JP2010018732A - オフセット印刷用インキ組成物およびその印刷物 - Google Patents

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Abstract

【課題】オフセット印刷において縞状汚れの発生を防止することができるオフセット印刷用インキ組成物を得ること。
【解決手段】少なくとも顔料と、バインダー樹脂と、溶剤と、整面剤とを含有するオフセット印刷用インキ組成物であって、
前記整面剤が下記一般式(1)で表されるジオール化合物である。
HO−R−OH ・・・・・(1)
(R:直鎖状または分枝状のCn2n基またはCp2pOCq2q基を表し、n=3〜8、p≧2、q≧2の整数で、p+q≦8である)
【選択図】なし

Description

本発明は、本発明はオフセット印刷用インキ組成物と、その印刷物に関する。さらに詳しくは、オフセット印刷の際に発生する縞状の汚れを軽減することのできるオフセット印刷用インキ組成物と、その印刷物に関する。
オフセット印刷とは、油性インキが水と反発する性質を利用して、凹凸のない印刷版で印刷することを特徴とした印刷方式である。オフセット印刷版上には親油性の画像部と、親水性の非画像部が形成されている。そして、印刷版に油性インキが供給される前に、湿し水と呼ばれる水性成分が供給され、親水性の非画像部が湿し水で湿潤された状態となっている。その後で油性インキを供給し、親油性の画像部にインキを付着させ、湿し水で湿潤された親水性の非画像部には、油と水の反発からインキを付着させないことにより画像を形成する。
したがって、オフセット印刷用インキには、基本的な性能として、親油性の画像部に確実に付着し、親水性の非画像部には一切付着しないという両方の性能(印刷適性)が要求される。ここで、前者の性能が不足すれば、印刷紙面の本来インキが付着している部分にいわゆる白抜けやカスレ、縞状汚れ等を生じ、後者の性能が不足すれば、印刷紙面の余分なところにもインキが付着する地汚れ、浮き汚れや縞状汚れ等を生じる。これらの現象の生じた印刷物は、商品としての価値を失うため廃棄処分の対象となり、印刷コストの増大や廃棄物の増加などにつながることになる。
前述の通り、オフセット印刷方式で本来有する美粧性の高い印刷物を得るためには、まず、印刷版の画像部に適量のインキを確実に付着させ、非画像部にインキを付着させないことが必要である。しかし、画像部や非画像部へのインキの付着性に影響を及ぼす要因は数多くあり、印刷インキ自体の湿し水に対する反発性はもとより、印刷条件等も大きく関わることが知られている。
通常、印刷版の画像部は、親水性の非画像部で周りを囲まれた親油性の網点から構成されている。例えば、親油性の高い材料からなるインキ組成物は、版面の画像部に付着する際に、周りの非画像部にある湿し水との反発性が高い分、付着量が少なくなる傾向がある。その結果として、得られる印刷物の特にハイライトの部分(画像部の網点の数がより少ない部分といえる)では、白抜けやカスレが発生しやすい。一方、親水性の高い材料を多く含むインキ組成物は、印刷の間に湿し水を徐々に取り込んで反発性が低下し、非画像部に付着したり、湿し水の水膜中に混入して、印刷物で地汚れ、浮き汚れ等が発生する原因となる。
さらに、同じインキを用いて印刷しても、雰囲気温度、印刷機のローラーや版面の温度が高くなると、湿し水や印刷インキの粘度が低下し、非画像部に対しても付着しやすくなる傾向がある。また、インキを多く消費する印刷図柄と少ない消費の印刷図柄とでは、新しいインキが追加される度合いが異なるため、付着性の変化も異なるようになる。
このように、インキの付着性に影響を及ぼす要因は数多くあり、しかも印刷の最中で付着性を変化させるものも少なくない。そこで、印刷の間でインキの付着性に応じた湿し水の供給量の調整は極めて重要である。
ところが、インキに要求される性能は印刷適性だけではなく、乾燥性、流動性、インキ自体の鮮明性など多岐にわたるものである。それらを全て含めたインキ性能の向上、特に印刷適性以外の性能の向上を強く要望されると、湿し水の供給量の調整により良好な印刷適性が維持できる幅が狭いインキ組成物を設計せざるを得ないというのが現状である。
したがって、印刷条件が厳しくなると、湿し水の供給量の調整だけではどうしてもかすれや地汚れを解消できないような場合もみられる。そこで、このような印刷時の汚れを軽減するために、従来、ある特定のアルキレンオキサイド単位を有し、平均分子量が400以上の平版印刷用インキ添加物を添加する方法が提示されている(例えば特許文献1を参照)。特許文献1記載の技術では画像部の白抜けやカスレ、および非画像部の地汚れには効果が認められる。
特開平1−38485号公報
しかし、インキ組成や印刷条件等の種々の要因が重なって発生すると考えられるものの、明確な発生の原因が知られていない画像部もしくは非画像部の縞状汚れは、一旦、発生した場合にそれを防止するのは非常に困難であり、いまだ対策が不十分である。
本発明は、オフセット印刷において縞状汚れの発生を防止することができるオフセット印刷用インキ組成物を得ることを目的とする。
本発明は、整面剤としてある特定のジオール化合物を使用することにより、オフセット印刷における縞状汚れを効果的に防止することを特徴とする。
すなわち、本発明にかかわるオフセット印刷用インキ組成物およびその印刷物は、少なくとも顔料と、バインダー樹脂と、溶剤と、整面剤とを含有するオフセット印刷用インキ組成物であって、
前記整面剤が下記一般式(1)で表されるジオール化合物である。
HO−R−OH ・・・・・(1)
(R:直鎖状または分枝状のCn2n基またはCp2pOCq2q基を表し、n=3〜8、p≧2、q≧2の整数で、p+q≦8である)
前記ジオール化合物の含有量が、0.01〜6質量%であることが好ましい。
前記ジオール化合物が、プロピレングリコールであることが好ましい。
また、本発明は、前記オフセット印刷用インキ組成物を印刷して得られる印刷物である。
上記構成の本発明のオフセット印刷用インキ組成物およびその印刷物によれば、整面剤としてある特定のジオール化合物を使用するという特徴によって、通常のインキ組成物では縞状汚れの発生しやすい条件でのオフセット印刷において、縞状汚れの発生を抑制することができる。したがって、当該インキ組成物を使用してオフセット印刷をすることにより、非画像部および画像部の汚れが充分に防止された、鮮明な印刷物を得ることができる。
以下、本発明のオフセット印刷用インキ組成物およびその印刷物について説明する。
まず、顔料、バインダー樹脂、溶剤およびジオール化合物(整面剤)を含む本発明のインキ組成物の各構成材料について、以下説明する。
本発明のオフセット印刷インキ組成物を得るために使用する顔料としては、通常のオフセット印刷インキで一般的に用いられる無色または有色の、無機または有機顔料が使用でき、具体的には、二酸化チタン、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、有機ベントナイト、カオリナイトクレー、二酸化珪素、酸化鉄、カーボンブラック等の無機顔料;アゾ顔料、レーキ顔料、フタロシアニン顔料、イソインドリン顔料、アントラキノン顔料、キナクリドン顔料等の有機顔料等が例示できる。これらの顔料は、単独でまたは2種以上を混合して使用することができる。本発明において、インキ組成物中の顔料の含有量は5〜50質量%が適量である。
本発明のオフセット印刷インキ組成物を構成するバインダー樹脂としては、通常のオフセット印刷インキで一般的に用いられるバインダー樹脂が使用でき、具体的には、ロジン変性フェノール樹脂、石油樹脂変性フェノール樹脂等の各種フェノール樹脂、石油樹脂、各種アルキッド樹脂、ロジンエステル樹脂、ポリエステル樹脂、これらの乾性油変性樹脂、ギルソナイト樹脂等が例示できる。これらの化合物は、単独でまたは2種以上を混合して使用することができる。
上記バインダー樹脂のなかでも、ロジン変性フェノール樹脂、ロジン変性マレイン酸樹脂が好ましく、ロジン変性フェノール樹脂が特に好ましい。上記ロジン変性フェノール樹脂としては、例えば、ロジン類またはその誘導体と、フェノールアルデヒド付加縮合物(いわゆるレゾール)と、さらに必要に応じて多価アルコールとの反応によって得られるものが挙げられる。ここで、上記ロジン類またはその誘導体としては、ロジン類またはそのカルボキシル基含有誘導体であることが好ましい。上記ロジン類としては、ガムロジン、ウッドロジン、トール油ロジン、不均化ロジン、水添ロジンまたはこれらの重合物等が挙げられ、その誘導体としては、マレイン酸、イタコン酸、クロトン酸等の不飽和カルボン酸を添加したロジン誘導体等のカルボキシル基含有誘導体等が挙げられる。本発明において、インキ組成物中のバインダー樹脂の含有量は10〜40質量%が適量である。
なお、上記バインダー樹脂は、必要に応じて、適量のゲル化剤(バインダー樹脂に対して15質量%以下程度)を使用し、樹脂を架橋させることができる。このような場合に使用するゲル化剤としては、アルミニウムアルコラート類、アルミニウムキレート化合物等が挙げられ、好ましい具体例としては、アルミニウムトリイソプロポキシド、モノ−sec−ブトキシアルミニウムジイソプロポキシド、アルミニウムトリ−sec−ブトキシド、エチルアセテートアルミニウムジイソプロポキシド、アルミニウムトリスエチルアセトアセテート等が例示できる。
本発明のオフセット印刷用インキ組成物を構成する溶剤としては、上記バインダー樹脂を溶解することができるものであれば、植物油由来のもの、鉱物油由来のものを問わず使用することができ、これらは単独または複数を組み合わせて使用することができる。
上記植物油由来の溶剤としては、植物油そのもの、または植物油を原料とする脂肪酸エステルや重合油が挙げられる。これらは単独で使用することも可能であるし、複数を組み合わせて使用することもできる。上記植物油としては、アマニ油、桐油、大豆油、菜種油、綿実油、コーン油、パーム油等、乾性油、不乾性油を問わず使用することができるが、印刷後に印刷物を空気酸化によって乾燥させる場合には乾性油や半乾性油が好適に使用される。上記脂肪酸エステルとしては、脂肪酸モノアルキルエステル化合物等が挙げられる。上記脂肪酸モノアルキルエステル化合物を構成する脂肪酸としては、炭素数16〜20の飽和または不飽和脂肪酸(ステアリン酸、イソステアリン酸、ヒドロキシステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、エレオステアリン酸等)が例示できる。上記脂肪酸モノアルキルエステル化合物を構成するアルコール由来のアルキル基としては、炭素数1〜10のもの(メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、tert−ブチル、2−エチルヘキシル)が例示できる。上記植物油由来の溶剤の中でも、アマニ油、桐油、大豆油はオフセットインキ組成物用として好ましく使用され、さらにその中でも大豆油は一定量使用することにより、環境対応製品を示すアメリカ大豆油協会のソイシール認定を受けることができるといった利点もある。これらは単独で使用することも可能であるし、複数を組み合わせて使用することもできる。
上記鉱物油由来の溶剤としては、鉱物油そのもの、または石油系溶剤が挙げられる。中でも、オフセット印刷用溶剤として使用されている水と相溶しない沸点160℃以上、とりわけ200℃以上のものが好適に使用できる。具体的には、軽油、スピンドル油、マシン油、シリンダー油、テルペン油、ミネラルスピリット等の鉱物油;n−パラフィン系溶剤、イソパラフィン系溶剤、ナフテン系溶剤、芳香族系溶剤、α−オレフィン系等の石油系溶剤が例示でき、これらの溶剤は、単独でまたは2種以上を併用して使用できる。なお、近年の環境問題等から非芳香族系溶剤を使用することが好ましい。本発明のオフセット印刷用インキ組成物中の溶剤の含有量は、好ましくは30質量%以上で、より好ましくは30〜60質量%である。
本発明のオフセット印刷用インキ組成物を構成する整面剤としては、下記式(1)のジオール化合物が使用される。下記式(1)のジオール化合物を使用することにより、縞状汚れを抑制できるため、オフセット印刷において、汚れの発生を顕著に防止できる。
HO−R−OH ・・・・・(1)
(R:直鎖状または分枝状のCn2n基またはCp2pO基を表し、n=3〜8、p≧2、q≧2の整数で、p+q≦8である)
本発明で使用されるジオール化合物は、水が溶解するものであれば制限はなく、このような化合物としては、プロパンジオール、ブタンジオール、ペンタンジオール、ヘキサンジオール、ヘプタンジオール、オクタンジオール等のRが上記Cn2n基であるジオール化合物、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール等のRが上記Cp2pOCq2q基であるジオール化合物などが例示でき、その中でも好ましいのはプロパンジオールが挙げられる。これらは単独でも複数組み合わせても使用可能であり、本発明のオフセット印刷用インキ組成物に対してジオール化合物の含有量は0.01〜6質量%であれば良好な効果が得られ、より好ましくは0.1〜6質量%である。
さらに本発明のオフセット印刷用インキ組成物には、上記の構成材料以外に必要に応じて、顔料分散剤、耐摩擦性向上剤、裏移り防止剤、酸化防止剤、非イオン系界面活性剤、ドライヤー等の添加剤を適宜使用することができる。
次に、上記構成材料を含有するオフセット印刷用インキ組成物の製造法について説明する。本発明のオフセット印刷用インキ組成物を製造するには、従来公知の製造方法(ドライグラインド法、フラッシング法等)が使用できる。
例えば、(1)バインダー樹脂、溶剤、必要に応じてゲル化剤を加熱することで予め油性印刷インキ用ワニスを調整しておく。次いで、油性印刷インキ用ワニスに、乾燥した顔料、必要に応じて溶剤、顔料分散剤を加え、ビーズミルや3本ロールミル等で練肉分散させることにより油性印刷インキ用ベースを得る。さらに、油性印刷インキ用ベースに、整面剤であるジオール化合物を添加し、必要に応じて油性印刷インキ用ワニス、溶剤、添加剤を加え所定の粘度に調整する方法、(2)バインダー樹脂、溶剤、必要に応じてゲル化剤を加熱することで予め油性印刷インキ用ワニスを調整しておく。顔料の水懸濁液(含水ケーキ、または乾燥顔料に水を加えて水懸濁液としたもの)に油性印刷インキ用ワニスを加えて、フラッシャー(ニーダー)または脱溶媒する機構を有する攪拌装置等でフラッシングし、フラッシングした組成物中の水の含有量が、好ましくは2質量%以下となるまで脱水させる。次いで、脱水した組成物に、必要に応じて、油性印刷インキ用ワニス等を加え、ビーズミルや3本ロールミル等で練肉分散させることにより油性印刷インキ用ベースを得る。さらに、油性印刷インキ用ベースに、整面剤であるジオール化合物を添加し、必要に応じて油性印刷インキ用ワニス、溶剤、添加剤を加え所定の粘度に調整する方法が挙げられる。
さらに、本発明のオフセット印刷インキ組成物を、通常の湿し水を利用するオフセット印刷方式で、塗工紙、微塗工紙、上質紙、中質紙等の印刷基材に印刷して印刷物を得ることができる。このようにして得られる印刷物は、縞状汚れが充分に防止された、美粧な印刷物である。
以下、実施例をあげて本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例のみに限定されるものではない。なお、特に断りのない限り、「%」は「質量%」を意味し、「部」は「質量部」を意味する。
製造例1<オフセット印刷インキ用ワニスの製造>
コンデンサー、温度計および攪拌機を装着した四つ口フラスコに、ロジン変性フェノール樹脂、大豆油、石油系溶剤(新日本石油株式会社製アロマフリーソルベント7号)を下記のとおり仕込み、200℃に昇温した後、同温度で1時間加熱攪拌し、オフセット印刷インキ用ワニスを得た。
(配合比率)
ロジン変性フェノール樹脂(KG−1804:荒川化学工業株式会社製):50部、大豆油:10部、石油系溶剤:40部 合計100部
製造例2<オフセット印刷用ベースインキ組成物の製造>
カーミン6B(住化カラー株式会社製顔料)、製造例1で得られたオフセット印刷インキ用ワニスを下記配合で混合し、ビーズミル、3本ロールミルで順次混練した。次いで、大豆油、石油系溶剤を下記配合となるように仕込み、攪拌し、オフセット印刷用ベースインキ組成物を得た。
(配合比率)
オフセット印刷インキ用ワニス:54.6部、顔料:16部、大豆油:1.5部、石油系溶剤:27.9部 合計:100部
実施例1〜10、比較例1〜4
<オフセット印刷用インキ組成物の製造>
製造例2で得られたオフセット印刷用ベースインキ組成物に、インキ組成物全体質量に対し整面剤純分として表1の配合%となるように整面剤を仕込み、攪拌し、実施例1〜10、比較例1〜4のオフセット印刷用インキ組成物を得た。
[縞状汚れ評価試験]
実施例1〜10、比較例1〜4のオフセット印刷用インキ組成物の耐縞状汚れ性を、東浜精機株式会社製5N−600型印刷実験機で実際に縞状汚れが発生しやすい条件で印刷することにより評価した。印刷試験は、湿し水供給量を一定にした状態で実施し、印刷紙面に汚れが生じるか否かによって判定した。CTP版で印刷した場合と、PS版(従来版)で印刷した場合の試験の結果をそれぞれ表1に示す。ここで、表中の耐縞状汚れ性の評価基準については、縞状汚れの面積が0割(縞状無し)の場合は○、0割を超え3割未満の場合は△、3割以上の場合は×とした。
印刷試験を実施した際の条件は以下の通りである。
印刷機:5N−600型印刷実験機(湿し水機構:スプレー給水方式)(東浜精機株式会社製)印刷版:PS版;V−NN(富士フイルム株式会社製)
CTP版;HN−N(富士フイルム株式会社製)
湿し水:エコセブン N−1(湿し水中濃度0.7容量%)(サカタインクス株式会社製)
印刷速度:12万部/時
温度/湿度:25℃/60%
印刷用紙:超軽量新聞用紙(王子製紙株式会社製)
Figure 2010018732
整面剤としてある特定のジオール化合物を使用した本発明のインキ組成物は、PS版およびCTP版を使用したオフセット印刷において縞状汚れ防止効果を有し、対象となる印刷は、商業印刷または新聞印刷のいずれでもかまわない。

Claims (4)

  1. 少なくとも顔料と、バインダー樹脂と、溶剤と、整面剤とを含有するオフセット印刷用インキ組成物であって、
    前記整面剤が下記一般式(1)で表されるジオール化合物であることを特徴とするオフセット印刷インキ組成物。
    HO−R−OH ・・・・・(1)
    (R:直鎖状または分枝状のCn2n基またはCp2pOCq2q基を表し、n=3〜8、p≧2、q≧2の整数で、p+q≦8である)
  2. 前記ジオール化合物の含有量が、0.01〜6質量%である請求項1記載のオフセット印刷用インキ組成物。
  3. 前記ジオール化合物が、プロピレングリコールである請求項1または2記載のオフセット印刷インキ組成物。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のオフセット印刷用インキ組成物を印刷して得られる印刷物。
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