JP4806407B2 - ラマン光増幅器 - Google Patents
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Description
(1)ラマン光増幅器は増幅媒体として伝送路である光ファイバを用いるため、a)ラマン光増幅器に接続される光ファイバの接続部における損失や曲げ損失等の、ラマン光増幅器の設置場所で発生する局所的な光損失、b)光ファイバの製造プロセス、c)経時・温度環境に起因して、伝送路ファイバの光特性には個体差が生じる。
(2)光通信システムが上流局の故障や伝送路の断線等の原因により異常状態となった場合、異常を感知し自動的にシステムをシャットダウンさせる必要がある。ラマン光増幅器は上記の異常を検出するため、信号光強度を監視して信号光の有無を検出する機能を備えている。この検出機能が信号光の不到達を検出したとき、通信異常状態を発信し、システムのシャットダウンを行う。
(1)特許文献1
ラマン光増幅器の設置前に、時間領域光反射測定器等の測定器により、ラマン光増幅器が接続される光ファイバのロス分布を測定する。また、ラマン光増幅器には、事前測定された、励起光の強度と光ファイバ特性に応じたASS光の発生量を、増幅器内部の記憶素子に格納しておく。そして、測定により得られた光ファイバの光特性を、ラマン光増幅器の設置時に入力情報としてラマン光増幅器に入力し、その光ファイバ特性と適合する情報を記憶素子から取り出して使用することにより、光ファイバの光特性の個体差に応じたASS光発生量の見積もりを行う。
(2)特許文献2
ラマン光増幅器の設置時に、信号光を遮断した状態で、ラマン光増幅器より励起光を伝送路に入射し、接続された光ファイバの励起光強度とASS光発生量の相関関係を測定する。そして、光通信システムの運用時に、監視された励起光強度に応じて、設置時に測定されたASS光発生量から現在のASS光発生量の見積もりを行う。もしくは、あらかじめ準備されたASS光発生量の計算式に、設置時に測定されたASS光発生量に基いた補正を適用し、ASS光発生量の見積もり精度を向上させる。
上記(1)の方法では、ラマン光増幅器に接続される光ファイバの光特性の個体差が大きいほど、ラマン光増幅器の設計段階における事前測定の時間、およびラマン増幅器に記憶させる情報量が多くなり、非効率である。さらに、接続される光ファイバの光特性と、事前測定された、もしくは記憶された光ファイバの光特性が一致しておらず、単に光特性が近い光ファイバの情報を使用する場合には、光特性が一致していないことに起因するASS光発生量の見積もりの誤差が発生する。
本発明のさらに別の課題は、使用する伝送路ファイバの光特性の個体差や、経時・環境変化に伴う伝送路の光特性の変化に伴って発生するASS光発生量の見積もり誤差を、簡易な構成にて補正することである。
本実施形態では、上流送信端局に設置された受光素子にて監視された残留励起光強度と、下流受信端局に設置されたラマン光増幅器から伝送路ファイバに入射される励起光の強度の光強度差から、受信端局の局舎内での損失が含まれた伝送路ファイバの損失値等の、伝送路ファイバの光特性を表す伝送路情報を随時監視する。
図4は、図3の伝送路ファイバ302内における信号光および励起光の強度分布を示している。EDFA311により増幅されて強い強度となった信号光が上流中継局301より伝送路ファイバ302に送出され、伝送路での光損失により強度を失いながら下流中継局303に送信される。
励起光源513は、例えば、レーザダイオードのような特定の波長の光を発生する光源により構成される。光ファイバに使用される石英ガラスでは、励起光の波長に対して約13.2THz低い周波数の波長域に最大の増幅特性を有することを利用して、信号光波長に応じた波長の励起光源を構成すればよい。また、WDM伝送システムのように広い波長域の信号光を一括して増幅する場合には、それぞれ異なる波長の複数の光源を備えてもよい。
目標光強度算出部517は、ラマン光増幅器312に必要とされる信号光強度と、ラマン利得から見積もられるASS光発生量と、上流中継局より累積された光伝送システムの累積雑音成分の合計を、目標光強度として算出する。そして、信号光モニタ部515にて検出された信号光と雑音光成分の合計量と、算出された目標光強度を比較する。
Pall_target=10^(Pon(λsig )/10)+Pass+Paccum
(1)
(1)式は、例えばミリワットのような線形単位で表現された等式である。信号光強度Pon(λsig )は例えばdBmのようなログ単位で表現されているものとし、(1)式では、10の累乗により線形単位に変換している。
励起光制御部516は、所定のラマン利得を得るため、もしくは光伝送システムの信号−雑音比の特性を最適化するため、励起光モニタ部514により監視される励起光強度が、目標光強度算出部517により算出された目標光強度となるように励起光源513を制御する。励起光制御部516の制御目標となる光強度としては、ラマン光増幅器312の目標光強度算出部517により算出された目標光強度の代わりに、外部の演算装置より入力される目標光強度に基いた値を用いてもよい。
励起光モニタ部502は、下流中継局303より信号光の進行方向と対向して伝送路ファイバ302に発せられ、伝送路でのレイリー散乱等により光減衰された後、上流中継局301に到達した励起光の強度を監視する。伝送路ファイバ302での光減衰後の励起光残留強度を監視するために、励起光抽出部501の光損失を用いて、上流中継局301の信号光出力端と伝送路ファイバ302の接続点における光強度を計算してもよい。
図4に示したように、下流中継局303より伝送路ファイバ302に出射された励起光は、伝送路での光損失により強度を失いながら上流中継局301に送信される。ここで、励起光が伝送路ファイバ302を通過することによりその強度を損失される要因は、光ファイバの局所的な曲がりやコネクタ接続等の不連続面での構造による要因を除けば、大きく分類して吸収損失と散乱損失の2つがある。
802 SMF 0.25dB/km
803 DSF 0.29dB/km
804 DSF 0.25dB/km
DSFとSMFのようにファイバの種類が異なれば、光波長λ−ロス係数CLossの波長特性の曲線、すなわち微分係数dCLoss(λ)/dλは異なる。これに対して、同じ種類のファイバでは、製造プロセス、環境条件等の違いにより、波長によるロス係数の差分は発生するが、波長特性の微分係数dCLoss(λ)/dλは同じである。
CLoss(λ)=an ×λn +an-1 ×λn-1 +・・・
+a2 ×λ2 +a1 ×λ+a0 (2)
ここで、係数a1 、a2 、・・・、an-1 、an は、ファイバの種類によって固有の値をとる。さらに、(2)式のロス係数の微分係数dCLoss(λ)/dλは、次式により表すことができる。
dCLoss(λ)/dλ=n×an ×λn-1 +(n−1)×an-1 ×λn-2 +・・・
+2a2 ×λ+a1 (3)
係数a1 、a2 、・・・、an-1 、an が同じ値で、かつ、同じ波長λという条件では、(2)式のロス係数CLoss(λ)は定数項a0 に依存する一方、(3)式の微分係数da0 /dλは同じ値となる。これは、同じ種類のファイバにおけるロス係数の特性差は、(2)式の定数項a0 によって表されることを意味する。
手順1:上流中継局301における出力光モニタ部にて監視した伝送路ファイバ302に送出される信号光強度をPout (λsig )、下流中継局のラマン光増幅器が励起光を発していない状態での受信信号光の強度をPoff (λsig )とすると、伝送路ファイバ302における信号光の損失LOSS(λsig )は次式により表される。
LOSS(λsig )=Pout (λsig )−Poff (λsig ) (4)
(4)式は、例えばdBmのようなログ単位で表現された等式であり、(4)式内の各信号光強度、光損失はログ単位で表現されている。
経時変化や周辺環境(温度・湿度等)の変化にかかわらず、伝送路ファイバの損失特性が不変の場合には、伝送路ファイバ302における信号光の減衰量は(4)式により求められる損失を想定すればよいが、長期間に渡る光通信システムの運用において、これらの要因による伝送路ファイバの損失特性の変化は不可避である。
LOSS(λpump)=P2pump−P1pump (5)
(5)式は(4)式と同様、ログ単位で表現された等式であり、(5)式内の各励起光強度、光損失はログ単位で表現されている。
ここで、前述の通り、ラマン増幅を伴うラマン散乱損失は無視できるため、励起光の減衰要因は、吸収損失とレイリー散乱損失のみを考えればよい。
CLoss(λpump)−CLoss(λsig )
=an ×(λpump n −λsig n )+an-1 ×(λpump n-1 −λsig n-1 )+・・・
+a2 ×(λpump 2 −λsig 2 )+a1 ×(λpump−λsig ) (6)
(6)式の係数a1 、a2 、・・・、an-1 、an と、信号光波長λsig および励起光波長λpumpは既知の情報であることから、CLoss(λsig )とCLoss(λpump)のそれぞれの値は不明でも、CLoss(λpump)−CLoss(λsig )を求めることは可能である。
LOSS(λ)=CLoss(λ)×L+X (7)
(7)式はログ単位で表現された等式であり、例えば、(7)式内のロス係数CLoss(λ)はdB/km単位により、伝送路ファイバ長Lはkm単位により、局所的な光損失XはdB単位により、それぞれ表現されている。
L=(LOSS(λpump)−LOSS(λsig ))
/(CLoss(λpump)−CLoss(λsig )) (8)
手順5:ラマン光増幅器312が設置された伝送路ファイバ302の光損失LOSS(λ)を光波長λにより表す。(2)式を用いて(7)式を展開することにより、光損失LOSS(λpump)は次のように表せる。
LOSS(λ)=(an ×λn +an-1 ×λn-1 +・・・+a2 ×λ2 +a1 ×λ+a0 )
×L+X
=An ×λn +An-1 ×λn-1 +・・・+A2 ×λ2 +A1 ×λ+A0
(9)
(9)式において、係数An 、An-1 、・・・、A2 、A1 、A0 は、それぞれAn =an ×L、An-1 =an-1 ×L、・・・、A2 =a2 ×L、A1 =a1 ×L、A1 =a1 ×L、A0 =a0 ×L+Xにより定義される。ファイバの種類に固有の係数a1 、a2 、・・・、an-1 、an と、伝送路ファイバ長Lは伝送路ファイバ302に固有かつ既知の値なので、係数An 、An-1 、・・・、A2 、A1 を求めることができる。さらに、励起光波長λpumpと伝送路損失LOSS(λpump)は既知のため、定数項A0 は次式により求めることができる。
A0 =LOSS(λpump)−(An ×λpump n +An-1 ×λpump n-1 +・・・
+A2 ×λpump 2 +A1 ×λpump) (10)
以上の手順にて定まったすべての係数An 、An-1 、・・・、A2 、A1 、A0 を(9)式に適用することにより、伝送路ファイバ302の光損失LOSS(λ)を光波長λにより表現することができる。
LOSS(λsig )=LOSS(λpump)−ΔLOSS (11)
上記手順3以降では、伝送装置の運用を継続しながら信号光波長の伝送路損失を監視するために、常時監視している励起光の伝送路損失のほかに、伝送路ファイバ302における励起光波長と信号光波長のロス係数の差を算出しているが、手順1で測定した励起光停止状態での信号光の損失LOSS(λsig )と、手順2に従って伝送装置のセットアップ時に測定した励起光波長の光損失LOSS(λpump)の差をΔLOSSとして記憶し、手順2に従って常時監視している励起光の伝送路損失から、(11)式に従って信号光波長の光損失を見積もってもよい。
Pall_obs=10^(Pon(λsig )/10)+Pass+Paccum
(12)
ここで、ASS光発生量Passは、ラマン光増幅器312内の目標光強度算出部517により算出される。
Pass=ASSpump(Ppump1 ,Ppump2 ,...,Ppumpm ) (13)
ASE光等の累積雑音成分Paccumとしては、送信端局から上流中継局301までに累積された累積雑音成分が、上流局制御装置503より通知される。
Pass=ASSgain(GR ) (14)
(14)式に従えば、ラマン光増幅器312をラマン利得GR にて制御する場合に、ラマン効果に伴い発生するASS光発生量Passを見積もることができる。
Poff (λsig )=Pout (λsig )−LOSS(λsig ) (15)
ラマン増幅後の信号光強度がPon(λsig )の場合、必要なラマン利得GR は、次式により表せる。
GR =Pon(λsig )−Poff (λsig ) (16)
(16)式はログ単位で表現された等式であり、以降、特に断りのない限り、ラマン利得はログ単位により表現された値であるものとして、説明を行なう。
手順4:所望の利得GR もしくは信号光強度Pon(λsig )を得るため、信号光モニタ部515において監視するすべての光強度Pall_obsが所定の強度となるように、励起光の強度を制御する。
Pall_target=10^(Pon(λsig )/10)+ASSgain(GR )
+Paccum
=10^((Poff (λsig )+GR )/10)
+ASSgain(GR )+Paccum (17)
(17)式を用いることにより、ラマン光増幅器312が所望の利得GR もしくは信号光強度Pon(λsig )に到達するように制御する場合に、信号光モニタ部515において到達すべきすべての光強度Pall_targetが求まる。励起光制御部516は、すべての光強度Pall_obsが(17)式より求まる目標光強度Pall_targetに相当するまで、励起光強度の制御を行えばよい。すべての光強度Pall_obsが目標光強度Pall_targetに達していれば、ラマン光増幅器312は、所望のラマン利得もしくは信号光強度に到達していることになる。
手順5:ラマン光増幅器312の励起光の強度が上限に到達した時のラマン利得を求める。
Pall(Limit)=10^(Pon(λsig )/10)
+ASSgain(GR (Limit))+Paccum
=10^((Poff (λsig )+GR (Limit))/10
+ASSgain(GR (Limit))+Paccum
(18)
(18)式は、ラマン利得GR (Limit)に関する1変数の関係式として表されるため、(18)式を解けばラマン利得GR (Limit)が求まる。
図14は、ラマン光増幅器312が所要のラマン利得GR を与えられた場合の処理のフローチャートである。
図12では、様々な光特性のファイバに対して、利得10dBのラマン増幅に必要な励起光強度を比較した結果が示されている。ここでは、伝送路ファイバの種類をDSF、ラマン光増幅器が設置される中継局の局部損失を0.5dBとしている。様々な光特性のファイバを比較するため、ロス係数は、それぞれ、0.21dB/kmから0.29dB/kmまで、0.01dB/km毎に異なる。図12は、同じファイバ種類でも、ロス係数が大きいほど、所要の利得に必要な励起光強度が増加する傾向を示している。
Pass=GR _coeff3×GR 3 +GR _coeff2×GR 2
+GR _coeff1×GR +GR _coeff0 (21)
(21)式は、ラマン利得GR とASS光発生量Passの相関を3次近似式で表現したものであり、GR _coeff0〜GR _coeff3は、ラマン利得GR の各項の係数を表す。ここで、(21)式はログ単位で表現された等式であり、ASS光発生量Passはログ単位により表現された値である。これらの係数を伝送路ファイバの種類に応じて複数組記憶しておけば、ラマン利得GR とASS光発生量Passの相関関係を、伝送路ファイバの種類に応じて選択することができる。
下流局制御装置518は、上流局制御装置503から受信した情報をもとに、伝送路ファイバ302の状態等の、隣接する局間の運用状況を監視し、ラマン光増幅器312を制御する。下流局制御装置518は、ラマン光増幅器312を含む下流中継局303に設置された伝送装置の構成部品のすべてもしくは一部を制御することも可能である。あるいは、下流局制御装置518をラマン光増幅器312内に設けて、ラマン光増幅器312のみを制御するようにしてもよい。
(1)ラマン光増幅器が伝送路ファイバに供給する励起光の強度と、励起光が伝送路ファイバを通過した後の残留励起光強度と、伝送路ファイバの光損失の波長特性とに基いて、信号光波長における伝送路ファイバの光損失を監視することにより、伝送路ファイバにおける光特性の変化を監視できるとともに、伝送路ファイバにおける断線や過剰損失等の異常を検出できる。
(2)同じ種類の光ファイバでは、同じ利得にてラマン増幅する場合、様々な光特性の光ファイバに対して、ラマン増幅に伴いほぼ同じ強度のASS光が発生する。この性質を利用して、伝送路ファイバの種類に応じて、ASS光発生強度をラマン利得の関数として見積もることにより、精度の高いASS光発生強度の見積もりを行うことができる。
(3)信号光波長における伝送路ファイバの光損失を監視しながら、ASS光発生強度の見積もり結果から求められるすべての光強度を制御目標として励起光強度を制御することにより、ラマン光増幅器の運用中に伝送路ファイバの光特性が変化しても、所望のラマン利得もしくはラマン増幅後の信号光強度を的確に得ることができる。
Claims (5)
- 上流局からの通信情報を含む信号光を伝送路ファイバを利用して増幅し、増幅された信号光を受信するラマン光増幅器であって、
前記上流局に向けて前記伝送路ファイバに励起光を供給する励起光源と、
受信した信号光の強度を測定する信号光モニタ部と、
ラマン利得とラマン増幅に伴って発生する自然散乱光の強度の相関関係を用いて、必要とされるラマン利得から対応する自然散乱光強度を計算し、得られた自然散乱光強度と、前記増幅された信号光の計算された強度又は与えられた強度とから、目標光強度を計算する目標計算部と、
前記信号光モニタ部により測定された光強度が前記目標光強度に相当するように、前記励起光源から出力される励起光の強度を制御する励起光制御部と
を備えることを特徴とするラマン光増幅器。 - 前記励起光源から前記伝送路ファイバに供給される励起光の強度を測定する励起光モニタ部をさらに備え、前記目標計算部は、前記伝送路ファイバに励起光が供給されていない状態で、前記上流局から該伝送路ファイバに出力される信号光の強度を該上流局から受信し、受信した出力信号光強度と前記信号光モニタ部により測定された信号光強度から、励起光無出力時の該伝送路ファイバの信号光波長における光損失を計算し、該伝送路ファイバに励起光が供給されている状態で、該伝送路ファイバを通過して該上流局に到達した残留励起光の強度と出力信号光強度の情報を該上流局から受信し、受信した残留励起光強度と前記励起光モニタ部により測定された励起光強度と該励起光無出力時の光損失から、励起光出力時の該伝送路ファイバの信号光波長における光損失を計算し、受信した出力信号光強度と該励起光出力時の光損失と前記必要とされるラマン利得から、前記増幅された信号光の強度を計算することを特徴とする請求項1記載のラマン光増幅器。
- 前記励起光源から前記伝送路ファイバに供給される励起光の強度を測定する励起光モニタ部をさらに備え、前記目標計算部は、前記伝送路ファイバに励起光が供給されていない状態で、前記上流局から該伝送路ファイバに出力される信号光の強度を該上流局から受信し、受信した出力信号光強度と前記信号光モニタ部により測定された信号光強度から、励起光無出力時の該伝送路ファイバの信号光波長における光損失を計算し、該伝送路ファイバに励起光が供給されている状態で、該伝送路ファイバを通過して該上流局に到達した残留励起光の強度と出力信号光強度の情報を該上流局から受信し、受信した残留励起光強度と前記励起光モニタ部により測定された励起光強度と該励起光無出力時の光損失から、励起光出力時の該伝送路ファイバの信号光波長における光損失を計算し、受信した出力信号光強度と該励起光出力時の光損失とラマン増幅後に必要とされる信号光強度から、前記必要とされるラマン利得を計算し、得られたラマン利得から前記自然散乱光の強度を計算し、該ラマン増幅後に必要とされる信号光強度を前記増幅された信号光の与えられた強度として用いて、前記目標光強度を計算することを特徴とする請求項1記載のラマン光増幅器。
- 前記励起光源から前記伝送路ファイバに供給される励起光の強度を測定する励起光モニタ部をさらに備え、前記目標計算部は、前記伝送路ファイバに励起光が供給されていない状態で、前記上流局から該伝送路ファイバに出力される信号光の強度を該上流局から受信し、受信した出力信号光強度と前記信号光モニタ部により測定された信号光強度から、励起光無出力時の該伝送路ファイバの信号光波長における光損失を計算し、該伝送路ファイバに励起光が供給されている状態で、出力信号光強度の情報を該上流局から受信し、受信した出力信号光強度と該励起光無出力時の光損失と前記必要とされるラマン利得から、前記増幅された信号光の強度を計算することを特徴とする請求項1記載のラマン光増幅器。
- 前記励起光源から前記伝送路ファイバに供給される励起光の強度を測定する励起光モニタ部をさらに備え、前記目標計算部は、前記伝送路ファイバに励起光が供給されていない状態で、前記上流局から該伝送路ファイバに出力される信号光の強度を該上流局から受信し、受信した出力信号光強度と前記信号光モニタ部により測定された信号光強度から、励起光無出力時の該伝送路ファイバの信号光波長における光損失を計算し、該伝送路ファイバに励起光が供給されている状態で、出力信号光強度の情報を該上流局から受信し、受信した出力信号光強度と該励起光出力時の光損失とラマン増幅後に必要とされる信号光強度から、前記必要とされるラマン利得を計算し、得られたラマン利得から前記自然散乱光の強度を計算し、該ラマン増幅後に必要とされる信号光強度を前記増幅された信号光の与えられた強度として用いて、前記目標光強度を計算することを特徴とする請求項1記載のラマン光増幅器。
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