JP7105438B2 - 熱電素子の製造方法 - Google Patents

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特許法第30条第2項適用 (刊行物名) Nano Energy Articles in press (公開者) Hoang Minh Nguye、魯 健、後藤 博史、前田 龍太郎 (掲載日) 平成30年4月14日
本発明は、熱エネルギーを電気エネルギーに変換する熱電素子の製造方法に関する。
近年、熱エネルギー(絶対温度)を利用して電気エネルギーを生成する熱電素子の開発が盛んに行われている。特に、電極の有する仕事関数の差分を利用した電気エネルギーの生成に関し、例えば特許文献1に開示された熱電素子等が提案されている。このような熱電素子は、電極に与える温度差を利用して電気エネルギーを生成する構成に比べて、様々な用途への利用が期待されている。
特許文献1では、エミッタ電極層と、コレクタ電極層と、前記エミッタ電極層及び前記コレクタ電極層の表面に分散して配置され、前記エミッタ電極層及び前記コレクタ電極層をサブミクロン間隔で離間する電気絶縁性の球状ナノビーズとを備え、前記エミッタ電極層の仕事関数は前記コレクタ電極層の仕事関数よりも小さく、前記球状ナノビーズの粒子径は100nm以下である、熱電素子が開示されている。
特許第6147901号公報
ここで、異なる仕事関数を有する一対の電極部を用いた熱電素子において、電気エネルギーの発生量には、各電極部の間隔(電極間ギャップ)が影響する。特に、電極間ギャップのバラつきが悪化するにつれて、電気エネルギーの発生量が不安定となる傾向にある。この点、特許文献1の開示技術では、球状ナノビーズを用いて各電極層を離間させている。このため、球状ビーズ径のバラつきに起因する電極間ギャップのバラつきの悪化を考慮しておらず、電気エネルギーの発生量が不安定となる。上述した事情により、電気エネルギーの発生量の安定化が望まれている。
そこで本発明は、上述した問題に鑑みて案出されたものであり、その目的とするところは、電気エネルギーの発生量の安定化を実現できる熱電素子の製造方法を提供することにある。
1発明に係る熱電素子の製造方法は、熱エネルギーを電気エネルギーに変換する熱電素子の製造方法であって、第1電極部を形成する第1電極部形成工程と、前記第1電極部よりも大きい仕事関数を有する第2電極部を形成する第2電極部形成工程と、前記第1電極部上に、第1方向に離間する一対の第1支持部を形成する第1支持部形成工程と、前記第2電極部上に、前記第1方向に離間する一対の第2支持部を形成する第2支持部形成工程と、一対の前記第1支持部の間、及び一対の前記第2支持部の間に、ナノ粒子を含む中間部を形成する中間部形成工程と、一対の前記第1支持部の上面と、一対の前記第2支持部の上面とを接合する接合工程と、を備え、前記中間部形成工程は、前記接合工程の前に行われ、前記第1電極部上に、前記第1支持部の厚さよりも厚く前記中間部を形成することを含むことを特徴とする。
1発明によれば、中間部形成工程は、一対の第1支持部の間、及び一対の第2支持部の間に、中間部を形成する。すなわち、第1電極部と第2電極部との間の電極間ギャップは、第1支持部の厚さ及び第2支持部の厚さにより定められる。このため、球状ナノビーズ等を用いた場合に比べて、電極間ギャップのバラつきを大幅に抑制することができる。これにより、電気エネルギーの発生量の安定化を実現することが可能となる。
また、第1発明によれば、中間部内に球状ナノビーズ等を介在させる必要が無い。これにより、電気エネルギーの発生を阻害する要因を減少させることができる。従って、電気エネルギーの発生量の増加を実現することが可能となる。
また、1発明によれば、中間部形成工程は、接合工程の前に行われる。このため、各電極部等に覆われた空間に中間部を形成する場合に比べて、容易に中間部を形成することができる。これにより、製造工程に費やす時間の短縮を図ることが可能となる。
図1(a)は、第1実施形態における発電装置及び熱電素子の一例を示す模式断面図であり、図1(b)は、第1実施形態における熱電素子の一例を示す模式上面図であり、図1(c)は、第1実施形態における熱電素子の他の例を示す模式上面図である。 図2(a)は、中間部の一例を示す模式断面図であり、図2(b)は、中間部の他の例を示す模式断面図である。 図3(a)は、第1実施形態における熱電素子の製造方法の一例を示すフローチャートであり、図3(b)は、第1実施形態における熱電素子の製造方法の他の例を示すフローチャートである。 図4(a)は、第1電極部形成工程及び第2電極部形成工程の一例を示す模式断面図であり、図4(b)は、第1支持部形成工程及び第2支持部形成工程の一例を示す模式断面図であり、図4(c)は、中間部形成工程の一例を示す模式断面図であり、図4(d)は、接合工程の一例を示す模式断面図である。 図5(a)は、第2実施形態における発電装置及び熱電素子の一例を示す模式断面図であり、図5(b)は、第2実施形態における熱電素子の一例を示す模式上面図であり、図5(c)は、第2実施形態における熱電素子の他の例を示す模式上面図である。 図6(a)は、第3実施形態における発電装置及び熱電素子の一例を示す模式断面図であり、図6(b)は、第3実施形態における熱電素子の一例を示す模式上面図であり、図6(c)は、第3実施形態における熱電素子の他の例を示す模式上面図である。 図7(a)は、第4実施形態における発電装置及び熱電素子の一例を示す模式断面図であり、図7(b)は、第4実施形態における熱電素子の一例を示す模式上面図であり、図7(c)は、第4実施形態における熱電素子の他の例を示す模式上面図である。
以下、本発明の実施形態における熱電素子及び発電装置の一例について、図面を参照しながら説明する。なお、各図において第1電極部13から第2電極部14に向かう方向を高さ方向Zとし、高さ方向Zと交わる方向をそれぞれ第1方向X及び第2方向Yとする。
(第1実施形態:発電装置100、熱電素子1の構成)
図1を参照して、本実施形態における発電装置100及び熱電素子1の構成の一例について説明する。図1(a)は、本実施形態における発電装置100及び熱電素子1の一例を示す模式断面図であり、図1(b)は、本実施形態における熱電素子1の一例を示す模式上面図であり、図1(c)は、本実施形態における熱電素子1の他の例を示す模式上面図である。なお、図1(a)は、図1(b)における1A-1Aに対応する断面図である。
図1(a)に示すように、発電装置100は、熱電素子1と、第1配線101と、第2配線102とを備える。発電装置100は、熱源に設置又は搭載される熱電素子1により熱エネルギーを元に発生させる電気エネルギーを外部に出力するものであり、熱源には、電子デバイスのCPU(Central Processing Unit)発熱、LED発光素子の発熱、自動車のエンジン、人体の体温、太陽熱、環境温度、又は工場の生産設備等を用いることができる。発電装置100は、熱電素子1において生成された電流を、第1配線101及び第2配線102に接続された負荷Rへ供給する。発電装置100は、例えば太陽光発電への応用のほか、例えばIoT(Internet of Things)デバイス、ウェアラブル機器等のモバイル機器又は自立型センサ端末内に設けられ、電池の代替又は補助として用いることができる。
熱電素子1は、例えば電子デバイスのCPU発熱、LED発光素子の発熱、自動車のエンジン、人体の体温、太陽熱、環境温度、又は工場の生産設備等を熱源として発生した熱エネルギーを、電気エネルギーに変換し、電流を生成することができる。熱電素子1は、例えば太陽光発電への応用のほか、例えばIoTデバイス、ウェアラブル機器等のモバイル機器又は自立型センサ端末内に設けられ、電池の代替部品又は補助部品として用いることができる。熱電素子1は、第1電極部13と、第2電極部14と、第1支持部15と、第2支持部16と、中間部17とを備える。熱電素子1は、例えば第1基板11及び第2基板12を備えてもよい。
<第1電極部13、第2電極部14>
第1電極部13及び第2電極部14は、第1方向X及び第2方向Yに沿う主面を有する。第1電極部13は、高さ方向Zに沿って、第2電極部14と離間して設けられる。第1電極部13は、例えば第1端子111を介して第1配線101と電気的に接続される。第2電極部14は、例えば第2端子112を介して第2配線102と電気的に接続される。
高さ方向Zにおいて、第1電極部13及び第2電極部14の厚さは、例えば1nm以上1μm以下であり、望ましくは、1nm以上50nm以下である。第1電極部13と、第2電極部14との間の距離(電極間ギャップ)は、例えば10μm以下であり、好ましくは10nm以上100nm以下である。
第1電極部13は、第2電極部14の仕事関数とは異なる仕事関数を有する。本実施形態では、第1電極部13の仕事関数は、第2電極部14の仕事関数よりも小さい。なお、本実施形態において第1電極部13を陰極(カソード)、及び第2電極部14を陽極(アノード)として説明するが、第1電極部13を陽極、及び第2電極部14を陰極としてもよい。この場合、第1電極部13の仕事関数は、第2電極部14の仕事関数よりも大きい。
例えば、第1電極部13としてタングステン(仕事関数:4.55eV)が用いられるとき、第2電極部14として白金(仕事関数:5.65eV)が用いられる。例えば、第1電極部13及び第2電極部14として、アルミニウム、チタンのほか、多層膜が用いられてもよく、仕事関数に応じて用いる材料を任意に選択してもよい。なお、第1電極部13及び第2電極部14の形成は、金属材料の蒸着、スパッタリング、又はインク化した金属材料をスクリーン印刷やインクジェット塗布等の方法で行うことで実現できる。
特に、第1電極部13として、高融点金属(refractory metal)以外の1層から構成されていることが望ましい。ここで、高融点金属とは、ニオブ、モリブデン、タンタル、タングステン、レニウムを示す。第1電極部13として、例えばアルミニウム、ケイ素、六ほう化ランタン(LaB6)、又はグラフェン等のカーボン系材料の何れかが用いられる。特に、アルミニウムは加工性に優れ、ケイ素は生産性に優れ、六ほう化ランタンは仕事関数が低いため、用途に応じて材料を選択することができる。また、上述した材料は、何れも高温下にて用いることができる。これにより、電気エネルギーの発生量をさらに増加させることが可能となる。
<第1支持部15、第2支持部16>
第1支持部15は、第1電極部13と接し、第1電極部13と第2電極部14との間に設けられる。第1支持部15は、第1方向Xに離間し、第2方向Yに沿って延在する一対の第1支持部15a、15bとして設けられる。一対の第1支持部15a、15bは、例えば図1(b)に示すように別体に設けられるほか、例えば図1(c)に示すように端部を介して一体に設けられてもよい。
第2支持部16は、第2電極部14及び第1支持部15と接し、第2電極部14及び第1支持部15との間に設けられる。第2支持部16は、第1方向Xに離間し、第2方向Yに沿って延在する一対の第2支持部16a、16bとして設けられる。一対の第2支持部16a、16bは、例えば図1(b)に示すように別体に設けられるほか、例えば図1(c)に示すように端部を介して一体に設けられてもよい。
第1支持部15は、第2支持部16と等しい形状を有するほか、例えば第2支持部16とは異なる形状を有してもよい。ここで、「異なる形状」とは、高さ方向Zにおける厚さ、第1方向Xにおける幅、及び第2方向Yにおける長さの少なくとも何れかが異なることを示す。第1支持部15は、第1方向Xと交わる側面及び第2方向Yと交わる端面において、第2支持部16の側面及び端面と同一平面上に設けられるほか、例えば第2支持部16の側面及び端面の少なくとも何れかと同一平面上に設けられなくてもよい。
第1支持部15は、第2支持部16と等しい材料を含む。第1支持部15及び第2支持部16として、シリコン酸化膜やシリコン窒化等が用いられるほか、例えばアルカンチオール等を用いた自己組織化単分子層(SAM: Self-Assembled Monolayer)が用いられてもよい。第1支持部15及び第2支持部16として、例えばフッ素樹脂(例えばサイトップ(登録商標))等の絶縁性を有する材料が用いられてもよい。
<中間部17>
中間部17は、第1電極部13、第2電極部14、第1支持部15、及び第2支持部16と接する。中間部17は、第1電極部13と第2電極部14との間、一対の第1支持部15の間、及び一対の第2支持部16の間に設けられる。
中間部17は、例えば図1(b)に示すように、一対の第1支持部15a、15bと一対の封止部21とに囲まれた部分、及び一対の第2支持部16a、16bと一対の封止部21とに囲まれた部分に設けられる。中間部17は、例えば図1(c)に示すように、一体に設けられた一対の第1支持部15a、15bに囲まれた部分、及び一体に設けられた一対の第2支持部16a、16bに囲まれた部分に設けられてもよい。何れの場合においても、中間部17は、第1電極部13、第2電極部14、第1支持部15、及び第2支持部16に囲まれた部分に設けられ、外部に露出しない。
中間部17は、図2(a)に示すように、例えばナノ粒子18と、溶媒19とを含む。中間部17は、例えば複数の粒子を有するナノ粒子18を分散した溶媒19が充填された状態を示す。中間部17は、例えば図2(b)に示すように、溶媒19を含まなくてもよく、ナノ粒子18のみが充填された状態を示してもよい。
<ナノ粒子18>
ナノ粒子18は、第1電極部13の仕事関数と、第2電極部14の仕事関数との間の仕事関数を有し、例えば3.0eV以上5.5eV以下の仕事関数を有する。ナノ粒子18として、例えば金及び銀の少なくとも何れかが用いられるほか、例えば上記の仕事関数の範囲を満たす材料が用いられてもよい。
ナノ粒子18は、例えば電極間ギャップの1/10以下である粒子径を有し、具体的には2nm以上10nm以下の粒子径を有するほか、例えば平均粒径(D50)3nm以上8nm以下の粒子径を有してもよい。なお、平均粒径は、レーザー回折散乱法を用いた粒度分布計測器(例えばMicrotracBEL製Nanotrac WaveII-EX150等)により測定することができる。
<絶縁膜18a>
ナノ粒子18は、例えば表面に設けられた絶縁膜18aを有する。絶縁膜18aとして、例えばシリコン酸化物又はアルミナ等の金属酸化物が用いられるほか、例えばアルカンチオール(例えばドデカンチオール)等の有機化合物や、シリコン等の半導体が用いられてもよい。絶縁膜18aの厚さは、例えば0.2nm以上5.0nm以下である。
<溶媒19>
溶媒19として、沸点が60℃以上の液体が用いられ、例えば有機溶媒及び水の少なくとも何れかが用いられる。有機溶媒として、例えばメタノール、エタノール、トルエン、キシレン、テトラデカン、アルカンチオール等が用いられる。
<第1基板11、第2基板12>
第1基板11及び第2基板12は、第1電極部13、中間部17、第1支持部15、第2支持部16、及び第2電極部14を挟んで設けられる。第1基板11は第1電極部13と接し、第2基板12は第2電極部14と接する。第1基板11は、例えば第1電極部13と第1端子111との間を接続する配線等を内部に設けてもよい。第2基板12は、例えば第2電極部14と第2端子112との間を接続する配線等を内部に設けてもよい。
第1基板11及び第2基板12の高さ方向Zにおける厚さは、例えば10μm以上2mm以下である。第1基板11及び第2基板12として、絶縁性を有する材料が用いられるほか、例えば平滑性、耐熱性、又は低熱膨張性等に優れた特性を有する材料が用いられる。第1基板11及び第2基板12として、例えば薄板状のシリコン、石英、ガラス、又は樹脂等の材料を用いたフィルム状の材料が用いられ、例えばPET(polyethylene terephthalate)、PC(polycarbonate)、又はポリイミドが用いられてもよい。
<第1配線101、第2配線102>
第1配線101及び第2配線102として、導電性を有する材料が用いられ、例えばニッケル、銅、銀、金、タングステン、又はチタンが用いられる。第1配線101及び第2配線102は、熱電素子1において生成された電流を、負荷Rへ供給できる構造であれば任意に設定することができる。
本実施形態によれば、熱電素子1に熱エネルギーが与えられると、第1電極部13及び第2電極部14から、中間部17に向けて熱電子eが放出される。放出された熱電子eは、中間部17内に分散されたナノ粒子18を介して、第1電極部13又は第2電極部14に伝搬される。
ここで、放出される熱電子eの量は、各電極部13、14の仕事関数に依存し、仕事関数が小さい材料ほど多く放出される傾向を示す。すなわち、第2電極部14よりも仕事関数の小さい第1電極部13から、熱電子eが多く放出される。このため、中間部17に放出された全熱電子eのうち、第2電極部14から第1電極部13へ移動する熱電子eの量に比べて、第1電極部13から第2電極部14へ移動する熱電子eの量が多い傾向を示す。これにより、熱エネルギーを電気エネルギーに変換し、第2電極部14から第1電極部13に向かう電流が生成される。
第1電極部13から放出される熱電子eの度合いは、主に、熱エネルギーに依存するほか、第1電極部13の仕事関数及び第2電極部14の仕事関数、並びに電極間ギャップに依存する。このため、第1電極部13と第2電極部14との間の距離を短くすることにより、電気エネルギーの発生量を増加させることが可能となる。
本実施形態によれば、熱電子eが第1電極部13から第2電極部14まで移動する際、トンネル効果又はナノホッピング効果を利用することができ、電気エネルギーの発生量を増加させることができる。トンネル効果等を用いることで、各電極部13、14及びナノ粒子18の有する仕事関数に応じたエネルギーを、熱電子eが有しない場合においても、容易に第1電極部13から第2電極部14まで移動させることができる。なお、本実施形態によれば、各電極部13、14に作用する温度(熱エネルギー)は等しくてもよい。
本実施形態によれば、中間部17は、第1電極部13と第2電極部14との間、一対の第1支持部15a、15bの間、及び一対の第2支持部16a、16bの間に設けられる。すなわち、第1電極部13と第2電極部14との間の電極間ギャップは、第1支持部15の厚さ及び第2支持部16の厚さにより定められる。このため、球状ナノビーズ等を用いた場合に比べて、電極間ギャップのバラつきを大幅に抑制することができる。これにより、電気エネルギーの発生量の安定化を実現することが可能となる。
また、本実施形態によれば、中間部17内に球状ナノビーズ等を介在させる必要が無い。これにより、電気エネルギーの発生を阻害する要因を減少させることができる。従って、電気エネルギーの発生量の増加を実現することが可能となる。
また、本実施形態によれば、第1支持部15は、第2支持部16と等しい材料を含み、第2支持部16とは異なる形状を有する。すなわち、第1支持部15の形状に対して、第2支持部16の形状を同一にする必要が無い。このため、各支持部15、16の形状を任意に設定することができる。これにより、電極間ギャップの設計等における自由度を高めることが可能となる。
また、本実施形態によれば、第1基板11及び第2基板12は、第1電極部13、中間部17、及び第2電極部14を挟んで設けられる。このため、外力や環境に伴う電極部13、14等の劣化を抑制することができる。これにより、熱電素子1の耐久性を高めることが可能となる。
また、本実施形態によれば、ナノ粒子18の直径は、電極間ギャップの1/10以下である。このため、第1電極部13と、第2電極部14との間に、ナノ粒子18を含む中間部17を容易に形成することができる。これにより、熱電素子1を製造するとき、作業性の向上を図ることが可能となる。
また、本実施形態によれば、ナノ粒子18は、表面に設けられた絶縁膜18aを有する。このため、第1電極部13から生成した熱電子eは、トンネル効果によりナノ粒子18間を容易に移動することができる。これにより、電気エネルギーの発生量をさらに増加させることが可能となる。
また、本実施形態によれば、ナノ粒子18は、第1電極部13の仕事関数と、第2電極部14の仕事関数との間の仕事関数を有する。このため、第1電極部13から生成した熱電子eは、ナノ粒子18を介して容易に第2電極部14に伝搬することができる。これにより、電気エネルギーの発生量をさらに増加させることが可能となる。
また、本実施形態によれば、中間部17は、60℃以上の沸点を有する溶媒19を含む。このため、室温以上の環境下に熱電素子1が用いられた場合においても、溶媒19の気化を抑制することができる。これにより、溶媒19の気化に伴う熱電素子1の劣化を抑制することが可能となる。
また、本実施形態によれば、中間部17は、ナノ粒子18のみが充填された状態を示す。このため、高温の環境下に熱電素子1が用いられた場合においても、溶媒19等の気化を考慮する必要が無い。これにより、高温の環境下における熱電素子1の劣化を抑制することが可能となる。
(熱電素子1の製造方法)
次に、図3を参照して、本実施形態における熱電素子1の製造方法の一例について説明する。図3(a)は、本実施形態における熱電素子1の製造方法の一例を示すフローチャートであり、図3(b)は、本実施形態における熱電素子1の製造方法の他の例を示すフローチャートである。
<第1電極部形成工程S110、第2電極部形成工程S120>
先ず、第1電極部13を形成する(第1電極部形成工程S110)。第1電極部13は、例えば図4(a)に示すように、第1基板11上に形成される。
次に、第2電極部14を形成する(第2電極部形成工程S120)。第2電極部14は、例えば図4(a)に示すように、第2基板12上に形成される。なお、第1電極部形成工程S110と、第2電極部形成工程S120との順番は、任意である。
第1電極部形成工程S110及び第2電極部形成工程S120では、例えばスパッタリング法又は蒸着法等を用いた真空環境下で各電極部13、14を形成するほか、例えばスクリーン印刷法、インクジェット法、スプレイ印刷法等を用いた常圧環境下で各電極部13、14を形成してもよい。
<第1支持部形成工程S130、第2支持部形成工程S140>
次に、第1支持部15を形成する(第1支持部形成工程S130)。第1支持部形成工程S130では、第1電極部13上に、第1方向Xに離間する一対の第1支持部15a、15bを形成する。
次に、第2支持部16を形成する(第2支持部形成工程S140)。第2支持部形成工程S140では、第2電極部14上に、第1方向Xに離間する一対の第2支持部16a、16bを形成する。なお、第1支持部形成工程S130と、第2支持部形成工程S140との順番は、任意であるほか、例えば同時に行ってもよい。
第1支持部形成工程S130及び第2支持部形成工程S140では、例えば各支持部15、16としてサイトップ(登録商標)を材料として用いる場合、スピンコート法を用いて、各支持部15、16の材料を各電極部13、14上に形成する。その後、フォトリソグラフィー法を用いて、形成された材料の一部を除去し、例えば図4(b)に示すように、各電極部13、14上に各支持部15、16が形成される。なお、各支持部15、16としてシリコン酸化膜やシリコン窒化膜等を用いる場合、例えばスパッタリング法又は蒸着法を用いて形成される。
各支持部15、16は、例えば図1(b)又は図1(c)等に示すようなパターンに形成され、少なくとも第1方向Xに離間した一対の第1支持部15a、15b及び第2支持部16a、16bが形成される。なお、各電極部13、14上に複数の各支持部15、16を形成してもよい。これにより、一度に複数の支持部15、16を形成することができる。また、この場合、各基板11、12及び各電極部13、14を分割するダイシング工程を行ってもよい。
<中間部形成工程S150>
次に、中間部17を形成する(中間部形成工程S150)。中間部形成工程S150では、例えば図4(c)に示すように、例えば第1電極部13上、及び一対の第1支持部15a、15bの間に、中間部17が形成される。なお、中間部形成工程S150では、例えば第2電極部14上、及び一対の第2支持部16a、16b上の間に、中間部17が形成されてもよい。
中間部形成工程S150では、例えばインクジェット法を用いて、中間部17を第1電極部13上等に形成する。このとき、例えば中間部17は、第1支持部15aの厚さよりも厚く形成されてもよい。これにより、後述する接合工程S160において、中間部17が一対の第2支持部16a、16bの間にも形成され、各電極部13、14及び各支持部15、16に挟まれた空間に中間部17が充填される。なお、中間部17として、例えば予めナノ粒子18を分散させた溶媒19が用いられる。
<接合工程S160>
次に、第1支持部15と、第2支持部16とを接合する(接合工程S160)。接合工程S160では、例えば図4(d)に示すように、一対の第1支持部15a、15bの上面と、一対の第2支持部16a、16bの上面とを接合する。このとき、各支持部15、16及び中間部17は、各電極部13、14に挟まれる。
接合工程S160では、例えば各支持部15、16の上面同士を当接させて加熱することで、各支持部15、16を接合する。この場合、各電極部13、14における電極間ギャップは、各支持部15、16の厚さに依存する。
上述した工程を経て、本実施形態における熱電素子1が形成される。なお、形成された熱電素子1に第1端子111、第2端子112、接続する第1配線101、及び第2配線102等を形成し、第1配線101及び第2配線102に負荷Rを接続することで、本実施形態における発電装置100を形成することができる。
なお、例えば図3(b)に示すように、中間部形成工程S150は、接合工程S160の後に行われてもよい。この場合、例えば第1支持部形成工程S130において、一対の第1支持部15a、15bを別体に形成し、第2支持部形成工程S140において、一対の第2支持部16a、16bを別体に形成する。そして、接合工程S160において各支持部15、16を接合することで、各電極部13、14及び各支持部15、16に挟まれた空間を、密閉しない状態で形成することができる。この状態において、例えば各電極部13、14及び各支持部15、16を中間部17の原液に浸すことで、毛細管現象によって各電極部13、14及び各支持部15、16に挟まれた空間に中間部17を充填することができる。その後、例えば中間部17を充填した部分に、封止部21を形成する。封止部21を形成することで、中間部17の漏れを抑制することができる。
本実施形態によれば、中間部形成工程S150は、一対の第1支持部15a、15bの間、及び一対の第2支持部16a、16bの間に、中間部17を形成する。すなわち、第1電極部13と第2電極部14との間の電極間ギャップは、第1支持部15の厚さ及び第2支持部16の厚さにより定められる。このため、球状ナノビーズ等を用いた場合に比べて、電極間ギャップのバラつきを大幅に抑制することができる。これにより、電気エネルギーの発生量の安定化を実現することが可能となる。
また、本実施形態によれば、中間部17内に球状ナノビーズ等を介在させる必要が無い。これにより、電気エネルギーの発生を阻害する要因を減少させることができる。従って、電気エネルギーの発生量の増加を実現することが可能となる。
また、本実施形態によれば、中間部形成工程S150は、接合工程S160の後に行われる。このため、中間部17に起因する各支持部15、16の接合不良等を抑制することができる。これにより、製造工程における良品率の向上を図ることが可能となる。
また、本実施形態によれば、中間部形成工程S150は、接合工程S160の前に行われる。このため、各電極部13、14等に覆われた空間に中間部17を形成する場合に比べて、容易に中間部17を形成することができる。これにより、製造工程に費やす時間の短縮を図ることが可能となる。
(第2実施形態:発電装置100、熱電素子1の構成)
次に、図5を参照して、第2実施形態における熱電素子1及び発電装置100の一例について、図面を参照しながら説明する。図5(a)は、本実施形態における発電装置100及び熱電素子1の一例を示す模式断面図であり、図5(b)は、本実施形態における熱電素子1の一例を示す模式上面図であり、図5(c)は、本実施形態における熱電素子1の他の例を示す模式上面図である。なお、図5(a)は、図5(b)における5A-5Aに対応する断面図である。
上述した実施形態と、第2実施形態との違いは、封止部22と、充填孔23とを備える点である。上述した構成と同様の構成については、説明を省略する。
<封止部22、充填孔23>
図5(a)及び図5(b)に示すように、封止部22は、一対の第2支持部16a、16bの側面に設けられる。充填孔23は、一対の第2支持部16a、16b内を貫通する。封止部22は、充填孔23の一端を塞ぎ、充填孔23を介して中間部17の漏れを抑制する。封止部22及び充填孔23は、例えば第1支持部15に設けられてもよい。
封止部22及び充填孔23は、例えば図5(b)及び図5(c)に示すように、一対の第2支持部16a、16bに対して1つずつ設けられる。この場合、第1方向Xに並んで設けられるほか、例えば第1方向Xに並ばずに、第2方向Yの両端側にそれぞれ設けられてもよい。なお、封止部22及び充填孔23の設けられる位置及び数は、任意である。
封止部22及び充填孔23を備えることで、例えば上述した熱電素子1の製造方法において、接合工程S160の後に中間部形成工程S150を容易に行うことができる。すなわち、接合工程S160の後、1つの充填孔23から中間部17を充填し、他の充填孔23から吸引(真空引き)を行う。その後、封止部22を形成して、充填孔23を塞ぐ。これにより、各電極部13、14及び各支持部15、16に挟まれた空間に、中間部17を容易に形成することができる。従って、電気エネルギーの発生量をさらに増加させることが可能となる。
なお、充填孔23は、例えば第1支持部形成工程S130又は第2支持部形成工程S140において形成された各支持部15、16に対して、切り欠き等の加工を施すことにより形成される。
本実施形態によれば、上述した実施形態と同様に、中間部17は、第1電極部13と第2電極部14との間、一対の第1支持部15a、15bの間、及び一対の第2支持部16a、16bの間に設けられる。すなわち、第1電極部13と第2電極部14との間の電極間ギャップは、第1支持部15の厚さ及び第2支持部16の厚さにより定められる。このため、球状ナノビーズ等を用いた場合に比べて、電極間ギャップのバラつきを大幅に抑制することができる。これにより、電気エネルギーの発生量の安定化を実現することが可能となる。
また、本実施形態によれば、上述した実施形態と同様に、中間部17内に球状ナノビーズ等を介在させる必要が無い。これにより、電気エネルギーの発生を阻害する要因を減少させることができる。従って、電気エネルギーの発生量の増加を実現することが可能となる。
(第3実施形態:発電装置100、熱電素子1の構成)
次に、図6を参照して、第3実施形態における熱電素子1及び発電装置100の一例について、図面を参照しながら説明する。図6(a)は、本実施形態における発電装置100及び熱電素子1の一例を示す模式断面図であり、図6(b)は、本実施形態における熱電素子1の一例を示す模式上面図であり、図6(c)は、本実施形態における熱電素子1の他の例を示す模式上面図である。なお、図6(a)は、図6(b)における6A-6Aに対応する断面図である。
上述した第2実施形態と、第3実施形態との違いは、封止部22及び充填孔23が、第2基板12側に設けられる点である。上述した構成と同様の構成については、説明を省略する。
図6(a)及び図6(b)に示すように、封止部22は、第2基板12上に設けられる。充填孔23は、第2基板12内及び第2電極部14内を貫通する。封止部22は、充填孔23の一端を塞ぎ、充填孔23を介して中間部17の漏れを抑制する。封止部22は、例えば第1基板11上に設けられてもよく、充填孔23は、例えば第1基板11内及び第1電極部13内を貫通してもよい。
封止部22及び充填孔23は、例えば図6(b)及び図6(c)に示すように、第2基板12側に2つ設けられる。この場合、第1方向Xに並んで設けられるほか、例えば第1方向Xに並ばずに、第2方向Yの両端側にそれぞれ設けられてもよい。なお、封止部22及び充填孔23の設けられる位置及び数は、任意であり、一部又は全部を第1基板11側に設けてもよい。
封止部22及び充填孔23を備えることで、上述した実施形態と同様に、接合工程S160の後に中間部形成工程S150を容易に行うことができる。すなわち、接合工程S160の後、1つの充填孔23から中間部17を充填し、他の充填孔23から吸引(真空引き)を行う。その後、封止部22を形成して、充填孔23を塞ぐ。これにより、各電極部13、14及び各支持部15、16に挟まれた空間に、中間部17を容易に形成することができる。従って、電気エネルギーの発生量をさらに増加させることが可能となる。
充填孔23は、第1電極部形成工程S110又は第2電極部形成工程S120において各電極部13、14を形成後、第1基板11及び第1電極部13、又は第2基板12及び第2電極部14の一部を貫通させ、形成される。各基板11、12における主面の面積は、各支持部15、16における側面の面積よりも大きい。このため、充填孔23を各支持部15、16に設ける場合に比べて、容易に形成することができる。また、ため、充填孔23を形成する場所に自由度を持たせることができる。
本実施形態によれば、上述した実施形態と同様に、中間部17は、第1電極部13と第2電極部14との間、一対の第1支持部15a、15bの間、及び一対の第2支持部16a、16bの間に設けられる。すなわち、第1電極部13と第2電極部14との間の電極間ギャップは、第1支持部15の厚さ及び第2支持部16の厚さにより定められる。このため、球状ナノビーズ等を用いた場合に比べて、電極間ギャップのバラつきを大幅に抑制することができる。これにより、電気エネルギーの発生量の安定化を実現することが可能となる。
また、本実施形態によれば、上述した実施形態と同様に、中間部17内に球状ナノビーズ等を介在させる必要が無い。これにより、電気エネルギーの発生を阻害する要因を減少させることができる。従って、電気エネルギーの発生量の増加を実現することが可能となる。
(第4実施形態:発電装置100、熱電素子1の構成)
次に、図7を参照して、第4実施形態における熱電素子1及び発電装置100の一例について、図面を参照しながら説明する。図7(a)は、本実施形態における発電装置100及び熱電素子1の一例を示す模式断面図であり、図7(b)は、本実施形態における熱電素子1の一例を示す模式上面図であり、図7(c)は、本実施形態における熱電素子1の他の例を示す模式上面図である。なお、図7(a)は、図7(b)における7A-7Aに対応する断面図である。
上述した第1実施形態と、第4実施形態との違いは、各電極部13、14の一部が第1方向Xに分離する点である。上述した構成と同様の構成については、説明を省略する。
図7に示すように、第1電極部13は、スリット13sを介して第1方向Xに分離した第1離間部13aを有する。第1離間部13aは、第1基板11と第1支持部15bとの間に設けられ、電気エネルギーの発生に寄与しない。
第2電極部14は、スリット14sを介して第1方向Xに分離した第2離間部14aを有する。第2離間部14aは、第2基板12と第2支持部16aとの間に設けられ、電気エネルギーの発生に寄与しない。
第1離間部13aは、第2電極部14における第1方向Xと交わる側面から高さ方向Zに延在する引出配線14b、及び第2端子112と接する。このため、第1離間部13a上に第2端子112を形成することで、第2電極部14は、引出配線14b、第1離間部13a、及び端子112を介して、第2配線102と電気的に接続される。なお、引出配線14bは、例えば図7(b)及び図7(c)に示すように、第2電極部14における側面の少なくとも一部に設けられる。
第2離間部14aは、第2電極部14と電気的に離間する。ここで、第1電極部13上に第1端子111を形成することで、第1電極部13は、第1端子111を介して第1配線101と電気的に接続される。このとき、第1配線101又は第1端子111が第2離間部14aと接触した場合においても、各電極部13、14間の短絡が発生しない。
本実施形態によれば、第1電極部13上及び第1離間部13a上に、各端子111、112を設けることができる。このため、熱電素子1における同一平面上で各配線101、102を接続することができる。これにより、配線101、102等の接続を容易に実現することができる。また、熱電素子1の製造時においても、電流値測定等の検査を容易に実施することが可能となる。
本実施形態によれば、上述した実施形態と同様に、中間部17は、第1電極部13と第2電極部14との間、一対の第1支持部15a、15bの間、及び一対の第2支持部16a、16bの間に設けられる。すなわち、第1電極部13と第2電極部14との間の電極間ギャップは、第1支持部15の厚さ及び第2支持部16の厚さにより定められる。このため、球状ナノビーズ等を用いた場合に比べて、電極間ギャップのバラつきを大幅に抑制することができる。これにより、電気エネルギーの発生量の安定化を実現することが可能となる。
また、本実施形態によれば、上述した実施形態と同様に、中間部17内に球状ナノビーズ等を介在させる必要が無い。これにより、電気エネルギーの発生を阻害する要因を減少させることができる。従って、電気エネルギーの発生量の増加を実現することが可能となる。
本発明の実施形態を説明したが、実施形態は例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1 :熱電素子
11 :第1基板
12 :第2基板
13 :第1電極部
13a :第1離間部
13s :スリット
14 :第2電極部
14a :第2離間部
14b :引出配線
14s :スリット
15、15a、15b :第1支持部
16、16a、16b :第2支持部
17 :中間部
18 :ナノ粒子
18a :絶縁膜
19 :溶媒
21、22 :封止部
23 :充填孔
100 :発電装置
101 :第1配線
102 :第2配線
111 :第1端子
112 :第2端子
R :負荷
S110 :第1電極部形成工程
S120 :第2電極部形成工程
S130 :第1支持部形成工程
S140 :第2支持部形成工程
S150 :中間部形成工程
S160 :接合工程
X :第1方向
Y :第2方向
Z :高さ方向
e :熱電子

Claims (1)

  1. 熱エネルギーを電気エネルギーに変換する熱電素子の製造方法であって、
    第1電極部を形成する第1電極部形成工程と、
    前記第1電極部よりも大きい仕事関数を有する第2電極部を形成する第2電極部形成工程と、
    前記第1電極部上に、第1方向に離間する一対の第1支持部を形成する第1支持部形成工程と、
    前記第2電極部上に、前記第1方向に離間する一対の第2支持部を形成する第2支持部形成工程と、
    一対の前記第1支持部の間、及び一対の前記第2支持部の間に、ナノ粒子を含む中間部を形成する中間部形成工程と、
    一対の前記第1支持部の上面と、一対の前記第2支持部の上面とを接合する接合工程と、
    を備え、
    前記中間部形成工程は、前記接合工程の前に行われ、前記第1電極部上に、前記第1支持部の厚さよりも厚く前記中間部を形成することを含む こと
    を特徴とする熱電素子の製造方法。
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