JP2003017786A - 光増幅器 - Google Patents

光増幅器

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JP2003017786A JP2002109895A JP2002109895A JP2003017786A JP 2003017786 A JP2003017786 A JP 2003017786A JP 2002109895 A JP2002109895 A JP 2002109895A JP 2002109895 A JP2002109895 A JP 2002109895A JP 2003017786 A JP2003017786 A JP 2003017786A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 波長多重化された各波長の光信号の光パワ−
を調節し、各波長の光出力パワ−と波長間偏差を調節す
る。 【解決手段】 光パワ−調節部8では、光スタ−カプラ
18で光を分岐し、光フィルタ20a,20b,20c
で分岐した各光から波長λ1、λ2、λ3の光を各々抽
出する。そして、光利得調節器17a,17bで波長λ
2の光と、波長λ3の光のみを独立に増幅または減衰さ
せ、この後、光スタ−カプラ19で各波長の光を合波す
る。光増幅部9では、この波された光の全体を増幅させ
る。光増幅部9、光利得調節器17a,17bの利得
は、制御装置14が個別に制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光伝送システム等
において使用される光増幅装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光通信システムの低コスト化要求に伴
い、一本の伝送ファイバーに1種以上の相異なる波長の
信号光を多重して伝送する、波長多重光伝送が検討され
ている。また、このような波長多重光伝送に用いる増幅
器としては、増幅波長帯域が広く、低雑音での増幅が可
能な光増幅装置が適していると考えられている。
【0003】しかし、この光増幅装置を構成する希土類
添加光ファイバや半導体光増幅器には、利得の波長依存
性があり増幅後の各波長の光出力又は利得に波長間偏差
を生ずることが知られている。このため伝送後の光パワ
−には波長間偏差が生じる。特に、光増幅器による多段
中継を行う場合には、各中継段における光増幅装置によ
る波長間偏差が積算されることになるため、伝送後の光
パワ−の波長間偏差は大きくなる。
【0004】ここで、多重された波長のうち最も低いパ
ワーの波長信号を伝送後の受信パワーの下限値と考えな
ければならないので、波長多重伝送における最大伝送距
離は、最も低いパワーの波長信号によって制限される。
したがい、光増幅装置の出力波長間偏差を低減すること
が、最大中継伝送距離を拡大させる上で重要となる。
【0005】そこで、たとえば、電子情報通信学会信学
技法OCS94−66,OPE94−88(1994−
11)「ファイバ増幅率制御を用いた光ファイバ増幅器
の多波長一括増幅特性平坦化」では次のような技術が提
案されている。
【0006】図18に、この技術に係る光増幅装置の構
成を示す。図18において、50はエルビウム添加光フ
ァイバ、51、52は光アイソレータ、53は光合波
器、54は励起光源、55は光減衰器である。また、5
6は光減衰器55の出力を分岐する光カップラ、57
は、分岐した光を検出する光検出器57である。
【0007】この技術では、このような光増幅装置によ
って、オウトファイバゲインコントローラ(AFGC)
によってファイバゲインが12dB一定となるように制
御することにより、各波長間偏差を最小にしている。ま
た、光減衰器55によるオウトパワ−コントロ−ラ(A
PC)によって、中継器増幅率が変わってもゲインスペ
クトルに影響が及ばないようにしている。
【0008】理論上の計算によれば、このような光増幅
器によれば、入力光の波長間偏差を0dBと仮定した場
合には、エルビウム添加光ファイバ50の長さが11m
の時に各波長間の利得偏差が最小となり、0.12dB
以下になると報告されている。また、このような光増幅
器を用いて、4波長が多重された光を60回中継した後
の利得偏差が1.5dB以下となることも併せて報告さ
れている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、伝送中の各
波長の光損失は中継区間内におけるファイバー損失の違
いや、隣り合う波長同士の光パワーの違い等によって異
なる。また、実使用状態においては、中継間隔や区間内
のファイバー損失は必ずしも一定ではない。このため、
実使用状態における波長間偏差や各波長の光パワーを予
測することは困難である。したがい、図18に示した光
増幅器では実使用状態において次のような問題が生ず
る。すなわち、入力レベルが変化したり、入力波長間偏
差が生じた場合には出力波長間偏差を0dBにすること
ができない。
【0010】また、図18に示した光増幅器を用いた場
合に、外的な要因により、例えばある一つの波長に生じ
た独立な変動を抑圧しようとすると、他の波長の安定し
た出力パワ−も同時に抑圧されるため、これらの信号光
波長出力パワ−の安定性に悪影響を与える。
【0011】また、図18に示した光増幅器では、波長
間偏差をなくすための最適条件が光増幅器の利得に依存
するため、信号光の出力を自在に設定できない。すなわ
ち、中継間隔が光増幅器によって制限されるためことに
なるため、システム構築の自由度が制限される。また、
中継区間毎に波長間偏差を無くすための最適化を行う必
要があるという問題もある。
【0012】そこで、本発明は、波長多重化された各波
長の光出力パワ−と、各波長の光のパワ−の波長間偏差
を任意に調節することのできる光増幅装置を提供するこ
とを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記目的達成のために、
本発明は、入力した複数の異なる波長の信号光が多重さ
れた光を増幅する光増幅手段の前段または後段に、複数
の異なる波長の信号光が多重された光を受け入れ、受け
入れた光に含まれる少なくとも1つの波長の光を、当該
光の波長と異なる波長の光とは独立に増幅または減衰す
る光パワー調節手段を設けた。また、前記光パワー調節
手段の行う増幅または減衰の利得と、前記光増幅手段の
行う増幅の利得とを、それぞれ制御する制御手段を設け
た。
【0014】ここで、光増幅手段として一般的に用いら
れている希土類添加光ファイバや半導体増幅器は、励起
パワー一定の条件下においては、出力パワーが入力パワ
ーに依存する。このことは波長λ1、λ2、λ3、‥‥
‥λNの光を多重した多重光を同時に増幅した場合でも
同様である。したがい、各波長の光について光増幅器の
入力パワーを増減させることにより、入力パワーの増減
に依存した出力を得ることが可能である。
【0015】そこで、本発明では、光増幅手段の前段
に、複数の波長の光が多重された光を受け入れ、受け入
れた光に含まれる少なくとも1つの波長の光を、当該光
の波長と異なる波長の光とは独立に増幅または減衰する
光パワー調節手段を設け、この光パワー調節手段によっ
て、光増幅手段に入力する各波長の光の波長間偏差を調
節し、その後に、光増幅手段によって、各波長の光を多
重した光を同時に増幅することにより、各波長の光のパ
ワ−、波長間偏差を所望の値に調節する。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る光増幅装置の
実施例について説明する。
【0017】まず、第1の実施例について説明する。
【0018】図1に、本第1実施例に係る光伝送システ
ムの構成を示す。
【0019】図中、1は信号光を送出する光送信器、2
は送出された信号光のパワーを増幅する光ブースタアン
プ、3は信号光を伝送する伝送ファイバ、4は信号光を
増幅して中継する光中継器、5は伝送された信号光を増
幅する光プリアンプであり、6は光プリアンプで増幅さ
れた信号光を入力する光受信器である。
【0020】本第1実施例に係る光増幅装置は、このよ
うな光伝送システムの、光ブースタアンプ2、光中継器
4、光プリアンプ5として用いることができる。
【0021】本第1実施例では、代表として光ブースタ
アンプ2を本第1実施例に係る光増幅装置によって構成
した場合について説明する。
【0022】次に、図2に、この光ブースタアンプ2の
構成を示す。
【0023】本第1実施例では、光送信器1より、λ1
=1547nm、λ2=1552nm、λ3=1557
nmの3種類の波長の光が波長多重化された入力信号光
Pinが光ブースタアンプ2に入力される。
【0024】図2に示すように、光ブースタアンプ2
は、光アイソレータ7、光パワー調節部8、光増幅部
9、光アイソレータ13、制御装置14より構成され
る。
【0025】また、光増幅部9は、希土類添加光ファイ
バ10、励起光源11、光合波器12で構成されてい
る。本第1実施例では、希土類添加光ファイバ10とし
ては、エルビウム添加光ファイバを用いる。また、励起
光源11としては、1480nmの半導体レーザーを用
いる。
【0026】このような、光ブースタアンプ2におい
て、入力信号光Pinは、光アイソレータ7を介して、
光パワー調節部8に供給される。
【0027】光パワー調節部8は、供給された各波長の
光の光パワー及び光パワーの波長間偏差の調節を行う。
そして、調節した信号光を光増幅部9に出力する。
【0028】光増幅部9において、励起光源11からの
励起光は光合波器12を介してエルビウム添加光ファイ
バ10に流入し、エルビウム添加光ファイバ10を励起
する。このためエルビウム添加光ファイバ10に、光パ
ワー調節部8より入力した信号光は増幅され光合波器1
2を介して、光アイソレータ13に出力される。そし
て、光アイソレータ13よりは、λ1、λ2、λ3の波
長の光が多重した出力信号光Poutとして出力され
る。ここで、励起光源11の励起光量の制御は、制御装
置14によって行われる。
【0029】なお、光増幅部9における励起光はエルビ
ウム添加光ファイバ10の前段から入力しても構わな
い。また光増幅部9としては、半導体増幅器を用いても
よい。
【0030】制御装置14は、光増幅部9、光パワー調
節部8を制御することにより、波長毎に光出力及び波長
間偏差の調節を行なう。その詳細については後に説明す
る。
【0031】次に、光パワー調節部8について説明す
る。
【0032】図3に、光パワー調節部8の内部構成を示
す。
【0033】図示するように、光パワー調節部8は、λ
1、λ2、λ3の波長毎に信号光を分波する光合分波部
15,16と、λ1、λ2の波長の光の光パワーを調節
する光利得調節器17b,17cを備えている。また、
光合分波部15,16は二つの1×3光スターカップラ
18、19と光フィルタ20a,20b,20cを組み
合わせた構成となっている。また、光利得調節器17
b,17cは、希土類添加光ファイバ21b,21c、
励起光源22b,22cと、光合波器23b,23cと
から構成されている。本第1実施例では、励起光源22
b,22cとして820nmの波長の発光ダイオード
を、希土類添加光ファイバ21b,21cとしては、エ
ルビウム添加光ファイバを用いる。
【0034】さて、波長間偏差は一つの波長の光を基準
として相対的に設定することが可能である。例えば、λ
1の波長の光出力パワ−が+10dBmになるように、
前述した光増幅部9の利得を励起光源11の励起光量を
設定することにより定めると共に、これに応じてλ2、
λ3の波長の光の利得を光利得調節器17b,17の励
起光源22b,22ccの励起光量をに調節すれば、各
波長の光の出力パワ−および波長間偏差を任意に調節す
ることが可能である。ここで、励起光源22b,22c
の出力する調節の制御は制御装置14によって行われ
る。
【0035】なお、図3には、λ1の波長の光に対する
光利得調節器を設けない場合について示したが、λ1の
波長の光に対する光利得調節器を備え、代えて、λ2の
波長の光もしくはλ3の波長の光に対する光利得調節器
を設けないようにしてもよい。また、本第1実施例で用
いたエルビウム添加光ファイバ10の特性によると、1
544nmと1565nmの波長間偏差はほとんどな
い。従って、1544nmと1565nmの波長を多重
する波長の一種として用いた場合には1544nmと1
565nmの光合分波や光利得調節器17による利得の
調節は行わずに、他の波長のみについて光利得調節器1
7による調節を行うようにしてもよい。このように構成
することにより、簡略化した光パワー調節部8を構成で
きる。
【0036】ここで、図4を用いて、光パワー調節部8
の光合分波部15,16の動作を説明しておく。なお、
図4では、説明の明確化のため光利得調節器17b,1
7cの図示を省略した。
【0037】さて、図中の、1×3光スターカップラ1
8によって光は3等分される。そして、3等分された光
を、それぞれ入力する3つの光フィルタ20a〜20c
からは、それぞれ、λ1、λ2、λ3の波長の光が出力
される。すなわち、1547nm±1nmの通過帯域を
持つ光フィルタ20aはλ1=1547nmの光のみを
通過させ、1552nm±1nmの通過帯域を持つ光フ
ィルタ20bはλ2=1552nmの光のみを通過さ
せ、1557nm±1nmの通過帯域を持つ光フィルタ
20cはλ3=1557nmの光のみを通過させる。
【0038】これらの光のうちλ2、λ3の波長の光
は、光利得調節器17b、17cで利得を各々調節さ
れ、光フィルタ20aが出力するλ1の波長の光と1×
3光スターカップラ19によって合波させる。
【0039】なお、光フィルタ20aはλ2、λ3の波
長を通さないものであれば、例えば約1548nm以下
の通過波長帯域を持つ低域通過フィルタを用いてもよ
く、また同様に、光フィルタ20cはλ1、λ2の波長
を通さないものであれば、例えば約1564nm以上の
通過波長帯域を持つ高域通過フィルタを用いてもよい。
【0040】ここで、1×3光スターカップラ18によ
って3つの波長はそれぞれ−5dBのほぼ均等な損失を
受け、光フィルタ20a、20b、20cによりそれぞ
れ−1dBのほぼ均等な損失を受け、最後に1×3光ス
ターカップラ19によって3つの波長はそれぞれ−5d
Bのほぼ均等な損失を受ける。従って、光学部品による
各波長の光損失はどれもほぼ均等に−11dBになる。
このことは、光パワー調節部8内部において波長間偏差
を生じさせる要因が光利得調節器17のみとなり、それ
以外の光学部品によらないことを示している。なお、波
長の多重数をλ1、λ2、λ3、λ4‥‥‥‥λNのよ
うに増やす場合は、スターカップラ18,19の分岐
数、光フィルタ20の数、光利得調節器17の数を同様
に増やせばよい。
【0041】次に、図5を用いて光利得調節器17の動
作を詳しく説明する。
【0042】本第1実施例では、光利得調節器17b,
17cとして同じものを用いているので、ここでは光利
得調節器17bについて説明する。
【0043】図中の励起光源22bからの励起光は光合
波器23bによってエルビウム添加光ファイバ21bの
後方端より流入し、これを励起する。λ2び波長の光は
エルビウム添加光ファイバ21bの前方端より入力さ
れ、エルビウム添加光ファイバ21bにおいて増幅ある
いは減衰を受けた後、出力される。励起光源22bは制
御装置14によって制御される。なお、ここで励起光は
エルビウム添加光ファイバ21の前段から入力しても構
わない。また光利得調節器17bは半導体増幅器を用い
てもよく、この場合には、励起電流を制御装置14によ
って制御する。
【0044】さて、一般に光増幅器に用いられる光増幅
媒体は励起パワーが流入しているときは光を増幅する媒
体として作用するが、流入量が少ないか又は0の時には
光を減衰する媒体として作用する。本第1実施例に係る
光利得調節器17は、希土類添加光ファイバ21と励起
光源22と光合波器23とからなる構成であるため、励
起パワーが少ない時には負の利得を有する光利得調節器
17として機能し、励起パワーの多い時には光が増幅さ
れ正の利得を有する光利得調節器17として機能する。
【0045】従来の光減衰器では外部から電動モーター
等による制御を必要としたため構成規模が大きくまた制
御速度も遅かったのに対して、本光利得調節器17で
は、励起パワーの増減のみによって光出力パワ−の調節
が可能なため、減衰方向も含め、光の利得の調節を簡単
かつ瞬時に行うことができる。さらに増幅波長帯域が、
多重する信号の帯域を十分にカバーする広さを有するた
め、それぞれの波長に対する光利得調節器17として同
じ構成のものを用いることができる。
【0046】また、本第1実施例において光利得調節器
17bに、後段の光増幅器9のエルビウム添加光ファイ
バ10と同一の素材のエルビウム添加光ファイバ21b
を用いのは、次の理由によるものである。
【0047】すなわち、前述したように制御部14によ
って制御される、光増幅器9の励起光源11の励起光量
による制御速度(約1〜5mS)は、ほぼ光増幅器9の
エルビウム添加光ファイバ10が励起光によって励起さ
れたときの緩和寿命時間によって決まる。光利得調節器
17bも同様に調節速度がエルビウム添加光ファイバ2
1bが励起光によって励起されたときの緩和寿命時間に
よって決まるため、前記光増幅器9の制御速度とほぼ同
じ速度となる。従って、制御部14によって制御される
前記光増幅器9の励起光源11の励起光量による制御速
度と同等の早い速度で調節可能であり、かつ、調節の際
に信号変調波形に悪影響を与えるような、過度に早い調
節を行わない。また、光増幅器9のエルビウム添加光フ
ァイバ10の増幅波長帯域と、光利得調節器17bの調
節波長帯域とを全く同一とすることができる。
【0048】以上の理由から、光利得調節器17b内の
希土類添加光ファイバ21bと、後段の光増幅器9の希
土類添加光ファイバ10の素材は同一化させた方が良い
と発明者は考える。ただし、エルビウム添加光ファイバ
21bに代えて他の希土類添加光ファイバを用いても良
い。
【0049】さて、エルビウム添加光ファイバ21bの
長さは、過度の増幅特性を必要としないため3m程度の
長さで良く、光増幅器9に用いるエルビウム添加光ファ
イバ10と比較して約1/10の長さで済む。
【0050】次に、励起光源22bに用いた830nm
の波長の発光ダイオード22bの出力は20mW以下で
良い。一般に希土類添加光ファイバを増幅媒体として用
いる場合には高利得効率が得られる、980nmや、1
480nmの波長帯を有する高出力半導体レーザーが有
効であるが、光利得調節器17bに用いる励起光源22
bには低利得効率の波長帯を有する光源や、低出力の光
源でも充分適用可能である。従って光利得調節器17b
に使用可能な励起光源22bの適用範囲は広く、例えば
520nm近隣や660nm近隣、820nm近隣、9
80nm近隣、1480nm近隣に波長帯を有する低出
力の光源を用いることができる。特に830nm近隣の
発光ダイオード22bは低価格で入手可能であるため、
これを用いた本第1実施例によれば低コストにて光利得
調節器17bを構成可能である。
【0051】次に、制御装置14について説明する。
【0052】制御装置14は、前述したように光増幅器
9の励起光源11の励起光量、光パワー調節部8の各光
利得調節器17b,17cの励起光源22b,22cの
励起光量を制御し、波長毎に光出力及び波長間偏差の調
節を行なう。
【0053】図6に、制御装置14の内部構成を示す。
【0054】図中において、メモリ部24には、あらか
じめいくつかの制御パラメータ25が記憶されている。
例えば光増幅器9の励起光源11である1480nm半
導体レーザー11の励起光量と、各光利得調節器17内
部の励起光源22b,22cである820nmの発光ダ
イオード22b,22cの励起光量との組がパラメータ
25として、複数記憶され、このうちの一つが外部から
の入力情報に応じて、制御部26によって選択されるよ
うになっている。
【0055】制御部26は、光増幅器9の励起光源11
である1480nm半導体レーザー11の励起光量と、
各光利得調節器17内部の励起光源22b,22cであ
る820nmの発光ダイオード22b,22cの励起光
量を、選択されたパラメータ25に従って制御する。
【0056】ここで、制御パラメータ25は入力光の各
波長のパワ−の組み合わせ毎に設けておき、制御部26
が外部より通知された現実の入力光パワ−に応じて選択
する。
【0057】表1に各波長の入力光のパワ−の組み合わ
せ毎に設けた制御パラメータ25を示す。
【0058】この制御パラメ−タ25によれば、入力光
の各波長のパワ−の組み合わせが表1に示すいずれの場
合でも光出力パワ−を各波長とも+10dBm、波長間
偏差を0dBに設定することができる。本第1実施例で
は、光送信器1の光ブースタアンプ2への入力パワーは
λ1、λ2、λ3共に−2dBmに精度良く制御され、
入力パワーの変動や入力波長間偏差がほとんどないた
め、制御部26によって下記表1の網掛の部分のパラメ
ータ25を選択する。
【0059】
【表1】
【0060】なお、制御パラメータ25としては、励起
光源11及び22に与える電流値を記述したものを用い
てもよい。
【0061】また、制御パラメータ25は出力光のパワ
−の組み合わせ毎に設けておき、制御部26が外部より
通知された所望の出力光のパワ−の組み合わせに応じて
選択するようにしてもよい。
【0062】表2に、出力光のパワ−の組み合わせ毎に
設けた制御パラメータ25の例を示す。
【0063】表2に示す制御パラメ−タ25によれば、
任意の出力波長間偏差毎、出力光パワ−を得ることがで
きる。本実施例における光送信器1の光増幅装置への入
力パワーはλ1、λ2、λ3共に−2dBmに精度良く
制御され、入力パワーの変動や入力波長間偏差がほとん
どない。このような条件において、信号光を120km
伝送した後の光パワーを、各波長共−25dBm一定に
するためには、伝送中の減衰の波長間偏差が相殺される
ように、制御部26によって例えば表2の網掛のパラメ
ータ25aを選択すればよい。各波長の光出力パワ−
は、伝送距離や伝送ファイバ3の損失に応じて最適な状
態を求めるようにする。
【0064】
【表2】
【0065】この場合も、制御パラメータ25として
は、励起光源11及び22に与える電流値を用いてもよ
い。また、出力パワーではなく、換算利得を制御するよ
うに設定してもよい。
【0066】ところで、光パワー調節部8は、図7に示
すように構成しても良い。
【0067】図7に示した構成と、先に図3に示した構
成との相違は、λ1、λ2、λ3全ての波長に対して光
利得調節器17a,17b,17cを設けた点である。
このように構成すれば、全く独立に各波長の光パワーを
調節可能であり、調節精度も向上する。この場合、制御
部14において記憶する制御パラメータ25には、λ
1、の光利得調節器17aの励起光源22aの励起光パ
ワ−も記述するようにする。なお、この構成は、同様に
光利得調節器17の数を増やすことにより、波長の多重
数をλ1、λ2、λ3、λ4‥‥‥‥λNのように増え
た場合にも対応できる。
【0068】なお、この場合も、光利得調節器17a,
17b,17cとして、半導体増幅装置を用いるように
してもよい。
【0069】光パワー調節部8は、また、図8のように
構成するようにしてもよい。
【0070】図8に示した構成によれば、前記光パワー
調節部8は、光アイソレータ27と希土類添加光ファイ
バ28と、制御部14によって制御される励起光源29
と光合波器30と、外部から制御部14によって制御さ
れる1種以上の相異なるλ1、λ2、λ3の波長の光源
31a,31b,31cと該光源からの光を信号光とは
逆方向に合波する1×4光スターカップラ32とで構成
される。
【0071】光源31a,31b,31cの光はそれぞ
れ多重した信号光の波長帯と一致している。このような
構成により、例えば或る波長の信号光の光パワーが大き
いときにはそれと同じ波長帯の光源31の光出力を大き
くすることにより、希土類添加光ファイバ28内の増幅
エネルギーを消費させ、その波長の信号光の増幅率を下
げることができる。逆に或る波長の信号光の光パワーが
小さいときにはそれと同じ波長帯の光源31の光出力を
小さくすることにより、希土類添加光ファイバ28内の
増幅エネルギーを保ち、その波長の信号光の増幅率を上
げることができる。
【0072】図8の構成では、光源31からの光を信号
光とは逆方向に入射することにより、これらの光が信号
光に混在することを防止している。また、希土類添加光
ファイバ28の前段に光アイソレータ27によって、希
土類添加光ファイバ28内において増幅されて逆方向に
進む光源31からの光を遮断し、光パワー調節部8前段
に配置される部品への影響を防止している。ここで、図
8の構成でも、希土類添加光ファイバ28にはエルビウ
ム添加光ファイバを、励起光源29には830nmの半
導体レーザーを用いた。そして、光出力を各波長とも+
10dBm、波長間偏差を0dBに設定する為に、制御
部26によって表3のような制御パラメータ25を選択
した。
【0073】
【表3】
【0074】なお、この構成においても、制御パラメー
タ25は、励起光源11及び22や光源31の電流値を
用いてもよい。また光合波器30、エルビウム添加光フ
ァイバ28、励起光源29の部分を半導体増幅装置に置
き換えてもよい。
【0075】以下、本発明に係る光増幅装置の第2の実
施例について説明する。
【0076】図9に、本第2実施例に係る光増幅装置の
構成を示す。
【0077】本第2実施例に係る光増幅装置の構成が、
光ブ−スタアンプ2として適用した第1実施例に係る光
増幅装置(図2参照)と異なる点は、光出力の一部を分
岐する光分岐部33、光分岐部33によって分岐された
光中に含まれるλ1、λ2、λ3の波長の光各々のパワ
−もしくは波長間偏差を検知する出力モニタ部34、入
力光の一部を分岐する光分岐部35、光分岐部35によ
って分岐された光に含まれるλ1、λ2、λ3の波長の
光の各々のパワ−もしくは波長間偏差を検知する入力モ
ニタ部36を備えた点である。また、本第2実施例にお
いては、制御装置14は、出力モニタ部34と入力モニ
タ部36との少なくとも一方により検出された各波長の
光のパワーもしくは波長間偏差に応じて、出力光に含ま
れる各波長の光のパワ−あるいは波長間偏差が予め定め
られた値になるよう、前記光パワー調節器8内の各光利
得調節器17と、光増幅部9の励起光源11を自動制御
する。
【0078】このような構成によれば、光増幅装置への
入力パワーや出力パワーや換算利得に変動があった場合
でも、各波長の光出力パワ−や波長間偏差を予め定めら
れた値に自動制御することができる。また何れかの波長
の光のみに変動があった場合も、他の波長の出力パワ−
に影響を与えることなく、この変動があった波長の光の
出力パワ−を予め定められた値に制御することが可能と
なる。また、光増幅部9の励起光源11などの経年劣化
が生じた場合でも、常に各波長の光出力パワ−及び波長
間偏差を予め定められた値に維持することができ、光増
幅装置全体としての安定性と信頼性を向上させることが
可能となる。
【0079】ただし、本第2実施例において新たに設け
た光分岐部33、出力モニタ部34、光分岐部35、入
力モニタ部36のうち、光分岐部33と出力モニタ部3
4のみ、もしくは、光分岐部35と入力モニタ部36の
みを設けるようにしてもよい。
【0080】以下では、本第2実施例において新たに設
けた光分岐部33、出力モニタ部34、光分岐部35、
入力モニタ部36のうち、光分岐部33、出力モニタ部
34のみを設けた場合について説明する。
【0081】図10に、この場合の光増幅装置の、より
詳細な構成を示す。
【0082】図中において、出力モニタ部34は、1×
3光スターカップラ37、光カップラ38a,38b,
38c、光フィルタ20a,20b,20cを通過して
再び光カップラ39a,39b,39c、光検出器40
a,40b,40cによって構成される。ここで、光フ
ィルタ20a,20b,20cは、図3に示した光フィ
ルタ20a,20b,20cである。すなわち、本第2
実施例では、光フィルタ20a,20b,20cは、出
力モニタ部34の一部としても用いられる。また、他の
部位は、図3に同符号で示した部位と同じものである。
【0083】さて、このような構成において、出力の一
部から光カップラを用いた光分岐部33によって分岐さ
れたモニタ光は、1×3光スターカップラ37によって
再分岐し、それぞれ光パワー調節器8内部において、光
カップラ38a,38b,38cにより、信号光とは逆
方向に入射する。入射した光は各波長に対応する光フィ
ルタ20a,20b,20cによって各々の波長の光が
取り出された後に、さらに光カップラ39a,39b,
39cにより一部が分岐される。分岐した各波長の光の
パワ−は光検出器40a,40b,40cによって検出
され、制御装置14に通知される。
【0084】このように、図10に示した構成では、光
フィルタ20a,20b,20cは、モニタ光のうち必
要な波長成分を抽出する機能と、前記第1実施例におい
て果たした入力光を波長毎に分光する機能を共に果たし
ている。このような構成によれば、出力モニタ部34の
ために新たに光フィルタを設ける必要が無いので、構成
が簡略化させる。
【0085】また、本構成によれば、出力光から分岐し
たモニタ光は、光利得調節器17a,17b,17cの
前段において光フィルタ20a,20b,20cに接続
する光ファイバに入力するため、モニタ光が、光利得調
節器17a,17b,17cの影響を被ることはない。
逆に、モニタ光は、光利得調節器17a,17b,17
cへの入力光とは逆方向に入射するため、入力光と同一
の光ファイバを通過するにも関わらず、入力光自体に悪
影響を与えない。また、本構成では、光カップラ33を
光アイソレータ13の後段に配置することによって、光
パワー調節部8から分岐された信号光が、光カップラ3
3によってエルビウム添加光ファイバ10に逆流せぬよ
うになっている。
【0086】このように図10に示した構成によれば、
簡略な構成で出力モニタ部34を実現することができ
る。なお、本構成は、波長の多重数をλ1、λ2、λ
3、λ4‥‥‥‥のように増やしても1×3光スターカ
ップラ37の分岐数を増やすことにより拡張可能であ
る。
【0087】次に、図11に、制御装置14の詳細な構
成を示す。
【0088】図中、40a,40b,40cは光検出
器、41は比較回路、42は所定の基準値を与える回
路、43は最大誤差判定回路、44は選択回路、11は
励起光源、17a,17b,17cは光利得調節器であ
る。
【0089】このような構成において、比較回路41
は、光検出器40a,40b,40cにより検出された
各波長の光のパワーと、回路42が与える基準値とを比
較し、その誤差を出力する。最大誤差判定回路43は誤
差が最大である波長を求め、選択回路44が、誤差が最
大である波長の誤差を励起光源11に伝達し、それ以外
の波長の誤差を各波長に対応する光利得調節器(図では
17b,17c)に伝達するよう制御する。これによ
り、検出した各波長の光のパワーのうち、誤差が最大で
ある波長の光パワーが予め定められた値になるよう励起
光源11を制御し、同時にそれ以外の波長の光パワーが
予め定められた値になるよう各波長に対応した光利得調
節器(図では17b,17c)を制御することができ
る。また、誤差が与えられない光利得調節器(図では1
7a)は、常に光損失が最小になるような利得を対応す
る波長の光に与える。ここで、回路42は、誤差が、励
起パワーの不足を示す基準値を与えるように予め設定す
る。
【0090】このような構成によれば、光利得調節器1
7による光損失を最小にしても予め定められた値に到達
しない波長が存在する時のみ、光増幅部9の励起光源1
1のパワーが加増されるため、励起パワーの過剰な入力
を防止することが可能となる。また、併せて光利得調節
器(図では17b,17c)を制御することにより励起
パワーがどの波長に対しても不足せぬようにすることが
できる。
【0091】従って光増幅装置全体の消費電力を低減で
き、信頼性を向上させる。
【0092】ところで、図10に示した光分岐部33、
出力モニタ部34は、図12に示すように構成するよう
にしてもよい。
【0093】図12に示した構成では、光カップラ39
a,39b,39c、光受光器40a,40b,40
c、光カップラ45、光合分波部16によって出力モニ
タ部34を構成している。図中の光合分波部15および
光合分波部16は、それぞれ図4に示した構成を備えて
いる。ただし、本第2実施例における光合分波部15お
よび光合分波部16は、図4中の光フィルタ20a,2
0b,20cを共有しておらず、光合分波部15と光合
分波部16のそれぞれに、光フィルタ20a,20b,
20cの組を備えている。
【0094】このような構成において、光出力の一部を
光分岐部である光カップラ33によって分岐し、エルビ
ウム添加光ファイバ10の前段において、光カップラ4
5によって入力光とは逆方向に入力する。ただし、本構
成では、前記光パワー調節部8内部の合分波部16を、
光利得調節器17a,17b,17cによって調節した
各波長の光を合波すると共に、信号光とは逆方向に入射
した光をλ1、λ2、λ3の各波長に分波するように構
成している。
【0095】合分波部16によって、各波長毎に分波さ
れた各波長の光は、それぞれ光カップラ39a,39
b,39cによって分岐し、光受光器40a,40b,
40cにて、そのパワ−が検出される。
【0096】このような構成によれば、光合分波器16
を光パワー調節部8用と出力モニタ部34用とで共有さ
せたため、少ない構成要素で出力モニタ部34を実現す
ることが可能となる。また、モニタ光は信号光とは逆方
向に入射するため、信号光と同一の光ファイバを通過す
るにも関わらず、信号光自体に悪影響を与えない。ま
た、光カップラ33を光アイソレータ13の後段に配置
することによって、光パワー調節部8から分岐された光
が、光カップラ33によってエルビウム添加光ファイバ
10に逆流せぬようにしている。なお、同様の構成によ
って、波長の多重数をλ1、λ2、λ3、λ4‥‥‥‥
のように拡張することができる。
【0097】なお、図3に示したように任意の一つの波
長の光に対する部の光利得調節器17を設けない場合に
は、図12に光増幅装置は図13に示すように構成す
る。
【0098】図13に示した構成が、図12と異なる点
は、光パワー調節部8内部の光利得調節器17を一つ削
減した点である。このような構成において、制御装置1
4は、光利得調節器17が設けられていない波長の光の
モニタ光の検出パワーにより、光増幅部9に励起光源1
1を制御するようにする。また、他の波長の光は、光利
得調節器17b,17cの調節により制御するようにす
る。
【0099】このように構成すれば、構成要素を減らす
ことが化できる。また制御装置による制御も簡易とな
る。
【0100】図14に、図13に示すように光増幅装置
を構成した場合の制御装置14の構成を示す。
【0101】図14中、40a,40b,40cは光検
出器、41は比較回路、42は所定の基準値を与える回
路、11は励起光源、17b,17cは光利得調節器で
ある。回路42が与える基準値は、比較回路41が出力
する光増幅部9の励起光源11に対する制御量が、光利
得調節器17を設けなかった波長の光を光増幅部9が予
め定められたパワ−にするような制御量となるように定
めている。また、回路42が与える基準値は、残りの波
長の光のパワ−が予め定めたパワ−になるような制御量
が比較回路42より光利得調節器17b,17cに対し
て出力するように定めている。つまり、光利得調節器1
7を設けない波長に対しては励起光源11の増減によっ
て調節を行い、この光に対する光利得調節器17を設け
る波長の光の調節は光利得調節器17b,17cの調節
量の増減によって調節を行うようにしている。
【0102】以下、本発明の第3の実施例について説明
する。
【0103】本第3実施例は、図1に示した光中継器4
として適用する光増幅装置についてのものである。
【0104】図15に、本第3実施例に係る光増幅装置
の構成を示す。
【0105】図示するように、本第3実施例に係る光増
幅装置が前記第2の実施例に係る光増幅装置と異なる点
は、光パワー調節器8の前段にも光前置増幅部46を設
けた点である。
【0106】本第3実施例では、このような構成によっ
て、光増幅装置全体としてのS/N比劣化を防止すると
共に、光伝送システム全体のS/N比劣化を防止する。
【0107】図16に、本第3実施例に係る光増幅装置
の、より詳細な構成を示す。
【0108】図中、出力モニタ部34、光パワー調節部
8の構成は、先に図13に示した光増幅装置の構成と同
じである。
【0109】光前置増幅部46はエルビウム添加光ファ
イバ47と光合波器48とで構成される。光カップラ4
9は、励起光源11からの励起光を分岐し、光増幅部9
内部のエルビウム添加光ファイバ11へ入力し励起する
働きと、光前置増幅部46内部のエルビウム添加光ファ
イバ47へ入力し励起する働きを果たしている。
【0110】本構成では光カップラ49の分岐比を2
0:80としており、20側を光前置増幅部46へ、8
0側を光増幅部9へ分岐している。例えば光パワー調節
部8においてλ1の波長の光が−5dBmの損失を受け
る場合、光前置増幅部46において約18dBの増幅を
行うことによって、光増幅装置全体のS/N比劣化を約
60%低減することができる。また、本構成における光
前置増幅部46はλ1、λ2、λ3の波長の光を同時に
増幅するため、同時にλ2の波長の光もS/N比劣化を
約62%低減、λ3の波長の光もS/N比劣化を約65
%低減するところで、光増幅器では、一般に信号光の増
幅と同時に、信号波長外に自然放出光と呼ばれる光の雑
音成分が発生する。この自然放出光は光増幅器全体のS
/N比を劣化させる要因となる。しかし、光フルタ20
によって信号光の波長近傍のみを抽出しているため、前
記光パワー調節部8の前段からλ1、λ2、λ3と同時
に入射する自然放出光成分は除去される。このため、こ
の構成によれば、この意味においても光増幅装置全体と
してのS/N比劣化を抑圧できる。
【0111】以下、本発明の第4の実施例について説明
する。
【0112】本第4実施例は、図1に示した光プリアン
プ5として適用する光増幅装置についてのものである。
【0113】図17に本第4実施例に係る光増幅装置の
構成を示す。
【0114】図示するように、本第4実施例が第1、第
2、第3の実施例と異なる点は、光パワー調節部8と光
増幅部9の前後を入れ替えた点である。一般に、光プリ
アンプ5では過大な光出力を必要としないため、このよ
うに光増幅部9の後段で、光パワー調節器8により出力
パワ−や波長間偏差を調節してもよい。このように構成
すれば、光増幅部9の前段における光損失を防止できる
ため、光増幅装置全体としてのS/N比劣化を抑圧でき
る光プリアンプ5を、簡単な構成で提供可能である。な
お、図中光パワー調節部8と光アイソレータ13の位置
は入れ換えてもよい。
【0115】以上、本発明の実施例について説明した。
【0116】なお、以上の各実施例では、光増幅装置8
において、各光利得調節器17の前段に各光フィルタ2
0を設けた。しかし、図10に示した光増幅装置を除く
他の光増幅装置においては、各光利得調節器17の前段
に各光フィルタ20を設けず、各光利得調節器17の後
段に光フィルタ20を設けるようにしてもよい。
【0117】すなわち、図3の光増幅装置8において、
光フィルタ20bを光合波器23bと光スタ−カプラ1
9の間に配置し、光フィルタ20cを、光合波器23c
と光スタ−カプラ19の間に配置するように変更しても
よい。また、同様に、図7の光増幅装置8において、光
フィルタ20aを光合波器23aと光スタ−カプラ19
の間に配置し、光フィルタ20bを光合波器23bと光
スタ−カプラ19の間に配置し、光フィルタ20cを光
合波器23cと光スタ−カプラ19の間に配置するよう
に変更してもよい。また、図12、図13、図16の光
増幅装置においては、光分波部15内に光フィルタ20
を設けず、光分波部15を光スタ−カプラ18のみで構
成するようにしてもよい。
【0118】このようにしても、各光利得調節器17の
後段に設けた光フィルタ20によって、各光利得調節器
17で増幅された光のうちから、各光フィルタを各光利
得調節器17の前段に設けた場合と同じ各波長の光のみ
が取り出され、光スタ−カプラ19に入力するので、前
述した各実施例と同様に、各光利得調節器17で、それ
ぞれ調節された各波長の光が光スタ−カプラ19で合波
されることになる。
【0119】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば各波長の
光出力パワ−と波長間偏差を任意に調節することができ
る光増幅装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例に係る光伝送システムの
構成を示すブロック図である例を示す構成図である。
【図2】 本発明の第一の実施例に係る光増幅装置の構
成を示すブロック図である。
【図3】 本発明の第一の実施例に係る光パワー調節部
の第1の構成例を示すブロック図である。
【図4】 本発明の第一の実施例に係る光合分波器の構
成を示すブロック図である。
【図5】 本発明の第一の実施例に係る光利得調節器の
構成を示すブロック図である。
【図6】 本発明の第一の実施例に係る制御装置の構成
を示すブロック図である。
【図7】 本発明の第一の実施例に係る光パワー調節部
の第2の構成例を示すブロック図である。
【図8】 本発明の第一の実施例に係る光パワー調節部
の第3の構成例を示すブロック図である。
【図9】 本発明の第二の実施例に係る光増幅装置の概
略構成を示すブロック図である。
【図10】 本発明の第二の実施例に係る光増幅装置の
第1の構成例を示すブロック図である。
【図11】 本発明の第二の実施例に係る光増幅装置の
第1の構成例における制御装置の構成を示す図である。
【図12】 本発明の第二の実施例に係る光増幅装置の
第2の構成例を示すブロック図である。
【図13】 本発明の第二の実施例に係る光増幅装置の
第3の構成例を示すブロック図である。
【図14】 本発明の第三の実施例に係る光増幅装置の
第1の構成例における制御装置の構成を示すブロック図
である。
【図15】 本発明の第三の実施例に係る光増幅装置の
構成を示すブロック図である。
【図16】 本発明の第三の実施例に係る光増幅装置の
詳細な構成を示すブロック図である。
【図17】 本発明の第四の実施例に係る光増幅装置の
構成を示すブロック図である。
【図18】 従来の光増幅装置の構成を示すブロック図
である。
【符号の説明】
1…光送信器、2…光ブースタアンプ、3…伝送ファイ
バ、4…光中継器、5…光プリアンプ、6…光受信器、
7、13、27、51、52…光アイソレータ、9…光
増幅部、12、16、23、30、48、53…光合波
器、10、21、28、47、50…希土類添加光ファ
イバ、11、22、29、54…励起光源、8…光パワ
ー調節部、14…制御装置、15、32…光分波部、1
6…光合波部、17…光利得調節器、18、19、3
3、35、37、38、39、45、49、56…光カ
ップラ、24…記憶部、25…制御パラメータ、26…
制御部、31…光源、34…出力モニタ部、36…入力
モニタ部、40、57…光検出器、42…基準値、41
…比較器、43…最大誤差判定器、44…選択器、46
…光前置増幅部、55…光減衰器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5F072 AB09 AK06 HH02 HH09 JJ05 JJ09 JJ20 MM01 MM20 PP07 PP09 RR01 YY17 5K102 AA53 AA55 AD01 MA03 MB05 MB13 MC13 MC14 MC15 MC25 MD01 MH04 MH13 MH14 MH22 PH13

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】波長のそれぞれ異なる複数の光信号を多重
    化し、多重化した光信号を増幅する波長多重光増幅器で
    あって、 複数の入力ファイバからの光信号を入力し、調節された
    光信号を出力する複数の第1の光ファイバ増幅器と、 前記複数の第1の光ファイバ増幅器からの前記調節され
    た光信号を合波する光カップラーと、 合波された光信号を増幅する第2の光ファイバ増幅器
    と、を含む波長多重光増幅器。
  2. 【請求項2】波長のそれぞれ異なる複数の光信号を多重
    化し、多重化した光信号を増幅する波長多重光増幅器で
    あって、 複数の入力ファイバと、 前記入力ファイバからの光信号を入力し、前記光信号の
    信号レベルを増幅および減衰可能に調節し、調節された
    光信号を出力する少なくとも一つの光レベル調節器と、 前記光レベル調節器からの前記調節された光信号と、他
    の入力ファイバからの光信号とを合波する光カップラー
    と、 合波された光信号を増幅する光増幅器と、を含む波長多
    重光増幅器。
  3. 【請求項3】入力した複数の異なる波長の信号光が多重
    された光を増幅して出力する光増幅器であって、 前記入力した光を受け入れ、受け入れた光に含まれる少
    なくとも1つの波長の光を、当該光の波長と異なる波長
    の光とは独立に調節する光パワー調節手段と、 前記光パワー調節手段によって前記少なくとも1つの波
    長の光が増幅または減衰された光を増幅する光増幅手段
    と、 前記光パワー調節手段の行う増幅または減衰の利得と、 前記光増幅手段の行う増幅の利得とを、それぞれ制御す
    る制御手段とを有することを特徴とする光増幅器。
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