JP6603553B2 - タイムピースのための遊星歯車列を備えるスプリットセコンドデバイス - Google Patents

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Description

本発明は、特にクロノグラフウォッチにおけるタイムピースのためのスプリットセコンドデバイスに関するものである。このデバイスは、フライバックハンドを支持するとともに該タイムピースの回転軸を中心として自由に回転するよう取り付けられたスプリットセコンドピニオンを有する。
本発明は概して、特にメカニカルタイプの腕時計における、メカニカルムーブメントを有するタイムピースに関するものである。このタイプのタイムピースは時にはスプリットセコンド機能と称される機能を備える。この場合、1つ以上のウォッチのハンド(針)は、時計の通常作動状態において、対応するハンドに重なるフライバックハンドを有する。ユーザは、スプリットセコンドプッシュピースを作動させて、対応するハンドを転回させ続けたままフライバックハンドを停止でき、続いてユーザは、該スプリットセコンドプッシュピースを再び作動させて、対応するハンドと重なるポジションまでフライバックハンドを復帰させることができる。この機能は一般的に、クロノグラフウォッチの場合、フライバックハンドとともにクロノグラフハンドの少なくとも1つまたはそのすべてを備えることによって設けられる。それにより、例えば主計測タイムの時間測定を停止することなく中間期間の時間測定が可能となる。
こうした背景において上述の機能を提供できる多数の機構が公知となっている。それら機構の大部分はスプリットセコンドのプライヤのベースに作用する。該プライヤは、コラムホイールによって制御でき、かつフライバックハンドを支持するスプリットセコンドのピニオンのブロックまたは解放が可能である。しかしながら、これは多くの欠点、特に対応するタイムピースの作動の精度または時間測定がフライバックハンドの作動状態に応じて変動することがあるという欠点を伴う。実際に、フライバックハンドを停止させるよう閉じられたスプリットセコンドのプライヤが、従来のスプリットセコンド機構ではフライバックハンドと対応するハンドとが重なるポジションへフライバックハンドを復帰可能にするスプリットセコンドレバーとスプリットセコンドハートとの間に摩擦を引き起こす場合に、ハンドを作動させるためにタイムピースの動力源によって必要とされるエネルギーは、スプリットセコンドのプライヤの状態に応じて変化する。この問題を解決するために、非常に高級なウォッチモデルにおいてはレバーをスプリットセコンドハートから遮断されるように、スプリットセコンドプライヤが閉じられた場合にスプリットセコンドレバーを持ち上げ可能にする持ち上げレバー機構を提供することが知られているが、これは複雑でコストがかかる解決法である。加えて、このタイプのスプリットセコンド機構は、フライバックハンドを対応するハンドと再度同期させる場合に、対応するハンマーが繰り返し叩くハートを備える非常に細い軸(クロノグラフハンドを支持する軸など)を備えることを必要とする。これは長期的には機構が破損するリスクを高める。さらにこのタイプのスプリットセコンド機構は、例えばクロノグラフウォッチに適用する場合は、付加的な機能として主な時間測定を中断しない中間タイム測定機能を単に追加する一方で、タイムピースの複雑さを大幅に高める。
そのため、多数の従来の解決法がスプリットセコンド機構の製造のために存在していたにもかかわらず、特にそうした機構に備えられるタイムピースの作動精度への該機構による悪影響と、この問題を解決しようとする試みに伴う複雑さと、さらにそうした機構によって提供される付加的な負担に関して、これらの解決法は全体的には満足のいくものではないことに留意されたい。
したがって本発明の目的は、公知のデバイスの不利な点を少なくともその一部を解消すること、および、とりわけリーズナブルな製造コストと信頼できる動作とを確実なものとするために、シンプルかつ頑強な構造を有するとともに、対応するタイムピースの作動精度へのそうした機構による悪影響を限定的なものとするタイムピースのためのスプリットセコンドデバイスを製造することである。加えてこうしたデバイスは該デバイス自体を、特にクロノグラフウォッチに組み込む場合に、任意選択的にそうしたスプリットセコンド機構によって提供される機能を補足するのに役立つものとすべきである。
それゆえ本発明は、特許請求の範囲の請求項1に記載の特徴によって特徴付けられる、上述のタイプのスプリットセコンドデバイスを提案する。特に本発明に基づくデバイスは、タイムピースの動力源に運動学的に接続されるよう構成された入力ホイールと、少なくとも1つの遊星ホイールによって入力ホイールに運動学的に接続されるとともにスプリットセコンドピニオンとかみ合う第1の出力ホイールと、少なくとも1つの遊星ホイールによって入力ホイールに運動学的に接続された第2の出力ホイールと、第1の出力ホイールまたは第2の出力ホイールをブロックできる制御レバーと、を有する差動装置を備えており、第1の出力ホイールおよび第2の出力ホイールのいずれかが制御レバーによって解放されるとき、入力ホイールがタイムピースの動力源に運動学的に接続されている場合に、解放された第1の出力ホイールまたは第2の出力ホイールが、入力ホイールによって駆動されるよう構成され、それによってフライバックハンドのブロックまたは解放が可能である。
これら手段によれば、このデバイスは、タイムピースの動力源とフライバックハンドのピニオンとの間に配置される遊星システムを用いて、例えばメカニカルウォッチのクロノグラフのフライバックハンドの駆動またはブロックを可能にする。差動装置を使用することによって、同時にかつ相対的にシンプルな様式で、従来のスプリットセコンド機構での作動状態と停止状態との間の作動精度の誤差を低減でき、デバイスに設けられたタイムピースの作動精度への、フライバックハンドが存在することによる悪影響が制限される。
好ましくはこのデバイスは、差動ハンドを支持する差動ホイールと中間ホイールとハートを支持する隣接ホイールとを備えており、中間ホイールは、差動ホイールとかみ合いかつ第2の出力ホイールに運動学的に接続される。これによって、このタイプの機構に必要なハンマーが、ハンドを支持する細い軸以外の軸を押すことが可能となる一方で、スプリットセコンド機構におけるさらなる機能、つまりフライバックハンドの停止時にフライバックハンドと対応するハンド(例えばクロノグラフハンド)との間の時間差を表示する機能を統合することが可能となる。
本発明に基づくデバイスの好ましい実施形態では、差動装置の入力ホイールは、太陽ピニオンに固定される太陽ホイールによって形成されており、第1の出力ホイールは、太陽ピニオンとかみ合う少なくとも1つの遊星ホイールを支持する遊星キャリアによって形成されており、第2の出力トレイン(歯車列)は、内歯によって少なくとも1つの遊星ホイールとかみ合うクラウンの外歯によって形成されている。
加えて、本発明はさらに遊星歯車列を備えるそうしたスプリットセコンドデバイスを有するクロノグラフ機構に関する。概してそうしたスプリットセコンドデバイスは、さまざまな時計学的用途への使用に適しており、クロノグラフウォッチに使用できるが、他のタイプのタイムピースにも使用できる。
さらなる特徴および対応する利点は、特許請求の範囲の記載および以下のより詳細な本発明の説明から明らかとなろう。
添付の図面は本発明の実施形態を例示的に示す。
本発明に基づく遊星歯車列を備えるスプリットセコンドデバイスであって、一例としてクロノグラフウォッチ(クロノグラフ機構の部品は単なる例として示される)に組み込まれたデバイスの上方からの斜視図である。 図1の遊星歯車列を備えるスプリットセコンドデバイスで使用される差動装置の、遊星キャリアを伴わない、上方からの斜視図である。 このデバイスの概略的な長手方向断面図である。 デバイスが、フライバックハンドが解放された第1の作動ポジションにある場合の、本発明に基づく遊星歯車列を備えるスプリットセコンドデバイスの上方からの概略斜視図である。 制御レバーと隣接ホイールにおけるハートとの間の協働状態が示される、図3aに基づく第1の作動ポジションに配置されたデバイスの下からの概略斜視図である。 デバイスが、フライバックハンドがブロックされた第2の作動ポジションにある場合の、図3aの遊星歯車列を備えるスプリットセコンドデバイスの上からの概略斜視図である。 遊び−キャンセル手段が、クロノグラフホイールと、本発明に基づく遊星歯車列を備えるスプリットセコンドデバイスのスプリットセコンドホイールとの間に配置された、上方からの斜視図である。 クロノグラフ機構と本発明に基づく遊星歯車列を備えるスプリットセコンドデバイスとを備えるタイムピースの作動中に生じるディスプレイの段階の1つを示す、概略平面図である。 クロノグラフ機構と本発明に基づく遊星歯車列を備えるスプリットセコンドデバイスとを備えるタイムピースの作動中に生じるディスプレイの段階の1つを示す、概略平面図である。 クロノグラフ機構と本発明に基づく遊星歯車列を備えるスプリットセコンドデバイスとを備えるタイムピースの作動中に生じるディスプレイの段階の1つを示す、概略平面図である。 クロノグラフ機構と本発明に基づく遊星歯車列を備えるスプリットセコンドデバイスとを備えるタイムピースの作動中に生じるディスプレイの段階の1つを示す、概略平面図である。 クロノグラフ機構と本発明に基づく遊星歯車列を備えるスプリットセコンドデバイスとを備えるタイムピースの作動中に生じるディスプレイの段階の1つを示す、概略平面図である。 クロノグラフ機構と本発明に基づく遊星歯車列を備えるスプリットセコンドデバイスとを備えるタイムピースの作動中に生じるディスプレイの段階の1つを示す、概略平面図である。
以下、例示的に本発明の実施形態を示す添付の図面を参照して本発明について詳細に説明する。
本発明は、タイムピースに組み込まれるよう、好ましくはメカニカルムーブメントを有する腕時計に組み込まれるよう、とりわけクロノグラフウォッチに組み込まれるよう意図された遊星歯車列を備えるスプリットセコンドデバイスに関するものである。使用される用語を簡単にするために、以下では対応する説明の範囲を限定せずに「タイムピース」および「ウォッチ」は区別なく言及される。これはすべての場合にメカニカル動力源または電源のいずれかを有するいかなるタイプのタイムピースにも拡大適用される。加えて遊星歯車列を備えるそうしたスプリットセコンドデバイスは、こうしたタイムピースのモジュール例えばクロノグラフウォッチに、または本発明に基づく遊星歯車列を備えるスプリットセコンドデバイスに設けることができる他の機構に組み込むことができる。本発明に基づく遊星歯車列を備えるスプリットセコンドデバイスが以下でクロノグラフ機構と関連して例示的に説明される場合でも、類似しているため他のタイプのタイムピースへ組み込み可能であるので、これによって本発明の保護の範囲は制限されない。クロノグラフ機構または本発明に基づく遊星歯車列を備えるスプリットセコンドデバイスとの併用に適した他の同様の機構は本質的に当業者に公知であるため、以下の説明はできる限り遊星歯車列を備えるスプリットセコンドデバイスの構造および作動に主に限定される。
まず本発明に基づく遊星歯車列を備えるスプリットセコンドデバイスの構造および構成要素について述べるために、クロノグラフ機構またはクロノグラフウォッチへの組み込みの範囲内でそうしたデバイスの好ましい実施形態を一例として概略的に示す図1、図2aおよび図2bを参照されたい。
本発明に基づく遊星歯車列を備えるスプリットセコンドデバイスの上方からの概略斜視図である図1に示されるように、このスプリットセコンドデバイス10は従来のようにスプリットセコンドデバイスピニオン2.1を有する。スプリットセコンドピニオン2.1は、フライバックハンド2.2を支持し、かつタイムピースの回転軸1を中心として自由に回転するよう取り付けられる。図示される例ではデバイスはクロノグラフウォッチに組み込まれており、クロノグラフ機構の部品は単に象徴的にクロノグラフハンド8.2を支持するクロノグラフホイール8.1によって示される。この場合、スプリットセコンドピニオン2.1およびフライバックハンド2.2は、クロノグラフホイール8.1およびクロノグラフハンド8.2の回転軸1を中心として自由に回転するよう取り付けられる。クロノグラフの駆動トレインおよびクロノグラフ機構の他の部品、例えばその制御部などは図示されていない。クロノグラフ機構のこれら部品は当業者には公知であるためここでは詳細な説明は必要ではない。当業者には、始動−停止クロノグラフプッシュピース(図示せず)の第1の作動に従って、クロノグラフハンド8.2を駆動するようクロノグラフホイール8.1をタイムピースのギアトレインに接続させる方法、および続いて始動−停止クロノグラフプッシュピースの第2の作動に従って、タイムピースの該トレインからクロノグラフホイールを外すことによってクロノグラフホイール8.1を停止させる方法は公知である。このときゼロリセットプッシュピースを作動させることによって、クロノグラフハンドをゼロにリセットできる。
図1の遊星歯車列を備えるスプリットセコンドデバイスに使用される差動装置の、遊星キャリアを伴わない上からの斜視図を示す図2aと、該デバイスの概略長手方向断面図を示す図2bとに図示されるように、本発明に基づく遊星歯車列10を備えるスプリットセコンドデバイスは、該デバイスが基本的に、タイムピースの動力源に運動学的に接続されるよう構成された入力ホイール3.1と、少なくとも1つの遊星ホイール3.4によって入力ホイール3.1に運動学的に接続されるとともにスプリットセコンドピニオン2.1とかみ合う第1の出力ホイール3.2と、少なくとも1つの遊星ホイール3.4によって入力ホイール3.1に運動学的に接続される第2の出力ホイール3.3と、を有する差動装置3を備える点で、従来のデバイスとは異なる。デバイスはさらに、第1の出力ホイール3.2または第2の出力ホイール3.3のいずれかをブロック可能な制御レバー4を有しており、入力ホイール3.1がタイムピースの動力源に運動学的に接続されている場合に、第1の出力ホイール3.2および第2の出力ホイール3.3のいずれかが制御レバー4によって解放されると、フライバックハンド2.2のブロックまたは解放が可能となるように、解放された第1の出力ホイール3.2または第2の出力ホイール3.3が入力ホイール3.1によって駆動されるよう構成される。制御レバー4は、フライバックハンド2.2は通常は解放されるように制御レバー4が第2の出力ホイール3.3をブロックする第1のポジションにおいて保持スプリング(図示せず)によって予加圧される。本発明に基づくスプリットセコンド10を組み込んだタイムピースのユーザは、当業者に公知のスプリットセコンドプッシュピース(図示せず)を作動させることによって、レバー4を、フライバックハンド2.2がブロックされるように該レバー4が第1の出力ホイール3.2をブロックする第2のポジションへ移動できる。スプリットセコンドプッシュピースを再び作動することによって、レバー4は第1の出力ホイール3.2を解放し、かつレバー4が第2の出力ホイール3.3をブロックする第1のポジションへ復帰する。
このデバイスは好ましくは、第2の出力ホイール3.3に運動学的に接続されるとともに差動ハンド7.2を支持する差動ホイール7.1と、第2の出力ホイール3.3に運動学的に接続される中間ホイール6.1とをさらに含む。中間ホイール6.1は差動ハンド7.2とかみ合う。好ましくは隣接ホイール9.1が、第2の出力ホイール3.3とかみ合うように第2の出力ホイール3.3の周辺部に配置されており、かつハート9.2を支持している。代替的には該ハートは、中間ホイール6.1または差動ホイール7.1に取り付け可能である。実際に、中間ホイール6.1を使用することによって、強化可能な独立軸に差動ホイール7.1を配置することができ、または隣接ホイール9.1などの同様のトレインを使用することによって、強化可能な独立軸にハート9.2を所望の位置に配置することができるが、これらの部品を使用することは必ずしも必要ではない。
図1、図2a、図2bおよび図3bは、本発明に基づく遊星歯車列を備えるスプリットセコンドデバイスの好ましい実施形態を示す。このものにおいては差動装置3の入力ホイール3.1が、太陽ピニオン3.1.2に固定される太陽ホイール3.1.1によって形成される。第2の出力ホイール3.2は、好ましい実施形態では差動装置3の軸を中心に自由に回転するよう取り付けられた遊星キャリア3.2によって形成される。遊星キャリア3.2は、太陽ピニオン3.1.2とかみ合う少なくとも1つの遊星ホイール3.4を支持する。3つの遊星ホイール3.4の軸は、互いから等角度距離をおいて配置されており、好ましくは3つの遊星ホイール3.4は遊星キャリア3.2上に配置される。第2の出力ホイール3.3は、差動装置3の軸を中心として自由に回転するように取り付けられたクラウン3.3の外歯3.3.1によって形成される。クラウン3.3は、内歯3.3.2によって少なくとも1つの遊星ホイール3.4とかみ合う。この場合、第2の出力ホイール3.3を形成するクラウン3.3の外歯3.3.1は中間ホイール6.1とかみ合い、続いて中間ホイール6.1は差動ホイール7.1とかみ合い、それによって特にシンプルな様式で差動ホイール7.1と第2の出力ホイール3.3との間の運動力学的接続が形成される。図2bに概略的に図示されるように、クロノグラフホイール8.1の回転軸1および差動装置の軸は、タイムピースのフレームに取り付けられる。同様にレバー4は、ピボット軸4.3周りでヒンジ連結されており、上記保持スプリングは、レバー4の第1の端部4.1が第2の出力ホイール3.3をブロックする第1のポジションにレバー4が保持されるように、レバー4の第1の自由端4.1に予加圧を掛ける。レバー4の第1の端部4.1は、上記ハート9.2と協働するよう構成された留置領域4.1.1を備えており、かつレバー4の第2の自由端4.2は、遊星キャリア3.2と協働するよう構成された留置領域4.2.1を備えており、留置領域4.1.1を用いて隣接ホイール9.1に取り付けられたハート9.2を押圧でき、あるいは留置領域4.2.1を用いて遊星キャリア3.2の外歯を押圧できる。
当業者には明らかなように、本発明に基づくスプリットセコンドデバイス10の差動装置は、該デバイスの構造またはその動作に大きく影響することなく異なるように配置されてもよい。とりわけ、さまざまなタイプの差動装置が当業者に公知であるように入力ホイール3.1および出力ホイール3.2,3.3の構造を交換することが可能であり、さらにこれらホイールの機能も交換することも可能である。例えば入力ホイール3.1は、出力ホイールとして作動でき、かつ出力ホイール3.2,3.3の機能は、明確に、中間ホイール6.1を用いて第1の出力ホイール3.2を差動ホイール7.1に接続しかつ第2の出力ホイール3.3をスプリットセコンドピニオン2.1に接続することによって入れ替えることもできる。同様に制御レバー4は、スプリットセコンドプッシュピースと同様の様式で協働するよう構成された別の同等の制御手段と置換できる。変形例では、ハート9.2を差動ホイール7.1に配置するかまたはスプリットセコンドピニオン2.1に配置することもできるが、これらの構造配置は、レバー4がハート9.2に繰り返し作用する。好ましい実施形態は、フライバックハンドの軸などの細い軸にハート9.2を配置することを回避できる。
さらなる変更例は、上述のさまざまな運動学的接続を提供するトレインと関連して実施可能となる。とりわけ図示される好ましい実施形態では、クロノグラフホイール8.1とかみ合う第1の歯8.3.1と、入力ホイール3.1とかみ合う第2の中間ピニオン8.4とかみ合う第2の歯8.3.2と、を有する第1の中間ピニオン8.3を用いて、クロノグラフホイール8.1と差動装置3の入力ホイール3.1との間の運動学的接続が提供される。この解決法はクロノグラフホイール8.1と入力ホイール3.1との間のギア比を特に簡単な様式で選択可能にするが、クロノグラフホイール8.1を入力ホイール3.1と直接かみ合わせることも可能である。同様に、スプリットセコンドピニオン2.1と直接かみ合う遊星キャリア3.2の代わりに中間トレインを提供することもでき、例えばこの中間トレインを、差動装置3の部品を入力にまたは出力に使用するかに応じてハート9.2を配置するために使用できる。
加えて、本発明に基づく遊星歯車列を備えるスプリットセコンドデバイスには、好ましくは上方からの斜視図である図4に示されるようにクロノグラフホイールとスプリットセコンドホイールとの間に配置される遊び−キャンセル手段5(play-cancelling means)が設けられる。この遊び−キャンセル手段は、クロノグラフホイール8.1にひいてはクロノグラフハンド8.2に固定されるとともに略円形のジャンパ5.2を支持するディスクの形態の支持体5.1を備える。軸5.2.3を中心としたジャンパ5.2の角度ポジションは調節可能である。ジャンパ5.2はおおむね完全な円を形成しているが、該ジャンパに占められない角度セクタにはピン5.3が配置される。ジャンパ5.2の第1の自由端5.2.1は、丸みのある歯先5.2.1.1が設けられたショートアームを形成し、一方でジャンパ5.2の第2の自由端5.2は、延長された円弧を形成するロングアームを形成する。遊び−キャンセル手段5は、スプリットセコンドホイール2.1にひいてはフライバックハンド2.2に固定された略楕円形の偏心部5.4をさらに備える。偏心部5.4は、偏心部5.4の回転中心から最も離れたその主軸の端部において、ジャンパ5.2の第1の端部5.2.1に形成された丸みのある歯先5.2.1.1と協働するよう構成された丸みのあるノッチ5.4.1を備える。そのためフライバックハンド2.2およびクロノグラフハンド8.2が重なる場合、ジャンパ5.2の第1の自由端5.2.1に形成された丸みのある歯先5.2.1.1は、偏心部5.4の丸みのあるノッチ5.4.1内に配置され、フライバックハンド2.2およびクロノグラフハンド8.2の間の遊びが最小となるよう低減される。フライバックハンド2.2が停止する一方でクロノグラフハンド8.2が転回し続け、そのため概してフライバックハンド2.2とクロノグラフハンド8.2との間の相対回転が生じる場合、ジャンパ5.2の第1の自由端5.2.1に形成された丸みのある歯先5.2.1.1は、偏心部5.4の丸みのあるノッチ5.4.1から離れる。この場合、ピン5.3は、偏心部5.4との接触が回避されるように、ジャンパ5.2の自由端5.2.1,5.2.2の移動を制限する。加えて偏心部を使用するため、該偏心部5.4のリムは、偏心部5.4の回転中心から最も離れた主軸に隣接する角度部分にわたってジャンパ5.2の第1の自由端5.2.1に形成された丸みのある歯先5.2.1.1との接触を維持するだけである。それゆえ遊び−キャンセル手段5は、偏心部5.4のリムとジャンパ5.2の第1の自由端5.2.1に形成された丸みのある歯先5.2.1.1との間の摩擦を低減すると同時に、フライバックハンド2.2およびクロノグラフハンド8.2が重なる際のフライバックハンド2.2とクロノグラフハンド8.2との間の遊びが過剰となることを回避できる。明確なことに、ディスク形態の支持体5.1は、クロノグラフホイール8.1によって直接形成されてもよい。代替的に、偏心部5.4を、底歯が設けられた略円形ジャンパと協働する2つの歯を有するディスクと交換すること、および、ディスクのうち前記2つの歯に占められない領域において該ディスクとジャンパの底歯との間の摩擦を避けるように選択された半径を提供することが可能である。
本発明に基づく遊星歯車列を備えるスプリットセコンドデバイスの構造および構成要素ならびにクロノグラフ機構におけるその適用に関する説明によって、特に図3aから図3cおよび図5aから図5fの助けにより、その動作は容易に理解されよう。実際に、制御レバー4が第2の出力ホイール3.3をブロックするよう保持スプリングによって予加圧を掛けられる図3aに図示される第1のポジションに制御レバー4が配置された場合、制御レバー4の第1の自由端4.1の留置領域4.1.1は隣接ホイール9.1に固定されたハート9.2上に留まる。これは、図3aのデバイスの下からの斜視図を示すとともに、制御レバー4と隣接ホイール9.1に固定されたハート9.2との間の協働状態を示す図3bに最良に図示される。そのため隣接ホイール9.1と、該隣接ホイール9.1とかみ合う外歯3.3.1を有するクラウン3.3とは、回転しないようブロックされ、それによって遊星キャリア3.2と、該遊星キャリア3.2とかみ合うスプリットセコンドピニオン2.2とが解放される。こうした場合において、クロノグラフホイール8.1がタイムピースのギアトレインと連結されてタイムピースの動力源に運動学的に接続されると、クロノグラフホイール8.1は、第1の中間ピニオン8.3および第2の中間ピニオン8.4を用いて太陽ホイール3.1.1を転回させる。クラウン3.3がブロックされて遊星ホイール3.4を該クラウンの内歯3.3.2に沿って移動させる場合、太陽ホイール3.1.1に固定される太陽ピニオン3.1.2は、遊星ホイール3.4とかみ合って遊星キャリア3.2を回転させる。関連するホイールおよびピニオンの歯数ひいてはそれらのギア比が適切に選択されると、遊星キャリア3.2の外歯3.2.1は、スプリットセコンドピニオン2.1とかみ合い、フライバックハンド2.2と、クロノグラフホイール8.1に直接駆動されるクロノグラフハンド8.2とが重なった状態での同期回転を引き起こす。
タイムピースのユーザがスプリットセコンドプッシュピースを作動させると、プッシュピースは、該制御レバー4が第1の出力ホイール3.2をブロックする第2のポジションへ制御レバー4を押し出す。図3cに図示されるこのポジションでは、レバー4の第2の自由端4.2の留置領域4.2.1が保持スプリングの予加圧に抗して、遊星キャリア3.2の外歯3.2.1上に留まる。それによって遊星キャリア3.2と該遊星キャリア3.2の外歯3.2.1とかみ合うスプリットセコンドピニオン2.1とは、フライバックハンド2.2が停止するように固定され、一方でクロノグラフホイール8.1がタイムピースのギアトレインにまだ連結されているなら、クロノグラフハンド8.2は転回し続ける。スプリットセコンドプッシュピースの作動が、隣接ホイール9.1に固定されたハート9.2からレバー4の第1の自由端4.2の留置領域4.1.1を同時に持ち上げる場合、隣接ホイール9.1と中間ホイール6.1とかみ合う外歯3.3.1を有するクラウン3.3とが解放される。この場合クロノグラフホイール8.1がタイムピースのトレインに接続されかつタイムピースの動力源に運動学的に接続されているなら、クロノグラフホイール8.1は、太陽ホイール3.1.1およびその太陽ピニオン3.1.2を転回させる。遊星キャリア3.2が固定されている場合、太陽ピニオン3.1.2は、遊星ホイール3.4の軸が固定されたまま遊星ホイール3.4を回転状態で駆動し、それによって遊星ホイール3.4をとかみ合う内歯3.3.2を有するクラウン3.3の回転を引き起こす。クラウン3.3は、ハート9.2を支持する隣接ホイール9.1と中間ホイール6.1とを転回させ、差動ホイール7.1を回転させる。中間ホイール6.1および差動ホイール7.1の歯数ひいてはそれらのギア比が適切に選択されている場合、差動ホイール7.1に取り付けられた差動ハンド7.2は、クロノグラフホイール8.1によって直接駆動されるクロノグラフハンド8.2と同期して回転する。そのため差動ハンド7.2は、フライバックハンド2.2の停止時に、クロノグラフハンド8.2とフライバックハンド2.2との間の時間差を表示できる。
タイムピースのユーザが、スプリットセコンドプッシュピースを再度作動させると、制御レバー4は、遊星キャリア3.2を解放することによって、該レバー4の第1の自由端4.1の留置領域4.1.1がハート9.2上に留まってクラウン3.3をブロックする第1のポジションに復帰する。クラウン3.3のブロック前に、隣接ホイール9.1に固定されるハート9.2にレバー4を漸進的に押し付けることによって、ハート9.2を、レバー4の第1の自由端4.1の留置領域4.1.1がハート9.2の平坦部に面する留置ポジションに復帰させ、クロノグラフハンド8.2とフライバックハンド2.2とが重なるポジションが規定される。続いて隣接ホイール9.1は、クロノグラフハンド8.2とフライバックハンド2.2との間の距離に対応する角度距離にわたって回転する。これはクラウン3.3を駆動し、続いてクロノグラフホイール8.1とかみ合う太陽ホイール3.1.1によって太陽ピニオン3.1.2がその角度ポジションに固定される場合にクラウン3.3は遊星キャリア3.2を転回させる。遊星キャリア3.2は、フライバックハンド2.2がクロノグラフハンド8.2へ「飛んで」再びクロノグラフハンド8.2と重なるように、スプリットセコンドピニオン2.1を転回させる。同時に、クラウン3.3の外歯3.3.1を用いて隣接ホイール9.1に接続される中間ホイール6.1は差動ホイール7.1を転回させ、それによって差動ハンド7.2はその留置ポジションへ復帰し、フライバックハンド2.2とクロノグラフハンド8.2との間の差はゼロであることが示される。ハート9.2は実質的に対称的であるため、フライバックは、両方向に回転できるが、この回転は常に、フライバックハンド2.2が最短距離を移動するような回転方向に自動的に実施される。フライバックハンド2.2および差動ハンド7.2と同様にハート9.2はその各々の留置ポジションに移動されると、スプリットセコンドデバイス10はいつでも新たな動作を実施できる状態となる。
例示的な概略平面図である図5aから図5fには、クロノグラフ機構とさらに本発明に基づく遊星歯車列を備えるスプリットセコンドデバイス10とを備えるタイムピースの作動中に生じるディスプレイのさまざまな段階が図示される。図5aでは、クロノグラフは停止しており、フライバックハンド2.2はクロノグラフハンド8.2に重なっている。差動ハンド7.2は、当然のことながら、フライバックハンド2.2とクロノグラフハンド8.2との差を示しており、ここではゼロに等しい。対応するタイムピースのユーザがクロノグラフの始動−停止プッシュピースを作動させることによってクロノグラフを作動させると、フライバックハンド2.2がクロノグラフハンド8.2に重なったままフライバックハンド2.2およびクロノグラフハンド8.2はともに移動し、スプリットセコンドピニオン2.1は図5bに象徴的に図示されるように解放されている。ここでも差動ハンド7.2は差がゼロであることを示している。ユーザがスプリットセコンドプッシュピースを作動させると、ユーザは、差動装置3およびレバー4を用いてスプリットセコンドピニオン2.1をブロックすることによりフライバックハンド2.2を停止させるが、一方でクロノグラフハンド8.2は転回し続けている。これは、差動ハンド7.2がこの時点でのフライバックハンド2.2とクロノグラフハンド8.2との間の時間差を表示する状態で図5cに図示される。対応するタイムピースのユーザがクロノグラフの始動−停止プッシュピースを再び作動させると、ユーザは、図5dに図示されるようにクロノグラフハンド8.2も停止するようにクロノグラフを停止させる。差動ハンド7.2は依然としてフライバックハンド2.2とクロノグラフハンド8.2との間の時間差を示している。ユーザがスプリットセコンドプッシュピースを再び作動させることによってスプリットセコンドピニオン2.1を解放すると、フライバックハンド2.2は、上述のようにかつ図5eに図示されるように、再びクロノグラフハンド8.2と連結される。差動ハンド7.2は再び差がゼロであることを表示する。対応するタイムピースのユーザが最終的にクロノグラフのゼロリセットプッシュピースを作動させると、フライバックハンド2.2およびクロノグラフハンド8.2はともに留置ポジションに復帰し、この復帰は図5fに図示されるゼロへの復帰である。さらにこれは差動ハンド7.2によってもたらされる表示に影響しない。上述のシナリオでは、ユーザは、クロノグラフハンド8.2が停止された場合の図5dおよび図5eに対応する段階でフライバックハンド2.2を解放した。しかしながら、クロノグラフハンド8.2が移動している場合でさえもフライバックハンド2.2を解放することもできる。同様にフライバックハンド2.2なしでもクロノグラフハンド8.2をゼロに復帰させることも可能である。このような状況において、一度フライバックハンド2.2が始動されると、該フライバックハンド2.2は、クロノグラフハンド8.2がゼロにリセットされた場合にのみゼロに復帰できることに留意されたい。
本発明は、クロノグラフハンド8.2を支持するとともにクロノグラフウォッチのムーブメントのギアトレインの駆動ホイールによって駆動されるよう構成されたクロノグラフホイール8.1と、計測される期間の測定の開始および停止を可能にする制御手段とを備える、クロノグラフウォッチに組み込まれるよう意図されたクロノグラフ機構に関するものでもある。本発明に基づくそうしたクロノグラフ機構は、フライバックハンド2.2の各々が対応するクロノグラフハンド8.2の回転軸を中心として回転可能に取り付けられた上述の遊星歯車列10を備える少なくとも1つのスプリットセコンドデバイスを備えるべきである。実際に、例えばフライバックハンドを伴うセコンドクロノグラフハンドのみを備えることも可能であるが、クロノグラフがクロノグラフ秒針およびクロノグラフ時針をさらに有する場合にフライバックハンドを備えるクロノグラフのすべてのハンドを備えることも可能である。この目的のためにクロノグラフ機構には、各々が単一のフライバックハンドを制御する遊星歯車列10を備える複数のスプリットセコンドデバイスが設けられていてもよく、あるいは複数の対応するスプリットセコンドピニオン間に適切なギア比の運動学的な接続を提供することによってすべてのフライバックハンドを制御する遊星歯車列10を備える単一のスプリットセコンドデバイスが設けられていてもよい。
最終的に、本発明は上述の遊星歯車列10を備える少なくとも1つのスプリットセコンドデバイスまたはクロノグラフ機構を備える、特に機械式腕時計における、タイムピースに関するものである。特にタイムピースは、クロノグラフを備えるタイムピースだけでなく、時針、分針および/または秒針を単純に備える機械式腕時計などの別のタイプのタイムピースであってもよい。この場合、タイムピースは、本発明に基づく遊星歯車列10を備える少なくとも1つのスプリットセコンドデバイスを備えてもよく、各フライバックハンド2.2は、該タイムピースの時針、分針および/または秒針の少なくとも1つの回転軸1を中心として自由に回転するよう取り付けられている。これによって、例えば第1のタイムのためにスプリットセコンドプッシュピースを押すことによってフライバックハンド2.2を用いてその日の流れの中でイベントが始まった正確な時間をマークでき、同時にそのイベントの継続時間が差動ハンド7.2によって表示される。イベントが終わる場合、通常の時間表示モードへ復帰させるために第2のタイムのためにスプリットセコンドプッシュピースを押すことによってフライバックハンド2.2を対応するハンドと重なるポジションへ復帰させるだけで十分である。
上述のデバイスの構造および作動によって本発明に基づく遊星歯車列を備えるスプリットセコンドデバイスが、タイムピースの動力源とフライバックハンドのピニオンとの間に配置される遊星システムと協働して(例えばメカニカルウォッチのクロノグラフの)フライバックハンドを駆動またはブロック可能であることが理解されよう。差動装置は、このデバイスを備えるタイムピースの作動精度へのフライバックハンドの存在による悪影響を制限しつつ、同時にかつ比較的簡単な様式で、従来のスプリットセコンド機構の機能と同様の機能を提供できる。このデバイスが、差動ハンドを支持する差動ホイールと、ハートおよび/または中間ホイールを支持する隣接ホイールとをさらに備える場合、このデバイスはさらに、このタイプの機構に必要なハンマーを、ハンドを支持する細い軸以外の軸に押し付け可能にする一方で、スプリットセコンドデバイスにさらなる機能、つまりフライバックハンドの停止時にフライバックハンドと対応するハンド(例えばクロノグラフハンド)との時間差を表示する機能を組み込み可能にする。同時にこのデバイスには、安全性および信頼性のある動作頑強な構造が備えられる。こうした利点は、確実に本発明に基づく遊星歯車列を備えるスプリットセコンドデバイスが複数の用途に適用できるというある程度のレベルの柔軟性を有することを保証すると同時に得られる。特に遊星歯車列を備えるこのスプリットセコンドデバイスは、有利なことに、クロノグラフウォッチまたは単に通常の時間表示ディスプレイのみを備えるウォッチに組み込むことができる。一般にこのデバイスはいかなる種類のタイムピースに組み込むことができ、好ましくは機械式腕時計であるが電気式腕時計に使用することも可能である。
2.1 スプリットセコンドピニオン
2.2 フライバックハンド
3 差動装置
3.1 入力ホイール
3.1.2 太陽ピニオン
3.1.1 太陽ホイール
3.2 第1の出力ホイール
3.3 第2の出力ホイール
3.3.2 内歯
3.3.1 外歯
3.4 遊星ホイール
4 制御レバー
4.1 第1の自由端
4.1.1 留置領域
4.2 第2の自由端
4.2.1 留置領域
5 遊び−キャンセル手段
5.1 支持体
5.2 ジャンパ
5.2.1 第1の自由端
5.2.1.1 歯先
5.2.2 第2の自由端
5.3 ピン
5.4 偏心部
5.4.1 ノッチ
6.1 中間ホイール
7.2 差動ハンド
7.1 差動ホイール
8.1 クロノグラフホイール
8.2 クロノグラフハンド
9.1 隣接ホイール
9.2 ハート
10 スプリットセコンドデバイス

Claims (12)

  1. タイムピースのための、特にクロノグラフウォッチのための、スプリットセコンドデバイス(10)であって、
    前記デバイスは、フライバックハンド(2.2)を支持するとともに前記タイムピースの回転軸(1)を中心として自由に回転するよう取り付けられたスプリットセコンドピニオン(2.1)を有しており、
    前記デバイスは、前記タイムピースの動力源に運動学的に接続されるよう構成された入力ホイール(3.1)と、少なくとも1つの遊星ホイール(3.4)によって前記入力ホイール(3.1)に運動学的に接続されるとともに前記スプリットセコンドピニオン(2.1)とかみ合う第1の出力ホイール(3.2)と、前記少なくとも1つの遊星ホイール(3.4)によって前記入力ホイール(3.1)に運動学的に接続された第2の出力ホイール(3.3)と、前記第1の出力ホイール(3.2)または前記第2の出力ホイール(3.3)をブロックできる制御レバー(4)と、を有する差動装置(3)を備えており、
    前記第1の出力ホイール(3.2)および前記第2の出力ホイール(3.3)のいずれかが前記制御レバー(4)によって解放されるとき、前記入力ホイール(3.1)が前記タイムピースの前記動力源に運動学的に接続されている場合に、解放された前記第1の出力ホイール(3.2)または前記第2の出力ホイール(3.3)が前記入力ホイール(3.1)によって駆動されるよう構成されており、それによって前記フライバックハンド(2.2)のブロックまたは解放が可能であることを特徴とするスプリットセコンドデバイス。
  2. 前記第1の出力ホイール(3.2)または前記第2の出力ホイール(3.3)をブロックできる前記制御レバー(4)は、前記フライバックハンド(2.2)が解放されるように前記レバー(4)が前記第2の出力ホイール(3.3)をブロックする第1のポジションにおいて保持スプリングによって予加圧されており、
    前記レバー(4)は、前記フライバックハンド(2.2)がブロックされるように前記レバー(4)が前記第1の出力ホイール(3.2)をブロックする第2のポジションに、前記タイムピースのユーザによってもたらされるよう構成されていることを特徴とする請求項1に記載のスプリットセコンドデバイス。
  3. 前記デバイスは、前記第2の出力ホイール(3.3)に運動学的に接続されるとともに差動ハンド(7.2)を支持する差動ホイール(7.1)を備えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のスプリットセコンドデバイス。
  4. 前記デバイスは、前記第2の出力ホイール(3.3)に運動学的に接続されるとともに前記差動ホイール(7.1)とかみ合う中間ホイール(6.1)を備えることを特徴とする請求項3に記載のスプリットセコンドデバイス。
  5. 前記デバイスは、前記第2の出力ホイール(3.3)に運動学的に接続されるとともに、前記レバー(4)と協働するよう構成されたハート(9.2)を支持する隣接ホイール(9.1)を備えることを特徴とする請求項4に記載のスプリットセコンドデバイス。
  6. 前記差動装置(3)の前記入力ホイール(3.1)は、太陽ピニオン(3.1.2)に固定される太陽ホイール(3.1.1)によって形成されており、
    前記第1の出力ホイール(3.2)は、前記差動装置(3)の前記軸を中心として自由に回転するよう取り付けられるとともに、前記太陽ピニオン(3.1.2)とかみ合う少なくとも1つの遊星ホイール(3.4)を支持する遊星キャリア(3.2)によって形成されており、
    前記第2の出力ホイール(3.3)は、前記差動装置(3)の前記軸を中心として自由に回転するよう取り付けられるとともに、内歯(3.3.2)によって前記少なくとも1つの遊星ホイール(3.4)とかみ合うクラウン(3.3)の外歯(3.3.1)によって形成されていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のスプリットセコンドデバイス。
  7. 前記第2の出力ホイール(3.3)を形成する前記クラウン(3.3)の前記外歯(3.3.1)は、前記差動ホイール(7.1)とかみ合う前記中間ホイール(6.1)とかみ合っており、それによって前記差動ホイール(7.1)と前記第2の出力ホイール(3.3)との間に運動学的な接続が実現されることを特徴とする請求項3から請求項6のいずれか一項に記載のスプリットセコンドデバイス。
  8. 前記制御レバー(4)は、
    前記レバー(4)が保持スプリングによって予加圧されかつ前記第2の出力ホイール(3.3)をブロックする前記第1のポジションにおいて、前記クラウン(3.3)がブロックされかつ前記スプリットセコンドハンド(2.2)が解放されるように前記隣接ホイール(9.1)に固定された前記ハート(9.2)上に留まり、かつ、
    前記レバー(4)が前記第1の出力ホイール(3.2)をブロックする前記第2のポジションにおいて、前記遊星キャリア(3.2)および前記フライバックハンド(2.2)がブロックされると同時に前記差動ハンド(7.2)が解放されるように前記遊星キャリア(3.2)の前記外歯上に留まることを特徴とする請求項7に記載のスプリットセコンドデバイス。
  9. 略円形状のジャンパ(5.2)と前記スプリットセコンドホイール(2.1)に固定された略楕円形の偏心部(5.4)とを支持するとともに前記クロノグラフホイール(8.1)に固定されるディスクの形態の支持体(5.1)を有する遊び−キャンセル手段(5)を備えており、
    前記ジャンパ(5.2)の第1の自由端(5.2.1)は、丸みのある歯先(5.2.1.1)を備えるショートアームを形成し、かつ前記ジャンパ(5.2)の第2の自由端(5.2.2)は、前記支持体(5.1)に取り付けられたピン(5.3)と協働する延長された円弧を形成するロングアームを形成し、
    前記偏心部(5.4)は、前記偏心部(5.4)の回転中心から最も離れたその主軸の端部において、前記ジャンパ(5.2)の前記第1の自由端(5.2.1)に形成される前記丸みのある歯先(5.2.1.1)と協働するよう構成された丸みのあるノッチ(5.4.1)を備えることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか一項に記載のスプリットセコンドデバイス。
  10. クロノグラフウォッチに組み込まれるよう意図されたクロノグラフ機構であって、
    クロノグラフハンド(8.2)を支持するクロノグラフホイール(8.1)であって、前記クロノグラフウォッチの前記ムーブメントのギアトレインの駆動ホイールによって駆動されるよう構成された、前記クロノグラフホイール(8.1)と、
    測定される期間の測定の開始および停止を可能にする制御手段と、
    を備えており、
    請求項1から9のいずれか一項に記載の、遊星歯車列(10)を備える少なくとも1つのスプリットセコンドデバイスを備えており、
    各フライバックハンド(2.2)が、前記クロノグラフハンド(8.2)の前記回転軸(1)を中心として自由に回転できるように取り付けられていることを特徴とする、クロノグラフ機構。
  11. 特に機械式腕時計である、タイムピースであって、請求項1から9のいずれか一項に記載の、遊星歯車列(10)を備える少なくとも1つのスプリットセコンドデバイスおよび/または請求項10に記載のクロノグラフ機構を備えることを特徴とするタイムピース。
  12. 特に機械式腕時計であるタイムピースであって、
    時針、分針、および/または秒針を備えており、
    請求項1から9のいずれか一項に記載の、遊星歯車列(10)を備える少なくとも1つのスプリットセコンドデバイスを備えており、
    各フライバックハンド(2.2)は、前記タイムピースの時針、分針および/または秒針の前記回転軸(1)を中心として自由に回転するよう取り付けられていることを特徴とする、タイムピース。
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