JP2011174932A - 時計の主針によるオンデマンドの時間帯表示 - Google Patents

時計の主針によるオンデマンドの時間帯表示 Download PDF

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Abstract

【課題】時計の主針でもって時間帯における時間をオンデマンドで表示する機構を得る。
【解決手段】割出し位置の相互間で、歯付き車をそれぞれ含むとともにそれらに対して旋回できるハート・ピース7、10をそれぞれ含む2つのメモリ・ホイール8、11にして、各ハート・ピース7、10は、ばねによって割出し位置に戻される突出部を形成するピン42を介して2つのメモリ・ホイール8、11と協働し、ユーザによる2つの動作の間で、一方のメモリ・ホイール8の支持面と接触的に協働し、他方のメモリ・ホイール11の支持面から離間させらされる支持手段50と、差動歯車12とを備え、差動歯車12は、モーション・ワーク・ホイールセットによって形成された第1のインプットと、メモリ・ホイール8が噛み合う差動歯車12のクラウンによって形成された第2のインプットとを有し、アウトプットは時針から構成される。
【選択図】図4

Description

本発明は、時方輪列を有するムーブメントを備えた時計の主針によって、特定の時間帯における時間を、オンデマンドで表示する時間帯機構に関する。
また、本発明は、この種の機構を一体的に組み込んだ時計に関する。
本発明は、腕時計、すなわち、腕時計に一体的に組み込むことが可能な時計機構の製造分野に関し、さらに詳しくは特に、時計の表示器の分野に関する。
本発明は、主針によって、オンデマンドで2つの時間帯を表示する場合の問題を解決する方法を提供する。
オンデマンド表示の主たる問題点は、なによりも、所望の結果を瞬時に得られるかどうかであり、この場合にさらに複雑なのは、特に腕時計の場合、人はこれを時計の中央の針で表示させたがることである。確かに、機械的形式で保存されたデータを瞬時に利用可能にしなければならない。また、明らかに、メモリの中に保存された設定を、ユーザが容易に変更できるようでなければならない。
純粋に機械的データ保存は、腕時計のような携帯型時計の限られた利用可能スペースには適さないこと、そして、時計製造の歴史においても、ごく少数の傑作品しかメモリ機構を設けておらず、それらは工業生産においては不可能であるということは周知である。
例えば、歯付き領域と歯のない領域、または長さの異なる溝やストッパ部材を交互に含む、穿孔、又は加工したディスク若しくはカードの形態の機械的メモリが知られている。これらのデバイスの信頼性は完璧であるが、一度製造したら変更が不可能なのである。これらの機械的メモリが含む調整データを変更する唯一の方法は、それらを完全に変更し、別の調整データが入った他の類似した担体と入れ替えることである。
位置を変更するためのストッパ部材またはレバーを有するデバイスも知られているが、一般的に、限られた数の設定しか調整できず、経時的信頼性は理想的とはいえない。
ソラリ&Cによる仏特許第2158532号に開示されたような、日付表示を変更して、一つずつ増加させることによって日付を調整する回転ドラム付きの別のシステムは、異なる場所に歯を有するか、又は有しない櫛を挿入して調整するが、その使用には、工具や自動旋盤などに用いる同様のシステムに対する予備調整が必要であり、かつこれらのシステムは、これらが一体化されている機構では再プログラムが不可能である。これとよく似ているが簡素化された、コパル カンパニー リミテッドの仏特許第2254820号の装置が知られているが、それは互いに協働し、カムやカム部に嵌合するいくつかのメモリ・ホイールを含んでいる。
さらにアントニア・ドルセット・カヴェロによるスイス特許第693292号の永久カレンダー機構が周知であり、これを時計に適用する場合には、一定数の切欠き部をディスクまたはリングを外周あるいは内周に形成したメモリ・ホイールを組み込む。これら切欠き部は、幅と深さが異なり、例えば、1ヶ月の中の日にち用のメモリ・ホイールでは、日にちの10の桁の変更、そして月の29日、30日、そして31日に対応させている。これらの切欠き部のうちの一部、特に、前に示した例のうち最後の例の場合は、幅が広くて段が付いており、カムなどの作用により、可動スクリーンによって完全に、もしくは部分的に隠すことができる。しかし、その隠すための機構は煩雑であり、ほんの少しの位置しか保存できないことを意味する。
ストレイラー・アンドレアによるスイス特許第693155号では、2つの異なる情報を同じ針で表示する切り替え式表示機構を開示している。遊星歯車のための遊星車ホルダと一体的なハート・ピースを設け、2つの情報の値の間の差分を類推的に保存する。この遊星歯車の第1のインプットが針に接続されている。第2のインプットは、第2の情報の値を表すように駆動される。差動歯車の出口に位置する遊星車ホルダの位置が2つの情報の値の差分を表す。表示機構が第2の情報に切り替えられると、第1の情報と針の間の連鎖のリンクが外れ、同時にハンマーがハート・ピースに対して降下して、それを遊星車ホルダとともに角度ゼロ位置に旋回(ピボット運動)させる。第2の表示は、ハンマーが前記車に当接している間は保持される。その後、第2の差動インプット・ホイールの動きが針に伝達され、針の位置が第2の情報の値に従って変更される。第2のハンマーを有する第2のハート・ピースが、第1の情報と針との間で切り離し可能なリンクを形成する。この装置は、時間差が時間によって変化しない時間帯を取り扱うには、複雑で高価である。
フレデリック・ピゲSAによるWO2007/115984号も周知であり、これは、2つの時間帯の間の時間差を保存するための機構と、これらの時間帯の一方または他方の時間を示す切り替え表示手段を開示している。この機構は、回転動作可能で運動チェーンで時間表示手段にリンクされたハート・ピースを有し、それぞれが時間帯の一方に対応する2つのレバーの一方または他方と選択的に協働する。切り替えは手動で行い、これらの時間帯の間の時間差は、一方のレバーと他方のレバーの相対位置によって決定する。ハート・ピースは非対称であり、48時間で1回転する。ハート・ピースの周りには、少なくとも2つのレバーの一方の位置を変更することにより時間帯の間の時間差を調整するための制御手段が設けられている。
モントル・ブルゲによる欧州特許第2136271号では、同じ表示部材で1つ、もしくは2つの異なる指示を表示するための表示機構が開示されている。これは、回転アナログ・インジケータ部材と、その位置により、指示部材で表示するべき2つの大きさを表す第1と第2のカウンタ・ホイールセットと、第1と第2の大きさを表示するための手動切り替え機構を備えている。切り替え機構は、指示部材に運動学的に接続された回転軸と、前記軸に回転可能に固着され、手動制御装置の作用により軸上の第1と第2の位置を選択的に占めるように摺動する摺動ホイールセットとを備え、摺動ホイールセットは、第1または第2のカウンタ・ホイールセットとそれぞれ噛み合う。
モウリス・ラクロワSAによる欧州特許第11959317号では、第1のホイールセットによって駆動され、表示すべき第1の情報を表す伝達ピニオンを備えた切り替え可能な機構が提案されている。第1のフライバック針のハート・ピースを担持する要素がピニオン上に遊動的に装着され、第1のホイールセット、または第2の情報を表す第2のホイールセットによって駆動される。第2のフライバック針のハート・ピースは、この伝達ピニオンに固定されており、第1と第2のハート・ピースに対する第1と第2のばねによってあらかじめ応力がかけられた第1と第2のハンマーを担持する。切り替えホイールは、伝達ホイールの周囲に回転可能に取り付ける。切り替えホイールは、第1と第2のハンマーに作用する第1と第2のカムを担持し、第1と第2のハンマーと第1と第2のハート・ピースの間の接触を交互に外すことにより、表示すべき第1と第2の情報によって伝達ホイールの位置を切り替える。中間制御ホイールは、伝達ピニオンを中心として遊動的に取り付けられ、切り替えホイールと噛み合う。この中間制御ホイールは、伝達機構の制御機構を介して制御された状態で回転可能な制御ホイールに固定されている。
要するに、時計機構の中の小さなスペース内でデータ保存だけではなく、保存した設定を選択することによって、あるいは新しい設定を作成することによってデバイスをプログラムするなどの問題に好適に適応した機械的ソリューションがほとんどない。何月何日、何年何月、時間帯、天体または黄道帯位相などの離散的設定を調整することが望ましい時計に共通であるが、ある程度の設定が提供された場合には、問題はさらに深刻となる。
本発明は、ユーザ、特に時計のムーブメントの最終ユーザ、例えば時計の装着者が再プログラム可能なプログラマブル機械的メモリを製造する際の問題の解決を提供する。要するに、これは、ユーザが行った調整を容易に、信頼性高く、正確に保存できるかの問題である。
この問題に効果的な解決法を提供した適用方法の一つに、スウォッチ・グループ リサーチ&デヴェロップメント リミテッドによる欧州特許第1873696号で知られるものがある。それは、ユーザが、ゴルフコースの各ホールでのスコアを機械的に保存できる、機械的腕時計に一体化できるように工夫されたゴルフカウンタである。このカウンタは、ゴルフコースにあるホールと同じ数のホイールを備え、それぞれのホイールセットが、各ホールでプレイしたストローク数によって異なった角度位置を占めることができる。別の小窓では、可動プレート上に表示されたホール数を示し、プレイ中のホールのスコアが、ピニオンによって駆動されるディスク上に表示され、プレイしたすべてのホールの合計スコアがアドホック星車によって駆動されるトータライザ上に表示されるのである。各ホールでプレイしたストローク数を保存するため、ストロークをプレイするたびに、ユーザは増分押しボタンを起動してレバーを傾けることによって、増分ホイールセットを旋回させる。これにより、一方ではジャンパスプリングに保持されるとともに絶対原点のハート・ピースおよび半径が減少する渦状カムと一体的に組み込まれた旋回星車を駆動し、他方では、トータライザ星車を駆動する。旋回ラックレバーを渦状カムの通路に向かって戻すと、その先細形状により、ラックの回転が制限され、それにより、プレイ中のホールのスコアディスク担持ピニオンが回転する。圧力を繰り返しかけることによりスコアが変わり、ユーザは、逆の減少動作用の押しボタンも有する。制御部材を引くことにより、渦状カムからラックレバーを解放する特殊なカムの動作により、ユーザは、そのゴルフコースの次のホールに変更することができ、また、次のホールを表示する可動板が回転する。スコアは、すべてのホイール・セットのすべてのハート・ピースを設定し直す歯付きクラウンを起動するレバーへの動作により、元の位置にリセットされる。各ホイールセットの位置はジャンパスプリングによって保存されているため、ユーザは、このリセットを行うまでは、自分のスコアを見るために制御部材への動作により各ホールを呼び出すことができる。当然のことながら、これらのジャンパスプリングは、ホイールセット1つに対して1つの割合で不可欠のものであり、機構全体ではある程度の量が必要になる。
この種のデバイスによって行われる保存は効率がよく、保存した情報を容易に戻すことができる。しかし、単に押しボタンを一度押すことによって、などのようにすぐに利用できるわけではない。さらに、この装置は、特に、それが干渉しないようになっている主針に表示するように設計されてはいない。
カンパニー・デ・モントル・ロンジン・フランシオンSAによるスイス特許第683055号から、特に別の時間帯に変更する際などに、時間表示が個別に変更可能な時計が知られている。時針は、それぞれ、半径方向にある程度の自由があるとともに弾性戻り手段により星車と協働して一緒に戻る駆動ローラを駆動する修正車を担持する時車の外側パイプ用の旋回軸として機能する時車の内側パイプ上で駆動される。星車は、モーション・ワークに噛み合うとともに、針を支持する内側パイプに対して遊動的に回転する底時車と一体化されている。修正車は、ムーブメントの修正機構と噛み合う。この装置により、時間表示が簡単に、安価に変更でき、いかなる現存のムーブメントにも適合させることができる。しかし、ある程度の設定を保存できるだけの機械的メモリを備えておらず、別の時間帯表示への瞬時のアクセスは保証されず、一連のインパルスによってのみ可能である。
同様に、ユリス・ナルダンSAによるスイス特許第685965号から、時針を一時間単位で前後に移動させることができる時計も周知である。時針はキャノン・ピニオンの周りを遊動的に回転するパイプ上に嵌合される。このパイプは、修正星車と一体化されている。2本のレバーはそれぞれ、押しボタンによって制御され、修正星車の歯に作用する。モーション・ワークによって駆動されパイプの周りを遊動的に旋回する時車が、この修正星車にジャンパ機構を介して連結されている。修正星車が押しボタンのうちの1つによって駆動される際、このジャンパ機構は、可動パイプを固定時車そしてパイプと時針から切り離すことができるのであるが、ムーブメントによって保持されているため、時車は駆動されない。1つの押しボタンに対して何の動作もなされない場合、ジャンパ機構は剛性のカップリングのように動作する。補助車が修正星車と一体になっており、中間ホイール・セットを介して日付板を駆動する。押しボタンに対するそれぞれの動作により、時針が1時間ジャンプする日付板は依然として時針で閉じられているか同位相である。24時間板により、ローカル・タイム、あるいは、少なくともプッシュボタンを押すことでユーザが選択した基準時間を表示する針セットとは別の時間帯が表示できる。このように、この文献は、時針の位置を1時間単位で迅速に変更する方法を開示している。しかし、別の時間帯を保存する可能性や、一度に数時間分表示をジャンプする可能性はなさそうである。
これらの各種特許文献の教示は、提起した問題への部分的な解決法を提案するが、提案された機構は、当業者がそれらを合理的に組み合わせるか、それらを合わせて中間的な解決法を得るにはあまりにかけ離れている。
仏特許第2 158 532号 仏特許第2 254 820号 スイス特許第693 292号 スイス特許第693 155号 欧州特許第2007/115984号 欧州特許第2 136 271号 欧州特許第1 1959 317号 欧州特許第1 873 696号 スイス特許第683 055号 スイス特許第685 965号
ユーザが、再プログラムを行うことによって、メモリに保存された設定を容易に変更することができる、オンデマンドで且つ瞬時に、高い信頼性と正確性をもって主針で2つの時間帯を表示する問題を解決するため、本発明は、特定の時間帯を、ムーブメントを含む時計の主針でオンデマンドで表示する時間帯機構であって、
それぞれが一方では、回転軸を中心として回転駆動する手段を有するホイールと、他方では、前記ホイールの割出し個所の間で旋回する逆方向にも動作可能なハート・ピースを含む、少なくとも2つのプログラム可能、且つ再プログラム可能なメモリ・ホイールと、
それぞれの前記メモリ・ホイールに含まれる支持面と接触的に結合可能に協働するようにされていて、ユーザによる2つの動作において、前記メモリ・ホイールの一方とはその支持面に接触的な結合をできて協働し、前記メモリ・ホイールの他方とはその支持表面からは接触的な結合を解かれるように、構成された支持手段と、
2つのインプットと1つのアウトプットを有する差動歯車であって、第1のインプットは、前記ムーブメントによって駆動されるようにされたモーション・ホイールセットによって形成され、第2のインプットは、前記差動歯車のクラウンによって形成され、前記アウトプットは、時針を担持するキャノン・ピニオン、または軸からなり、前記メモリ・ホイールはそれぞれ、前記駆動手段を介して直接、または間接的に前記差動クラウンと噛み合う差動歯車と、を備える。
本発明の1つの特徴によると、前記支持手段は、前記メモリ・ホイールの一方の前記ハート・ピース支持面に当接する位置と、前記メモリ・ホイールの他方のハート・ピース支持面に当接する位置の、少なくとも2つの位置の間で揺動できるようにしたハンマーによって形成される。
本発明の他の特徴によると、時間帯機構は、ユーザが圧力を掛けることによってレバーを起動する押しボタンを有する。レバーは、常時的にアイドルスタート位置に向かって戻り、補償ばねの動作により初期位置に向かって戻る旋回ナベットを支持する。レバーは、ハンマーに設けた2本のピンの一方または他方に当接して前記ハンマーと協働し、前記ハンマーを前記メモリ・ホイールの一方に向けて旋回(揺動)させるようにされている。時間帯機構は、ジャンパスプリングを有する。このジャンパスプリングは、前記ハンマーを旋回後、その次に押しボタンに対する動作が行われ、前記ナベットを前記他方のピンとの協働を引きおこして前記ハンマーを前記メモリ・ホイールの他方に旋回させるまで、前記ハンマーをその位置に係止するようにされている。
本発明は、さらに、この種の機構を一体的に組み込んだ時計に関する。
本発明は、数多くの利点を有する。本発明により、基準時間、またはそれを使用している現地の現在時間を読み取ることと、ユーザが望む時間帯における時間を読み取ることの両方に関し、最適な読み取りやすさの時間帯時計を非常に簡単に作成することができる。
機能は技術的に複雑でも、時計の文字板は簡素なままである。主針によるこの表示機能は独自のものであり、ユーザにとって否定できない魅力的な機能を提供する。
本発明によって提供された解決方法は、他の時間が関連する、天文学的やその他の等級を表示する際にも適用可能であり、本発明は、その汎用性や同様の問題を抱えた当業者に提供する解決の範囲において正に注目に値するものである。
本発明の他の特徴と利点は、下記の本発明による腕時計の一実施形態の詳細な説明によりさらに明らかとなろう。この実施例は、添付の図面を参照しながら、本発明を限定することなく説明するための例示に過ぎない。
本発明の第1の実施形態による時間帯機構を一体化した腕時計の略平面図である。 本発明の第2の実施形態による時間帯機構を一体化した腕時計の、図1と同様の図であり、時間帯表示位置が「基準」位置と呼ばれる位置にある様子を表した図である。 図2の腕時計において、時間帯表示位置が「時間帯」位置と呼ばれる位置にある様子を表した図である。 本発明による時間帯機構の略部分斜視図である。 図4の機構の略部分平面図である。 図4および図5の機構に含まれるメモリ・ホイールの略平面図である。 本発明によるメモリ・ホイールの別の変形例を示す略平面図である。 図4および図5に示す機構の略底面図であり、ハンマーが、機構に含まれる第1のハート・ピース上に当接する第1の位置にある様子を示す図である。 図8に類似した略底面図であり、同じハンマーが、機構に含まれる第2のハート・ピース上に当接する第2の位置にある様子を示す図である。 図4、5、および8の位置にある機構が本発明による時間帯機構に含まれる都市板と協働する様子を示す略平面図である。 図4から10に示すものと類似した機構の要素の位置を示す略部分平面図であり、同じロンドン時間帯に係止されたハンマーとハート・ピースの好ましい設計変形例である。 図11の機構の要素の位置を示す略部分平面図であり、一方が、ミッドウェイ時間帯に係止され、他方が、表示されている2つのうち1番目であるウェリントン時間帯に係止された様子を示す図である。 図11の機構の要素の位置を示す略部分平面図であり、一方が、ミッドウェイ時間帯に係止され、他方が、表示されている2つのうち2番目であるウェリントン時間帯に係止された様子を示す図である。 図11の機構の要素の位置を示す略部分平面図であり、一方が、ウェリントン時間帯に係止され、他方が、表示されている2つのうち1番目であるミッドウェイ時間帯に係止された様子を示す図である。 図11の機構の要素の位置を示す略部分平面図であり、一方が、ウェリントン時間帯に係止され、他方が、表示されている2つのうち2番目であるミッドウェイ時間帯に係止された様子を示す図である。 本発明による時間帯調整列を示す略平面図である。
本発明は、時計の表示の分野に関する。
本発明は、まず、ユーザが選択した設定を保存するためにされた時計機構に関する。
特に、本発明は、特定の時間帯における時間を、時計の主針でオンデマンドで瞬時に表示させる時間帯機構の好ましい例(ただし、この例に限定されるものではない)について説明する。この時間帯機構について、好ましい実施形態では、24時間帯の表示と、主針による2つの時間帯の表示と、日付表示および24時間の昼夜表示を行うものとして説明する。
本発明によると、この機構は、特定の設定を機械的に保存するための物理的サポートを形成するとともに、分解せずにユーザがプログラム、再プログラムを行うことができる、少なくとも1つのメモリ・ホイールを使用することに基づくものである。
時計機構用のメモリ・ホイール30は車(ホイール)31を備え、この車31は、回転軸33を中心とする回転駆動のための手段36を有する。好ましい、ただし限定するものではない実施の形態において、車31には歯が付けられている、つまり、回転駆動手段36を形成する歯部32を有する。図6の例では、歯部32は外歯であるが、本発明は、この歯部32が内歯であっても、あるいは、鐘形などであっても同様に適用可能である。本発明の精神にもとることなく、駆動手段36は、駆動ベルトを支持するための溝等、チェーンなど、スパイクなど、あるいは、車を駆動するための摩擦面を有する車などで形成することができる。
本発明によると、メモリ・ホイール30は、車31の割出し(インデックス)位置の間を旋回することによって、逆方向にも相対移動可能なハート・ピース40を有する。好ましくは、図6に示すように、車31が歯付き車の場合、ハート・ピース40は、車31に対して回転軸33を中心として旋回することにより歯付き車31の割出し位置34の間を相対移動可能である。ハート・ピース40は、割出し手段(特に、割出し位置34)と1つずつ協働させることができる割出し突出部41を有する。この割出し突出部41は、図4から図6に示すように、特にピン42の形状であり、弾性戻り手段43(特にばね44)によって、割出し位置34に向けて半径方向に沿って戻される。場合により、弾性戻り手段43は、図6の例のように、圧縮した状態でも、また、図7に示すように引っ張り状態でも、作用でることは明らかである。
ハート・ピース40は、少なくとも1つの支持面45を有し、そして支持面45は、メモリ・ホイール30を組み込んだ機構の(支持面45と)相補的な面と協働するようにされている。ハート・ピース40の回転軸33に垂直となる部分では、支持面45は、好ましくは、回転軸33に最も近いハート・ピース40の外周面の一部に一致する。図6、8、および10に示す第1の変形例では、支持面45は、略平坦で、回転軸33から伸びる放射状線に対して略垂直である。第2の好ましい変形例では、図7、11〜15に示すように、支持面45は、前記放射状線に対して略対称のメス型V字型形状である。よって、支持機能と駆動機能の両方を実行するために拮抗手段も構成する場合には、この支持面45が駆動機能を実行することができることは明白である。ハート・ピース40の外周47の残りの部分は、有利には卵型、もしくは心臓型のカム形状を有しており、それは図7に示すように必ずしも対称でなくてよい。
好ましくは、割出し位置34は、回転軸33を中心とした扇型上に分布させた切欠きによって形成される。
異なる時間帯における時間表示に関し、特定な好ましい適用では、24個の等間隔の切欠き35を設けている。
また、代替の実施形態では、割出し位置34を円周全体に分布させている。
図6に示す特定な実施形態では、切欠き35は回転軸33に向けて開放して設けられている。
図7に示す別の実施形態では、逆に、切欠き35は車31の外周に向けて開放して設けられている。ばね44がピン42に対して中心33の方向に応力をかけ、2つの歯付き車は一体化されており、ハート・ピース40はピンが切欠き35を通過するときに回転することが可能である。実際、製造コストを抑えるには、歯部32や割出し動作用の切欠き35を、外周のみに切るほうが有利である。そのとき、車31は、段付き、あるいは互いに2つの部分であると有利である。
切欠き35は等間隔であるのが好ましい。
切欠き35は、割出し突出部41用の受け部を形成する中央中空部の両側に傾斜部、または湾曲部を設ける。よって、車31によってかけられる接線方向の力の影響で、後者は1つの切欠きから別の切欠きに摺動または転動することができる。ただし、この力に対する切欠き35の壁の反力の半径方向の成分は、弾性戻り手段43(特にばね44)によってかけられる遠心または求心性の戻り力より大きく、それとは反対方向であるように設けられている。
後述するように、特定の切欠き35内の割出し突出部41の位置づけによって得られる機械的メモリは、別の設定を保存するには突出部41を別の切欠き35に移動するだけでよいので、再プログラムが容易であることは明白である。
よって、少なくとも1つのこの種のメモリ・ホイール30を一体的に組み込んだ時計機構を考案することが可能である。本発明によれば、好ましくは、この時計機構は、時計機構に含まれる各メモリ・ホイール30の支持面45と接触的な結合を解き得る状態で協働するようにした支持手段50を有する。メモリ・ホイールの上限数は、時計機構の場合に利用可能なスペースと所望の機能によって設定される。
下記に詳しく説明する適用では、時計機構は、それの2つの異なる時間表示状態に対応して、少なくとも2つのメモリ・ホイール30を有するのが好ましい。図4、5、および8〜16には、メモリ・ホイールが2つ設けられた機構の好ましいケースを示している。しかし、本発明の精神を逸脱せずに、他の適用も可能であることは明らかであり、特に、それが一体化されている時計のムーブメントに対して、好ましくは別のプレートによって形成された同じレベルのメモリ・ホイールを3つ以上設けてもよく、または別の何枚かのプレートを設け、それぞれがいくつかのメモリ・ホイールを有し、それぞれの別のプレートに区別できる押しボタンを取り付けてもよい。
ユーザは、各メモリ・ホイール30のプログラムや、必要なエネルギーを供給する押しボタンへの機械的動作により、ある記憶させた状態から他の状態への変更の制御を自由に行うことができる。
本発明は、オンデマンドで瞬時に、特定の時間帯を時計の主針で表示するようにされた時間帯機構100に関する。時計は、ムーブメント、特に、図示を省略した時方輪列を有するムーブメントを備える。
この機構100は、好ましくは(つまり必須ではないが)、図11に示すような異なる時間帯に位置する2つの地方の時間を保存することができる。ただし、主針では2つの時間帯のうち一方のみを表示する。そして、この表示される時間は、都市板60に表示、もしくはエッチングされた地方の時間帯であり、図1の例では6時の位置の窓66に表示される。24時間板65は、選択した時間帯の都市が昼であるか夜であるかを示す。また、図1の例では、日付は、12時の窓67に現れる日付板64によって表示される。
標準時間とは、国境や当局の決定により多少のずれはあるものの、地域法によって決定され、地球の表面経度15度ごとに24の時間帯に分けた論理的区分に基づいて決定される各国の法定時間であることを思い出してみよう。ユーザは通常、ユーザの所在地の標準時間と別の場所の標準時間を比較する。
本発明によると、図4、5、および8〜16に示すように、機構100には、メモリ機構、表示状態変更機構、および差動機構が備えられる。
メモリ機構は、上記のタイプの2つのプログラム可能且つ再プログラム可能なメモリ・ホイール30を備える。その機能を以下に説明する。
表示状態変更機構は、各メモリ・ホイール30のハート・ピース40の支持面45と接触的な結合を解き得る状態で協働するようにした支持手段50を備える。ユーザの2つの動作において、この支持手段50は、一方のメモリ・ホイール30の支持面45と接触的な結合をできて協働し、他方のメモリ・ホイール30の支持面45からは接触的な結合を解かれるように、されている。
本発明による2つのメモリ・ホイール30を有するこの特定な実施形態では、ユーザの動作がなければ、時計機構の支持手段50は一方のメモリ・ホイール30の支持面45と接触的な結合をできて協働し、他方のメモリ・ホイール30の支持面45からは接触的な結合を解かたままである。
差動機構は、2つのインプットと1つのアウトプットを有する差動歯車12を備える。この差動歯車12は、時間帯機構100に一体化される時計のムーブメントの中央に位置するのが好ましい。第1のインプットは、基本的な時計のムーブメントによって、特に、その時方輪列によって駆動されるようにされたモーション・ワーク・ホイールセットによって形成される。第2のインプットは、前記差動歯車12のクラウン12Aによって形成される。アウトプットはパイプから形成され、時針25を担持するキャノン・ピニオン18、または軸から構成される。各メモリ・ホイール30は、その駆動手段36を介して、また、少なくとも1つの中間ホイールセット9を介して直接または間接的に差動クラウン12Aと協働する。車31が歯部32を備えている場合、後者は、差動クラウン12A、または中間ホイールセット9と噛み合い、次に中間ホイールセット9は前記クラウンと噛み合う。
ユーザが圧力をかけてレバー1を起動するために、押しボタン28が配置されている。この押しボタン28は、図1の8時の位置に示す時間帯ステム13に設けたクラウン押しボタンであるのが好ましい。押しボタン28は、また、時計の時間設定クラウンに一体化されていてもよい。押しボタンの2つの位置での操作の詳細は下記のとおりである。
−ニュートラル位置: 保存した時間帯の選択、押しボタンを介した1つの時間帯から別の時間帯への変更。
−選択した時間帯を調整することによる修正: ステムを引き出した状態。
レバー1は、レバーばね6によって常時的に元の開始位置に戻される。レバー1は、ナベット旋回軸2Aを中心として旋回し、補償ばね3の作用のもとに元の位置に戻るナベット2を担持している。ナベット2は、ハンマー4と一体化して設けられた2本のピン4A,4Bの一方または他方と当接することで協働する。
有利な実施形態では、メモリ・ホイールのハート・ピースに作用する支持手段50が前記ハンマー4によって機能させられる。ハンマー4は、旋回軸4Cを中心として2つの位置の間を揺動するようにされている。2つの位置とは、一方のメモリ・ホイール30のハート・ピース40の支持面45に当接する位置と、他方のメモリ・ホイール30のハート・ピース40の支持面45に当接する位置である。好ましくは、ナベット2は、フォーク型、またはそれに類似した金具によってピン4A、4Bのうちの1本に当接する。この時間帯選択押しボタンの機能を示す図8および図9には、2つの位置それぞれにある場合のハンマーのピン4A,4Bに対しての、レバー1の相対位置が示されている。ナベット2は、ハンマー4の位置によってこれらのピンのいずれかを取る。従って、ナベット2の、これら2本のピンの一方への当接は、対応する一方のメモリ・ホイール30のハート・ピース40の支持面45に対してハンマー4を旋回させる効果を生じさせて、対応するメモリ・ホイールにおける、ハート・ピースとそれに対応して一緒に旋回する車を平衡位置へと旋回させると言う効果を生じる。よって、ハンマー4の位置の変更により、所与の時間に使用されるメモリ・ホイールが選択される。
ハンマー4は、メモリ・ホイールそれぞれの支持面45に協働する支持面4D、4Eを有する。図4、5および8〜10に示す第1の変形例では、これらの支持面4D、4Eは平坦である。図11〜15に示す第2の好ましい変形例では、支持面4D、4Eは、各支持面45のメス型V字型プロファイルと協働する雄型V字型プロファイルを有する。有利なことに、第2の変形例では、穴4Hまで延長可能な溝穴4Gが設けられるから、支持面4D、4Eを含むハンマー4の両端は弾性を有している。
ハンマー4は、信頼性と小型化等の理由から揺動により位置を変えるのが好ましい。
2つのメモリ・ホイール30に戻るが、第1のメモリ・ホイールは、「基準」メモリ・ホイール11と呼ばれ、「表示される」時間帯と呼ばれる、例えば、ユーザが行動している場所の現在時間である第1の時間帯の時間表示用であり、それに対して、第2のメモリ・ホイールは「時間帯」メモリ・ホイール8と呼ばれ、第2の、ユーザが保存した特定の時間帯の時間表示用である。これら2つのメモリ・ホイール8、11はそれぞれ、個別に特定の時間帯に調整することができる。一方の「表示される基準時間帯」は、基準メモリ・ホイール11に対応し、他方の「保存した時間帯」は、時間帯メモリ・ホイール8に対応する。
常に、2つのメモリ・ホイール11、8の一方が、差動歯車12のクラウン12Aと直接、またはホイールセット9を介して間接的に噛み合っている。中間時間帯ホイールセット9が差動歯車12と噛み合うと、時針25が選択した時間帯に変化し、これが「基準」、または「時間帯」となる。
図11から17は、一方では、ハート・ピースを担持するメモリ・ホイールに対してハート・ピースが取り得る様々な位置を、他方では、ハート・ピース相互が取り得る様々な位置を示している。図11は、2つのハート・ピースが同じロンドン時間帯に係止されている様子を示す。
図12は、時間帯ハート・ピース7がミッドウェイ時間帯に調整され、基準ハート・ピース10がウェリントン時間帯に調整され、ミッドウェイ時間帯が表示されている状態を示す。図13は、ハート・ピースがそれぞれ同じ調整でウェリントン時間帯が表示されている状態を示す。
図14および15は、逆の調整を示す。図14では、時間帯ハート・ピース7がウェリントン時間帯に調整され、基準ハート・ピース10がミッドウェイ時間帯に調整されている。図15には、図14に示すものと同じハート・ピースの調整で、ミッドウェイ時間帯を表示している状態を示す。
要するに、ユーザが押しボタン28を操作すると、ユーザからの加圧によって伝達されたエネルギーにより、時間帯機構100が噛み合っていたメモリ・ホイールの連結を解除し、噛み合っていなかったメモリ・ホイールの連結をさせてアウトプット・キャノン・ピニオン18に希望の時間帯の時間表示に対応する位置を、差動歯車12を介して伝達するようになっている。単純に圧力をかけるだけで、表示されている時間帯から第2の保存された時間帯に表示を変更することが可能であるとともに、元の時間帯を再び表示するためにもう一度圧力をかければ、その逆が可能である。
2つのメモリ・ホイール11、8は、中間時間帯ホイールセット9によって一緒に駆動されるのが好ましい。これらは、一方のメモリ・ホイール30のハート・ピース40の支持面45、この場合、ハンマー4の支持面4D、4Eの一方、が安定して支持手段50と協働するまで一緒に回転する。図4と5に示す位置では、ハンマー4の支持面4Dに当接しているのは、時間帯メモリ・ホイールの時間帯ハート・ピース7である。押しボタン28を操作する前に、基準メモリ・ホイール11の基準ハート・ピース10に当接していたのは、ハンマー4の他方の支持面4Eであることは明白である。よって、これら2つのメモリ・ホイールがハンマー4に係止される位置の間には、時針25が旋回する角度に相当する位相角度差がある。
機構100は、さらに、ジャンパスプリング5を有する。ジャンパスプリング5は、ハンマー4が揺動した後、押しボタン28、ひいてはレバー1に対する次の動作が行われるまで、基準時間または保存した時間帯の時間に対応する選択された位置でハンマー4を係止するようにされている。次の動作が行われると、ナベット2と他のハンマーピン4Aまたは4Bの間の協働がおこり、前に噛み合っていたものから他方のメモリ・ホイール30に向かってハンマー4を旋回させる。
図に示す例では、メモリ・ホイール11、8は、それぞれ、中間時間帯ホイールセット9と噛み合う外側歯部32と、内側歯付き扇形部を有し、参照番号21がホイール11に対するもの、また、参照番号24がホイール8に対するもの、割出し位置34を形成している。図に示す特定の実施形態では、この内側歯部が円形部を占め、24個の内側切欠き部35を有する。
メモリ・ホイール11、8はそれぞれハート・ピース10、7を担持している。このハート・ピースは、対応するメモリ・ホイールの回転軸に旋回可能に装着されている。ハート・ピースは、弾性戻り手段43を形成しているスプリング44、23を囲む内室を有し、それらの弾性戻り手段43の上に、割出し突出部41を形成するピン42、22がそれぞれ取り付けてあり、それらのピンは対応する旋回軸に対して半径方向に移動可能であり、内側の歯部21、24それぞれの切欠きのうちの1つと協働するようにされている。ピン42、22は2つの機能を有することは明らかである。1つは、ホイール11,8の24個の切欠きのうちの対応する1つに該当する時間帯を表示する機能であり、もう1つは、そのハート・ピース10、7で関連するメモリ・ホイール11、8を駆動する機能である。レバーシステムは、ハート・ピース10と7を交互に係止するように設計されている。
図4および5に示すように、ユーザがある時間帯から別の時間帯に時間表示を変更したい場合、ユーザが押しボタン28に対して行った動作がレバー1、ナベット2、およびハンマー4によって伝達され、ハンマー4を1つのメモリ・ホイールのハート・ピースに対して旋回可能とし、よって後者を当接位置まで旋回可能とする。
時間表示の逆の動作も同様である。すなわち、レバー1、ナベット2、およびハンマー4によって伝達されたユーザの押しボタンに対する動作により、ハンマーを他方のメモリ・ホイールのハート・ピースから離れる方向に旋回可能とし、よって前記ホイールをも旋回可能とする。
システム全体には応力がかかり、ギヤ間に遊びは発生しない。
有利なことに、時間帯機構100は、ムーブメントを担持するプレート上に重ねられた別のプレート上に装着されている。
本発明による時間帯機構100は、3つ以上のメモリ・ホイール30を有していてもよく、特に、それぞれのプレートが複数、好ましくは、1つのプレートあたり2つのメモリ・ホイールを有する別のプレートを数枚有していても良いことは明らかである。各プレートは、独立した押しボタンを有しているのが好ましい。
ステム13を使用して、選択した時間帯を変更する。図4および5に示すように、14Aと14Bからなる14および15、16、17の異なる中間ホイールと協力して、また、中間時間帯ホイールセット9を通過して、2つの(「基準」、または「時間帯」)メモリ・ホイールが回転する。メモリ・ホイール8および11は、その24個の内側の切欠き35により、2つの異なる時間帯を保存することができる。
押しボタン28によって起動されるハンマー4は、ハート・ピースを相対移動させるとともに、2つのメモリ・ホイールのうちの一方を回転させる。レバーシステムは、交互に一方のハート・ピースを係止して他方を回転させる。ハンマー4によって係止されたハート・ピースは、一つの切欠きによって一方向又は他方向に増分される。その結果、時間帯に対応して時針25が1時間増加、または減少する。係止されていないハート・ピースは、自由に回転して、それに関連したメモリ・ホイールを駆動することができる。スプリング44上に取り付けたピン42は、ハート・ピースと協力して、異なる時間帯の24個の位置の割出しができる。
図1、10および16に示した特定な変形例では、時間帯機構100は、各時間帯にリンクされ、特に円板もしくはリング形状の都市表示手段60を有する。図に示す好ましい実施形態では、都市板60は、時間帯に変更があるとメモリ・ホイールから、例えば、2つのホイール62、63を含む歯車列61によって駆動される。ホイール62はメモリ・ホイール8と噛み合い、ホイール63は都市板60の歯付き部分と噛み合う。
図16に示すように、ステム13を引き出して選択した時間帯が調整されると、メモリ・ホイールは、図4および5に示すように、14A、14Bからなる14、15、16、17の各種中間ホイールの歯車列によって駆動される。図10に示す実施形態では、割出し位置34が、特に+1200時間と−1100時間に限界を有する限られた幅の扇形部に分布している図6に示すメモリ・ホイールを有し、装置は、ユーザが移動の終わりに達したときにユーザによって切り離される安全装置を備える。
時針25は、1つの時間帯ごとに1/12回転し、都市板は1/24回転し、よってその両者の減速比は2である。
時刻を設定しているときには、選択した時間帯は変わらない。この操作は、基本的なムーブメントにおいて実施されるが、時間帯の保存に影響しない。
時間表示機能と時間帯変更または修正機能に2つの異なるインプットを使用する代わりに、押しボタンを使って時間帯の変更や修正を行わない場合には、差動インプットは係止され、よって時針が通常通り動く。時間帯を変更、または修正しているときには、モーション・ワーク・ホイールセットのインプットは係止されると考えられる。なぜなら、モーション・ワーク・ホイールセットは3時間に1回転するだけで、その速度は非常に遅いからである。よって、時針は、時間帯機構により動かされる。
図2および3に示すように、第2の実施形態では、時間帯機構100は、特定な場合により、表示状態、すなわち、初期の「基準」状態、または特定の保存した時間帯にリンクして得た状態を表示する手段を有する。この表示手段は、基準/時間帯表示窓26の組み合わせによって有利に形成されており、この開口を通して円板形、またはリング形状で、「基準」、または「時間帯」のようなマークを表示する、基準/時間帯表示サポート27が見えるようになっている。これらのマークの一方しか、ウィンドウ26を介して一度に読み取ることができず、一方のマークから他方のマークへの変更はハンマー4の旋回によって行う。このディスクは、メモリ・ホイールに追従するのが好ましい。変形例では、ハンマー4のユーザに面する一方の表面でこの表示サポート27を形成することもできる。
ある特定の変形例では、図1に示すように、時間帯機構100は、ユーザが保存した特定の時間帯にリンクした表示手段64を有する。この表示手段64は、差動歯車12に噛み合った歯車列によって駆動される日付板から形成されるのが好ましい。
ある特定の変形例では、図1に示すように、時間帯機構100が、ユーザが保存した特定の時間帯に関する昼夜表示65を備えている。好ましくは、この昼夜表示の情報は、差動歯車12を日付板64に連結する歯車列から得る。
図には示していないある特定の変形例であって、下に示す特定の実施形態に対応するものでは、時間帯の選択が24の位置を有する目盛り上で行われ、時間帯機構100は、行われる調整の方向をユーザに示す表示を有するものである。確かに、例えば+1200時間と−1100時間の間に限られた歯付き、目盛り付きの扇形部の場合、調整が行われる方向を知ることができれば便利である。
本発明は、また、この種の機構100を一体化した時計に関する。
1 レバー; 4 ハンマー; 12 差動歯車; 30 メモリ・ホイール;
31 車(ホイール); 33 回転軸; 36 回転駆動手段;
40 ハート・ピース; 45 支持面。

Claims (14)

  1. ムーブメントを含む時計の主針上で、特定の時間帯における時間をオンデマンドで表示する時間帯機構(100)であって、
    一方では、回転軸(33)を中心として回転駆動する手段(36)を有するホイール(31)をそれぞれ有し、他方では、前記ホイールの割出し位置の間で旋回することによって逆にも相対移動可能なハート・ピース(40)をそれぞれ有する、少なくとも2つのプログラム可能、且つ再プログラム可能なメモリ・ホイール(30)と、
    それぞれの前記メモリ・ホイール(30)に含まれる支持面と接触的に結合可能に協働するようにされ、ユーザによる2つの動作において、前記メモリ・ホイール(30)の一方の前記支持面(45)と接触的な結合をできて協働し、前記メモリ・ホイール(30)の他方の前記支持表面(45)からは接触的な結合を解かれるように、構成した支持手段と、
    第1および第2のインプットと1つのアウトプットを有する差動歯車(12)であって、第1のインプットは、前記ムーブメントによって駆動されるようにされたモーション・ワーク・ホイールセットによって形成され、第2のインプットは、前記差動歯車(12)のクラウン(12a)によって形成され、前記1つのアウトプットは、時針(25)を担持するキャノン・ピニオン(18)、または軸からなり、前記メモリ・ホイール(30)はそれぞれ、前記駆動手段(36)を介して前記差動クラウン(12a)と直接、または間接的に噛み合う差動歯車(12)と、
    を備えることを特徴とする時間帯機構。
  2. 前記ハート・ピースが、前記回転軸(33)を中心として前記ホイール(31)に対して、前記ホイール(31)の前記割出し位置(34)間を旋回可能に相対移動可能であり、前記ハート・ピース(40)は、その中に含まれる割出し手段、すなわち突出部(41)を介して前記ホイール(31)と協働できるようにされており、前記突出部は、前記割出し位置(34)に弾性戻り手段(43)によって半径方向に沿って戻されることを特徴とする請求項1に記載の機構。
  3. 支持手段(50)は、前記メモリ・ホイール(30)の一方の前記ハート・ピース(40)の支持面(45)上に当接する1つの位置と、前記メモリ・ホイール(30)の他方の前記ハート・ピース(40)の支持面(45)に当接するもう1つの位置の、少なくとも2つの位置の間で揺動できるようにされたハンマー(4)によって形成される
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の機構。
  4. 2つのメモリ・ホイール(30)を含むことと、前記ハンマー(4)が2つの位置の間を揺動できるようにされたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の機構。
  5. ユーザが圧力を加えてレバー(1)を起動するための押しボタン(28)を備え、レバー(1)は、レバーばね(6)によって初期のアイドル位置へ常時的に戻されるとともに、旋回するナベットを支持し、旋回するナベットは、補償ばね(3)の作用で元の位置まで戻されるとともに、前記ハンマー(4)の2本のピン(4A;4B)のうちの一方または他方に当接することにより前記ハンマー(4)と協働するようにされて、後者を前記メモリ・ホイール(30)のうちの一方に向けて揺動させ、
    ジャンパばね(5)を備え、そのジャンパばね(5)は、旋回後、前記押しボタン(28)の別の動作が行われ、前記ナベット(2)と前記ピンの他方(4B;4A)を協働させて前記ハンマー(4)を前記メモリ・ホイール(30)の他方に向けて旋回するまで、前記ハンマー(4)をその位置に係止するようにされる
    ことを特徴とする請求項3または4に記載の機構。
  6. 前記メモリ・ホイール(30)のそれぞれが、その外側歯部(32)を介して同じ中間時間帯ホイールセット(9)と係合し、その中間時間帯ホイールセット(9)が次に前記差動クラウン(12A)と噛み合うことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の機構。
  7. 前記割出し位置(34)は、前記回転軸(33)上に中心を持つ扇形に分布した切欠き(35)によって形成されることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の機構。
  8. 前記切欠きは、等間隔に24個形成されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の機構。
  9. 各時間帯にリンクした都市表示手段を備え、都市表示手段は都市板(60)の形態であり、都市板(60)は、時間帯が変更されると、前記都市板(60)の歯付き扇形部と噛み合っている歯車列(61)によって前記メモリ・ホイールから駆動されることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の機構。
  10. 特定の時間帯にリンクした日付と、各時間帯にリンクした都市を表示するための、日付板から構成された表示手段(64)を備え、日付板は、前記差動歯車(12)と噛み合った歯車列によって駆動されることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の機構。
  11. ユーザが保存した特定の時間帯に関する昼夜表示(65)を備え、この昼夜表示に対する情報が、前記差動歯車(12)を前記日付板(64)に連結する前記歯車列から取り出されることを特徴とする請求項10に記載の機構。
  12. ユーザに対する、調整を行うべき方向についての表示を含む表示装置を備えたことを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載の機構。
  13. 請求項1〜12のいずれかに記載の機構(100)を含む時計。
  14. 時計のムーブメントには、前記差動歯車(12)の前記第1のインプットを形成する前記モーション・ワーク・ホイールセットを駆動するようにされた時方輪列が含まれる、ことを特徴とする請求項13に記載の時計。
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