JP6599300B2 - 車両用物品の取付構造 - Google Patents

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本発明は、ホーンなどの車両用物品の取付構造に関する。
従来、この種のものとして、車体に2本のボルトによりブラケットを取り付け、このブケットにホーンを取り付ける車両用ホーンの取付構造(例えば特許文献1)が知られている。
また、後付けでホーンのブラケットを車体のボディ部品に取り付ける際、ボディ部品が袋状となっている場合、従来はターンナットやジャックナットを使用してブラケットを固定していた。
しかし、ホーン用のブラケットを取り付ける際は比較的高いトルクで固定する必要があるため、前記ターンナットやジャックナットでは選定できる種類が少なかったり、下穴径が12mm以下でしか使用できなかったりするなどの制限があった。
また、ボディ部品を表と裏から2枚のブラケットで挟んで固定する場合、回り止めなどのために少なくとも2本のスタッドボルトが必要であった。さらに、取付位置のボディ部品が袋状の場合などでボディ部品の裏面にブラケットを配置することができないと、2枚のブラケットで挟んで固定することができなかった。
これに対して、車内のルーフパネルに室内用品を取り付ける取付構造において、車両のルーフパネルに取付けられたルーフメンバに角穴が設けられ、該角穴にフック状部材を掛着して天井部に室内部品を取付けて成る構成とされている車両の前記室内部品を取付けるときの室内部品取付用部材であり、前記室内部品取付用部材は前記角穴の一辺よりも適宜に長く他辺よりも適宜に短い辺を有する矩形の第1ブラケットと第2ブラケットの2枚が
前記第1ブラケットに設けられたナットと第2ブラケットに設けられた貫通孔とによりネジを用いて前記第1ブラケットと第2ブラケットとの間に設けられた回転止めにより前記第1ブラケットと第2ブラケットとの間隔が自在に設定可能な構成とされ、前記第1ブラケットと第2ブラケットとに適宜な間隔を設けた状態で前記角穴に斜めに挿入することで、前記第1ブラケットを前記角穴の内側に位置させ、その後に前記ネジを増し締めして、前記第1ブラケットと第2ブラケットとで前記ルーフメンバに挟着固定し、この状態で前記第2ブラケットに設けられているネジ穴を利用しネジにより前記室内部品の取付けを可能とした汎用型室内部品取付用部材(例えば特許文献2)がある。
上記室内部品取付用部材では、第2ブラケットを角穴より長く形成しているが、第1ブラケットを取り付けた状態で第2ブラケットを斜めにして角穴に通す必要があり、角穴に対して第2ブラケットを十分に長く形成することができないため、第2ブラケットと第1ブラケットの両端部の短い範囲でしか角穴の周囲を挟むことができず、1箇所だけでは十分な強度を確保することが難しかった。
また、上記室内部品取付用部材では、ブラケット締結ネジを第1ブラケットに挿通し、この締結ネジを第2ブラケットの中央のナット部に螺合するため、締結ネジを締め付る際に角穴上部の第2ブラケットが角穴に対して回転して位置ずれを起こす虞があった。
特開2005−67488号公報 特開2007−326393号公報
そこで、本発明は上記した問題点に鑑み、閉空間を有する部材への取付に適した車両用部品の取付構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、内側に閉空間を有する構造体にブラケットにより物品を取付ける車両用物品の取付構造であって、前記物品に連結され前記閉空間の外側に配置される外側ブラケットと、前記閉空間に収容される内側ブラケットと、前記内側ブラケットの外面に突出した螺子棒と、前記外側ブラケットに形成され前記螺子棒を挿通する挿通孔とを備え、前記外側ブラケットと前記内側ブラケットとが前記構造体の外壁部を挟んで配置されており、前記構造体の前記外壁部には、前記内側ブラケットを挿通可能な開口孔と、前記螺子棒を挿通する挿通孔とが形成されており、前記内側ブラケットには前記開口孔を通過して前記閉空間の外側に延びる外側部が設けられており、前記閉空間の内側から前記外壁部の前記挿通孔と前記外側ブラケットの前記挿通孔に挿通した前記螺子棒に、ナットを螺合したことを特徴とする。
請求項2に係る発明は、前記外側部は前記外側ブラケットの縁部に対向して設けられていることを特徴とする。
請求項3に係る発明は、前記外側部は、前記開口孔の縁部に当接して前記螺子棒を中心とした前記内側ブラケットの一方向への回転を規制する規制部を有し、前記外側ブラケット及び前記内側ブラケットには、前記開口孔に連通する位置決め用貫通孔が前記規制部と対向する位置にそれぞれ形成されていることを特徴とする。
請求項1の構成によれば、閉空間を有する部材への取付を可能としつつ、外側部が持ち手となっている。
請求項2の構成によれば、外側ブラケットの回り止めとなっている。
請求項3の構成によれば、両方向への回り止めとすることができる。
本発明の実施例1を示すブラケットの分解斜視図である。 同上、取付状態のブラケットの斜視図である。 同上、取付構造の斜視図である。 同上、取付作業を説明する斜視図である。 同上、要部の断面図である。 同上、構造体と内側ブラケットの正面図である。 同上、ブラケットの正面図である。 同上、内側ブラケットの要部の説明図である。 同上、内側ブラケットの取付作業を説明する説明図である。 同上、開口孔への内側ブラケットの挿入方法を説明する説明図である。 本発明の実施例2を示すブラケットの正面図である。
以下、図面を参照して、本発明の車両用部品の取付構造の実施例について説明する。
図1〜図10は本発明の実施例1を示す。図3などに示すように、車両用物品の取付構造1は、車両用物品であるホーン2と、このホーン2に連結される外側ブラケット3と、閉空間4を有する構造体5に収容される内側ブラケット6とを備える。また、前記外側ブラケット3及び内側ブラケット6は金属や合成樹脂などの硬質材料からなる。
前記構造体5は、車両の中空部材であり、車体の横方向のフレームなどが例示される。この例では前記構造体5は、金属製や硬質合成樹脂製のものであって、筒状をなし、左右方向に長く縦方向の外壁部11を有する。
前記外壁部11には円形の開口孔12が形成され、この開口孔12は、前記内側ブラケット6の内側ブラケット本体7が挿通可能なものである。一方、前記開口孔12は、一般成人男性が内側ブラケット6を持った状態で、成人男性などの取付作業者の手が通らない大きさであって、例えば、直径75mm以下程度である。
前記内側ブラケット6の内側ブラケット本体7の外面には、螺子棒たるスタッドボルト8が溶接などにより一体に設けられ、前記開口孔12に対して、前記外壁部11の図1中で左側には、前記スタッドボルト8を挿通する挿通孔13が設けられ、この挿通孔13は円形の透孔である。そして、前記挿通孔13の直径は前記スタッドボルト8の直径より大きく、該スタッドボルト8が前記挿通孔13に遊挿される。また、L字の前記内側ブラケット6に対応して、前記挿通孔13の中心は、前記開口孔12の中心の左右方向一側で、該開口孔12の中心の下側に位置する。即ち、このように開口孔12と挿通孔13を配置することにより、一側部21にスタッドボルト8を有すると共に、他側部24の上端に後述する折り曲げ部26を有するL字の内側ブラケット6を取り付けることができる。尚、図1における左右方向が一側方向であり、前記左右方向と交差方向である上下方向が他側方向である。
前記内側ブラケット本体7は略L字状をなす平板部材からなり、この内側ブラケット本体7は、左右方向に長い一側部21と、この一側部21の基端側に設けられ該一側部21
と交差方向である他側部24とを一体に有する。尚、前記内側ブラケット本体7において、前記一側部21は前記他側部24より長く、前記一側部21がL字形の長片部であり、前記他側部24がL字形の短片部である。
前記一側部21の幅方向両側(前記他側方向の両側)の縁部22A,22B同士は平行であり、その一側部21の幅は前記開口孔12の直径より小さい。尚、他側部24は上下方向において上側に設けられている。
また、前記他側部24の幅方向両側(前記一側方向の両側)の縁部25A,25B同士は平行であり、その他側部24の幅は前記開口孔12の直径より小さい。尚、前記一側部21の縁部22A,22B同士及び他側部24の縁部25A,25B同士は必ずしも平行でなくてもよく、縁部22A,22B間及び部25A,25B間の最大幅を前記開口孔12の直径より小さくして前記開口孔12に挿通可能であればよい。そして、前記一側部21が、前記構造体5の外壁部11の内面に面接触状態で当接する内側当接部である。
前記他側部24の端縁には、該端縁側を外側に折り曲げた折り曲げ部26が設けられ、この折り曲げ部26の平坦な先端側26Sと前記他側部24とは交差方向をなし、それら折り曲げ部26と他側部24の間に、該折り曲げ部26の一部を構成する湾曲部26Wが折り曲げ形成により設けられている。尚、他側部24と折り曲げ部26とは同一幅を有する。そして、前記折り曲げ部26が外側に延びる外側部である。
前記一側部21と前記他側部24の幅は略同一である。また、この例では前記開口孔12の直径は、他側部24の折り曲げ部26の幅の1.01〜1.3倍程度である。
前記一側部21と前記他側部24とは略90度屈曲した形状をなし、その屈曲方向における一側部21の内側縁部22Aと他側部24の内側縁部25Aとは略直交する。また、前記屈曲方向における一側部21の外側縁部22Bと他側部24の外側縁部25Bとは略直交し、それら外側縁部22B,25Bの間の角部を円弧状に形成して外側の円弧状角部27が設けられている。
また、前記屈曲方向における一側部21の内側縁部22Aと他側部24の内側縁部25Aとは略直交し、それら内側縁部22A,25Aの間の角部を円弧状に形成して内側の円弧状角部28が設けられ、この屈曲方向内側の円弧状角部28の曲率半径に比べて前記外側の円弧状角部27の曲率半径が大きい。尚、円弧状角部27,28は角部を円弧状に切り欠いた切り欠き角部であるが、角部を斜めに切り欠いてもよい。
前記一側部21の外面には、該一側部21の先端縁部23側に前記スタッドボルト8が突設されている。このスタッドボルト8の中心は、前記一側部21の幅方向の中央に位置する。そして、図8に示すように、一側部21の前記幅方向両側の縁部22A,22Bと、スタッドボルト8の先端の両角部とを結んだ仮想線により形成される多角形101は、この例では等脚台形であり、その多角形101の外接円102は、前記開口孔12より小さく形成されている。
従って、前記折り曲げ部26の先端側26Sを持って、開口孔12に対して一側部21を交差方向に向け、先端縁部23側から開口孔12に一側部21を挿入することにより、図9(A)に示すように、他側部24の内側縁部25Aが開口孔12の内縁12Fに当たるまで、一側部21を閉空間4内に挿入することができ、この際、折り曲げ部26があるため、内側ブラケット6が持ち易い。
また、スタッドボルト8は一側部21の先端縁部23に近接して設けられているから、
図10に示すように、スタッドボルト8の先端側を開口孔12に挿入するように、内側ブラケット本体7を斜めにして挿入することにより、前記外接円102より直径が大きい開口孔12に内側ブラケット6を挿通することもできる。
前記屈曲方向内側の円弧状角部28と外側の円弧状角部27の中央間の長さLは、円弧状角部27を設けることにより前記開口孔12の直径より小さく形成されている。従って、図9(A)に示したように、内側縁部25Aが開口孔12の周囲に当たるまで、一側部21を開口孔12に挿入し、図9(B)に示すように内側の円弧状角部28を開口孔12の内縁12Fに沿わせた状態で、該円弧状角部28を中心に内側ブラケット6を90度回して向きを変えることにより、内側ブラケット6を開口孔12に容易に通すことができる。この際、外壁部11の内側の閉空間4に奥行が無い場合は、開口孔12に対して、スタッドボルト8を外壁部11の内面側に近付けるように内側ブラケット6を斜めにして挿通する。
次に、前記内側ブラケット6の形状に基き、前記開口孔12と前記挿通孔13の配置関係について説明する。前記挿通孔13の中心に前記スタッドボルト8の中心を合わせて挿通すると共に、構造体5の外壁部11に内側ブラケット6の外面を重ね合わせた状態で、前記折り曲げ部26の両側縁部26F,26Fが、前記開口孔12の上側の内縁12Fに当接し、図7に示すように、折り曲げ部26の先端側26S及び一側部21は、正面視で横方向(一側方向)を向き、他側部24が縦方向(他側方向)を向く。
そして、図1などに示すように、外壁部11に内側ブラケット6の外面を重ね合わせた状態では、前記折り曲げ部26の両側縁部26F,26Fが前記開口孔12の内縁12Fに当接するため、挿通孔13を中心として内側ブラケット6を図1中で反時計回り方向(一方向)に回すことはできず、回り止め状態が得られる。このように前記両側縁部26F,26Fが前記内側ブラケット6の一方向の回転を規制する規制部である。尚、両側縁部26F,26Fの一方のみが規制部であってもよく、即ちいずれか一方の縁部26Fのみが内縁12Fに当接することにより前記内側ブラケット6の一方向の回転を規制することができる。
前記内側ブラケット本体7には、取付状態で前記開口孔12に連通する位置決め用貫通孔29が穿設され、この位置決め用貫通孔29は前記折り曲げ部26の下方で前記開口孔12の下部側に位置する。そして、取付状態において、前記貫通孔29は前記開口孔12に連通する位置に設けられている。
図1などに示すように、前記外側ブラケット3は、金属製板材を屈曲形成してなり、この金属製板材は前記内側ブラケット本体7より厚い。前記外側ブラケット3は、前記構造体5の外壁部11の外面に当接する外側当接部31と、前記ホーン2を取り付ける取付部32とを一体に有する。前記外側当接部31は、前記一側方向に長い略長方形形状をなし、前記一側方向の長さは前記内側ブラケット本体7と略等しい。一方、前記外側当接部31の幅は、前記内側ブラケット6の一側部21の幅より広く、前記一側部21の内側縁部22Aに対応する前記外側当接部31の上縁部31Aは、前記内側縁部22Aより上方に位置し、取付状態で前記折り曲げ部26に対向して近接する。尚、上縁部31Aは前記他側方向の一方の縁部である。
前記取付部32は、横部33の前記一側方向の基端側に縦部34を垂設し、それら横部33と縦部34の間に屈曲部35を有する。また、前記横部33の縁部と前記外側当接部31との間に屈曲部36を設け、この屈曲部36は下縁部31Bの一側寄りに設けられている。即ち、外側当接部31の下側において、前記屈曲部36により前記横部33を外向きで略水平に配置し、その横部33の前記開口孔12側の縁に、前記屈曲部35により前記縦部34を下向きで略垂直方向に配置している。
前記縦部34にはホーン取付用の取付孔37が穿設されている。また、前記縦部34の内外方向外側には、取付板たるホーンステー41に係止する係止部38を設け、この係止部38と縦部34との間には屈曲部38Aが設けられている。尚、係止部38は板片状をなし、図1中で右向きに突設されている。また、前記外側当接部31には、内側の前記位置決め用貫通孔29に対応して、外側の位置決め用貫通孔39が穿設されている。さらに、前記外側当接部31には、前記挿通孔13に対応して、前記スタッドボルト8を挿通する挿通孔40が穿設され、この挿通孔40の直径は前記挿通孔13の直径と略同一である。また、図5に示すように、円形の貫通孔39,29の下側と開口孔12の下側とは略同一高さ位置にある。
前記ホーン2は所謂電気式の渦巻き型ホーンであって、振動発生部42と、この振動発生部42により発生した振動音を共鳴させて警音として発音する共鳴部43とが重ね合わさった状態で一体化されている。また、前記振動発生部42は、段付有底筒状のケース44を有している。
前記共鳴部43はカバーフレーム45を有し、このカバーフレーム45の外周面に発音口46が形成されている。すなわち、振動発生部42によって生じた警音は、前記カバーフレーム45内の音道(図示せず)を介して発音口46からホーン2の外部に伝搬される。
そして、ホーンステー41の一端に透孔41Aを設け、この透孔41Aと前記縦部34の取付孔37にボルト47を挿通し、この取付孔37に挿通したボルト47の先端に、ナット(図示せず)を螺合することにより、外側ブラケット3にホーンステー41を連結固定している。一方、ホーンステー41の他端に透孔(図示せず)を設け、この透孔に挿通したボルト48により、ホーン2のケース44の底部にホーンステー41の他端を連結固定している。尚、図3で49は電源供給用のコネクタであり、このコネクタ49は、前上側に向いて前記ケース44に斜めに設けられており、また、前記発音口46は下向きに配置されている。
前記ホーン2を取り付ける前記ボルト47は、六角形の頭部47Aの上面に工具係合部たる六角凹部47Bを有し、また、前記頭部47Aの下面には、径大な座金部47Cが一体に設けられている。さらに、図4などに示すように、前記スタッドボルト8に螺合するナット51にも座金部51Aが一体に設けられている。
次に、前記ホーン2の取付方法について説明する。まず、作業者は、後付けでホーン2を取り付ける箇所に対応して、構造体5の外壁部11に開口孔12と挿通孔13を穿設する。この場合、開口孔12と挿通孔13に対応する孔を有する型紙(図示せず)を用いて外壁部11に印を付け、印の箇所を穿設する。そして、折り曲げ部26の先端側26Sを指で摘まむようにして持ち、先端縁部23側から開口孔12に一側部21を挿通し、スタッドボルト8を開口孔12に挿通する。
この後、折り曲げ部26を持って、上述したように内側縁部25Aが開口孔12の周囲に当たるまで、一側部21を開口孔12に挿入し、内側の円弧状角部28を開口孔12の内縁12Fに沿わせた状態で、該円弧状角部28を中心に内側ブラケット6を90度回して向きを変えることにより、内側ブラケット6を開口孔12に通す。そして、スタッドボルト8を外壁部11の内面側に近付けるように内側ブラケット6を傾け、内側からスタッドボルト8の先端を挿通孔13に通し、スタッドボルト8の先端側を外側に引っ張って内側ブラケット本体7を外壁部11の内面に沿わせる。
また、折り曲げ部26の先端側26Sを開口孔12から外側に突設した状態とし、挿通孔13から外側に突出したスタッドボルト8を、挿通孔40に挿通するようにして、外側当接部31を外壁部11の外面に沿わせ、挿通孔40から外側に突出したスタッドボルト8に、ナット51を螺合し、該ナット51により両ブラケット3,6を仮止めする。この仮止め状態では、両ブラケット3,6を本固定するまでナット51を締め付けることができ、即ちナット51には締め代が残されている。
ナット51による仮止めと並行して、ホーン2の取付けに用いるボルト47を、内側と外側の位置決め用貫通孔39,29及び開口孔12に挿通する。こうすると、スタッドボルト8を中心に内側ブラケット6を反時計回り方向に回す力が加わっても、折り曲げ部26の縁部26Fが開口孔12の上側の内縁12Fに係止し、回り止め状態となる。一方、スタッドボルト8を中心に外側及び内側ブラケット3,6を時計回り方向に回す力が加わっても、ボルト47が開口孔12の下側の内縁12Fに係止し、回り止め状態となる。尚、前記位置決め用貫通孔39,29は螺子の無い透孔であり、それら位置決め用貫通孔39,29にボルト47を挿入するだけで済むため、作業が容易となる。
このため仮止めしたナット51を更に回して締め付けても、内側及び外側ブラケット6,3が回ることがなく、外壁部11を内外から挟んで内側及び外側ブラケット6,3を本固定することができる。そして、位置決め用貫通孔39,29及び開口孔12にボルト47を挿通した後、ナット51による本固定を行う。このようにして本固定すると、外壁部11を、外側ブラケット3と内側ブラケット6により内外から挟持した状態となり、外壁部11に外側ブラケット3と内側ブラケット6が固定される。
本固定の後、貫通孔39,29からボルト47を引き抜き、引き抜いたボルト47を利用して縦部34にホーンステー41を連結固定することできる。この際、ボルト47を透孔41Aと取付孔37に挿通し、ボルト47にナット(図示せず)を螺合し、ホーンステー41の縁を係止部38に当接することにより、外側ブラケット3に対してホーンステー41を所定の向きに固定することができる。
このように本実施例では、請求項1に対応して、内側に閉空間4を有する構造体5にブラケットにより物品たるホーン2を取付ける車両用物品の取付構造1であって、ホーン2に連結され閉空間4の外側に配置される外側ブラケット3と、閉空間4に収容される内側ブラケット6と、内側ブラケット6の外面に突出した螺子棒たるスタッドボルト8と、外側ブラケット3に形成されスタッドボルト8を挿通する挿通孔40と、外側ブラケット3と内側ブラケット6とが構造体5の外壁部11を挟んで配置されており、構造体5の外壁部11には、内側ブラケット6を挿通可能な開口孔12と、スタッドボルト8を挿通する挿通孔13とが形成されており、内側ブラケット6には開口孔12を通過して閉空間4の外側に延びる外側部たる折り曲げ部26が設けられており、閉空間4の内側から外壁部11の挿通孔13と外側ブラケット3の挿通孔40に挿通したスタッドボルト8に、ナット51を螺合したから、閉空間4を有する部材への取付を可能としつつ、折り曲げ部26が取付けの際の持ち手となっている。
このように本実施例では、請求項2に対応して、外側部たる折り曲げ部26は外側ブラケット3の縁部たる上縁部31Aに対向して設けられているから、外側ブラケット3の回り止めとなっている。
このように本実施例では、請求項3に対応して、外側部たる折り曲げ部26は、開口孔12の縁部たる内縁12Fに当接して螺子棒たるスタッドボルト8を中心とした内側ブラケット6の一方向(反時計回り方向)への回転を規制する規制部たる縁部26Fを有し、外側ブラケット3及び内側ブラケット6には、開口孔12に連通する位置決め用貫通孔39,29が縁部26Fと対向する位置に形成されているから、外側及び内側ブラケット3,6の両方向への回り止めとすることができる。
以下、実施例上の効果として、一側部21の外側縁部22Bと他側部24の外側縁部25Bとの間の角部を切り欠くようにして円弧状角部27を設け、円弧状角部28と外側の円弧状角部27の中心間の長さLを開口孔12の直径より小さくしたから、内側ブラケット6の中央側をスムーズに開口孔12に通すことができる。また、外側部たる折り曲げ部26は他側部24の先端側を屈曲形成したものであるから、製造が容易である。
また、内側ブラケット6の内側ブラケット本体7は、交差方向に設けられた一側部21と他側部24とを一体に有し、一側部21は他側部24より長く、一側部21の先端縁部23側に、スタッドボルト8を設けているから、長い一側部21の先端縁部23側から開口孔12に挿入することにより、閉空間4にスムーズに内側ブラケット6を挿入配置することができる。
また、内側に閉空間4を有する構造体5にブラケットにより物品たるホーン2を取付ける車両用物品の取付方法であって、ホーン2に連結される外側ブラケット3と、閉空間4に収容される内側ブラケット6とを用い、内側ブラケット6の外面には該内側ブラケット6の先端側に螺子棒たるスタッドボルト8が突設され、好ましくは内側ブラケット6の基端側には開口孔12を通過するように外側に延びる外側部たる折り曲げ部26が設けられており、既設の構造体5の外壁部11に、内側ブラケット6を挿通可能な開口孔12とスタッドボルト8を挿通する挿通孔13を穿設した後、内側ブラケット6をその先端側から開口孔12に挿通し、内側からスタッドボルト8を挿通孔13に挿通し、そのスタッドボルト8を外側ブラケット3に挿通し、スタッドボルト8にナット51を螺合することにより外壁部11を内側及び外側ブラケット6,3で内外から挟んで固定する方法であるから、閉空間4を有する部材への取付を可能とし、折り曲げ部26を設けた場合は、折り曲げ部26が取り付けの際の持ち手となって取付作業性に優れたものとなる。
図11は本発明の実施例2を示し、上記実施例1と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明を省略して詳述する。この例では、前記他側部24は上下方向において下側に設けられている。
前記外壁部11において、前記挿通孔13の中心は、前記開口孔12の中心の左右一側で、該開口孔12の中心の上側に位置する。また、折り曲げ部26の縁部26Fが開口孔12の下側の内縁12Fに係止し、内側ブラケット6が回り止め状態となる。さらに、円形の貫通孔39,29の上側と開口孔12の上側とは略同一高さ位置にある。
従って、縁部26Fが開口孔12の下側の内縁12Fに係止することにより、内側ブラケット6及び外側ブラケット3のスタッドボルト8を中心とした時計回り方向の回転が規制される。また、取付作業の途中で、貫通孔39,29にボルト47を挿入することにより、内側ブラケット6及び外側ブラケット3のスタッドボルト8を中心とした反時計回り方向の回転を規制することができる。尚、両側の縁部26F,26Fが開口孔12の下側の内縁12Fに係止するように構成することが好ましい。
このように本実施例では、外側部たる折り曲げ部26は外側ブラケット3の縁部たる下縁部31Bを覆うように設けられているから、上記実施例1と同様な作用・効果を奏する。
また、本実施例では、ホーン2及び縦部34などの荷重により、外側ブラケット3にスタッドボルト8を中心として時計回り方向に回転させようとする力が加わっても、開口孔
12の下側の内縁12Fに両側縁部26F,26Fが係止して内側ブラケット6が回り止めとなり、この内側ブラケット6の折り曲げ部26に外側ブラケット3の下縁部31Bが係止することにより、外側ブラケット3の時計回り方向の回転が規制される。
尚、本発明は、本実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。例えば、車両用物品はホーン以外でもライトや各種のセンサ或いは室内灯などでもよい。また、外側ブラケットと内側ブラケットの形状は適宜選定可能である。また、開口孔は円形に限らず角形でもよい。さらに、実施例では、開口孔と貫通孔が左右に並んだものを示したが、開口孔と貫通孔が上下方向に並んでいてもよい。また、縦方向の外壁部にブラケットを設ける例を説明したが、外壁部が下向き,上向きや斜めのものにも適用可能である。さらに、貫通孔29及び取付孔37は、ボルト47が螺合する螺子孔でもよい。また、貫通孔29,39の一方を、ボルト47が螺合する螺子孔にしてもよい。また、閉空間は、内側ブラケットを外側から挿入できない大きさなら、他に開口が形成されていてもよい。さらに、開口孔12は円形に限らず、楕円形や四角形などでもよく、四角形の場合は、対角線を上下方向に沿って配置することが、外側部が係止するために好ましい。また、取付状態で、外側部は外側ブラケットの縁部に当接していてもよい。
1 取付構造
2 ホーン(物品)
3 外側ブラケット
4 閉空間
5 構造体
6 内側ブラケット
8 スタッドボルト(螺子棒)
11 外壁部
12 開口孔
12F 内縁
13 挿通孔(外壁部の挿通孔)
26 折り曲げ部(外側部)
26F 縁部(規制部)
29 位置決め用貫通孔
31A 上縁部(縁部)
31B 下縁部(縁部)
39 位置決め用貫通孔
40 挿通孔(外側ブラケットの挿通孔)
47 ボルト
51 ナット

Claims (3)

  1. 内側に閉空間を有する構造体にブラケットにより物品を取付ける車両用物品の取付構造であって、
    前記物品に連結され前記閉空間の外側に配置される外側ブラケットと、
    前記閉空間に収容される内側ブラケットと、
    前記内側ブラケットの外面に突出した螺子棒と
    前記外側ブラケットに形成され前記螺子棒を挿通する挿通孔とを備え、
    前記外側ブラケットと前記内側ブラケットとが前記構造体の外壁部を挟んで配置されており、
    前記構造体の前記外壁部には、前記内側ブラケットを挿通可能な開口孔と、前記螺子棒を挿通する挿通孔とが形成されており、
    前記内側ブラケットには前記開口孔を通過して前記閉空間の外側に延びる外側部が設けられており、
    前記閉空間の内側から前記外壁部の前記挿通孔と前記外側ブラケットの前記挿通孔に挿通した前記螺子棒に、ナットを螺合したことを特徴とする車両用物品の取付構造。
  2. 前記外側部は前記外側ブラケットの縁部に対向して設けられていることを特徴とする請求項1記載の車両用物品の取付構造。
  3. 前記外側部は、前記開口孔の縁部に当接して前記螺子棒を中心とした前記内側ブラケットの一方向への回転を規制する規制部を有し、前記外側ブラケット及び前記内側ブラケットには、前記開口孔に連通する位置決め用貫通孔が前記規制部と対向する位置にそれぞれ形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載車両用物品の取付構造。
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