を上下に縮める。その状態で、図7(B)の矢印(3)で示されるように、水切具4の姿勢が正規姿勢となるように、水切具4を徐々に回転させる。
表側当接部40dがベース部材16の外側面16bに当接し、連結部43が外装面部材13を通り越した時点で、板バネ42の復元力によって連結部43が通気層15に嵌まり込む。これにより、裏側当接部40cが外装面部材13の裏面13bに当接し、補助当接部40eが内側面部材14の表面14aに当接するため、水切具4の内外方向の移動が規制される。
さらに、連結部43が通気層15に嵌まり込む際に、板バネ42の復元途中において、上側当接部40aが、乾式シール材44を介して外装面部材13の下端面13aに突き当たる。板バネ42が完全に復元していない状態で上側当接部40aが当接対象面13aに突き当たって当接するため、水切具4には上下方向に突っ張り作用が生じる。したがって、単に、水切具4の上下方向の移動が規制されるだけでなく、水切具4を、ボルトレスで確りと固定することができる。
また、水切具4の上側当接部40a上に乾式シール材44を予め取り付けておくことで、外装面部材13の下端面13aと水切具4の上側当接部40aとの間に、乾式シール材44を圧縮状態で介在させることができる。したがって、外装面部材13の下端面13aと水切具4の上側当接部40aとの間の止水性を高めることができる。
上述のように、本実施の形態によれば、一体型の水切具4を一度に通気空間20に固定することができる。したがって、現場での水切具4の取付け作業を従来よりも格段に簡素化することができる。
<実施の形態2>
上記実施の形態1では、水切具がバルコニーに面する外壁の下端部に取付けられる例について説明したが、本実施の形態では、水切具がバルコニーに面する屋外腰壁の下端部に取付けられる例について説明する。なお、水切具の基本構成は実施の形態1と同じであるため、実施の形態1との相違点のみ詳細に説明する。
図8を参照して、バルコニーに面する屋外腰壁10Aの腰壁外装部12Aは、通気層を有さず、互いに隣接する外装面部材13Aと内側面部材14Aとで構成されている。外装面部材13Aは内側面部材14Aよりも下方に長く、外装面部材13Aの裏面13bと壁本体部11Aの屋外面11aとの間には隙間120が設けられている。この場合、通気空間20Aは、隙間120と連通している。
水切具4Aは、上記した4つの当接部40a〜40dに加え、もう1つ上側当接部40fを有している。また、水切具4Aは、補助当接部40eを有していない。
上側当接部40fは、中央部40の上端から後方へ向かって略水平に延びている。上側当接部40fは、中央部40よりも上方かつ屋内側に位置し、かつ、裏側当接部40cよりも屋外側に位置する。具体的には、上側当接部40fの後端が裏側当接部40cの下端と連結されており、略L字状に形成されている。なお、本実施の形態では、連結部43に代えて、裏側当接部40cの上端から斜め下方に折り曲げられた折り曲げ部43Aが設けられてもよい。この場合、裏側当接部40cと折り曲げ部43Aとが、隙間120に挿入される挿入部となる。
上側当接部40fは、たとえば固定部材50に設けられる。カバー部材60の上側当接部40a上に乾式シール材44が設けられる場合、屋内側の上側当接部40fは、屋外側の上側当接部40aよりも高い位置に位置していてもよい。また、本実施の形態では、下側当接部40bの復元力によって、水切具4Aには、板バネ42の付け根(固定端)を支点として回転力が生じる。
本実施の形態においても、実施の形態1と同様に、一体物の水切具4Aを屋外側から通気空間20Aに取付け可能である。具体的には、図9(A)に示すように、固定部材50の上側当接部40fを下方に押し付け(矢印(1))、板バネ42の弾性力によって固定部材50を上下に縮める(矢印(2))。その状態で、図9(B)の矢印(3)で示されるように、水切具4Aの姿勢が正規姿勢となるように、水切具4Aを徐々に回転させる。
本実施の形態では、表側当接部40dがベース部材16の外側面16bに当接し、折り曲げ部43Aが外装面部材13を通り越した時点で、板バネ42の復元力によって折り曲げ部43Aが隙間120に嵌まり込む。これにより、裏側当接部40cが外装面部材13の裏面13bに当接するため、水切具4Aの内外方向の移動が規制される。なお、折り曲げ部43Aは、取付時に防水シート31を破損しないように、壁本体部11Aの屋外面11aに接触しない寸法であることが望ましい。
さらに、折り曲げ部43Aが隙間120に嵌まり込む際に、板バネ42の復元途中において、2つの上側当接部40a,40fが外装面部材13の下端面13aに突き当たる。なお、屋外側の上側当接部40aは、乾式シール材44を介して外装面部材13の下端面13aに当接してもよい。
本実施の形態においても、板バネ42が完全に復元していない状態で2つの上側当接部40a,40fが当接対象面13aに突き当たって当接するため、水切具4には上下方向に突っ張り作用が生じる。また、上側当接部40fと裏側当接部40cとで形成されたL字状の部分が、外装面部材13Aの屋内側の下端角部に嵌合するため、水切具4の姿勢を適正に維持することができる。
上述のように、バルコニーの屋外腰壁10Aの下端部に水切具を取り付ける場合においても、本実施の形態における水切具4Aを採用することで、取付作業を簡素化することができる。
なお、本実施の形態では、水切具4Aが2つの上側当接部40a,40fを備えることとしたが、水切具は、屋外側の上側当接部40aを有さず、屋内側の上側当接部40fだけを有していてもよい。あるいは、2つの上側当接部40a,40fが一体的に形成されていてもよい。
<水切具の他の構成例>
以上説明した各実施の形態では、中央部40が鉛直方向に延在する例を示したが、上側当接部40a(40f)、下側当接部40b、裏側当接部40c、および表側当接部40dそれぞれを形成する4つの板状部が、中央部40から分岐する構成であれば、中央部40の配置位置、大きさ、および形状は問わない。たとえば、中央部40は、通気空間20(20A)の周辺の構造物の位置関係に応じて傾斜していてもよい。
また、各実施の形態では、下側当接部40bが弾性変形可能な当接部であることとしたが、下側当接部40bに代えて(または加えて)、上側当接部40aが弾性変形可能な当接部であってもよい。この場合でも、水切具の固定部材50の上下寸法を縮めることができるため、取付時に、屋外側から水切具を嵌め入れることができる。
あるいは、各実施の形態では、弾性変形可能な当接部を利用することで、一体物の水切具4を簡易に嵌め入れ可能であることとしたが、取付状態において水切具の姿勢を正規姿勢にさえ維持できればよい。すなわち、上側当接部40a(40f)、下側当接部40b、裏側当接部40c、および表側当接部40dのうちの少なくともいずれか1つが弾性変形可能であればよい。
また、各実施の形態では、水切具が弾性変形可能な板バネを備えることとしたが、水切具の上側当接部40a(40f)、下側当接部40b、裏側当接部40c、および表側当接部40dのうちの少なくとも1つが、板バネ以外の部材によって弾性変形可能に構成されてもよい。たとえば、図10に示す水切具4Bのように、上側当接部40aおよび下側当接部40bが、蛇腹状に形成されたゴム部材46の上端部および下端部により構成されていてもよい。
また、上記各実施の形態では、固定部材50およびカバー部材60を含む一体物の水切具4が複数の当接部を有することとしたが、固定部材50に複数の当接部を設けて、カバー部材60を後付で取付け可能としてもよい。
また、固定部材50はピース状に設けられることとしたが、固定部材50に通気のための開口部が設けられていれば、カーバ部材60と同様に、外装面部材13(13A)の横方向に沿って延在していてもよい。
なお、上記各実施の形態では、バルコニーの立上り部に設けられる水切具について説明したが、水切具の取付箇所は、たとえば建物の基礎上であってもよい。つまり、上記ベース部材16は、建物の基礎であってもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
4,4A,4B 水切具、10 外壁、10A 屋外腰壁、11,11A 壁本体部、12 外壁外装部、12A 腰壁外装部、13,13A 外装面部材、14,14A 内側面部材、15 通気層、16 ベース部材、20,20A 通気空間、31,32 防水シート、40 中央部、40a,40f 上側当接部、40b 下側当接部、40c 裏側当接部、40d 表側当接部、40e 補助当接部、41 カバー部、42,45 板バネ、43 連結部、43A 折り曲げ部、44 乾式シール材、46 ゴム部材、50 固定部材、51 支持部材、52 カバー取付部材、53 締結ボルト、60 カバー部材、61 天板部、62 傾斜遮蔽部、63 垂下遮蔽部、64 曲折部、65 係合片、71 基準板部、72 挿入部、73 前方曲げ部、75 フランジ部、81 接合板部、82,83 被係合部、90 バルコニー、120 隙間、710,810 貫通孔。

Claims (5)

  1. 屋外に面する外装面部材の下端部と、前記外装面部材の下方に位置するベース部材との間の通気空間に配置される水切具であって、
    前記外装面部材の下端面に当接する上側当接部と、
    前記ベース部材の上端面に当接する下側当接部と、
    前記外装面部材の裏面に当接する裏側当接部と、
    前記ベース部材の外側面に当接する表側当接部とを備え、
    前記下側当接部は、弾性変形可能に構成されており、
    前記下側当接部は、取付状態において、その復元力によって、前記裏側当接部および前記表側当接部がそれぞれの当接対象面に押圧力を与える方向に、回転力を生じさせる、水切具。
  2. 前記4つの当接部の間に位置する中央部をさらに備え、
    前記上側当接部が前記中央部よりも上方に設けられ、
    前記下側当接部が前記中央部よりも下方かつ屋内側に設けられ、
    前記裏側当接部が前記中央部よりも上方に設けられ、
    前記表側当接部が前記中央部よりも下方に設けられている、請求項に記載の水切具。
  3. 前記中央部から屋内側へ向かって斜め下方に延びて、斜め上方に屈曲する板バネをさらに備え、
    前記板バネの屈曲点が前記下側当接部を構成する、請求項に記載の水切具。
  4. 前記通気空間の屋外側を覆うカバー部材をさらに備え、
    前記上側当接部は、前記カバー部材の一部を構成し、かつ、その上面に乾式シール材が設けられている、請求項のいずれかに記載の水切具。
  5. 前記外装面部材の裏面側には通気層が配置されており、
    前記通気層に隣接する内側面部材の表面に当接する補助当接部をさらに備える、請求項1〜のいずれかに記載の水切具。
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