JP6598339B1 - 発電素子、発電装置、電子機器、及び発電素子の製造方法 - Google Patents

発電素子、発電装置、電子機器、及び発電素子の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】電気エネルギーの発生量の安定化を実現できる発電素子、発電装置、電子機器、及び発電素子の製造方法を提供する。【解決手段】第1主面11sを有する第1基板11、及び第1主面11s上に設けられた第1電極部13aを有する第1筐体部1Aと、第2主面12sを有する第2基板12、及び第2主面12s上に設けられた第2電極部13bとを有する第2筐体部1Bと、ナノ粒子を含む中間部14と、を備える。第1主面11sは、第1電極部13aと接し、第2筐体部1Bと離間する第1離間面11saと、第2筐体部1Bと接する第1接合面11sbと、を有し、第2主面12sは、第2電極部13bと接し、第1筐体部1Aと離間する第2離間面12saと、第1筐体部1Aと接する第2接合面12sbと、を有する。第1方向Zから見て、中間部14は、第1接合面11sb及び第2接合面12sbによって囲まれることを特徴とする。【選択図】図1

Description

この発明は、熱エネルギーを電気エネルギーに変換する発電素子、発電装置、電子機器、及び発電素子の製造方法に関する。
近年、熱エネルギーを利用して電気エネルギーを生成する熱電素子等の発電素子の開発が盛んに行われている。特許文献1、2には、仕事関数差を有する電極間に発生する、絶対温度による電子放出現象を利用した熱電素子が開示されている。このような熱電素子は、電極間の温度差(ゼーベック効果)を利用した熱電素子に比較して、電極間の温度差が小さい場合であっても発電可能である。このため、より様々な用途への利用が期待されている。
特許文献1には、エミッタ電極層と、コレクタ電極層と、エミッタ電極層及びコレクタ電極層の表面に分散して配置され、エミッタ電極層とコレクタ電極層とをサブミクロン間隔で離間する電気絶縁性の球状ナノビーズとを備え、エミッタ電極層の仕事関数はコレクタ電極層の仕事関数よりも小さく、球状ナノビーズの粒子径は100nm以下である熱電素子が開示されている。
特許文献2には、ナノメートルスケールの間隔を空けた電極間ギャップによって分離された、仕事関数の高いアノードと、仕事関数の低いカソードとを備え、電極間ギャップにナノ流体が形成されるナノ流体接触電位差セルが開示されている。
特許第6147901号公報 米国特許出願公開第2015/0229013号明細書
上述した特許文献1、2等に開示された技術を用いた熱電素子では、電極間ギャップを形成する際、球状ナノビーズ等のような支持部材を用いることを前提としている。このため、支持部材の形状や厚さのバラつきに起因する電極間ギャップのバラつきが悪化する。これにより、電気エネルギーの発生量が不安定となる懸念が挙げられる。
そこで本発明は、上記事情に鑑みて為されたもので、その目的は、電気エネルギーの発生量の安定化を実現できる発電素子、発電装置、電子機器、及び発電素子の製造方法を提供することにある。
第1発明に係る発電素子は、熱エネルギーを電気エネルギーに変換する発電素子であって、第1主面を有する第1基板、及び前記第1主面上に設けられた第1電極部を有する第1筐体部と、前記第1主面と第1方向に対向する第2主面を有する第2基板、及び前記第2主面上に設けられ、前記第1電極部と離間し、前記第1電極部とは異なる仕事関数を有する第2電極部を有する第2筐体部と、前記第1電極部と、前記第2電極部との間に設けられ、前記第1電極部の仕事関数と、前記第2電極部の仕事関数との間の仕事関数を有するナノ粒子を含む中間部と、を備え、前記第1主面は、前記第1電極部と接し、前記第2筐体部と離間する第1離間面と、前記第1離間面と連続して設けられ、前記第1電極部と離間し、前記第2筐体部と接する第1接合面と、を有し、前記第2主面は、前記第2電極部と接し、前記第1筐体部と離間する第2離間面と、前記第2離間面と連続して設けられ、前記第2電極部と離間し、前記第1筐体部と接する第2接合面と、を有し、前記第1方向から見て、前記中間部は、前記第1接合面及び前記第2接合面によって囲まれ、前記第1接合面は、前記第2接合面と接する第1基板接合面と、前記第2電極部と接する第1電極接合面と、を有し、前記第2接合面は、前記第1基板接合面と接する第2基板接合面と、前記第1電極部と接する第2電極接合面と、を有することを特徴とする。
発明に係る発電素子は、第発明において、前記第2電極接合面よりも外側に設けられ、前記第1電極部と接する第1接続配線と、前記第1電極接合面よりも外側に設けられ、前記第2電極部と接する第2接続配線と、をさらに備えることを特徴とする。
発明に係る発電素子は、第発明において、前記第1筐体部及び前記第2筐体部は、前記第1方向に複数積層され、前記第1接続配線は、前記第1方向に延在し、複数の前記第1電極部と接し、前記第2接続配線は、前記第1方向に延在し、複数の前記第2電極部と接することを特徴とする。
発明に係る発電素子は、熱エネルギーを電気エネルギーに変換する発電素子であって、第1主面を有する第1基板、及び前記第1主面上に設けられた第1電極部を有する第1筐体部と、前記第1主面と第1方向に対向する第2主面を有する第2基板、及び前記第2主面上に設けられ、前記第1電極部と離間し、前記第1電極部とは異なる仕事関数を有する第2電極部を有する第2筐体部と、前記第1電極部と、前記第2電極部との間に設けられ、前記第1電極部の仕事関数と、前記第2電極部の仕事関数との間の仕事関数を有するナノ粒子、及び前記ナノ粒子が分散された溶媒を含む中間部と、を備え、前記第1主面は、前記第1電極部と接し、前記第2筐体部と離間する第1離間面と、前記第1離間面と連続して設けられ、前記第1電極部と離間し、前記第2筐体部と接する第1接合面と、を有し、前記第2主面は、前記第2電極部と接し、前記第1筐体部と離間する第2離間面と、前記第2離間面と連続して設けられ、前記第2電極部と離間し、前記第1筐体部と接する第2接合面と、を有し、前記第1方向から見て、前記中間部は、前記第1接合面及び前記第2接合面によって囲まれ、前記第1電極部は、前記第1主面に比べて、前記溶媒に対する濡れ性が高いことを特徴とする。
発明に係る発電素子は、熱エネルギーを電気エネルギーに変換する発電素子であって、第1主面を有する第1基板、及び前記第1主面上に設けられた第1電極部を有する第1筐体部と、前記第1主面と第1方向に対向する第2主面を有する第2基板、及び前記第2主面上に設けられ、前記第1電極部と離間し、前記第1電極部とは異なる仕事関数を有する第2電極部を有する第2筐体部と、前記第1電極部と、前記第2電極部との間に設けられ、前記第1電極部の仕事関数と、前記第2電極部の仕事関数との間の仕事関数を有するナノ粒子、及び前記ナノ粒子が分散された溶媒を含む中間部と、を備え、前記第1主面は、前記第1電極部と接し、前記第2筐体部と離間する第1離間面と、前記第1離間面と連続して設けられ、前記第1電極部と離間し、前記第2筐体部と接する第1接合面と、を有し、前記第2主面は、前記第2電極部と接し、前記第1筐体部と離間する第2離間面と、前記第2離間面と連続して設けられ、前記第2電極部と離間し、前記第1筐体部と接する第2接合面と、を有し、前記第1方向から見て、前記中間部は、前記第1接合面及び前記第2接合面によって囲まれ、前記第1離間面は、前記第1電極部と接する接触面と、前記接触面よりも外側に設けられた第1面と、前記第1面よりも外側に設けられた第2面と、を有し、前記第1面は、前記第2面に比べて、前記溶媒に対する濡れ性が高いことを特徴とする。
発明に係る発電素子は、熱エネルギーを電気エネルギーに変換する発電素子であって、第1主面を有する第1基板、及び前記第1主面上に設けられた第1電極部を有する第1筐体部と、前記第1主面と第1方向に対向する第2主面を有する第2基板、及び前記第2主面上に設けられ、前記第1電極部と離間し、前記第1電極部とは異なる仕事関数を有する第2電極部を有する第2筐体部と、前記第1電極部と、前記第2電極部との間に設けられ、前記第1電極部の仕事関数と、前記第2電極部の仕事関数との間の仕事関数を有するナノ粒子を含む中間部と、を備え、前記第1主面は、前記第1電極部と接し、前記第2筐体部と離間する第1離間面と、前記第1離間面と連続して設けられ、前記第1電極部と離間し、前記第2筐体部と接する第1接合面と、を有し、前記第2主面は、前記第2電極部と接し、前記第1筐体部と離間する第2離間面と、前記第2離間面と連続して設けられ、前記第2電極部と離間し、前記第1筐体部と接する第2接合面と、を有し、前記第1方向から見て、前記中間部は、前記第1接合面及び前記第2接合面によって囲まれ、前記第1電極部と前記第1接合面との間、及び前記第2電極部と前記第2接合面との間に設けられ、前記中間部を囲む封止部をさらに備えることを特徴とする。
発明に係る発電装置は、熱エネルギーを電気エネルギーに変換する発電素子を備えた発電装置であって、前記発電素子は、第1主面を有する第1基板、及び前記第1主面上に設けられた第1電極部を有する第1筐体部と、前記第1主面と第1方向に対向する第2主面を有する第2基板、及び前記第2主面上に設けられ、前記第1電極部と離間し、前記第1電極部とは異なる仕事関数を有する第2電極部を有する第2筐体部と、前記第1電極部と、前記第2電極部との間に設けられ、前記第1電極部の仕事関数と、前記第2電極部の仕事関数との間の仕事関数を有するナノ粒子を含む中間部と、を備え、前記第1主面は、前記第1電極部と接し、前記第2筐体部と離間する第1離間面と、前記第1離間面と連続して設けられ、前記第1電極部と離間し、前記第2筐体部と接する第1接合面と、を有し、前記第2主面は、前記第2電極部と接し、前記第1筐体部と離間する第2離間面と、前記第2離間面と連続して設けられ、前記第2電極部と離間し、前記第1筐体部と接する第2接合面と、を有し、前記第1方向から見て、前記中間部は、前記第1接合面及び前記第2接合面によって囲まれ、前記第1接合面は、前記第2接合面と接する第1基板接合面と、前記第2電極部と接する第1電極接合面と、を有し、前記第2接合面は、前記第1基板接合面と接する第2基板接合面と、前記第1電極部と接する第2電極接合面と、を有することを特徴とする。
発明に係る電子機器は、熱エネルギーを電気エネルギーに変換する発電素子と、前記発電素子を電源に用いて駆動されることが可能な電子機器と、を含む電子機器であって、前記発電素子は、第1主面を有する第1基板、及び前記第1主面上に設けられた第1電極部を有する第1筐体部と、前記第1主面と第1方向に対向する第2主面を有する第2基板、及び前記第2主面上に設けられ、前記第1電極部と離間し、前記第1電極部とは異なる仕事関数を有する第2電極部を有する第2筐体部と、前記第1電極部と、前記第2電極部との間に設けられ、前記第1電極部の仕事関数と、前記第2電極部の仕事関数との間の仕事関数を有するナノ粒子を含む中間部と、を備え、前記第1主面は、前記第1電極部と接し、前記第2筐体部と離間する第1離間面と、前記第1離間面と連続して設けられ、前記第1電極部と離間し、前記第2筐体部と接する第1接合面と、を有し、前記第2主面は、前記第2電極部と接し、前記第1筐体部と離間する第2離間面と、前記第2離間面と連続して設けられ、前記第2電極部と離間し、前記第1筐体部と接する第2接合面と、を有し、前記第1方向から見て、前記中間部は、前記第1接合面及び前記第2接合面によって囲まれ、前記第1接合面は、前記第2接合面と接する第1基板接合面と、前記第2電極部と接する第1電極接合面と、を有し、前記第2接合面は、前記第1基板接合面と接する第2基板接合面と、前記第1電極部と接する第2電極接合面と、を有することを特徴とする。
発明に係る発電素子の製造方法は、熱エネルギーを電気エネルギーに変換する発電素子の製造方法であって、第1基板の第1主面上に、第1電極部を形成して第1筐体部を形成する第1筐体部形成工程と、第2基板の第2主面上に、前記第1電極部とは異なる仕事関数を有する第2電極部を形成して第2筐体部を形成する第2筐体部形成工程と、前記第1電極部上に、前記第1電極部の仕事関数と、前記第2電極部の仕事関数との間の仕事関数を有するナノ粒子を含む中間部を形成する中間部形成工程と、前記第1電極部と、前記第2電極部とを第1方向に離間させた状態で、前記第1筐体部と、前記第2筐体部とを接合する接合工程と、を備え、前記第1主面は、前記第1電極部と接し、前記第2筐体部と離間する第1離間面と、前記第1離間面と連続して設けられ、前記第1電極部と離間し、前記第2筐体部と接する第1接合面と、を有し、前記第2主面は、前記第2電極部と接し、前記第1筐体部と離間する第2離間面と、前記第2離間面と連続して設けられ、前記第2電極部と離間し、前記第1筐体部と接する第2接合面と、を有し、前記第1方向から見て、前記中間部は、前記第1接合面及び前記第2接合面によって囲まれ、前記第1接合面は、前記第2接合面と接する第1基板接合面と、前記第2電極部と接する第1電極接合面と、を有し、前記第2接合面は、前記第1基板接合面と接する第2基板接合面と、前記第1電極部と接する第2電極接合面と、を有することを特徴とする。
第1発明〜第発明によれば、第1主面は、第1電極部と接し、第2筐体部と離間する第1離間面と、第1離間面と連続して設けられ、第1電極部と離間し、第2筐体部と接する第1接合面とを有する。第2主面は、第2電極部と接し、第1筐体部と離間する第2離間面と、第2離間面と連続して設けられ、第2電極部と離間し、第1筐体部と接する第2接合面とを有する。即ち、各電極部が設けられた各主面における接合により形成できる中間部が介在することで、電極間ギャップが形成される。このため、支持部材等を別途設ける必要が無く、電極間ギャップのバラつきを抑制することができる。これにより、電気エネルギーの発生量の安定化を実現することが可能となる。
また、第1発明〜第発明によれば、第1方向から見て、中間部は、第1接合面及び第2接合面によって囲まれる。このため、各電極部が設けられた各主面における接合面により、中間部を囲む閉空間を形成することができる。これにより、基板上に他の構成を形成することなく、発電可能な構造を設けることが可能となる。また、基板上に他の構成を形成することなく、中間部の漏れ出し等を抑制することが可能となる。
特に、第発明〜第3発明によれば、第1接合面は、第2接合面と接する第1基板接合面と、第2電極部と接する第1電極接合面とを有する。第2接合面は、第1基板接合面と接する第2基板接合面と、第1電極部と接する第2電極接合面とを有する。このため、各基板上に各電極部を設ける面積を大きくすることができ、各電極部の対向する面積を大きくすることができる。これにより、電気エネルギーの発生量を増加させることが可能となる。
特に、第発明によれば、第1接続配線は、第2電極接合面よりも外側に設けられ、第1電極部と接する。第2接続配線は、第1電極接合面よりも外側に設けられ、第2電極部と接する。このため、各電極部と電気的に接続させる各接続配線を容易に設けることができる。これにより、製造工程の容易化を図ることが可能となる。また、発電素子の利用に伴い各接続配線が劣化した場合においても、容易に修復させることが可能となる。
特に、第発明によれば、第1接続配線は、第1方向に延在し、複数の第1電極部と接する。第2接続配線は、第1方向に延在し、複数の第2電極部と接する。このため、各筐体部を複数積層した場合においても、各電極部と電気的に接続させる各接続配線を容易に設けることができる。これにより、製造工程の容易化を図ることが可能となる。
特に、第発明によれば、第1電極部は、第1主面に比べて、溶媒に対する濡れ性が高い。このため、中間部に含まれる溶媒に分散されたナノ粒子を、各電極部の間に保ち易くすることができる。これにより、経時に伴う電気エネルギーの発生量の減少を抑制することが可能となる。
特に、第発明によれば、第1面は、第2面に比べて、溶媒に対する濡れ性が高い。このため、各接合面から中間部の染み出しを抑制することができる。これにより、経時に伴う中間部の量の減少を抑制することが可能となる。
特に、第発明によれば、封止部は、第1電極部と第1接合面との間、及び第2電極部と第2接合面との間に設けられ、中間部を囲む。このため、各接合面から中間部の染み出しを抑制することができる。これにより、経時に伴う中間部の量の減少を抑制することが可能となる。
特に、第発明によれば、電気エネルギーの発生量の安定化を図れる発電素子を備えた発電装置を実現することが可能となる。
特に、第発明によれば、電気エネルギーの発生量の安定化を図れる発電素子を備えた電子機器を実現することが可能となる。
明によれば、接合工程は、第1電極部と、第2電極部とを第1方向に離間させた状態で、第1筐体部と、第2筐体部とを接合する。このとき、第1主面は、第1電極部と接し、第2筐体部と離間する第1離間面と、第1離間面と連続して設けられ、第1電極部と離間し、第2筐体部と接する第1接合面とを有する。第2主面は、第2電極部と接し、第1筐体部と離間する第2離間面と、第2離間面と連続して設けられ、第2電極部と離間し、第1筐体部と接する第2接合面とを有する。即ち、各電極部が設けられた各主面における接合により形成できる中間部が介在することで、電極間ギャップが形成される。このため、支持部材等を別途設ける必要が無く、電極間ギャップのバラつきを抑制することができる。これにより、電気エネルギーの発生量の安定化を実現することが可能となる。
また、第明によれば、第1方向から見て、中間部は、第1接合面及び第2接合面によって囲まれる。このため、各電極部が設けられた各主面における接合面により、中間部を囲む閉空間を形成することができる。これにより、基板上に他の構成を形成することなく、発電可能な構造を設けることが可能となる。また、基板上に他の構成を形成することなく、中間部の漏れ出し等を抑制することが可能となる。
図1(a)は、第1実施形態における発電装置及び発電素子の一例を示す模式断面図であり、図1(b)は、基板の一例を模式断面図であり、図1(c)は、図1(a)の1C−1Cに沿った模式平面図であり、図1(d)は、図1(a)の1D−1Dに沿った模式平面図である。 図2(a)は中間部の一例を示す模式断面図であり、図2(b)は中間部の他の例を示す模式断面図である。 図3(a)及び図3(b)は、第1実施形態における発電素子の製造方法の一例を示すフローチャートである。 図4(a)〜図4(d)は、第1実施形態における発電素子の製造方法の一例を示す模式断面図である。 図5は、接合工程の一例を示す模式断面図である。 図6(a)及び図6(b)は、中間部形成工程の一例を示す模式図である。 図7(a)は、第1実施形態における発電素子の製造方法の他の例を示すフローチャートであり、図7(b)は、第2筐体部形成工程の他の例を示す模式断面図である。 図8(a)及び図8(b)は、第1実施形態における発電素子の製造方法のさらに他の例を示す模式断面図である。 図9(a)及び図9(b)は、基板の変形例を示す模式図である。 図10(a)は、第1実施形態における発電素子の製造方法の変形例を示すフローチャートであり、図10(b)〜図10(d)は、第1実施形態における発電素子の製造方法の変形例を示す模式図である。 図11(a)及び図11(b)は、第1実施形態における発電素子の第1変形例を示す模式図である。 図12(a)及び図12(b)は、第1実施形態における発電素子の第2変形例を示す模式図である。 図13(a)は、第2実施形態における発電装置及び発電素子の一例を示す模式断面図であり、図13(b)は、基板の一例を示す模式断面図であり、図13(c)は、図13(a)の13C−13Cに沿った模式平面図であり、図13(d)は、図13(a)の13D−13Dに沿った模式平面図である。 図14は、第2実施形態における発電装置及び発電素子の他の例を示す模式断面図である。 図15は、第2実施形態における発電装置及び発電素子のさらに他の例を示す模式断面図である。 図16は、第1実施形態における発電装置及び発電素子の他の例を示す模式断面図である。 図17(a)〜図17(d)は、発電素子を備えた電子機器の例を示す模式ブロック図であり、図17(e)〜図17(h)は、発電素子を含む発電装置を備えた電子機器の例を示す模式ブロック図である。
以下、本発明の実施形態における発電素子、発電装置、電子機器、及び発電素子の製造方法それぞれの一例について、図面を参照しながら説明する。なお、各図において、各電極部が積層される高さ方向を第1方向Zとし、第1方向Zと交差、例えば直交する1つの平面方向を第2方向Xとし、第1方向Z及び第2方向Xのそれぞれと交差、例えば直交する別の平面方向を第3方向Yとする。また、各図における構成は、説明のため模式的に記載されており、例えば各構成の大きさや、構成毎における大きさの対比等については、図とは異なってもよい。
(第1実施形態:発電装置100、発電素子1)
<発電装置100>
図1は、第1実施形態における発電装置100、及び発電素子1の一例を示す模式図である。図1(a)は、第1実施形態における発電装置100、及び発電素子1の一例を示す模式断面図であり、図1(b)は、基板10の一例を示す模式断面図であり、図1(c)は、図1(a)の1C−1Cに沿った模式平面図であり、図1(d)は、図1(a)の1D−1Dに沿った模式平面図である。
図1に示すように、発電装置100は、発電素子1と、端子101と、配線102とを含む。発電素子1は、熱エネルギーを電気エネルギーに変換する。このような発電素子1を備えた発電装置100は、例えば、図示せぬ熱源に搭載又は設置され、熱源の熱エネルギーを元として、発電素子1が発生させた電気エネルギーを、端子101及び配線102を介して負荷Rへ出力する。
配線102は、負荷Rの一端と電気的に接続される第1配線102aと、負荷Rの他端と電気的に接続される第2配線102bとを有する。負荷Rは、例えば電気的な機器を示し、例えば発電素子1を主電源又は補助電源に用いて駆動させることができる。
発電素子1の熱源としては、例えばCPU(Central Processing Unit)等の電子デバイス又は電子部品、LED(Light Emitting Diode)等の発光素子、自動車等のエンジン、及び工場の生産設備、人体、太陽光、及び環境温度等を利用することができる。例えば、電子デバイス、電子部品、発光素子、エンジン、及び生産設備等は人工熱源である。人体、太陽光、及び環境温度等は自然熱源である。発電素子1を備えた発電装置100は、例えばIoT(Internet of Things)デバイス、ウェアラブル機器、自立型センサ端末等の電子機器の内部に設けることができ、電池の代替又は補助として用いることができる。また、発電素子1の発電原理を利用して、温度センサ等に利用することもできる。さらに、発電装置100は、太陽光発電等のような、より大型の発電装置への応用も可能である。
<発電素子1>
発電素子1は、例えば、上記人工熱源が発した熱エネルギー、又は上記自然熱源が持つ熱エネルギーを電気エネルギーに変換し、電流を生成する。発電素子1は、発電装置100内に設けるほか、発電素子1自体を、上記モバイル機器や上記自立型センサ端末等の電子機器の内部に設けることもできる。この場合、発電素子1自体が、上記電子機器に対する電池の代替部品又は補助部品とすることもできる。
発電素子1は、第1筐体部1Aと、第2筐体部1Bと、中間部14とを備える。発電素子1は、例えば接続配線15を備えてもよい。
第1筐体部1Aは、第1基板11と、第1電極部13aとを有する。第2筐体部1Bは、第2基板12と、第2電極部13bとを有する。各筐体部1A、1Bは、各電極部13a、13bを離間した状態で、互いに接合される。
第1基板11は、第1方向Zと交わる第1主面11sを有する。第2基板12は、第1主面11sと第1方向Zに対向し、第1方向Zと交わる第2主面12sを有する。
第1電極部13aは、第1主面11s上に設けられる。本実施形態における第1電極部13aは、第2基板12と離間する。第2電極部13bは、第2主面12s上に設けられる。第2電極部13bは、第1電極部13aと離間して対向する。第2電極部13bは、第1電極部13aとは異なる仕事関数を有する。本実施形態における第2電極部13bは、第1基板11と離間する。
中間部14は、第1電極部13aと第2電極部13bとの間に設けられる。中間部14は、例えば図2に示すナノ粒子141を含み、例えばナノ粒子141が分散された溶媒142を含んでもよい。
接続配線15は、例えば第1接続配線15aと、第2接続配線15bとを有する。第1接続配線15aは、第1基板11を第1方向Zに貫通する。第1接続配線15aの一端は、第1電極部13aと接し、他端は第1端子101aと接する。第2接続配線15bは、第2基板12を第1方向Zに貫通する。第2接続配線15bの一端は、第2電極部13bと接し、他端は第2端子101bと接する。なお、接続配線15は、例えば基板10の側面から引き出されてもよい。
発電素子1は、ギャップ部14aを含む。ギャップ部14aは、第1基板11及び第2基板12によって囲まれた部分を示し、外部から隔離された空間を含む。ギャップ部14aには、第1電極部13a、第2電極部13b、及び中間部14が設けられる。なお、発電素子1の内部側とは、ギャップ部14aを含む部分を示し、発電素子1の外部側とは、ギャップ部14aから離間した部分を示す。
発電素子1は、例えば図16に示すように、上記構成を積層した構造を備えてもよい。即ち、第1筐体部1A及び第2筐体部1Bは、第1方向Zに複数積層され、中間部14は、各筐体部1A、1Bの間に複数設けられる。この場合、各電極部13a、13bは、例えば接続配線15cを介して直列接続されるほか、例えば並列接続されてもよい。発電装置100は、積層構造の発電素子1を備えてもよい。
以下、第1実施形態における発電素子1及び発電装置100の構成を、さらに詳細に説明する。
<<第1基板11、第2基板12>>
第1基板11の第1主面11sは、例えば図1(b)、及び図1(c)に示すように、第1離間面11saと、第1接合面11sbとを有する。第1離間面11saは、第1電極部13aと接し、第2基板12と離間する。第1接合面11sbは、第1電極部13a及び第1離間面11saを囲む。第1接合面11sbは、第1電極部13aと離間する。
第2基板12の第2主面12sは、第2離間面12saと、第2接合面12sbとを有する。第2離間面12saは、第2電極部13bと接し、第1基板11と離間する。第2接合面12sbは、第2電極部13b及び第2離間面12saを囲み、第1接合面11sbと接する。第2接合面12sbは、第2電極部13bと離間する。
例えば図1(c)に示す第1方向Zから見て、第1基板11は、四角形に形成されるほか、例えば切り欠き部を有する多角形や、円形等に形成されてもよい。第1離間面11saは、第1電極部13aと重なり、第1電極部13aの外周を囲む位置まで設けられる。第1接合面11sbは、第1離間面11saの外周に設けられる。
例えば図1(d)に示す第1方向Zから見て、第2基板12は、四角形に形成されるほか、例えば切り欠き部を有する多角形や、円形状に形成されてもよい。第2離間面12saは、第2電極部13bと重なり、第2電極部13bの外周を囲む位置まで設けられる。第2接合面12sbは、第2離間面12saの外周に設けられる。
各筐体部1A、1Bは、各接合面11sb、12sbで接合され、例えば図1(c)及び図1(d)の破線で示された範囲で接合される。即ち、第1方向Zから見て、中間部14は、第1接合面11sb及び第2接合面12sbによって囲まれる。このため、各電極部13a、13bが設けられた各主面11s、12sにおける各接合面11sb、12sbにより、中間部14を囲む閉空間(ギャップ部14a)を容易に形成することができる。
また、本実施形態では、第1方向Zから見て、第1接合面11sbと第2接合面12sbとの接する部分は、第1離間面11sa及び第2離間面12saを囲む。このため、各接合面11sb、12sbの接する部分が途切れずに一体に形成された状態で、中間部14を囲む閉空間を形成することができる。また、各接合面11sb、12sbの接する部分によって各電極部13a、13bを完全に囲むことができる。
上述した各基板11、12が、各離間面11sa、12sa及び各接合面11sb、12sbを有することで、各電極部13a、13bの間に電極間ギャップが形成される。即ち、電極間ギャップは、第2基板12を支える支持部等を設けることなく形成できる。このため、電極間ギャップのバラつきを抑制することができる。
第1接合面11sbは、第1離間面11saと連続して設けられる。また、第2接合面12sbは、第2離間面12saと連続して設けられる。このため、例えば各接合面11sb、12sbの一部分に外力が作用した場合、各基板11、12全体に力を分散させ易くすることができる。これにより、発電素子1の早期劣化を抑制することが可能となる。
特に、第1主面11s及び第2主面12sの少なくとも何れかは、例えば図1(b)に示すように、湾曲状に形成することができる。このため、例えば主面上に支持部等を設ける場合に比べて、突起部等のような局所的に応力が集中する部分が形成されない。
第1方向Zに沿って、各基板11、12の厚さは、例えば10μm以上1mm以下である。例えば図1(b)に示すように、第1方向Zに沿って、第1離間面11saを起点とした第1基板11の厚さT1aは、第1接合面11sbを起点とした第1基板11の厚さT1bと等しい。また、第1方向Zに沿って、第2離間面12saを起点とした第2基板12の厚さT2aは、第2接合面12sbを起点とした第2基板12の厚さT2bと等しい。このため、各基板11、12の少なくとも何れかの一部を除去する等の処理が行われず、各基板11、12の局所的な耐力の低減を抑制することができる。また、各基板11、12の少なくとも何れかの一部を除去する処理や、新たな構成を各基板11、12上に積層する処理等を実施する必要がなく、製造工程の削減を図ることが可能となる。
例えば第2方向X又は第3方向Yに沿って、各基板11、12の幅は、1mm〜500mm程度であり、用途に応じて任意に設定することができる。
各基板11、12の材料としては、絶縁性を有する板状の材料を選ぶことができる。絶縁性の材料の例としては、シリコン、石英、パイレックス(登録商標)等のガラス、及び絶縁性樹脂等を挙げることができる。
各基板11、12は、薄板状であるほか、例えばフレキシブルなフィルム状でもよい。例えば、各基板11、12を、フレキシブルなフィルム状とする場合には、例えば薄板ガラス、PET(polyethylene terephthalate)、PC(polycarbonate)、及びポリイミド等のポリマーを材料としたフィルムを用いることができる。
第1基板11と第2基板12との間(発電素子1の内部側)には、第1電極部13a、第2電極部13b、及び中間部14が内包される。このため、第1基板11及び第2基板12を備えることで、第1電極部13a、第2電極部13b、及び中間部14のそれぞれの、外力や環境変化に伴った劣化や変形を抑制することもできる。したがって、発電素子1の耐久性を高めることが可能である。
<<第1電極部13a、第2電極部13b>>
第1電極部13a及び第2電極部13bは、各離間面11sa、12saの間に設けられる。例えば図1(a)に示す第1方向Zに沿って、第1電極部13aの表面の位置は、例えば第1離間面11saと、第1接合面11sbとの間の位置に設けられる。第1方向Zに沿って、第2電極部13bの表面の位置は、例えば第2離間面12saと、第2接合面12sbとの間の位置に設けられる。
第1電極部13aは、例えば図1(c)に示す第1方向Zから見て、四角形に形成されるほか、例えば切り欠き部を有する多角形や、円形等に形成されてもよい。第1方向Zから見て、第1電極部13aは、第1離間面11sa及び第1接合面11sbに囲まれる。
第2電極部13bは、例えば図1(d)に示す第1方向Zから見て、四角形に形成されるほか、例えば切り欠き部を有する多角形や、円形等に形成されてもよい。第1方向Zから見て、第2電極部13bは、第2離間面12sa及び第2接合面12sbに囲まれる。
第1電極部13aの側面及び第2電極部13bの側面は、例えば図1(a)に示すように、中間部14と接する。このため、各電極部13a、13bの対向する面に加え、各電極部13a、13bの側面を介して電子eの移動を実現させることができる。
第1電極部13aは、例えば第1主面11sに比べて、中間部14の有する溶媒142に対する濡れ性が高い。即ち、溶媒142は、第1電極部13a上に広がり易く、第1主面11sの外周側(接合面11sb)に広がり難い。このため、溶媒142に分散されたナノ粒子141を、各電極部13a、13bの間に保ち易くすることができる。なお、第2電極部13bは、例えば第2主面12sに比べて、溶媒142に対する濡れ性が高くてもよい。各電極部13a、13bとして、例えば各主面11s、12sに比べて濡れ性の高い材料が用いられるほか、濡れ性が高くなるように各電極部13a、13bの表面処理が実施されてもよい。また、各主面11s、12sの濡れ性が低くなるように、各基板11、12の表面処理が実施されてもよい。
第1電極部13aは、例えば白金(仕事関数:約5.65eV)を含み、第2電極部13bは、例えばタングステン(仕事関数:約4.55eV)を含む。仕事関数が大きい電極部はアノード(コレクタ電極)として機能し、仕事関数が小さい電極部はカソード(エミッタ電極)として機能する。第1実施形態に係る発電素子1では、第1電極部13aがアノードであり、第2電極部13bがカソードとして説明する。なお、第1電極部13aをカソードとし、第2電極部13bをアノードとしてもよい。
発電素子1では、仕事関数差を有する第1電極部13aと第2電極部13bとの間に発生する、絶対温度による電子放出現象が利用できる。このため、発電素子1は、第1電極部13aと第2電極部13bとの温度差が小さい場合であっても、熱エネルギーを電気エネルギーに変換できる。さらに、発電素子1は、第1電極部13aと第2電極部13bとの間に温度差がない場合、又は単一の熱源を用いる場合であっても、熱エネルギーを電気エネルギーに変換することができる。
第1方向Zに沿って、各電極部13a、13bの厚さは、例えば10nm以上10μm以下であり、例えば10nm以上1μm以下が好ましい。なお、例えば各電極部13a、13bの厚さを10nm以上100nm以下とした場合、上述した各主面11s、12sを湾曲状に保ち易くなる。
例えば第2方向X又は第3方向Yに沿って、各電極部13a、13bの幅は、100μm〜500mm程度であり、用途に応じて任意に設定することができる。特に、各基板11、12の幅に比べて、各電極部13a、13bの幅を1/10以下とした場合、上述した各主面11s、12sを湾曲状に保ち易くなる。
第1電極部13aと第2電極部13bとの間の第1方向Zに沿った距離(電極間ギャップ)は、例えば、1μm以下の有限値である。より好ましくは、10nm以上100nm以下である。電極間ギャップを10nm以上100nm以下とすることで、電気エネルギーの発生量の増加を図ることが可能となる。なお、例えば電極間ギャップを10nm未満とした場合、ナノ粒子141が均等に分散された状態を維持できなくなる懸念が挙げられる。
各電極部13a、13bの第1方向Zに沿った厚さ、及び電極間ギャップを、上記範囲内に設定することにより、例えば、発電素子1の第1方向Zに沿った厚さを薄くできる。これは、例えば複数の発電素子1を、図16に示したような第1方向Zに沿って積層させる場合に有効である。また、各電極部13a、13bの平面バラつきを抑えることができ、電気エネルギーの発生量の安定性を向上させることができる。上記に加え、電極間ギャップを、上記範囲内に設定することにより、電子eを効率良く放出させることが可能になるとともに、電子eを第2電極部13b(カソード)から第1電極部13a(アノード)へ、効率よく移動させることも可能となる。
第1電極部13aの材料、及び第2電極部13bの材料は、例えば、以下に示す金属から選ぶことができる。
白金(Pt)
タングステン(W)
アルミニウム(Al)
チタン(Ti)
ニオブ(Nb)
モリブデン(Mo)
タンタル(Ta)
レニウム(Re)
発電素子1では、第1電極部13aと第2電極部13bとの間に仕事関数差が生じればよい。したがって、各電極部13a、13bの材料には、上記以外の金属を選ぶことが可能である。各電極部13a、13bの材料として、金属のほか、合金、金属間化合物、及び金属化合物を選ぶことも可能である。金属化合物は、金属元素と非金属元素とが化合したものである。このような金属化合物の例としては、例えば六ホウ化ランタン(LaB6)を挙げることができる。
各電極部13a、13bの材料として、非金属導電物を選ぶことも可能である。非金属導電物の例としては、シリコン(Si:例えばp型Si、あるいはn型Si)、及びグラフェン等のカーボン系材料等を挙げることができる。
なお、各電極部13a、13bの構造は、上記材料を含む単層構造の他、上記材料を含む積層構造とされてもよい。
<<中間部14>>
中間部14は、例えば図2に示すように、第2電極部13b(カソード)から放出された電子eを、第1電極部13a(アノード)へと移動させる部分である。図2(a)は、中間部14の一例を示す模式断面図である。図2(a)に示すように、中間部14は、例えば複数のナノ粒子141と、溶媒142とを含む。複数のナノ粒子141は、溶媒142内に分散される。中間部14は、例えば、ナノ粒子141が分散された溶媒142を、ギャップ部14a内に充填することで得られる。
ナノ粒子141は、例えば導電物を含む。ナノ粒子141の仕事関数の値は、例えば、第1電極部13aの仕事関数の値と、第2電極部13bの仕事関数の値との間にある。例えば、複数のナノ粒子141は、3.0eV以上5.5eV以下の範囲内の仕事関数を含む。これにより、第1電極部13aと第2電極部13bとの間に放出された電子eを、ナノ粒子141を介して、例えば、第2電極部13b(カソード)から第1電極部13a(アノード)へと移動させることができる。これにより、中間部14内にナノ粒子141がない場合に比較して、電気エネルギーの発生量を増加させることが可能となる。
ナノ粒子141の材料の例としては、金及び銀の少なくとも1つを選ぶことができる。なお、中間部14は、第1電極部13aの仕事関数と、第2電極部13bの仕事関数との間の仕事関数を有するナノ粒子141を少なくとも一部含んでいればよい。したがって、ナノ粒子141の材料には、金及び銀以外の導電性材料を選ぶことも可能である。
ナノ粒子141の粒子径は、例えば2nm以上10nm以下である。また、ナノ粒子141は、例えば、平均粒径(例えばD50)3nm以上8nm以下の粒子径を有してもよい。平均粒径は、例えば粒度分布計測器を用いることで、測定することができる。粒度分布計測器としては、例えば、レーザー回折散乱法を用いた粒度分布計測器(例えばMicrotracBEL製Nanotrac WaveII-EX150等)を用いればよい。
ナノ粒子141は、その表面に、例えば絶縁膜141aを有する。絶縁膜141aの材料の例としては、絶縁性金属化合物及び絶縁性有機化合物の少なくとも1つを選ぶことができる。絶縁性金属化合物の例としては、例えば、シリコン酸化物及びアルミナ等を挙げることができる。絶縁性有機化合物の例としては、アルカンチオール(例えばドデカンチオール)等を挙げることができる。絶縁膜141aの厚さは、例えば20nm以下の有限値である。このような絶縁膜141aをナノ粒子141の表面に設けておくと、電子eは、例えば、第2電極部13b(カソード)とナノ粒子141との間、及びナノ粒子141と第1電極部13a(アノード)との間を、トンネル効果を利用して移動できる。このため、例えば、発電素子1の発電効率の向上が期待できる。このとき、例えば図2(a)の矢印に示すように、ナノ粒子141の移動を利用して、電子eの移動が促されてもよい。
溶媒142には、例えば、沸点が60℃以上の液体を用いることができる。このため、室温(例えば15℃〜35℃)以上の環境下において、発電素子1を用いた場合であっても、溶媒142の気化を抑制することができる。これにより、溶媒142の気化に伴う発電素子1の劣化を抑制することができる。液体の例としては、有機溶媒及び水の少なくとも1つを選ぶことができる。有機溶媒の例としては、メタノール、エタノール、トルエン、キシレン、テトラデカン、及びアルカンチオール等を挙げることができる。溶媒142は、電気的抵抗値が高く、絶縁性である液体がよい。
図2(b)は、中間部14の他の例を示す模式断面図である。図2(b)に示すように、中間部14は、溶媒142を含まず、ナノ粒子141のみを含むようにしてもよい。
中間部14が、ナノ粒子141のみを含むことで、例えば、発電素子1を、高温の環境下に用いる場合であっても、溶媒142の気化を考慮する必要が無い。これにより、高温の環境下における発電素子1の劣化を抑制することが可能となる。
<<第1接続配線15a、第2接続配線15b>>
各接続配線15a、15bとして、導電性を有する材料が用いられ、例えば金が用いられる。各接続配線15a、15bは、各基板11、12の何れかの内部のみに設けられるほか、例えば各基板11、12の何れかの内部からギャップ部14a内に延在してもよい。この場合、各接続配線15a、15bは、ギャップ部14a内で各電極部13a、13bの何れかと接する。これにより、各接続配線15a、15bと、各電極部13a、13bとの接続箇所の面積を大きくすることができ、接続箇所の接触抵抗を低減させることが可能となる。なお、各接続配線15a、15bは、例えば複数設けられてもよい。
<<第1配線102a、第2配線102b>>
第1配線102aは、第1端子101a及び第1接続配線15aを介して、第1電極部13aと電気的に接続される。第2配線102bは、第2端子101b及び第2接続配線15bを介して、第2電極部13bと電気的に接続される。
各配線102a、102bには、導電性を有する材料が用いられ、例えばニッケル、銅、銀、金、タングステン、及びチタン等の材料が用いられる。各配線102a、102bの構造は、発電素子1において生成された電流を負荷Rへ供給できる構造であれば、任意に設計することができる。
<発電素子1の動作>
熱エネルギーが発電素子1に与えられると、例えば、第2電極部13b(カソード)から中間部14に向けて電子eが放出される。放出された電子eは、中間部14から第1電極部13a(アノード)へと移動する(図2参照)。この場合電流は、第1電極部13aから第2電極部13bに向かって流れる。このようにして、熱エネルギーが電気エネルギーに変換される。
放出される電子eの量は、熱エネルギーに依存するほか、第1電極部13a(アノード)の仕事関数と、第2電極部13b(カソード)の仕事関数との差に依存する。また、放出される電子eの量は、第2電極部13bの仕事関数が小さい材料ほど、増加する傾向がある。
移動する電子eの量は、例えば、第1電極部13aと第2電極部13bとの仕事関数差を大きくすること、又は電極間ギャップを小さくすることで増やすことができる。例えば、発電素子1が発生させる電気エネルギーの量は、上記仕事関数差を大きくすること、及び上記電極間ギャップを小さくすること、の少なくとも何れか1つを考慮することで増加させることができる。
(第1実施形態:発電素子1の製造方法)
次に、発電素子1の製造方法の一例について説明する。図3は、第1実施形態における発電素子1の製造方法の一例を示すフローチャートである。図4は、第1実施形態における発電素子1の製造方法の一例を示す模式断面図である。
発電素子1の製造方法は、例えば図3(a)に示すように、第1筐体部形成工程S110と、第2筐体部形成工程S120と、中間部形成工程S130と、接合工程S140とを備える。
<第1筐体部形成工程S110>
第1筐体部形成工程S110は、例えば図4(a)に示すように、第1基板11の第1主面11s上に、第1電極部13aを形成する。これにより、第1筐体部1Aが形成される。第1電極部13aは、例えば図1(c)に示すように、第1方向Zから見て、四角形に形成され、例えば第1主面11s上に複数形成されてもよい。
<第2筐体部形成工程S120>
第2筐体部形成工程S120は、例えば図4(b)に示すように、第2基板12の第2主面12s上に、第2電極部13bを形成する。これにより、第2筐体部1Bが形成される。第2電極部13bは、例えば第1電極部13aと同様に、第1方向Zから見て、四角形に形成される。
なお、第1筐体部形成工程S110と、第2筐体部形成工程S120とを実施する順番は、任意である。第1筐体部形成工程S110及び第2筐体部形成工程S120では、例えばスクリーン印刷法を用いて各電極部13a、13bを形成するほか、例えばスパッタリング法、蒸着法、インクジェット法、及びスプレイ塗布法等を用いて、各電極部13a、13bを形成してもよい。例えば、第1電極部13aとして白金が用いられ、第2電極部13bとしてアルミニウムが用いられるほか、それぞれ上述した材料が用いられてもよい。
なお、各筐体部形成工程S110、S120では、例えば各電極部13a、13bの少なくとも何れかにおける表面に対してプラズマ処理等を実施することで、溶媒142に対する濡れ性を高めてもよい。この表面処理は、例えば各電極部13a、13bの濡れ性が、各主面11s、12sの濡れ性よりも高くなるように実施される。これにより、後述する中間部形成工程S130において、各電極部13a、13b上に中間部14を形成し易くすることができる。
<中間部形成工程S130>
中間部形成工程S130は、例えば図4(c)に示すように、第1電極部13a上に、中間部14を形成する。このとき、例えば第1電極部13a上から第1主面11s上まで中間部14を一体に形成してもよい。なお、中間部形成工程S130は、例えば第2電極部13b上に中間部14を形成してもよい。
このとき、例えば第1電極部13aは、第1主面11sに比べて、中間部14の有する溶媒142に対する濡れ性が高い場合、溶媒142は、第1電極部13a上に広がり易い一方、第1主面11sの外周側に広がり難い。このため、中間部14が第1主面11sから流れ出し難く、特に、後述する接合工程S140において接合される接合面11sb上に、中間部14を形成しないようにすることもできる。なお、例えば第2電極部13bが、第2主面12sに比べて、溶媒142に対する濡れ性が高くてもよい。
中間部形成工程S130では、例えばスクリーン印刷法を用いて中間部14を形成するほか、例えばインクジェット法やスプレイ塗布法を用いて中間部14を形成してもよい。なお、中間部14として、例えば予めナノ粒子141を分散させた溶媒142が用いられる。
<接合工程S140>
接合工程S140は、例えば図4(d)に示すように、第1電極部13aと、第2電極部13bとを第1方向Zに離間させた状態で、第1筐体部1Aの有する第1基板11と、第2筐体部1Bの有する第2基板12とを接合する。このとき、第1接合面11sb及び第2接合面12sbは、互いに接合し、第1離間面11sa及び第2離間面12saは、互いに離間する。
接合工程S140では、例えば直接接合法を用いて、各基板11、12を接合する。接合工程S140は、例えば図5に示すように、各基板11、12の間の空間に対して減圧を行った状態(図5の黒矢印)で、第2基板12に対して均一に力を加える(図5の白抜き矢印)。その後、例えばプラズマ処理を用いた表面クリーニングを行い、各接合面11sb、12sbに対応する表面を直接接合することで、例えば図4(d)に示した構造を得ることができる。なお、減圧を行うことで、ギャップ部14a内から空気等を排除でき、ギャップ部14a内を中間部14で満たし易くすることができる。また、ギャップ部14aから空気等を排除することで、空気等に起因する発電素子1の劣化を抑制することができる。
なお、電極間ギャップは、中間部14の膜厚に依存するため、中間部14を形成する膜厚を調整することで、電極間ギャップの大きさを制御することが可能となる。
例えば図3(b)に示すように、接合工程S140を実施したあと、中間部形成工程S130を実施してもよい。この場合、例えば図6に示すように、接合工程S140において、各電極部13a、13bを挟むように各主面11s、12sを一方向(図6(b)では第3方向Y)に接合する。これにより、各接合面11sb、12sbの間には、第3方向Yに開口するスペース14sが形成される。
その後、中間部形成工程S130では、スペース14sを介して、各電極部13a、13b上に中間部14を形成する。中間部14は、例えば毛細管現象(毛細管力)によって、各電極部13a、13bの間、及び各離間面11sa、12saの間に充填される。
その後、各電極部13a、13bを囲むように各主面11s、12sを他の方向(図6(b)では第2方向Xに沿った一対の破線部分)を接合することで、例えば図4(d)に示した構造を得ることができる。
上述した各工程S110〜S140を実施することで、第1実施形態における発電素子1が形成される。
なお、上述した第1筐体部形成工程S110では、例えば第1基板11を貫通し、第1電極部13aと接する第1接続配線15aを形成してもよい。また、上述した第2筐体部形成工程S120では、例えば第2基板12を貫通し、第2電極部13bと接する第2接続配線15bを形成してもよい。この場合、発電素子1が形成されたあと、接続配線15に端子101及び配線102を接続し、負荷Rを取り付けることで、発電装置100を形成することができる。
なお、例えば図7(a)に示すように、中間部形成工程S130は、第2筐体部形成工程S120の前に実施してもよい。この場合、例えば図7(b)に示すように、中間部形成工程S130で形成された中間部14の上に、第2電極部13bを形成する。その後、例えば図5等に示した第2基板12を、第2電極部13b上に形成し、接合工程S140において各基板11、12を接合してもよい。
なお、例えば図8(a)に示すように、第1筐体部形成工程S110では、1つの第1基板11上に、複数の第1電極部13aを形成してもよい。また、第2筐体部形成工程S120では、1つの第2基板12上に、複数の第2電極部13bを形成してもよい。
この場合、例えば各筐体部形成工程S110、S120を実施したあと、1つの電極部13a、13b毎に各基板11、12を分割するほか、例えば図8(b)に示すように、接合工程S140等を実施したあと、一対の電極部13a、13b毎に各基板11、12を分割してもよい。これにより、発電素子1の製造時における1つ当たりに費やす時間を短縮することが可能となる。また、ロール・トゥ・ロール等の連続生産プロセスへの対応も可能となり、製造時における1つ当たりに費やす時間をさらに短縮することも可能となる。
本実施形態によれば、第1主面11sは、第1電極部13aと接し、第2筐体部1Bと離間する第1離間面11saと、第1離間面11saと連続して設けられ、第1電極部13aと離間し、第2筐体部1Bと接する第1接合面11sbとを有する。第2主面12sは、第2電極部13bと接し、第1筐体部1Aと離間する第2離間面12saと、第2離間面12saと連続して設けられ、第2電極部13bと離間し、第1筐体部1Aと接する第2接合面12sbとを有する。即ち、各電極部13a、13bが設けられた各主面11s、12sにおける接合により形成できる中間部14が介在することで、電極間ギャップが形成される。このため、支持部材等を別途設ける必要が無く、電極間ギャップのバラつきを抑制することができる。これにより、電気エネルギーの発生量の安定化を実現することが可能となる。
また、本実施形態によれば、第1方向Zから見て、中間部14は、第1接合面11sb及び第2接合面12sbによって囲まれる。このため、各電極部13a、13bが設けられた各主面11s、12sにおける接合面11sb、12sbにより、中間部14を囲む閉空間(ギャップ部14a)を形成することができる。これにより、基板10(第1基板11、第2基板12)上に他の構成を形成することなく、発電可能な構造を設けることが可能となる。また、基板10上に他の構成を形成することなく、中間部14の漏れ出し等を抑制することが可能となる。
また、本実施形態によれば、第1方向Zから見て、第1接合面11sbと第2接合面12sbとの接する部分は、第1離間面11sa及び第2離間面12saを囲む。このため、各接合面11sb、12sbの接する部分が途切れずに一体に形成された状態で、中間部14を囲む閉空間(ギャップ部14a)を形成することができる。これにより、中間部14の漏れ出し等を容易に抑制することが可能となる。また、各接合面11sb、12sbの接する部分によって各電極部13a、13bを完全に囲むことができる。これにより、各電極部13a、13bが外部に露出せず、劣化を抑制することが可能となる。
また、本実施形態によれば、第1接続配線15aは、第1基板11を貫通し、第1電極部13aと接する。第2接続配線15bは、第2基板12を貫通し、第2電極部13bと接する。このため、各電極部13a、13bと各接続配線15a、15bとの接続箇所を、基板11、12内(ギャップ部14a)に収めることができる。これにより、接続箇所の劣化を抑制することが可能となる。また、各接続配線15a、15bが外部に晒される箇所を最小限に抑えることができる。これにより、発電素子1の劣化を抑制することが可能となる。
また、本実施形態によれば、第1方向Zに沿って、第1離間面11saを起点とした第1基板11の厚さT1aは、第1接合面11sbを起点とした第1基板11の厚さT1bと等しい。また、第1方向Zに沿って、第2離間面12saを起点とした第2基板12の厚さT2aは、第2接合面12sbを起点とした第2基板12の厚さT2bと等しい。このため、各基板11、12の一部を除去する等の処理が行われず、各基板11、12の局所的な耐力の低減を抑制することができる。これにより、各基板11、12の劣化を抑制することが可能となる。また、各基板11、12の一部を除去する処理や、新たな構成を基板10上に積層する処理等を実施する必要がなく、製造工程の削減を図ることが可能となる。
また、本実施形態によれば、第1電極部13aの側面、及び第2電極部13bの側面は、中間部14と接する。このため、各電極部13a、13bの対向する面に加えて、各電極部13a、13bの側面を介して電子eを移動させることができる。これにより、電気エネルギーの発生量を増加させることが可能となる。
また、本実施形態によれば、第1主面11s及び第2主面12sの少なくとも何れかは、湾曲状に形成される。このため、突起部等のような局所的に応力が集中する部分が形成されない。これにより、外部からの衝撃に伴う破損を抑制することが可能となる。
また、本実施形態によれば、第1電極部13aは、第1主面11sに比べて、中間部14に対する濡れ性が高い。このため、中間部14に含まれる溶媒142に分散されたナノ粒子141を、各電極部13a、13bの間に保ち易くすることができる。これにより、経時に伴う電気エネルギーの発生量の減少を抑制することが可能となる。
また、本実施形態によれば、接合工程S140は、第1電極部13aと、第2電極部13bとを第1方向Zに離間させた状態で、第1筐体部1Aと、第2筐体部1Bとを接合する。このとき、第1主面11sは、第1電極部13aと接し、第2筐体部1Bと離間する第1離間面11saと、第1離間面11saと連続して設けられ、第1電極部13aと離間し、第2筐体部1Bと接する第1接合面11sbとを有する。第2主面12sは、第2電極部13bと接し、第1筐体部1Aと離間する第2離間面12saと、第2離間面12saと連続して設けられ、第2電極部13bと離間し、第1筐体部1Aと接する第2接合面12sbとを有する。即ち、各電極部13a、13bが設けられた各主面11s、12sにおける接合により形成できる中間部14が介在することで、電極間ギャップが形成される。このため、支持部材等を別途設ける必要が無く、電極間ギャップのバラつきを抑制することができる。これにより、電気エネルギーの発生量の安定化を実現することが可能となる。
また、本実施形態によれば、第1方向Zから見て、中間部14は、第1接合面11sb及び第2接合面12sbによって囲まれる。このため、各電極部13a、13bが設けられた各主面11s、12sにおける接合面11sb、12sbにより、中間部14を囲む閉空間を形成することができる。これにより、基板10上に他の構成を形成することなく、発電可能な構造を設けることが可能となる。また、基板10上に他の構成を形成することなく、中間部14の漏れ出し等を抑制することが可能となる。
また、本実施形態によれば、接合工程S140は、第1基板11と、第2基板12との間を減圧した状態で実施する。このため、電極間ギャップが形成されるギャップ部14a内から空気等を排除でき、ギャップ部14a内を中間部で満たし易くすることができる。これにより、製造工程の容易化を図ることが可能となる。
(第1実施形態:基板10の変形例)
次に、第1実施形態における基板10の変形例について説明する。図9は、第1実施形態における基板10の変形例を示す模式図である。図9(a)は、第1実施形態における基板10の変形例を示す模式断面図であり、図9(b)は、第1実施形態における基板10の変形例を含む発電素子1の模式平面図である。図9(b)は、図1(c)の模式平面図に対応する。
上述した実施形態と、変形例との違いは、第1離間面11saが、接触面11satと、第1面11safと、第2面11sasとを有する点である。なお、上述した構成と同様の構成については、説明を省略する。
図9に示すように、接触面11satは、第1電極部13aと接する。例えば第1方向Zから見て、接触面11satは、第1主面11sのうち第1電極部13aと完全に重なる部分を示す。第1面11safは、接触面11satと連続して設けられ、接触面11satよりも外側に設けられる。第1面11safは、接触面11satと、第2面11sasとの間に設けられ、例えば接触面11satを囲む。第2面11sasは、第1面safと連続して設けられ、第1面safよりも外側に設けられる。第2面11sasは、第1面11safと、接合面11sbとの間に設けられ、例えば第1面safを囲む。
第1面11safは、第2面11sasに比べて、溶媒142に対する濡れ性が高い。このため、溶媒142は、第2面11sas上に比べて第1面11saf上に広がり易く、各接合面11sb、12sbから溶媒142の染み出しを抑制することができる。
第1面11saf及び第2面11sasにおける濡れ性の差は、例えばプラズマ処理法を用いて、第1面11saf及び第2面11sasの少なくとも何れかの表面エネルギーを変化させることにより実現できる。第1面11saf及び第2面11sasの少なくとも何れかには、例えばナノインプリント法によりモスアイ構造が形成されてもよい。
なお、例えば図9(a)に示すように、第2離間面12saが、上述した第1離間面11saと同様に、接触面12satと、第1面12safと、第2面12sasとを有してもよい。この場合においても、各接合面11sb、12sbから溶媒142の染み出しを抑制することができる。
特に、各離間面11sa、12saが、接触面11sat、12sat、第1面11saf、12saf、及び第2面11sas、12sasを有した上で、各電極部13a、13bが、第1面11saf、12safに比べて、溶媒142に対する濡れ性を高くすることで、溶媒142を安定して各電極部13a、13bの間に保持することができる。
(第1実施形態:発電素子1の製造方法の変形例)
次に、発電素子1の製造方法の変形例について説明する。図10(a)は、第1実施形態における発電素子1の製造方法の変形例を示すフローチャートであり、図10(b)〜図10(d)は、第1実施形態における発電素子1の製造方法の変形例を示す模式図である。
上述した実施形態と、変形例との違いは、表面処理工程S150をさらに備える点である。なお、上述した構成と同様の工程については、説明を省略する。
<表面処理工程S150>
表面処理工程S150は、中間部形成工程S130及び接合工程S140の前に、第1電極部13aの周囲に位置する第1主面11sに対し、表面処理を行う。表面処理工程S150では、例えば図10(b)及び図10(c)に示すように、表面処理を行った第1面11safと、表面処理を行っていない第2面11sasとが形成される。このとき、第1面11safが、第2面11sasに比べて、溶媒142に対する濡れ性が高くなるように、表面処理が行われる。なお、例えば第2面11sasの濡れ性が低くなるように、第2面11sasに表面処理を行ってもよい。
表面処理工程S150では、例えばプラズマ処理法を用いて、第1主面11sに対して表面処理を行う。なお、表面処理工程S150では、例えば第1主面11sと同様に、第2主面12sに対して表面処理を行ってもよい。
その後、上述した各工程S130、S140が実施され、第1実施形態における発電素子1が形成される。表面処理工程S150を実施することで、例えば図10(d)に示すように、中間部形成工程S130において、第2面11sas側に中間部14が広がり難い状態を保つことができ、中間部14を第1電極部13a上に維持し易くすることができる。なお、表面処理工程S150は、例えば各筐体部形成工程S110、S120の前に実施してもよい。
変形例によれば、第1面11saf、12safは、第2面11sas、12sasに比べて、中間部14(溶媒142)に対する濡れ性が高い。このため、各接合面11sb、12sbから溶媒142の染み出しを抑制することができる。これにより、経時に伴う溶媒142の量の減少を抑制することが可能となる。
また、変形例によれば、表面処理工程S150は、第1電極部13aの周囲に位置する第1主面11sに対し、表面処理を行う。このため、中間部形成工程S130を実施する際、中間部14を第1電極部13a上に維持し易くすることができる。これにより、中間部14を容易に形成することが可能となる。
(第1実施形態:発電素子1の第1変形例)
次に、第1実施形態における発電素子1の第1変形例について説明する。図11は、第1実施形態における発電素子1の第1変形例を示す模式図である。図11(a)は、第1実施形態における発電素子1の第1変形例を示す模式断面図であり、図11(b)は、第1実施形態における発電素子1の第1変形例を示す模式平面図である。図11(b)は、図1(c)の模式平面図に対応する。
上述した実施形態と、第1変形例との違いは、封止部17をさらに備える点である。なお、上述した構成と同様の構成については、説明を省略する。
封止部17は、例えば図11に示すように、ギャップ部14a内に設けられる。封止部17は、各電極部13a、13bと各接合面11sb、12sbとの間に設けられ、各電極部13a、13bを囲む。封止部17は、例えば中間部14を囲む。封止部17は、各接合面11sb、12sbに接して囲まれる。
封止部17として、例えば絶縁性樹脂が用いられ、絶縁性樹脂の例としては、フッ素系絶縁性樹脂を挙げることができる。上記のほか、封止部17として、例えばアルミ等の金属が用いられてもよい。封止部17として金属を用いることで、水蒸気等の気体に起因する発電素子1の劣化を抑制することができる。
第1変形例によれば、封止部17は、第1電極部13aと第1接合面11sbとの間、及び第2電極部13bと第2接合面12sbとの間に設けられ、中間部14を囲む。このため、各接合面11sb、12sbから中間部14の染み出しを抑制することができる。これにより、経時に伴う溶媒142の量の減少を抑制することが可能となる。
(第1実施形態:発電素子1の第2変形例)
次に、第1実施形態における発電素子1の第2変形例について説明する。図12は、第1実施形態における発電素子1の第2変形例を示す模式図である。図12(a)は、第1実施形態における発電素子1の第2変形例を示す模式斜視図であり、図12(b)は、第1実施形態における発電素子1の第2変形例を示す模式平面図である。図12(b)は、図1(c)の模式平面図に対応する。
上述した実施形態と、第2変形例との違いは、保護膜18をさらに備える点である。なお、上述した構成と同様の構成については、説明を省略する。
保護膜18は、例えば図12に示すように、第1基板11の側面、及び第2基板12の側面を少なくとも囲む。保護膜18は、例えば各接合面11sb、12sbに接して囲む。保護膜18は、例えば第1基板11及び第2基板12を覆ってもよい。
保護膜18として、例えば絶縁性樹脂が用いられ、絶縁性樹脂の例としては、フッ素系絶縁性樹脂を挙げることができる。上記のほか、保護膜18として、例えばアルミ等の金属が用いられてもよい。保護膜18として金属を用いることで、水蒸気等の気体に起因する発電素子1の劣化を抑制することができる。
第2変形例によれば、保護膜18は、第1基板11の側面、及び第2基板12の側面を少なくとも囲む。このため、外的要因に伴う基板10の劣化を抑制することができる。これにより、発電素子1の経時に伴う劣化を抑制することが可能となる。
また、第2変形例によれば、各接合面11sb、12sbから溶媒142の染み出しを抑制することもできる。これにより、経時に伴う溶媒142の量の減少を抑制することが可能となる。
(第2実施形態:発電装置100、発電素子1)
次に、第2実施形態における発電装置100、及び発電素子1について説明する。図13(a)は、第2実施形態における発電装置100、及び発電素子1の一例を示す模式断面図であり、図13(b)は、基板10の一例を示す模式断面図であり、図13(c)は、図13(a)の13C−13Cに沿った模式平面図であり、図13(d)は、図13(a)の13D−13Dに沿った模式平面図である。
上述した実施形態と、第2実施形態との違いは、基板10と、電極部13とが接合される点である。なお、上述した構成と同様の構成については、説明を省略する。
例えば図13に示すように、第1電極部13aの一部、及び第2電極部13bの一部は、第1基板11と第2基板12との間に挟まれる。この場合においても、各筐体部1A、1Bは、互いに接合される。
第1接合面11sbは、例えば図13(b)及び図13(c)に示すように、第1基板接合面11sbsと、第1電極接合面11sbmとを有する。第1基板接合面11sbsは、第2接合面12sbと接する。第1電極接合面11sbmは、第2電極部13bと接する。
第2接合面12sbは、例えば図13(b)及び図13(d)に示すように、第2基板接合面12sbsと、第2電極接合面12sbmとを有する。第2基板接合面12sbsは、第1基板接合面11sbsと接する。第2電極接合面12sbmは、第1電極部13aと接する。
本実施形態では、各筐体部1A、1Bは、第1基板接合面11sbsと第2基板接合面12sbs、第1電極接合面11sbmと第2電極部13b、及び第1電極部13aと第2電極接合面12sbmとのそれぞれにおいて接合され、例えば図13(c)及び図13(d)の破線で示された範囲で接合される。即ち、第1方向Zから見て、中間部14は、第1接合面11sb及び第2接合面12sbによって囲まれる。このため、上述した実施形態と同様に、各電極部13a、13bが設けられた各主面11s、12sにおける各接合面11sb、12sbにより、中間部14を囲む閉空間(ギャップ部14a)を容易に形成することができる。
また、上記範囲により接合した場合、各基板11、12上に各電極部13a、13bを設ける面積を大きくすることができる。このため、各電極部13a、13bの対向する面積を大きくすることができる。
本実施形態では、例えば第1接続配線15aは、第2電極接合面12sbmよりも外側に設けられ、第1電極部13aと接する。また、第2接続配線15bは、第1電極接合面11sbmよりも外側に設けられ、第2電極部13bと接する。このため、各電極部13a、13bと電気的に接続させる各接続配線15a、15bを容易に設けることができ、例えば発電装置100における製造工程の簡易化を図ることが可能となる。
各接続配線15a、15bは、例えば図13(a)に示すように、各基板11、12の側面に設けられる。この場合、各電極部13a、13bが、各基板11、12の側面から露出せず、各電極部13a、13bの劣化を抑制することができる。また、各電極部13a、13bと、各電極接合面11sbm、12sbmとの接合された部分の外側に、各接続配線15a、15bが設けられるため、上記接合部分から中間部14の漏れ出し等を防ぐことが可能となる。
本実施形態では、例えば図14に示すように、接続配線15を設ける代わりに、各電極部13a、13bの端部に端子101が設けられてもよい。この場合においても、各電極部13a、13bと電気的に接続させる端子101を容易に設けることができ、例えば発電装置100における製造工程の簡易化を図ることが可能となる。
例えば図14に示すように、各電極部13a、13bにおける端部側の主面を、露出させてもよい。この場合、接続配線15や端子101をさらに容易に設けることができる。
例えば図15に示すように、上記構成を積層した構造を備えてもよい。即ち、第1筐体部1A及び第2筐体部1Bは、第1方向Zに複数積層され、中間部14は、各筐体部1A、1Bの間に複数設けられる。この場合、第1接続配線15aは、第1方向Zに延在し、複数の第1電極部13aと接する。また、第2接続配線15bは、第1方向Zに延在し、複数の第2電極部13bと接する。このため、各電極部13a、13bと電気的に接続させる各接続配線15a、15bを容易に設けることができる。なお、各接続配線15a、15bは、例えば各基板11、12の側面に連続して設けられ、例えば各筐体部1A、1Bを積層する際に形成された隙間に設けられてもよい。この場合、各接続配線15a、15bを、各筐体部1A、1Bの支持部材として用いることができ、発電素子1の強度を高めることが可能となる。
本実施形態によれば、上述した実施形態の内容に加え、第1接合面11sbは、第2接合面12sbと接する第1基板接合面11sbsと、第2電極部13bと接する第1電極接合面11sbmとを有する。第2接合面12sbは、第1基板接合面11sbsと接する第2基板接合面12sbsと、第1電極部13aと接する第2電極接合面12sbmとを有する。このため、各基板11、12上に各電極部13a、13bを設ける面積を大きくすることができ、各電極部13a、13bの対向する面積を大きくすることができる。これにより、電気エネルギーの発生量を増加させることが可能となる。
また、本実施形態によれば、第1接続配線15aは、第2電極接合面12sbmよりも外側に設けられ、第1電極部13aと接する。第2接続配線15bは、第1電極接合面11sbmよりも外側に設けられ、第2電極部13bと接する。このため、各電極部13a、13bと電気的に接続させる各接続配線15a、15bを容易に設けることができる。これにより、製造工程の容易化を図ることが可能となる。また、発電素子1の利用に伴い各接続配線15a、15bが劣化した場合においても、容易に修復させることが可能となる。
また、本実施形態によれば、第1接続配線15aは、第1方向Zに延在し、複数の第1電極部13aと接する。第2接続配線15bは、第1方向Zに延在し、複数の第2電極部13bと接する。このため、各筐体部1A、1Bを複数積層した場合においても、各電極部13a、13bと電気的に接続させる各接続配線15a、15bを容易に設けることができる。これにより、製造工程の容易化を図ることが可能となる。
(第3実施形態:電子機器500)
<電子機器500>
上述した発電素子1及び発電装置100は、例えば電子機器に搭載することが可能である。以下、電子機器の実施形態のいくつかを説明する。
図17(a)〜図17(d)は、発電素子1を備えた電子機器500の例を示す模式ブロック図である。図17(e)〜図17(h)は、発電素子1を含む発電装置100を備えた電子機器500の例を示す模式ブロック図である。
図17(a)に示すように、電子機器500(エレクトリックプロダクト)は、電子部品501(エレクトロニックコンポーネント)と、主電源502と、補助電源503と、を備えている。電子機器500及び電子部品501のそれぞれは、電気的な機器(エレクトリカルデバイス)である。
電子部品501は、主電源502を電源に用いて駆動される。電子部品501の例としては、例えば、CPU、モーター、センサ端末、及び照明等を挙げることができる。電子部品501が、例えばCPUである場合、電子機器500には、内蔵されたマスター(CPU)によって制御可能な電子機器が含まれる。電子部品501が、例えば、モーター、センサ端末、及び照明等の少なくとも1つを含む場合、電子機器500には、外部にあるマスター、あるいは人によって制御可能な電子機器が含まれる。
主電源502は、例えば電池である。電池には、充電可能な電池も含まれる。主電源502のプラス端子(+)は、電子部品501のVcc端子(Vcc)と電気的に接続される。主電源502のマイナス端子(−)は、電子部品501のGND端子(GND)と電気的に接続される。
補助電源503は、発電素子1である。発電素子1は、上述した発電素子1の少なくとも1つを含む。発電素子1のアノード(例えば第1電極部13a)は、電子部品501のGND端子(GND)、又は主電源502のマイナス端子(−)、又はGND端子(GND)とマイナス端子(−)とを接続する配線と、電気的に接続される。発電素子1のカソード(例えば第2電極部13b)は、電子部品501のVcc端子(Vcc)、又は主電源502のプラス端子(+)、又はVcc端子(Vcc)とプラス端子(+)とを接続する配線と、電気的に接続される。電子機器500において、補助電源503は、例えば主電源502と併用され、主電源502をアシストするための電源や、主電源502の容量が切れた場合、主電源502をバックアップするための電源として使うことができる。主電源502が充電可能な電池である場合には、補助電源503は、さらに、電池を充電するための電源としても使うことができる。
図17(b)に示すように、主電源502は、発電素子1とされてもよい。発電素子1のアノードは、電子部品501のGND端子(GND)と電気的に接続される。発電素子1のカソードは、電子部品501のVcc端子(Vcc)と電気的に接続される。図17(b)に示す電子機器500は、主電源502として使用される発電素子1と、発電素子1を用いて駆動されることが可能な電子部品501と、を備えている。発電素子1は、独立した電源(例えばオフグリッド電源)である。このため、電子機器500は、例えば自立型(スタンドアローン型)にできる。しかも、発電素子1は、環境発電型(エナジーハーベスト型)である。図17(b)に示す電子機器500は、電池の交換が不要である。
図17(c)に示すように、電子部品501が発電素子1を備えていてもよい。発電素子1のアノードは、例えば、回路基板(図示は省略する)のGND配線と電気的に接続される。発電素子1のカソードは、例えば、回路基板(図示は省略する)のVcc配線と電気的に接続される。この場合、発電素子1は、電子部品501の、例えば補助電源503として使うことができる。
図17(d)に示すように、電子部品501が発電素子1を備えている場合、発電素子1は、電子部品501の、例えば主電源502として使うことができる。
図17(e)〜図17(h)のそれぞれに示すように、電子機器500は、発電装置100を備えていてもよい。発電装置100は、電気エネルギーの源として発電素子1を含む。
図17(d)に示した実施形態は、電子部品501が主電源502として使用される発電素子1を備えている。同様に、図17(h)に示した実施形態は、電子部品501が主電源として使用される発電装置100を備えている。これらの実施形態では、電子部品501が、独立した電源を持つ。このため、電子部品501を、例えば自立型とすることができる。自立型の電子部品501は、例えば、複数の電子部品を含み、かつ、少なくとも1つの電子部品が別の電子部品と離れているような電子機器に有効に用いることができる。そのような電子機器500の例は、センサである。センサは、センサ端末(スレーブ)と、センサ端末から離れたコントローラ(マスター)と、を備えている。センサ端末及びコントローラのそれぞれは、電子部品501である。センサ端末が、発電素子1又は発電装置100を備えていれば、自立型のセンサ端末となり、有線での電力供給の必要がない。発電素子1又は発電装置100は環境発電型であるので、電池の交換も不要である。センサ端末は、電子機器500の1つと見なすこともできる。電子機器500と見なされるセンサ端末には、センサのセンサ端末に加えて、例えば、IoTワイヤレスタグ等が、さらに含まれる。
図17(a)〜図17(h)のそれぞれに示した実施形態において共通することは、電子機器500は、熱エネルギーを電気エネルギーに変換する発電素子1と、発電素子1を電源に用いて駆動されることが可能な電子部品501と、を含むことである。
電子機器500は、独立した電源を備えた自律型(オートノマス型)であってもよい。自律型の電子機器の例は、例えばロボット等を挙げることができる。さらに、発電素子1又は発電装置100を備えた電子部品501は、独立した電源を備えた自律型であってもよい。自律型の電子部品の例は、例えば可動センサ端末等を挙げることができる。
以上、この発明の実施形態のいくつかを説明したが、これらの実施形態は例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。例えば、これらの実施形態は、適宜組み合わせて実施することが可能である。また、この発明は、上記いくつかの実施形態の他、様々な新規な形態で実施することができる。したがって、上記いくつかの実施形態のそれぞれは、この発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更が可能である。このような新規な形態や変形は、この発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明、及び特許請求の範囲に記載された発明の均等物の範囲に含まれる。
1 :発電素子
1A :第1筐体部
1B :第2筐体部
10 :基板
11 :第1基板
11s :第1主面
11sa :第1離間面
11saf :第1面
11sas :第2面
11sat :接触面
11sb :第1接合面
11sbm :第1電極接合面
11sbs :第1基板接合面
12 :第2基板
12s :第2主面
12sa :第2離間面
12saf :第1面
12sas :第2面
12sat :接触面
12sb :第2接合面
12sbm :第2電極接合面
12sbs :第2基板接合面
13a :第1電極部
13b :第2電極部
14 :中間部
14a :ギャップ部
14s :スペース
15a :第1接続配線
15b :第2接続配線
17 :封止部
18 :保護膜
100 :発電装置
101 :端子
102 :配線
141 :ナノ粒子
141a :絶縁膜
142 :溶媒
500 :電子機器
R :負荷
S110 :第1筐体部形成工程
S120 :第2筐体部形成工程
S130 :中間部形成工程
S140 :接合工程
S150 :表面処理工程
Z :第1方向
X :第2方向
Y :第3方向
e :電子

Claims (9)

  1. 熱エネルギーを電気エネルギーに変換する発電素子であって、
    第1主面を有する第1基板、及び
    前記第1主面上に設けられた第1電極部
    を有する第1筐体部と、
    前記第1主面と第1方向に対向する第2主面を有する第2基板、及び
    前記第2主面上に設けられ、前記第1電極部と離間し、前記第1電極部とは異なる仕事関数を有する第2電極部
    を有する第2筐体部と、
    前記第1電極部と、前記第2電極部との間に設けられ、前記第1電極部の仕事関数と、前記第2電極部の仕事関数との間の仕事関数を有するナノ粒子を含む中間部と、
    を備え、
    前記第1主面は、
    前記第1電極部と接し、前記第2筐体部と離間する第1離間面と、
    前記第1離間面と連続して設けられ、前記第1電極部と離間し、前記第2筐体部と接する第1接合面と、
    を有し、
    前記第2主面は、
    前記第2電極部と接し、前記第1筐体部と離間する第2離間面と、
    前記第2離間面と連続して設けられ、前記第2電極部と離間し、前記第1筐体部と接する第2接合面と、
    を有し、
    前記第1方向から見て、前記中間部は、前記第1接合面及び前記第2接合面によって囲まれ
    前記第1接合面は、
    前記第2接合面と接する第1基板接合面と、
    前記第2電極部と接する第1電極接合面と、
    を有し、
    前記第2接合面は、
    前記第1基板接合面と接する第2基板接合面と、
    前記第1電極部と接する第2電極接合面と、
    を有すること
    を特徴とする発電素子。
  2. 前記第2電極接合面よりも外側に設けられ、前記第1電極部と接する第1接続配線と、
    前記第1電極接合面よりも外側に設けられ、前記第2電極部と接する第2接続配線と、
    をさらに備えること
    を特徴とする請求項記載の発電素子。
  3. 前記第1筐体部及び前記第2筐体部は、前記第1方向に複数積層され、
    前記第1接続配線は、前記第1方向に延在し、複数の前記第1電極部と接し、
    前記第2接続配線は、前記第1方向に延在し、複数の前記第2電極部と接すること
    を特徴とする請求項記載の発電素子。
  4. 熱エネルギーを電気エネルギーに変換する発電素子であって、
    第1主面を有する第1基板、及び
    前記第1主面上に設けられた第1電極部
    を有する第1筐体部と、
    前記第1主面と第1方向に対向する第2主面を有する第2基板、及び
    前記第2主面上に設けられ、前記第1電極部と離間し、前記第1電極部とは異なる仕事関数を有する第2電極部
    を有する第2筐体部と、
    前記第1電極部と、前記第2電極部との間に設けられ、前記第1電極部の仕事関数と、前記第2電極部の仕事関数との間の仕事関数を有するナノ粒子、及び前記ナノ粒子が分散された溶媒を含む中間部と、
    を備え、
    前記第1主面は、
    前記第1電極部と接し、前記第2筐体部と離間する第1離間面と、
    前記第1離間面と連続して設けられ、前記第1電極部と離間し、前記第2筐体部と接する第1接合面と、
    を有し、
    前記第2主面は、
    前記第2電極部と接し、前記第1筐体部と離間する第2離間面と、
    前記第2離間面と連続して設けられ、前記第2電極部と離間し、前記第1筐体部と接する第2接合面と、
    を有し、
    前記第1方向から見て、前記中間部は、前記第1接合面及び前記第2接合面によって囲まれ
    前記第1電極部は、前記第1主面に比べて、前記溶媒に対する濡れ性が高いこと
    を特徴とする発電素子。
  5. 熱エネルギーを電気エネルギーに変換する発電素子であって、
    第1主面を有する第1基板、及び
    前記第1主面上に設けられた第1電極部
    を有する第1筐体部と、
    前記第1主面と第1方向に対向する第2主面を有する第2基板、及び
    前記第2主面上に設けられ、前記第1電極部と離間し、前記第1電極部とは異なる仕事関数を有する第2電極部
    を有する第2筐体部と、
    前記第1電極部と、前記第2電極部との間に設けられ、前記第1電極部の仕事関数と、前記第2電極部の仕事関数との間の仕事関数を有するナノ粒子、及び前記ナノ粒子が分散された溶媒を含む中間部と、
    を備え、
    前記第1主面は、
    前記第1電極部と接し、前記第2筐体部と離間する第1離間面と、
    前記第1離間面と連続して設けられ、前記第1電極部と離間し、前記第2筐体部と接する第1接合面と、
    を有し、
    前記第2主面は、
    前記第2電極部と接し、前記第1筐体部と離間する第2離間面と、
    前記第2離間面と連続して設けられ、前記第2電極部と離間し、前記第1筐体部と接する第2接合面と、
    を有し、
    前記第1方向から見て、前記中間部は、前記第1接合面及び前記第2接合面によって囲まれ
    前記第1離間面は、
    前記第1電極部と接する接触面と、
    前記接触面よりも外側に設けられた第1面と、
    前記第1面よりも外側に設けられた第2面と、
    を有し、
    前記第1面は、前記第2面に比べて、前記溶媒に対する濡れ性が高いこと
    を特徴とする発電素子。
  6. 熱エネルギーを電気エネルギーに変換する発電素子であって、
    第1主面を有する第1基板、及び
    前記第1主面上に設けられた第1電極部
    を有する第1筐体部と、
    前記第1主面と第1方向に対向する第2主面を有する第2基板、及び
    前記第2主面上に設けられ、前記第1電極部と離間し、前記第1電極部とは異なる仕事関数を有する第2電極部
    を有する第2筐体部と、
    前記第1電極部と、前記第2電極部との間に設けられ、前記第1電極部の仕事関数と、前記第2電極部の仕事関数との間の仕事関数を有するナノ粒子を含む中間部と、
    を備え、
    前記第1主面は、
    前記第1電極部と接し、前記第2筐体部と離間する第1離間面と、
    前記第1離間面と連続して設けられ、前記第1電極部と離間し、前記第2筐体部と接する第1接合面と、
    を有し、
    前記第2主面は、
    前記第2電極部と接し、前記第1筐体部と離間する第2離間面と、
    前記第2離間面と連続して設けられ、前記第2電極部と離間し、前記第1筐体部と接する第2接合面と、
    を有し、
    前記第1方向から見て、前記中間部は、前記第1接合面及び前記第2接合面によって囲まれ
    前記第1電極部と前記第1接合面との間、及び前記第2電極部と前記第2接合面との間に設けられ、前記中間部を囲む封止部をさらに備えること
    を特徴とする発電素子。
  7. 熱エネルギーを電気エネルギーに変換する発電素子を備えた発電装置であって、
    前記発電素子は、
    第1主面を有する第1基板、及び
    前記第1主面上に設けられた第1電極部
    を有する第1筐体部と、
    前記第1主面と第1方向に対向する第2主面を有する第2基板、及び
    前記第2主面上に設けられ、前記第1電極部と離間し、前記第1電極部とは異なる仕事関数を有する第2電極部
    を有する第2筐体部と、
    前記第1電極部と、前記第2電極部との間に設けられ、前記第1電極部の仕事関数と、前記第2電極部の仕事関数との間の仕事関数を有するナノ粒子を含む中間部と、
    を備え、
    前記第1主面は、
    前記第1電極部と接し、前記第2筐体部と離間する第1離間面と、
    前記第1離間面と連続して設けられ、前記第1電極部と離間し、前記第2筐体部と接する第1接合面と、
    を有し、
    前記第2主面は、
    前記第2電極部と接し、前記第1筐体部と離間する第2離間面と、
    前記第2離間面と連続して設けられ、前記第2電極部と離間し、前記第1筐体部と接する第2接合面と、
    を有し、
    前記第1方向から見て、前記中間部は、前記第1接合面及び前記第2接合面によって囲まれ
    前記第1接合面は、
    前記第2接合面と接する第1基板接合面と、
    前記第2電極部と接する第1電極接合面と、
    を有し、
    前記第2接合面は、
    前記第1基板接合面と接する第2基板接合面と、
    前記第1電極部と接する第2電極接合面と、
    を有すること
    を特徴とする発電装置。
  8. 熱エネルギーを電気エネルギーに変換する発電素子と、前記発電素子を電源に用いて駆動されることが可能な電子機器と、を含む電子機器であって、
    前記発電素子は、
    第1主面を有する第1基板、及び
    前記第1主面上に設けられた第1電極部
    を有する第1筐体部と、
    前記第1主面と第1方向に対向する第2主面を有する第2基板、及び
    前記第2主面上に設けられ、前記第1電極部と離間し、前記第1電極部とは異なる仕事関数を有する第2電極部
    を有する第2筐体部と、
    前記第1電極部と、前記第2電極部との間に設けられ、前記第1電極部の仕事関数と、前記第2電極部の仕事関数との間の仕事関数を有するナノ粒子を含む中間部と、
    を備え、
    前記第1主面は、
    前記第1電極部と接し、前記第2筐体部と離間する第1離間面と、
    前記第1離間面と連続して設けられ、前記第1電極部と離間し、前記第2筐体部と接する第1接合面と、
    を有し、
    前記第2主面は、
    前記第2電極部と接し、前記第1筐体部と離間する第2離間面と、
    前記第2離間面と連続して設けられ、前記第2電極部と離間し、前記第1筐体部と接する第2接合面と、
    を有し、
    前記第1方向から見て、前記中間部は、前記第1接合面及び前記第2接合面によって囲まれ
    前記第1接合面は、
    前記第2接合面と接する第1基板接合面と、
    前記第2電極部と接する第1電極接合面と、
    を有し、
    前記第2接合面は、
    前記第1基板接合面と接する第2基板接合面と、
    前記第1電極部と接する第2電極接合面と、
    を有すること
    を特徴とする電子機器。
  9. 熱エネルギーを電気エネルギーに変換する発電素子の製造方法であって、
    第1基板の第1主面上に、第1電極部を形成して第1筐体部を形成する第1筐体部形成工程と、
    第2基板の第2主面上に、前記第1電極部とは異なる仕事関数を有する第2電極部を形成して第2筐体部を形成する第2筐体部形成工程と、
    前記第1電極部上に、前記第1電極部の仕事関数と、前記第2電極部の仕事関数との間の仕事関数を有するナノ粒子を含む中間部を形成する中間部形成工程と、
    前記第1電極部と、前記第2電極部とを第1方向に離間させた状態で、前記第1筐体部と、前記第2筐体部とを接合する接合工程と、
    を備え、
    前記第1主面は、
    前記第1電極部と接し、前記第2筐体部と離間する第1離間面と、
    前記第1離間面と連続して設けられ、前記第1電極部と離間し、前記第2筐体部と接する第1接合面と、
    を有し、
    前記第2主面は、
    前記第2電極部と接し、前記第1筐体部と離間する第2離間面と、
    前記第2離間面と連続して設けられ、前記第2電極部と離間し、前記第1筐体部と接する第2接合面と、
    を有し、
    前記第1方向から見て、前記中間部は、前記第1接合面及び前記第2接合面によって囲まれ
    前記第1接合面は、
    前記第2接合面と接する第1基板接合面と、
    前記第2電極部と接する第1電極接合面と、
    を有し、
    前記第2接合面は、
    前記第1基板接合面と接する第2基板接合面と、
    前記第1電極部と接する第2電極接合面と、
    を有すること
    を特徴とする発電素子の製造方法。
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