JP6599212B2 - オフセット印刷用インキ組成物 - Google Patents
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Description
着色顔料は、インキ組成物に着色力を付与するための成分である。着色顔料としては、従来からインキ組成物に使用される有機及び/又は無機顔料を特に制限無く挙げることができる。
バインダー樹脂は、印刷用紙の表面で上記顔料を固定するバインダーとして機能する成分であり、また、上記顔料をインキ組成物中に分散させるために用いられる成分でもある。このようなバインダー樹脂としては、インキ組成物の分野で通常使用されるものを特に制限なく挙げることができ、ロジン変性フェノール樹脂、ロジン変性マレイン酸樹脂、ロジン変性アルキド樹脂、ロジン変性石油樹脂、ロジンエステル樹脂、石油樹脂変性フェノール樹脂、アクリル変性フェノール樹脂、アルキド樹脂、植物油変性アルキド樹脂、石油樹脂等が例示される。これらの樹脂の重量平均分子量としては、1000〜30万程度を好ましく例示することができる。これらのバインダー樹脂は、単独で又は二種以上を組み合わせて用いることができる。
油成分は、バインダー樹脂を溶解させてワニスとしたり、インキ組成物の粘度を調節したりするために使用される。油成分としては、植物油及び/又は鉱物油を挙げることができ、これまでインキ組成物の調製に用いられてきたものを特に制限なく使用できる。
本発明のインキ組成物は、上記の着色顔料、バインダー樹脂及び油成分に加えて、下記一般式(1)で表すジアルキルグリコールエーテル化合物を含む。次に、このジアルキルグリコール化合物について説明する。
本発明のインキ組成物には、印刷性能を向上させる等の観点から、必要に応じて上記の各成分の他に各種成分を添加することができる。このような各種成分としては、無色顔料、リン酸塩等の塩類、ポリエチレン系ワックス・オレフィン系ワックス・フィッシャートロプシュワックス等のワックス類、アルコール類、酸化防止剤等が例示される。
冷却管、温度計及び撹拌機を装着した4つ口フラスコに、重量平均分子量10万のロジン変性フェノール樹脂(荒川化学工業株式会社製)35部、大豆油20部及びAFソルベント6号(JX日鉱日石エネルギー株式会社製)44.5部を仕込んだ後200℃に昇温し、同温度を1時間維持することにより樹脂を溶解させた後、エチルアセトアセテートアルミニウムジイソプロピレート(川研ファインケミカル株式会社製、ALCH)を0.5部仕込み、その後170℃で60分間加熱保持して、ワニスを得た。
表1に示す処方にて大豆油を除く各種の材料を混合し三本ロールにて練肉後、表1に示す処方にて大豆油を添加して混合することによりインキベースを得た。表1に示す各配合量は質量部である。表1において、「カーボンブラック」は三菱化学株式会社製のカーボンブラックMA70であり、「ワニス」は上記手順にて調製したインキ組成物用ワニスであり、「ギルソナイトワニス」はギルソナイト(American Gilsonite Company社製、製品名:ギルソナイト S325L)20部をAFソルベント6号(JX日鉱日石エネルギー株式会社製)40部及びナフテン系ベースオイル(三共油化株式会社製、製品名:SNH540)40部の混合油で溶解させたものであり、「ベースオイル」は上記ナフテン系ベースオイル(製品名:SNH540)である。
RUN1〜16のインキ組成物のそれぞれについて、デジタルインキポンプを備えたインキレールをインキ元ローラーに装着したN−750型印刷実験機(東浜精機株式会社製)を使用し、印刷速度12万部/時で用紙を新聞用更紙としてベタ紙面濃度を1.1として印刷試験を行った。なお、ベタ紙面濃度は、印刷物におけるベタ部の濃度をSpectroeye濃度計(Gretagmacbeth社製)により測定した数値である。各インキ組成物について2万部の印刷を行い、それぞれの印刷の終了後におけるインキレール溜まり目視で観察し評価した。評価基準は以下の通りとし、その結果を表2の「インキレール溜まり」欄に示す。
△:インキレール溜まりがやや目立つが実用範囲内である
×:インキレール溜まりが多い
上記の印刷試験の終了付近における印刷紙面をサンプリングし、ベタ部における白ポチの発生状況を目視で観察し評価した。評価基準は以下の通りとし、その結果を表2の「白ポチ」欄に示す。
△:若干の白ポチが観察された
×:やや目立つ程度に白ポチが観察された
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