JP6607443B2 - マッサージ機 - Google Patents

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本発明はマッサージ機に関する。
複数の揉み玉を備える椅子型のマッサージ機が知られている。その一例である特許文献1のマッサージ機は、背もたれ内に設けられる施療ブロック、施療ブロックに支持される一対のアーム、一対のアームのそれぞれに支持される一対の第1の揉み玉、一対のアームのそれぞれに支持され、第1の揉み玉よりも下方に配置される一対の第2の揉み玉を備える。このマッサージ機はさらに、施療ブロックに設けられ、第1の揉み玉を第2の揉み玉に対して背もたれの前後方向に移動させる強弱駆動部、ならびに、施療ブロックおよび強弱駆動部等を制御する制御装置をさらに備える。
制御装置は第1の揉み玉および第2の揉み玉により被施療部位が施療されるように、背もたれの高さ方向における施療ブロックの位置を調節する。制御装置はさらに、強弱駆動部の制御により第1の揉み玉を前後方向に移動させ、第1の揉み玉が被施療者に与える力を調節する。
特開2013−158629号公報
一般的な人体の形状によれば、腸骨が背中に対して突出している。このため、上記マッサージ機によれば、施療ブロックが背もたれに対して下方に移動する過程において第2の揉み玉が被施療者の腸骨に乗り上げ、第2の揉み玉が被施療者に強く接触し、被施療者が不快感を覚えるおそれがある。
本発明の目的は被施療者に不快感を与えにくいマッサージ機を提供することである。
本発明に従うマッサージ機の一形態は、背もたれ内に設けられ、前記背もたれの高さ方向において前記背もたれに対して移動可能な施療ブロックと、前記施療ブロックにより駆動されることにより前記施療ブロックに対して回転する第1のアームと、前記第1のアームの下方に設けられ、前記第1のアームに対する回転および変位の少なくとも一方の動作が可能な状態で前記第1のアームに支持される第2のアームと、前記第1のアームに支持される第1の揉み玉と、前記第2のアームに支持される第2の揉み玉とを備える。
本発明に従うマッサージ機の別の一形態は、背もたれ内に設けられ、前記背もたれの高さ方向において前記背もたれに対して移動可能な施療ブロックと、前記施療ブロックに対する回転が可能な状態で前記施療ブロックに支持される基礎アームと、前記基礎アームに対する回転が可能な状態で前記基礎アームに支持される第1のアームと、前記第1のアームの下方に設けられ、前記第1のアームに対する回転および変位の少なくとも一方の動作が可能な状態で前記基礎アームに支持される第2のアームと、前記第1のアームに支持される第1の揉み玉と、前記第2のアームに支持される第2の揉み玉とを備える。
上記マッサージ機は被施療者に不快感を与えにくい。
実施の形態1のマッサージ機の斜視図。 図1のマッサージ機のブロック図。 図1の施療ユニットの斜視図。 図3の施療ユニットの側面図。 図1のマッサージ機の使用状態の一例を示す動作図。 図5から所定の時間が経過した状態の一例を示す動作図。 図1のマッサージ機の使用状態の別の一例を示す動作図。 実施の形態2のマッサージ機のブロック図。 変形例の施療ユニットの側面図。 図9のマッサージ機の使用状態の一例を示す動作図。 変形例の施療ユニットの側面図。
(マッサージ機が取り得る形態の一例)
〔1〕本発明に従うマッサージ機の一形態は、背もたれ内に設けられ、前記背もたれの高さ方向において前記背もたれに対して移動可能な施療ブロックと、前記施療ブロックにより駆動されることにより前記施療ブロックに対して回転する第1のアームと、前記第1のアームの下方に設けられ、前記第1のアームに対する回転および変位の少なくとも一方の動作が可能な状態で前記第1のアームに支持される第2のアームと、前記第1のアームに支持される第1の揉み玉と、前記第2のアームに支持される第2の揉み玉とを備える。
上記マッサージ機は第2のアームが第1のアームに対して動作することにより、第2の揉み玉が第1の揉み玉に対して前後方向に移動する。このため、施療ブロックが背もたれに対して下方に移動する過程において第2の揉み玉が被施療者の腸骨に乗り上げた場合、第2の揉み玉がその腸骨の形状に沿って後方に移動するように第2のアームが第1のアームに対して動作する。このため、第2の揉み玉と被施療者との接触による力が緩衝され、第2の揉み玉が被施療者に強く接触しにくい。このように、上記マッサージ機は被施療者に不快感を与えにくい。
〔2〕前記マッサージ機の一例によれば、前記施療ブロックに対する回転が可能な状態で前記施療ブロックに支持され、自身に対する回転が可能な状態で前記第1のアームを支持する基礎アームをさらに備える。
上記マッサージ機によれば、基礎アームが施療ブロックに対して回転することにより第1の揉み玉の前後方向の位置が決められる。このため、第1のアームが施療ブロックに対する回転が可能な状態で施療ブロックに支持され、第1のアームが施療ブロックに対して回転することにより第1の揉み玉の前後方向の位置が決められる場合と比較して、前後方向における第1の揉み玉の移動範囲が広い。このため、第1の揉み玉により多様なマッサージ動作を形成できる。
〔3〕本発明に従うマッサージ機の別の一形態は、背もたれ内に設けられ、前記背もたれの高さ方向において前記背もたれに対して移動可能な施療ブロックと、前記施療ブロックに対する回転が可能な状態で前記施療ブロックに支持される基礎アームと、前記基礎アームに対する回転が可能な状態で前記基礎アームに支持される第1のアームと、前記第1のアームの下方に設けられ、前記第1のアームに対する回転および変位の少なくとも一方の動作が可能な状態で前記基礎アームに支持される第2のアームと、前記第1のアームに支持される第1の揉み玉と、前記第2のアームに支持される第2の揉み玉とを備える。上記マッサージ機によれば、上記〔1〕および〔2〕のマッサージ機により得られる効果と実質的に同じ効果が得られる。
〔4〕前記マッサージ機の一例によれば、前記第2のアームは前記第1のアームに対する回転が可能な状態で前記第1のアームに支持され、前記基礎アームに対する前記第1のアームの回転中心である第1の回転中心と、前記第1のアームに対する前記第2のアームの回転中心である第2の回転中心とが異なる位置に設けられる。
第1の回転中心と第2の回転中心とが同じ位置に設けられる場合、例えば第1のアーム、第2のアーム、および、基礎アームが1つの軸に支持される。この場合、第1の揉み玉および第2の揉み玉に作用する荷重がその1つの軸に集中し、軸の劣化が促進されるおそれがある。一方、上記マッサージ機によれば、第1のアームが基礎アームに対する回転が可能な状態で第1のアームと基礎アームとを連結する軸と、第2のアームが第1のアームに対する回転が可能な状態で第2のアームと第1のアームとを連結する軸とが異なる。このため、第1の揉み玉および第2の揉み玉に作用する荷重が分散し、軸の劣化が促進されるおそれが低減される。
〔5〕前記マッサージ機の一例によれば、前記第2の回転中心は前記第1の回転中心よりも前方に設けられる。
上記マッサージ機によれば、第2の回転中心が第1の回転中心よりも後方に設けられる場合と比較して第2のアームの長さを短く設定できる。このため、マッサージ機の構成の簡素化に貢献できる。
〔6〕前記マッサージ機の一例によれば、前記第2の揉み玉が前方に移動するように前記第2のアームに力を与える弾性部材をさらに備える。
上記マッサージ機によれば、第1のアームに対する第2のアームの動作が弾性部材により形成される。このため、第2のアームを動作させるためのアクチュエーターを搭載する必要がなく、マッサージ機の構成が簡素化される。
〔7〕前記マッサージ機の一例によれば、前記弾性部材は第1の端部および第2の端部を含み、前記第1のアームは前記第1の端部が取り付けられる第1の取付部を含み、前記第2のアームは前記第2の端部が取り付けられる第2の取付部を含む。
上記マッサージ機によれば、第1の取付部が第1のアームに設けられるため、第1の取付部が例えば施療ブロックに設けられる場合と比較して第1の取付部と第2の取付部との距離が短い。すなわち、弾性部材の長さを短く設定できる。このため、マッサージ機の構成の簡素化に貢献できる。
〔8〕前記マッサージ機の一例によれば、前記弾性部材は引張ばねであり、前記第2の取付部は前記第2の回転中心に対して前記第2の揉み玉とは反対側に設けられる。
弾性部材が例えば圧縮ばねであり、第2の取付部が第2の回転中心に対して第2の揉み玉側に設けられる場合、弾性部材を配置するスペースを確保しにくい。これは、第2のアームのうちの第2の回転中心よりも第2の揉み玉側において、その後方のスペースに施療ブロックの構成要素が集合していることが関係している。一方、上記マッサージ機によれば、上記〔8〕のとおり第2の取付部が設けられるため、弾性部材を配置しやすい。
〔9〕前記マッサージ機の一例によれば、前記第2の揉み玉に作用する荷重を検出する荷重検出部と、前記第2のアームを前記第1のアームに対して動作させるアクチュエーターと、前記荷重検出部により検出された前記荷重に基づいて前記アクチュエーターを制御する制御装置とをさらに備える。
上記マッサージ機によれば、第2の揉み玉に作用する荷重に基づいて第2の揉み玉が第1の揉み玉に対して前後方向に移動するようにアクチュエーターが制御される。第2の揉み玉に作用する荷重は第2の揉み玉が被施療者に接触する強さと相関を有する。すなわち、第2の揉み玉が被施療者に接触する強さに応じて前後方向における第2の揉み玉の位置が決められる。このため、施療ブロックが背もたれに対して下方に移動する過程において第2の揉み玉が被施療者の腸骨に乗り上げたとしても、そのときの第2の揉み玉に作用する荷重に基づいてアクチュエーターが制御され、第2の揉み玉がその腸骨の形状に沿って後方に移動する。このため、第2の揉み玉と被施療者との接触による力が緩衝され、第2の揉み玉が被施療者に強く接触しにくい。このように、上記マッサージ機は被施療者に不快感を与えにくい。
〔10〕前記マッサージ機の一例によれば、前記制御装置は前記荷重検出部により検出された前記荷重が所定の荷重以上の場合、前記第2の揉み玉が後方に移動するように前記アクチュエーターを制御する。
上記マッサージ機によれば、上記〔10〕のとおりアクチュエーターが制御されるため、第2の揉み玉に作用する荷重が所定の荷重よりも大きくなりにくい。このため、第2の揉み玉が被施療者に強く接触するおそれが低減される。
〔11〕前記マッサージ機の一例によれば、前記制御装置は前記荷重検出部により検出された前記荷重が大きいほど前記第2の揉み玉の移動速度が高くなるように前記アクチュエーターを制御する。
第2の揉み玉の移動速度が一定である場合、第2の揉み玉に作用する荷重の大きさによっては第2の揉み玉と被施療者との接触による力を緩衝しきれず、第2の揉み玉が被施療者に一時的に強く接触することがある。一方、上記マッサージ機によれば、上記〔11〕のとおりアクチュエーターが制御されるため、第2の揉み玉に作用する荷重が大きい場合であっても第2の揉み玉と被施療者との接触による力が緩衝されやすい。このため、第2の揉み玉が被施療者に強く接触するおそれが一層低減される。
〔12〕前記マッサージ機の一例によれば、前記第1の揉み玉が最も後方に位置するように前記第1のアームが回転し、前記第2の揉み玉が最も後方に位置するように前記第2のアームが動作した状態において、前記第2の揉み玉が前記第1の揉み玉よりも後方に位置するように前記第2のアームが構成される。
上記マッサージ機によれば、第2の揉み玉が被施療者に与える力が第1の揉み玉よりも小さい状態が維持されやすい。このため、上記マッサージ機は被施療者に不快感を一層与えにくい。
(実施の形態1)
図1はマッサージ機1の外観である。マッサージ機1は例えば床面等の設置面(図示略)に設置され、商用電源(図示略)から供給される電力により駆動する。マッサージ機1は、椅子10、施療装置20、コントローラー80、および、制御装置90を備える。
椅子10の機能は身体を支持することである。椅子10は、座11、座11の後方に配置される背もたれ12、座11の側部に配置される一対の肘掛け13、および、座11の前方に配置されるオットマン14を含む。背もたれ12は開口12Aを含む。開口12Aは背もたれ12の正面に形成され、カバー12Bにより覆われている。背もたれ12は例えば座11との接続部分を軸として回転可能に座11に取り付けられている。オットマン14は例えば座11との接続部分を軸として回転可能に座11に取り付けられている。
施療装置20の機能は各種のマッサージ動作を形成することである。施療装置20は、施療ブロック21、一対のレール27、および、複数の揉み玉41、51を含む施療ユニット30を備える。
施療ブロック21の機能は施療ユニット30を駆動することである。施療ブロック21は背もたれ12内に設けられ、複数の機械要素により構成される。施療ブロック21はレール27に沿って移動可能にレール27に取り付けられる。レール27は背もたれ12内に設けられ、背もたれ12の高さ方向に伸びている。すなわち、施療ブロック21は背もたれ12の高さ方向において背もたれ12に対して移動可能である。
施療ユニット30は、一対の第1の揉み玉ユニット40、一対の第2の揉み玉ユニット50、および、一対の基礎アーム60を含む。
各第1の揉み玉ユニット40は椅子10の幅方向における中心線に対して線対称の関係を有する。第1の揉み玉ユニット40は第1の揉み玉41および第1のアーム42を含む。第1の揉み玉41の機能は身体を施療することである。第1の揉み玉41が身体に接触することにより身体が施療される。第1の揉み玉41は例えば第1のアーム42の先端に取り付けられる。第1のアーム42の機能は第1の揉み玉41を支持することである。第1のアーム42は例えば基礎アーム60に回転可能に支持される。
各第2の揉み玉ユニット50は椅子10の幅方向における中心線に対して線対称の関係を有する。第2の揉み玉ユニット50は第2の揉み玉51および第2のアーム52を含む。第2の揉み玉51の機能は身体を施療することである。第2の揉み玉51が身体に接触することにより身体が施療される。第2の揉み玉51は背もたれ12の高さ方向において第1の揉み玉41よりも下方に配置される。第2の揉み玉51は例えば第2のアーム52の先端に取り付けられる。第2のアーム52の機能は第2の揉み玉51を支持することである。第2のアーム52は第1のアーム42の下方に設けられ、第1のアーム42に対する回転が可能な状態で第1のアーム42に支持される。
各基礎アーム60は椅子10の幅方向における中心線に対して線対称の関係を有する。基礎アーム60の機能は揉み玉ユニット40、50を支持することである。基礎アーム60は施療ブロック21に対する回転が可能な状態で施療ブロック21に支持される。基礎アーム60は例えば自身に対する回転が可能な状態で第1のアーム42を支持する。
コントローラー80の機能はマッサージ機1の動作に関する情報等を入力および出力することである。コントローラー80は例えばマッサージ機1の電源のオンおよびオフを切り替えるための電源ボタン(図示略)等を含む。コントローラー80は制御装置90と電気的に接続されている。コントローラー80は入力された情報を制御装置90に出力する。制御装置90の機能はコントローラー80から入力された情報に基づいて施療ブロック21を制御することである。制御装置90は例えば座11の内部に設けられる。
図2はマッサージ機1の電気的な接続関係を示す。施療ブロック21は、基礎部分22、上下駆動部23、幅駆動部24、強弱駆動部25、および、叩き駆動部26を含む。基礎部分22の機能は各駆動部23〜26を支持することである。基礎部分22は複数の機械要素の集合体であり、施療ブロック21の基本的な骨格を形成している。
上下駆動部23の機能は背もたれ12(図1参照)の高さ方向において各揉み玉41、51を背もたれ12に対して移動させることである。上下駆動部23は、椅子10(図1参照)の幅方向に伸びる第1の回転軸(図示略)、および、複数の歯車を介して第1の回転軸に接続されるアクチュエーターであるモーター23Aを含む。第1の回転軸は例えば基礎部分22に回転可能に支持されている。第1の回転軸には複数のピニオン(図示略)が形成されている。このピニオンはレール27(図1参照)上を移動できるようにレール27に形成されているラック(図示略)に噛み合わせられている。制御装置90がモーター23Aを回転させることにより施療ブロック21がレール27に沿って移動し、各揉み玉41、51が背もたれ12の高さ方向に一体的に移動する。
幅駆動部24の機能は椅子10の幅方向において各揉み玉41、51を椅子10に対して移動させることである。幅駆動部24は、椅子10の幅方向に伸びる第2の回転軸(図示略)、および、複数の歯車を介して第2の回転軸に接続されるアクチュエーターであるモーター24Aを含む。第2の回転軸は例えばボールねじであり、一対のねじ軸および一対のナットを含む。一方の基礎アーム60は一方のナットに取り付けられる。他方の基礎アーム60は他方のナットに取り付けられる。制御装置90がモーター24Aを回転させることにより各ナットがねじ軸に対して移動し、各基礎アーム60が椅子10の幅方向に移動する。このため、各揉み玉41、51が椅子10の幅方向に移動する。なお、一方の揉み玉41、51および他方の揉み玉41、51は椅子10の幅方向において互いに反対方向に移動する。
強弱駆動部25の機能は椅子10の前後方向において各揉み玉41、51を椅子10に対して移動させることである。強弱駆動部25は、椅子10の幅方向に伸びる第3の回転軸25B(図3参照)、複数の歯車を介して第3の回転軸25Bに回転を伝達するための第4の回転軸(図示略)、および、複数の歯車を介して第4の回転軸に接続されるアクチュエーターであるモーター25Aを含む。各基礎アーム60は例えば第3の回転軸25Bに固定されている。第3の回転軸25Bは例えば基礎部分22に回転可能に支持されている。制御装置90がモーター25Aを回転させることにより第4の回転軸および複数の歯車を介して第3の回転軸25Bが回転し、基礎アーム60が第3の回転軸25Bまわりに回転する。このため、強弱駆動部25により駆動されることにより第1のアーム42が施療ブロック21に対して回転し、各揉み玉41、51が第3の回転軸25Bまわりに一体的に回転する。すなわち、各揉み玉41、51が椅子10の前後方向に移動し、各揉み玉41、51が身体を接触する強さが調節される。
叩き駆動部26の機能は第1の揉み玉41に叩きマッサージ動作を形成させることである。叩き駆動部26は、各第1のアーム42に固定される一対の揺動軸26B(図3参照)、偏心回転するクランク軸(図示略)、クランク軸と揺動軸26Bとを接続する一対のリンク(図示略)、および、複数の歯車を介してクランク軸に接続されるアクチュエーターであるモーター26Aを含む。リンクは例えばクランク軸の回転運動を往復直線運動に変換し、その運動を揺動軸26Bに伝達する。
第1の揉み玉ユニット40は基礎アーム60に対する第1のアーム42の回転中心である第1の回転中心RC1(図3参照)と同軸の第1の支持軸43(図3参照)をさらに含む。第1の支持軸43の機能は第1のアーム42が基礎アーム60に対して回転できるように第1のアーム42と基礎アーム60とを連結することである。すなわち、第1のアーム42は第1の支持軸43を介して基礎アーム60に回転可能に支持される。このため、制御装置90がモーター26Aを回転させることによりクランク軸およびリンクを介して揺動軸26Bが往復直線運動を形成し、第1のアーム42が揺動するように第1の支持軸43まわりに回転する。すなわち、第1の揉み玉41により叩きマッサージ動作が形成される。
図3は施療ユニット30の具体的な構成を示す。第2の揉み玉ユニット50は第1のアーム42に対する第2のアーム52の回転中心である第2の回転中心RC2と同軸の第2の支持軸53をさらに含む。第2の支持軸53の機能は第2のアーム52が第1のアーム42に対して回転できるように第2のアーム52と第1のアーム42とを連結することである。すなわち、第2のアーム52は第2の支持軸53を介して第1のアーム42に回転可能に支持される。
第2の回転中心RC2は第1の回転中心RC1と互いに異なる位置に設けられる。具体的には、第2の回転中心RC2は椅子10(図1参照)の前後方向において第1の回転中心RC1よりも前方に設けられる。すなわち、第2の支持軸53は椅子10の前後方向において第1の支持軸43よりも前方に設けられる。
施療ユニット30は弾性部材70をさらに含む。弾性部材70の機能は椅子10の前後方向において第2の揉み玉51が第1の揉み玉41に対して前方に移動するように第2のアーム52に力を与えることである。弾性部材70は例えば引張ばねであり、第1の端部70Aおよび第2の端部70Bを含む。第1のアーム42は弾性部材70の第1の端部70Aが取り付けられる第1の取付部44を含む。第2のアーム52は弾性部材70の第2の端部70Bが取り付けられる第2の取付部54を含む。第2の取付部54は例えば第2の回転中心RC2に対して第2の揉み玉51とは反対側に設けられる。弾性部材70は椅子10の前後方向において第2の取付部54を第1の取付部44側に引っ張る力を第2のアーム52に与える。
図4は第2の揉み玉ユニット50の動作を示す。なお、図4は第1の揉み玉41が最も後方に位置するように第1のアーム42が回転した状態を示している。
施療ユニット30はストッパー45をさらに備える。ストッパー45の機能は第1のアーム42に対する第2のアーム52の回転可能な範囲を規制することである。ストッパー45は例えば第1のアーム42に設けられ、第2のアーム52に形成される凹部52Aにより囲まれている。ストッパー45が第2のアーム52の凹部52Aの一部と接触することにより、第1のアーム42に対する第2のアーム52の一方の回転が規制される。ストッパー45が第2のアーム52の凹部52Aの別の一部と接触することにより、第1のアーム42に対する第2のアーム52の他方の回転が規制される。
第2のアーム52は第2の揉み玉51に作用する荷重に応じて第1のアーム42に対して回転する。第2の揉み玉51に作用する荷重は例えば身体に接触した第2の揉み玉51が身体から受ける反力である。弾性部材70は第2のアーム52が第1のアーム42に対して回転することにより伸縮する。
第2の揉み玉51に作用する荷重が実質的に0である場合、椅子10(図1参照)の前後方向において第2の揉み玉51は最も前方に位置する。このとき、ストッパー45は第2のアーム52の凹部52Aの一部と接触している。すなわち、弾性部材70が最も収縮した状態を形成する。なお、図4の実線は第2の揉み玉51が最も前方に位置するように第2のアーム52が回転した状態を示す。
第2の揉み玉51に作用する荷重が大きくなるにつれて、椅子10の前後方向において第2の揉み玉51が第1の揉み玉41に対して後方に移動する。第2の揉み玉51に作用する荷重が所定の荷重を超過した場合、椅子10の前後方向において第2の揉み玉51は最も後方に位置する。このとき、ストッパー45は第2のアーム52の凹部52Aの別の一部と接触している。すなわち、弾性部材70が最も伸展した状態を形成する。所定の荷重は弾性部材70の弾性係数に依存する。なお、図4の二点鎖線は第2の揉み玉51が最も後方に位置するように第2のアーム52が回転した状態を示す。
第2の揉み玉51に作用する荷重が小さくなるにつれて、弾性部材70の弾性力により椅子10の前後方向において第2の揉み玉51が第1の揉み玉41に対して前方に移動する。このように、第2の揉み玉51に作用する荷重に応じて弾性部材70が伸縮するとともに、椅子10の前後方向において第2の揉み玉51が第1の揉み玉41に対して移動する。
図4に示されるとおり、第1の揉み玉41が最も後方に位置するように第1のアーム42が回転し、第2の揉み玉51が最も後方に位置するように第2のアーム52が回転した状態において、第2の揉み玉51が第1の揉み玉41よりも後方に位置するように第2のアーム52が構成される。また、第1の揉み玉41が最も後方に位置するように第1のアーム42が回転し、第2の揉み玉51が最も前方に位置するように第2のアーム52が回転した状態において、背もたれ12(図1参照)の高さ方向に伸びるように第2のアーム52が構成される。
図5〜図7を参照して、マッサージ機1の作用について説明する。
マッサージ機1を使用する被施療者Hは、コントローラー80の電源ボタンを操作することによりマッサージ機1の電源をオンに設定する。電源がオンに設定されることにより、マッサージ機1はコントローラー80から入力された情報に基づいて各種のマッサージ動作が形成されるように施療ブロック21を制御する。以下では、マッサージ動作の一例を説明する。
図5に示されるように、マッサージ機1の制御装置90は例えば背もたれ12の高さ方向において施療ユニット30が上方から下方に向けて移動するように施療ブロック21を制御する。具体的には、例えば各揉み玉41、51と被施療部位である被施療者Hの背中とが接触するように強弱駆動部25が制御され、各揉み玉41、51が移動しながら被施療者Hの背中を施療するように各種の施療ブロック21が制御される。これにより、被施療者Hの背中が施療されながら伸ばされる。なお、このマッサージ動作では、例えば第1の揉み玉41が最も後方に位置するように第1のアーム42が回転した状態、または、それに近い状態が形成されるように強弱駆動部25が制御される。
図6に示されるように、施療ユニット30が背もたれ12に対して下方に移動する過程において、第2の揉み玉51が被施療者Hの腸骨Iに乗り上げる。このとき、第2の揉み玉51に作用する荷重が大きくなり、椅子10の前後方向において第2の揉み玉51がその腸骨Iの形状に沿って後方に移動するように第2のアーム52が第1のアーム42に対して回転する。このため、第2の揉み玉51と被施療者Hとの接触による力が緩衝され、第2の揉み玉51が被施療者Hの腸骨Iに乗り上げたとしても第2の揉み玉51が被施療者Hに強く接触しにくい。
図7に示されるように、制御装置90は例えば施療ユニット30が被施療部位である被施療者Hの首元および肩等を施療するように施療ブロック21を制御する。具体的には、例えば第1の揉み玉41が首元またはその周辺と接触し、第2の揉み玉51が肩甲骨またはその周辺と接触するように強弱駆動部25が制御され、各揉み玉41、51が首元および肩等を施療するように各種の施療ブロック21が制御される。これにより、首元および肩等を揉むようなマッサージ感が被施療者Hに与えられる。なお、このマッサージ動作では、例えば第1の揉み玉41が最も前方に位置するように第1のアーム42が回転した状態、または、それに近い状態が形成されるように強弱駆動部25が制御される。
このマッサージ動作において第2の揉み玉51に作用する荷重が大きくなった場合、椅子10の前後方向において第2の揉み玉51が後方に移動するように第2のアーム52が第1のアーム42に対して回転する。このため、第2の揉み玉51と被施療者Hとの接触による力が緩衝され、第2の揉み玉51が被施療者Hに強く接触しにくい。
このように、マッサージ機1は第2の揉み玉51に作用する荷重に応じて第2の揉み玉51が第1の揉み玉41に対して移動するため、第2の揉み玉51が被施療者Hに強く接触しにくい。このため、マッサージ機1は被施療者Hに不快感を与えにくい。
実施の形態1によれば、さらに以下の効果が得られる。
(1)マッサージ機1によれば、第1のアーム42が基礎アーム60に回転可能に支持され、基礎アーム60が施療ブロック21に回転可能に支持される。このため、基礎アーム60が施療ブロック21に対して回転することにより第1の揉み玉41の前後方向の位置が決められる。このため、第1のアーム42が施療ブロック21に回転可能に支持され、第1のアーム42が施療ブロック21に対して回転することにより第1の揉み玉41の前後方向の位置が決められる場合と比較して、前後方向における第1の揉み玉41の移動範囲が広い。このため、第1の揉み玉41により多様なマッサージ動作を形成できる。
(2)第1の回転中心RC1と第2の回転中心RC2とが同じ位置に設けられる場合、例えば第1のアーム42、第2のアーム52、および、基礎アーム60が1つの軸に支持される。この場合、第1の揉み玉41および第2の揉み玉51に作用する荷重がその1つの軸に集中し、軸の劣化が促進されるおそれがある。一方、マッサージ機1によれば、第1の回転中心RC1と第2の回転中心RC2とが異なる位置に設けられる。すなわち、マッサージ機1は第1のアーム42を支持する第1の支持軸43および第2のアーム52を支持する第2の支持軸53を備える。このため、揉み玉41、51に作用する荷重が分散し、各支持軸43、53の劣化が促進されるおそれが低減される。
(3)マッサージ機1によれば、第2の回転中心RC2が椅子10の前後方向において第1の回転中心RC1よりも前方に設けられる。このため、第2の回転中心RC2が第1の回転中心RC1よりも後方に設けられる場合と比較して、第2のアーム52の長さを短く設定できる。このため、マッサージ機1の構成の簡素化に貢献できる。
(4)マッサージ機1によれば、第1の揉み玉41が最も後方に位置するように第1のアーム42が回転し、第2の揉み玉51が最も後方に位置するように第2のアーム52が回転した状態において、第2の揉み玉51が第1の揉み玉41よりも後方に位置するように第2のアーム52が構成される。この第2のアーム52の構成によれば、第2の揉み玉51が被施療者Hに与える力が第1の揉み玉41よりも小さい状態が維持されやすい。このため、マッサージ機1は被施療者Hに不快感を一層与えにくい。
(5)マッサージ機1によれば、第1のアーム42に対する第2のアーム52の回転が弾性部材70により形成される。このため、第2のアーム52を回転させるためのアクチュエーターを搭載する必要がなく、マッサージ機1の構成が簡素化される。
(6)マッサージ機1によれば、第1の取付部44が第1のアーム42に設けられるため、第1の取付部44が例えば施療ブロック21に設けられる場合と比較して第1の取付部44と第2の取付部54との距離が短い。すなわち、弾性部材70の長さを短く設定できる。このため、マッサージ機1の構成の簡素化に貢献できる。
(7)弾性部材70が例えば圧縮ばねであり、第2の取付部54が第2の回転中心RC2に対して第2の揉み玉51側に設けられる場合、弾性部材70を配置するスペースを確保しにくい。これは、第2のアーム52のうちの第2の回転中心RC2よりも第2の揉み玉51側において、その後方のスペースに揺動軸26B等の施療ブロック21の構成要素が集合していることが関係している。一方、マッサージ機1によれば、弾性部材70が引張ばねであり、第2の取付部54が第2の回転中心RC2に対して第2の揉み玉51とは反対側に設けられるため、弾性部材70を配置しやすい。
(8)マッサージ機1によれば、第1の揉み玉41が最も後方に位置するように第1のアーム42が回転し、第2の揉み玉51が最も前方に位置するように第2のアーム52が回転した状態において、背もたれ12の高さ方向に伸びるように第2のアーム52が構成される。この第2のアーム52の構成によれば、上記状態において第2の揉み玉51が被施療者Hに接触した場合に第2の揉み玉51が被施療者Hから受ける力の方向と、第2の揉み玉51が移動する方向とのずれが小さい。このため、上記状態において第2の揉み玉51が被施療者Hに強く接触した場合、椅子10の前後方向において第2の揉み玉51が後方に移動しやすい。このため、上記状態において第2の揉み玉51が被施療者Hに強く接触するおそれが一層低減される。
(実施の形態2)
実施の形態2のマッサージ機1は以下に説明する点において実施の形態1のマッサージ機1と相違し、その他の点において実施の形態1のマッサージ機1と実質的に同じ構成を備える。なお、実施の形態2のマッサージ機1の説明は実施の形態1のマッサージ機1と共通する構成に同一の符号を付し、その構成の説明の一部または全部を省略する。
図8はマッサージ機1の電気的な接続関係を示す。なお、実施の形態2のマッサージ機1は実施の形態1のマッサージ機1から弾性部材70等を省略している。
マッサージ機1は2つの荷重検出部100をさらに備える。荷重検出部100の機能は第2の揉み玉51に作用する荷重を検出することである。荷重検出部100の一例は歪センサーである。一方の荷重検出部100は例えば一方の第2のアーム52に取り付けられる。他方の荷重検出部100は例えば他方の第2のアーム52に取り付けられる。荷重検出部100は制御装置90と電気的に接続されている。各荷重検出部100は検出した荷重に関する情報を制御装置90に出力する。
施療ブロック21は一対の回転駆動部28をさらに含む。回転駆動部28の機能は椅子10(図1参照)の前後方向において第2の揉み玉51を第1の揉み玉41に対して移動させることである。回転駆動部28は、第2の支持軸53(図3参照)、および、複数の歯車等を介して第2の支持軸53と接続されるアクチュエーターであるモーター28Aを含む。制御装置90がモーター28Aを回転させることにより複数の歯車等を介して第2の支持軸53が回転し、第2のアーム52が第1のアーム42に対して回転する。このため、第2の揉み玉51が椅子10の前後方向に移動する。
制御装置90は各荷重検出部100により検出された荷重に基づいて回転駆動部28を制御する。具体的には、制御装置90は荷重検出部100から入力された情報に基づいて第2の揉み玉51に作用する荷重が所定の荷重以上であると判定した場合、椅子10の前後方向においてその第2の揉み玉51が後方に移動するように対応するモーター28Aを制御する。所定の荷重は例えば制御装置90のメモリ(図示略)に予め記憶されている。一方、椅子10の前後方向において第2の揉み玉51が後方に移動するようにモーター28Aを制御した後において、第2の揉み玉51に作用する荷重と所定の荷重との差が開いた場合、制御装置90は例えば椅子10の前後方向においてその第2の揉み玉51が前方に移動するように対応するモーター28Aを制御する。
制御装置90はさらに、荷重検出部100により検出された荷重が大きいほど第2の揉み玉51の移動速度が高くなるようにモーター28Aを制御する。第2の揉み玉51に作用する荷重と第2の揉み玉51の移動速度との関係は、例えば制御装置90のメモリに予め記憶されている。
実施の形態2によれば、実施の形態1により得られる(1)〜(4)の効果に加えて、さらに以下の効果が得られる。
(9)マッサージ機1によれば、第2の揉み玉51に作用する荷重に基づいて第2の揉み玉51が第1の揉み玉41に対して前後方向に移動するようにモーター28Aが制御される。第2の揉み玉51に作用する荷重は第2の揉み玉51が被施療者Hに接触する強さと相関を有する。すなわち、第2の揉み玉51が被施療者Hに接触する強さに応じて前後方向における第2の揉み玉51の位置が決められる。このため、施療ユニット30が背もたれ12に対して下方に移動する過程において第2の揉み玉51が被施療者Hの腸骨Iに乗り上げたとしても、そのときの第2の揉み玉51に作用する荷重に基づいてモーター28Aが制御され、第2の揉み玉51がその腸骨Iの形状に沿って後方に移動する。このため、第2の揉み玉51と被施療者Hとの接触による力が緩衝され、第2の揉み玉51が被施療者Hに強く接触しにくい。このように、マッサージ機1は被施療者Hに不快感を与えにくい。
(10)マッサージ機1の制御装置90は荷重検出部100により検出された荷重が所定の荷重以上の場合、椅子10の前後方向において第2の揉み玉51が後方に移動するようにモーター28Aを制御する。このため、第2の揉み玉51に作用する荷重が所定の荷重よりも大きくなりにくい。このため、第2の揉み玉51が被施療者Hに強く接触するおそれが低減される。
(11)第2の揉み玉51の移動速度が一定である場合、第2の揉み玉51に作用する荷重の大きさによっては第2の揉み玉51と被施療者Hとの接触による力を緩衝しきれず、第2の揉み玉51が被施療者Hに一時的に強く接触することがある。一方、マッサージ機1によれば、荷重検出部100により検出された荷重が大きいほど第2の揉み玉51の移動速度が高くなるようにモーター28Aが制御されるため、第2の揉み玉51に作用する荷重が大きい場合であっても第2の揉み玉51と被施療者Hとの接触による力が緩衝されやすい。このため、第2の揉み玉51が被施療者Hに強く接触するおそれが一層低減される。
(変形例)
上記各実施の形態に関する説明は本発明に従うマッサージ機が取り得る形態の例示であり、その形態を制限することを意図していない。本発明に従うマッサージ機は上記各実施の形態以外に例えば以下に示される各実施の形態の変形例、および、相互に矛盾しない少なくとも2つの変形例が組み合わせられた形態を取り得る。
・実施の形態1の変形例のマッサージ機1によれば、図9に示されるとおり第1の揉み玉41が最も後方に位置するように第1のアーム42が回転し、第2の揉み玉51が最も前方に位置するように第2のアーム52が回転した状態において、椅子10の前後方向に伸びるように第2のアーム52が構成される。第1のアーム42が伸びる方向と第2のアーム52が伸びる方向とにより形成される小さい方の角度は、例えば90°またはそれに近い角度である。なお、図9の実線は第2の揉み玉51が最も前方に位置するように第2のアーム52が回転した状態を示し、二点鎖線は第2の揉み玉51が最も後方に位置するように第2のアーム52が回転した状態を示す。
図10に示されるとおり、マッサージ機1の制御装置90は例えば施療ユニット30が被施療部位である被施療者Hの首元および肩等を施療するように施療ブロック21を制御する。このマッサージ動作では、例えば第1の揉み玉41が最も前方に位置するように第1のアーム42が回転した状態、または、それに近い状態が形成されるように強弱駆動部25が制御される。第2のアーム52の構成によれば、上記状態において第2の揉み玉51が被施療者Hに接触した場合に第2の揉み玉51が被施療者Hから受ける力の方向と、第2の揉み玉51が移動する方向とのずれが小さい。このため、上記状態において第2の揉み玉51が被施療者Hに強く接触した場合、椅子10の前後方向において第2の揉み玉51が後方に移動しやすい。このため、上記状態において第2の揉み玉51が被施療者Hに強く接触するおそれが一層低減される。
・実施の形態1の変形例の第1の取付部44は基礎アーム60に設けられる。別の変形例の第1の取付部44は施療ブロック21に設けられる。
・実施の形態1の弾性部材70が引張ばねであるか否かは任意に変更可能である。一例によれば、弾性部材70は圧縮ばねである。この変形例では、第2の取付部54は例えば第2の回転中心RC2に対して第2の揉み玉51側に設けられる。この変形例によれば、弾性部材70は椅子10の前後方向において第2の取付部54を第1の取付部44とは反対側に押す力を第2のアーム52に与える。
・実施の形態2の制御装置90が荷重検出部100により検出された荷重が大きいほど第2の揉み玉51の移動速度が高くなるようにモーター28Aを制御するか否かは任意に変更可能である。一例によれば、制御装置90は荷重検出部100により検出された荷重が所定の荷重以上の場合、第2の揉み玉51の移動速度が一定となるようにモーター28Aを制御する。
・実施の形態2の荷重検出部100の数は任意に変更可能である。一例によれば、マッサージ機1は一方の第2のアーム52に取り付けられる1つの荷重検出部100を備える。この変形例では、制御装置90は1つの荷重検出部100により検出された荷重に基づいて、椅子10の前後方向において各第2の揉み玉51が一体的に移動するように回転駆動部28を制御する。別の一例によれば、マッサージ機1は3つ以上の荷重検出部100を備える。
・実施の形態2の荷重検出部100が歪センサーであるか否かは任意に変更可能である。一例によれば、荷重検出部100は圧力センサーである。
・実施の形態2の荷重検出部100が第2のアーム52に取り付けられるか否かは任意に変更可能である。一例によれば、荷重検出部100は第2の揉み玉51に取り付けられる。別の一例によれば、荷重検出部100は第2の支持軸53に取り付けられる。
・変形例のマッサージ機1によれば、図11に示されるとおり第2のアーム52が第1のアーム42に対する回転が可能な状態で基礎アーム60に支持される。この変形例によれば、第2のアーム52が第1のアーム42に対する回転が可能な状態で第1のアーム42に支持される構成と実質的に同じ効果が得られる。
・第1の揉み玉41が最も後方に位置するように第1のアーム42が回転し、第2の揉み玉51が最も後方に位置するように第2のアーム52が回転した状態において、第2の揉み玉51が第1の揉み玉41よりも後方に位置するように第2のアーム52が構成されるか否かは任意に変更可能である。一例によれば、上記状態において第2の揉み玉51が第1の揉み玉41と椅子10の前後方向において実質的に同じ位置に存在するように第2のアーム52が構成される。別の一例によれば、上記状態において第2の揉み玉51が第1の揉み玉41よりも前方に位置するように第2のアーム52が構成される。
・椅子10の前後方向において第2の回転中心RC2が第1の回転中心RC1よりも前方に設けられるか否かは任意に変更可能である。一例によれば、椅子10の前後方向において第2の回転中心RC2は第1の回転中心RC1よりも後方に設けられる。別の一例によれば、椅子10の前後方向において第2の回転中心RC2は第1の回転中心RC1と実質的に同じ位置に設けられる。
・第2の回転中心RC2が第1の回転中心RC1と互いに異なる位置に設けられるか否かは任意に変更可能である。一例によれば、第2の回転中心RC2は第1の回転中心RC1と同軸に存在する。この変形例によれば、第1の支持軸43および第2の支持軸53は例えば1つの軸により構成される。
・変形例のマッサージ機1によれば、施療ユニット30から基礎アーム60が省略される。この変形例によれば、第1のアーム42は例えば施療ブロック21に対する回転が可能な状態で施療ブロック21に支持される。
・第2のアーム52が第1のアーム42に対する回転が可能な状態で第1のアーム42に支持されるか否かは任意に変更可能である。一例によれば、第2のアーム52は第1のアーム42に対する変位が可能な状態で第1のアーム42に支持される。具体的には、第2のアーム52は例えば椅子10の前後方向において第1のアーム42にスライド可能に支持される。このため、第2のアーム52が第1のアーム42に対して変位することにより、第2の揉み玉51が第1の揉み玉41に対して椅子10の前後方向に移動する。この変形例における弾性部材70は例えば圧縮ばねである。別の一例によれば、第2のアーム52は第1のアーム42に対する回転および変位の両方の動作が可能な状態で第1のアーム42に支持される。
・変形例のマッサージ機1によれば、幅駆動部24、強弱駆動部25、および、叩き駆動部26のうちの少なくとも1つの駆動部が施療ブロック21から省略される。
・変形例のマッサージ機1によれば、肘掛け13およびオットマン14の少なくとも一方が椅子10から省略される。
本発明に従うマッサージ機は家庭用および業務用をはじめとする各種のマッサージ機に利用できる。
1 :マッサージ機
12 :背もたれ
21 :施療ブロック
28A :モーター(アクチュエーター)
41 :第1の揉み玉
42 :第1のアーム
44 :第1の取付部
51 :第2の揉み玉
52 :第2のアーム
54 :第2の取付部
60 :基礎アーム
70 :弾性部材
70A :第1の端部
70B :第2の端部
90 :制御装置
100 :荷重検出部
RC1 :第1の回転中心
RC2 :第2の回転中心

Claims (10)

  1. 背もたれ内に設けられ、前記背もたれの高さ方向において前記背もたれに対して移動自在にレールに取り付けられる施療ブロックと、
    前記施療ブロックに対し回転軸により回転自在に支持される基礎アームと、
    前記基礎アームに対し第1の支持軸により回転自在に支持される第1のアームと、
    前記第1のアームの下方に設けられ、前記第1のアームに対し第2の支持軸により回転自在に支持される第2のアームと、
    前記第1のアームに支持される第1の揉み玉と、
    前記第2のアームに支持される第2の揉み玉とを備える
    マッサージ機。
  2. 前記基礎アームに対する前記第1のアームの回転中心であって前記第1の支持軸と同軸である第1の回転中心と、前記第1のアームに対する前記第2のアームの回転中心であって前記第2の支持軸と同軸である第2の回転中心とが異なる位置に設けられる
    請求項1に記載のマッサージ機。
  3. 前記第2の回転中心は前記第1の回転中心よりも前方に設けられる
    請求項2に記載のマッサージ機。
  4. 前記第2の揉み玉が前方に移動するように前記第2のアームに力を与える弾性部材をさらに備える
    請求項1〜3のいずれか一項に記載のマッサージ機。
  5. 前記弾性部材は第1の端部および第2の端部を含み、
    前記第1のアームは前記第1の端部が取り付けられる第1の取付部を含み、
    前記第2のアームは前記第2の端部が取り付けられる第2の取付部を含む
    請求項4に記載のマッサージ機。
  6. 前記弾性部材は引張ばねであり、
    前記第2の取付部は前記第2の回転中心に対して前記第2の揉み玉とは反対側に設けられる
    請求項2を引用する請求項5に記載のマッサージ機。
  7. 前記第2の揉み玉に作用する荷重を検出する荷重検出部と、
    前記第2のアームを前記第1のアームに対して動作させるアクチュエーターと、
    前記荷重検出部により検出された前記荷重に基づいて前記アクチュエーターを制御する制御装置とをさらに備える
    請求項1〜3のいずれか一項に記載のマッサージ機。
  8. 前記制御装置は前記荷重検出部により検出された前記荷重が所定の荷重以上の場合、前記第2の揉み玉が後方に移動するように前記アクチュエーターを制御する
    請求項7に記載のマッサージ機。
  9. 前記制御装置は前記荷重検出部により検出された前記荷重が大きいほど前記第2の揉み玉の移動速度が速くなるように前記アクチュエーターを制御する
    請求項7または8に記載のマッサージ機。
  10. 前記第1の揉み玉が最も後方に位置するように前記第1のアームが回転し、前記第2の揉み玉が最も後方に位置するように前記第2のアームが動作した状態において、前記第2の揉み玉が前記第1の揉み玉よりも後方に位置するように前記第2のアームが構成される
    請求項1〜9のいずれか一項に記載のマッサージ機。
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