JP6598485B2 - 火災報知設備及び火災感知器 - Google Patents

火災報知設備及び火災感知器 Download PDF

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Description

本発明は、火災感知器の火災検出部の試験を行う火災報知設備及び火災感知器に関するものである。
従来の火災報知設備として、火災受信機に接続された複数の火災感知器のうち、1つの火災感知器を試験設定切替器により親火災感知器として機能させ、残りの火災感知器を試験設定切替器により子火災感知器として機能させ、親火災感知器から自己も含め火災検出部(赤外センサー)の試験を行わせる試験信号を出力し、複数の子火災感知器が順に受信して火災検出部の試験を行うものがある。その試験信号は、親火災感知器のタイマーにより1日に1回出力されるように構成されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−148562号公報
ところで、各火災感知器にそれぞれタイマーを内蔵し、そのタイマーにより、異なるタイミングで赤外センサーの動作試験を行うものもある。火災感知器に用いられるタイマー(特許文献1のタイマーも含む)として、例えばCR回路の充放電回数で時間を計測するものが多く、長時間に亘って使用した場合には、火災感知器のタイマーの計測時間に誤差を生じることがある。また、火災感知器を故障等により交換した場合には、交換作業による電源投入のタイミングズレの影響により試験のタイミングが重なることがある。このような状態となった場合には、試験時に大きな電流が流れ電源容量のオーバーとなったり、配線抵抗による電圧降下によって火災感知器の電源電圧が大きく変動し、火災感知器の機能を保てなくなる場合がある。
本発明は、前述のような課題を解決するためになされたもので、火災感知器を1台ずつ順に試験を行って火災感知器の試験タイミングの重なりを防止できること、さらには、火災感知器を1台ずつ順に試験を行うような構成であっても、火災感知器を交換したときの電源投入のタイミングズレによる火災感知器の試験タイミングの重なりを防止できる火災報知設備及び火災感知器を提供することを目的とする。
本発明に係る火災報知設備は、火災受信機からの伝送線に試験機能付き火災感知器が複数接続され、該火災受信機から定期的に前記伝送線を介して送信される状態収集命令を前記各火災感知器が受信手段で受信し、前記各火災感知器が前記状態収集命令に対する応答として、前記伝送線を介して前記火災受信機に状態応答信号を送信することで、前記火災受信機が各火災感知器を個別に監視制御する火災報知設備において、前記火災感知器は、 各火災感知器で固有に設定された自己のアドレスを記憶するアドレス記憶手段と、自己のアドレスに応じて各火災感知器で固有に設定された試験開始のタイミングを判定する試験開始値を記憶する試験開始値記憶手段と、記受信手段が受信した前記状態収集命令の受信回数をカウントするカウント手段と、前記火災感知器の火災検出部の試験を実行する試験実行手段と、を備え、前記試験実行手段は、前記カウント手段がカウントした前記状態収集命令の受信回数が、前記試験開始値記憶手段に記憶された試験開始値となったときに、火災検出部の試験を実行するものである。
本発明によれば、各火災感知器は、火災受信機からの所定命令の受信回数が、試験開始値記憶手段に記憶された試験開始値となったときに、火災検出部の試験を実行するようにしているので、火災感知器の試験タイミングの重なりを防止できる。特に、自己のタイマーで試験タイミングをとる火災感知器と比べ、各火災感知器の試験タイミングが他の火災感知器と重なるようなことがない。このため、試験時に電源容量がオーバーするようなことがなくなり、伝送線の電圧降下による火災感知器の電源電圧が大きく変動するようなこともなくなり、火災感知器の機能低下を抑えることができる。
本発明の実施の形態に係る火災報知設備の概略構成を示すブロック図。 図1の火災受信機の概略構成を示すブロック図。 図1の火災感知器の概略構成を示すブロック図。
以下、本発明の火災報知設備及び火災感知器の実施の形態について図面を用いて説明する。
図1は本発明の実施の形態に係る火災報知設備の概略構成を示すブロック図、図2は図1の火災受信機の概略構成を示すブロック図、図3は図1の火災感知器の概略構成を示すブロック図である。
本実施の形態に係る火災報知設備は、図1に示すように、火災受信機10と、火災受信機10からの伝送線L1、L2にそれぞれ接続された複数の火災感知器20(試験機能付き火災感知器の一例)とで構成されている。例えば、伝送線L1には、グループ1として1回線に接続が可能な255個の火災感知器20が接続され、伝送線L2には、グループ2として150個の火災感知器20が接続されている。なお、グループ数、グループ毎の火災感知器20の個数は一例であって限定されるものではない。
火災受信機10は、図2に示すように、制御部11と、グループ毎に設けられた復旧スイッチ、警報音停止スイッチ等、図示しない各種のスイッチ、及び表示装置を構成するLCDを備えた表示操作部12と、記憶部13と、伝送線L1、L2を介してそれぞれ複数の火災感知器20が接続された送受信部14とを備えている。
制御部11は、グループ毎(伝送線L1、L2)に各火災感知器20に対して所定命令、例えば各火災感知器20の動作状態を確認するための状態収集命令を一定周期で交互に繰り返し送信する。制御部11は、状態収集命令の送信により、各火災感知器20から伝送線L1、L2を介して状態応答信号が受信されると、状態応答信号に基づいて状態変化(故障等)のある火災感知器20を特定する。また、制御部11は、状態変化のある火災感知器20を特定した場合には、特定した火災感知器20のグループ番号、アドレス、設置場所、状態変化の情報等を関連付けて記憶部13に格納し、かつ、それらを表示操作部12のLCDに表示して報知する。さらに、制御部11は、状態応答信号が受信されなかったときには、異常(無応答)と判定して、状態応答信号がなかった火災感知器20のグループ番号、アドレス、設置場所等を関連付けて記憶部13に格納し、かつ、それらを表示操作部12のLCDに表示して報知する。
それぞれの火災感知器20は、例えば、集電素子等からなる赤外線センサー23を備えた炎感知器で、図3に示すように、制御部21と、火災検出部である赤外線センサー23と、赤外線センサー23の受光感度の試験を行うときに擬似の火災光を発光する試験光源22と、記憶部24と、送受信部25とを備えている。なお、本実施の形態における各火災感知器20は、電源が投入されたときに、状態収集命令の受信回数をカウントするように構成されている。
前述の赤外線センサー23は、炎から放射されるCO共鳴放射の赤外線を受光し、その受光量に応じて電気信号に変換し制御部21に入力する。記憶部24には、各火災感知器20で固有に設定された自己のアドレス、及び自己のアドレスに応じて各火災感知器20で固有に設定された試験開始のタイミングを判定するための試験開始値が記憶されている。
各火災感知器20に設定されたアドレスは、例えば図1に示すように、グループ毎に付与された連番からなり、火災受信機10に最も近い火災感知器20には「001」が付与され、火災受信機10から遠ざかるに連れ「002」、「003」と順に番号が付与されている。グループ1における最後尾の火災感知器20には、「255」のアドレスが付与され、グループ2における最後尾の火災感知器20には、「150」のアドレスが付与されている。
各火災感知器20に設定された試験開始値は、各アドレス番号に比例した値であり、例えば、各アドレス番号を10倍した値としている。つまり、アドレス「001」に対しては試験開始値を「10」とし、アドレス「002」に対しては試験開始値を「20」とし、さらに、アドレス「003」に対しては試験開始値を「30」と設定している。また、アドレス「150」に対しては試験開始値を「1500」とし、アドレス「255」に対しては試験開始値を「2550」と設定している。送受信部25には、一定周期で火災受信機10から伝送線L1(又はL2)を介して送信される状態収集命令を受信する受信手段を有している。
各火災感知器20の制御部21は、送受信部25が受信した状態収集命令の受信回数をカウントするカウント手段と、カウント手段がカウントした状態収集命令の受信回数が、記憶部24に格納された自己の試験開始値となったときに、試験光源22を発光させて赤外線センサー23の試験を実行する試験実行手段とを備えている。
また、制御部21は、カウントした状態収集命令の受信回数が、全ての火災感知器20が試験を実行する1サイクル分の周期よりも長い所定時間で受信される状態収集命令の受信回数(所定の受信回数)をカウントすると、カウントした受信回数を「0」にリセットするカウントリセット手段を備えている。本実施の形態では、前述したように、1回線に接続が可能な255個目の火災感知器20の試験開始値(2550)を1サイクル分の周期とし、これよりも長い所定時間で受信される状態収集命令の「2551」回目をカウントしたときに、カウントした受信回数を「0」にリセットするようになっている。なお、カウントした受信回数を「0」にリセットするようにしているが、「0」に代えて「1」としてもよい。
また、制御部21は、火災受信機10から伝送線L1(又はL2)を介して送信された復旧命令、又は全ての火災感知器20が試験を実行する1サイクル分の周期よりも長い周期で定期的に送信される火災試験命令(定期命令の一例)を受信すると、カウントした受信回数を「0」にリセットするカウントリセット手段を備えている。前述の復旧命令は、火災受信機10に設けられた復旧スイッチの操作により発せられる。火災試験命令は、例えば1週間を1周期として、自動的に繰り返し送信される。なお、火災試験命令の送信周期は、1週間と限定されるものではなく、数日間を1周期としてもよい。
前記のように構成された火災報知設備において、火災発生時の動作について説明する。
出火により炎が発生すると、その場所に設置された火災感知器20の赤外線センサー23が、炎から発生する赤外線を受光し、赤外線の受光量に応じて電気信号に変換し制御部21に入力する。制御部21は、入力された電気信号の電圧値(又は電流値)と予め設定された火災判定値とを比較する。制御部21は、電気信号の電圧値が火災判定値以上のときには、グループ番号、自己のアドレスを含む火災検出信号を生成して、記憶部24に記憶する。
一方、例えば、火災受信機10の制御部11は、グループ1(伝送線L1)の各火災感知器20に対して状態収集命令を送信し、次いで、グループ2(伝送線L2)の各火災感知器20に対して状態収集命令を送信し、これを一定周期で交互に繰り返し送信している。
グループ1及びグループ2の各火災感知器20の制御部21は、それぞれ状態収集命令を受信すると、記憶部24を参照し、火災を検出している場合は、状態応答信号としての火災検出信号を、送受信部25から伝送線L1(又はL2)を介して、火災受信機10に送信する。なお、火災を検出していない場合は、状態応答信号としての正常信号を送信する。
火災受信機10の送受信部14に火災検出信号が入力されると、制御部11は、火災検出信号に含まれるグループ番号、火災感知器20のアドレス、その火災感知器20の設置場所、火災発生の旨等を記憶部13に格納し、かつ、それらの情報を表示操作部12のLCDに表示すると共に、火災受信機10に内蔵されたブザーを起動して警報音を発し、管理者に報知する。
次に、火災感知器20の試験動作について説明する。
例えば、火災受信機10の制御部11は、グループ1(伝送線L1)の各火災感知器20に対して状態収集命令を送信し、次いで、グループ2(伝送線L2)の各火災感知器20に対して状態収集命令を送信し、これを一定周期で交互に繰り返し送信する。一方、グループ1及びグループ2の各火災感知器20の制御部21は、それぞれ状態収集命令が受信される毎に受信回数をカウントし、カウントした状態収集命令の受信回数が試験開始値に達したかどうかを判定する。
グループ1の各火災感知器20において、アドレス「001」を有する火災感知器20の制御部21は、状態収集命令の受信回数が試験開始値の「10」に達したときに、試験光源22を発光(擬似の火災光)させて赤外線センサー23に受光させ、その受光量に基づく試験結果(試験正常又は試験異常)を記憶部24に記憶する。なお、記憶部24に記憶される試験結果は、試験を実施する度に、最新の試験結果に上書き更新される。
アドレス「002」を有する火災感知器20の制御部21は、状態収集命令の受信回数が試験開始値の「20」に達したときに、試験光源22を発光させて赤外線センサー23に受光させ、その受光量に基づく試験結果を記憶部24に記憶する。受光量に基づく試験結果とは、受光量に応じた電圧値(又は電流値)が前述の火災判定値以上かどうかの判定に基づいた結果である。つまり、受光量に応じた電圧値が火災判定値以上のときに正常と判定し、受光量に応じた電圧値が火災判定値未満のときには異常と判定する。なお、試験で用いる判定値としては、火災判定値に限らず、それ以外の試験用判定値であってもよい。
そして、「003」〜「255」のアドレスを有する各火災感知器20の制御部21も同様に、状態収集命令の受信回数が自己の試験開始値に達する毎に試験動作を行い、赤外線センサー23の試験結果を記憶部24に記憶する。この時、各火災感知器20の制御部21は、引き続いて状態収集命令が受信される毎に受信回数をカウントしている。グループ1の全ての火災感知器20の制御部21は、受信回数が「2550」を超える状態収集命令の受信をカウント(2551回目)すると、カウントした状態収集命令の受信回数を「0」にリセットし、そのリセット後に受信される状態収集命令から再びカウントを開始する。
また、グループ2の各火災感知器20において、アドレス「001」を有する火災感知器20の制御部21は、前記と同様に、状態収集命令の受信回数が試験開始値の「10」に達したときに、試験光源22を発光させて赤外線センサー23に受光させ、その受光量に基づく試験結果を記憶部24に記憶する。アドレス「002」を有する火災感知器20の制御部21は、状態収集命令の受信回数が試験開始値の「20」に達したときに、試験光源22を発光させて赤外線センサー23に受光させ、その受光量に基づく試験結果を記憶部24に記憶する。
そして、「003」〜「150」のアドレスを有する各火災感知器20の制御部21も同様に、状態収集命令の受信回数が自己の試験開始値に達する毎に試験動作を行い、赤外線センサー23の試験結果を記憶部24に記憶する。この時、前記と同様に、各火災感知器20の制御部21は、引き続いて状態収集命令が受信される毎に受信回数をカウントしている。グループ2の全ての火災感知器20の制御部21は、受信回数が「2550」を超える状態収集命令の受信をカウント(2551回目)すると、カウントした状態収集命令の受信回数を「0」にリセットし、リセット後に受信される状態収集命令から再びカウントを開始する。
なお、火災受信機10の制御部11は、例えば、グループ1(伝送線L1)の各火災感知器20に対して火災試験命令を送信し、次いで、グループ2(伝送線L2)の各火災感知器20に対して火災試験命令を送信するなどして、各火災感知器20に対して、1週間毎に自動的に火災試験命令を送信する。
各火災感知器20の制御部21は、火災試験命令を受信すると、記憶部24を参照し、試験結果信号としての試験正常信号又は試験異常信号を、送受信部25から伝送線L1(又はL2)を介して、火災受信機10に送信する。試験結果信号としては、グループ番号、自己のアドレスも含まれる。
また、各火災感知器20の制御部21は、上述した状態収集命令を受信したときにも、記憶部24を参照し、試験異常の場合は、状態応答信号としての試験異常信号を、送受信部25から伝送線L1(又はL2)を介して、火災受信機10に送信するようにしてもよい。試験異常信号としては、グループ番号、自己のアドレスも含まれる。
そして、火災受信機10の送受信部14に試験異常信号が入力されると、制御部11は、試験異常信号に含まれるグループ番号、火災感知器20のアドレス、その火災感知器20の設置場所、試験異常発生の旨等を記憶部13に格納し、かつ、それらの情報を表示操作部12のLCDに表示すると共に、火災受信機10に内蔵されたブザーを起動して警報音を発し、管理者に報知する。
次に、例えば、グループ1の各火災感知器20の試験を行っているときに、「003」のアドレスを有する既設の火災感知器20を、同一アドレスが設定された新たな火災感知器20と交換した後の動作について説明する。
新設の火災感知器20は、交換後に電源が投入されると、その火災感知器20の制御部21は、火災監視状態となり、かつ状態収集命令が受信されたときには受信回数をカウントする。この場合、新設の火災感知器20の受信回数と既設の火災感知器20の受信回数の合計のカウント値にズレが生じる。また、新設の火災感知器20は、受信回数が試験開始値の「30」となったときに赤外線センサー23の試験を行う。この時、新設の火災感知器20よりも後段の何れかの火災感知器20との試験タイミングが重なる虞がある。
そこで、本実施の形態においては、新設の火災感知器20に電源が投入された後、グループ1の復旧スイッチを操作して、火災受信機10から復旧命令を伝送線L1を介して送信して、グループ1の全ての火災感知器20に受信させる。この復旧命令の受信により、各火災感知器20の制御部21(新設の火災感知器20も含む)は、状態収集命令の受信回数をそれぞれ「0」にリセットし、リセット後に受信される状態収集命令から再びカウントを開始する。
また、火災感知器20を交換した後に、グループ1の復旧スイッチの操作を忘れたとしても、火災受信機10から1週間毎に自動的に送信される火災試験命令がグループ1の全ての火災感知器20に受信される。この時、各火災感知器20の制御部21(新設の火災感知器20も含む)は、火災試験命令の受信により、状態収集命令の受信回数を「0」にリセットし、リセット後に受信される状態収集命令からカウントを開始する。この場合、電源投入のタイミングズレの影響により試験のタイミングが重なる虞があるが、この状態は長くても6日後に、火災試験命令の受信によって状態収集命令の受信回数が「0」にリセットされるので、交換した新設の火災感知器20と何れかの既設の火災感知器20との試験タイミングの重なりを短期間で抑えることができる。
以上のように実施の形態によれば、伝送線L1、L2に接続された各火災感知器20は、それぞれ自己に設定された試験開始値に状態収集命令の受信回数が達したときに試験を行うようにしているので、火災感知器20の試験タイミングの重なりを防止できる。特に、自己のタイマーで試験タイミングをとる火災感知器と比べ、各火災感知器20の試験タイミングが他の火災感知器20と重なるようなことがない。このため、試験時(試験光源22の発光時)に電源容量がオーバーするようなことがなくなり、伝送線L1、L2の電圧降下による火災感知器20の電源電圧が大きく変動するようなこともなくなり、火災感知器20の機能低下を抑えることができる。
また、伝送線L1、L2上の何れかの火災感知器20を交換しても、手動による復旧命令、又は一定周期で自動的に送信される火災試験命令により、新設の火災感知器20も含め伝送線L1、L2上の全ての火災感知器20の受信回数を「0」にリセットされる。これにより、交換した新設の火災感知器20と何れかの既設の火災感知器20との試験タイミングの重なりを短期間で抑えることができる。このため、試験時に電源容量がオーバーするようなことがなくなり、伝送線L1、L2の電圧降下による火災感知器20の電源電圧が大きく変動するようなこともなくなり、火災感知器20の機能低下を抑えることができる。
なお、実施の形態における火災感知器20として、交換した火災感知器20に電源を入れた後に、状態収集命令が受信されると受信回数をカウントする火災感知器20を用いて説明したが、交換した火災感知器20に電源を入れても状態収集命令の受信回数をカウントしない火災感知器20を火災報知設備に用いた場合について説明する。
この場合、火災感知器20の制御部21は、前述したカウント手段、試験実行手段及びカウントリセット手段に加えて、火災受信機10から伝送線L1、L2を介して送信される復旧命令、又は全ての火災感知器20が試験を実行する1サイクル分の周期よりも長い周期で定期的に送信される火災試験命令(定期命令の一例)を受信すると、カウント手段を起動させるカウント起動手段を備えている。
例えば、グループ1の何れかの火災感知器20を新たな火災感知器と交換し、電源を入れると、その新規の火災感知器20は、状態収集命令が受信されても受信回数をカウントすることなく、火災監視状態となる。新規の火災感知器20を含む全ての火災感知器20に、復旧スイッチの操作による復旧命令、又は自動で定期的に送信される火災試験命令が受信されると、新設の火災感知器20の制御部21は、状態収集命令をカウント可能になり、一方、既設の各火災感知器20の制御部21は、状態収集命令の受信回数をそれぞれ「0」にリセットして、リセット後に受信される状態収集命令から再びカウントを開始する。この時、新設の火災感知器20の制御部21は、既設の各火災感知器20と共に、状態収集命令の受信回数をカウントする。
このように、交換した新規の火災感知器20は、手動による復旧命令、又は火災試験命令が受信されたときに、状態収集命令の受信回数のカウント可能となるようにしているので、何れかの既設の火災感知器20との試験タイミングが重なるようなことがない。このため、試験時(試験光源22の発光時)に電源容量がオーバーするようなことがなくなり、伝送線L1、L2の電圧降下による火災感知器20の電源電圧が大きく変動するようなこともなくなり、火災感知器20の機能低下を抑えることができる。
前記実施の形態において、火災受信機10は、状態収集命令として、火災感知器20のアドレスなどを指定して送信し、当該アドレスなどを指定された単一又は複数の火災感知器20だけに応答させて状態応答信号を送信させるようにし、このような状態収集命令を全ての火災感知器20に対して循環的に送信する構成でもよいし、一回の状態収集命令により、全ての火災感知器20に応答させて状態応答信号を送信させる構成でもよい。つまり、火災受信機10が、1乃至複数の状態収集命令を送信することにより、全ての火災感知器20が状態応答信号を送信することができる構成であればよい。
同様に、火災受信機10は、火災試験命令として、火災感知器20のアドレスなどを指定して送信し、当該アドレスなどを指定された単一又は複数の火災感知器20だけに応答させて試験結果信号を送信させるようにし、このような火災試験命令を全ての火災感知器20に対して循環的に送信する構成でもよいし、一回の火災試験命令により、全ての火災感知器20に応答させて試験結果信号を送信させる構成でもよい。つまり、火災受信機10が、1乃至複数の火災試験命令を、例えば1週間毎に自動的に送信することにより、全ての火災感知器20が試験結果信号を送信することができる構成であればよい。
前記の実施の形態において、1回線に接続が可能な火災感知器の個数に基づいてカウントリセットするための周期を設定しているが、これに限定せず、例えば各回線に接続された火災感知器の個数に基づいて、各回線毎にカウントリセットするための周期を設定してもよい。
また、火災感知器を炎感知器として説明したが、煙感知器、熱感知器などのその他の火災感知器に適用できることはいうまでもない。
10 火災受信機、11 制御部、12 表示操作部、13 記憶部、14 送受信部、20 火災感知器、21 制御部、22 試験光源、23 赤外線センサー、24 記憶部、25 送受信部、L1、L2 伝送線。

Claims (5)

  1. 火災受信機からの伝送線に試験機能付き火災感知器が複数接続され、該火災受信機から定期的に前記伝送線を介して送信される状態収集命令を前記各火災感知器が受信手段で受信し、前記各火災感知器が前記状態収集命令に対する応答として、前記伝送線を介して前記火災受信機に状態応答信号を送信することで、前記火災受信機が各火災感知器を個別に監視制御する火災報知設備において、
    前記火災感知器は、
    各火災感知器で固有に設定された自己のアドレスを記憶するアドレス記憶手段と、
    自己のアドレスに応じて各火災感知器で固有に設定された試験開始のタイミングを判定する試験開始値を記憶する試験開始値記憶手段と、
    記受信手段が受信した前記状態収集命令の受信回数をカウントするカウント手段と、
    前記火災感知器の火災検出部の試験を実行する試験実行手段と、
    を備え、
    前記試験実行手段は、前記カウント手段がカウントした前記状態収集命令の受信回数が、前記試験開始値記憶手段に記憶された試験開始値となったときに、火災検出部の試験を実行する
    ことを特徴とする火災報知設備。
  2. 火災受信機からの伝送線に試験機能付き火災感知器が複数接続され、該火災受信機が各火災感知器を個別に監視制御する火災報知設備において、
    前記火災感知器は、
    各火災感知器で固有に設定された自己のアドレスを記憶するアドレス記憶手段と、
    自己のアドレスに応じて各火災感知器で固有に設定された試験開始のタイミングを判定する試験開始値を記憶する試験開始値記憶手段と、
    前記火災受信機から定期的に伝送線を介して送信される所定命令を受信する受信手段と、
    前記受信手段が受信した所定命令の受信回数をカウントするカウント手段と、
    前記カウント手段がカウントした所定命令の受信回数が、全ての火災感知器が試験を実行する1サイクル分の周期よりも長い所定時間で受信される所定の受信回数をカウントすると、前記カウント手段のカウントをリセットするカウントリセット手段と、
    前記火災感知器の火災検出部の試験を実行する試験実行手段と、
    を備え、
    前記試験実行手段は、前記カウント手段がカウントした所定命令の受信回数が、前記試験開始値記憶手段に記憶された試験開始値となったときに、火災検出部の試験を実行する
    ことを特徴とする火災報知設備。
  3. 火災受信機からの伝送線に試験機能付き火災感知器が複数接続され、該火災受信機が各火災感知器を個別に監視制御する火災報知設備において、
    前記火災感知器は、
    各火災感知器で固有に設定された自己のアドレスを記憶するアドレス記憶手段と、
    自己のアドレスに応じて各火災感知器で固有に設定された試験開始のタイミングを判定する試験開始値を記憶する試験開始値記憶手段と、
    前記火災受信機から定期的に伝送線を介して送信される所定命令を受信する受信手段と、
    前記受信手段が受信した所定命令の受信回数をカウントするカウント手段と、
    前記カウント手段のカウントをリセットするカウントリセット手段と、
    前記火災感知器の火災検出部の試験を実行する試験実行手段と、
    を備え、
    前記試験実行手段は、前記カウント手段がカウントした所定命令の受信回数が、前記試験開始値記憶手段に記憶された試験開始値となったときに、火災検出部の試験を実行し、
    前記カウントリセット手段は、
    前記火災受信機から伝送線を介して送信される復旧命令、又は全ての火災感知器が試験を実行する1サイクル分の周期よりも長い周期で定期的に送信される定期命令を受信すると、前記カウント手段のカウントをリセットする
    ことを特徴とする火災報知設備。
  4. 火災受信機からの伝送線に試験機能付き火災感知器が複数接続され、該火災受信機が各火災感知器を個別に監視制御する火災報知設備において、
    前記火災感知器は、
    各火災感知器で固有に設定された自己のアドレスを記憶するアドレス記憶手段と、
    自己のアドレスに応じて各火災感知器で固有に設定された試験開始のタイミングを判定する試験開始値を記憶する試験開始値記憶手段と、
    前記火災受信機から定期的に伝送線を介して送信される所定命令を受信する受信手段と、
    前記受信手段が受信した所定命令の受信回数をカウントするカウント手段と、
    前記火災感知器の火災検出部の試験を実行する試験実行手段と、
    前記火災受信機から伝送線を介して送信される復旧命令、又は全ての火災感知器が試験を実行する1サイクル分の周期よりも長い周期で定期的に送信される定期命令を受信すると、前記カウント手段を起動させるカウント起動手段と、
    を備え、
    前記試験実行手段は、前記カウント手段がカウントした所定命令の受信回数が、前記試験開始値記憶手段に記憶された試験開始値となったときに、火災検出部の試験を実行する
    ことを特徴とする火災報知設備。
  5. 火災受信機に伝送線を介して複数接続され、該火災受信機から定期的に前記伝送線を介して送信される状態収集命令を受信手段で受信し、前記状態収集命令に対する応答として前記伝送線を介して前記火災受信機に状態応答信号を送信する試験機能付きの火災感知器において、
    それぞれ固有に設定された自己のアドレスを記憶するアドレス記憶手段と、
    自己のアドレスに応じて設定された試験開始のタイミングを判定する試験開始値を記憶する試験開始値記憶手段と、
    記受信手段が受信した前記状態収集命令の受信回数をカウントするカウント手段と、
    前記カウント手段がカウントした前記状態収集命令の受信回数が、前記試験開始値記憶手段に記憶された試験開始値となったときに、火災検出部の試験を実行する試験実行手段と、
    を備えたことを特徴とする火災感知器。
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