JP6602404B2 - 励起光源装置及び光伝送システム - Google Patents

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Description

本発明は、信号光を増幅させるラマン励起光を出力する励起光源装置及びこの励起光源装置を備えた光伝送システムに関する。
一般に、波長分割多重(WDM:Wavelength Division Multiplexing)した光信号(信号光)を長距離伝送する波長分割多重光伝送システムでは、中継距離を延伸化するために、ラマン増幅を利用して光信号を増幅する増幅装置(光増幅器)が導入されている。この増幅装置は、伝送路にラマン励起光を出力することで信号光を増幅し、伝送に伴うレベル低下を補償することで、中継距離の延伸化を可能にする。ここで言うレベル低下は、信号光の光レベル(信号光レベル)が伝送距離に応じて低下することである。
光伝送システムにおける光増幅器は、信号光を増幅させるだけでなく、信号光レベルの監視を行い、利得を一定に制御する利得一定制御方式、又は光レベルを一定に制御する光レベル一定制御方式などの制御方式による制御を行うことができる。波長分割多重光伝送システムにおいては、波長多重光に含まれる1波長当たりの光レベルを一定の値に制御する必要があるため、入力信号光の波長に依存せずに一定の利得を与えることが可能な利得一定制御方式が広く用いられる。
ラマン増幅器は、EDFA(Erbium−Doped Fiber Amplifier)とは異なり、利得の平坦性を損なうことがなく、ラマン励起光の強度を変えることによって増幅利得を変化させることができるという特徴があるため、任意の値に増幅利得を設定できる可変利得の光増幅器として用いられる。
信号光レベルの監視は、一般的に、分岐カプラとPD(Photo Diode)を用いて、信号光のトータル光レベル(主信号光レベルと雑音光レベルとの合計)をモニタすることにより行われる。信号光レベルは、伝送路の損失、又は光増幅利得などによって、増幅前後の光レベルが1000倍程度変化することがあり、非常に広範囲の信号光レベル値を取り得る。そのため、一般的にPDで検出された信号光レベル値は、ログアンプなどを用いて、例えば、[dBm]を単位とする対数値に変換され、利得制御が行われる。
一方で、EDFA及びラマン増幅器のような光増幅器では、原理上、光増幅に伴い自然放出光雑音が発生する。光増幅制御を行う場合では、このような雑音光の発生量に関わらずに、信号光の内の主信号光の光レベルを精度よく検出し、かつその検出結果に基づいた光増幅を行うことが必要である。雑音光成分を含んだ信号光レベル(主信号光レベルと雑音光レベルとの合計)に基づいて光増幅制御を行うと、伝送エラーを生じ得る。
例えば、主信号光のレベルは低く、かつ雑音光レベルが高い場合、伝送すべき主信号光レベルが十分に増幅されているものとみなして、この信号光を下流局へ伝送すると、下流局では主信号を受信するために必要な光レベルが確保できず、伝送エラーの発生又は中継距離拡大化の妨げとなり得る。
このような課題を解決するために、光信号に含まれる雑音成分の光レベルを格納し、光信号のトータル光レベルから差し引くことで、光信号に含まれる主信号成分のみの光レベルを算出する希土類ドープ光ファイバ増幅器が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、光レベルを対数値[dBm]で扱う場合、雑音光補正を行うためには、トータル光レベル[dBm]から、予め測定された雑音光レベル[dBm](または[mW])を減算する必要がある。この場合、例えば、[dBm]などを単位とする対数値を逆対数変換して、[mW]などを単位とする線形値を算出することにより、雑音光レベル分を減算し、[dBm]などを単位とする値に再び対数変換する必要がある。このような処理を行うためには、対数変換などの演算が必要であるので、処理能力の高い高価な制御デバイスを必要とする。
対数変換などの演算を簡略化するために、入力光レベル(又は出力光レベル)に対応する雑音光レベルが格納された参照テーブルを用いて、トータル光レベルから雑音光レベルを減算する方法があるが、利得を任意の値に設定して運用するラマン増幅器では、利得の値によって発生する雑音光レベルが変化するため、入力光レベル(又は出力光レベル)とラマン利得とにそれぞれ対応する参照テーブルを用いる必要がある。この方法では、ラマン増幅器内に容量の大きいデータベースが必要である。さらに、このような容量の大きいデータベースを備えたラマン増幅器であっても、データベース(参照テーブル)の中から最適な値を選択する複雑なプロセスが必要となるという問題がある。
特許文献2には、上述の雑音光の影響が補正された利得制御を行う光増幅器が開示されている。この光増幅器では、光通信システムの運用前に、伝送路に信号光が伝送されていない状態でラマン励起光を伝送路に出力し、伝送路に出力された励起光の強度と雑音光レベルとの相関関係を測定する。光通信システムの運用時には、この光増幅器は、予め測定された励起光強度と雑音光レベルとの相関関係に基づいて運用時における雑音光レベルを取得し、雑音光の影響が補正された利得制御を行う。
しかしながら、特許文献2に記載の光増幅器では、伝送路に信号光が伝送されていない状態で伝送路にラマン励起光を出力する必要があるため、伝送路に信号光が伝送されているときには、強制的に信号光の受信を遮断する処理をしなければならず、光増幅器の立ち上げ処理が複雑であるという問題がある。さらに、特許文献2に記載の光増幅器では、励起光強度と雑音光発生量との相関関係を測定する必要があり、複雑な制御を必要とするという問題がある。さらに、光レベルを対数値[dBm]で扱う場合、雑音光補正を行うためには、ラマン励起光によって増幅された光レベル[dBm]から、予め測定された雑音光レベル[dBm]を減算する必要があるので、対数変換などの演算を行うための処理能力の高い高価な制御デバイスを必要とする。
特許文献3には、光増幅器における複雑な立ち上げ処理、又は励起光強度と雑音光発生量との相関関係の測定処理などの複雑な処理を必要とせずに、雑音光の影響が補正された利得制御を行う光増幅器が開示されている。この光増幅器は、雑音光の一部を分離するための波長フィルタと、分離された光を測定するための測定部とを備え、測定された雑音光の一部の光レベルから、雑音光全体の光レベルを算出し、雑音光の影響を考慮した利得制御を行う。
特開平11−112434号公報 特開2004−287307号公報 国際公開第2013/077434号
しかしながら、特許文献3に記載の光増幅器では、専用の波長フィルタと測定部とが必要であり、光増幅器の大型化及び高コスト化を引き起こすという問題がある。さらに、波長フィルタ及び測定部によって検出される雑音光には、上流局から伝送された雑音光が含まれるため、上流局から伝送された信号光レベルに雑音光レベルが含まれる場合には、雑音光レベルの算出に誤差が生じ得るという問題がある。さらに、特許文献2と同様に、光レベルを対数値[dBm]で扱う場合、雑音光補正を行うためには、ラマン励起光によって増幅された光レベル[dBm]から、予め測定された雑音光レベル[dBm]を減算する必要があるので、対数変換などの演算を行うための処理能力の高い高価な制御デバイスを必要とするという問題がある。
そこで、本発明は、上述のような課題を解決するためになされたものであり、ラマン増幅に伴って発生する雑音光の影響を考慮した利得制御を簡易な構成によって行う励起光源装置及び光伝送システムを提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る励起光源装置は、信号光を増幅させるラマン励起光を、前記信号光が伝送される伝送路に出力する励起光源装置であって、駆動状態において前記ラマン励起光を生成し、停止状態において前記ラマン励起光の生成を停止する励起光源と、前記駆動状態における前記ラマン励起光の強度を制御する光源制御部と、前記励起光源装置に入力された前記信号光の光レベルを測定する光レベル測定部と、前記光レベル測定部によって測定された少なくとも1つの測定結果を対数値に変換する対数変換部と、前記停止状態における前記少なくとも1つの測定結果の前記対数値に基づく補正値を決定する主制御部とを備え、前記主制御部は、前記停止状態における前記少なくとも1つの測定結果の内の第1の測定結果の前記対数値と、前記駆動状態における前記少なくとも1つの測定結果の内の第2の測定結果の前記対数値とを前記対数変換部から取得し、前記第1の測定結果の前記対数値に基づく前記補正値を決定し、前記第2の測定結果の前記対数値から前記第1の測定結果の前記対数値に基づく前記補正値を減算することにより、第1の補正光レベル値を算出し、前記第1の補正光レベル値と前記第1の測定結果の前記対数値との差分が、予め設定された利得制御目標値に近づくように前記光源制御部を制御することを特徴とする。
本発明の他の態様に係る励起光源装置は、信号光を増幅させるラマン励起光を、前記信号光が伝送される伝送路に出力する励起光源装置であって、駆動状態において前記ラマン励起光を生成し、停止状態において前記ラマン励起光の生成を停止する励起光源と、前記駆動状態における前記ラマン励起光の強度を制御する光源制御部と、前記励起光源装置に入力された前記信号光の光レベルを測定する光レベル測定部と、前記光レベル測定部によって測定された少なくとも1つの測定結果を対数値に変換する対数変換部と、前記停止状態における前記少なくとも1つの測定結果の前記対数値に基づく補正値を決定する主制御部とを備え、前記主制御部は、予め設定された利得制御目標値に前記補正値を加算することにより補正利得目標値を算出し、前記補正利得目標値を新たな利得制御目標値として設定し、前記駆動状態における前記少なくとも1つの測定結果の前記対数値と前記停止状態における前記少なくとも1つの測定結果の前記対数値との差分が、前記新たな利得制御目標値に近づくように前記光源制御部を制御することを特徴とする。
本発明の他の態様に係る光伝送システムは、信号光が伝送される伝送路と、前記信号光を増幅させるラマン励起光を、前記伝送路に出力する励起光源装置とを備える光伝送システムであって、前記励起光源装置は、駆動状態において前記ラマン励起光を生成し、停止状態において前記ラマン励起光の生成を停止する励起光源と、前記駆動状態における前記ラマン励起光の強度を制御する光源制御部と、前記励起光源装置に入力された前記信号光の光レベルを測定する光レベル測定部と、前記光レベル測定部によって測定された少なくとも1つの測定結果を対数値に変換する対数変換部と、前記停止状態における前記少なくとも1つの測定結果の前記対数値に基づく補正値を決定する主制御部とを有し、前記主制御部は、前記停止状態における前記少なくとも1つの測定結果の内の第1の測定結果の前記対数値と、前記駆動状態における前記少なくとも1つの測定結果の内の第2の測定結果の前記対数値とを前記対数変換部から取得し、前記第1の測定結果の前記対数値に基づく前記補正値を決定し、前記第2の測定結果の前記対数値から前記第1の測定結果の前記対数値に基づく前記補正値を減算することにより、第1の補正光レベル値を算出し、前記第1の補正光レベル値と前記第1の測定結果の前記対数値との差分が、予め設定された利得制御目標値に近づくように前記光源制御部を制御することを特徴とする。
本発明の他の態様に係る光伝送システムは、信号光が伝送される伝送路と、前記信号光を増幅させるラマン励起光を、前記伝送路に出力する励起光源装置とを備える光伝送システムであって、前記励起光源装置は、駆動状態において前記ラマン励起光を生成し、停止状態において前記ラマン励起光の生成を停止する励起光源と、前記駆動状態における前記ラマン励起光の強度を制御する光源制御部と、前記励起光源装置に入力された前記信号光の光レベルを測定する光レベル測定部と、前記光レベル測定部によって測定された少なくとも1つの測定結果を対数値に変換する対数変換部と、前記停止状態における前記少なくとも1つの測定結果の前記対数値に基づく補正値を決定する主制御部とを備え、前記主制御部は、予め設定された利得制御目標値に前記補正値を加算することにより補正利得目標値を算出し、前記補正利得目標値を新たな利得制御目標値として設定し、前記駆動状態における前記少なくとも1つの測定結果の前記対数値と前記停止状態における前記少なくとも1つの測定結果の前記対数値との差分が、前記新たな利得制御目標値に近づくように前記光源制御部を制御することを特徴とする。
本発明の他の態様に係る光伝送システムは、信号光が伝送される伝送路と、前記信号光を増幅させるラマン励起光を、前記伝送路に出力する励起光源装置とを備える光伝送システムであって、前記励起光源装置は、駆動状態において前記ラマン励起光を生成し、停止状態において前記ラマン励起光の生成を停止する励起光源と、前記駆動状態における前記ラマン励起光の強度を制御する光源制御部と、前記励起光源装置に入力された前記信号光の光レベルを測定する光レベル測定部と、前記光レベル測定部によって測定された少なくとも1つの測定結果を対数値に変換する対数変換部と、前記停止状態における前記少なくとも1つの測定結果の前記対数値に基づく補正値を決定する主制御部とを有し、前記信号光の伝送方向における前記励起光源装置の上流側に備えられ、光監視信号を送信する光装置をさらに備え、前記励起光源装置は、前記励起光源装置に入力された前記光監視信号の情報を受信する監視光受信部と、前記励起光源装置に入力された前記光監視信号の光レベルを測定する監視光レベル測定部とを有し、前記主制御部は、前記対数変換部から取得した前記駆動状態における測定結果の対数値から前記補正値を減算することにより、補正光レベル値を算出し、前記補正光レベル値と前記駆動状態における測定結果の対数値との差分が予め設定された利得制御目標値に近づくように前記光源制御部を制御し、前記主制御部は、前記監視光受信部又は前記監視光レベル測定部から取得した前記光監視信号の光レベルに変化が生じた場合、前記光監視信号の光レベルの変化量に応じて前記補正値を再設定することを特徴とする。
本発明によれば、ラマン増幅に伴って発生する雑音光の影響を考慮した利得制御を簡易な構成によって行うことができる。
本発明の実施の形態1に係る励起光源装置を含む光伝送システムの構成例を概略的に示すブロック図である。 参照テーブルの一例を示す図である。 励起光源装置による利得制御の一例を示すフローチャートである。 非励起状態における入力光レベル(Pin)を一定の値に設定し、ラマン利得(Gain)を変化させた場合の種々の実験データを示す図である。 図4に示されるラマン利得(Gain)と、図4に示される補正値との関係を示す図である。 ラマン利得(Gain)を一定の値に設定し、非励起状態における入力光レベル(Pin)を変化させた場合の種々の実験データを示す図である。 図6に示される非励起状態における入力光レベルと図6における表の5行目の補正値との関係を示す図である。 実施の形態2に係る励起光源装置を含む光伝送システムの構成例を概略的に示すブロック図である。 励起光源装置による利得制御の一例を示すフローチャートである。 実施の形態3に係る励起光源装置を含む光伝送システムの構成例を概略的に示すブロック図である。 励起光源装置による利得制御の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態4に係る励起光源装置を含む光伝送システムの構成例を概略的に示すブロック図である。 変形例に係る励起光源装置における主制御部の構成を示すブロック図である。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る励起光源装置1を含む光伝送システム100の構成例を概略的に示すブロック図である。光伝送システム100は、励起光源装置1と、伝送路20とを有する。
図1に示される励起光源装置1は、励起光源11と、光源制御部12と、光レベル測定部13と、対数変換部14と、主制御部15と、合波器18と、分岐器19とを有する。本実施の形態では、励起光源装置1は、ラマン増幅器である。
合波器18及び分岐器19は、伝送路20によって互いに接続されている。本実施の形態では、伝送路20は、光ファイバである。ただし、光ファイバ以外の光伝送路であってもよい。
励起光源装置1は、ポート21と、ポート22とをさらに有する。伝送路20上を流れる信号光は、励起光源装置1のポート21から入力(受信)され、ポート22から出力される。
励起光源装置1は、励起光源11によって生成されたラマン励起光(“励起光”ともいう)を、信号光が伝送される伝送路20に出力する。励起光源11から出力された励起光は、ポート21から励起光源装置1の外部(例えば、伝送路20)に出力される。
次に、励起光源装置1の各構成要素について説明する。
励起光源11は、伝送路20上の信号光を増幅させる励起光を生成する。励起光源11は、励起光源11の駆動状態(励起状態)において励起光を生成し、励起光源11の停止状態(非励起状態)において励起光の生成を停止する。励起光によって増幅された信号光は、主信号光と雑音光とを含む。
光源制御部12は、主制御部15(例えば、利得制御部17)の制御に基づいて、駆動状態における励起光源11により生成される励起光の強度(励起光強度)を制御する。光源制御部12は、例えば、FPGA(FieldーProgrammable Gate Array)を用いて実現可能である。光源制御部12は、励起光源11に供給する電流を制御することにより励起光強度を制御し、励起光が生成される間、励起光強度が一定に維持されるように電流を制御する。
合波器18は、2系統から入力される光(例えば、ラマン励起光及び信号光)を合波する。
分岐器19は、励起光源装置1に入力された信号光(入力信号光)の一部を分岐させ、信号光を2系統へ出力する。
光レベル測定部13は、励起光源装置1に入力された信号光の光レベル(“入力光レベル”ともいう)を測定する。励起光源11の駆動状態において光レベル測定部13によって測定される信号光は、主信号光と雑音光とを含む。
対数変換部14は、光レベル測定部13によって測定された光レベルなどの少なくとも1つの測定結果を対数値に変換する。対数変換部14によって生成された対数値は、主制御部15(例えば、雑音補正部16)に送信される。対数変換部14は、光レベル測定部13によって測定された複数の測定結果の各々を対数値に変換してもよい。
主制御部15は、雑音補正部16と、利得制御部17とを有する。主制御部15は、励起光源11の停止状態において光レベル測定部13によって測定された測定結果の対数値に基づく補正値(雑音補正値)を決定し、決定された補正値と予め設定された利得制御目標値G0とを用いて光源制御部12を制御する。利得制御目標値G0は、極端に小さい範囲を含まない、かつ極端に広範囲でないことが望ましい。具体的には、4dB以上16dB以下の範囲であることが望ましい。
本実施の形態において、励起光源11の駆動状態において光レベル測定部13によって測定された測定結果を、“駆動状態における測定結果”と称する。さらに、励起光源11の停止状態において光レベル測定部13によって測定された測定結果を、“停止状態における測定結果”と称する。
主制御部15において、補正光レベル値を算出するための雑音光補正は、雑音補正部16によって行われる。
図2は、参照テーブル161の一例を示す図である。
雑音補正部16は、参照テーブル161を有する。参照テーブル161は、利得制御においてラマン増幅により発生する雑音光の影響を補正するための補正値(雑音補正値)を決定するためのテーブルである。具体的には、参照テーブル161には、励起光源11の停止状態における測定結果の対数値に対応する補正値が格納されている。参照テーブル161は図2に示される例に限られるものではなく、参照テーブルとしての機能を逸脱しない範囲内であればよく、各種の参照テーブルを用い得る。
参照テーブル161の1行目の欄は、対数値で表された非励起状態における入力光レベルを示すPin(off)(=P;nは1以上の整数)を示しており、その単位は[dBm]である。参照テーブル161の2行目の欄は、Pin(off)に対応する補正値(補正係数)A(nは1以上の整数)を示しており、その単位は[dB]である。
参照テーブル161に格納される補正値は、予め定められた値である。補正値は、後述するように、例えば、光パワーメータで測定された測定値と、光スペクトラムアナライザを用いて測定した測定値とを用いて算出することができる。
雑音補正部16は、利得制御において、ラマン増幅により発生する雑音光の影響を補正する。具体的には、雑音補正部16は、利得制御において、励起光源11の駆動状態における測定結果の対数値から補正値を減算することにより、補正光レベル値を算出する。
主制御部15において、光源制御部12に対する制御は、利得制御部17によって行われる。
利得制御部17は、停止状態における測定結果の対数値に基づく補正値と、利得制御目標値G0とを用いて光源制御部12を制御する。具体的には、利得制御部17は、駆動状態における測定結果の対数値から補正値を減算することにより、補正光レベル値を算出する。さらに、利得制御部17は、補正光レベル値と駆動状態における測定結果の対数値との差分が、利得制御目標値G0に近づくように光源制御部12を制御する。
補正光レベル値と停止状態における測定結果の対数値との差分は、励起光源装置1における現時点のラマン利得G1を示す。利得制御目標値G0は、励起光源11の停止状態において励起光源装置1に入力された主信号光の光レベルと、励起光源11の駆動状態において励起光源装置1に入力された主信号光の光レベルとの比によって示されるラマン利得の制御目標値である。本実施の形態では、任意の利得制御目標値G0が、励起光源装置1に予め設定されている。したがって、光源制御部12は、ラマン利得G1が利得制御目標値G0に近づくように励起光を生成する。ただし、励起光源装置1の動作中に利得制御目標値G0を変更してもよい。
ラマン利得G1は、主制御部15において、利得制御部17によって算出される。本実施の形態では、ラマン利得G1は、入力光レベルと出力光レベルとの比で表される一般的な利得ではなく、非励起状態における入力光レベルと励起状態における入力光レベルとの比で表される。すなわち、本実施の形態において、ラマン利得G1は、伝送路20中に発生するラマン増幅効果により、主信号光が受ける利得を表す。
次に、励起光源装置1による利得制御の動作について、図3を参照しながら説明する。
図3は、励起光源装置1による利得制御の一例を示すフローチャートである。
本実施の形態では、励起光源装置1のポート21から信号光を受信している間、図3に示される処理を常に実行する。ただし、任意のタイミングで図3に示される処理を停止してもよい。
ステップST1において、光レベル測定部13は、励起光源11の停止状態(非励起状態)で、入力信号光の光レベルを測定する。
ステップST1において、測定された光レベルの情報(第1の測定結果)は、対数変換部14によって対数値Pin(off)(第1の測定結果の対数値)に変換され、変換された値Pin(off)が、主制御部15の雑音補正部16及び利得制御部17に伝達される。主制御部15は、対数変換部14からPin(off)を取得する。本実施の形態において、非励起状態において光レベル測定部13によって測定された測定結果(入力信号光の光レベル)の対数値を“Pin(off)”という。Pin(off)は、極端に小さい範囲を含まないことが望ましい。具体的には、Pin(off)は、−35.00dBm以上の範囲であることが望ましい。さらに、Pin(off)は、−31.00dBm以上の範囲であることがより望ましい。
ステップST2において、主制御部15の雑音補正部16は、参照テーブル161を参照し、伝達されたPin(off)に基づいて補正値を決定する。具体的には、雑音補正部16は、参照テーブル161に格納されている複数のPin(off)の内から、伝達されたPin(off)に対応する補正値を決定する。伝達されたPin(off)が参照テーブル161に格納されていない場合、参照テーブル161に格納されている複数のPin(off)の内から最も近い値に対応する補正値に決定してもよい。
ステップST3において、利得制御部17は、励起光が生成されるように光源制御部12を制御し、光源制御部12は、励起光源11の励起光強度を指定の値まで上げる。ただし、励起光源11の駆動開始は、他の要素(例えば、主制御部15)によって制御されてもよい。
ステップST4において、光レベル測定部13は、励起光源11の駆動状態(励起状態)で、入力信号光の光レベルを測定する。
測定された励起状態における光レベルの情報(第2の測定結果)は、対数変換部14によって対数値Pin(on)(第2の測定結果の対数値)に変換され、変換された値Pin(on)が、雑音補正部16に伝達される。主制御部15は、対数変換部14からPin(on)を取得する。本実施の形態において、励起状態において光レベル測定部13によって測定された測定結果(入力信号光の光レベル)の対数値を“Pin(on)”という。
ステップST5において、雑音補正部16は、ステップST4において伝達されたPin(on)からステップST2において決定された補正値を減算することにより、補正光レベル値Pin(on)´(第1の補正光レベル値)を算出する。算出されたPin(on)´は利得制御部17に伝達される。
ステップST6において、主制御部15の利得制御部17は、ステップST5で伝達されたPin(on)´と、ステップST1で伝達されたPin(off)との差分(Pin(on)´−Pin(off))によって、励起光源装置1における現時点のラマン利得G1を算出し、算出されたラマン利得G1と利得制御目標値G0とを比較する。
このステップST6において、利得制御部17が、利得制御目標値G0とラマン利得G1とが一致しないと判定した場合(ステップST6において“NO”)、処理はステップST7に移行する。
ステップST7において、利得制御部17は、利得制御目標値G0とラマン利得G1との差分に応じて、光源制御部12を制御し、励起光源11の励起光強度を変化させる。励起光強度の変化量は、任意の値を指定できるが、利得制御部17は、Pin(on)´とPin(off)との差分(すなわち、ラマン利得G1)が、利得制御目標値G0に近づくように光源制御部12を制御することが望ましい。これにより、早期に利得制御を完了させることができる。
ステップST7の後、処理はステップST4に移行し、上述の処理が行われる。
一方、ステップST6において、利得制御目標値G0とラマン利得G1とが一致すると判定された場合(ステップST6において“YES”)、図3に示される利得制御のフローは終了する。
上述のように、ステップST6では、利得制御目標値G0とラマン利得G1とが一致するか否かを判定する。しかしながら、この判定方法に限られるものではなく、一致とみなす差分の範囲を判定条件として設定し、利得制御目標値G0とラマン利得G1との差分がその判定条件の範囲内である場合、利得制御目標値G0とラマン利得G1とが一致すると判定してもよい。
上述のように、ステップST6では、利得制御目標値G0とラマン利得G1とが一致すると判定された場合、利得制御が終了する。しかしながら、この方法に限られるものではなく、利得制御目標値G0とラマン利得G1との差分を周期的に監視し、光源制御部12が励起光強度を制御し続けてもよい。この場合、非励起状態における入力光レベルPin(off)が、波長の増減、伝送路20の状態の変動などによって変化しないことが前提である。
上述のように、ステップST6では、利得制御目標値G0とラマン利得G1とが一致すると判定された場合、利得制御が終了する。しかしながら、この方法に限られるものではなく、利得制御の試行回数または試行時間の制限値を設定し、制限値を超えた場合は、利得制御が終了するようにしてもよい。
ステップST6において、利得制御目標値G0とラマン利得G1とが一致すると判定された場合、利得制御部17は、光源制御部12の制御情報を記憶し、記憶された制御情報に従って光源制御部12の制御を続けてもよい。ここで、利得制御部17が記憶する制御情報及び利得制御部17による制御対象は、励起光源11の励起光強度または電流値のどちらでもよいが、励起光強度を制御対象とする方が望ましい。伝送路20に曲げなどの損失変動が生じない限りは、伝送路20に入力される励起光強度が一定であれば、入力信号の波長に関わらず、ラマン利得は一定の値となる(ただし、励起状態における入力光レベルが、励起光強度と同程度となる場合を除く)。
次に、励起光源装置1において、ラマン利得に依存せず、かつ非励起状態における入力光レベルにのみ依存する補正値(対数値で表される補正値)を用いることにより、簡易な構成で雑音光補正が可能であることを説明する。
ラマン増幅により発生する雑音光の光レベルを示す雑音光レベル(Pase)は、ラマン利得(Gain)に比例するため、定数(K)を用いて、以下の式(1)で表される。
Pase[W]=Gain[W/W]×K[W] (1)
一方、ラマン増幅により増幅された主信号光の光レベル(Psig)は、Gainと非励起状態における入力信号光の光レベル(Pin)に比例するため、以下の式(2)で表される。
Psig[W]=Gain[W/W]×Pin[W] (2)
ここで、Psigは、ラマン増幅により発生する雑音光成分の光レベルを含まないものとする。
励起状態において光レベル測定部13によって測定される信号光の光レベルを示すトータル光レベル(Ptotal)は、Paseと、Psigとの合計であるため、以下の式(3)で表される。
Ptotal[W]=Psig[W]+Pase[W]
=Gain[W/W](Pin[W]+K[W]) (3)
式(3)を対数値に変換すると、以下の式(4)となる。
Ptotal_dBm[dBm]
=10log{Gain[W/W](Pin[W]+K[W])}
=10log(Gain[W/W])+10log(Pin[W]+K[W])
=Gain_dB[dB]+Pin_dBm[dBm]+10log(1+K[W]/Pin[W])
=Psig_dBm[dBm]+10log(1+K[W]/Pin[W]) (4)
ここで、雑音光補正を行うための補正値Aは、Ptotalが対数値に変換されることにより表されるトータル光レベル(Ptotal_dBm)と、Psigが対数値に変換されることにより表される光レベル(Psig_dBm)との比率(差分)であり、式(4)より以下の式(5)で表される。
[dB]=10log(1+K[W]/Pin[W]) (5)
式(5)より、雑音光補正を行うための補正値Aは、Pinにのみ依存し、Gainには依存しない値であることがわかる。補正値Aは、対数値によって表された比率であるため、光レベルを、[dBm]などを単位とする対数値で扱う場合は、主制御部15において対数変換などの処理を必要とせず、主制御部15は、減算などの簡単な演算によって雑音光補正を行うことができる。
実施の形態1では、この現象に着目し、非励起状態における入力光レベルにのみ依存し、かつラマン利得には依存しない補正値を用いて雑音光補正を行うので、精度の高い利得制御が可能である。例えば、利得制御目標値G0を、6dBから15dBに変化させた場合においても、非励起状態における入力光レベルが一定であれば、同じ補正値を、励起状態における入力光レベルから減算することで、雑音光の影響を考慮した利得制御を行うことができる。
次に、補正値Aの具体的な取得方法について説明する。
上述のように、補正値Aは、Ptotalと、Psigとの比率を示す値である。したがって、補正値Aは、PtotalとPsigとを測定することで、取得することができる。
まず、Ptotalの測定方法について説明する。測定には、入力光源、任意の伝送路ファイバ(例えば、光ファイバ)、励起光源装置、分岐器、及び光パワーメータを用いる。
Ptotalの測定の構成について説明する。伝送路ファイバの一方の端部を入力光源に接続する。伝送路ファイバの他方の端部を、分岐器を介して、励起光源装置及び光パワーメータに接続する。分岐器の分岐比率は、ラマン励起光の減衰を避けるため、励起光源装置側の分岐比を大きくすることが望ましい。
次に、Ptotalの測定手順について説明する。
入力光源は、任意の波長及び光レベルの信号光を、伝送路ファイバに入力する。励起光源装置は、任意の強度のラマン励起光を、伝送路ファイバに入力し、ラマン増幅を発生させる。その状態で、光パワーメータに表示される光レベルを測定することで、Ptotalを取得することができる。なお、ラマン励起光を停止させた状態で、光パワーメータに表示される光レベルを測定することで、Pinを取得することができる。
次に、Psigの測定方法について説明する。
Psigの測定方法と、Ptotalの測定方法との差分は、光レベルの測定に、光パワーメータの代わりに光スペクトラムアナライザを用いる点のみである。
Ptotal測定と同様の構成及び手順に基づいて、入力光源を用いて伝送路ファイバに任意の波長及び光レベルの信号光を伝送路ファイバに入力し、励起光源装置を用いて任意の強度のラマン励起光を伝送路ファイバに入力することで、ラマン増幅を発生させる。その状態で、光スペクトラムアナライザに表示される信号光のピークパワーを取得することで、Psigを取得することができる。
なお、Ptotal及びPsigの測定に用いる伝送路ファイバの種類は任意のものでよいが、伝送路ファイバの長さは励起光強度に対して十分な値(ラマン増幅の有効長以上)である必要がある。
また、測定時に伝送路ファイバに入力するラマン励起光の強度は、特に限定されないが、励起光源装置1の実運用で用いるラマン利得範囲の中心となるような、強度とすることが望ましい。また、より精度を上げるために、Ptotal及びPsigの測定は、ある一点のラマン励起光強度(ラマン利得)のみではなく、複数点での測定を行い、その平均値を取ることが望ましい。
次に、Pinに対応する補正値Aを取得する方法について説明する。
上記式(5)より、定数値Kを算出することで、Pinに対応する補正値Aを取得することができる。
定数値Kの算出方法について説明する。
式(5)を書き換えると、下記の式(6)となる。
K[W]=Pin[W](10An[dB]/10−1) (6)
伝送路ファイバ上のある一箇所において測定されたPinによって、補正値Aを算出することにより、式(6)から定数値Kの値を算出することができる。すなわち、実測によって得られたPin及び補正値Aを式(6)に代入することにより、定数値Kの値を算出することができる。実測による補正値Aは、例えば、光パワーメータを用いて測定したPtotalと、光スペクトラムアナライザを用いて測定したPsigとの差分(Ptotal−Psig)により算出することができる。
さらに、算出された定数値Kを式(5)に代入することで、任意のPinに対応する補正値Aを算出することができる。
次に、雑音補正が成立するラマン利得(Gain)の範囲について、実測結果を用いて説明する。
図4は、非励起状態における入力光レベル(Pin)を一定の値に設定し、ラマン利得(Gain)を変化させた場合の種々の実験データ(対数値で表されたデータ)を示す図である。
図4における表の1行目に示される非励起状態における入力光レベル(Pin[dBm])は、光パワーメータで測定された値に基づく。図4に示されるように、本測定は、非励起状態における入力光レベルを、−28.44dBmに固定することにより実施されている。
図4における表の2行目に示されるラマン利得(Gain[dB])は、1.11dBと16.69dBとの間の範囲となるように設定されている。上述のように、Gain[dB]は、PinとPsigとの比(差分)である。
図4における表の3行目に示されるトータル光レベル(Ptotal[dBm])は、光パワーメータで測定された値に基づく。上述のように、Ptotalは、Paseと、Psigとの合計である。
図4における表の4行目に示されるPsig[dBm]は、光スペクトラムアナライザで測定された値であり、ラマン増幅により増幅された主信号光の光レベルを示す。
図4における表の5行目に示される補正値[dB]は、測定値Ptotal[dBm]と、測定値Psig[dBm]との差分によって算出された値であり、Ptotal[dBm]とPsig[dBm]との比率を示す。
図4における表の6行目には、補正光レベル値(Ptotal´[dBm])が示されている。具体的には、Ptotal´は、測定値Ptotal[dBm]から、図4の表の5行目に示される複数の補正値(Gain[dB]=1.11,2.04,2.92,及び3.92に対応する補正値を除く)の平均値Aave=0.67[dB]を減算することによって算出された値である。すなわち、算出されたPtotal´は、増幅された主信号光の光レベルの近似値を示す。
図4における7行目に示される誤差E[dB]は、Ptotal´[dBm]とPsig[dBm]との差分によって算出された値である。図4に示されるように、3.92dB≦Gain≦16.69dBにおいて、−0.13dB≦E≦0.06dBである。したがって、3.92dB≦Gain≦16.69dBにおいて、近似値Ptotal´と測定値Psigとの誤差が小さく、近似値Ptotal´が、有効であることが示される。さらに、図4に示されるように、5.09dB≦Gain≦16.69dBにおいて、−0.10dB≦E≦0.06dBである。したがって、5.09dB≦Gain≦16.69dBにおいて、誤差Eの範囲が±0.10dBの範囲に収まっており、近似値Ptotal´と測定値Psigとの誤差が非常に小さく、近似値Ptotal´が、より有効であることが示される。
図5は、図4に示されるラマン利得(Gain[dB])と、図4に示される補正値[dB]との関係を示す図である。図5に示される破線L1は、図4に示される5.09dB≦Gain≦16.69dBにおける補正値の平均値Aave=0.67dBを示す。
図5に示されるように、ラマン利得が小さい場合(例えば、1.11dB≦Gain≦3.92dB)を除き、補正値は、ラマン利得の大きさに依存しない。補正値は、後述するように、Pinにのみ依存する。
図4及び図5に示されるように、ラマン利得が小さい場合(例えば、1.11dB≦Gain≦2.92dB)を除き、−0.13dB≦E≦0.06dBの誤差範囲で、近似値Ptotal´を算出できる。すなわち、励起光源装置1は、3.92dB≦Gainの範囲では、−0.13dB≦E≦0.06dBの精度で、雑音光補正(近似値Ptotal´の算出)が可能である。さらに、励起光源装置1は、5.09dB≦Gainの範囲では、−0.10dB≦E≦0.06dBの誤差範囲で、近似値Ptotal´を算出できる。すなわち、励起光源装置1は、5.09dB≦Gainの範囲では、±0.10dBの精度で、雑音光補正(近似値Ptotal´の算出)が可能である。
本実施の形態に係る励起光源装置1において、ラマン利得が小さい場合を除き、高い精度で雑音光補正が可能な理由は、式(1)が伝送路20の長手方向において分布的に増幅が行われるラマン増幅の利得についての近似的な式であるためである。具体的には、式(1)が、ラマン利得が小さい場合では厳密に成立せず、ラマン利得がある一定の値以上において成立するためである。
次に、雑音補正(増幅された主信号光の光レベルの近似)が成立するPinの範囲について、実測結果を用いて説明する。
図6は、ラマン利得(Gain)を一定の値(約10dB)に設定し、非励起状態における入力光レベル(Pin)を変化させた場合の種々の実験データを示す図である。図6に示されるデータは、定数値Kを除き、対数値で表される。
図6における表の1行目に示される非励起状態における入力光レベル(Pin[dBm])は、光パワーメータを用いて測定された値に基づく。図6に示されるように、本測定は、Pinを、−17dBmと−39dBmとの間の範囲で変化させることにより実施されている。
図6における表の2行目に示されるラマン利得(Gain[dB])は、約10dBに設定されている。上述のように、ラマン利得(Gain[dB])は、Pinとラマン増幅により増幅された主信号光の光レベル(Psig)との比(差分)である。
図6における表の行目に示されるトータル光レベル(Ptotal[dBm])は、光パワーメータで測定された値に基づく。上述のように、Ptotalは、ラマン増幅により発生する雑音光の光レベルを示す雑音光レベル(Pase)と、Psigとの合計である。
図6における表の行目に示されるPsig[dBm]は、光スペクトラムアナライザで測定され、ラマン増幅により増幅された主信号光の光レベルを示す。
図6における表の5行目に示される補正値A1[dB]は、測定値Ptotal[dBm]と、測定値Psig[dBm]との差分によって算出された値であり、Ptotal[dBm]とPsig[dBm]との比率を示す。図6に示されるように、Pin[dBm]が小さくなる程、補正値A1[dB]が大きくなる。
図6における表の6行目に示される定数値K[W]は、Pin[W]と補正値A1[dB]とを式(6)に代入することにより算出された値である。図6に示されるように、定数値K[W]は、Pin[dBm]が小さい場合(例えば、−33.00dBm≦Pin≦−39.00dBm)を除き、ほぼ一定の値である。
図6における表の7行目に示される補正値A2[dB]は、式(5)から算出された値である。この計算に用いられる定数値K[W]は、表の6行目に示される複数の定数値K(Pin[dBm]=−33.00,−35.00,−37.00,及び−39.00に対応する定数値Kを除く)の平均値Kave=4.22×10−4[W]である。
図6における表の8行目に示されるPtotal´[dBm]は、測定値Ptotal[dBm]から、図6の表の7行目に示される補正値A2[dB]を減算することによって算出された値である。すなわち、算出されたPtotal´[dBm]は、増幅された主信号光の光レベルの近似値を示す。
図6における表の9行目に示される誤差E[dB]は、Ptotal´[dBm]とPsig[dBm]との差分によって算出された値である。図6に示されるように、−35.00dBm≦Pinにおいて、−0.75dB≦E≦0.01dBである。したがって、−35.00dBm≦Pinにおいて、近似値Ptotal´と測定値Psigとの誤差が小さく、近似値Ptotal´が、有効であることが示される。さらに、図6に示されるように、−31.00dBm≦Pinにおいて、−0.07dB≦E≦0.01dBである。したがって、−31.00dBm≦Pinにおいて、誤差Eの範囲が±0.10dBの範囲に収まっており、近似値Ptotal´と測定値Psigとの誤差が非常に小さく、近似値Ptotal´が、より有効であることが示される。
図7は、図6に示される非励起状態における入力光レベル(Pin[dBm])と図6における表の5行目の補正値A1[dB]との関係を示す図である。図7に示される破線L2は、図6における表の7行目に示される補正値A2[dB]に基づく近似曲線を示す。
図7に示されるように、破線L2(すなわち、補正値A2[dB])は、−35.00≦Pinの範囲において、補正値A1[dB]との差が小さい。したがって、−35.00≦Pinの範囲において、定数値Kの平均値Kaveを用いた場合でも、高い精度で補正値A2[dB]を算出可能であることが示される。さらに、補正値A2[dB]は、−31.00≦Pinの範囲において、補正値A1[dB]との差がさらに小さい。したがって、−31.00≦Pinの範囲において、定数値Kの平均値Kaveを用いた場合でも、さらに高い精度で補正値A2[dB]を算出可能であることが示される。
したがって、励起光源装置1は、Pin[dBm]が非常に小さい場合(例えば、Pin≦−37.00)を除き、高い精度で、雑音光補正(例えば、補正値A2[dB]及びPtotal´[dBm]の算出)が可能であることが示される。
さらに、励起光源装置1は、Pin[dBm]が小さい場合(例えば、Pin≦−33.00)を除き、非常に高い精度で、雑音光補正(例えば、補正値A2[dB]及びPtotal´[dBm])が可能であることが示される。
本実施の形態に係る励起光源装置1において、高い精度で雑音光補正が可能な理由は、Pin[dBm]がある程度の大きさ(例えば、−35.00≦Pin)であれば、補正値A2[dB]の算出を高い精度で行うことができるからである。一方、Pin[dBm]が小さい場合(例えば、Pin≦−37.00)は、式(5)において用いられる値Pin[W]が非常に小さいため、光レベル測定部13bによる僅かな測定誤差により、補正値A2[dB]の算出結果が大きく変化し、誤差が大きくなる。
定数値Kは、式(1)に示されるように、GainとPaseとの相関関係から、算出することもできる。式(1)を用いて算出した定数値Kと式(5)とを用いて、非励起状態における入力光レベルに対応する補正値を取得してもよい。
補正値は、定数値Kを算出することなく、非励起状態における入力光レベルを、予め定められた範囲内で細かく変化させることにより、非励起状態における入力光レベルに対応する補正値を取得してもよい。
本実施の形態に係る励起光源装置1は、光ファイバの非線形光学効果である誘導ラマン散乱を用いて信号光の増幅を行う。具体的には、励起光源装置1は、伝送路を通過する信号光のトータルパワーが特定の閾値を超えると、信号光から100nm程度長波長側に誘導ラマン散乱光(自然放出光雑音)が発生する現象を用いる。
以上のように、実施の形態1に係る励起光源装置1及びこの励起光源装置1を有する光伝送システム100によれば、対数値によって表された補正値を用いて雑音補正(補正光レベル値の算出)を行うので、ラマン増幅に伴って発生する雑音光の影響を考慮した利得制御を簡易な構成によって行うことができる。例えば、励起光源装置1は、主制御部15において対数変換などの処理を必要とせず、主制御部15は、減算などの簡単な演算によって雑音光補正を行うことができる。
その結果、処理性能の高い高価な制御デバイスを必ずしも必要とせず、励起光源装置1の小型化及び低コスト化が可能である。
実施の形態2.
実施の形態2に係る励起光源装置2は、主制御部215が、雑音補正部16を有していない点で実施の形態1に係る励起光源装置1と異なり、その他の点は互いに同じである。ただし、参照テーブル161は、主制御部215の利得制御部217に備えられている。
実施の形態2に係る励起光源装置2の構成及び動作について、実施の形態1に係る励起光源装置1の構成及び動作と異なる点を主に説明する。
図8は、実施の形態2に係る励起光源装置2を含む光伝送システム200の構成例を概略的に示すブロック図である。光伝送システム200は、励起光源装置2と、伝送路20とを有する。
励起光源装置2は、励起光源11と、光源制御部12と、光レベル測定部13と、対数変換部14と、主制御部215と、合波器18と、分岐器19と、ポート21と、ポート22とを有する。
主制御部215は、利得制御部217を有する。利得制御部217は、参照テーブル161を有する。主制御部215の構成は、図8に示される例に限られない。例えば、主制御部215は、利得制御部217の外部に、参照テーブル161が格納される記憶部を有してもよい。
主制御部215は、励起光源11の停止状態において光レベル測定部13によって測定された測定結果の対数値に基づく補正値(雑音補正値)を決定し、決定された補正値と予め設定された利得制御目標値G0とを用いて光源制御部12を制御する。ただし、本実施の形態では、後述するように、利得制御目標値が、利得制御目標値G0から補正利得目標値G2に変更される。
利得制御部217は、利得制御において、ラマン増幅により発生する雑音光の影響を補正する。具体的には、利得制御部217は、利得制御において、補正値を、予め設定された利得制御目標値G0に加算することにより補正利得目標値G2を算出し、この補正利得目標値G2を、新たな利得制御目標値として設定する。
利得制御部217は、後述するラマン利得G3が補正利得目標値G2に近づくように光源制御部12を制御する。
次に、励起光源装置2による利得制御の動作について、図9を参照しながら説明する。
図9は、励起光源装置2による利得制御の一例を示すフローチャートである。
本実施の形態では、励起光源装置2のポート21から信号光を受信している間、図9に示される処理を常に実行する。ただし、任意のタイミングで図9に示される処理を停止してもよい。
ステップST11において、光レベル測定部13は、励起光源11の停止状態(非励起状態)で、入力光レベルを測定する。
ステップST11において、測定された入力光レベルの情報は、対数変換部14によって対数値(Pin(off))に変換され、変換された値が、主制御部215の利得制御部217に伝達される。
ステップST12において、主制御部215の利得制御部217は、参照テーブル161を参照し、伝達された値に基づいて補正値を決定する。具体的には、利得制御部217は、参照テーブル161に格納されている複数の入力光レベル(Pin(off))の内から、伝達された値と一致する入力光レベルに対応する補正値を決定する。伝達された値が参照テーブル161に格納されていない場合、参照テーブル161に格納されている複数の入力光レベルの内から最も近い値に対応する補正値に決定してもよい。
ステップST13において、利得制御部217は、ステップST12において決定された補正値を、予め設定された利得制御目標値G0に加算することにより補正利得目標値G2を算出し、この補正利得目標値G2を、新たな利得制御目標値として設定する。すなわち、利得制御部217は、励起光強度に対する制御目標値を、利得制御目標値G0から補正利得目標値G2に変更する。
ステップST14において、利得制御部217は、励起光が生成されるように光源制御部12を制御し、光源制御部12は、励起光源11の励起光強度を指定の値まで上げる。
ステップST15において、光レベル測定部13は、励起光源11の駆動状態(励起状態)で、入力信号光の光レベルを測定する。測定された励起状態における光レベルの情報は、対数変換部14によって対数値(Pin(on))に変換され、変換された値が、利得制御部217に伝達される。主制御部215は、対数変換部14からPin(on)を取得する。
ステップST16において、主制御部215の利得制御部217は、ステップST15で伝達されたPin(on)と、ステップST11で伝達されたPin(off)との差分(Pin(on)−Pin(off))によって、励起光源装置2における現時点のラマン利得G3を算出し、算出されたラマン利得G3と補正利得目標値G2とを比較する。本実施の形態では、ラマン利得G3は、非励起状態における入力光レベルと励起状態における雑音光を含む信号光の入力光レベルとの比で表される。したがって、ラマン利得G3は、Pin(off)とPin(on)´とによって算出されるラマン利得G1と異なる。
ステップST16において、利得制御部217が、補正利得目標値G2とラマン利得G3とが一致しないと判定した場合(ステップST16において“NO”)、処理はステップST17に移行する。
ステップST17において、利得制御部217は、補正利得目標値G2とラマン利得G3との差分に応じて、光源制御部12を制御し、励起光源11の励起光強度を変化させる。励起光強度の変化量は、任意の値を指定できるが、利得制御部217は、Pin(on)とPin(off)との差分(すなわち、ラマン利得G3)が、補正利得目標値G2に近づくように光源制御部12を制御することが望ましい。これにより、早期に利得制御を完了させることができる。
ステップST17の後、処理はステップST15に移行し、上述の処理が行われる。
一方、ステップST16において、補正利得目標値G2とラマン利得G3とが一致すると判定された場合(ステップST16において“YES”)、図9に示される利得制御のフローは終了する。
上述のように、ステップST16では、補正利得目標値G2とラマン利得G3とが一致するか否かを判定する。しかしながら、この判定方法に限られるものではなく、一致とみなす差分の範囲を判定条件として設定し、補正利得目標値G2とラマン利得G3との差分がその判定条件の範囲内である場合、補正利得目標値G2とラマン利得G3とが一致すると判定してもよい。
上述のように、ステップST16では、補正利得目標値G2とラマン利得G3とが一致すると判定された場合、利得制御が終了する。しかしながら、この方法に限られるものではなく、判定結果に関わらず、周期的に光レベルを測定し、光源制御部12が励起光強度を制御し続けてもよい。この場合、非励起状態における入力光レベルが、波長の増減、伝送路20の状態の変動などによって変化しないことが前提である。
上述のように、ステップST16では、補正利得目標値G2とラマン利得G3とが一致すると判定された場合、利得制御が終了する。しかしながら、この方法に限られるものではなく、利得制御の試行回数または試行時間の制限値を設定し、制限値を超えた場合は、利得制御を終了するようにしてもよい。
ステップST16において、補正利得目標値G2とラマン利得G3とが一致すると判定された場合、利得制御部217は、光源制御部12の制御情報を記憶し、記憶された制御情報に従って光源制御部12の制御を続けてもよい。ここで、利得制御部217が記憶する制御情報及び利得制御部217による制御対象は、励起光源11の励起光強度または電流値のどちらでもよいが、励起光強度を制御対象とする方が望ましい。
以上のように、実施の形態2に係る励起光源装置2及びこの励起光源装置2を有する光伝送システム200によれば、対数値によって表された補正値を用いて雑音補正(ラマン利得G3の算出)を行うので、ラマン増幅に伴って発生する雑音光の影響を考慮した利得制御を簡易な構成によって行うことができる。例えば、励起光源装置は、主制御部215において対数変換などの処理を必要とせず、主制御部215は、加算などの簡単な演算によって雑音光補正を行うことができる。
その結果、処理性能の高い高価な制御デバイスを必ずしも必要とせず、励起光源装置の小型化及び低コスト化が可能である。
実施の形態3.
実施の形態3に係る励起光源装置3は、実施の形態1に係る励起光源装置1の主制御部15の代わりに主制御部315を有し、励起光源装置1の光源制御部12の代わりに光源制御部312を有する点で実施の形態1に係る励起光源装置1と異なり、その他の点は互いに同じである。具体的には、主制御部315は、利得制御部317と、雑音補正部16とを有する。
実施の形態3に係る励起光源装置3の構成及び動作について、実施の形態1に係る励起光源装置1の構成及び動作と異なる点を主に説明する。
図10は、実施の形態3に係る励起光源装置3を含む光伝送システム300の構成例を概略的に示すブロック図である。光伝送システム300は、励起光源装置3と、伝送路20とを有する。
励起光源装置3は、励起光源11と、光源制御部312と、光レベル測定部13と、対数変換部14と、主制御部315と、合波器18と、分岐器19と、ポート21と、ポート22とを有する。
光源制御部312は、主制御部315(例えば、利得制御部317)の制御に基づいて、励起光源11により生成される励起光強度を制御する。光源制御部312は、励起光強度を監視し、主制御部315(例えば、利得制御部317)に伝達する。光源制御部312は、例えば、FPGAを用いて実現可能である。
主制御部315は、雑音補正部16と、利得制御部317とを有する。主制御部315は、励起光源11の停止状態において光レベル測定部13によって測定された測定結果の対数値に基づく補正値(雑音補正値)を決定し、決定された補正値と予め設定された利得制御目標値G0とを用いて光源制御部312を制御する。
利得制御部317は、停止状態における測定結果の対数値に基づく補正値と、利得制御目標値G0とを用いて光源制御部312を制御する。具体的には、利得制御部317は、駆動状態における測定結果の対数値から補正値を減算することにより、補正光レベル値を算出する。さらに、利得制御部317は、補正光レベル値と駆動状態における測定結果の対数値との差分が、利得制御目標値G0に近づくように光源制御部312を制御する。
次に、励起光源装置3による利得制御の動作について、図11を参照しながら説明する。
図11は、励起光源装置3による利得制御の一例を示すフローチャートである。
本実施の形態では、励起光源装置3のポート21から信号光を受信している間、図11に示される処理を常に実行する。ただし、任意のタイミングで図11に示される処理を停止してもよい。
ステップST21において、光レベル測定部13は、励起光源11の停止状態(非励起状態)で、入力光レベルを測定する。
ステップST21において、測定された入力光レベルの情報(第1の測定結果)は、対数変換部14によって対数値(Pin1(off))(第1の測定結果の対数値)に変換され、変換された値が、主制御部315の雑音補正部16に伝達される。主制御部315は、対数変換部14からPin1(off)を取得する。対数変換部14は、主制御部315(例えば、雑音補正部16)に伝達した情報を記憶する。
ステップST22において、主制御部315の雑音補正部16は、参照テーブル161を参照し、伝達された値に基づいて補正値を決定する。
ステップST23において、利得制御部317は、励起光が生成されるように光源制御部312を制御し、光源制御部312は、励起光源11の励起光強度を指定の値まで上げる。
ステップST24において、光レベル測定部13は、励起光源11の駆動状態(励起状態)で、入力信号光の光レベルを測定する。測定された励起状態における光レベルの情報は、対数変換部14によって対数値(Pin1(on))に変換され、変換された値が、雑音補正部16に伝達される。主制御部315は、対数変換部14からPin1(on)を取得する。
ステップST25において、雑音補正部16は、ステップST24において伝達された値からステップST22において決定した補正値を減算することにより、補正光レベル値Pin1(on)´(第1の補正光レベル値)を算出する。算出されたPin1(on)´は利得制御部317に伝達される。
ステップST26において、主制御部315の利得制御部317は、ステップST25で伝達されたPin1(on)´と、ステップST21で伝達されたPin1(off)との差分(Pin1(on)´−Pin1(off))によって、励起光源装置3における現時点のラマン利得G1を算出し、算出されたラマン利得G1と、予め設定された利得制御目標値G0とを比較する。
ステップST26において、利得制御部317が、ラマン利得G1が利得制御目標値G0よりも小さいと利得制御部317が判定した場合(ステップST26において“NO”)、処理はステップST28に移行する。一方、ステップST26において、ラマン利得G1が利得制御目標値G0以上であると利得制御部317が判定した場合(ステップST26において“YES”)、処理はステップST27に移行する。
ステップST27において、ラマン利得G1と利得制御目標値G0とが等しいと利得制御部317が判定した場合(ステップST27において“YES”)、図11に示される利得制御のフローは終了する。一方、ステップST27において、ラマン利得G1と利得制御目標値G0とが等しくないと利得制御部317が判定した場合(ステップST27において“NO”)、処理はステップST37に移行する。
ステップST37において、利得制御部317は、利得制御目標値G0とラマン利得G1との差分に応じて、光源制御部12を制御し、励起光源11の励起光強度を変化させる。励起光強度の変化量は、任意の値を指定できるが、利得制御部317は、Pin1(on)´とPin1(off)との差分(すなわち、ラマン利得G1)が、利得制御目標値G0に近づくように光源制御部12を制御することが望ましい。これにより、早期に利得制御を完了させることができる。
ステップST37の後、処理はステップST24に移行し、上述の処理が行われる。
ステップST28において、光源制御部312は、現時点での励起光強度Xと、予め設定された励起光強度の上限値Xmaxとを比較する。ステップST28において、励起光強度Xが励起光強度の上限値Xmaxよりも小さいと光源制御部312が判定した場合(ステップST28において“YES”)、処理はステップST29に移行する。一方、ステップST28において、現在の励起光強度Xが励起光強度上限値Xmax以上であると光源制御部312が判定した場合(ステップST28において“NO”)、処理はステップST30に移行する。
ステップST29において、利得制御部317は、利得制御目標値G0とラマン利得G1との差分に応じて、光源制御部312を制御し、励起光源11の励起光強度を変化させる。励起光強度の変化量は、任意の値を指定できるが、利得制御部317は、Pin1(on)´とPin1(off)との差分(すなわち、ラマン利得G1)が、利得制御目標値G0に近づくように光源制御部12を制御することが望ましい。これにより、早期に利得制御を完了させることができる。
ステップST29の後、処理はステップST24に移行し、上述の処理が行われる。
ステップST30において、利得制御部317は、励起光の生成が停止するように光源制御部312を制御し、光源制御部312は、励起光の生成を停止するように励起光源11を制御する。
ステップST31において、利得制御部317が、励起光の生成が停止するように光源制御部312を制御する間、光レベル測定部13は、励起光源11の停止状態における入力光レベルを測定する。ステップST31において、測定された入力光レベルの情報(第3の測定結果)は、対数変換部14によって対数値(Pin2(off))(第3の測定結果の対数値)に変換され、変換された対数値が、雑音補正部16に伝達される。主制御部315は、対数変換部14からPin2(off)を取得する。
ステップST32において、対数変換部14は、ステップST21で測定されたPin1(off)と、ステップST31で測定されたPin2(off)とを比較する。ステップST32において、これらの値が互いに一致していると対数変換部14が判定した場合(ステップST32において“YES”)、処理はステップST33に移行する。
一方、ステップST32において、これらの値が互いに一致していないと対数変換部14が判定した場合(ステップST32において“NO”)、処理はステップST22に移行し、上述の処理が行われる。
例えば、ステップST32の後のステップST22では、主制御部315の雑音補正部16は、参照テーブル161を参照し、ステップST31で測定されたPin2(off)に基づいて補正値を決定し、ステップST23以降の処理が行われる。例えば、新たに算出されたPin2(on)(第4の測定結果の対数値)からPin2(off)に基づく補正値を減算することにより、補正光レベル値Pin2(on)´(第2の補正光レベル値)を算出する。さらに、利得制御部317は、Pin2(on)´とPin2(off)との差分(ラマン利得G4)に応じて、光源制御部12を制御し、励起光源11の励起光強度を変化させる。励起光強度の変化量は、任意の値を指定できるが、利得制御部317は、Pin2(on)´とPin2(off)との差分(すなわち、ラマン利得G4)が、利得制御目標値G0に近づくように光源制御部12を制御することが望ましい。これにより、早期に利得制御を完了させることができる。
ステップST33において、利得制御部317は、励起光強度が予め定められた上限値(励起光強度上限値Xmax)に変更されるように光源制御部312を制御し、光源制御部312は、励起光源11の励起光強度Xが励起光強度上限値Xmaxとなるように、励起光源11を制御する。
ステップST34において、光レベル測定部13は、励起光強度が予め定められた上限値に設定された励起状態における入力光レベルを測定する。ステップST34において、測定された光レベルの情報(第3の測定結果)は、対数変換部14によって対数値(Pin2(on))(第3の測定結果の対数値)に変換され、変換された対数値が、雑音補正部16に伝達される。主制御部315は、対数変換部14からPin2(on)を取得する。
ステップST35において、雑音補正部16は、ステップST34で伝達されたPin2(on)からステップST22において決定された補正値を減算することにより、補正光レベル値Pin3(on)´(第3の補正光レベル値)を算出する。算出されたPin3(on)´は、利得制御部317に伝達される。
ステップST36において、利得制御部317は、ステップST21で測定されたPin1(off)と、ステップST35で算出されたPin3(on)´との差分(Pin3(on)´−Pin1(off))によって、励起光源装置3におけるラマン利得最大値(第1の測定結果の対数値と第3の補正光レベル値との比)を算出し、図11に示される利得制御のフローを終了する。
上述のように、ステップST26及びステップST27では、ラマン利得G1と利得制御目標値G0とが一致するか否かを判定する。しかしながら、この判定方法に限られるものではなく、一致とみなす差分の範囲を判定条件として設定し、ラマン利得G1と利得制御目標値G0との差分がその判定条件の範囲内である場合、ラマン利得G1と利得制御目標値G0とが一致していると判定してもよい。
上述のように、ステップST26及びステップST27では、ラマン利得G1と利得制御目標値G0とが一致すると判定された場合、利得制御が終了する。しかしながら、この方法に限られるものではなく、判定結果に関わらず、周期的に光レベルを測定し、光源制御部312が励起光強度を制御し続けてもよい。この場合、非励起状態における入力光レベルが、波長の増減、伝送路20の状態の変動などによって変化しないことが前提である。
上述のように、ステップST26及びステップST27では、ラマン利得G1と利得制御目標値G0とが一致すると判定された場合、利得制御が終了する。しかしながら、この方法に限られるものではなく、利得制御の試行回数または試行時間の制限値を設定し、制限値を超えた場合は、利得制御が終了するようにしてもよい。
ステップST27において、ラマン利得G1と利得制御目標値G0とが一致すると判定された場合、およびステップST36においてラマン利得最大値を算出して利得制御が終了した場合、利得制御部317は、光源制御部312の制御情報を記憶し、記憶された制御情報に従って光源制御部312の制御を続けてもよい。ここで、利得制御部317が、記憶する制御情報及び利得制御部317による制御対象は、励起光源11の励起光強度または電流値のどちらでもよいが、励起光強度を制御対象とする方が望ましい。
ステップST36においてラマン利得最大値を算出して利得制御を終了した場合、例えば、励起光源装置3が警報を送信することにより、ラマン利得が利得制御目標値G0に達しないこと及び算出されたラマン利得最大値を、光伝送システム300内のネットワーク機器又はネットワーク管理者に通知してもよい。
以上のように、実施の形態3に係る励起光源装置3によれば、実施の形態1に係る励起光源装置1と同様の効果を有する。
実施の形態3に係る励起光源装置3及びこの励起光源装置3を有する光伝送システム300によれば、ラマン利得G1が利得制御目標値G0に達しない場合には、非励起状態における入力光レベルの変動を確認し(ステップST32)、変動がある場合には補正値の再設定を行うので、より精度の高い利得制御を行うことができる。
実施の形態3に係る励起光源装置3によれば、ラマン利得G1が利得制御目標値G0に達しない場合には、非励起状態における入力光レベルの変動を確認し(ステップST32)、非励起状態における入力光レベルの変動が無い場合、励起光強度を上限値(最大利得)に設定し、算出されたラマン利得最大値をネットワーク管理者に通知することができる。
実施の形態4.
図12は、本発明の実施の形態4に係る励起光源装置4を含む光伝送システム400の構成例を概略的に示すブロック図である。
図12に示される光伝送システム400は、伝送路20(伝送路ファイバ)と、受信局としての励起光源装置4と、OSC光(光監視信号:Optical Supervisory Channel)を送信する、送信局としての光装置5とを有する。光装置5と励起光源装置4とは伝送路20を介して接続されている。
次に、励起光源装置4の各構成要素について説明する。
図12に示される励起光源装置4は、分波器41と、分岐器42と、光レベル測定部43(監視光レベル測定部)と、OSC光受信部44(監視光受信部)とをさらに有する点で実施の形態1に係る励起光源装置1と異なり、その他の点は互いに同じである。
励起光源装置4は、励起光源11と、光源制御部12と、光レベル測定部13(第1の光レベル測定部)と、対数変換部14と、主制御部415と、合波器18(第1の合波器)と、分岐器19(第1の分岐器)と、ポート21と、ポート22と、分波器41(第2の分波器)と、分岐器42(第2の分岐器)と、光レベル測定部43(第2の光レベル測定部)と、OSC光受信部44(監視光受信部)とを有する。
主制御部415は、利得制御部417と、雑音補正部416とを有する。主制御部415の利得制御部417は、光装置5から送信されたOSC光と、光レベル測定部43の測定結果とに基づいて光源制御部12を制御する。
雑音補正部416は、参照テーブル161を有する。雑音補正部416は、利得制御において、ラマン増幅により発生する雑音光の影響を補正する。雑音補正部416は、対数変換部14から取得した非励起状態における測定結果の対数値、光レベル測定部43による測定結果、又はOSC光受信部44から受信した情報に基づいて、ラマン増幅により発生する雑音光の影響を補正する補正値を決定することができる。雑音補正部416は、利得制御において、励起光源11の駆動状態における測定結果の対数値から補正値を減算することにより、補正光レベル値を算出する。
利得制御部417は、雑音補正部416から補正値を取得する。利得制御部417は、補正値と、利得制御目標値G0とを用いて光源制御部12を制御する。具体的には、利得制御部417は、駆動状態における測定結果の対数値から補正値を減算することにより、補正光レベル値を算出する。さらに、利得制御部417は、補正光レベル値と駆動状態における測定結果の対数値との差分が、利得制御目標値G0に近づくように光源制御部12を制御する。
分波器41は、励起光源装置4に入力された光を2系統に分波する。特に、信号光に含まれるOSC光を分岐器42側に分波する。
分岐器42は、分波器41によって分波されたOSC光の一部を分岐させ、2系統へ出力する。
光レベル測定部43は、分波器41によって分波されたOSC光レベル(光監視信号の光レベル)を測定し、測定結果を雑音補正部416に通知する。
OSC光受信部44は、光装置5から送信されたOSC光を受信し、OSC光に含まれる情報を雑音補正部416に通知する。
次に、光装置5の各構成要素について説明する。
図12に示される光装置5は、分岐器51と、光レベル測定部52と、合波器53と、OSC光送信部54とを有する。光装置5は、信号光の伝送方向における励起光源装置4の上流側に備えられる。
分岐器51は、光装置5に入力された光の一部を分岐させ、2系統へ出力する。
光レベル測定部52は、光装置5の出力光レベルを測定し、測定結果をOSC光送信部54に通知する。
合波器53は、2系統からの入力光を合波する。
OSC光送信部54は、励起光源装置4にOSC光(光監視信号)を送信する。OSC光は、光装置5から出力される信号光の光レベルを示す情報を含む。OSC光の波長と主信号光の波長とは互いに異なる。OSC光の波長(波長帯)は、ラマン増幅利得の影響を受けない波長(波長帯)に設定されていることが望ましい。したがって、OSC光の波長帯については、主信号光の波長帯(ラマン利得帯域)及びラマン励起光帯域を除いた波長帯であることが望ましい。例えば、波長多重された主信号が1550nmのC帯に配置されて、ラマン励起光が1450nm付近に配置される場合、OSC光は、ラマン増幅を受けにくい1510nmか、1600nm付近のL帯か、L帯よりも長波の帯域か、又はラマン励起光よりも短波の1400nm以下に配置することができる。
次に、光伝送システム400における利得制御の動作について説明する。
光レベル測定部52は、光レベルの監視(測定)を周期的に行い、測定結果をOSC光送信部54に伝達する。
OSC光送信部54は、光レベル測定部52から伝達された測定結果を、OSC光によってOSC光受信部44に通知する。
OSC光受信部44は、OSC光送信部54から伝達された光レベルの測定結果を、雑音補正部416に伝達する。
主制御部415の雑音補正部416は、OSC光受信部44から伝達された光レベル測定部52によって測定された光レベルの測定結果を監視し、測定結果に変化が生じた場合は、その変化に応じて、雑音光補正のための補正値Aの再設定を行う。
本実施の形態では、非励起状態における光レベルの対数値Pin(off)が、Pin1(off)であり、Pin1(off)に対応する補正値がA=A(Pin1(off))であり、初期状態における光レベル測定部52の測定結果がPout(1)=Pin1(off)である。
光レベル測定部52での測定結果がPout(1)からPout(2)に変化したとき、Pout(2)が、OSC光によって雑音補正部416に通知される。Pout(1)及びPout(2)は、OSC光受信部44によって対数値に変換される。Pout(1)及びPout(2)は、対数変換部14によって対数値に変換されてもよい。
雑音補正部416は、光レベルの変化量(ΔPout=Pout(2)−Pout(1))を算出する。雑音補正部416は、算出された変化量ΔPoutをPin1(off)に加算することにより、新たなPin(off)として、Pin2(off)を算出する。
雑音補正部416は、算出されたPin2(off)に基づき、新たな補正値A(Pin2(off))を決定する。雑音補正部416は、Pin2(off)を、利得制御部417に伝達する。
新たな補正値A(Pin2(off))が決定された後の処理は、図3に示されるステップST3以降の処理と同様である。
また、光レベル測定部43は、OSC光の光レベルの監視を周期的に行い、測定結果を雑音補正部416および利得制御部417に伝達する。
雑音補正部416は、光レベル測定部43から伝達された光レベルの測定結果を監視し、測定結果に変化があった場合は、光レベル測定部52での測定結果に変化が合った場合と同様に、その変化量に応じて、非励起状態における光レベルPin(off)を新たに算出し、補正値の再設定を行う。
なお、光レベル測定部52の測定結果の監視は、光装置5の出力光レベルの変化を監視することを目的としている。ここで、光装置5の出力レベル変化の要因としては、波長数の変化などが挙げられる。
なお、本実施の形態では、光レベル測定部52にて、光装置5の出力光レベルを監視しているが、1波あたりの出力光レベルが一定である装置の場合は、波長数情報を監視して、光装置5の出力光レベルの変化を監視してもよい。
また、光レベル測定部43の測定結果の監視は、励起光源装置4に入力するOSC光レベルの変化を監視することを目的としている。ここで、OSC光レベル変化の要因としては、伝送路の損失変化などが挙げられる。
以上のように、実施の形態4に係る励起光源装置4及びこの励起光源装置4を有する光伝送システム400によれば、実施の形態1に係る励起光源装置1及びこの励起光源装置1を有する光伝送システム100と同様の効果を有する。
さらに、励起光源装置4及び光伝送システム400によれば、光装置5から送信されるOSC光によって信号光の光レベルの情報が励起光源装置4に通知されることにより、精度の高い利得制御を行うことができる。
さらに、OSC光の波長範囲をラマン増幅効果の影響を受けない波長域に設定することにより、励起光源11の駆動状態であっても、伝送路の損失変化による非励起状態における光レベルの変化を検出することができ、その都度雑音光の補正を行うことができる。
変形例.
図13は、変形例に係る励起光源装置における主制御部515の構成を示すブロック図である。制御部515は、実施の形態1から4に係る各励起光源装置における主制御部15,215,315,及び415に適用可能である。
主制御部515は、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサ515a、ROM(Read Only Memory)515b、及びRAM(Random Access Memory)515cを有する。ROM515bには励起光源装置内の構成要素を制御するためのプログラム等が格納されている。RAM515cは、ROM515bに格納されたプログラム等をロードする記憶領域として用いられる。プロセッサ515aは、例えば、RAM515cにプログラムをロードしてプログラムを実行することにより、主制御部515の機能を実現する。例えば、実施の形態1で説明した利得制御部17及び雑音補正部16の各々の機能は、プロセッサ515aがROM515bに格納されたプログラムを実行することにより、実現される。主制御部515は、実施の形態1で説明した光源制御部12の機能を実現してもよい。
以上に説明した各実施の形態における特徴及び変形例における特徴は、互いに適宜組み合わせることができる。
1,2,3,4 励起光源装置、 5 光装置、 11 励起光源、 12,312 光源制御部、 13,43,52 光レベル測定部、 14 対数変換部、 15,215,315,415 主制御部、 16,416 雑音補正部、 17,217,317,417 利得制御部、 18,53 合波器、 19,42,51 分岐器、 20 伝送路、 21,22 ポート、 41 分波器、 44 OSC光受信部、 54 OSC光送信部、 100,200,300,400 光伝送システム。

Claims (18)

  1. 信号光を増幅させるラマン励起光を、前記信号光が伝送される伝送路に出力する励起光源装置であって、
    駆動状態において前記ラマン励起光を生成し、停止状態において前記ラマン励起光の生成を停止する励起光源と、
    前記駆動状態における前記ラマン励起光の強度を制御する光源制御部と、
    前記励起光源装置に入力された前記信号光の光レベルを測定する光レベル測定部と、
    前記光レベル測定部によって測定された少なくとも1つの測定結果を対数値に変換する対数変換部と、
    前記停止状態における前記少なくとも1つの測定結果の前記対数値に基づく補正値を決定する主制御部と
    を備え、
    前記主制御部は、
    前記停止状態における前記少なくとも1つの測定結果の内の第1の測定結果の前記対数値と、前記駆動状態における前記少なくとも1つの測定結果の内の第2の測定結果の前記対数値とを前記対数変換部から取得し、
    前記第1の測定結果の前記対数値に基づく前記補正値を決定し、
    前記第2の測定結果の前記対数値から前記第1の測定結果の前記対数値に基づく前記補正値を減算することにより、第1の補正光レベル値を算出し、
    前記第1の補正光レベル値と前記第1の測定結果の前記対数値との差分が、予め設定された利得制御目標値に近づくように前記光源制御部を制御する
    ことを特徴とする励起光源装置。
  2. 前記主制御部は、
    前記第1の補正光レベル値と前記第1の測定結果の前記対数値との差分が、前記予め設定された利得制御目標値よりも小さい場合、前記ラマン励起光の生成が停止するように前記光源制御部を制御することにより、前記停止状態における前記少なくとも1つの測定結果の内の第3の測定結果の前記対数値を前記対数変換部から取得し、
    前記第3の測定結果の前記対数値に基づく前記補正値を決定し、
    前記駆動状態における前記少なくとも1つの測定結果の内の第4の測定結果の前記対数値から前記第3の測定結果の前記対数値に基づく前記補正値を減算することにより、第2の補正光レベル値を算出し、
    前記第2の補正光レベル値と前記第3の測定結果の前記対数値との差分が、前記予め設定された利得制御目標値に近づくように前記光源制御部を制御することを特徴とする請求項に記載の励起光源装置。
  3. 前記主制御部は、前記第1の補正光レベル値と前記第1の測定結果の前記対数値との差分が、前記予め設定された利得制御目標値よりも小さい場合、前記ラマン励起光の強度が、予め定められた上限値に変更されるように前記光源制御部を制御することを特徴とする請求項に記載の励起光源装置。
  4. 前記主制御部は、
    前記ラマン励起光の強度が前記予め定められた上限値に設定された前記駆動状態における前記少なくとも1つの測定結果の内の第3の測定結果の前記対数値を前記対数変換部から取得し、
    前記第3の測定結果の前記対数値から前記第1の測定結果の前記対数値に基づく前記補正値を減算することにより、第3の補正光レベル値を算出し、
    前記第1の測定結果の前記対数値と前記第3の補正光レベル値との比によって示される利得を算出する
    ことを特徴とする請求項に記載の励起光源装置。
  5. 信号光を増幅させるラマン励起光を、前記信号光が伝送される伝送路に出力する励起光源装置であって、
    駆動状態において前記ラマン励起光を生成し、停止状態において前記ラマン励起光の生成を停止する励起光源と、
    前記駆動状態における前記ラマン励起光の強度を制御する光源制御部と、
    前記励起光源装置に入力された前記信号光の光レベルを測定する光レベル測定部と、
    前記光レベル測定部によって測定された少なくとも1つの測定結果を対数値に変換する対数変換部と、
    前記停止状態における前記少なくとも1つの測定結果の前記対数値に基づく補正値を決定する主制御部と
    を備え、
    前記主制御部は、予め設定された利得制御目標値に前記補正値を加算することにより補正利得目標値を算出し、前記補正利得目標値を新たな利得制御目標値として設定し、前記駆動状態における前記少なくとも1つの測定結果の前記対数値と前記停止状態における前記少なくとも1つの測定結果の前記対数値との差分が、前記新たな利得制御目標値に近づくように前記光源制御部を制御する
    ことを特徴とする励起光源装置。
  6. 前記主制御部は、前記補正値が格納された参照テーブルを有する請求項1から5のいずれか1項に記載の励起光源装置。
  7. 前記光源制御部は、
    前記励起光源に供給する電流を制御することにより前記ラマン励起光の強度を制御し、
    前記ラマン励起光が生成される間、前記ラマン励起光の強度が一定に維持されるように前記電流を制御する
    ことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の励起光源装置。
  8. 前記駆動状態において前記光レベル測定部によって測定される前記信号光は、主信号光と雑音光とを含むことを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の励起光源装置。
  9. 前記予め設定された利得制御目標値は、前記停止状態において前記励起光源装置に入力された前記主信号光の光レベルと、前記駆動状態において前記励起光源装置に入力された前記主信号光の光レベルとの比であることを特徴とする請求項8に記載の励起光源装置。
  10. 前記予め設定された利得制御目標値は、4dB以上16dB以下の範囲であることを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載の励起光源装置。
  11. 前記停止状態における前記少なくとも1つの測定結果の前記対数値は、−35.00dBm以上の範囲であることを特徴とする請求項1から10のいずれか1項に記載の励起光源装置。
  12. 信号光が伝送される伝送路と、前記信号光を増幅させるラマン励起光を、前記伝送路に出力する励起光源装置とを備える光伝送システムであって、
    前記励起光源装置は、
    駆動状態において前記ラマン励起光を生成し、停止状態において前記ラマン励起光の生成を停止する励起光源と、
    前記駆動状態における前記ラマン励起光の強度を制御する光源制御部と、
    前記励起光源装置に入力された前記信号光の光レベルを測定する光レベル測定部と、
    前記光レベル測定部によって測定された少なくとも1つの測定結果を対数値に変換する対数変換部と、
    前記停止状態における前記少なくとも1つの測定結果の前記対数値に基づく補正値を決定する主制御部と
    を有し、
    前記主制御部は、
    前記停止状態における前記少なくとも1つの測定結果の内の第1の測定結果の前記対数値と、前記駆動状態における前記少なくとも1つの測定結果の内の第2の測定結果の前記対数値とを前記対数変換部から取得し、
    前記第1の測定結果の前記対数値に基づく前記補正値を決定し、
    前記第2の測定結果の前記対数値から前記第1の測定結果の前記対数値に基づく前記補正値を減算することにより、第1の補正光レベル値を算出し、
    前記第1の補正光レベル値と前記第1の測定結果の前記対数値との差分が、予め設定された利得制御目標値に近づくように前記光源制御部を制御する
    ことを特徴とする光伝送システム。
  13. 信号光が伝送される伝送路と、前記信号光を増幅させるラマン励起光を、前記伝送路に出力する励起光源装置とを備える光伝送システムであって、
    前記励起光源装置は、
    駆動状態において前記ラマン励起光を生成し、停止状態において前記ラマン励起光の生成を停止する励起光源と、
    前記駆動状態における前記ラマン励起光の強度を制御する光源制御部と、
    前記励起光源装置に入力された前記信号光の光レベルを測定する光レベル測定部と、
    前記光レベル測定部によって測定された少なくとも1つの測定結果を対数値に変換する対数変換部と、
    前記停止状態における前記少なくとも1つの測定結果の前記対数値に基づく補正値を決定する主制御部と
    を備え、
    前記主制御部は、予め設定された利得制御目標値に前記補正値を加算することにより補正利得目標値を算出し、前記補正利得目標値を新たな利得制御目標値として設定し、前記駆動状態における前記少なくとも1つの測定結果の前記対数値と前記停止状態における前記少なくとも1つの測定結果の前記対数値との差分が、前記新たな利得制御目標値に近づくように前記光源制御部を制御する
    ことを特徴とする光伝送システム。
  14. 前記主制御部は、前記補正値が格納された参照テーブルを有する請求項12又は13に記載の光伝送システム。
  15. 前記信号光の伝送方向における前記励起光源装置の上流側に備えられ、光監視信号を送信する光装置をさらに備え、
    前記励起光源装置は、
    前記励起光源装置に入力された前記光監視信号の情報を受信する監視光受信部と、
    前記励起光源装置に入力された前記光監視信号の光レベルを測定する監視光レベル測定部と
    を有することを特徴とする請求項12から14のいずれか1項に記載の光伝送システム。
  16. 前記光監視信号は、前記光装置から出力される前記信号光の光レベルを示す情報を含むことを特徴とする請求項15に記載の光伝送システム。
  17. 信号光が伝送される伝送路と、前記信号光を増幅させるラマン励起光を、前記伝送路に出力する励起光源装置とを備える光伝送システムであって、
    前記励起光源装置は、
    駆動状態において前記ラマン励起光を生成し、停止状態において前記ラマン励起光の生成を停止する励起光源と、
    前記駆動状態における前記ラマン励起光の強度を制御する光源制御部と、
    前記励起光源装置に入力された前記信号光の光レベルを測定する光レベル測定部と、
    前記光レベル測定部によって測定された少なくとも1つの測定結果を対数値に変換する対数変換部と、
    前記停止状態における前記少なくとも1つの測定結果の前記対数値に基づく補正値を決定する主制御部と
    を有し、
    前記信号光の伝送方向における前記励起光源装置の上流側に備えられ、光監視信号を送信する光装置をさらに備え、
    前記励起光源装置は、
    前記励起光源装置に入力された前記光監視信号の情報を受信する監視光受信部と、
    前記励起光源装置に入力された前記光監視信号の光レベルを測定する監視光レベル測定部と
    を有し、
    前記主制御部は、前記対数変換部から取得した前記駆動状態における測定結果の対数値から前記補正値を減算することにより、補正光レベル値を算出し、前記補正光レベル値と前記駆動状態における測定結果の対数値との差分が予め設定された利得制御目標値に近づくように前記光源制御部を制御し、
    前記主制御部は、前記監視光受信部又は前記監視光レベル測定部から取得した前記光監視信号の光レベルに変化が生じた場合、前記光監視信号の光レベルの変化量に応じて前記補正値を再設定する
    ことを特徴とする光伝送システム。
  18. 前記駆動状態において前記光レベル測定部によって測定される前記信号光は、主信号光と雑音光とを含み、
    前記光監視信号の波長は、ラマン増幅利得を受けない波長に設定されている
    ことを特徴とする請求項15から17のいずれか1項に記載の光伝送システム。
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