JP2021099319A - 表示切換え機構 - Google Patents

Abstract

【課題】機械式小型時計の表示機構を提供する。【解決手段】第１のカウンタ１１０により第１の情報片を、および第２のカウンタ１２０により第２の情報片を指示するために、単一の表示モバイル１５０を使用して表示切換えすることができる表示機構１００に関する。この切換えは、クラッチ・オーガンが制御オーガン１４０によって制御されると、第１の位置と第２の位置の間で変位するクラッチ・オーガンの置換によって実施される。【選択図】図７

Description

本発明の分野は小型時計製造の分野に関し、より特定的には、同じ文字盤の上に２つの異なる情報片を表示することができ、および／または同じ指示器、好ましくは同じ針を使用して２つの異なる情報片を表示することができる表示機構の分野に関する。

機械式小型時計、詳細には複雑な小型時計は、日付、月、週、動作持続時間、時間差、等々などのいくつかの指示を表示することができるように構築されており、したがって可読性の損失を犠牲にして文字盤をオーバロードしている。

実際、針によって、また、針フィッティングの厚さによって占有される視覚表面は言うまでもなく、文字盤がオーバロードされると指示を読むことがしばしば煩わしくなり、そのために小型時計をより分厚くしている。さらに、追加針を追加するためには追加要素が必要であり、当技術分野で呼ばれている「ピラミッド」構造をもたらしている。

本発明は、これらの欠点の全面的または部分的な解決を提案し、詳細には、単一の針上でのいくつかの情報片の表示を提案し、表示の選択は押しボタンによって使用者の要求でなされ、例えば、少なくとも
− 第１のカウンタであって、移動可能に、また、第１の情報片を指示するように構成される少なくとも１つの第１のカウンタと、
− 第２のカウンタであって、移動可能に、また、第２の情報片を指示するように構成される少なくとも１つの第２のカウンタと、
− 表示モバイルであって、前記少なくとも１つの第１のカウンタの前記第１の情報片を表示し、および／または前記少なくとも１つの第２のカウンタの前記第２の情報片を表示するように構成される少なくとも１つの表示モバイルと、
− クラッチ・オーガンであって、前記第１の情報片を表示するための少なくとも１つの第１の位置と、前記第２の情報片を表示するための少なくとも１つの第２の位置の間で前記少なくとも１つの表示モバイルを変位させるように構成される少なくとも１つのクラッチ・オーガンと、
− 制御オーガンであって、前記少なくとも１つの第１の位置と前記少なくとも１つの第２の位置の間で前記少なくとも１つのクラッチ・オーガンを変位させるように構成される少なくとも１つの制御オーガンと
を備える表示機構によって使用者の要求でなされる。

この構造のおかげで、単一の表示モバイルを介して２つの情報片を表示することができ、詳細には指示することができる。実際、本発明のおかげでいくつかの指示を配置することができ、その一方で文字盤の洗練された設計、必要な要素がより少ないことによる単純化された機構、およびより薄い小型時計を維持することができる。この構造に関連する利点は、２つの情報片に同じ時間基準を持たせる必要がなく、したがって飛び越し、あるいは引きずることができることである。

一実施形態によれば、前記少なくとも１つの第１のカウンタは、第１の表示カムまたは第１の表示コアである。

一実施形態によれば、前記少なくとも１つの第２のカウンタは、第２の表示カムまたは第２の表示コアである。

一実施形態によれば、前記少なくとも１つのクラッチ・オーガンは、前記少なくとも１つの表示モバイルを変位させるために、前記少なくとも１つの第１のカウンタおよび／または前記少なくとも１つの第２のカウンタにもたれかかるように構成される。

一実施形態によれば、前記少なくとも１つの制御オーガンは制御ホイールである。

一実施形態によれば、前記少なくとも１つの表示モバイルは表示ホイールである。

一実施形態によれば、前記少なくとも１つのクラッチ・オーガンは、少なくとも１つの機械式接続によって前記少なくとも１つの表示モバイルおよび前記少なくとも１つの制御オーガンに接続される。

この構造のおかげで、前記少なくとも１つのクラッチ・オーガンの前記少なくとも１つの第１の位置と前記少なくとも１つの第２の位置の間の変位は、前記少なくとも１つの制御オーガンおよび前記少なくとも１つの表示モバイルに依存する。

一実施形態によれば、前記少なくとも１つの機械式接続はピボット接続を備え、詳細には前記少なくとも１つの表示モバイルおよび／または前記少なくとも１つの制御オーガンは、前記少なくとも１つのクラッチ・オーガンの上に取り付けられ、また、前記少なくとも１つのクラッチ・オーガンは、前記少なくとも１つの表示モバイルの上、および／または前記少なくとも１つの制御オーガンの上にピボットで取り付けられることが好ましい。

一実施形態によれば、前記ピボット接続は、ブロム・スタッドまたはピンである。

これらの構造のうちの１つのおかげで、ピボット動作によって前記少なくとも１つのクラッチ・オーガンの前記少なくとも１つの第１の位置と前記少なくとも１つの第２の位置の間の変位が達成される。

一実施形態によれば、前記少なくとも１つの表示モバイルおよび／または前記少なくとも１つの制御オーガンは、前記少なくとも１つのクラッチ・オーガンの前記ピボット接続の摺動、および好ましくは前記ピンの摺動を許容するように構成される溝を備え、および／または前記少なくとも１つのクラッチ・オーガンは、前記少なくとも１つの表示モバイルおよび／または前記少なくとも１つの制御オーガンの前記ピボット接続の摺動、および好ましくは前記ピンの摺動を許容するように構成される溝を備える。

この構造のおかげで、前記少なくとも１つのクラッチ・オーガンをピボットさせ、また、摺動させることにより、前記少なくとも１つの第１の位置と前記少なくとも１つの第２の位置の間の変位が達成される。

一実施形態によれば、前記少なくとも１つのクラッチ・オーガンは少なくとも１つの駆動アームを備え、前記少なくとも１つの制御オーガンは、前記少なくとも１つの駆動アームによって前記少なくとも１つのクラッチ・オーガンを変位させるように構成される。

この構造のおかげで前記少なくとも１つの駆動アームは、前記少なくとも１つの駆動アームが前記少なくとも１つの制御オーガンによって駆動されると、前記少なくとも１つのクラッチ・オーガンの変位を許容する。

一実施形態によれば、前記少なくとも１つの制御オーガンが変位すると、前記少なくとも１つの駆動アームによって前記少なくとも１つのクラッチ・オーガンが変位する。

この構造のおかげで前記少なくとも１つの制御オーガンは、前記少なくとも１つの制御オーガンによって前記少なくとも１つのクラッチ・オーガンの変位を制御する。

一実施形態によれば、前記少なくとも１つの駆動アームは、前記機械式接続および／または前記溝を備える。

この構造のおかげで前記少なくとも１つの制御オーガンは、前記少なくとも１つの駆動アームの変位を制御し、延いては前記少なくとも１つのクラッチ・オーガンの変位を制御する。

一実施形態によれば、前記少なくとも１つの表示モバイルは第１の速度で変位するように構成され、前記少なくとも１つの制御オーガンは第２の速度で変位するように構成され、また、前記少なくとも１つのクラッチ・オーガンは、前記少なくとも１つの表示モバイルの前記第１の速度が前記少なくとも１つの制御オーガンの前記第２の速度と異なっている場合、前記少なくとも１つの第１の位置と前記少なくとも１つの第２の位置の間で変位するように構成される。

一実施形態によれば、前記少なくとも１つの表示モバイルの前記第１の速度が前記少なくとも１つの制御オーガンの前記第２の速度より速い場合、前記少なくとも１つのクラッチ・オーガンは、前記少なくとも１つの第１の位置から前記少なくとも１つの第２の位置へ変位する。

一実施形態によれば、前記少なくとも１つの表示モバイルの前記第１の速度が前記少なくとも１つの制御オーガンの前記第２の速度より遅い場合、前記少なくとも１つのクラッチ・オーガンは、前記少なくとも１つの第２の位置から前記少なくとも１つの第１の位置へ変位する。

これらの上記構造のうちのいずれかのおかげで、前記少なくとも１つの表示モバイルの速度および前記少なくとも１つの制御オーガンの速度が異なっている場合、前記少なくとも１つのクラッチ・オーガンは、前記少なくとも１つの第１の位置と前記少なくとも１つの第２の位置の間で変位する。

一実施形態によれば、前記少なくとも１つの第１のカウンタは、前記第１の情報片を表示するために、また、好ましくは、前記少なくとも１つの表示モバイルが前記第１の情報片を表示するよう、前記少なくとも１つのクラッチ・オーガンを停止させるために、前記少なくとも１つのクラッチ・オーガンが前記少なくとも１つの表示モバイルを前記少なくとも１つの第１の位置へ駆動すると、前記少なくとも１つのクラッチ・オーガンの移動性を制限するように構成される少なくとも１つの第１の当接を含む。

一実施形態によれば、前記少なくとも１つの第２のカウンタは、前記第２の情報片を表示するために、また、好ましくは、前記少なくとも１つの表示モバイルが前記第２の情報片を表示するよう、前記少なくとも１つのクラッチ・オーガンを停止させるために、前記少なくとも１つのクラッチ・オーガンが前記少なくとも１つの表示モバイルを前記少なくとも１つの第２の位置へ駆動すると、前記少なくとも１つのクラッチ・オーガンの移動性を制限するように構成される少なくとも１つの第２の当接を含む。

この構造のおかげで前記少なくとも１つの表示モバイルは、前記少なくとも１つのクラッチ・オーガンが前記少なくとも１つの第１のカウンタの前記少なくとも１つの第１の当接に当接すると、前記第１の情報片を指示することができ、あるいは前記少なくとも１つのクラッチ・オーガンが前記少なくとも１つの第２のカウンタの前記少なくとも１つの第２の当接に当接すると、前記第２の情報片を指示することができる。

一実施形態によれば、前記少なくとも１つの第１のカウンタは、前記少なくとも１つのクラッチ・オーガンが前記第２の位置から前記第１の位置へ移動することができる場合、前記少なくとも１つのクラッチ・オーガンを前記少なくとも１つの第１の当接と接触させるように構成される少なくとも１つの第１の支承表面を含む。

一実施形態によれば、前記少なくとも１つの第２のカウンタは、前記少なくとも１つのクラッチ・オーガンが前記第１の位置から前記第２の位置へ移動することができる場合、前記少なくとも１つのクラッチ・オーガンを前記少なくとも１つの第２の当接と接触させるように構成される少なくとも１つの第２の支承表面を含む。

一実施形態によれば、前記少なくとも１つのクラッチ・オーガンは、前記少なくとも１つのクラッチ・オーガンが支承を前記少なくとも１つの第１の支承表面上で変位させると、前記少なくとも１つの表示モバイルを前記少なくとも１つの第１の位置へ変位させる。

一実施形態によれば、前記少なくとも１つのクラッチ・オーガンは、前記少なくとも１つのクラッチ・オーガンが支承を前記少なくとも１つの第２の支承表面上で変位させると、前記少なくとも１つの表示モバイルを前記少なくとも１つの第２の位置へ変位させる。

一実施形態によれば、前記少なくとも１つの第１の支承表面は、前記少なくとも１つのクラッチ・オーガンを任意の接触点で前記少なくとも１つの第１の当接にもたらすことができるように構成される少なくとも１つの第１の寸法を有する。

一実施形態によれば、前記少なくとも１つの第１の当接は、前記少なくとも１つの第１の支承表面の上および／または中の切欠きおよび／または空洞である。

一実施形態によれば、前記少なくとも１つの第２の支承表面は、前記少なくとも１つのクラッチ・オーガンを任意の接触点で前記少なくとも１つの第２の当接にもたらすことができるように構成される少なくとも１つの第２の寸法を有する。

一実施形態によれば、前記少なくとも１つの第２の当接は、前記少なくとも１つの第２の支承表面の上および／または中の切欠きおよび／または空洞である。

一実施形態によれば、前記少なくとも１つの第２の支承表面は、前記少なくとも１つの第２のカウンタの外側または内側である。

一実施形態によれば、前記少なくとも１つの第１の支承表面は、前記少なくとも１つの第１のカウンタの内側または外側である。

一実施形態によれば、前記少なくとも１つの第２の支承表面は、前記少なくとも１つの第２のカウンタの内側にコア形状を有する。

一実施形態によれば、前記少なくとも１つの第１のカウンタは第１のカム形状を有する。

一実施形態によれば、前記少なくとも１つの第２のカウンタは第２のカム形状を有する。

これらの上記構造のうちのいずれかのおかげで前記少なくとも１つのクラッチ・オーガンは、前記少なくとも１つのクラッチ・オーガンがそれぞれ前記少なくとも１つの第１の当接および／または前記少なくとも１つの第２の当接に当接すると、前記少なくとも１つの第１のカウンタまたは前記少なくとも１つの第２のカウンタを駆動することができる。

一実施形態によれば、前記少なくとも１つの第１のカウンタおよび／または前記少なくとも１つの第２のカウンタは、かみ合わされ、および／またはかみ合うように構成され、また、好ましくはそれにより前記少なくとも１つの第１のカウンタおよび／または前記少なくとも１つの第２のカウンタが歯車の中で動作するように構成される内部目立ておよび／または外部目立てを備える。

この構造のおかげで、それぞれ第１の情報片および／または第２の情報片を指示するように前記少なくとも１つの第１のカウンタおよび／または前記少なくとも１つの第２のカウンタをかみ合わせることができ、あるいはそれらは、そのようにかみ合うことができる。

一実施形態によれば、前記少なくとも１つのクラッチ・オーガンは、支承されているように、あるいは前記少なくとも１つの第１の支承表面または前記少なくとも１つの第２の支承表面に支承され、また、好ましくはそれらの表面上でかみ合い、それらの表面上を転がり、および／またはそれらの表面上を摺動するよう、ピニオン、スピンドルおよび／またはパッドを備える。

この構造のおかげで前記少なくとも１つのクラッチ・オーガンは、前記少なくとも１つの第１のカウンタまたは前記少なくとも１つの第２のカウンタにもたれかかることによって、また、好ましくはそれらのカウンタ上でかみ合い、それらのカウンタ上を転がり、および／またはカウンタ上を摺動することによって前記少なくとも１つの表示モバイルを駆動することができる。

一実施形態によれば、前記少なくとも１つのクラッチ・オーガンは、支承されているように、あるいは前記少なくとも１つの第１の支承表面および／または前記少なくとも１つの第２の支承表面に支承されるように構成される支承アームを備える。

この構造のおかげで前記少なくとも１つのクラッチ・オーガンは、前記少なくとも１つの第１のカウンタまたは前記少なくとも１つの第２のカウンタにもたれかかることによって、また、好ましくはそれらのカウンタ上でかみ合い、それらのカウンタ上を転がり、および／またはカウンタ上を摺動することによって前記少なくとも１つの表示モバイルを駆動することができる。

一実施形態によれば、前記少なくとも１つの支承アームは可撓性であり、および／または弾性的に変形させることができる。

この構造のおかげで前記少なくとも１つの支承アームは、前記少なくとも１つの第１の支承表面および／または前記少なくとも１つの第２の支承表面に力を加え、および／またはそれらに力を伝達することができ、また、表示針がねじれるのを防止するために、要素の目立ておよびピボッティング・クリアランスの使用を許容することができる。

一実施形態によれば、前記支承アームは、前記スピンドルおよび／または前記パッドを備える。

一実施形態によれば、前記支承アームは、前記ピニオン、前記スピンドルおよび／または前記パッドが前記少なくとも１つの第１の当接および／または前記少なくとも１つの第２の当接へ、前記少なくとも１つの第１の支承表面および／または前記少なくとも１つの第２の支承表面を横切ることができるように構成される寸法を備える。

これらの上記構造のうちのいずれかのおかげで前記少なくとも１つのクラッチ・オーガンは、前記少なくとも１つの第１のカウンタおよび／または前記少なくとも１つの第２のカウンタとの任意の接触点で前記少なくとも１つの第１の当接および／または前記少なくとも１つの第２の当接に到達することができる。

一実施形態によれば、前記支承アーム、前記少なくとも１つの制御オーガンの前記溝および／または前記少なくとも１つのクラッチ・オーガンの前記溝の前記寸法、前記少なくとも１つの第１の寸法および／または前記少なくとも１つの第２の寸法は、任意の接触点で前記少なくとも１つのクラッチ・オーガンが前記少なくとも１つの第１の当接および／または前記少なくとも１つの第２の当接にもたらされるよう、それらの形状によって、また、好ましくは数学的関数によって関連付けられる。

この構造のおかげで前記少なくとも１つのクラッチ・オーガンは、前記少なくとも１つの第１のカウンタおよび／または前記少なくとも１つの第２のカウンタとの任意の接触点で前記少なくとも１つの第１の当接および／または前記少なくとも１つの第２の当接に到達することができる。

一実施形態によれば、前記少なくとも１つの第１のカウンタおよび前記少なくとも１つの第２のカウンタは共面である。

この構造のおかげで空間が節約される。

一実施形態によれば、前記少なくとも１つの第１のカウンタ、前記少なくとも１つの第２のカウンタ、前記少なくとも１つの制御オーガンおよび／または前記少なくとも１つの表示モバイルは、少なくとも１つの軸上に移動可能に取り付けられる。

一実施形態によれば、前記少なくとも１つの第１のカウンタ、前記少なくとも１つの第２のカウンタ、前記少なくとも１つの制御オーガンおよび／または前記少なくとも１つの表示モバイルは、前記少なくとも１つの軸の周りに移動可能に取り付けられる。

これらの上記構造のうちのいずれかのおかげで前記表示機構は、回転および／または反復変位に対して適合される。

一実施形態によれば、前記表示機構は、前記少なくとも１つの表示モバイルと前記少なくとも１つの制御オーガンの間、および好ましくは前記少なくとも１つの表示モバイルの前記第１の速度と、前記少なくとも１つの制御オーガンの前記第２の速度の間で運動力を分散させるために、前記少なくとも１つの表示モバイルおよび／または前記少なくとも１つの制御オーガンによって駆動され、および／またはそれらを駆動するように構成される差動装置を備える。

この構造のおかげで差動装置は、一方では、前記少なくとも１つの制御オーガンによって前記少なくとも１つのクラッチ・オーガンに加えられる力によって前記少なくとも１つのクラッチ・オーガンが前記少なくとも１つの第１の位置と前記少なくとも１つの第２の位置の間で変位する際に、前記少なくとも１つの表示モバイルの変位を許容せず、また、他方では、前記少なくとも１つのクラッチ・オーガンが前記少なくとも１つの第１の当接または前記少なくとも１つの第２の当接に到達することができるよう、前記少なくとも１つの制御オーガンによって前記少なくとも１つのクラッチ・オーガンに加えられる前記力のエネルギーが増加する。

上で言及した実施形態および変形態様は、個別に、あるいは技術的に可能な任意の組合せで使用することができる。

本発明および本発明の利点は、単なる非制限の例として与えられ、また、添付の図を参照してなされる以下の説明に照らして、良好に理解され、また、明らかになるであろう。図において、全く同じ参照符号は、構造的および／または機能的に全く同じか、または類似している要素に対応している。

以下、本発明について、非制限の例として与えられる添付の図面を使用してより詳細に説明する。

一実施形態による、少なくとも１つの第１のカウンタ１１０を示す図である。 一実施形態による、少なくとも１つの第２のカウンタ１２０を示す図である。 一実施形態による少なくとも１つの制御オーガン１４０を示す図である。 一実施形態による少なくとも１つのクラッチ・オーガン１３０および少なくとも１つの表示モバイル１５０を示す図である。 一実施形態による差動装置１７０の例を示す図である。 上から見た表示機構１００の例を示す図である。 下から見た表示機構１００の例を示す図である。 前記実現された表示機構の実施形態を示す図である。

本発明は、いくつかの指示を配置することができ、その一方で洗練された文字盤設計を維持することができるよう、図４に示されている単一の表示モバイル１５０を介した２つの情報片の表示、詳細には指示を提案する。

この目的のために、本発明は、図１に示されている、移動することができ、また、第１の情報片を指示するように構成された少なくとも１つの第１のカウンタ１１０、および図２に示されている、移動することができ、また、同じく第２の情報片を指示するように同じく構成された少なくとも１つの第２のカウンタ１２０を備える表示機構１００の形態をしている。

典型的には、図１に示されているように前記少なくとも１つの第１のカウンタ１１０は、前記少なくとも１つの第２のカウンタ１２０と同様、第１の表示カム１１０または第１の表示コア１１０の形であってもよく、前記少なくとも１つの第２のカウンタ１２０は、同じく第２の表示カム１２０または第２の表示コア１２０であってもよく、例えば図２を参照されたい。

本発明の前記表示機構１００は、前記少なくとも１つの第１のカウンタ１１０の前記第１の情報片を表示し、および／または前記少なくとも１つの第２のカウンタ１２０の前記第２の情報片を表示し、指示器による前記第１の情報片または前記第２の情報片のうちのいずれかの指示を許容するように構成された少なくとも１つの表示モバイル１５０、典型的には表示ホイール１５０を同じく備えている。

指示のこの切換えは、前記第１の情報片を表示するための少なくとも１つの第１の位置１３１と、前記第２の情報片を表示するための少なくとも１つの第２の位置１３２の間の前記少なくとも１つの表示モバイル１５０の変位を許容する少なくとも１つのクラッチ・オーガン１３０によって許容される。

前記少なくとも１つのクラッチ・オーガン１３０は、前記少なくとも１つの第１の位置１３１と前記少なくとも１つの第２の位置１３２の間で変位するよう、制御ホイール１４０の形であってもよい少なくとも１つの制御オーガン１４０によって制御される。実際、前記少なくとも１つのクラッチ・オーガン１３０は、前記第１の情報片または前記第２の情報片のうちのいずれかが表示されるまで前記少なくとも１つの表示モバイル１５０を変位させるために、前記少なくとも１つの第１のカウンタ１１０および／または前記少なくとも１つの第２のカウンタ１２０にもたれかかることができるように構成されている。

実際、図１に示されている実施形態によれば、前記少なくとも１つの第１のカウンタ１１０は、前記少なくとも１つのクラッチ・オーガン１３０の支持を許容し、より詳細には前記少なくとも１つのクラッチ・オーガン１３０の移動性を許容するように構成された少なくとも１つの第１の支承表面１１２を含むことができる。したがって前記少なくとも１つのクラッチ・オーガン１３０は、前記少なくとも１つのクラッチ・オーガン１３０が支承を前記少なくとも１つの第１の支承表面１１２上で変位させると、前記少なくとも１つの表示モバイル１５０を前記少なくとも１つの第１の位置１３１へ変位させることができる。

前記少なくとも１つのクラッチ・オーガン１３０のこの移動性は、前記少なくとも１つの第１のカウンタ１１０上に存在している前記少なくとも１つの第１の支承表面１１２の上および／または中の切欠きおよび／または空洞の形であってもよい少なくとも１つの第１の当接１１１を存在させることによって制限することができ、したがって前記第１の情報片を表示するために前記少なくとも１つのクラッチ・オーガン１３０が前記少なくとも１つの表示モバイル１５０を前記少なくとも１つの第１の位置１３１へ駆動すると、前記少なくとも１つの第１の当接１１１は前記少なくとも１つのクラッチ・オーガン１３０を停止させ、したがって前記少なくとも１つの表示モバイル１５０は前記第１の情報片を表示する。

前記少なくとも１つの第２のカウンタ１２０も、実施形態によれば前記少なくとも１つの第２の支承表面１２２の上および／または中の切欠きおよび／または空洞であってもよい少なくとも１つの第２の当接１２１、および前記少なくとも１つのクラッチ・オーガン１３０を前記少なくとも１つの第２の当接１２１と接触させるように構成された少なくとも１つの第２の支承表面１２２を同じく含んでいるため、前記少なくとも１つの第２のカウンタ１２０の構成は前記少なくとも１つの第１のカウンタ１１０の構成と概ね同様である。前記少なくとも１つの第１のカウンタ１１０の場合と同様、前記少なくとも１つのクラッチ・オーガン１３０は、前記少なくとも１つのクラッチ・オーガン１３０が支承を前記少なくとも１つの第２の支承表面１２２上で変位させると、同じく前記少なくとも１つの表示モバイル１５０を前記少なくとも１つの第２の位置１３２へ変位させることができる。

実施形態によれば、前記少なくとも１つの第１の支承表面１１２は、より特定的には、前記少なくとも１つのクラッチ・オーガン１３０を任意の接触点で前記少なくとも１つの第２の当接１２１にもたらすことができるように構成された少なくとも１つの第２の寸法を同じく有することができる前記少なくとも１つの第２の支承表面１２２と同様、前記少なくとも１つの第１の支承表面１１２との任意の接触点で前記少なくとも１つのクラッチ・オーガン１３０を前記少なくとも１つの第１の当接１１１にもたらすことができる少なくとも１つの第１の寸法を有している。

これらの支承表面、すなわち前記少なくとも１つの第１の支承表面１１２および前記少なくとも１つの第２の支承表面１２２は、それぞれ前記少なくとも１つの第１のカウンタ１１０および／または前記少なくとも１つの第２のカウンタ１２０の外側であっても、あるいは内側であってもよい。しかしながら前記少なくとも１つの第１の支承表面１１２および前記少なくとも１つの第２の支承表面１２２は、前記少なくとも１つの第１のカウンタ１１０および／または前記少なくとも１つの第２のカウンタ１２０の外側であれ、あるいは内側であれ、コアの形を有していることにもかかわらず、前記少なくとも１つの第１の支承表面１１２および少なくとも１つの第２の支承表面１２２は、独立した方法で他の形を有することができることに留意されたい。

さらに、依然として前記少なくとも１つの第１のカウンタ１１０および／または前記少なくとも１つの第２のカウンタ１２０と関連して、前記少なくとも１つの第１のカウンタ１１０および／または前記少なくとも１つの第２のカウンタ１２０は、実施形態によれば、それぞれ第１の情報片および／または第２の情報片を指示するために、かみ合わされ、および／またはかみ合うように構成され、また、好ましくはそれにより前記少なくとも１つの第１のカウンタ１１０および／または前記少なくとも１つの第２のカウンタ１２０が歯車の中で動作するように構成された内部目立ておよび／または外部目立てを備えることができる。

したがって前記少なくとも１つのクラッチ・オーガン１３０の移動性は、前記少なくとも１つの第２の当接１２１によって制限され、したがって前記少なくとも１つのクラッチ・オーガン１３０は、前記少なくとも１つの表示モバイル１５０を前記少なくとも１つの第２の位置１３２へ駆動することができ、したがって前記第２の情報片を表示することができ、また、好ましくは前記少なくとも１つのクラッチ・オーガン１３０を停止させることができ、したがって前記少なくとも１つの表示モバイル１５０は前記第２の情報片を表示する。

したがって前記少なくとも１つの表示モバイル１５０は、前記少なくとも１つのクラッチ・オーガン１３０が前記少なくとも１つの第１のカウンタ１１０の前記少なくとも１つの第１の当接１１１に当接すると、前記第１の情報片を指示することができ、あるいは前記少なくとも１つのクラッチ・オーガン１３０が前記少なくとも１つの第２のカウンタ１２０の前記少なくとも１つの第２の当接１２１に当接すると、前記第２の情報片を指示することができる。

より特定的には、前記少なくとも１つの第１の位置１３１と前記少なくとも１つの第２の位置１３２の間の前記少なくとも１つのクラッチ・オーガン１３０の変位は、前記少なくとも１つの表示モバイル１５０が第１の速度で変位し、また、前記少なくとも１つの制御オーガン１４０が前記少なくとも１つの表示モバイル１５０の前記第１の速度とは異なる第２の速度で変位すると実施される。実際、前記少なくとも１つの表示モバイル１５０の前記第１の速度が前記少なくとも１つの制御オーガン１４０の前記第２の速度より速い場合、前記少なくとも１つのクラッチ・オーガン１３０は、例えば前記少なくとも１つの第１の位置１３１から前記少なくとも１つの第２の位置１３２へ変位し、また、前記少なくとも１つの表示モバイル１５０の前記第１の速度が前記少なくとも１つの制御オーガン１４０の前記第２の速度より遅い場合、前記少なくとも１つのクラッチ・オーガン１３０は、前記少なくとも１つの第２の位置１３２から前記少なくとも１つの第１の位置１３１へ変位する。

実際、前記少なくとも１つの表示モバイル１５０の速度および前記少なくとも１つの制御オーガン１４０の速度が異なっているため、あるいは異なっている場合、前記ブロム・スタッド１６１および前記ピン１６２によって機械式接続１６０がバイアスされ、このバイアスは、前記少なくとも１つの第１の位置１３１と前記少なくとも１つの第２の位置１３２の間での前記少なくとも１つのクラッチ・オーガン１３０の変位を許容し、あるいはそれらの位置の間で前記少なくとも１つのクラッチ・オーガン１３０が変位されることを許容する。

さらに、そのために、前記表示機構１００は、前記少なくとも１つの表示モバイル１５０と前記少なくとも１つの制御オーガン１４０の間、および好ましくは前記少なくとも１つの表示モバイル１５０の前記第１の速度と、前記少なくとも１つの制御オーガン１４０の前記第２の速度の間で運動力を分散させるために、前記少なくとも１つの表示モバイル１５０および／または前記少なくとも１つの制御オーガン１４０によって駆動され、および／またはそれらを駆動するように構成された差動装置１７０を備えており、したがって前記少なくとも１つの表示モバイル１５０は、一方では、前記少なくとも１つの制御オーガン１４０によって前記少なくとも１つのクラッチ・オーガン１３０に加えられる力によって前記少なくとも１つのクラッチ・オーガン１３０が前記少なくとも１つの第１の位置１３１と前記少なくとも１つの第２の位置１３２の間で変位する際に変位せず、また、他方では、前記少なくとも１つのクラッチ・オーガン１３０が前記少なくとも１つの第１の当接１１１または前記少なくとも１つの第２の当接１２１に到達することができるよう、前記少なくとも１つの制御オーガン１４０によって前記少なくとも１つのクラッチ・オーガン１３０に加えられる前記力のエネルギーが増加する。

図６および図７に示されているように、前記少なくとも１つのクラッチ・オーガン１３０は、少なくとも１つの機械式接続１６０によって前記少なくとも１つの表示モバイル１５０および前記少なくとも１つの制御オーガン１４０に接続されており、したがって前記少なくとも１つのクラッチ・オーガン１３０の前記少なくとも１つの第１の位置１３１と前記少なくとも１つの第２の位置１３２の間の変位は、前記少なくとも１つの制御オーガン１４０および前記少なくとも１つの表示モバイル１５０に依存している。

前記少なくとも１つの機械式接続１６０はピボット接続１６１であってもよく、より特定的にはブロム・スタッド１６１またはピン１６２であってもよく、詳細には前記少なくとも１つの表示モバイル１５０および／または前記少なくとも１つの制御オーガン１４０は、前記少なくとも１つのクラッチ・オーガン１３０の上に取り付けられている。前記少なくとも１つのクラッチ・オーガン１３０は、ピボットによって前記少なくとも１つの表示モバイル１５０の上、および／または前記少なくとも１つの制御オーガン１４０の上に取り付けられることを考慮することも同じく可能であり、したがって前記少なくとも１つのクラッチ・オーガン１３０の前記少なくとも１つの第１の位置１３１と前記少なくとも１つの第２の位置１３２の間の変位はピボット動作によって実施される。

さらに、前記少なくとも１つの第１のカウンタ１１０および前記少なくとも１つの第２のカウンタ１２０を共面にすることができる場合、このピボット動作は、容易にすることができ、および／または空間を節約することができる。図６および図７に示されている実施形態では、前記少なくとも１つの第１のカウンタ１１０、前記少なくとも１つの第２のカウンタ１２０、前記少なくとも１つの制御オーガン１４０および／または前記少なくとも１つの表示モバイル１５０は、少なくとも１つの軸の上、さらには前記少なくとも１つの軸の周りに移動可能に取り付けられており、したがって前記表示機構１００は、回転および／または反復変位に対して適合されている。

さらにこのピボット動作に関して、前記少なくとも１つの機械式接続１６０は、前記少なくとも１つの表示モバイル１５０および前記少なくとも１つのクラッチ・オーガン１３０の互いに対するピボットを許容するピン１６２であり、詳細には、例えば図４の実施形態に示されているように、前記少なくとも１つのクラッチ・オーガン１３０はピン１６２を備えており、また、前記少なくとも１つの表示モバイル１５０は、前記ピン１６２を収容するためのハウジングを備えている。

さらに、一実施形態によれば、前記少なくとも１つの表示モバイル１５０および／または前記少なくとも１つの制御オーガン１４０は、前記少なくとも１つのクラッチ・オーガン１３０の前記ピボット接続の摺動を許容するように構成された溝１６３を備えることができ、および／または前記少なくとも１つのクラッチ・オーガン１３０は、前記少なくとも１つの表示モバイル１５０および／または前記少なくとも１つの制御オーガン１４０の前記ピボット接続の摺動を許容するように構成された溝１６３を備えている。

図３の実施形態では、前記少なくとも１つの制御オーガン１４０のみが溝１６３を備えており、また、前記少なくとも１つの機械式接続１６０は、前記少なくとも１つのクラッチ・オーガン１３０をピボットさせ、かつ、摺動させることによって前記少なくとも１つの第１の位置１３１と前記少なくとも１つの第２の位置１３２の間の変位を実施するために、前記溝１６３の中を摺動することができる前記ブロム・スタッド１６１によってなされている。

前記少なくとも１つの駆動アーム１３６は、いくつかの実施形態によれば、前記機械式接続１６０および／または前記溝１６３を備えることができ、したがって前記少なくとも１つの制御オーガン１４０は前記少なくとも１つの駆動アーム１３６の変位を制御し、延いては前記少なくとも１つのクラッチ・オーガン１３０の変位を制御することを同じく示しておくべきである。

たった今説明した前記少なくとも１つのクラッチ・オーガン１３０は、一方では少なくとも１つの駆動アーム１３６を備えており、また、他方では少なくとも１つの支承アーム１３７を備えている。実施形態によれば、前記少なくとも１つの駆動アーム１３６および前記少なくとも１つの支承アーム１３７は、前記ブロム・スタッド１６１の両側に置くことができる。

前記少なくとも１つの駆動アーム１３６は、前記ピン１６２を介して前記少なくとも１つのクラッチ・オーガン１３０を変位させるために使用されており、前記ピン１６２は、前記少なくとも１つのクラッチ・オーガン１３０の端部に置くことができ、したがって前記少なくとも１つの駆動アーム１３６の端部に置くことができ、したがって前記少なくとも１つの駆動アーム１３６が前記少なくとも１つの制御オーガン１４０によって駆動されると、前記少なくとも１つの駆動アーム１３６は、前記少なくとも１つのクラッチ・オーガン１３０をピボット接続１６１の周りに変位させる。

理解されるように、前記少なくとも１つの制御オーガン１４０が変位すると、前記少なくとも１つの駆動アーム１３６によって前記少なくとも１つのクラッチ・オーガン１３０が変位する。

上で言及したように、前記少なくとも１つの支承アーム１３７は、前記少なくとも１つの駆動アーム１３６に対して前記少なくとも１つのクラッチ・オーガン１３０の他の側に置かれている。ピニオン、スピンドル１３９および／またはパッドは、実施形態によれば、支承されているように、あるいは前記少なくとも１つの第１の支承表面１１２または前記少なくとも１つの第２の支承表面１２２に支承され、また、好ましくはそれらの表面上でかみ合い、それらの表面上を転がり、および／またはそれらの表面上を摺動するよう、前記少なくとも１つのクラッチ・オーガン１３０の別の端部、より特定的には前記少なくとも１つの支承アーム１３７の端部に置かれており、それにより前記少なくとも１つのクラッチ・オーガン１３０は、前記少なくとも１つの第１のカウンタ１１０または前記少なくとも１つの第２のカウンタ１２０と接触すると移動可能になることができ、したがって前記少なくとも１つの第１のカウンタまたは前記少なくとも１つの第２のカウンタにもたれかかることによって、また、好ましくはそれらのカウンタ上でかみ合い、それらのカウンタ上を転がり、および／またはそれらのカウンタ上を摺動することによって前記少なくとも１つの表示モバイル１５０を駆動する。

さらに、前記少なくとも１つの支承アーム１３７の特徴のうちの１つは、前記少なくとも１つの支承アーム１３７は可撓性であり、および／または弾性的に変形させることができることであり、そのために前記少なくとも１つの支承アーム１３７は、前記少なくとも１つの第１の支承表面１１２および／または前記少なくとも１つの第２の支承表面１２２に力を加え、および／またはそれらに力を伝達することができ、また、表示針がねじれるのを防止するために、要素の目立ておよびピボッティング・クリアランスの使用を許容することができる。

さらに、前記支承アーム１３７は、前記少なくとも１つの第１のカウンタ１１０および／または前記少なくとも１つの第２のカウンタ１２０との任意の接触点で前記少なくとも１つの第１の当接１１１および／または前記少なくとも１つの第２の当接１２１に到達することができるよう、前記ピニオン、前記スピンドル１３９および／または前記パッドが前記少なくとも１つの第１の当接１１１および／または前記少なくとも１つの第２の当接１２１へ、前記少なくとも１つの第１の支承表面１１２および／または前記少なくとも１つの第２の支承表面１２２を横切ることができるように構成された寸法を備えることができる。さらに、一実施形態によれば、前記支承アーム１３７、前記少なくとも１つの制御オーガン１４０の前記溝１６３および／または前記少なくとも１つのクラッチ・オーガン１３０の前記溝１６３の前記寸法、前記少なくとも１つの第１の寸法および／または前記少なくとも１つの第２の寸法は、任意の接触点で前記少なくとも１つのクラッチ・オーガン１３０が前記少なくとも１つの第１の当接１１１および／または前記少なくとも１つの第２の当接１２１にもたらされるよう、それらの形状によって、また、好ましくは数学的関数によって関連付けることができる。

図６および図７の実施形態では、図６および図７に示されている第１の表示コア１１０または第１の表示カム１１０の形であってもよい少なくとも１つの第１のカウンタ１１０は、第１の情報片、例えば日付に関連付けられており、また、図６および図７に示されている少なくとも１つの第２のカウンタ１２０、第２の表示カム１２０または第２の表示コア１２０は、第２の情報片、例えば秒に関連付けられている。前記少なくとも１つの第１のカウンタ１１０および少なくとも１つの第２のカウンタ１２０は同軸であり、また、同じ高さに位置しており、すなわち同じ平面内で一致している。

前記表示機構１００は、少なくとも１つのクラッチ・オーガン１３０を含む少なくとも１つの表示モバイル１５０を同じく備えており、少なくとも１つのクラッチ・オーガン１３０の上でスピンドル１３９がピボットする。前記少なくとも１つのクラッチ・オーガン１３０は、ピン１６２に作用することができる少なくとも１つの制御オーガン１４０によって、前記少なくとも１つの第１のカウンタ１１０および少なくとも１つの第２のカウンタ１２０のうちの１つの上に拘束される。表示位置のうちの１つの位置では、前記スピンドル１３９は、前記少なくとも１つの第２のカウンタ１２０の切欠きの中に位置する。ムーブメント（図示せず）によって駆動されると、それに伴って前記少なくとも１つの第２のカウンタ１２０は前記少なくとも１つの表示モバイル１５０を駆動する。したがってムーブメントは、前記少なくとも１つの第１のカウンタ１１０の前記第１の情報片を表示する。

言い換えると、図６および図７に示されている実施形態では、前記少なくとも１つの制御オーガン１４０は、より一般的には「ループ」と呼ばれる溝１６３を備えており、前記少なくとも１つのクラッチ・オーガン１３０に対してオフセットされないよう、前記少なくとも１つの表示モバイル１５０は、差動装置１７０の第１の入力１７１によって同じ速度で前記少なくとも１つの制御オーガン１４０を駆動している。前記差動装置１７０の第２の入力１７２は、表示切換えカム１９２を感知するラック１９１にリンクされている。前記少なくとも１つの制御オーガン１４０の回転速度は、前記第１の入力１７１の速度と前記第２の入力１７２の速度の合計である。

実際、例えば使用者が表示の切換え、スター１９４を制御すると、上で言及した前記カム１９２、１９３が前記スター１９４上で駆動され、それらが同じく回転する。前記カム１９２、１９３の第１の回転度により、前記差動装置１７０の前記第１の入力１７１に作用するブレーキ１９５を解放することができる。前記ブレーキ１９５が維持されている間、前記ラック１９１のフィーラは、前記表示切換えカム１９２のジャグに切り換わることになり、したがって前記差動装置１７０の前記第２の入力１７２を駆動する。後者、すなわち前記差動装置１７０の前記第２の入力１７２は維持され、また、前記差動装置１７０の出力１７３は自由であり、前記ラック１９１の回転は、前記差動装置１７０の前記出力１７３を駆動することになり、したがって前記少なくとも１つのクラッチ・オーガン１３０を駆動することになる。

前記少なくとも１つのクラッチ・オーガン１３０の前記ピン１６２および前記ループにより、前記少なくとも１つのクラッチ・オーガン１３０によって構成された支承アーム１３７は、前記スピンドル１３９が前記少なくとも１つの第１のカウンタ１１０と接触するまでピボットすることになる。前記スピンドル１３９は、次に、切欠き１２１の形であってもよい、前記少なくとも１つの第１のカウンタ１１０の少なくとも１つの第２の当接１２１まで転がり、したがって表示ホイールを駆動することになる。システムは、次に、前記少なくとも１つの第２のカウンタ１２０の前記第２の情報片を表示する。

前記カム１９２、１９３の構造により、構成要素は、以下の順序で移動することができる。
− 前記少なくとも１つの第１のカウンタ１１０の前記第１の情報片を前記少なくとも１つの第２のカウンタ１２０の前記第２の情報片に切換え、前記ブレーキ１９５をかけ、かつ、維持し、次に前記差動装置１７０を起動する
− 前記少なくとも１つの第２のカウンタ１２０の前記第２の情報片を前記少なくとも１つの第１のカウンタ１１０の前記第１の情報片に切換え、前記ブレーキ１９５を維持し、次に前記差動装置１７０を起動し、かつ、前記ブレーキ１９５を解放する

別の使用モードでは、カム１９３を除去することができる。この実施形態では、差動装置ならびにクラッチ・オーガン１３０のループは、差動装置の入力１７２の作用により、出力１７０、１７１が逆方向に回転するように配置されている。要素の自然な動きにより、表示を切換えるためにピン１６２がクラッチ・オーガン１３０のループ上を摺動する。この使用モードにより、カム１９２、１９３の順序付けに作用する必要性を除去することができる。

表示を切換えるために必要な動きおよび力によって駆動される表示は使用者によって克服されるべきであり、前記少なくとも１つの第１のカウンタ１１０の前記第１の情報片によって要求されるトルクは、歯車列中の摩擦に打ち勝つことのみであるために小さい。

カムの幾何構造を修正することにより、表示切換えの終了時毎にブレーキを非活動状態にすることが可能である。要するにシステムに必要であるのは、電力を供給すべき極めて小さいトルクである。結果として得られる利点は、例えばムーブメントの動作を妨害することなく、２つの表示のうちの１つの表示の上に秒を表示する可能性である。

さらに、実施形態によれば、同じ針を使用して４つの異なる情報を表示し、その一方で使用者による情報の切換えの可能性を残すために、例えば異なる情報を追加するべく、前記支承アーム１３７の反対側の異なる高さに追加支承アームを有することが可能である。

この目的のためには、追加支承アームと同じ高さに追加カムを追加し、かつ、前記少なくとも１つの制御オーガン１４０内のループを修正することが必要であり、また、第２のアームに作用する別のカムを追加することにより、最後にカムの数を２個から前記カム１９２における４個の支承に増やすことが必要である。

１００ 表示機構
１１０ 少なくとも１つの第１のカウンタ（第１の表示カムまたは第１の表示コア）
１１１ 少なくとも１つの第１の当接
１１２ 少なくとも１つの第１の支承表面
１２０ 少なくとも１つの第２のカウンタ（第２の表示カムまたは第２の表示コア）
１２１ 少なくとも１つの第２の当接（切欠き）
１２２ 少なくとも１つの第２の支承表面
１３０ 少なくとも１つのクラッチ・オーガン
１３１ 第１の情報片を表示するための少なくとも１つの第１の位置
１３２ 第２の情報片を表示するための少なくとも１つの第２の位置
１３６ 駆動アーム
１３７ 支承アーム
１３９ スピンドル
１４０ 少なくとも１つの制御オーガン（制御ホイール）
１５０ 少なくとも１つの表示モバイル（表示ホイール）
１６０ 機械式接続
１６１ ブロム・スタッド（ピボット接続）
１６２ ピン
１６３ 溝
１７０ 差動装置
１７１ 差動装置の第１の入力
１７２ 差動装置の第２の入力
１７３ 差動装置の出力
１９１ ラック
１９２ 表示切換えカム
１９３ カム
１９４ スター
１９５ ブレーキ

Claims (15)

1. 表示機構（１００）であって、少なくとも
   − 第１のカウンタ（１１０）であって、移動可能に、また、第１の情報片を指示するように構成される少なくとも１つの第１のカウンタ（１１０）と、
   − 第２のカウンタ（１２０）であって、移動可能に、また、第２の情報片を指示するように構成される少なくとも１つの第２のカウンタ（１２０）と、
   − 表示モバイル（１５０）であって、前記少なくとも１つの第１のカウンタ（１１０）の前記第１の情報片を表示し、および／または前記少なくとも１つの第２のカウンタ（１２０）の前記第２の情報片を表示するように構成される少なくとも１つの表示モバイル（１５０）と、
   − クラッチ・オーガン（１３０）であって、前記第１の情報片を表示するための少なくとも１つの第１の位置（１３１）と、前記第２の情報片を表示するための少なくとも１つの第２の位置（１３２）の間で前記少なくとも１つの表示モバイル（１５０）を変位させるように構成される少なくとも１つのクラッチ・オーガン（１３０）と、
   − 制御オーガン（１４０）であって、前記少なくとも１つの第１の位置（１３１）と前記少なくとも１つの第２の位置の間で前記少なくとも１つのクラッチ・オーガン（１３０）を変位させるように構成される少なくとも１つの制御オーガン（１４０）と
   を備える表示機構（１００）。
2. 前記少なくとも１つのクラッチ・オーガン（１３０）は、少なくとも１つの機械式接続（１６０）によって前記少なくとも１つの表示モバイル（１５０）および前記少なくとも１つの制御オーガン（１４０）に接続される、請求項１に記載の表示機構（１００）。
3. 前記少なくとも１つの機械式接続（１６０）はピボット接続（１６１）を備え、詳細には前記少なくとも１つの表示モバイル（１５０）および／または前記少なくとも１つの制御オーガン（１４０）は、前記少なくとも１つのクラッチ・オーガン（１３０）の上に取り付けられ、また、前記少なくとも１つのクラッチ・オーガン（１３０）は、前記少なくとも１つの表示モバイル（１５０）の上、および／または前記少なくとも１つの制御オーガン（１４０）の上にピボットで取り付けられることが好ましい、請求項２に記載の表示機構（１００）。
4. 前記少なくとも１つの表示モバイル（１５０）および／または前記少なくとも１つの制御オーガン（１４０）は、前記少なくとも１つのクラッチ・オーガン（１３０）の前記ピボット接続の摺動を許容するように構成される溝（１６３）を備え、および／または前記少なくとも１つのクラッチ・オーガン（１３０）は、前記少なくとも１つの表示モバイル（１５０）および／または前記少なくとも１つの制御オーガン（１４０）の前記ピボット接続の摺動を許容するように構成される溝（１６３）を備える、請求項２または３に記載の表示機構（１００）。
5. 前記少なくとも１つのクラッチ・オーガン（１３０）は少なくとも１つの駆動アーム（１３６）を備え、前記少なくとも１つの制御オーガン（１４０）は、前記少なくとも１つの駆動アーム（１３６）によって前記少なくとも１つのクラッチ・オーガン（１４０）を変位させるように構成される、請求項１〜４のいずれか一項に記載の表示機構（１００）。
6. 前記少なくとも１つの駆動アーム（１３６）は、前記機械式接続（１６０）および／または前記溝（１６３）を備える、請求項５に記載の表示機構（１００）。
7. 前記少なくとも１つの表示モバイル（１５０）は第１の速度で変位するように構成され、前記少なくとも１つの制御オーガン（１４０）は第２の速度で変位するように構成され、また、前記少なくとも１つのクラッチ・オーガン（１３０）は、前記少なくとも１つの表示モバイル（１５０）の前記第１の速度が前記少なくとも１つの制御オーガン（１４０）の前記第２の速度と異なっている場合、前記少なくとも１つの第１の位置（１３１）と前記少なくとも１つの第２の位置（１３２）の間で変位するように構成される、請求項１〜６のいずれか一項に記載の表示機構（１００）。
8. − 前記少なくとも１つの第１のカウンタ（１１０）は、前記第１の情報片を表示するために、また、好ましくは、前記少なくとも１つの表示モバイル（１５０）が前記第１の情報片を表示するよう、前記少なくとも１つのクラッチ・オーガン（１３０）を停止させるために、前記少なくとも１つのクラッチ・オーガン（１３０）が前記少なくとも１つの表示モバイル（１５０）を前記少なくとも１つの第１の位置（１３１）へ駆動すると、前記少なくとも１つのクラッチ・オーガン（１３０）の移動性を制限するように構成される少なくとも１つの第１の当接（１１１）を含み、および／または
   − 前記少なくとも１つの第２のカウンタ（１２０）は、前記第２の情報片を表示するために、また、好ましくは、前記少なくとも１つの表示モバイル（１５０）が前記第２の情報片を表示するよう、前記少なくとも１つのクラッチ・オーガン（１３０）を停止させるために、前記少なくとも１つのクラッチ・オーガン（１３０）が前記少なくとも１つの表示モバイル（１５０）を前記少なくとも１つの第２の位置（１３２）へ駆動すると、前記少なくとも１つのクラッチ・オーガン（１３０）の移動性を制限するように構成される少なくとも１つの第２の当接（１２１）を含む、
   請求項１〜７のいずれか一項に記載の表示機構（１００）。
9. − 前記少なくとも１つの第１のカウンタ（１１０）は、前記少なくとも１つのクラッチ・オーガン（１３０）が前記第２の位置（１３２）から前記第１の位置（１３１）へ移動することができる場合、前記少なくとも１つのクラッチ・オーガン（１３０）を前記少なくとも１つの第１の当接（１１１）と接触させるように構成される少なくとも１つの第１の支承表面（１１２）を含み、および／または
   − 前記少なくとも１つの第２のカウンタ（１２０）は、前記少なくとも１つのクラッチ・オーガン（１３０）が前記第１の位置（１３１）から前記第２の位置（１３２）へ移動することができる場合、前記少なくとも１つのクラッチ・オーガン（１３０）を前記少なくとも１つの第２の当接（１２１）と接触させるように構成される少なくとも１つの第２の支承表面（１２２）を含む、
   請求項８に記載の表示機構（１００）。
10. 前記少なくとも１つのクラッチ・オーガン（１３０）は、支承されているように、あるいは前記少なくとも１つの第１の支承表面（１１２）または前記少なくとも１つの第２の支承表面（１２２）に支承され、また、好ましくはそれらの表面上でかみ合い、それらの表面上を転がり、および／またはそれらの表面上を摺動するよう、ピニオン、スピンドル（１３９）および／またはパッドを備える、請求項９に記載の表示機構（１００）。
11. 前記少なくとも１つのクラッチ・オーガン（１３０）は、支承されているように、あるいは前記少なくとも１つの第１の支承表面（１１２）および／または前記少なくとも１つの第２の支承表面（１２２）に支承されるように構成される支承アーム（１３７）を備える、請求項９に記載の表示機構（１００）。
12. 前記支承アーム（１３７）は、前記スピンドル（１３９）および／または前記パッドを備える、請求項１１に記載の表示機構（１００）。
13. 前記少なくとも１つの第１のカウンタ（１１０）および前記少なくとも１つの第２のカウンタ（１２０）は共面である、請求項１〜１２のいずれか一項に記載の表示機構（１００）。
14. 前記少なくとも１つの第１のカウンタ（１１０）、前記少なくとも１つの第２のカウンタ（１２０）、前記少なくとも１つの制御オーガン（１４０）および／または前記少なくとも１つの表示モバイル（１５０）は、少なくとも１つの軸上に移動可能に取り付けられる、請求項１〜１３のいずれか一項に記載の表示機構（１００）。
15. 前記少なくとも１つの表示モバイル（１５０）と前記少なくとも１つの制御オーガン（１４０）の間、および好ましくは前記少なくとも１つの表示モバイル（１５０）の前記第１の速度と、前記少なくとも１つの制御オーガン（１４０）の前記第２の速度の間で運動力を分散させるために、前記少なくとも１つの表示モバイル（１５０）および／または前記少なくとも１つの制御オーガン（１４０）によって駆動され、および／またはそれらを駆動するように構成される差動装置（１７０）を備える、請求項１〜１４のいずれか一項に記載の表示機構（１００）。

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