JP2016079240A - 水なし平版印刷インキ - Google Patents

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達也 杉田
弘幸 杉山
Hiroyuki Sugiyama
弘幸 杉山
望 嶋田
Nozomi Shimada
望 嶋田
正紀 笠井
Masanori Kasai
正紀 笠井
佐々木 章雄
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Abstract

【課題】 優れた印刷適性を有し、高品質の印刷物を印刷できる水性の水なし平版印刷インキを提供することを課題とする。より具体的には、耐地汚れ性を向上させた水なし平版印刷インキを提供することを課題とする。さらに該印刷インキを用いる印刷方法であって、印刷時にインキの物性を安定させて印刷品質を向上させる印刷方法を提供することを課題とする。【解決手段】 顔料、水分散性樹脂(A)、及び水(W)を含有し、且つ20℃において水を有機溶媒に溶解する場合に、水の溶解度が5〜80質量%である有機溶媒(B)を含有する水性の水なし平版印刷インキ。さらに本発明の水なし平版印刷インキを用いて印刷する場合に、印刷機周りを加湿する印刷方法。【選択図】 なし

Description

本発明は、印刷適性に優れた水性の水なし平版印刷インキ及びその印刷方法に関する。
平版印刷は、高速、大量、安価に印刷物を供給するシステムとして広範に用いられている。平版印刷は、版面の非画線部(親水性)に湿し水を供給して油性のインキに対する反発性を持たせ、油性インキを画線部(親油性)に受容させて画像を形成し、その画像を紙等の被印刷物に転写する印刷方法である。
近年、湿し水に関わる作業の煩雑さ及び環境上の問題を解決する方法として、湿し水を版面に供給しなくてもインキ反発性を示す性質を有するシリコーンゴム層を非画線部とし、それ以外の部分を画線部とする印刷版を用いて行う水なし平版印刷方法が実用化されている。
水なし平版印刷に用いられる印刷インキには油性、水性いずれのものもあるが、水性の印刷インキとしては、下記先行技術文献として挙げた特許文献1〜4に記載のインキが例示される。これらの文献では植物油または植物油由来脂肪酸エステルを含有するインキが提案されているが、これらの原料は水との相溶性が低いためインキ中に不均一に存在し、汚れ防止効果が不安定化する傾向がある。
また水なし平版印刷インキを水性化した場合、印刷機上で水がインキ系から離脱しやすく、印刷インキの粘度、粘弾性、タック、流動性等の物性の安定化が難しいという問題がある。
印刷インキの物性が変動すると、印刷物の汚れ、画線の欠損、用紙の紙剥け(エッジピック)などの印刷適性の不良が起きやすい。
尚、タックとは、例えば2000年朝倉書店発行の色材工学ハンドブックの記載に有る通り、インキがローラー間で練られつつ転移していく際にインキ膜が分裂して示す粘着性を言う。測定にはインコメーターを用いる。
特開2007−177191号公報 特開2009−013344号公報 特開2010−059333号公報 特開2011−074171号公報
本発明は、優れた印刷適性を有し、高品質の印刷物を印刷できる水性の水なし平版印刷インキを提供することを課題とする。より具体的には、耐地汚れ性を向上させた水なし平版印刷インキを提供することを課題とする。
さらに該印刷インキを用いる印刷方法であって、印刷時にインキの物性を安定させて印刷品質を向上させる印刷方法を提供することを課題とする。
本発明者らは、前記の課題を解決すべく鋭意検討の結果、顔料、水分散性樹脂(A)、及び水(W)を含有し、且つ20℃において水を有機溶媒に溶解する場合に、水の溶解度が5〜80質量%である有機溶媒(B)を含有する水性の水なし平版印刷インキが前記の課題を解決することを見出して本発明を完成した。
さらに本発明者らは、本発明の水なし平版印刷インキを用いて印刷する場合に、印刷機周りを加湿することにより、印刷インキの物性が安定することを見出した。

(1)
すなわち本発明は、下記の条件(a)及び(b)を全て満足する水性平版印刷インキである。
(a)顔料、水分散性樹脂(A)、及び水(W)を含有する。
(b)20℃において、水の溶解度が5〜80質量%である有機溶媒(B)を含有する。
(2)
さらに本発明は、水酸基を2個以上有し、沸点が140℃以上であって、且つ20℃において水と任意の割合で溶解する水溶性有機溶媒(C)を含有する前記(1)に記載の水性平版印刷インキである。
(3)
さらに本発明は、前記有機溶媒(B)が、次の式(1)〜(4)で表される4種類の化合物から任意に選ばれる一つ以上である前記(1)または(2)のいずれかに記載の水性平版印刷インキ。
Figure 2016079240
式(1)〜(4)において、Xは次の(a)〜(c)のいずれかである。
(a)炭素数3〜18の飽和若しくは不飽和脂肪族鎖。
(b)フェニル基。
(c)ベンジル基。
式(1)〜(4)において、Yは水素又はメチル基である。
式(1)〜(4)において、Zは水素又はメチル基である。
式(1)〜(4)において、0≦m≦15であり、0≦n≦15であり、
且つm+n≧1である。
尚、t、u及びvは1〜4の範囲の任意の整数である。
(4)
さらに本発明は、前記有機溶媒(B)が、エチレングリコールモノヘキシルエーテル、ジエチレングリコールモノヘキシルエーテル、エチレングリコールモノ−2−エチルヘキシルエーテル、ジエチレングリコールモノ−2−エチルヘキシルエーテル、エチレングリコールモノフェニルエーテル、ジエチレングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリコールモノベンジルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノプロピルエーテル、トリプロピレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノフェニルエーテル、ジエチレングリコールモノラウリルエーテル、トリエチレングリコールモノラウリルエーテル、テトラエチレングリコールモノラウリルエーテル、ペンタエチレングリコールモノラウリルエーテル、テトラエチレングリコールモノオレイルエーテル及びオクタエチレングリコールモノオレイルエーテルからなる群から任意に選ばれる一つ以上の化合物である前記(3)記載の水性平版印刷インキである。
(5)
さらに本発明は、印刷時に、少なくともインキ壺、インキングロール、版、及びブランケットから成る印刷ユニットを加湿しながら印刷することを特徴とする前記(1)〜(4)のいずれかに記載の水性平版印刷インキの印刷方法である。
(6)
さらに本発明は、前記の印刷ユニットを加湿しながら印刷することを、水を加熱せずに加湿することによって行う前記(5)記載の水性平版印刷インキの印刷方法である。
(7)
さらに本発明は、前記の水を加熱せずに加湿することを、超音波加湿器を用いて行う前記(6)記載の水性平版印刷インキの印刷方法である。
(8)
さらに本発明は、印刷ユニットの一部又は全体を覆って加湿する前記(5)記載の水性平版印刷インキの印刷方法である。
本発明の水なし平版印刷インキは、印刷適性に優れているため、高品質の印刷物を印刷することができる。
さらに本発明の印刷方法によれば、本発明の水なし平版印刷インキを用いて印刷する場合に、インキの物性の変動がより起こりにくく、安定して印刷を行うことができる。
本発明の水なし平版印刷インキ及びその印刷方法について説明する。尚、本明細書において、部、%及び比(比率)は特に断りのない限り質量基準である。
本発明の水なし平版印刷インキは、顔料、水分散性樹脂(A)、及び水(W)を含有し、且つ20℃において水を有機溶媒に溶解する場合に、水の溶解度が5〜80質量%である有機溶媒(B)を含有する。
前記水分散性樹脂(A)としては、水分散性、或いは水溶性の合成樹脂であれば特に限定されないが、例えばそれぞれ水分散性或いは水溶性の、アクリル樹脂、スチレンアクリル樹脂、スチレンマレイン酸樹脂、α−オレフィンマレイン酸樹脂、ポリエステル樹脂(アルキド樹脂も含む)及びポリウレタン樹脂から成る群から任意に選ばれる一つ以上を用いることができる。これらは単独でも、複数を併用することもできる。
前記アクリル樹脂としては、アクリル酸、メタクリル酸、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステルから選ばれる1種以上の単量体を付加重合して得られる樹脂が好ましく用いられる。水酸基、エポキシ基、アミノ基等の官能基を分子中に含有する共単量体を用いることもできる。さらに酢酸ビニル、塩化ビニル等のビニル単量体を一部共重合することも可能である。
なお、これらの樹脂を水溶化または水分散化するには、アクリル酸、メタクリル酸等の酸基含有単量体を共重合した後に、塩基性化合物で中和することが必要である。酸価は30〜350がインキ保存安定性の点で好ましい。また、分子内に、ポリオキシアルキレン骨格を含有する単量体類を共重合させて、ポリオキシアルキレン構造を導入することにより水溶化または水分散化することも可能である。これらの樹脂は、特に、良好なインキ保存安定性、高速印刷適性が得られることから、重量平均分子量は3000〜100000であることが好ましい。
前記塩基性化合物としては、モノエタノールアミン、N-メチルエタノールアミン、ジメチルエタノールアミン、ジエタノールアミン、メチルジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モノイソプロパノールアミン、ジイソプロパノールアミン、トリイソプロパノールアミン、N−エチルエタノールアミン、ジエチルエタノールアミン、N−エチルジエタノールアミン、ジエチルプロパノールアミン、N−n−ブチルエタノールアミン、N−t−ブチルエタノールアミン、N−n−ブチルジエタノールアミン、N−t−ブチルジエタノールアミン、4−アミノ−1−ブタノール、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール、N−(β−アミノエチル)エタノールアミン、N−(β−アミノエチル)イソプロパノールアミン、シクロヘキシルジエタノールアミン、ベンジルジエタノールアミン、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化リチウム、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム、水酸化バリウム、水酸化テトラメチルアンモニウム、水酸化テトラエチルアンモニウム等が挙げられる。
なお、以下に挙げる樹脂についても、同様の手法で水溶化または水分散化が可能である。
前記スチレンアクリル樹脂としては、前記アクリル樹脂において、スチレンを単量体成分として含有する樹脂である。これらの樹脂の酸価は30〜350がインキ保存安定性の点で好ましい。また、分子内にポリエチレンオキサイド基を含有する単量体の共重合により水溶化または水分散化することも可能である。良好なインキ保存安定性、高速印刷適性の点から、重量平均分子量は5,000〜100,000が好ましい。
前記スチレンマレイン酸樹脂としては、スチレンと無水マレイン酸を必須成分とした単量体を共重合して得られる樹脂である。他の単量体を一部共重合することもできる。また、必要に応じて、さらに、水酸基含有化合物やアミノ基含有化合物で一部変性してもよい。酸無水物基または変性後の酸基の一部または全部を塩基性化合物で中和することにより水溶性または水分散性樹脂を得ることができる。酸価は30〜450がインキ保存安定性の点で好ましい。重量分子量は5,000〜100,000が好ましい。
前記α−オレフィンマレイン酸樹脂としては、α−オレフィンと無水マレイン酸を単量体の必須成分として、共重合して得られる樹脂である。更に、他の単量体を一部共重合することもできる。また、水酸基含有化合物やアミノ基含有化合物で一部変性してもよい。酸無水物基または変性後の酸基の一部または全部を塩基性化合物で中和することにより水溶性または水分散性樹脂を得ることができる。酸価は30〜450がインキ保存安定性の点で好ましい。重量平均分子量は5,000〜100,000が好ましい。
前記ポリエステル樹脂としては、ポリエステル鎖の一部に親水性基を導入した樹脂、或いはカルボキシル基を有するアルキド樹脂等が挙げられる。重量平均分子量は5,000〜100,000が好ましい。
前記ポリウレタン樹脂としては、ポリイソシアネートと親水性基を有するアルコール成分とを反応したものが挙げられる。重量平均分子量は5,000〜100,000が好ましい。
前記の20℃において水の溶解度が5〜80質量%である有機溶媒(B)とは、20℃において該有機溶媒に水を加えて溶解させる場合に、水の溶解度が5〜80質量%であるものである。
この有機溶媒(B)としては、次の式(1)〜(4)で表される4種類の化合物から任意に選ばれるものが好ましく用いられる。任意に選んだ一つ以上を任意に混合して用いることができる。
Figure 2016079240
式(1)〜(4)において、Xは次の(a)〜(c)のいずれかである。
(a)炭素数3〜18の飽和若しくは不飽和脂肪族鎖。
(b)フェニル基。
(c)ベンジル基。
式(1)〜(4)において、Yは水素又はメチル基である。
式(1)〜(4)において、Zは水素又はメチル基である。
式(1)〜(4)において、0≦m≦15であり、0≦n≦15であり、
且つm+n≧1である。
尚、t、u及びvは1〜4の範囲の任意の整数である。
有機溶媒(B)は適度な溶解性により水性であるインキの系に均一に存在するが、完全には溶解しないため、インキ中から離脱して版面へ拡散し、インキと版面との界面に剥離層が形成されて非画線部にインキが付着しにくくなり、耐地汚れ適性が向上すると考えられる。
また、有機溶媒(B)は印刷中に蒸発揮散しにくいためにインキの機上安定性が向上し、インキの物性の変動が減少して、画線部の欠損や用紙の紙向け(エッジピック)が軽減すると考えられる。
前記の有機溶媒(B)の印刷インキ中の含有量は、1〜10質量%がより好ましく、さらに好ましくは3〜7質量%である。含有量がこの範囲より少ないと耐地汚れ適性を向上させる効果が小さく、多いと粘弾性が低下し効果が得られにくい。
前記の有機溶媒(B)として好ましく用いられるものを例示すれば、エチレングリコールモノヘキシルエーテル、ジエチレングリコールモノヘキシルエーテル、エチレングリコールモノ−2−エチルヘキシルエーテル、ジエチレングリコールモノ−2−エチルヘキシルエーテル、エチレングリコールモノフェニルエーテル、ジエチレングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリコールモノベンジルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノプロピルエーテル、トリプロピレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノフェニルエーテル、ジエチレングリコールモノラウリルエーテル、トリエチレングリコールモノラウリルエーテル、テトラエチレングリコールモノラウリルエーテル、ペンタエチレングリコールモノラウリルエーテル、テトラエチレングリコールモノオレイルエーテル及びオクタエチレングリコールモノオレイルエーテル等が挙げられる。
これらの中でもジエチレングリコールモノヘキシルエーテル、ジエチレングリコールモノ−2−エチルヘキシルエーテル、トリプロピレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノラウリルエーテル、トリエチレングリコールモノラウリルエーテル、テトラエチレングリコールモノラウリルエーテル、ペンタエチレングリコールモノラウリルエーテルが特に好ましい。
本発明の水性水なし平版印刷インキは、水酸基を2個以上有し、沸点140℃以上であって、且つ20℃において水と任意の割合で溶解する水溶性有機溶媒(C)を含有することが好ましい。
この水溶性有機溶媒(C)としては、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、3−メチル−1,3−ブタンジオール、2−メチル−2,4−ペンタンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール、2,4−ジエチル−1,5−ペンタンジオール、グリセリン、ジグリセリン、アセチレンジオール、ポリエチレングリコール200、ポリエチレングリコール400、ポリエチレングリコール600等が挙げられる。これらの中でも、グリセリンが好ましい。
また、前記水分散性樹脂(A)と前記水溶性有機溶媒(C)との比〔(a)/(c)〕(質量比)が0.8〜2.2であることが好ましく、0.85〜2.0であることがより好ましい。
前記〔(a)/(c)〕が0.8未満の場合、乾燥後のインキ皮膜中に残留する水溶性有機溶媒の比率が大きいため、表面のべたつきが残り、乾燥皮膜が得られない。
前記〔(a)/(c)〕が2.2を超える場合、インキ中の樹脂含有量が多くなり、インキ粘度及びタックが高くなりすぎて版の画線部への着肉が悪く、良好な品質の印刷物が得られない。
本発明で用いる水は、前記水溶性有機溶媒(C)と水(W)との比〔(c)/(w)〕が0.8〜2.5であることが好ましく、1.0〜2.5であることがより好ましい。
前記〔(c)/(w)〕が0.8未満の場合、インキ中の水分含有量が多く、また樹脂含有量が少なすぎるため、インキ粘度及びタックが低すぎて、版の非画線部からインキが剥がれにくくなり、良好な品質の印刷物が得られない。
前記〔(c)/(w)〕が2.5を超える場合、インキ中の水分含有量が少なすぎるため、印刷中にインキ中の水分含有量が蒸発等により減少した場合にインキ粘度及びタックが増大し、良好な品質の印刷物が得られない。
本発明の水なし平版印刷インキには、必要に応じて、界面活性剤を添加してもよい。この場合、使用可能な界面活性剤としては、カチオン系、アニオン系及びノニオン系の界面活性剤が挙げられる。
本発明の水なし平版印刷インキに用いられる顔料としては、特に限定されず、種々の顔料を用いることができる。例えば、無機顔料および有機顔料を示すことができる。
無機顔料としては硫酸バリウム、酸化チタン、亜鉛華、弁柄、アルミナホワイト、炭酸カルシウム、群青、カーボンブラック、グラファイト、アルミニウム粉等が例示される。
有機顔料としては、溶性アゾ顔料(アゾレーキ顔料)、不溶性アゾ顔料、縮合アゾ顔料、銅フタロシアニン顔料、無金属フタロシアニン顔料、縮合多環顔料、及び酸性若しくは塩基性染料のレーキ顔料が例示される。
前記の有機顔料を例示すれば、溶性アゾ顔料(アゾレーキ顔料)としてはアセト酢酸アニリド系、ピラゾロン系、β−ナフトール系、β−オキシナフトエ酸系及びβ−オキシナフトエ酸アニリド系が例示される。前記の不溶性アゾ顔料としてはアセト酢酸アニリド系モノアゾ、アセト酢酸アニリド系ジスアゾ、ピラゾロン系モノアゾ、ピラゾロン系ジスアゾ、β−ナフトール系、β−オキシナフトエ酸アニリド系モノアゾ及びβ−オキシナフトエ酸アニリド系ジスアゾが例示される。前記の縮合アゾ顔料としてはアセト酢酸アニリド系及びβ−オキシナフトエ酸アニリド系が例示される。前記の銅フタロシアニン顔料としては銅フタロシアニン、ハロゲン化銅フタロシアニン及びスルホン化銅フタロシアニンレーキが例示される。前記の縮合多環顔料としてはアントラキノン系、ペリレン系、ペリノン系、キナクリドン系、チオインジゴ系、ジオキサジン系、イソインドリノン系、キノフタロン系及び金属錯体系等の顔料が例示される。
本発明の水なし平版印刷インキには、必要に応じて、植物油、植物油由来脂肪酸エステル及び植物油を原料とするエーテルから成る群から選ばれる一つ以上を単独で又は任意に併用して配合することができる。
前記植物油としては、大豆油、亜麻仁油、キリ油、ひまし油、脱水ひまし油、コーン油、サフラワー油、南洋油桐油、再生植物油、カノール油等の油類及びこれらの熱重合油、酸化重合油が挙げられる。
前記植物油由来脂肪酸エステルとしては、アマニ油脂肪酸メチルエステル、アマニ油脂肪酸エチルエステル、アマニ油脂肪酸プロピルエステル、アマニ油脂肪酸ブチルエステル、大豆油脂肪酸メチルエステル、大豆油脂肪酸エチルエステル、大豆油脂肪酸プロピルエステル、大豆油脂肪酸ブチルエステル、パーム油脂肪酸メチルエステル、パーム油脂肪酸エチルエステル、パーム油脂肪酸プロピルエステル、パーム油脂肪酸ブチルエステル、ひまし油脂肪酸メチルエステル、ひまし油脂肪酸エチルエステル、ひまし油脂肪酸プロピルエステル、ひまし油脂肪酸ブチルエステル、再生植物油のエステル、南洋油桐油のエステル等が挙げられる。
前記植物油を原料とするエーテルとしては、ジ−n−オクチルエーテル、ジ−ノニルエーテル、ジヘキシルエーテル、ノニルヘキシルエーテル、ノニルブチルエーテル、ジヘプチルエーテル、ジデシルエーテル、ノニルオクチルエーテル等が挙げられる。
本発明の水なし平版印刷インキは、先ず水分散性樹脂(A)を含有するワニスを調製し、次にそのワニス及び顔料その他の原料を混合し、ロールミル等の練肉分散機で混合分散して製造される。
本発明の水なし平版印刷インキを用いた印刷方法としては、印刷機周辺を加湿しながら印刷する方法が挙げられる。
前記印刷機周辺を加湿する方法としては、印刷ユニット全体を加湿する方法があるが、印刷ユニット全体ではなく、その一部を加湿してもよい。
印刷ユニット全体又はその一部を加湿する場合は、印刷ユニットをビニールシートやプラスチックケース等で覆い、加湿することができる。
前記印刷ユニットとは、印刷機全体の中で、インキ壺等のインキ供給部分、インキングロール、印刷版、ブランケット等から成る印刷機の主要部分を指す。
また印刷ユニットを加湿するために、加湿器、水供給部及び湿度センサー等からなる加湿装置が設けられる。湿度センサーは加湿しようとする印刷ユニット近傍の湿度を計測するために設けられ、その値に応じて加湿量を調節する。
本発明の印刷方法では、加湿装置として、水を加熱せずに加湿する加湿器が好ましい。加熱型の加湿器も使用できるが、水分が印刷機周りで結露して印刷環境の安定化が難しい場合がある。結露して水滴となった水がインキ中に混入するとインキ粘度が低下する場合がある。インキ粘度が下がると、版の非画線部からインキが剥がれにくくなり、地汚れとなって印刷品質が劣化する場合がある。
本発明で用いる加湿装置としては、例えば気化式加湿器や超音波加湿器、霧吹き等が挙げられ、なかでも超音波加湿器を用いることが好ましい。
本発明において、加湿条件としては、加湿しようとする印刷ユニットの湿度が、70%RH(相対湿度)〜100%RHに維持されていることが好ましく、特に80〜100%RHであることが好ましい。そのため前述のように印刷ユニットをビニールシート等で覆い、湿度を一定に保つ手段を講じることが好ましい。
以下に実施例及び比較例を挙げて本発明をより具体的に説明する。
<樹脂製造例>
還流冷却器、攪拌機、温度計、滴下ロート及び窒素導入管を備えた反応容器に、イソプロピルアルコール500部を仕込んで撹拌を開始し、80℃まで昇温した。ここに窒素気流下で、スチレン100部、メチルメタクリレート160部、ブチルアクリレート140部、アクリル酸100部およびt−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート30部とを5時間かけて連続滴下した。80℃で2時間攪拌後、IPAを減圧脱溶剤にて留去することにより固形アクリル樹脂(R−1)を得た。この固形アクリル樹脂(R−1)の酸価は156mgKOH/gであった。
<ワニス1の調製>
下記表1に示す組成で、ワニス1を調製した。なお、表中のDMEAはジメチルエタノールアミンを表す。
Figure 2016079240
<実施例1〜13及び比較例1〜4>
次いで、下記表2〜表4に示す組成で、前記ワニス1を含有する実施例及び比較例の印刷インキを製造し、次いで、後述する方法で評価した。評価結果をそれぞれの表に示す。顔料はDIC株式会社製の藍顔料FASTOGEN BLUE FDB15を用いた。
尚、表3はトリプロピレングリコールモノブチルエーテルの含有量を変化させた実施例であり、その含有量が5部のものは実施例4と同じ組成である。
Figure 2016079240
Figure 2016079240
Figure 2016079240
表4の比較例1は有機溶媒(B)を含有しないため耐地汚れ適性が劣る。比較例2は溶解度が80%より高い有機溶媒(プロピレングリコールモノエチルエーテル)を含有しており、耐地汚れ適性の改善効果が得られないため劣る。
比較例3および4は、水の溶解度が5%より低い有機溶媒(トリデカノール)若しくは植物油を含有するために、耐地汚れ適性を向上させる安定的な効果が得られず、劣る結果となった。
<表2〜表4の印刷インキの評価について:耐地汚れ適性>
印刷適性の評価として、耐地汚れ適性を下記の方法で評価した。
東洋精機(株)製のインコメーターを用いる。画線が形成されたプレステック社製の水なし版をインコメーターの上部ゴムローラーに貼り付け、インキ0.5ccをローラーに塗布する。ローラー温度32℃で回転スピードを50rpm、100rpm及び150rpmにした場合の3条件にて、1分間回転させた時の版上の画線の形成度合い及び非画線部の汚れの程度を目視で観察して、水なし印刷適性を評価した。
評価は次に記載の1〜4の4段階で、4が最も優れる。
4:印刷適性が非常に優れる。回転スピード50rpm、100rpm及び150rpmのいずれにおいても画線が再現されており、非画線部へのインキの付着は無い。
3:印刷適性が良好である。回転スピード50rpmでは非画線にインキがやや付着する傾向があるが、100rpm及び150rpmでは画線が再現され、汚れもほとんど無い。
2:印刷適性が標準的なレベルである。回転スピード100rpmでは非画線にインキがやや付着する傾向があるが、150rpmでは画線が再現され、汚れもほとんど無い。
1:印刷適性が実用レベルにない。回転スピード50rpm、100rpm及び150rpmのいずれにおいても非画線にインキの汚れが付着したままで画線が形成されなかったり、或いは画線へのインキ着肉が悪かったりして、画線が再現できない。
<機上安定性の評価>
印刷時に、印刷ユニットを加湿することによって印刷インキの物性の変動を少なくし、安定した印刷が行えるようにすることについて、以下に記載の方法で実験評価を行った。
尚、本実験には表2の実施例2の印刷インキを用いた。
東洋精機(株)製のインコメーターを用いる。インコメーター全体をビニールシートで覆い、超音波加湿器で内部を加湿する。ビニールシート内部に湿度センサーを設置し、湿度が80〜90%RHに保たれるように加湿水量を調節した。
インキ1.31ccをインコメーターのロールに塗布し、ロール温度32℃、回転スピード400rpmに設定して回転。測定初期のタック値と、その1分後のタック値を読み取り、タックの経時的な変動(タック値の変化量)を測定し、機上安定性を評価した。結果を表5に示す。評価は次の1〜3の3段階で、3が最も優れる。
3:タックの変動が少ない。
2:タックの変動があるが実用上問題がない。
1:タックの変動が大きく実用レベルにない。
インコメーターは前記の通り、印刷インキのタックの測定器である。本器を用いることにより回転するロール上のインキの挙動を実際の印刷機に近い条件で観察することができるため、実際の印刷機に代えてインコメーターを用いて前記の方法で評価を行った。
(評価結果)
表5より、加湿することによって機上安定性が改善されることがわかる。
Figure 2016079240
本発明の水なし平版印刷インキは印刷適性に優れているため、高品質の印刷物を印刷することができる。さらに本発明の印刷方法によれば、本発明の水なし平版印刷インキを用いて印刷する場合に、インキの物性の変動がより起こりにくく、安定して印刷を行うことができる。

Claims (8)

  1. 下記の条件(1)及び(2)を全て満足する水性平版印刷インキ。
    (1)顔料、水分散性樹脂(A)、及び水(W)を含有する。
    (2)20℃において、水の溶解度が5〜80質量%である有機溶媒(B)を含有する。
  2. 水酸基を2個以上有し、沸点が140℃以上であって、且つ20℃において水と任意の割合で溶解する水溶性有機溶媒(C)を含有する請求項1に記載の水性平版印刷インキ。
  3. 前記有機溶媒(B)が、次の式(1)〜(4)で表される4種類の化合物から任意に選ばれる一つ以上である請求項1または請求項2のいずれかに記載の水性平版印刷インキ。
    Figure 2016079240
    式(1)〜(4)において、Xは次の(a)〜(c)のいずれかである。
    (a)炭素数3〜18の飽和若しくは不飽和脂肪族鎖。
    (b)フェニル基。
    (c)ベンジル基。
    式(1)〜(4)において、Yは水素又はメチル基である。
    式(1)〜(4)において、Zは水素又はメチル基である。
    式(1)〜(4)において、0≦m≦15であり、0≦n≦15であり、
    且つm+n≧1である。
    尚、t、u及びvは1〜4の範囲の任意の整数である。
  4. 前記有機溶媒(B)が、エチレングリコールモノヘキシルエーテル、ジエチレングリコールモノヘキシルエーテル、エチレングリコールモノ−2−エチルヘキシルエーテル、ジエチレングリコールモノ−2−エチルヘキシルエーテル、エチレングリコールモノフェニルエーテル、ジエチレングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリコールモノベンジルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノプロピルエーテル、トリプロピレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノフェニルエーテル、ジエチレングリコールモノラウリルエーテル、トリエチレングリコールモノラウリルエーテル、テトラエチレングリコールモノラウリルエーテル、ペンタエチレングリコールモノラウリルエーテル、テトラエチレングリコールモノオレイルエーテル及びオクタエチレングリコールモノオレイルエーテルからなる群から任意に選ばれる一つ以上の化合物である請求項3記載の水性平版印刷インキ。
  5. 印刷時に、少なくともインキ壺、インキングロール、版、及びブランケットから成る印刷ユニットを加湿しながら印刷することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の水性平版印刷インキの印刷方法。
  6. 前記の印刷ユニットを加湿しながら印刷することを、水を加熱せずに加湿することによって行う請求項5記載の水性平版印刷インキの印刷方法。
  7. 前記の水を加熱せずに加湿することを、超音波加湿器を用いて行う請求項6記載の水性平版印刷インキの印刷方法。
  8. 印刷ユニットの一部又は全体を覆って加湿する請求項5記載の水性平版印刷インキの印刷方法。
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