JP6599222B2 - リチウムイオン電池用正極活物質、リチウムイオン電池用正極及びリチウムイオン電池 - Google Patents

リチウムイオン電池用正極活物質、リチウムイオン電池用正極及びリチウムイオン電池 Download PDF

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本発明は、リチウムイオン電池用正極活物質、リチウムイオン電池用正極及びリチウムイオン電池に関する。
リチウムイオン電池の正極活物質には、一般にリチウム含有遷移金属酸化物が用いられている。具体的には、コバルト酸リチウム(LiCoO2)、ニッケル酸リチウム(LiNiO2)、マンガン酸リチウム(LiMn24)等であり、特性改善(高容量化、サイクル特性、保存特性、内部抵抗低減、レート特性)や安全性を高めるためにこれらを複合化することが進められている。車載用やロードレベリング用といった大型用途におけるリチウムイオン電池には、これまでの携帯電話用やパソコン用とは異なった特性が求められている。
リチウムイオン電池用正極活物質に用いられる技術の一つに、表面修飾がある。これは、次の(a)〜(c)の3つの技術が主体となっている。すなわち、(a)活物質の表面で電解液が分解する副反応をなるべく抑制する。かつてはAl23やZrO2などの単独元素の酸化物が主体となっていたが、これで活物質表面を全部修飾してしまうとLiイオンの挿入脱離ができなくなってしまうため、現在は部分的に表面を修飾したり、Liイオン伝導体や活物質で表面修飾する技術が主体となっている。
(b)電解液中のフッ化水素不純物により活物質から遷移金属(特にMn)が溶出することを防止する。この場合も(a)と同様に活物質表面を全部修飾することはできないため、現在はNi系活物質とのブレンドにより電解液中のフッ化水素不純物を反応させてMn溶出を抑制する技術が主体となっている。Mnが特に溶出抑制対象となっている理由として、負極の炭素と反応しやすいことが挙げられ、正極がMn系活物質でかつ負極が黒鉛系活物質の電池で充放電を繰り返した場合、電池の設計によっては10サイクルで初期の10分の1の放電容量しかなくなってしまう。
(c)電子伝導性の低い活物質の表面を、電子伝導性の高い物質にて被覆する。この技術に関しては、リン酸塩系やケイ酸塩系、リチウムチタン系の活物質などに炭素材料を被覆する技術として確立しており、製造も容易であることから工具用などの電池に実用化されている。(a)、(b)、(c)の技術を考えた場合に、表面修飾技術にはリチウムイオン伝導を阻害せず、かつ電解液分解も抑制した上で、さらに電池特性を向上する機能が求められていると言える。
リチウムイオン電池の表面修飾技術の一つとして、炭素材及びフェノール樹脂で被覆することで、電解液の分解も抑制し、かつ電池容量も高い正極活物質を作製する技術が提案されている(特許文献1及び2)。この技術の特長として、電池の充放電時に被覆材の脱落がなく、また被覆材により粒子間の電子伝導を阻害することがない点が挙げられる。
特開2004−39538号公報 特開2004−39539号公報
しかしながら、被覆される粒子(コア粒子)となる正極活物質について、特許文献1及び2に記載の技術の提案当時に想定されていなかったことがあった。すなわち、特許文献1及び2に記載されているように、当時はLiCoO2やLiMn24のような、凝集していない粒子(すなわち、二次凝集がほとんどなく単分散一次粒子が大多数を粉の中で占めている粒子)を正極活物質として用いることが主流であり、現在の三元系材料(NCM)やニッケル系材料(NCA)のような、一次粒子が凝集して二次粒子を形成することがごく普通に行われるような化合物についての検討が十分進んでいなかった。現実にNCMやNCAにこの表面被覆技術を試した際に、被覆層(シェル)の脱落が多く見られた。この問題のはっきりとした原因は不明であるが、今のところ二次粒子内の一次粒子境界において、被覆層中をリチウムイオンが伝導した結果、隣り合う粒子同士の高分子鎖が膨張して一次粒子境界で剥がれてしまい、電解液がコア粒子に接触して分解しやすくなってしまうためと考えられる。このように被覆層が脱落してしまうと、電池容量及びサイクル特性が劣化してしまう問題が生じる。
そこで、本発明は、電池容量及びサイクル特性がいずれも良好なリチウムイオン電池用正極活物質を提供することを課題とする。
本発明者は、このような問題を解決するため種々の検討を行った結果、Li含有複合酸化物の粒子(コア粒子)の表面に設ける層(シェル)として、炭素材及びフッ素樹脂に加えて、リチウムイオン伝導性ポリマーと、フルオロスルホン酸イミドアニオン及び六フッ化リン酸アニオンのうちの少なくとも一つとを含有させることで、コア粒子の粒界にリチウムイオン伝導性ポリマー鎖が被覆され、その結果シェル中をリチウムイオンが伝導したとしてもシェルがコア粒子から脱落することを抑制することができることを見出した。そして、これにより、電池容量及びサイクル特性がいずれも良好なリチウムイオン電池用正極活物質を提供することができることを見出した。
上記知見を基礎にして完成した本発明は一側面において、Li含有複合酸化物の粒子表面に、炭素材と、フッ素樹脂と、リチウムイオン伝導性ポリマーと、フルオロスルホン酸イミドアニオン及び六フッ化リン酸アニオンのうちの少なくとも一つと、(パルミチン酸/エチルヘキサン酸)デキストリンと、を含む層を有するリチウムイオン電池用正極活物質である。
本発明のリチウムイオン電池用正極活物質は別の一実施形態において、前記リチウムイオン伝導性ポリマーがポリエチレンオキシドである。
本発明のリチウムイオン電池用正極活物質は更に別の一実施形態において、前記Li含有複合酸化物が、組成式:LiaNixCoyMnzw 2 (0.9≦a≦1.3、0.2≦x≦1、0≦y≦0.5、0≦z≦0.5、0≦w≦0.1、x+y+z+w=1、MはMg、Al、Ca、Ti、Fe、Cu、Sn及びWのうちの少なくとも1種)で表され、前記Li含有複合酸化物が空間群R−3mで表される構造を有する。
本発明は別の一側面において、本発明のリチウムイオン電池用正極活物質を有するリチウムイオン電池用正極である。
本発明は更に別の一側面において、本発明のリチウムイオン電池用正極を有するリチウムイオン電池である。
本発明によれば、電池容量及びサイクル特性がいずれも良好なリチウムイオン電池用正極活物質を提供することができる。
(リチウムイオン電池用正極活物質の構成)
本発明のリチウムイオン電池用正極活物質は、Li含有複合酸化物の粒子表面に、炭素材と、フッ素樹脂と、リチウムイオン伝導性ポリマーと、フルオロスルホン酸イミドアニオン及び六フッ化リン酸アニオンのうちの少なくとも一つと、を含む層を有する。このように、Li含有複合酸化物の粒子(コア粒子)の表面に設ける層(シェル)として、炭素材及びフッ素樹脂に加えて、リチウムイオン伝導性ポリマーと、フルオロスルホン酸イミドアニオン及び六フッ化リン酸アニオンのうちの少なくとも一つとを含有させることで、コア粒子の粒界にリチウムイオン伝導性ポリマー鎖が被覆され、その結果シェル中をリチウムイオンが伝導したとしてもシェルがコア粒子から脱落することを抑制することができる。そして、これにより、リチウムイオン電池用正極活物質を用いたリチウムイオン二次電池において、電池容量及びサイクル特性がいずれも良好となる。このため、従来のLiCoO2に比べて容量は高いがサイクル特性が悪いとされているNCAやNCMについて、特にそのサイクル特性を向上させることができる。
本発明のリチウムイオン電池用正極活物質は、粒子表面の層が、さらにパルミチン酸デキストリン、及び、(パルミチン酸/エチルヘキサン酸)デキストリンのうちの少なくとも一つを含むのが好ましい。ここで、「(パルミチン酸/エチルヘキサン酸)デキストリン」は、デキストリンの分子内において、パルミチン酸とのエステル及びエチルヘキサン酸とのエステルを両方有する高分子エステルを示す。
コア粒子の表面に設ける層の作製において、フェノール樹脂とその他の物質との混合は常法によることができるが、当該混合中にコア粒子が沈降してコア粒子の被覆が不均一となる場合がある。これを防止するため、コア粒子の表面に設ける層の作製時に、増粘剤として、パルミチン酸デキストリン及び(パルミチン酸/エチルヘキサン酸)デキストリンのうちの少なくとも一つを添加することが好ましい。このとき、真空乳化装置で増粘混合してもよい。
炭素材としては、アセチレンブラック、ケッチェンブラック、活性炭、カーボンナノチューブ、カーボンナノファイバー等を用いることができる。
フッ素樹脂としては、ポリテトラフルオロエチレン、ポリ二フッ化ビニリデン、ポリ(二フッ化ビニリデン/ヘキサフルオロプロピレン)共重合体等を用いることができる。
リチウムイオン伝導性ポリマーとしては、ポリエチレンオキシド、ポリエチレンカーボネート等を用いることができる。また、リチウムイオン伝導性ポリマーがポリエチレンオキシドであると、他の高分子に比べてイオン伝導性が高いため好ましい。
本発明のリチウムイオン電池用正極活物質は、Li含有複合酸化物が、組成式:LiaNixCoyMnzw 2 (0.9≦a≦1.3、0.2≦x≦1、0≦y≦0.5、0≦z≦0.5、0≦w≦0.1、x+y+z+w=1、MはMg、Al、Ca、Ti、Fe、Cu、Sn及びWのうちの少なくとも1種)で表されてもよい。
また、Li含有複合酸化物が空間群R−3m(3の前のバー(−)は、実際には3の上)で表される構造を有するのが好ましい。このような構成により、リチウムイオンが充放電できるという効果が生じる。
(リチウムイオン電池用正極及びそれを有するリチウムイオン電池の構成)
本発明の実施形態に係るリチウムイオン電池用正極は、例えば、上述の構成のリチウムイオン電池用正極活物質と、導電助剤と、バインダーとを混合して調製した正極合剤をアルミニウム箔等からなる集電体の片面または両面に設けた構造を有している。また、本発明の実施形態に係るリチウムイオン電池は、このような構成のリチウムイオン電池用正極を備えている。
(リチウムイオン電池用正極活物質の製造方法)
次に、本発明の実施形態に係るリチウムイオン電池用正極活物質の製造方法について詳細に説明する。
フッ素樹脂と、リチウムイオン伝導性ポリマーと、フルオロスルホン酸イミドアニオン及び六フッ化リン酸アニオンのうちの少なくとも一つとを溶媒に溶解させた混合液を作製する。
次に、別途、ミキサー内に組成式:LiNi0.5Mn0.3Co0.22のコア粒子の粉末(メジアン径1〜20μm)及び炭素材を仕込み、窒素等の不活性ガスを流しながら、300〜2000rpmで撹拌を行い、上記混合液の一部を添加して粉体混合物を作製する。
次に、粉体混合物を粉体温度が50〜110℃になるように加温し、0.5〜3時間撹拌した後、残りの混合液を添加し、同温度で0.5〜3時間処理を行った後、冷却することで、コア粒子の粉末の表面が炭素材及びフッ素樹脂で被覆処理され、且つ、造粒された造粒物を得る。次に、得られた造粒物を、焼成炉に入れ、空気を流しながら、150〜400℃まで30〜120分間かけて昇温し、同温度で0.5〜3時間保持を行った後、室温まで冷却する。これにより、本発明の正極活物質が得られる。
また、上記粉体混合物の粉体温度を加温して50〜110℃になってから撹拌する際の撹拌前に、パルミチン酸デキストリン及び(パルミチン酸/エチルヘキサン酸)デキストリンのうちの少なくとも一つを添加し、真空乳化装置等で攪拌してもよい。これにより、コア粒子表面に設ける層内に、パルミチン酸デキストリン及び(パルミチン酸/エチルヘキサン酸)デキストリンのうちの少なくとも一つを含有することができる。
以下、本発明及びその利点をより良く理解するための実施例を提供するが、本発明はこれらの実施例に限られるものではない。
実施例及び比較例の全ての作業はドライエアー中で実施した。ただし、コインセルを組み立てる工程はアルゴングローブボックス内で実施した。
参考例1〜4、6〜12、14、16〜18、実施例5、13、15、19)
フッ素樹脂としてフッ素樹脂ワニス(表1に記載の量)と、ポリエチレンオキシド(表1に記載の量)と、リチウムフルオロスルホン酸イミド(LiFSI)又は六フッ化リン酸リチウム(LiPF6)を1mol/Lの濃度でEC+DMC(体積比1:9)に溶解したもの(表1に記載の量)を酢酸ブチル250gに溶解させた混合液を作製した。
次に、別途、ヘンシェルミキサー内に層状岩塩型コア粒子粉末(表1に記載の組成(コア組成)、メジアン径4.0μm)1kg及びアセチレンブラック20gを仕込み、窒素ガスを流しながら、960rpmで撹拌を行い、上記混合液のうち、40gを添加した。
次に、粉体温度が70℃になるように加温し、約1時間撹拌した後、残りの混合液を添加し、同温度で1時間処理を行った後、冷却することで、表面が被覆処理された上記組成のコア粒子粉末であって、且つ、造粒された造粒物を得た。
次に、得られた造粒物を、回転炉に入れ、空気を流しながら、250℃まで60分間かけて昇温し、同温度で1時間保持を行った後、室温まで冷却した。
なお、参考例3、実施例5、参考例11、実施例13、実施例15、参考例17及び実施例19は、参考例1において、粉体温度が70℃になってから撹拌する際の撹拌前に、増粘剤としてパルミチン酸デキストリン又は(パルミチン酸/エチルヘキサン酸)デキストリンを1g添加し、撹拌をヘンシェルミキサーに代えて真空乳化装置内で実施し、その際、ホモミクサーを10000rpm、パドルミクサーを100rpmとし、真空乳化装置からの取り出し前に真空脱気と空気導入を泡沫の発生がなくなるまで実施したこと以外は参考例1と同様に試験した。
(比較例1〜2、4〜7)
ヘンシェルミキサー内に層状岩塩型コア粒子粉末(表1に記載の組成(コア組成)、メジアン径4.0μm)1kg及びアセチレンブラック20gを仕込み、窒素ガスを流しながら、960rpmで撹拌を行い、別途、フッ素樹脂としてフッ素樹脂ワニス(表1に記載の量)を酢酸ブチル250gに溶解させた混合液のうち、40gを添加して攪拌した。
次に、粉体温度が70℃になるように加温し、約1時間撹拌した後、残りの混合液を添加し、同温度で1時間処理を行った後、冷却することで、表面が被覆処理されたLiNi0.5Co0.2Mn0.32の組成の粒子粉末であって、且つ、造粒された造粒物を得た。
次に、得られた造粒物を、回転炉に入れ、空気を流しながら、250℃まで60分間かけて昇温し、同温度で1時間保持を行った後、室温まで冷却した。
(比較例3)
フッ素樹脂としてフッ素樹脂ワニス(表1に記載の量)と、ポリエチレンオキシド(表1に記載の量)と、リチウムフルオロスルホン酸イミド(LiFSI)を1mol/Lの濃度でEC+DMC(体積比1:9)に溶解したもの(表1に記載の量)を酢酸ブチル250gに溶解させた混合液を作製した。
次に、別途、ヘンシェルミキサー内に層状岩塩型コア粒子粉末(表1に記載の組成(コア組成)、メジアン径4.0μm)1kg及びアセチレンブラック40gを仕込み、窒素ガスを流しながら、960rpmで撹拌を行い、上記混合液のうち、40gを添加した。
次に、粉体温度が70℃になるように加温し、約1時間撹拌した後、残りの混合液を添加し、同温度で1時間処理を行った後、冷却することで、表面が被覆処理された上記組成のコア粒子粉末であって、且つ、造粒された造粒物を得た。
次に、得られた造粒物を、回転炉に入れ、空気を流しながら、250℃まで60分間かけて昇温し、同温度で1時間保持を行った後、室温まで冷却した。
(評価)
−結晶構造−
得られた正極材活物質について、粉末X線回折を用いて結晶構造を評価したところ、Li含有複合酸化物が空間群R−3mで表される構造を有することが確認できた。
−電池特性の評価−
正極活物質:アセチレンブラック:PVdFの割合が85:10:5となるように、各正極活物質とアセチレンブラックとPVdFのNMP溶液とを混合し、さらに粘度が20〜25Pa秒(20〜25℃での値)となるように、PVdFの入っていないNMPをさらに添加して混合した。混合方法としてはペンシルミキサーを用い、前述の温度範囲で15〜20Pa秒程度の粘度になるように、まず粗くNMPを添加し、次に目標の粘度になるように、NMPを滴下しながら確認して混合し、電極組成物とした。この電極組成物をアルミニウムシートにドクターブレードにて塗布し、乾燥機にてNMPを蒸発させて電極塗膜とし、ロールプレス後に円形に切り出して正極とした。この正極と、セパレーター、リチウム金属負極をLiPF6/EC+DMC(体積比1:1)に含浸させ、重ねてかしめることで2032コインセルを作製した。これを25℃、0.05Cにて3.0〜4.3Vの間で充放電を行い、初期放電容量と10サイクル後のサイクル特性を評価した。
表1に、上記製造条件及び評価結果を示す。
Figure 0006599222

Claims (5)

  1. Li含有複合酸化物の粒子表面に、炭素材と、フッ素樹脂と、リチウムイオン伝導性ポリマーと、フルオロスルホン酸イミドアニオン及び六フッ化リン酸アニオンのうちの少なくとも一つと、(パルミチン酸/エチルヘキサン酸)デキストリンと、を含む層を有するリチウムイオン電池用正極活物質。
  2. 前記リチウムイオン伝導性ポリマーがポリエチレンオキシドである請求項に記載のリチウムイオン電池用正極活物質。
  3. 前記Li含有複合酸化物が、組成式:LiaNixCoyMnzw 2 (0.9≦a≦1.3、0.2≦x≦1、0≦y≦0.5、0≦z≦0.5、0≦w≦0.1、x+y+z+w=1、MはMg、Al、Ca、Ti、Fe、Cu、Sn及びWのうちの少なくとも1種)で表され、
    前記Li含有複合酸化物が空間群R−3mで表される構造を有する請求項1または2に記載のリチウムイオン電池用正極活物質。
  4. 請求項1〜のいずれか一項に記載のリチウムイオン電池用正極活物質を有するリチウムイオン電池用正極。
  5. 請求項に記載のリチウムイオン電池用正極を有するリチウムイオン電池。
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