JP6598485B2 - 火災報知設備及び火災感知器 - Google Patents
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Description
図1は本発明の実施の形態に係る火災報知設備の概略構成を示すブロック図、図2は図1の火災受信機の概略構成を示すブロック図、図3は図1の火災感知器の概略構成を示すブロック図である。
本実施の形態に係る火災報知設備は、図1に示すように、火災受信機10と、火災受信機10からの伝送線L1、L2にそれぞれ接続された複数の火災感知器20(試験機能付き火災感知器の一例)とで構成されている。例えば、伝送線L1には、グループ1として1回線に接続が可能な255個の火災感知器20が接続され、伝送線L2には、グループ2として150個の火災感知器20が接続されている。なお、グループ数、グループ毎の火災感知器20の個数は一例であって限定されるものではない。
出火により炎が発生すると、その場所に設置された火災感知器20の赤外線センサー23が、炎から発生する赤外線を受光し、赤外線の受光量に応じて電気信号に変換し制御部21に入力する。制御部21は、入力された電気信号の電圧値(又は電流値)と予め設定された火災判定値とを比較する。制御部21は、電気信号の電圧値が火災判定値以上のときには、グループ番号、自己のアドレスを含む火災検出信号を生成して、記憶部24に記憶する。
グループ1及びグループ2の各火災感知器20の制御部21は、それぞれ状態収集命令を受信すると、記憶部24を参照し、火災を検出している場合は、状態応答信号としての火災検出信号を、送受信部25から伝送線L1(又はL2)を介して、火災受信機10に送信する。なお、火災を検出していない場合は、状態応答信号としての正常信号を送信する。
火災受信機10の送受信部14に火災検出信号が入力されると、制御部11は、火災検出信号に含まれるグループ番号、火災感知器20のアドレス、その火災感知器20の設置場所、火災発生の旨等を記憶部13に格納し、かつ、それらの情報を表示操作部12のLCDに表示すると共に、火災受信機10に内蔵されたブザーを起動して警報音を発し、管理者に報知する。
例えば、火災受信機10の制御部11は、グループ1(伝送線L1)の各火災感知器20に対して状態収集命令を送信し、次いで、グループ2(伝送線L2)の各火災感知器20に対して状態収集命令を送信し、これを一定周期で交互に繰り返し送信する。一方、グループ1及びグループ2の各火災感知器20の制御部21は、それぞれ状態収集命令が受信される毎に受信回数をカウントし、カウントした状態収集命令の受信回数が試験開始値に達したかどうかを判定する。
アドレス「002」を有する火災感知器20の制御部21は、状態収集命令の受信回数が試験開始値の「20」に達したときに、試験光源22を発光させて赤外線センサー23に受光させ、その受光量に基づく試験結果を記憶部24に記憶する。受光量に基づく試験結果とは、受光量に応じた電圧値(又は電流値)が前述の火災判定値以上かどうかの判定に基づいた結果である。つまり、受光量に応じた電圧値が火災判定値以上のときに正常と判定し、受光量に応じた電圧値が火災判定値未満のときには異常と判定する。なお、試験で用いる判定値としては、火災判定値に限らず、それ以外の試験用判定値であってもよい。
各火災感知器20の制御部21は、火災試験命令を受信すると、記憶部24を参照し、試験結果信号としての試験正常信号又は試験異常信号を、送受信部25から伝送線L1(又はL2)を介して、火災受信機10に送信する。試験結果信号としては、グループ番号、自己のアドレスも含まれる。
また、各火災感知器20の制御部21は、上述した状態収集命令を受信したときにも、記憶部24を参照し、試験異常の場合は、状態応答信号としての試験異常信号を、送受信部25から伝送線L1(又はL2)を介して、火災受信機10に送信するようにしてもよい。試験異常信号としては、グループ番号、自己のアドレスも含まれる。
そして、火災受信機10の送受信部14に試験異常信号が入力されると、制御部11は、試験異常信号に含まれるグループ番号、火災感知器20のアドレス、その火災感知器20の設置場所、試験異常発生の旨等を記憶部13に格納し、かつ、それらの情報を表示操作部12のLCDに表示すると共に、火災受信機10に内蔵されたブザーを起動して警報音を発し、管理者に報知する。
新設の火災感知器20は、交換後に電源が投入されると、その火災感知器20の制御部21は、火災監視状態となり、かつ状態収集命令が受信されたときには受信回数をカウントする。この場合、新設の火災感知器20の受信回数と既設の火災感知器20の受信回数の合計のカウント値にズレが生じる。また、新設の火災感知器20は、受信回数が試験開始値の「30」となったときに赤外線センサー23の試験を行う。この時、新設の火災感知器20よりも後段の何れかの火災感知器20との試験タイミングが重なる虞がある。
同様に、火災受信機10は、火災試験命令として、火災感知器20のアドレスなどを指定して送信し、当該アドレスなどを指定された単一又は複数の火災感知器20だけに応答させて試験結果信号を送信させるようにし、このような火災試験命令を全ての火災感知器20に対して循環的に送信する構成でもよいし、一回の火災試験命令により、全ての火災感知器20に応答させて試験結果信号を送信させる構成でもよい。つまり、火災受信機10が、1乃至複数の火災試験命令を、例えば1週間毎に自動的に送信することにより、全ての火災感知器20が試験結果信号を送信することができる構成であればよい。
また、火災感知器を炎感知器として説明したが、煙感知器、熱感知器などのその他の火災感知器に適用できることはいうまでもない。
Claims (5)
- 火災受信機からの伝送線に試験機能付き火災感知器が複数接続され、該火災受信機から定期的に前記伝送線を介して送信される状態収集命令を前記各火災感知器が受信手段で受信し、前記各火災感知器が前記状態収集命令に対する応答として、前記伝送線を介して前記火災受信機に状態応答信号を送信することで、前記火災受信機が各火災感知器を個別に監視制御する火災報知設備において、
前記火災感知器は、
各火災感知器で固有に設定された自己のアドレスを記憶するアドレス記憶手段と、
自己のアドレスに応じて各火災感知器で固有に設定された試験開始のタイミングを判定する試験開始値を記憶する試験開始値記憶手段と、
前記受信手段が受信した前記状態収集命令の受信回数をカウントするカウント手段と、
前記火災感知器の火災検出部の試験を実行する試験実行手段と、
を備え、
前記試験実行手段は、前記カウント手段がカウントした前記状態収集命令の受信回数が、前記試験開始値記憶手段に記憶された試験開始値となったときに、火災検出部の試験を実行する
ことを特徴とする火災報知設備。 - 火災受信機からの伝送線に試験機能付き火災感知器が複数接続され、該火災受信機が各火災感知器を個別に監視制御する火災報知設備において、
前記火災感知器は、
各火災感知器で固有に設定された自己のアドレスを記憶するアドレス記憶手段と、
自己のアドレスに応じて各火災感知器で固有に設定された試験開始のタイミングを判定する試験開始値を記憶する試験開始値記憶手段と、
前記火災受信機から定期的に伝送線を介して送信される所定命令を受信する受信手段と、
前記受信手段が受信した所定命令の受信回数をカウントするカウント手段と、
前記カウント手段がカウントした所定命令の受信回数が、全ての火災感知器が試験を実行する1サイクル分の周期よりも長い所定時間で受信される所定の受信回数をカウントすると、前記カウント手段のカウントをリセットするカウントリセット手段と、
前記火災感知器の火災検出部の試験を実行する試験実行手段と、
を備え、
前記試験実行手段は、前記カウント手段がカウントした所定命令の受信回数が、前記試験開始値記憶手段に記憶された試験開始値となったときに、火災検出部の試験を実行する
ことを特徴とする火災報知設備。 - 火災受信機からの伝送線に試験機能付き火災感知器が複数接続され、該火災受信機が各火災感知器を個別に監視制御する火災報知設備において、
前記火災感知器は、
各火災感知器で固有に設定された自己のアドレスを記憶するアドレス記憶手段と、
自己のアドレスに応じて各火災感知器で固有に設定された試験開始のタイミングを判定する試験開始値を記憶する試験開始値記憶手段と、
前記火災受信機から定期的に伝送線を介して送信される所定命令を受信する受信手段と、
前記受信手段が受信した所定命令の受信回数をカウントするカウント手段と、
前記カウント手段のカウントをリセットするカウントリセット手段と、
前記火災感知器の火災検出部の試験を実行する試験実行手段と、
を備え、
前記試験実行手段は、前記カウント手段がカウントした所定命令の受信回数が、前記試験開始値記憶手段に記憶された試験開始値となったときに、火災検出部の試験を実行し、
前記カウントリセット手段は、
前記火災受信機から伝送線を介して送信される復旧命令、又は全ての火災感知器が試験を実行する1サイクル分の周期よりも長い周期で定期的に送信される定期命令を受信すると、前記カウント手段のカウントをリセットする
ことを特徴とする火災報知設備。 - 火災受信機からの伝送線に試験機能付き火災感知器が複数接続され、該火災受信機が各火災感知器を個別に監視制御する火災報知設備において、
前記火災感知器は、
各火災感知器で固有に設定された自己のアドレスを記憶するアドレス記憶手段と、
自己のアドレスに応じて各火災感知器で固有に設定された試験開始のタイミングを判定する試験開始値を記憶する試験開始値記憶手段と、
前記火災受信機から定期的に伝送線を介して送信される所定命令を受信する受信手段と、
前記受信手段が受信した所定命令の受信回数をカウントするカウント手段と、
前記火災感知器の火災検出部の試験を実行する試験実行手段と、
前記火災受信機から伝送線を介して送信される復旧命令、又は全ての火災感知器が試験を実行する1サイクル分の周期よりも長い周期で定期的に送信される定期命令を受信すると、前記カウント手段を起動させるカウント起動手段と、
を備え、
前記試験実行手段は、前記カウント手段がカウントした所定命令の受信回数が、前記試験開始値記憶手段に記憶された試験開始値となったときに、火災検出部の試験を実行する
ことを特徴とする火災報知設備。 - 火災受信機に伝送線を介して複数接続され、該火災受信機から定期的に前記伝送線を介して送信される状態収集命令を受信手段で受信し、前記状態収集命令に対する応答として前記伝送線を介して前記火災受信機に状態応答信号を送信する試験機能付きの火災感知器において、
それぞれ固有に設定された自己のアドレスを記憶するアドレス記憶手段と、
自己のアドレスに応じて設定された試験開始のタイミングを判定する試験開始値を記憶する試験開始値記憶手段と、
前記受信手段が受信した前記状態収集命令の受信回数をカウントするカウント手段と、
前記カウント手段がカウントした前記状態収集命令の受信回数が、前記試験開始値記憶手段に記憶された試験開始値となったときに、火災検出部の試験を実行する試験実行手段と、
を備えたことを特徴とする火災感知器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2015073051A JP6598485B2 (ja) | 2015-03-31 | 2015-03-31 | 火災報知設備及び火災感知器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2015073051A JP6598485B2 (ja) | 2015-03-31 | 2015-03-31 | 火災報知設備及び火災感知器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2016192173A JP2016192173A (ja) | 2016-11-10 |
JP6598485B2 true JP6598485B2 (ja) | 2019-10-30 |
Family
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015073051A Active JP6598485B2 (ja) | 2015-03-31 | 2015-03-31 | 火災報知設備及び火災感知器 |
Country Status (1)
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2015
- 2015-03-31 JP JP2015073051A patent/JP6598485B2/ja active Active
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