JP6600155B2 - 蓋付き運搬用容器 - Google Patents

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Description

本発明は、蓋付き運搬用容器に関する。
特許文献1には、蓋付き折り畳みコンテナ(蓋付き運搬用容器)が記載されている。
この蓋付き折り畳みコンテナは、容器本体の口枠に、一対の蓋を回動可能に取り付けたものである。一対の蓋はそれぞれ、一側面に波形状を備えており、互いの波形状を噛み合わせることによって、一対の蓋で容器本体の開口部を塞ぐようになっている。
特開2000−168773号公報
上記した従来の蓋付き運搬用容器は、一対の蓋の互いの波形状を噛み合わせることで開口部を塞ぐ構造であるから、一対の蓋を同じタイミングで閉じる必要があり、開閉の操作性が悪い。一対の蓋を同じタイミングで閉じなかった場合には、一方の蓋の上に他方の蓋が乗り上げて大きな段差や隙間が生じ、外部からゴミ等が侵入しやすくなる。
本発明が解決しようとする課題は、一対の蓋によって開口部を閉じる際の操作性がよく、かつ、外部からのゴミ等の侵入を防止することのできる蓋付き運搬用容器を提案することにある。
本発明に係る第1の形態の蓋付き運搬用容器は、上方に開口した開口部を有する合成樹脂製の容器本体と、前記開口部の左側部分を開閉するように前記容器本体に回転自在に連結された合成樹脂製の左側の蓋と、前記開口部の右側部分を開閉するように前記容器本体に回転自在に連結された合成樹脂製の右側の蓋と、を備える。前記左側の蓋は、左側凸部と左側孔部を有する左側オーバーラップ部を、先端に備える。前記右側の蓋は、右側凸部と右側孔部を有する右側オーバーラップ部を、先端に備える。前記左側の蓋と前記右側の蓋で前記開口部が閉じられ、かつ、前記左側オーバーラップ部の上に前記右側オーバーラップ部が重なって位置する第1の場合では、前記左側オーバーラップ部の前記左側孔部に対して前記右側オーバーラップ部の右側凸部が上方から嵌り込み、かつ前記右側オーバーラップ部の前記右側孔部の下方に前記左側オーバーラップ部の前記左側凸部が位置し、前記左側の蓋と前記右側の蓋で前記開口部が閉じられ、かつ、前記右側オーバーラップ部の上に前記左側オーバーラップ部が重なって位置する第2の場合では、前記右側オーバーラップ部の前記右側孔部に対して前記左側オーバーラップ部の左側凸部が上方から嵌り込み、かつ前記左側オーバーラップ部の前記左側孔部の下方に前記右側オーバーラップ部の前記右側凸部が位置するように構成されている。
本発明に係る第2の形態の蓋付き運搬用容器は、上方に開口した開口部を有する容器本体と、前記開口部の左側部分を開閉するように前記容器本体に回転自在に連結された左側の蓋と、前記開口部の右側部分を開閉するように前記容器本体に回転自在に連結された右側の蓋と、を備える。前記左側の蓋は、左側凸部と左側孔部を有する左側オーバーラップ部を、先端に備える。前記右側の蓋は、右側凸部と右側孔部を有する右側オーバーラップ部を、先端に備える。前記左側の蓋と前記右側の蓋で前記開口部が閉じられ、かつ、前記左側オーバーラップ部の上に前記右側オーバーラップ部が重なって位置するときに、前記左側オーバーラップ部の前記左側孔部に対して前記右側オーバーラップ部の右側凸部が上方から嵌り込み、前記左側の蓋と前記右側の蓋で前記開口部が閉じられ、かつ、前記右側オーバーラップ部の上に前記左側オーバーラップ部が重なって位置するときに、前記右側オーバーラップ部の前記右側孔部に対して前記左側オーバーラップ部の左側凸部が上方から嵌り込むように構成されている。前記左側オーバーラップ部には、前記左側オーバーラップ部の他の部分よりも厚みが薄い左側先端部を、前記左側凸部よりも、前記容器本体との連結側とは反対である先端側の位置に設けている。前記右側オーバーラップ部には、前記右側オーバーラップ部の他の部分よりも厚みが薄い右側先端部を、前記右側凸部よりも、前記容器本体との連結側とは反対である先端側の位置に設けている。
本発明に係る第3の形態の蓋付き運搬用容器は、上方に開口した開口部を有する容器本体と、前記開口部の左側部分を開閉するように前記容器本体に回転自在に連結された左側の蓋と、前記開口部の右側部分を開閉するように前記容器本体に回転自在に連結された右側の蓋と、を備える。前記左側の蓋は、左側凸部と左側孔部を有する左側オーバーラップ部を、先端に備える。前記右側の蓋は、右側凸部と右側孔部を有する右側オーバーラップ部を、先端に備える。前記左側の蓋と前記右側の蓋で前記開口部が閉じられ、かつ、前記左側オーバーラップ部の上に前記右側オーバーラップ部が重なって位置するときに、前記左側オーバーラップ部の前記左側孔部に対して前記右側オーバーラップ部の右側凸部が上方から嵌り込み、前記左側の蓋と前記右側の蓋で前記開口部が閉じられ、かつ、前記右側オーバーラップ部の上に前記左側オーバーラップ部が重なって位置するときに、前記右側オーバーラップ部の前記右側孔部に対して前記左側オーバーラップ部の左側凸部が上方から嵌り込むように構成されている。前記左側オーバーラップ部には、側面視において湾曲した外形を設け、前記右側オーバーラップ部には、前記左側オーバーラップ部と重なったときに、前記左側オーバーラップ部に沿うように側面視において湾曲した外形を設けている。
本発明は、一対の蓋によって開口部を閉じる際の操作性がよく、かつ、外部からのゴミ等の侵入を防止することができるという効果を奏する。
実施形態1の蓋付き運搬用容器の斜視図である。 図1のA−A線断面図である。 図1のP部拡大図である。 図1のQ部拡大図である。 実施形態1の蓋付き運搬用容器の他の閉じ方をしたときの斜視図である。 図5のB−B線断面図である。 実施形態1の蓋付き運搬用容器の分解斜視図である。 図8Aは、実施形態1の蓋付き運搬用容器が備える蓋の平面図であり、図8Bは、実施形態1の蓋付き運搬用容器が備える蓋の背面図である。 図9Aは、図8のC−C線断面図であり、図9Bは、図9AのR部拡大図である。 図10Aは、図8のD−D線断面図であり、図10Bは、図8のE−E線断面図であり、図10Cは、図8のF−F線断面図である。 図11Aは、実施形態2の蓋付き運搬用容器の要部を示す斜視図であり、図11Bは、図11AのG−G線断面図である。
(実施形態1)
図1〜図10には、実施形態1の蓋付き運搬用容器(以下、単に「運搬用容器」という。)が示されている。
図1〜図7に示されるように、本実施形態の運搬用容器は、上面に開口部を有する箱型の容器本体9と、容器本体9の上端縁部に回転自在に取付けられた一対の蓋5,5と、を備える。容器本体9と蓋5,5は、いずれも合成樹脂製である。
まず、容器本体9について説明する。
容器本体9は、容器本体9の下端縁部と底面を構成する矩形状の底壁1と、容器本体9の上端縁部を構成する矩形枠状の口枠2と、底壁1と口枠2の間において互いに対向して位置する一対の長辺側の側壁3,3と、底壁1と口枠2の間において互いに対向して位置する一対の短辺側の側壁4,4と、を備える(図1、図7等参照)。
口枠2は、一対の長辺部21,21と一対の短辺部22,22とで構成される。各長辺部21は、一直線状に並んだ複数の口枠軸部211,211…を有する。各短辺部22は、上方に突出した複数の突起部221,221を有する。
長辺側の各側壁3は、上側の側壁31と、上側の側壁31に対して回転自在に連結された下側の側壁32とで構成される。上側の側壁31が、口枠2の長辺部21に対して回転自在に連結され、下側の側壁32が底壁1の長辺側に回転自在に連結される。
容器本体9が折り畳まれる際に、長辺側の各側壁3は、上側の側壁31と下側の側壁32が略平行に至るまで内側に谷折りされる。
短辺側の各側壁4は、口枠2の短辺部22に対して、回転自在に連結される。容器本体9が折り畳まれる際に、短辺側の各側壁4は、底壁1や口枠2と略平行に至るまで内側に折り畳まれる。短辺側の各側壁4は、図1等に示される組立状態において、底壁1と長辺側の側壁3,3に対して着脱自在に係止される。
本実施形態の容器本体9においては、長辺側の側壁3,3と短辺側の側壁4,4が上記のように折り畳まれることで、容器本体9全体が、底壁1と口枠2が接触または近接した位置に至るまで、コンパクトに折り畳まれる。
組立状態の容器本体9において、底壁1と側壁3,3と側壁4,4との間に、収納空間が形成される。
次に、一対の蓋5,5について説明する。
一対の蓋5,5は、容器本体9が備える口枠2に対して、それぞれ回転自在に取り付けられる。具体的には、口枠2が備える長辺部21,21に対して、蓋5,5が一対一に取り付けられる。
一対の蓋5,5は、容器本体9の開口部(口枠2に囲まれた開口)を開閉し、これにより収納空間を外部空間に対して開閉する。
以下、各蓋5が容器本体9の開口部を閉じる姿勢を「閉姿勢」と称する。なお、ここでの開口部を閉じるとは、容器本体9の収納空間を厳密に密閉することを意味せず、収納空間にゴミ等が侵入しない程度に開口部が閉じられるものであればよい。
本実施形態の運搬用容器において、一対の蓋5,5は、互いに同一の構成を備える。
図8Aや図8Bにも示されるように、蓋5の外形は、全体として矩形板状であり、一対の長辺側の端縁部51,51と、一対の短辺側の端縁部52,52と、これら端縁部51,51,52,52に囲まれる蓋本体部53と、を一体に備える。
蓋5が備える一対の長辺側の端縁部51,51のうち一方には、連結部54が形成されている。連結部54は、口枠2の長辺部21に対して回転自在に連結される部分である。蓋5が備える一対の長辺側の端縁部51,51のうち他方には、オーバーラップ部55が形成されている。蓋5が備えるオーバーラップ部55は、他の蓋5のオーバーラップ部55に対して重なる部分である。
次に、各蓋5の構成について、更に詳しく説明する。
オーバーラップ部55は、連結部54とは反対側に位置する長板状の部分である。蓋5が容器本体9に回転自在に連結された状態において、連結部54は蓋5の基端側に位置し、オーバーラップ部55は蓋5の先端側に位置する。
オーバーラップ部55には、オーバーラップ部55の長手方向に沿って位置する突片状の凸部551と、同じくオーバーラップ部55の長手方向に沿って位置する長孔状の孔部552を、それぞれ複数の部分に設けている。具体的には、オーバーラップ部55の長手方向における中央部分とこれを挟む両端部分の三箇所に、凸部551と孔部552のセットをそれぞれ設けている(図8A、図8B等参照)。
オーバーラップ部55の前記三箇所に位置する凸部551と孔部552の各セットにおいて、凸部551は孔部552よりも蓋5の先端側(つまり、連結部54が位置する側とは反対側)に位置する。凸部551は、オーバーラップ部55の下面の一部から、下方に向けて突出する(図10B参照)。孔部552は、オーバーラップ部55を上下方向に貫通する(図10C参照)。
なお、凸部551と孔部552の一つのセットの位置を、他のセットの位置よりも先端側に設けることも可能である。この場合、一つのセットに含まれる孔部552が、他のセットに含まれる凸部551よりも蓋5の先端側に位置することが有り得る。
本明細書で用いる上下方向等の各方向は、閉姿勢にあるときの蓋5(図1等参照)を基準とする。
オーバーラップ部55の中央部分に位置する凸部551は、平面視において(上下方向から視たときに)、他の部分(両端部)に位置する各凸部551よりも大きな外形を有する。各凸部551の下方への突出量は、蓋5全体の厚みの範囲内に収まるように設けている。
同様に、オーバーラップ部55の中央部分に位置する孔部552は、平面視において、他の部分(両端部)に位置する各孔部552よりも大きな開口形状を有する。
本実施形態のオーバーラップ部55には、凸部551よりも先端側の位置に、他の部分よりも薄肉に設けた先端部553をさらに設けている。この先端部553が、オーバーラップ部55の一直線状の先端部を構成する。
図9A、図9B等に示されるように、オーバーラップ部55の先端部553は、先端に近づくほど上方に位置するように斜めに傾いた下面を有することで、先端側ほど薄肉に形成されている。
また、図9A、図9B等に示されるように、オーバーラップ部55の全体的な形状は、側面視(オーバーラップ部55の長手方向から視たとき)において、上方に膨らむように円弧状に湾曲した形状である。
なお、凸部551と孔部552が位置する部分は、本実施形態のような三箇所に限定されず、一箇所であることも有り得るし、三箇所以外の複数個所であることも有り得る。
次に、各蓋5が備える蓋本体部53について説明する。
蓋本体部53においてオーバーラップ部55と隣接する部分(オーバーラップ部55との境界部分)には、上方にむけて突出するようにリブ56が形成されている。リブ56は、オーバーラップ部55の長手方向に沿って一直線状に位置する。
リブ56は、三箇所の孔部552,552,552に隣接して位置し、蓋5の反りを抑えるとともに各孔部552を目立たなくする機能を有する。
また、蓋本体部53のうちリブ56よりも基端側(連結部54に近い側)の位置には、下方に向けて凹んだ溝部531が形成されている。溝部531は、オーバーラップ部55の長手方向に沿って一直線状に位置する。
蓋本体部53のうち溝部531よりも基端側の位置には、全体が凹凸に湾曲した湾曲部532が位置し、湾曲部532の下面には、複数の補強リブ58,58…が形成されている(図8B参照)。これら複数の補強リブ58,58…を有する湾曲部532は、高い曲げ強度を発揮する。
複数の補強リブ58,58…は、オーバーラップ部55の長手方向の半部側において互いに平行に位置する複数の補強リブ58,58…と、オーバーラップ部55の長手方向の残り半部側において互いに平行に位置する複数の補強リブ58,58…とで構成される。半部側の補強リブ58,58…と、残り半部側の補強リブ58,58…とでは、傾斜方向が互いに異なる。
次に、各蓋5が備える短辺側の端縁部52について説明する。
短辺側の各端縁部52においてオーバーラップ部55と接する部分(オーバーラップ部55との境界部分)には、オーバーラップ部55よりも一段高い段差59が形成されている(図8A、図10A等参照)。
また、短辺側の各端縁部52には、貫通孔521が形成されている。貫通孔521は、蓋5が閉姿勢にあるときに、口枠2の各短辺部22に設けた突起部221が一対一で嵌り込むように設けた孔である。
次に、各蓋5が備える連結部54について説明する。
蓋5の連結部54は、一直線状に並んだ複数の蓋軸部541,541…を有する。複数の蓋軸部541,541…は、口枠2が有する複数の口枠軸部211,211…に対して、回転自在に連結される部分である。
複数の蓋軸部541,541…と、複数の口枠軸部211,211…は、それぞれ上面が平坦に成形されており、蓋5が閉姿勢にあるとき、複数の蓋軸部541,541…と複数の口枠軸部211,211…は、互いの上面が略面一である(図1、図3等参照)。そのため、本実施形態の運搬用容器を用いれば、積み重ね作業において、スライドタッキングの作業が容易である。
なお、一直線状に並ぶ複数の蓋軸部541,541…のうち、両端に位置する各蓋軸部541には、さらに斜面5411を設けている。蓋軸部541が斜面5411を有することで、蓋軸部541とこれに隣接する口枠軸部211との間に、段差が生じ難くなっている。
一対の蓋5,5は、それぞれ上記した各構成を備える。
以下においては、一対の蓋5,5のうち左側の蓋5に符号5Lを付し、右側の蓋5に符号5Rを付す。
本明細書で用いる左方向は、図1等に矢印D1で示される方向であり、右方向は、図1等に矢印D2で示される方向である。図1等に示される矢印D3は奥側方向であり、矢印D4は手前方向である。
左側の蓋5Lが備える各構成には、蓋5について説明した各構成の名称の頭に「左側」を付加し、符号の末尾に「L」を付加する。
つまり、左側の蓋5Lは、二対の左側端縁部51L,51L,52L,52Lと、これらに囲まれる左側蓋本体部53Lと、を一体に備える。各左側端縁部52Lは、左側貫通孔521Lを有する。
左側端縁部51L,51Lのうち一方には、複数の左側蓋軸部541L,541L…を有する左側連結部54Lが形成され、他方には左側オーバーラップ部55Lが形成される。両端に位置する各左側蓋軸部541Lには、左側斜面5411Lが設けられる。左側オーバーラップ部55Lには、複数の左側凸部551L,551L…と、複数の左側孔部552L,552L…と、左側先端部553Lを設けている。左側蓋本体部53Lは、左側溝部531Lと左側湾曲部532Lに加えて、左側リブ56Lと、複数の左側補強リブ58L,58L…と、両側の左側段差59L,59Lを有する。
同様に、右側の蓋5Rが備える各構成には、蓋5について説明した各構成の名称の頭に「右側」を付加し、符号の末尾に「R」を付加する。
つまり、右側の蓋5Rは、二対の右側端縁部51R,51R,52R,52Rと、これらに囲まれる右側蓋本体部53Rと、を一体に備える。各右側端縁部52Rは、右側貫通孔521Rを有する。
右側端縁部51R,51Rのうち一方には、複数の右側蓋軸部541R,541R…を有する右側連結部54Rが形成され、他方には右側オーバーラップ部55Rが形成される。両端に位置する各右側蓋軸部541Rには、右側斜面5411Rが設けられる。右側オーバーラップ部55Rには、複数の右側凸部551R,551R…と、複数の右側孔部552R,552R…と、右側先端部553Rを設けている。右側蓋本体部53Rは、右側溝部531Rと右側湾曲部532Rに加えて、右側リブ56Rと、複数の右側補強リブ58R,58R…と、両側の右側段差59R,59Rを有する。
本実施形態の運搬用容器は、上記構成の左側の蓋5Lと右側の蓋5Rで容器本体9の開口部が開閉されるものであるから、上述した従来の蓋付き運搬用容器のように、タイミングを合わせて左側の蓋5Lと右側の蓋5Rが閉じられる必要がなく、操作性が高い。
つまり、左側の蓋5Lが閉じられた後に右側の蓋5Rが閉じられた場合であっても、右側の蓋5Rが閉じられた後に左側の蓋5Lが閉じられた場合であっても、左側の蓋5Lと右側の蓋5Rの間に大きな段差や隙間を生じることなく、容器本体9の開口部が閉じられる。そのため、容器本体9の収納空間に、外部からのゴミ等が侵入することが防止される。
図1〜図4には、左側の蓋5Lで容器本体9の開口部の左半部を閉じた後に、右側の蓋5Rで容器本体9の開口部の右半部を閉じた場合(以下「第1の場合」という。)が示されている。第1の場合では、ともに閉姿勢にある左側の蓋5Lと右側の蓋5Rで容器本体9の開口部が閉じられ、かつ、左側オーバーラップ部55Lの上に右側オーバーラップ部55Rが重なって位置する(図2参照)。
このとき、左側オーバーラップ部55Lが有する各左側孔部552Lに対して、右側オーバーラップ部55Rが有する各右側凸部551Rが、上方から一対一に嵌り込む。左側オーバーラップ部55Lの各左側孔部552Lと、右側オーバーラップ部55Rの各右側孔部552Rとは、上下に連通しない位置にある。
左側の蓋5Lや右側の蓋5Rに上方から荷重が掛かって撓んだときには、右側の蓋5Rの各右側凸部551Rが各左側孔部552Lの周縁に引っ掛かり、それ以上の変形が抑制される。これにより、左側の蓋5Lと右側の蓋5Rの隙間からゴミ等が侵入することが防止される。
特に、右側凸部551Rは、右側オーバーラップ部55Rのうち先端側(容器本体9との連結側とは反対側)の部分に位置するので、左側の蓋5Lや右側の蓋5Rが余り大きく撓まない段階(左側の蓋5Lや右側の蓋5Rの下方への落ち込みが比較的小さな段階)で、右側凸部551Rが左側孔部552Lの周縁に引っ掛かりやすく、それ以上の変形が抑制される。
右側オーバーラップ部55Rの中央部分に位置する右側凸部551Rは、他の部分の右側凸部551Rよりも大きな外形を有し、左側オーバーラップ部55Lの中央部分に位置する左側孔部552Lは、他の部分の左側孔部552Lよりも大きな開口形状を有する。そのため、右側凸部551Rと左側孔部552Lの掛かり代は、中央部分が最も大きい。上方から荷重が掛かったときに、右側オーバーラップ部55Rと左側オーバーラップ部55Lは、互いの中央部分においてより確実に係止される。
また、本実施形態の運搬用容器では、左側の蓋5Lと右側の蓋5Rのうち一方に他方が乗り上げて大きな段差を生じることがないので、多段積みした際に、左側の蓋5Lや右側の蓋5Rに破損を生じることが防止される。これに対して、上述した従来の運搬用容器では、一方の蓋を閉じてから他方の蓋を閉じた場合には、他方の蓋が乗り上げて大きな段差を生じ、外部からゴミ等が侵入しやすくなるとともに、多段積みした際には蓋が破損しやすくなる。
図5、図6には、右側の蓋5Rで容器本体9の開口部の右半部を閉じた後に、左側の蓋5Lで容器本体9の開口部の左半部を閉じた場合(以下「第2の場合」という。)が示されている。この場合は、閉姿勢にある左側の蓋5Lと右側の蓋5Rで容器本体9の開口部が閉じられ、かつ、右側オーバーラップ部55Rの上に左側オーバーラップ部55Lが重なって位置する(図6参照)。
このとき、右側オーバーラップ部55Rが有する各右側孔部552Rに対して、左側オーバーラップ部55Lが有する各左側凸部551Lが、上方から一対一に嵌り込む。各左側孔部552Lと各右側孔部552Rとは、上下に連通しない位置にある。
左側の蓋5Lや右側の蓋5Rに上方から荷重が掛かって撓んだときには、左側の蓋5Lの各左側凸部551Lが各右側孔部552Rの周縁に引っ掛かり、それ以上の変形が抑制される。これにより、左側の蓋5Lと右側の蓋5Rの隙間からゴミ等が侵入することが防止される。
特に、左側凸部551Lは、左側オーバーラップ部55Lのうち先端側(容器本体9との連結側とは反対側)の部分に位置するので、左側の蓋5Lや右側の蓋5Rが余り大きく撓まない段階(左側の蓋5Lや右側の蓋5Rの下方への落ち込みが比較的小さな段階)で、左側凸部551Lが右側孔部552Rの周縁に引っ掛かりやすく、それ以上の変形が抑制される。
左側オーバーラップ部55Lの中央部分に位置する左側凸部551Lは、他の部分の左側凸部551Lよりも大きな外形を有し、右側オーバーラップ部55Rの中央部分に位置する右側孔部552Rは、他の部分の右側孔部552Rよりも大きな開口形状を有する。そのため、左側凸部551Lと右側孔部552Rの掛かり代は、中央部分が最も大きい。上方から荷重が掛かったときに、左側オーバーラップ部55Lと右側オーバーラップ部55Rは、互いの中央部分においてより確実に係止される。
第1の場合と第2の場合のいずれにおいても、左側オーバーラップ部55Lと右側オーバーラップ部55Rは共に、上方に膨らむように円弧状に湾曲した形状で、互いに沿って位置する。
そのため、第1の場合と第2の場合のいずれにおいても、左側オーバーラップ部55Lと右側オーバーラップ部55Rが重なった部分において、高い曲げ強度が発揮される。加えて、左側オーバーラップ部55Lと右側オーバーラップ部55Rの間に大きな段差や隙間が生じにくく、左側の蓋5Lと右側の蓋5Rを共に閉じるときにも邪魔になりにくい。
また、第1の場合と第2の場合のいずれにおいても、左側の蓋5Lに左側段差59L,59Lを設け、右側の蓋5Rに右側段差59R,59Rを設けていることで、左側の蓋5Lと右側の蓋5Rの隙間からゴミ等が侵入することが、さらに防止される。
つまり、図1〜図4に示される第1の場合においては、左側の蓋5Lに荷重が掛かって下方に撓んだときに、両側の左側段差59L,59Lが右側オーバーラップ部55Rの端縁に引っ掛かり、それ以上の変形が抑制される。これにより、左側の蓋5Lと右側の蓋5Rの間に大きな隙間が生じることが抑えられ、左側の蓋5Lの破損も防止される。
図5、図6に示される第2の場合においては、右側の蓋5Rに荷重が掛かって下方に撓んだときに、両側の右側段差59R,59Rが左側オーバーラップ部55Lの端縁に引っ掛かり、それ以上の変形が抑制される。これにより、左側の蓋5Lと右側の蓋5Rに間に大きな隙間が生じることが抑えられ、右側の蓋5Rの破損も防止される。
また、第1の場合と第2の場合のいずれにおいても、左側オーバーラップ部55Lに薄肉の左側先端部553Lを設け、右側オーバーラップ部55Rに薄肉の右側先端部553Rを設けていることで、左側の蓋5Lと右側の蓋5Rの隙間からゴミ等が侵入することが、さらに防止される。
つまり、図1〜図4に示される第1の場合においては、右側オーバーラップ部55Rの右側先端部553Rが左側孔部552Lの上方に位置することで、左側孔部552Lを通じてゴミ等が侵入することがさらに防止される(図2参照)。また、左側オーバーラップ部55Lの左側先端部553Lが右側孔部552Rの下方に位置することで、右側孔部552Rを通じてゴミ等が侵入することもさらに防止される。
加えて、右側先端部553Rは先端側ほど薄肉に形成されているので、右側の蓋5Rに荷重が掛かって下方に撓むときに、この右側先端部553Rが先に左側の蓋5Lに引っ掛かるという事態が、抑えられる。右側先端部553Rが先に左側の蓋5Lに引っ掛かったときは、さらに荷重が掛かった際に、右側先端部553Rを支点として右側の蓋5R全体が下方に撓み、右側の蓋5Rの落ち込み量が大きくなりやすい。これに対して、右側先端部553Rよりも先に、右側凸部551Rが左側孔部552Lの周縁に引っ掛かれば、右側凸部551Rの内側の箇所(右側蓋本体部53Rに近い側の箇所)を支点として右側の蓋5Rが下方に撓み、右側の蓋5Rの落ち込み量が抑えられる。
同様に、図5、図6に示される第2の場合においては、左側オーバーラップ部55Lの左側先端部553Lが右側孔部552Rの上方に位置することで、右側孔部552Rを通じてゴミ等が侵入することがさらに防止される(図6参照)。また、右側オーバーラップ部55Rの右側先端部553Rが左側孔部552Lの下方に位置することで、左側孔部552Lを通じてゴミ等が侵入することもさらに防止される。
加えて、左側先端部553Lは先端側ほど薄肉に形成されているので、左側の蓋5Lに荷重が掛かって下方に撓むときに、この左側先端部553Lが先に右側の蓋5Rに引っ掛かるという事態が、抑えられる。左側先端部553Lよりも先に、左側凸部551Lが右側孔部552Rの周縁に引っ掛かれば、さらに荷重が掛かった際に、左側凸部551Lの内側の箇所(左側蓋本体部53Lに近い側の箇所)を支点として左側の蓋5Lが下方に撓むので、左側の蓋5Lの落ち込み量が抑えられる。
また、本実施形態の運搬用容器では、各左側凸部551Lの突出量が、左側の蓋5Lの全体の厚みの範囲内にある。同様に、各右側凸部551Rの突出量が、右側の蓋5Rの全体の厚みの範囲内にある。
そのため、容器本体9が折り畳まれ、かつ、左側の蓋5Lと右側の蓋5Rがともに閉じられた状態で、容器本体9の内側に折り畳まれた短辺側の側壁4に対して左側の蓋5Lの各左側凸部551Lが当たることや、容器本体9の内側に折り畳まれた短辺側の側壁4に対して右側の蓋5Rの各右側凸部551Rが当たることが、防止される。
なお、各左側凸部551Lの突出量が、左側の蓋5Lの全体の厚みを超える突出量であることや、各右側凸部551Rの突出量が、右側の蓋5Rの全体の厚みを超える突出量であることも、有り得る。
この場合、容器本体9が備える短辺側の側壁4に、左側の蓋5Lの各左側凸部551Lが収容され得る凹部を形成することで、容器本体9が折り畳まれたときに各左側凸部551Lに破損を生じることが抑えられる。同様に、容器本体9が備える短辺側の側壁4に、右側の蓋5Rの各右側凸部551Rが収容され得る凹部を形成することで、容器本体9が折り畳まれたときに各右側凸部551Rに破損を生じることが抑えられる。
また、実施形態1の運搬用容器においては、左側の蓋5Lと右側の蓋5Rは互いに同一の構成を備えるが、互いに異なる構成を備えることも有り得る。例えば、左側の蓋5Lと右側の蓋5Rとで、外形全体の寸法形状が異なることや、左側凸部551Lと右側凸部551Rとで寸法形状や配置が異なることや、左側孔部552Lと右側孔部552Rとで寸法形状や配置が異なることが有り得る。
(実施形態2)
図11A、図11Bには、実施形態2の運搬用容器が示されている。
以下において、上述した実施形態1の運搬用容器と同様の構成については、同一符号を付して詳しい説明を省略し、実施形態1と異なる構成についてのみ説明する。
本実施形態の運搬用容器では、左側の蓋5Lと右側の蓋5Rの基本的な構成は同一であるが、左側オーバーラップ部55Lと右側オーバーラップ部55Rの形状は一部相違する。
左側オーバーラップ部55Lは、側面視(左側オーバーラップ部55Lの長手方向から視たとき)において波状に湾曲した形状を有する。右側オーバーラップ部55Rは、左側オーバーラップ部55Lと重なったときに、左側オーバーラップ部55Lに沿うように側面視において波状に湾曲した形状を有する。
本実施形態においても、左側の蓋5Lが先に閉じられる場合と、右側の蓋5Rが先に閉じられる場合の両方において、外部からのゴミ等が容器本体9内に侵入することが防止される。
(変形例)
以下、上述した各実施形態の運搬用容器の、さらなる変形例について説明する。
左側の蓋5Lが備える各左側凸部551L、各左側孔部552Lの寸法形状や配置は、各実施形態で示されたものに限定されない。同様に、右側の蓋5Rが備える各右側凸部551R、各右側孔部552Rの寸法形状や配置は、各実施形態で示されたものに限定されない。
例えば、各左側凸部551Lは、左側オーバーラップ部55Lのうち、容器本体9との連結側とは反対側の先端に設けられることが好ましいが、左側オーバーラップ部55Lの該先端から1/3の範囲内のいずれかの箇所に設けられてもよいし、左側オーバーラップ部55Lの該先端から1/2の範囲内のいずれかの箇所に設けられてもよい。
同様に、各右側凸部551Rは、右側オーバーラップ部55Rのうち、容器本体9との連結側とは反対側の先端に設けられることが好ましいが、右側オーバーラップ部55Rの該先端から1/3の範囲内のいずれかの箇所に設けられてもよいし、右側オーバーラップ部55Rの該先端から1/2の範囲内のいずれかの箇所に設けられてもよい。
また、左側と右側の蓋5L,5Rで、凸部551と孔部552の数が相違することも有り得る。つまり、左側凸部551Lの数と右側凸部551Rの数が互いに相違し、左側孔部552Lと右側孔部552Rの数が互いに相違することも有り得る。この場合、左側と右側の蓋5L,5Rは互いに異形状となるが、左側凸部551Lは右側孔部552Rに対して一対一に嵌り込むことができ、また、右側凸部551Rは左側孔部552Lに対して一対一に嵌り込むことができる。
また、左側と右側の蓋5L,5Rにおいて、複数の凸部551と複数の孔部552が、一列に並ぶことも有り得る。例えば、左側の蓋5Lにおいては、左側凸部551Lと左側孔部552Lが、左側オーバーラップ部55Lの長手方向に沿って交互に並び、右側の蓋5Rにおいては、右側凸部551Rと右側孔部552Rが、右側オーバーラップ部55Rの長手方向に沿って交互に並ぶことも有り得る。この場合、左側と右側の蓋5L,5Rは互いに同一形状となり、左側凸部551Lは右側孔部552Rに対して一対一に嵌り込むことができ、また、右側凸部551Rは左側孔部552Lに対して一対一に嵌り込むことができる。
各実施形態の運搬用容器においては、各左側孔部552Lと各右側孔部552Rはいずれも貫通孔であるが、これらが非貫通の孔であることも有り得る。
また、左側オーバーラップ部55Lと右側オーバーラップ部55Rが重なるときに両者55L,55Rの間に極力隙間が生じないように、左側オーバーラップ部55Lや右側オーバーラップ部55Rの上面にさらなる肉盛りを施すことも有り得る。
また、左側の蓋5Lの左側リブ56Lや、右側の蓋5Rの右側リブ56Rを設けないことも有り得る。この場合、左側オーバーラップ部55Lが右側オーバーラップ部55Rの上に重なったときに極力段差が生じないように、左側オーバーラップ部55Lの先端縁部に傾斜面を設けることや、右側オーバーラップ部55Rが左側オーバーラップ部55Lの上に重なったときに極力段差が生じないように、右側オーバーラップ部55Rの先端縁部に傾斜面を設けることが好ましい。
また、各実施形態の容器本体9は、折り畳み自在な構造を備えるが、折り畳まれない構造を備えることも有り得る。
その他、各実施形態において適宜の設計変更を行うことや、各実施形態の構成を適宜組み合わせて適用することが可能である。
以下においては、実施形態1,2の運搬用容器が奏する作用効果について、改めて説明する。
添付図面に基づいて詳述したように、実施形態1,2の運搬用容器は、上方に開口した開口部を有する容器本体9と、前記開口部の左側部分を開閉するように容器本体9に回転自在に連結された左側の蓋5Lと、前記開口部の右側部分を開閉するように容器本体9に回転自在に連結された右側の蓋5Rと、を備える。
左側の蓋5Lは、左側凸部551Lと左側孔部552Lを有する左側オーバーラップ部55Lを、先端に備える。右側の蓋5Rは、右側凸部551Rと右側孔部552Rを有する右側オーバーラップ部55Rを、先端に備える。
そして、実施形態1,2の運搬用容器では、左側の蓋5Lと右側の蓋5Rで前記開口部が閉じられ、かつ、左側オーバーラップ部55Lの上に右側オーバーラップ部55Rが重なって位置するときに、左側オーバーラップ部55Lの左側孔部552Lに対して右側オーバーラップ部55Rの右側凸部551Rが上方から嵌り込む。また、左側の蓋5Lと右側の蓋5Rで前記開口部が閉じられ、かつ、右側オーバーラップ部55Rの上に左側オーバーラップ部55Lが重なって位置するときに、右側オーバーラップ部55Rの右側孔部552Rに対して左側オーバーラップ部55Lの左側凸部551Lが上方から嵌り込む。
したがって、実施形態1,2の運搬用容器によれば、左側の蓋5Lと右側の蓋5Rが閉じられる際に、両者がタイミングを合わせて操作される必要がなく、左側の蓋5Lが閉じられた後で右側の蓋5Rが閉じられてもよいし、右側の蓋5Rが閉じられた後に左側の蓋5Lが閉じられてもよい。
左側オーバーラップ部55Lの上に右側オーバーラップ部55Rが重なって位置するときには、左側の蓋5Lや右側の蓋5Rに上方から荷重が掛かってある程度撓んだ段階で、右側凸部551Rが左側孔部552Lの周縁に引っ掛かり、それ以上の変形が抑制される。右側オーバーラップ部55Rの上に左側オーバーラップ部55Lが重なって位置するときには、左側の蓋5Lや右側の蓋5Rに上方から荷重が掛かってある程度撓んだ段階で、左側凸部551Lが右側孔部552Rの周縁に引っ掛かり、それ以上の変形が抑制される。
これにより、左側の蓋5Lと右側の蓋5Rの隙間からゴミ等が侵入することがより確実に防止されるとともに、左側の蓋5Lや右側の蓋5Rの破損が防止される。つまり、実施形態1,2の運搬用容器によれば、左側の蓋5Lと右側の蓋5Rによって容器本体9の開口部を閉じる際の操作性がよく、かつ、外部からゴミ等が侵入することが防止される。
また、実施形態1,2の運搬用容器は、さらなる特徴部分として、下記の構成を具備する。
つまり、実施形態1,2の運搬用容器において、左側オーバーラップ部55Lには、左側凸部551Lを、左側孔部552Lよりも、容器本体9との連結側とは反対である先端側の位置に設けている。右側オーバーラップ部55Rには、右側凸部551Rを、右側孔部552Rよりも、容器本体9との連結側とは反対である先端側の位置に設けている。
したがって、実施形態1,2の運搬用容器によれば、例えば、左側オーバーラップ部55Lの上に右側オーバーラップ部55Rが重なって位置するときには、右側の蓋5Rの落ち込みが比較的小さな段階で、右側凸部551Rが左側孔部552Lの周縁に引っ掛かり、それ以上の変形が抑制される。同様に、右側オーバーラップ部55Rの上に左側オーバーラップ部55Lが重なって位置するときには、左側の蓋5Lの落ち込みが比較的小さな段階で、左側凸部551Lが右側孔部552Rの周縁に引っ掛かり、それ以上の変形が抑制される。
これにより、左側の蓋5Lと右側の蓋5Rの隙間からゴミ等が侵入することがさらに確実に防止されるとともに、左側の蓋5Lや右側の蓋5Rの破損がさらに確実に防止される。
また、実施形態1,2の運搬用容器は、さらなる特徴部分として、下記の構成を具備する。
つまり、実施形態1,2の運搬用容器において、左側オーバーラップ部55Lには、左側オーバーラップ部55Lの他の部分よりも厚みが薄い左側先端部553Lを、左側凸部551Lよりも、容器本体9との連結側とは反対である先端側の位置に設けている。右側オーバーラップ部55Rには、右側オーバーラップ部55Rの他の部分よりも厚みが薄い右側先端部553Rを、右側凸部551Rよりも、容器本体9との連結側とは反対である先端側の位置に設けている。
したがって、実施形態1,2の運搬用容器によれば、例えば、左側オーバーラップ部55Lの上に右側オーバーラップ部55Rが重なって位置するときには、右側オーバーラップ部55Rの右側先端部553Rによって、左側オーバーラップ部55Lの左側孔部552Lを通じてゴミ等が侵入することが、さらに確実に防止される。右側オーバーラップ部55Rの上に左側オーバーラップ部55Lが重なって位置するときには、左側オーバーラップ部55Lの左側先端部553Lによって、右側オーバーラップ部55Rの右側孔部552Rを通じてゴミ等が侵入することが、さらに確実に防止される。
加えて、右側先端部553Rは薄肉であるから、右側の蓋5Rが下方に撓んだときに、右側先端部553Rが先に左側の蓋5Lに引っ掛かることが抑えられる。同様に、左側先端部553Lは薄肉であるから、左側の蓋5Lが下方に撓んだときに、左側先端部553Lが先に右側の蓋5Rに引っ掛かることが抑えられる。
また、実施形態1,2の運搬用容器は、さらなる特徴部分として、下記の構成を具備する。
つまり、実施形態1,2の運搬用容器において、左側オーバーラップ部55Lには、側面視において湾曲した外形を設け、右側オーバーラップ部55Rには、左側オーバーラップ部55Lと重なったときに、左側オーバーラップ部55Lに沿うように側面視において湾曲した外形を設けている。
したがって、実施形態1,2の運搬用容器によれば、左側オーバーラップ部55Lの上に右側オーバーラップ部55Rが重なる場合と、右側オーバーラップ部55Rの上に左側オーバーラップ部55Lが重なる場合のいずれにおいても、左側オーバーラップ部55Lと右側オーバーラップ部55Rが重なった部分で曲げ強度が高められることに加えて、左側オーバーラップ部55Lと右側オーバーラップ部55Rの間に大きな段差や隙間が生じにくく、左側の蓋5Lと右側の蓋5Rを共に閉じるときにも邪魔になりにくい。
5L 左側の蓋
55L 左側オーバーラップ部
551L 左側凸部
552L 左側孔部
553L 左側先端部
5R 右側の蓋
55R 右側オーバーラップ部
551R 右側凸部
552R 右側孔部
553R 右側先端部
9 容器本体

Claims (4)

  1. 上方に開口した開口部を有する合成樹脂製の容器本体と、
    前記開口部の左側部分を開閉するように前記容器本体に回転自在に連結された合成樹脂製の左側の蓋と、
    前記開口部の右側部分を開閉するように前記容器本体に回転自在に連結された合成樹脂製の右側の蓋と、を備え、
    前記左側の蓋は、左側凸部と左側孔部を有する左側オーバーラップ部を、先端に備え、
    前記右側の蓋は、右側凸部と右側孔部を有する右側オーバーラップ部を、先端に備え、
    前記左側の蓋と前記右側の蓋で前記開口部が閉じられ、かつ、前記左側オーバーラップ部の上に前記右側オーバーラップ部が重なって位置する第1の場合では、前記左側オーバーラップ部の前記左側孔部に対して前記右側オーバーラップ部の右側凸部が上方から嵌り込み、かつ前記右側オーバーラップ部の前記右側孔部の下方に前記左側オーバーラップ部の前記左側凸部が位置し、
    前記左側の蓋と前記右側の蓋で前記開口部が閉じられ、かつ、前記右側オーバーラップ部の上に前記左側オーバーラップ部が重なって位置する第2の場合では、前記右側オーバーラップ部の前記右側孔部に対して前記左側オーバーラップ部の左側凸部が上方から嵌り込み、かつ前記左側オーバーラップ部の前記左側孔部の下方に前記右側オーバーラップ部の前記右側凸部が位置するように構成された、
    蓋付き運搬用容器。
  2. 上方に開口した開口部を有する容器本体と、
    前記開口部の左側部分を開閉するように前記容器本体に回転自在に連結された左側の蓋と、
    前記開口部の右側部分を開閉するように前記容器本体に回転自在に連結された右側の蓋と、を備え、
    前記左側の蓋は、左側凸部と左側孔部を有する左側オーバーラップ部を、先端に備え、
    前記右側の蓋は、右側凸部と右側孔部を有する右側オーバーラップ部を、先端に備え、
    前記左側の蓋と前記右側の蓋で前記開口部が閉じられ、かつ、前記左側オーバーラップ部の上に前記右側オーバーラップ部が重なって位置するときに、前記左側オーバーラップ部の前記左側孔部に対して前記右側オーバーラップ部の右側凸部が上方から嵌り込み、
    前記左側の蓋と前記右側の蓋で前記開口部が閉じられ、かつ、前記右側オーバーラップ部の上に前記左側オーバーラップ部が重なって位置するときに、前記右側オーバーラップ部の前記右側孔部に対して前記左側オーバーラップ部の左側凸部が上方から嵌り込むように構成され、
    前記左側オーバーラップ部には、前記左側オーバーラップ部の他の部分よりも厚みが薄い左側先端部を、前記左側凸部よりも、前記容器本体との連結側とは反対である先端側の位置に設け、
    前記右側オーバーラップ部には、前記右側オーバーラップ部の他の部分よりも厚みが薄い右側先端部を、前記右側凸部よりも、前記容器本体との連結側とは反対である先端側の位置に設けた、
    蓋付き運搬用容器。
  3. 上方に開口した開口部を有する容器本体と、
    前記開口部の左側部分を開閉するように前記容器本体に回転自在に連結された左側の蓋と、
    前記開口部の右側部分を開閉するように前記容器本体に回転自在に連結された右側の蓋と、を備え、
    前記左側の蓋は、左側凸部と左側孔部を有する左側オーバーラップ部を、先端に備え、
    前記右側の蓋は、右側凸部と右側孔部を有する右側オーバーラップ部を、先端に備え、
    前記左側の蓋と前記右側の蓋で前記開口部が閉じられ、かつ、前記左側オーバーラップ部の上に前記右側オーバーラップ部が重なって位置するときに、前記左側オーバーラップ部の前記左側孔部に対して前記右側オーバーラップ部の右側凸部が上方から嵌り込み、
    前記左側の蓋と前記右側の蓋で前記開口部が閉じられ、かつ、前記右側オーバーラップ部の上に前記左側オーバーラップ部が重なって位置するときに、前記右側オーバーラップ部の前記右側孔部に対して前記左側オーバーラップ部の左側凸部が上方から嵌り込むように構成され、
    前記左側オーバーラップ部には、側面視において湾曲した外形を設け、
    前記右側オーバーラップ部には、前記左側オーバーラップ部と重なったときに、前記左側オーバーラップ部に沿うように側面視において湾曲した外形を設けた、
    蓋付き運搬用容器。
  4. 前記左側オーバーラップ部には、前記左側凸部を、前記左側孔部よりも、前記容器本体との連結側とは反対である先端側の位置に設け、
    前記右側オーバーラップ部には、前記右側凸部を、前記右側孔部よりも、前記容器本体との連結側とは反対である先端側の位置に設けた、
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の蓋付き運搬用容器。
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