JP3895046B2 - オフセット印刷用エマルジョンインキ組成物及びオフセット印刷方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、オフセット印刷用エマルジョンインキ組成物、及びこれを用いた湿し水供給装置を使用せずに印刷を行なうオフセット印刷方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
オフセット印刷では、版面上の画像部と非画像部の油性のインキと湿し水に対する親和力(反発力)が異なることを利用して画像が形成される。印刷機に湿し水を供給する方式としては、湿し水を版面に対して供給する方式、あるいはインキ搬送のローラー上に供給する方式が採られてきている。しかし、これらの方式で汚れがなく画像再現性のよい印刷物を得るためには、インキと湿し水の供給量の比率が適正域に維持されるように管理しなければならず、そのためには印刷作業における技術や経験が必要であった。近年の印刷業界では特に印刷環境の簡素化、省力化が注目されるようになり、印刷作業に負担をかけている従来型の湿し水供給装置の使用についても見直す必要性がでてきている。
【0003】
このための一つの方法として、湿し水をあらかじめインキ中にエマルジョンの形態で含ませておき、印刷の際、ローラー間のニップ圧等で分離させて利用する方式が考えられている(類似の考え方は古く「新聞印刷」(昭和55年10月31日、日本新聞協会編集及び発行)第231頁及至第234頁等にも見られる)。これは従来のような湿し水の管理、調整を不要として、作業の簡素化を図ることを目的とするものである。オフセット印刷用エマルジョンインキに特に要求されるのは、十分な量の湿し水が版面に供給されるように水の分離を制御しなければならないことである。このためには、オフセット印刷用エマルジョンインキが印刷機上の適正な個所で湿し水の分離を起すようにしなければならない。水分離の特性はインキにかかるせん断速度や応力と密接に関係する。低いせん断速度でもエマルジョンが不安定になると、ローラー上にインキが供給される前のインキ溜めの中やポンプによる供給中に分離が起き、版面まで十分な湿し水が届かなくなってしまう。この場合、版面の非画像部にもインキが付着してしまい、汚れが発生することになる。逆に、高いせん断速度下においても十分な量の湿し水が分離しないと、画像部へのインキの着肉不良による濃度低下や濃度斑、あるいは非画像部の汚れ等の弊害が現れる。これ以外にも適正量の湿し水が分離されない場合は、絵柄面積の変化で画像品質が劣化したり、パイリングやミスチング等のトラブルを起す原因にもなる。特に、近年の印刷速度の高速化により、印刷機上でインキにかかるせん断速度と応力の幅は広くなっており、オフセット印刷用エマルジョンインキにはこれにも適応する水分離の性能を付与しなければならない。このように、従来の湿し水供給装置を用いる方式に比べ、オフセット印刷用エマルジョンインキによる印刷の場合は更に精度の高い乳化の制御が要求される。
【0004】
この問題を解決するため、例えば特開昭55−5946号公報には特定のHLB値を有する非イオン性界面活性剤を用いる方法、特公昭55−18754号公報にはカルボン酸や燐酸、あるいはその塩と多価アルコール類を用いる方法、特公昭54−22324号公報にはアミノアルコールや多価アルコールを用いる方法、特公昭64−7112号公報には両性界面活性剤と塩類を用いる方法が開示されている。これらの方法によれば、従来のような湿し水供給装置を用いなくても一応のオフセット印刷を行うことができるものの、画像品質の高い印刷物を安定して得ることについては、依然、満足できる結果は得られていない。上述したような湿し水の分離特性が未だ十分に制御できていないものと考えられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このように、湿し水供給装置を使用せずにオフセット印刷を行うことができ、しかも汚れが少なく画像の再現性が良い印刷物を得ることができるオフセット印刷用エマルジョンインキ組成物に関する技術が切望されている。
【0006】
本発明の課題は、インキ組成物自らの水分離により版面に適正量の水を供給できる、水分離特性の改善されたオフセット印刷用エマルジョンインキ組成物を提供し、かつこれを用い、湿し水供給装置を使用せずに印刷を行なうオフセット印刷方法を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは上記の課題を解決するために鋭意検討した結果、下記の一般式(1)で示される高級アルコールと一般式(2)で示される非イオン系界面活性剤を併用する方法が有効であることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0008】
すなわち、本発明は、着色剤、バインダー樹脂、及び植物油及び/又は鉱物油を主要成分とする油性成分70〜40重量%、ならびに水を主要成分とする水性成分30〜60重量%からなるオフセット印刷用エマルジョンインキ組成物であって、全インキ組成物中に、下記一般式(1)で示される高級アルコールを0.04〜3.5重量%、一般式(2)で示される非イオン系界面活性剤を0.04〜2.1重量%含むオフセット印刷用エマルジョンインキ組成物に関する。
【0009】
R1−OH (1)
R2−O−[CH2−CH2−O]n−H (2)
(式中、R1は炭素数が8〜24の範囲にある飽和の、あるいは不飽和結合を含んでもよい炭化水素基を、R2は炭素数が4〜24の範囲にある飽和の、あるいは不飽和結合や芳香族環を含んでもよい炭化水素基を、nは1〜16の範囲の整数を表し、R2の炭素数をkとすると、kとnは1.5n≦k≦6nの関係を満たす)
【0010】
また本発明は、前記オフセット印刷用エマルジョンインキ組成物を用い、湿し水を版面に対して供給する方式、インキ搬送のローラーに供給する方式などの従来の湿し水供給装置を使用せずに印刷を行なうことを特徴とするオフセット印刷方法に関する。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のオフセット印刷用エマルジョンインキ組成物を詳細に説明する。
【0012】
本発明のオフセット印刷用エマルジョンインキ組成物は、全インキ組成物中に、下記の一般式(1)で示される高級アルコールを0.04〜3.5重量%、及び一般式(2)で示される非イオン系界面活性剤を0.04〜2.1重量%含有することを特徴とするものである。
【0013】
本発明のオフセット印刷用エマルジョンインキ組成物は、前記特定の組成により、インキ溜めやポンプによる給送中などの低せん断速度下では乳化が安定化され水分離が生じないが、印刷機の版面上など高せん断速度下の適正な部位で乳化が不安定化されて水分離を生じ、版面に適正量の湿し水を供給でき、紙面の汚れがなく、画像品質の高い印刷物を安定して得ることができる。
【0014】
本発明のオフセット印刷用エマルジョンインキ組成物に使用される高級アルコールは、次の一般式(1)で示されるるものである。
【0015】
R1−OH (1)
(式中、R1は炭素数が8〜24の範囲にある飽和の、あるいは不飽和結合を含んでもよい炭化水素基を表す)
【0016】
一般式(1)において、R1で表わされる炭素数8〜24の範囲にある炭化水素基としては、直鎖状または分岐鎖状の飽和脂肪族炭化水素基または不飽和脂肪族炭化水素基があげられる。R1の炭素数が前記範囲外の場合は十分な水分離が得られない。
【0017】
前記一般式(1)で示される高級アルコールとしては、例えばノニルアルコール、ラウリルアルコール、トリデカノール、セタノール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、オレイルアルコール等の炭素数の8〜24の範囲にある飽和又は不飽和の一価アルコールが例示できる。
【0018】
該高級アルコールは、オフセット印刷用エマルジョンインキ組成物の全量中に、0.04〜3.5重量%含有される。高級アルコールの含有量が前記範囲未満では印刷機の高せん断速度下で水分離が十分に起らず、版面に十分な湿し水を供給できず、一方前記範囲を超えると、乳化が不安定になるため低せん断速度下で水分離が起こり版面まで十分な水が届かなくなり、非画像部にもインキ付着が起こり紙面の汚れとなる。
【0019】
本発明のオフセット印刷用エマルジョンインキ組成物に使用する非イオン系界面活性剤は、次の一般式(2)で示されるものである。
【0020】
R2−O−[CH2−CH2−O]n−H (2)
(式中、R2は炭素数が4〜24の範囲にある飽和の、あるいは不飽和結合や芳香族環を含んでもよい炭化水素基を、nは1〜16の範囲の整数を表し、R2の炭素数をkとすると、kとnは1.5n≦k≦6nの関係を満たす)
【0021】
一般式(2)において、R2で表される炭素数が4〜24の範囲にある炭化水素基としては、直鎖状または分岐鎖状の飽和脂肪族炭化水素基または不飽和脂肪族炭化水素基、あるいは飽和脂肪族炭化水素基または不飽和脂肪族炭化水素基を有する芳香族炭化水素基などがあげられる。R2の炭素数、nの数およびkとnの関係が前記範囲を外れると、所望の界面活性効果がえられない。
【0022】
前記一般式(2)で示される非イオン系界面活性剤としては、例えば、ノニルフェノールのエチレンオキサイド重付加物、オクチルフェノールのエチレンオキサイド重付加物等のポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル類、ラウリルアルコールのエチレンオキサイド重付加物等のポリオキシエチレンアルキルエーテル等が例示できる。
【0023】
該非イオン系界面活性剤は、オフセット印刷用エマルジョンインキ組成物の全組成物中に、0.04〜2.1重量%含有される。非イオン系界面活性剤の含有量が前記範囲未満では十分な界面活性が得られず、一方前記範囲を超えると、乳化が安定しすぎるため水分離が十分起こらなくなる。
【0024】
本発明のオフセット印刷用エマルジョンインキ組成物を得るために使用する樹脂成分としては、ロジン変性フェノール樹脂、石油樹脂変性フェノール樹脂、各種アルキッド樹脂、石油樹脂、ロジンエステル樹脂、ポリエステル樹脂、ギルソナイト或はそれらの変性物を使用することができる。これら樹脂成分はゲル化剤を用いてゲル化したものであってもよい。
【0025】
本発明のオフセット印刷用エマルジョンインキ組成物を得るための着色剤としては、オフセット印刷インキに一般的に用いられる無色又は有色の、無機又は有機顔料が使用でき、具体的には、二酸化チタン、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、磁性酸化鉄等の無機顔料、アゾ顔料、レーキ顔料、フタロシアニン顔料、イソインドリン顔料、アントラキノン顔料、キナクリドン顔料等の有機顔料、及びカーボンブラック等が使用できる。
【0026】
本発明のオフセット印刷用エマルジョンインキ組成物を得るための植物油としては、大豆油、綿実油、アマニ油、サフラワー油、桐油、トール油、脱水ヒマシ油、カノーラ油等が例示できる。
【0027】
本発明のオフセット印刷用エマルジョンインキ組成物を得るための鉱物油としては、オフセット印刷用インキ溶剤として利用されているものがとくに制限なく使用できる。具体的には、n−パラフィン系溶剤、イソパラフィン系溶剤、ナフテン系溶剤、芳香族系溶剤、α−オレフィン系溶剤、スピンドル油、マシン油、シリンダー油等の石油系溶剤が例示できる。その他併用できる溶剤の具体例としては、軽油、テレピン油、ミネラルスピリット、アルコール類、ケトン類、エステル類等が例示できる。
【0028】
更に、本発明のオフセット印刷用エマルジョンインキ組成物を得るためには、顔料分散剤、ドライヤー、乾燥遅延剤、酸化防止剤、整面助剤、裏移り防止剤等を適宜使用することができる。
【0029】
本発明の着色剤、バインダー樹脂、及び植物油及び/又は鉱物油から主として構成される油性成分の粘度範囲は1〜10Pa・sのものが好適に使用できる。
【0030】
油成成分中の前記各成分の比率は、油性成分全量中に、着色剤10〜30重量%、バインダー樹脂10〜45重量%、植物油0〜60重量%、鉱物油0〜60重量%(植物油と鉱物油の合計量が30〜60重量%の範囲が好ましい)の範囲が適当である。
【0031】
本発明のオフセット印刷用エマルジョンインキ組成物を得るための水性成分としては、水を使用できる。水としてはイオン交換水、蒸留水等が使用できる。なお、水性成分には多価アルコール等の水溶性有機溶剤を配合してもよい。また従来から使用されている湿し水を使用しても何等問題はない。
【0032】
本発明のオフセット印刷用エマルジョンインキ組成物を製造するには、従来公知の方法が使用できる。以下に、本発明のオフセット印刷用エマルジョンインキ組成物を得るために用いられる一般的な製造法について説明する。
【0033】
▲1▼樹脂ワニス、着色剤、植物油、鉱物油、必要に応じて顔料分散剤をビーズミル、3本ロールミル等で練肉分散させることによりオフセット印刷インキ用ベースを得る。
【0034】
▲2▼前記オフセット印刷インキ用ベースに、本発明で特定した高級アルコールおよび非イオン系界面活性剤、必要に応じて使用可能な樹脂ワニス、必要に応じてその他添加剤を加え、植物油、溶剤等で所定の粘度に調整しオフセット印刷用インキ組成物を得る。
【0035】
▲3▼前記オフセット印刷用インキ組成物に、水を主要成分とする水性成分を加え、攪拌しオフセット印刷用エマルジョンインキ組成物を得る。
【0036】
本発明のオフセット印刷用エマルジョンインキ組成物を用いる印刷は、従来のような湿し水供給装置を使用しないほかは従来のオフセット印刷と同様に行なうことができる。版材も従来のオフセット印刷で使用されているものが使用でき、たとえばPS版などがあげられる。
【0037】
【実施例】
以下実施例、比較例を用いて、本発明のオフセット印刷用エマルジョンインキ組成物をさらに詳細に説明するが、本発明はその主旨と適用範囲を逸脱しない限りこれらに限定されるものではない。なお、以下の記述中において「部」は重量部を示す。
【0038】
[オフセット印刷用エマルジョンインキ用ワニスの製造]
(ロジン変性フェノール樹脂ワニスの製造)
コンデンサー、温度計、及び攪拌機を装着した四つ口フラスコにロジン変性フェノール樹脂(日立化成ポリマー(株)製、酸価20、軟化点162℃)40部、大豆油20部、6号ソルベント(日本石油化学(株)製)39部を仕込み、230℃に昇温し、同温度で30分間攪拌した後放冷し、ゲル化剤としてエチルアセトアセテートアルミニウムジイソプロポキシド1部(川研ファインケミカル(株)製ALCH)を仕込み、175℃で30分間攪拌してロジン変性フェノール樹脂ゲルワニスを得た。
【0039】
(ギルソナイトワニスの製造)
コンデンサー、温度計、及び攪拌機を装着した四つ口フラスコにギルソナイト(アメリカンギルソナイト(株)製)20部、6号ソルベント80部を仕込み、140℃に昇温した後、同温度で4時間攪拌してギルソナイトワニスを得た。
【0040】
(石油樹脂ワニスの製造)
コンデンサー、温度計、及び攪拌機を装着した四つ口フラスコに石油樹脂(日本石油(株)製)55部、6号ソルベント45部を仕込み、140℃に昇温した後、同温度で30分間攪拌して石油樹脂ワニスを得た。
【0041】
[オフセット印刷用エマルジョンインキ組成物の製造]
実施例1〜3、比較例1〜7
ロジン変性フェノール樹脂ワニス25部、ギルソナイトワニス12部、石油樹脂ワニス12部、カーボンブラック#32(三菱化学(株)製)20部、乾燥防止剤1部を配合しビーズミルで練肉し、墨インキベースを得た。次いで、該墨インキベースに対して、表1の配合比で高級アルコール、非イオン系界面活性剤、石油樹脂ワニス、6号ソルベントを添加し希釈して、粘度3.3〜3.5Pa・sのオフセット印刷用インキ組成物を得た。
【0042】
前記で得られた各オフセット印刷用インキ組成物60部と水40部とを攪拌混合し、含水率40重量%のオフセット印刷用エマルジョンインキ組成物を得た。
【0043】
[性能評価試験]
(1)印刷試験
前記各オフセット印刷用エマルジョンインキ組成物を用い、下記の印刷機、印刷条件で従来の湿し水供給装置を用いないオフセット印刷を行い、印刷紙面、特に非画像部の汚れについて調べた。汚れの無い状態を3、やや汚れる状態を2、汚れが目立つ状態を1として評価した。結果を表2に示す。
印刷機 :オフセット輪転印刷機
版材 :PS版
用紙 :新聞用紙
印刷速度:中速(5m/秒)又は高速(10m/秒)
【0044】
(2)インキ着けローラー上のエマルジョンインキの水分離状態
前記各オフセット印刷用エマルジョンを用いて前記印刷試験の場合と同様にしてオフセット印刷を行ない、前記印刷機のインキ着けローラー上のエマルジョンインキを採取し、水の分離状態を調べた。結果を表2に示す。
【0045】
【表1】
【0046】
【表2】
【0047】
表2の結果から明らかなように、本発明のオフセット印刷用エマルジョンインキ組成物(実施例1〜4)を使用した場合は、印刷紙面の汚れがない。これは、オフセット印刷用エマルジョンインキ組成物から適正な水の分離が起こっているためと考えられる。一方、比較例1〜7のオフセット印刷用エマルジョンインキ組成物を使用した場合は、印刷紙面の汚れが生じている。これは、十分な量の水が分離しなかったり、逆に分離しすぎたりするためと考えられる。
【0048】
【発明の効果】
オフセット印刷において、本発明の、特定の高級アルコール及び非イオン系界面活性剤を含有するオフセット印刷用エマルジョンインキ組成物を用いることにより、印刷時にローラー上での効果的な水分離が可能となり、従来のような湿し水供給装置を用いずに良好なオフセット印刷を行うことができる。
Claims (2)
- 着色剤、バインダー樹脂、及び植物油及び/又は鉱物油を主要成分とする油性成分70〜40重量%、ならびに水を主要成分とする水性成分30〜60重量%からなるオフセット印刷用エマルジョンインキ組成物であって、全インキ組成物中に、下記の一般式(1)で示される高級アルコールを0.04〜3.5重量%、及び一般式(2)で示される非イオン系界面活性剤を0.04〜2.1重量%含むことを特徴とするオフセット印刷用エマルジョンインキ組成物。
R1−OH (1)
R2−O−[CH2−CH2−O]n−H (2)
(式中、R1は炭素数が8〜24の範囲にある飽和の、あるいは不飽和結合を含んでもよい炭化水素基を、R2は炭素数が4〜24の範囲にある飽和の、あるいは不飽和結合や芳香族環を含んでもよい炭化水素基を、nは1〜16の範囲の整数を表し、R2の炭素数をkとすると、kとnは1.5n≦k≦6nの関係を満たす) - 請求項1に記載のオフセット印刷用エマルジョンインキ組成物を用い、湿し水供給装置を使用せずに印刷を行なうことを特徴とするオフセット印刷方法。
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