JP6599740B2 - スキャナ部の移動装置 - Google Patents
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Description
本発明に係るスキャナ部20の移動装置10は、図2〜図4に示すように、駆動軸5及びこの駆動軸5の先端に取り付けられた超音波センサー4を有するプローブ部2を回転させるスキャナ部20と、このスキャナ部20に設けられ、当該スキャナ部20を前後に移動させる駆動力を発生させる駆動機構30と、スキャナ部20を前後に移動可能に支持する支持ベース部40と、を備えている。
超音波カテーテルシステム1は、図1及び図2に示すように、プローブ部2とこのプローブ部2を回転駆動させるスキャナ部20とを備えている。また、超音波カテーテルシステム1は、プローブ部2の動作等を制御するためのコントロール装置60を備えている。
[1]第1実施形態
次に、第1実施形態のスキャナ部20の移動装置10について、図3及び図4を参照して説明する。このスキャナ部20の移動装置10は、スキャナ部20と、このスキャナ部20を移動可能に支持する支持ベース部40とにより構成されている。
スキャナ部20は、プローブ部2を回転させる駆動部として機能する。スキャナ部20は、外殻をなすケース21を有し、このケース21の内部にプローブ部2を回転させるための図示しないモータ等を備えている。スキャナ部20の前面部(図3の左側)は、プローブ部2の根元部分に設けられた装着部6が取り付けられる取付部22を備えている。この取付部22は、プローブ部2の装着部6を挿入させる挿入穴により構成されている。
支持ブロック25は、支持ベース部40に設けられた案内レール42の上にスキャナ部20を搭載させ、スキャナ部20を案内レール42に沿って移動させる手段である。支持ブロック25の溝26の内部には案内レール42がはめ込まれる。
駆動機構30は、スキャナ部20を支持ベース部40に対して移動させる駆動力を発生させるための機構である。この駆動機構30は、ケース21の内部に設けられたモータ35と、モータ35により回転されるピニオンギヤ34とを備えている。また、駆動機構30は、モータ35とピニオンギヤ34との間に配置され複数の平歯車31,32,33を備えている。なお、図3は、平歯車31,32,33及びピニオンギヤ34を簡略化して示しているが、平歯車31,32,33及びピニオンギヤ34は、外周面に歯形をそれぞれ備えている。
支持ベース部40は、ベース本体部41と、ベース本体部41の上面で前後に延びる案内レール42と、ベース本体部41の上面で案内レール42に対して平行をなすラック45とを有している。また、支持ベース部40は、スキャナ部20に取り付けられたプローブ部2を保持するホルダ46を有している。
ベース本体部41は、図3及び図4に示すように、上面が平坦をなしている。一方、ベース本体部41の下面は、4隅に脚部47を備えている。この脚部47は、スキャナ部20の移動装置10をテーブルや床等に置くときに、スキャナ部20の移動装置10が滑らないように、ゴムやプラスチック等の滑りにくい材料で構成されている。
案内レール42は、横断面の形状が四角形をなす棒状の部材である。案内レール42は、前後方向に延びるようにしてベース本体部41の上面に固定されている。案内レール42をベース本体部41に固定する方法は、特に限定されない。固定する方法の1つとして、例えば、案内レール42をベース本体部41にねじ止めして固定することが挙げられる。その場合、案内レール42の下部から上下に延びるねじ穴42aが設けられる。また、ベース本体部41には、案内レール42のねじ穴42aに対応するように穴41aが設けられる。ベース本体部41の穴41aと案内レール42のねじ穴42aとは位置が合わされ、ねじ43がベース本体部41の裏側からベース本体部41の穴41a及び案内レール42のねじ穴42aに通れる。このねじ43が締め付けられて、案内レール42がベース本体部41に固定される。
ラック45は、その断面形状が四角形をなす棒状の部材であり、4つの周面のうち少なくとも1つの面に歯形が形成されている。このラック45は、歯形を有する面が上側に向けられて、案内レール42と平行をなしてベース本体部41の上面に取り付けられている。また、ラック45と案内レール42とは、左右方向に一定の距離が空けられている。ラック45と案内レール42との距離は、スキャナ部20に設けられた支持ブロック25の溝26とピニオンギヤ34との間の左右方向の距離に対応している。
スキャナ部20は、支持ベース部40の上面に設けられた案内レール42の上に搭載されて支持ベース部40に組み付けられる。具体的には、ケース21の底面に設けられた支持ブロック25の溝26に案内レール42をはめ込むことによりスキャナ部20は支持ベース部40に組み付けられる。スキャナ部20の支持ブロック25の溝26とピニオンギヤ34との左右方向の距離は、案内レール42とラック45との距離に対応しているので、スキャナ部20が支持ベース部40に組み付けられた状態で、ピニオンギヤ34とラック45とは相互に噛み合う。
以上の構成を有するスキャナ部20の移動装置10は、以下に説明するようにして、スキャナ部20を支持ベース部40に対して前後方向に移動させる。
まず、駆動機構30のモータ35の駆動力を利用して、スキャナ部20を支持ベース部40に対して移動させる場合について説明する。スキャナ部20を支持ベース部40に対して自動的に移動させる場合、モータ35に電圧を印加する。モータ35に電圧が印加されるとモータ35は回転する。このモータ35の回転は、第1平歯車31、第2平歯車32、第3平歯車33及びピニオンギヤ34に伝達される。その際、必要な減速比で歯車列を構成することによって、モータ35の回転数は、適切な回転数に減速されてピニオンギヤ34に伝達される。
次に、スキャナ部20を手動で支持ベース部40に対して移動させる場合について説明する。スキャナ部20を手動で支持ベース部40に対して移動させる場合、操作者がスキャナ部20を案内レール42の長手方向に手で押したり引いたりして移動させる。スキャナ部20が案内レール42の長手方向に移動するようにスキャナ部20に外力を加えた場合、ラック45に噛み合っているピニオンギヤ34が回転される。ピニオンギヤ34とモータ35の出力軸35aに取り付けられた第1平歯車31との間には、第2平歯車32と第3平歯車33とが存在する。この第2平歯車32と第3平歯車33とがピニオンギヤ34によって回転されたとき、第1平歯車31にピニオンギヤ34の回転を伝達する。
次に、図5を参照して、第2実施形態のスキャナ部20の移動装置15について説明する。第2実施形態のスキャナ部20の移動装置15は、駆動機構130を構成する各平歯車131,132,133,134が水平をなしてケース21内に収容されている点で、駆動機構30を構成する各平歯車31,32,33,34が垂直に立てられてケース21内に収容されている第1実施形態のスキャナ部20の移動装置10とは異なる。また、第2実施形態のスキャナ部20の移動装置15は、支持ベース部40に設けられたラック145の歯形が案内レール42に対向するように向けられている点で、支持ベース部40に設けられたラック45の歯形が上側に向けられている第1実施形態のスキャナ部20の移動装置10とは異なる。
スキャナ部20は、プローブ部2の駆動軸5を回転させる駆動部として機能する。スキャナ部20は、外殻をなすケース21を有し、このケース21の内部にプローブ部2を回転させるための図示しないモータ等を備えている。スキャナ部20の前面部(図5の左側)は、プローブ部2の根元部分に設けられた装着部6が取り付けられる取付部22を備えている。
駆動機構130は、ケース21の内部に設けられたモータ135と、モータ135により回転されるピニオンギヤ134とを備えている。また、駆動機構130は、モータ135とピニオンギヤ134との間に配置され複数の平歯車131,132,133とを備えている。
支持ベース部40は、ベース本体部41と、ベース本体部41の上面で前後に延びる案内レール42と、ベース本体部41の上面で案内レール42に対して平行をなすラック145とを有している。また、支持ベース部40は、スキャナ部20に取り付けられたプローブ部2を保持するホルダ46を有している。
ベース本体部41の構成は、第1実施形態のスキャナ部20の移動装置10が備えるベース本体部41と同様である。そのため、ここでは説明を省略する。
案内レール42の構成は、第1実施形態のスキャナ部20の移動装置10が備える案内レール42と同様である。そのため、ここでは、説明を省略する。
ラック145は、その断面形状が四角形をなした棒状の部材であり、4つの周面のうち1つの面に歯形が形成されている。このラック145は、歯形を有する面が案内レール42に対向するように向けられて、ベース本体部41の上面に取り付けられている。ラック145と案内レール42とは、左右方向に一定の距離が空けられており、平行をなしている。
スキャナ部20は、支持ベース部40の上面に設けられた案内レール42の上に搭載されて支持ベース部40に組み付けられる。スキャナ部20が案内レール42の上に搭載されて支持ベース部40に組み付けられた状態では、ピニオンギヤ134とラック145とは相互に噛み合う。そのため、スキャナ部20が支持ベース部40に組み付けられた状態では、モータ135を駆動させたときに、スキャナ部20は支持ベース部40に対して案内レール42の長手方向に移動する。また、スキャナ部20に対し、案内レール42の長手方向に手で外力を加えたとき、スキャナ部20は案内レール42の長手方向に移動される。
2 プローブ部
3 シース
4 超音波センサー
5 駆動軸
6 装着部
10,15 スキャナ部の移動装置
20 スキャナ部
21 ケース
22 取付部
23 操作ボタン
30,130 駆動機構
31,131 第1平歯車
32,132 第2平歯車
33,133 第3平歯車
34,134 ピニオンギヤ
35,135 モータ
32a,132a 回転軸
34a,134a 回転軸
35a,135a 出力軸
40 支持ベース部
41 ベース本体部
42 案内レール
42a ねじ穴
43 ねじ
45,145 ラック
46 ホルダ
47 脚部
60 コントロール装置
61 筐体
62 表示部
63 操作部
64 コネクタ
70 コード
Claims (1)
- 駆動軸及び該駆動軸の先端に取り付けられた超音波センサーを有するプローブ部を回転させるスキャナ部と、前記スキャナ部に設けられ、該スキャナ部を前後に移動させる駆動力を発生させる駆動機構と、前記スキャナ部を前後に移動可能に支持する支持ベース部と、を備え、
前記駆動機構は、ピニオンギヤと、該ピニオンギヤを回転駆動させるモータとを有し、
前記支持ベース部は、前記スキャナ部が搭載され、該スキャナ部を前後に案内する案内レールと、該案内レールに対して平行に配置され、前記ピニオンギヤが噛み合わされるラックと、を有し、
前記駆動機構は、前記モータの回転数を減速して前記ピニオンギヤに伝達する複数の平歯車として、前記モータの出力軸に取り付けられた第1平歯車と、該第1平歯車に噛み合い、該第1平歯車よりも直径が大きい第2平歯車と、該第2平歯車の回転軸に取り付けられ、該第2平歯車と共に回転し、該第2平歯車よりも直径が小さい第3平歯車と、を備え、
前記ピニオンギヤが前記第3平歯車に噛み合い、該第3平歯車よりも直径が大きい、ことを特徴とするスキャナ部の移動装置。
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