JP2007036178A - 熱電変換装置および冷暖装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】熱電素子への電源供給線等の接続を容易にし、その信頼性を高める。
【解決手段】複数のP型熱電素子13とN型熱電素子12とを所定の配列形状に配列してなる熱電素子組立体1と、熱電素子12、13の下面側の配列状態に対応する第1導電パターン部22が形成され、熱電素子12、13と第1導電パターン部22とが電気接続される第1絶縁基材21と、熱電素子12、13の上面側の配列状態に対応する第2導電パターン部32が形成され、熱電素子12、13と第2導電パターン部32とが電気接続される第2絶縁基材31と、第1、第2絶縁基材21、31のうち少なくとも一方の絶縁基材の一端から外部まで引き出されるこの絶縁基材と略並行な面状の延長部2Bとを備え、この延長部2Bに、導電パターン部22、22aと電気接続される電源供給パターン部22bが形成される。これにより、電源供給線等の接続を容易にしその信頼性を高める。
【選択図】図1

Description

本発明は、ペルチェ効果を利用し、P型熱電素子とN型熱電素子からなる直列回路に直流電流を流すことで吸熱、放熱が得られる熱電変換装置およびそれを用いた冷暖装置に関する。
ペルチェ効果を利用した熱電変換装置として、絶縁板に形成された複数の開口部に交互に隣接して嵌め込まれたP型熱電素子とN型熱電素子と、隣接するP型熱電素子とN型熱電素子とに順次電流が流れるようにP型熱電素子とN型熱電素子とを順番に接続する電極部を有し、この電極部を、樹脂フィルムからなるフレキシブルな電子回路基板上に形成した電極膜で構成する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−208741号公報
しかしながら、この種の装置を使用するに当たっては、熱電素子へ電源供給するためのリード線等を電極膜が形成される側の電子回路基板上に半田接続する必要があり、接続工程の追加が必要となるばかりか、電極膜とリード線等との接続強度も考慮する必要がある。
本発明の目的は、上記点に鑑み、熱電素子への電源供給線等の接続を容易にし、しかもその信頼性を高めることが可能な熱電変換装置および冷暖装置を提供することにある。
さらに、本発明の他の目的は、部品点数を削減して組付性に優れた熱電変換装置および冷暖装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1ないし請求項14に記載の技術的手段を採用する。すなわち、請求項1に記載の発明では、複数のP型熱電素子(13)と複数のN型熱電素子(12)とを所定の配列形状に配列してなる熱電素子群(1)と、
熱電素子(12、13)の下面側の配列状態に対応する第1導電パターン部(22)が形成され、熱電素子(12、13)と第1導電パターン部(22)とが電気接続される第1絶縁基材(21)と、
熱電素子(12、13)の上面側の配列状態に対応する第2導電パターン部(32)が形成され、熱電素子(12、13)と第2導電パターン部(32)とが電気接続される第2絶縁基材(31)と、
第1、第2絶縁基材(21、31)のうち少なくとも一方の絶縁基材の一端から外部まで引き出されるこの絶縁基材と略並行な面状の引出し部材(2B)とを備え、
この引出し部材(2B)に、導電パターン部(22、22a)と電気接続される引出しパターン部(22b)が形成されることを特徴としている。
この発明によれば、本発明では面状の引出し部材(2B)を用いて、外部に引出しパターン部(22b)を引き出すことが可能となり、従来のような個別に引出し線を接続する工数を低減可能となる他に、各引出しパターン部(22b)を一括して束ねる構成であり、各引出しパターン部(22b)の接続強度を相互補完することで接続部の信頼性を向上させることが可能となる。
なお、本発明の請求項1において表現する、外部まで引き出されるとは、第1、第2絶縁基材(21、31)と熱電素子(12、13)とで構成される熱電変換機能部分より外側まで引き出すことを意味する。
請求項2に記載の発明では、引出し部材(2B)は、第1、第2絶縁基材(21、31)とは異なる第3絶縁基材(200)で構成され、第1、第2絶縁基材(21、31)のうち少なくとも一方の絶縁基材の一端面に面状に固定されると共に、この絶縁基材側の導電パターン部(22、22a)と引出し部材側の引出しパターン部(22b)とが電気接続されることを特徴としている。
この発明によれば、本発明では引出し部材(2B)が別体であっても、絶縁基材の一端面にある各導電パターン部(22、22a)と、引出し部材(2B)の引出しパターン部(22b)とを面状に一括して接続できるため、接続工数を低減可能となる他、各引出しパターン部(22b)の接続強度を相互補完することで接続部の信頼性を向上させることが可能となる。しかも、一方の絶縁基材に延長部を一体形成する必要がなく、絶縁基材の選択の自由度を高めることが可能となる。
請求項3に記載の発明では、引出し部材(2B)は、第1、第2絶縁基材(21、31)のうち少なくとも一方の絶縁基材の一端からこの絶縁基材と略並行な面状でもって外部まで延長される延長部(2B)で構成され、この延長部(2B)に導電パターン部(22、22a)と電気接続される引出しパターン部(22b)が形成されることを特徴としている。
この発明によれば、本発明では絶縁基材とその延長部(2B)とが一体であり、略並行な面を有するため、各導電パターン部(22、22a)と引出しパターン部(22b)とを連続するパターン状に形成することで、容易に外部に引き出すことが可能となる。しかも、同じ絶縁基材の延長上にあるため、接続部の信頼性を確実に向上させることが可能となる。
請求項4に記載の発明によれば、引出し部材(2B)に形成される引出しパターン部(22b)の表面が絶縁部材(11、23、31)で被覆されるため、引出しパターン部(22b)の劣化や損傷を防止し、信頼性を向上させることが可能となる。
請求項5に記載の発明によれば、引出し部材(2B)に形成される引出しパターン部(22b)は、熱電素子(12、13)に対し外部より電源を供給するための電源供給パターン部(22b)を有し、個別の引出し線に比べて接続の信頼性が高いため、外部からの電源供給を安定的に行うことが可能となる。
請求項6に記載の発明によれば、熱電素子群(1)は、前記熱電素子(12、13)を所定の配列形状に配列、保持する保持板(11)に取り付けた熱電素子組立体(1)で構成されるため、各熱電素子(12、13)の組み付けが容易になる他、組み付け後も各熱電素子(12、13)の取付状態を補強することが可能となる。
請求項7に記載の発明では、複数のP型熱電素子(13)と複数のN型熱電素子(12)とを所定の配列形状に配列してなる熱電素子群(1)と、
熱電素子(12、13)の下面側の配列状態に対応した第1電極部(22a)を有する第1導電パターン部(22、22a)が形成され、熱電素子(12、13)と第1電極部(22a)とが電気接続される第1絶縁基材(21)と、
熱電素子(12、13)の上面側の配列状態に対応した第2電極部(32a)を有する第2導電パターン部(32、32a)が形成され、熱電素子(12、13)と第2電極部(32a)とが電気接続される第2絶縁基材(31)と、
熱電素子(12、13)とは反対側の第1絶縁基材面側に配置され、第1電極部(22a)より伝熱される熱を熱交換する放熱電極部材(7)と、
熱電素子(12、13)とは反対側の第2絶縁基材面側に配置され、第2電極部より伝熱される熱を熱交換する吸熱電極部材(8)と、
第1、第2絶縁基材(21、31)のうち少なくとも一方の絶縁基材の一端から外部まで引き出されるこの絶縁基材と略並行な面状の引出し部材(2B)とを備え、
この引出し部材(2B)に、導電パターン部(22、22a)と電気接続される引出しパターン部(22b)が形成されることを特徴としている。
この発明によれば、本発明では各電極部(22a、32a)より伝熱される熱を熱交換する放熱電極部材(7)と吸熱電極部材(8)を設けることで、熱電素子(12、13)に発生する熱を効率的に外部に取り出すことが可能となる。
しかも、本発明では面状の引出し部材(2B)を用いて、外部に引出しパターン部(22b)を引き出すことが可能となり、従来のような個別に引出し線を接続する工数を低減可能となる他に、各引出しパターン部(22b)を一括して束ねる構成であり、各引出しパターン部(22b)の接続強度を相互補完することで接続部の信頼性を向上させることが可能となる。
請求項8に記載の発明によれば、第1電極部材(22a)と放熱電極部材(7)、および第2電極部材(32a)と吸熱電極部材(8)は、それぞれ接合部材(25、35)を用いて直接接合される構成としたため、熱伝達経路における熱損失を低減可能となり、第1、第2電極部材(22a、32a)から各電極部材(7、8)への熱の伝達効率を高めることが可能となる。
請求項9に記載の発明では、第1、第2絶縁基材(21、31)には、第1、第2電極部(22a、32a)に放熱、吸熱電極部材(7、8)を接合するための開口部(21a、31a)が形成されていることを特徴としている。この発明によれば、開口部(21a、31a)は、第1、第2絶縁基材(21、31)と第1、第2電極部(22a、32a)との接合部にて気密することができるため、内部の熱電素子群(1)への水滴等の侵入を防止することができる。
請求項10に記載の発明では、引出し部材(2B)は、引き出される第1、第2絶縁基材(21、31)のうち少なくとも一方の絶縁基材と略同じ幅を有し、放熱電極部材(7)が設置される第1流路(A)と、吸熱電極部材(8)が設置される第2流路(B)との間の流路隔壁を構成することを特徴としている。
この発明によれば、本発明では流路内に本装置を配置する際に、第1流路(A)と第2流路(B)を分離する流路隔壁部材を特別に用意する必要がなくなり、部品点数の削減や組付工数の低減が可能となる。
請求項11に記載の発明によれば、引出し部材(2B)は、第1流路(A)と第2流路(B)の下流側に配置され、両流路間の流路隔壁を構成するため、最も温度差が生じる流路下流側の温熱媒体と冷熱媒体を確実に分離し、しかも、その流路隔壁の設置も容易に行うことが可能となる。
請求項12に記載の発明では、引出し部材(2B)は、第1、第2絶縁基材(21、31)のうち少なくとも一方の絶縁基材の一端から外部まで延長される延長部(2B)で構成され、この延長部(2B)に導電パターン部(22、22a)と電気接続される引出しパターン部(22b)が形成され、この引出しパターン部(22b)が、第1、第2絶縁基材(21、31)のうちの他方の絶縁基材と、一方の絶縁基材からなる延長部(2B)とで挟み込まれるように構成されることを特徴としている。
この発明によれば、本発明では延長部(2B)に形成される引出しパターン部(22b)の表面が、他方の絶縁基材でもって覆われるため、新たな絶縁部材を追加被覆することを不要とし、しかも引出しパターン部(22b)の劣化や損傷を防止し、信頼性を向上させることが可能になる。
請求項13に記載の発明では、引出し部材(2B)は、第1、第2絶縁基材(21、31)のうち少なくとも一方の絶縁基材の一端から外部まで延長される延長部(2B)で構成され、この延長部(2B)に導電パターン部(22、22a)と電気接続される引出しパターン部(22b)が形成され、この引出しパターン部(22b)が、各熱電素子(12、13)を保持する面状の保持板(11)の延長部(11b)と、一方の絶縁基材からなる延長部(2B)とで挟み込まれるように構成されることを特徴としている。
この発明によれば、本発明では延長部(2B)に形成される引出しパターン部(22b)の表面が、保持板(11)の延長部(11b)でもって覆われるため、新たな絶縁部材を追加被覆することを不要とし、しかも引出しパターン部(22b)の劣化や損傷を防止し、信頼性を向上させることが可能になる。
請求項14に記載の発明では、第1吹出し開口部(93)を有する第1ケース(91)と第2吹出し開口部(94)を有する第2ケース(92)とを組み合わせて熱媒体が流通するダクトを構成する冷暖装置であって、
ダクト内に請求項9に記載の熱電変換装置を配置することで、放熱電極部材(7)が設置される第1流路(A)と、吸熱電極部材(8)が設置される第2流路(B)とを構成すると共に、流路の下流側に配置された引出し部材(2B)により両流路間に流路隔壁を構成することを特徴としている。
この発明によれば、本発明では第1、第2ケース91、92で構成されるダクト内に本装置を配置する際に、第1流路(A)と第2流路(B)を分離する流路隔壁部材を特別に用意する必要がなくなり、部品点数の削減や組付工数の低減が可能となる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態における熱電変換装置を、図1ないし図3に基づいて説明する。図1は熱電変換装置の全体構成を示し、そのうち図1(a)は、(b)に示す熱電変換装置の上面模式図、図1(c)はその下面模式図、図1(b)は、図1(c)中のX−X線に沿った断面模式図である。
本実施形態の熱電変換装置は、熱電素子組立体1、放熱電極基板2、および吸熱電極基板3から主に構成されている。具体的には、熱電素子組立体1は、平板状の絶縁材料(例えば、ガラスエポキシ、PPS樹脂、LCP樹脂もしくはPET樹脂など)からなる保持板11に設けた複数個の開口部11aに、P型熱電素子13とN型熱電素子12とを交互に複数個(この場合、6個)を嵌め込む形で配列してなる熱電素子群(この場合、4列)を並べた構造である。
なお、これらの熱電素子12、13の個数や列数は、熱電変換装置への要求性能などにより任意に選択可能な数である。
P型熱電素子13は、ビスマス・テルル(Bi−Te)系化合物からなるP型半導体により構成され、N型熱電素子12は、同じくビスマス・テルル系化合物からなるN型半導体により構成された半導体部品であって、両素子12、13を保持板11に略碁盤目状に配列する形で、一体的に成形されている。
もちろん、熱電素子12、13としては、ビスマス・テルル系化合物半導体以外にも、鉄・シリコン系化合物半導体やコバルト・アンチモン系化合物半導体など他の熱電半導体素子を用いることもできる。
放熱電極基板2は、本例では第1絶縁基材21、この第1絶縁基材21上に形成された第1導電パターン部22、およびこの第1導電パターン部22上に形成された絶縁膜23の3層構造で構成されている。
なお、第1絶縁基材21を含む放熱電極基板2は、後述する冷暖装置のケース部材91、92内に取り付けた際に、流路内を温風流路Aと冷風流路Bとに分ける流路隔壁を構成する。そのため、少なくとも放熱電極基板2は流路幅と略同等の幅に設定して、流路分離を可能にしている。
実際には、後述するケース部材91、92への取り付けを考慮して、引出し部材を構成する長手方向の延長部2Bまでの区間を流路幅以上の幅となるように幅方向の延長部2Aを設定してある。しかも、ケース部材91、92より外部に取り出す長手方向の延長部2Bの先端部は、コネクタ5とのマッチングを考慮して幅を絞ってある。
第1導電パターン部22には、銅などの導電性薄膜をエッチング技術により電極パターン形状にパターンニングされた、両熱電素子12、13を電気接続する電極部22aと、放熱電極基板2の延長部2Bにおいて、図示しない直流電源より熱電素子12、13に電源を供給する電源供給パターン部22bと、外部と温度センサ素子6(例えば、サーミスタ)との間で信号入出力を行うセンサ信号パターン部22cとが形成されている。
この温度センサ素子6は、チップ素子であり、センサ信号パターン部22c上に半田接続される。この温度センサ素子6の搭載位置は、図示しない流路内の最下流側(この場合、右端側)の熱電素子12、13より少し下流側近傍に配置され、各熱電素子12、13によって加熱された最高温度状態(流通空気との熱交換の影響で左端より右端の方が温度が上昇する温度勾配をもつため)を放熱電極基板2側より検出し、熱電変換装置の通電制御などに利用する。
それによって、電極部22aは各熱電素子12、13を直列接続する電極回路部を構成し、図示しない直流電源の正側端子から順番に負側端子に向けて接続することになる。図1(b)中に示した(+)極、(−)極は局部的な極性関係を示すためのものである。
本例では、全ての熱電素子12、13が直列接続される関係に配列されており、一端が直流電源の正側端子に接続され、他端が直流電源の負側端子に接続されている。一方、延長部2Bに形成される電源供給パターン部22bとセンサ信号パターン部22cは、外部よりコネクタ5を介して直接電気接続を可能にする電源供給・温度検出回路部を構成している。
このように、第1絶縁基材21上の電極部22aや各パターン部22、22b、22cは、導電性薄膜をエッチングすることで同時に形成でき、また同一絶縁基材21に対し面状に各回路部を配置することができる。
絶縁膜23において、熱電素子12、13と電極部22aとの接合箇所には開口が設けられ、そこに半田接合部24が形成されている。また第1絶縁基材21にも後述する放熱電極部材7が接合される開口部21aが設けられている。ここで、第1絶縁基材21および絶縁膜23は、本例では可撓性を有し熱的かつ電気的に絶縁性の樹脂フィルム、例えば、厚さが薄くても耐熱性や強度に優れた樹脂として、ポリイミドまたはアラミド系の樹脂フィルムが選択されている。
なお、第1絶縁基材21、導電部22、絶縁膜23の3層構造の代用として、フレキシブルプリント基板や、平板状導体を樹脂フィルムで挟んだフラットケーブルや、個別に絶縁被覆された角状電線が平面状に連なったリボン電線を利用することも可能である。
次に、吸熱電極基板3は、本例では放熱電極基板2と同様に、第2絶縁基材31、この第1絶縁基材31上に形成された第2導電パターン部32、およびこの第2導電パターン部32上に形成された絶縁膜33の3層構造で構成されている。この第2導電パターン部32には、銅などの導電性薄膜をエッチング技術により電極パターン形状にパターンニングされた、両熱電素子12、13を接続する電極部32aが形成されている。
絶縁膜33において、熱電素子12、13と電極部32aとの接合箇所には開口が設けられ、半田接合部34が形成されている。また第2絶縁基材31にも後述する吸熱電極部材8が接合される開口部31aが設けられている。
さらに、両電極基板2、3で挟み込まれた熱電素子組立体1への水滴等の侵入を防止するため、両電極基板2、3間を全周に渡って覆うように環状、例えばロ字形状のシール材4を介在させ、外部から隔離している。シール材4として例えばシリコーンゴムや樹脂がある。また、コネクタ5は、本例では放熱電極基板2に直接接続して電源供給や信号入出力を可能にしている。
上記実施形態によれば、第1絶縁基材21とその延長部2Bとが一体であり、略並行な面を有するため、各導電パターン部(22、22a)と、引出しパターン部となる電源供給パターン部22bとセンサ信号パターン部22cとを連続するパターン状に形成することで、容易に外部に引き出すことが可能となる。しかも、同じ絶縁基材21の延長上にあるため、接続部の信頼性を確実に向上させることが可能となる。
ここで、外部に引き出すとは、第1、第2絶縁基材21、31と熱電素子12、13とで構成される熱電変換部、つまり熱電素子組立体1に相当する部分より外側まで引き出すことを意味し、必ずしもケース外側まで引き出すことを限定するものではない。
なお、本例では便宜的に熱電素子組立体1に対して下方側を放熱電極基板2、上方側を吸熱電極基板3としているが、熱電素子12、13の直列回路に与える直流電源の極性を逆にすれば、放熱と吸熱の関係が入れ替わり、放熱電極基板2が吸熱、吸熱電極基板3が放熱を行わせることは可能であり、図1に示す設定関係に限定されるものではない。
(電極基板2、3の製造方法)
次に、図2(a)〜(e)は、電極基板2の製造方法の一例を示す。第1絶縁基材21としては、熱的かつ電気的に絶縁性の樹脂基材であり、リジッドもしくは可撓性、柔軟性を有する基材でよい。本例では基材に加わる熱応力などを緩和するために、可撓性を有し熱的かつ電気的に絶縁性の樹脂フィルム(例えば、ポリイミドまたはアラミド系の樹脂フィルム)が選択されている。第1導電部22としては、銅薄膜、アルミニウム薄膜などの導電性薄膜が選択されている。
まず、図2(a)に示す工程では、第1絶縁基材の樹脂フィルム21に、第1導電部となる銅などの導電性金属箔もしくは金属シート22を接着する。もしくはスパッタリングにより形成した銅膜上に銅メッキにより成長させた2層構造の樹脂フィルム21を用意する。
続いて、図2(b)に示す工程では、図示しないホトレジスト膜を用いたエッチング処理により所定の電極パターン形状にパターンニングされ、第1導電パターン部22が形成される。その際、樹脂フィルム1上の電極部22a、各パターン部22b、22cなどが同時に形成される。
続いて、図2(c)に示す工程では、樹脂フィルム21および第1導電パターン部22上に、樹脂フィルム21と同種の絶縁膜23が被着される。続いて、図2(d)、(e)に示す工程では、第1導電パターン部22が露出するように開口部を形成するため、この絶縁膜23および樹脂フィルム21にレジスト膜を設け、化学的もしくはメカニカルなエッチング技術、例えばサンドブラスト加工技術を用いて行い、その後開口部形成後にレジスト膜を除去する。
一例ではあるが、上記した製造方法により放熱電極基板2、および吸熱電極基板3も同様に製造できる。
また、電極基板2、3の他の製造方法として、図3(a)、(b)に示すように、所定の位置に予め開口部を設けた絶縁膜23Aを用意しておき、この絶縁膜23Aと、第1導電パターン部22が形成された第1絶縁基材の樹脂フィルム21とを貼り合わせることで電極基板2、3を製造するようにしてもよい。なお、その場合でも樹脂フィルム21の開口部は、図2(d)に示すようなエッチング技術が用いられる。
(熱電変換装置の組付構造)
次に、本発明の第1実施形態における熱電変換装置を、熱媒体として、例えば冷風および温風に分離して提供する冷暖装置に組付けた組付構造について、図4ないし図7を用いて説明する。なお、熱媒体としては、空気以外の流体、例えば気体や水等の液体にも適用可能である。
図4は、図1に示す熱電変換装置を冷暖装置のケースに組付けた状態を示す断面模式図、図5は、図4中のY−Y線に沿った断面模式図である。まず、図4において、吹出し開口部93、94が形成された一対のケース部材91、92を組付けたケース内に熱電変換装置が組み付けられている。
この上流には、図示しない送風ファンが設置されている。下側ケース部材91には、この場合温風を吹き出す温風吹出し開口部(第1吹出し開口部)93が形成され、上側ケース部材92には、この場合冷風を吹き出す冷風吹出し開口部(第2吹出し開口部)94が形成されている。
熱電変換装置を構成する放熱電極基板2は、ケース部材91、92が形成する収納空間の投影形状(いわゆる流路幅)より少し広い平面形状を有し、放熱電極基板2の幅方向に延長された両延長部2Aが、シール部材95を介して両ケース部材91、92で挟み付ける形で固定されている。
両ケース部材91、92は、上側ケース部材92を、下側ケース部材91の弾性変形可能な係止部96を変形させつつ押し込むことにより組付け固定されている。しかも、放熱電極基板2の長手方向に延長された延長部2Bが、シール部材95を介して両ケース部材91、92で挟み付ける形で固定され、延長部2Bの先端部がコネクタ5と連結されている。
それによって、この放熱電極基板2を、ケース部材91、92が形成する収納空間を温風流路(第1流路)Aと冷風流路(第2流路)Bに分離する流路隔壁として利用できると共に、第1絶縁基材21および絶縁膜23の熱的絶縁性を活用して両流路A、B間の熱伝達を最小限に抑えるために利用することができる。そのため、両流路A、Bを分離する流路隔壁部材を特別に容易する必要がなくなり、部品点数の削減や組付工数の低減が可能となる。
また、放熱電極基板2側の各電極部22a、および吸熱電極基板3側の各電極部32aには、半田接合部25、35により放熱電極部材7および吸熱電極部材8が各々直接半田接合されている。そのため、熱伝達経路における熱損失を低減可能となり、各電極部22a、32aから各電極部材7、8への熱の伝達効率を高めることが可能となる。両電極部材7、8は、熱伝導性の高い部材、例えば銅の薄板状部材によるフィンで構成されている。
また、図5においては、各電極部材7、8の両端の間隔が少し不均一に配置されているが、両電極基板温風流路A、冷風流路B内にできる限り均等間隔に配置されて流路内の温度バラツキを少なくすることが、熱交換効率や空調上からも望ましい。
なお、本例では、放熱電極部材7および吸熱電極部材8を個々に各電極部22aおよび電極部32aに半田接合しているが、熱電素子12、13の保持板11と同様の図5中に2点鎖線で示す第2、第3保持板71、81を用意し、各放熱電極部材7を第2保持板71の開口部に予め嵌め込み固定しておき、また各吸熱電極部材8も第3保持板81の開口部に予め嵌め込み固定しておき、各放熱電極部材7を一括して各電極部22aに接合し、また各吸熱電極部材8を一括して各電極部32aに接合するようにすれば、組付け作業性を格段に向上させることができる。
次に、図6は、コネクタ5の一例を示す断面模式図である。リードターミナル52がコネクタ5のハウジング51内に形成され、放熱電極基板2の長手方向の延長部2Bを、レバー53によりコネクタ5のリードターミナル52に圧接して、電気接続する構成である。それによって、各パターン部22b、22cとの電気接続作業が容易になり、しかも確実な電気接続が可能となる。
なお、図7は、両ケース部材91、92の組付構造の変形例を示す組付け部分の模式図である。本例では抜け止め防止用のピン構造を用い、上側ケース部材92のピン部92aを、下側ケース部材91の係合穴91aに押し込むことにより、ピン部92aの鍔部92bが弾性変形することで係合穴91aを貫通し、復元した鍔部92bが係止部として作用することで組付け固定される例である。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態における熱電変換装置を、図8(a)および図8(b)により説明する。図8(a)は、(b)に示す熱電変換装置の下面模式図、図8(b)は、(a)中のZ−Z線に沿った断面模式図である。
図1に示す第1実施形態と異なる点は、第1実施形態では放熱電極基板2から外部に取り出す電源供給パターン部22bとセンサ信号パターン部22cを同じ放熱電極基板2の延長部2Bに形成したのに対し、第2実施形態では放熱電極基板2とは異なる電極基板200を設ける。
そして、この電極基板200に形成した電源供給パターン部22bとセンサ信号パターン部22cとを、放熱電極基板2の端部に面状に設けた電極取出し部22dに対して一括で(一斉に)半田接合するように構成したこと、放熱電極基板2と吸熱電極基板3として3層構造に代えて第1、第2絶縁基材21、31と電極部22a、32aとの2層構造としたこと、および電極基板200としては耐環境性や熱的絶縁性を考慮して、絶縁膜23、導電パターン部22、絶縁基材21の3層構造としたことである。
それにより、放熱電極基板2と吸熱電極基板3の長手方向の長さを略同じにできるため、熱電変換装置の組付性や生産性を向上できる。一方、外部と放熱電極基板2との電気接続に関しては、従来のように電極部毎に個々に電気接続(半田接合)せずに、平板状の電極基板200を用いることで、全ての電極取出し部22dに対して同じ面状に一括して電気接続(半田接合)することができ、接続工数を低減することが可能となる。
しかも、個々の電極取出し分22dが電極基板200にてお互いに連結し補強し合っているため、接続強度を相互補完し、従来に比べて接続部の剥離に対する強度を高め、接続部の信頼性を向上させることが可能となる。また、一方の絶縁基材21に延長部を一体形成する必要がなく、絶縁基材の選択の自由度を高めることが可能である。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態における熱電変換装置を、図9に示す断面模式図により説明する。図1に示す第1実施形態と異なる点は、放熱電極基板2と吸熱電極基板3として3層構造に代えて第1、第2絶縁基材21、31と電極部22a、32aとの2層構造としたこと、および放熱電極基板2の長手方向に延長された延長部2Bでは、耐環境性や熱的絶縁性を考慮して、熱的絶縁性のある絶縁膜などの表面被覆材23A、導電パターン部22、絶縁基材21の3層構造としたことである。
それによって、第1実施形態より簡単な構成でもって第1実施形態に近い作用効果を期待できる例である。
(第4実施形態)
本実施形態では、本発明における熱電変換装置の変形例を、図10(a)〜(d)により説明する。まず、図10(a)に示す第1変形例では、放熱電極基板2と吸熱電極基板3の形状を成形して全熱電素子12、13の収容空間を形成するように構成すると共に、延長部2Bの導電パターン部22(つまり引出しパターン部22b)を両電極基板2、3(つまり第1、第2絶縁基材21、31)で挟み込むように覆う構造とすること、および放熱電極基板2と吸熱電極基板3として3層構造に代えて第1、第2絶縁基材21、31と電極部22a、32aとの2層構造としている。
それにより、第3実施形態に対してシール材4、および絶縁膜などの表面被覆材23Aを不要にできる。このように、本発明では延長部2Bに形成される引出しパターン部22bの表面が、他方の絶縁基材31でもって覆われるため、新たな絶縁部材を追加被覆することを不要とし、しかも引出しパターン部22bの劣化や損傷を防止し、信頼性を向上させることが可能になる。
また、図10(b)に示す第2変形例では、放熱電極基板2と吸熱電極基板3の形状を成形して全熱電素子12、13の収容空間を形成するように構成すると共に、延長部2Bの導電パターン部22(つまり引出しパターン部22b)を両電極基板2、3で覆う構造とすること、および各熱電素子12、13を固定する絶縁性の保持板11を延長させて延長部11bを設ける構造とし、この保持板11の長手方向の両端部を放熱電極基板2と吸熱電極基板3とで挟み付ける形で固定すると共に、放熱電極基板2と吸熱電極基板3として3層構造に代えて第1、第2絶縁基材21、31と電極部22a、32aとの2層構造としている。
それにより、第1変形例の効果に加えて、第3実施形態に対してシール材4および絶縁膜などの表面被覆材23Aを不要にでき、また保持板11を固定することで、熱電素子11、12を確実に固定できる。
また、図10(c)に示す第3変形例では、放熱電極基板2と吸熱電極基板3の形状を成形して全熱電素子12、13の収容空間を形成するように構成すること、各熱電素子12、13を固定する絶縁性の保持板11をコネクタ5側まで延長させて延長部11bを設け、この延長部11bと第1絶縁基材21の延長部2Bとで挟み付ける形で、この延長部2Bに形成された導電パターン部22(つまり引出しパターン部22b)を覆う構造とすること、およびこの保持板11の長手方向の両端部を放熱電極基板2と吸熱電極基板3とで挟み付ける形で固定すると共に、放熱電極基板2と吸熱電極基板3として3層構造に代えて第1、第2絶縁基材21、31と電極部22a、32aとの2層構造としている。
それにより、第3実施形態に対してシール材4および絶縁膜などの表面被覆材23Aを不要にでき、また保持板11を固定することで、熱電素子11、12を確実に固定できる。このように、本発明では延長部2Bに形成される引出しパターン部22bの表面が、保持板11の延長部11bでもって覆われるため、新たな絶縁部材を追加被覆することを不とし、しかも引出しパターン部22bの劣化や損傷を防止し、信頼性を向上させることが可能になる。
また、図10(d)に示す第4変形例では、第3変形例に対し、延長部2Bにおける導電パターン部22bを保持板11の延長部11b側に形成しておき、放熱電極基板2と保持板11とを組付ける際に、放熱電極基板2側に形成した導電パターン部22と半田接合する点が異なる。
なお、本実施形態の各変形例では、第1、第2絶縁基材21、31に開口部21a、31aを設けずに形成されている。これは、放熱電極部材7および吸熱電極部材8を直接電極部22a、32aに接合せずに、電極部22a、32aより第1、第2絶縁基材21、31を介して放熱電極部材7および吸熱電極部材8に熱伝達させる構造としている。
これにより、内部に構成される熱電素子組立体1への水滴等の侵入をより確実に防止することができる。
(他の実施形態)
以上の第3、第4実施形態では、第1、第2絶縁基材21、31に開口部21a、31aを設けずに形成させたが、具体的には、図11(a)ないし図11(d)に示すように、第1、第2絶縁基材21、31に、電極部22a、32aの一端面に放熱、吸熱電極部材7、8を接合するための開口部21a、31aを形成している。
これによれば、開口部21a、31aを第1、第2絶縁基材21、31と電極部22a、32aとの接合部にて気密することができるため、内部の熱電素子組立体1への水滴等の侵入を防止することができる。
なお、図11(a)は図10(a)に示す第1変形例、図11(b)は図10(b)に示す第2変形例、図11(c)は図10(c)に示す第3変形例、図11(d)は図10(d)に示す第4変形例であり、開口部21a、31aのほかの構成部品は同一であるため説明を省略する。
また、その他の変形例として、電源供給回路や温度検出回路を電極基板2、3の両者に振り分けてもよい。また、コネクタ5をケース部材91、92に一体的に形成しておけば、部品点数の削減が可能になる。
本発明の第1実施形態における熱電変換装置の全体構成を示し、そのうち(a)は、(b)に示す熱電変換装置の上面模式図、(c)はその下面模式図、(b)は、(c)中のX−X線に沿った断面模式図である。 本発明の第1実施形態における電極基板2の製造方法の一例を示す工程図である。 本発明の第1実施形態における電極基板2、3の他の製造方法を示す工程図である。 図1に示す熱電変換装置を冷暖装置のケースに組付けた状態を示す断面模式図である。 図4中のY−Y線に沿った断面模式図である。 本発明の第1実施形態におけるコネクタ5の一例を示す断面模式図である。 本発明の第1実施形態における両ケース部材91、92の組付構造の変形例を示す組付け部分の模式図である。 本発明の第2実施形態における熱電変換装置の全体構成を示し、(a)は、(b)に示す熱電変換装置の下面模式図、(b)は、(a)中のZ−Z線に沿った断面模式図である。 本発明の第3実施形態における熱電変換装置の断面模式図である。 (a)ないし(d)は、本発明の第4実施形態における本発明における熱電変換装置の第1〜第4変形例を示す断面模式図である。 (a)ないし(d)は、他の実施形態における本発明における熱電変換装置の第1〜第4変形例を示す断面模式図である。
符号の説明
1…熱電素子組立体(熱電素子群)
2…放熱電極基板
2A…幅方向の延長部
2B…長手方向の延長部(引出し部材、流路隔壁)
3…吸熱電極基板
4…シール材
5…コネクタ
6…温度センサ素子
7…放熱電極部材
8…吸熱電極部材
11…保持板(絶縁部材)
12…N型熱電素子、熱電素子
13…P型熱電素子、熱電素子
21…第1絶縁基材
21a…開口部
22…第1導電パターン部(導電パターン部)
22a…電極部(第1電極部、導電パターン部)
22b…電源供給パターン部(引出しパターン部)
22c…センサ信号パターン部(引出しパターン部)
23、33…絶縁膜(絶縁部材)
24、34…半田接合部(接合部材)
25、35…半田接合部(接合部材)
31…第2絶縁基材(絶縁部材)
31a…開口部
32…第2導電パターン部
32a…電極部(第2電極部)
91…下側ケース部材(第1ケース)
92…上側ケース部材(第2ケース)
93…温風吹出し開口部(第1吹出し開口部)
94…冷風吹出し開口部(第2吹出し開口部)
200…第3絶縁基材(引出し部材)
A…温風流路(第1流路)
B…冷風流路(第2流路)

Claims (14)

  1. 複数のP型熱電素子(13)と複数のN型熱電素子(12)とを所定の配列形状に配列してなる熱電素子群(1)と、
    前記熱電素子(12、13)の下面側の配列状態に対応する第1導電パターン部(22)が形成され、前記熱電素子(12、13)と前記第1導電パターン部(22)とが電気接続される第1絶縁基材(21)と、
    前記熱電素子(12、13)の上面側の配列状態に対応する第2導電パターン部(32)が形成され、前記熱電素子(12、13)と前記第2導電パターン部(32)とが電気接続される第2絶縁基材(31)と、
    前記第1、第2絶縁基材(21、31)のうち少なくとも一方の絶縁基材の一端から外部まで引き出されるこの絶縁基材と略並行な面状の引出し部材(2B)とを備え、
    この引出し部材(2B)に、前記導電パターン部(22、22a)と電気接続される引出しパターン部(22b)が形成されることを特徴とする熱電変換装置。
  2. 前記引出し部材(2B)は、前記第1、第2絶縁基材(21、31)とは異なる第3絶縁基材(200)で構成され、前記第1、第2絶縁基材(21、31)のうち少なくとも一方の絶縁基材の一端面に面状に固定されると共に、この絶縁基材側の前記導電パターン部(22、22a)と前記引出し部材側の前記引出しパターン部(22b)とが電気接続されることを特徴とする請求項1に記載の熱電変換装置。
  3. 前記引出し部材(2B)は、前記第1、第2絶縁基材(21、31)のうち少なくとも一方の絶縁基材の一端からこの絶縁基材と略並行な面状でもって外部まで延長される延長部(2B)で構成され、この延長部(2B)に前記導電パターン部(22、22a)と電気接続される前記引出しパターン部(22b)が形成されることを特徴とする請求項1に記載の熱電変換装置。
  4. 前記引出し部材(2B)に形成される前記引出しパターン部(22b)の表面が絶縁部材(11、23、31)で被覆されることを特徴とする請求項1ないし請求項3に記載の熱電変換装置。
  5. 前記引出し部材(2B)に形成される前記引出しパターン部(22b)は、前記熱電素子(12、13)に対し外部より電源を供給するための電源供給パターン部(22b)を有することを特徴とする請求項1ないし請求項4に記載の熱電変換装置。
  6. 前記熱電素子群(1)は、前記熱電素子(12、13)を所定の配列形状に配列、保持する保持板(11)に取り付けた熱電素子組立体(1)で構成されることを特徴とする請求項1ないし請求項3に記載の熱電変換装置。
  7. 複数のP型熱電素子(13)と複数のN型熱電素子(12)とを所定の配列形状に配列してなる熱電素子群(1)と、
    前記熱電素子(12、13)の下面側の配列状態に対応した第1電極部(22a)を有する第1導電パターン部(22、22a)が形成され、前記熱電素子(12、13)と前記第1電極部(22a)とが電気接続される第1絶縁基材(21)と、
    前記熱電素子(12、13)の上面側の配列状態に対応した第2電極部(32a)を有する第2導電パターン部(32、32a)が形成され、前記熱電素子(12、13)と前記第2電極部(32a)とが電気接続される第2絶縁基材(31)と、
    前記熱電素子(12、13)とは反対側の前記第1絶縁基材面側に配置され、前記第1電極部(22a)より伝熱される熱を熱交換する放熱電極部材(7)と、
    前記熱電素子(12、13)とは反対側の前記第2絶縁基材面側に配置され、前記第2電極部より伝熱される熱を熱交換する吸熱電極部材(8)と、
    前記第1、第2絶縁基材(21、31)のうち少なくとも一方の絶縁基材の一端から外部まで引き出されるこの絶縁基材と略並行な面状の引出し部材(2B)とを備え、
    この引出し部材(2B)に、前記導電パターン部(22、22a)と電気接続される引出しパターン部(22b)が形成されることを特徴とする熱電変換装置。
  8. 前記第1電極部材(22a)と放熱電極部材(7)、および前記第2電極部材(32a)と吸熱電極部材(8)は、それぞれ接合部材(25、35)を用いて直接接合される構成であることを特徴とする請求項7に記載の熱電変換装置。
  9. 前記第1、第2絶縁基材(21、31)には、前記第1、第2電極部(22a、32a)に前記放熱、吸熱電極部材(7、8)を接合するための開口部(21a、31a)が形成されていることを特徴とする請求項8に記載の熱電変換装置。
  10. 前記引出し部材(2B)は、引き出される前記第1、第2絶縁基材(21、31)のうち少なくとも一方の絶縁基材と略同じ幅を有し、前記放熱電極部材(7)が設置される第1流路(A)と、前記吸熱電極部材(8)が設置される第2流路(B)との間の流路隔壁を構成することを特徴とする請求項7ないし請求項9のいずれか一項に記載の熱電変換装置。
  11. 前記引出し部材(2B)は、前記第1流路(A)と前記第2流路(B)の下流側に配置され、両流路間の前記流路隔壁を構成することを特徴とする請求項10に記載の熱電変換装置。
  12. 前記引出し部材(2B)は、前記第1、第2絶縁基材(21、31)のうち少なくとも一方の絶縁基材の一端から外部まで延長される延長部(2B)で構成され、この延長部(2B)に前記導電パターン部(22、22a)と電気接続される前記引出しパターン部(22b)が形成され、
    この引出しパターン部(22b)が、前記第1、第2絶縁基材(21、31)のうちの他方の絶縁基材と、前記一方の絶縁基材からなる前記延長部(2B)とで挟み込まれるように構成されることを特徴とする請求項1、または請求項3ないし請求項8のいずれか一項に記載の熱電変換装置。
  13. 前記引出し部材(2B)は、前記第1、第2絶縁基材(21、31)のうち少なくとも一方の絶縁基材の一端から外部まで延長される延長部(2B)で構成され、この延長部(2B)に前記導電パターン部(22、22a)と電気接続される前記引出しパターン部(22b)が形成され、
    この引出しパターン部(22b)が、前記各熱電素子(12、13)を保持する面状の保持板(11)の延長部(11b)と、前記一方の絶縁基材からなる前記延長部(2B)とで挟み込まれるように構成されることを特徴とする請求項1、または請求項3ないし請求項8のいずれか一項に記載の熱電変換装置。
  14. 第1吹出し開口部(93)を有する第1ケース(91)と第2吹出し開口部(94)を有する第2ケース(92)とを組み合わせて熱媒体が流通するダクトを構成する冷暖装置であって、
    前記ダクト内に請求項9に記載の熱電変換装置を配置することで、前記放熱電極部材(7)が設置される第1流路(A)と、前記吸熱電極部材(8)が設置される第2流路(B)とを構成すると共に、流路の下流側に配置された前記引出し部材(2B)により両流路間に流路隔壁を構成することを特徴とする冷暖装置。
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