JP7244043B2 - 熱電素子、発電装置、電子機器、及び熱電素子の製造方法 - Google Patents

熱電素子、発電装置、電子機器、及び熱電素子の製造方法 Download PDF

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Description

この発明は、熱エネルギーを電気エネルギーに変換する熱電素子、発電装置、及び熱電素子の製造方法に関する。
近年、熱エネルギーを利用して電気エネルギーを生成する熱電素子の開発が盛んに行われている。特許文献1には、仕事関数差を有する電極間に発生する、絶対温度による電子放出現象を利用した熱電素子が開示されている。このような熱電素子は、電極間の温度差(ゼーベック効果)を利用した熱電素子に比較して、電極間の温度差が小さい場合であっても発電可能である。このため、より様々な用途への利用が期待されている。
特許文献1には、エミッタ電極層と、コレクタ電極層と、エミッタ電極層及びコレクタ電極層の表面に分散して配置され、エミッタ電極層とコレクタ電極層とをサブミクロン間隔で離間する電気絶縁性の球状ナノビーズとを備え、エミッタ電極層の仕事関数はコレクタ電極層の仕事関数よりも小さく、球状ナノビーズの粒子径は100nm以下である熱電素子が開示されている。
特許第6147901号公報
ここで、異なる仕事関数を有する一対の電極部を用いた熱電素子において、電気エネルギーの発生量には、各電極部の間隔(電極間ギャップ)が影響する。特に、電極間ギャップのバラつきが悪化するにつれて、電気エネルギーの発生量が不安定となる傾向にある。
この点、特許文献1の開示技術では、球状ナノビーズを用いて各電極層を離間させている。このため、球状ビーズ径のバラつきに起因する電極間ギャップのバラつきの悪化を考慮しておらず、電気エネルギーの発生量が不安定となる恐れがある。上述した事情により、電気エネルギーの発生量の安定化が望まれている。
そこで本発明は、上述した問題に鑑みて案出されたものであり、その目的とするところは、電気エネルギーの発生量の安定化を実現できる熱電素子、発電装置、電子機器、及び熱電素子の製造方法を提供することにある。
第1発明に係る熱電素子は、熱エネルギーを電気エネルギーに変換する熱電素子であって、第1電極部と、前記第1電極部と第1方向に離間して対向し、前記第1電極部とは異なった仕事関数を有する第2電極部と、前記第1電極部と、前記第2電極部との間に設けられた、ナノ粒子を含む中間部と、前記第1電極部と、前記第2電極部との間に一体に設けられ、前記中間部を囲む支持部と、前記第1電極部及び前記第2電極部の少なくとも何れかを前記第1方向に貫通する孔と、前記孔を覆う封止部と、を備えることを特徴とする。
第2発明に係る熱電素子は、第1発明において、前記孔は、前記第1電極部及び前記第2電極部を前記第1方向に貫通することを特徴とする。
第3発明に係る熱電素子は、第1発明又は第2発明において、前記第1方向から見て、前記孔は、前記中間部の中心側に設けられることを特徴とする。
第4発明に係る熱電素子は、第2発明又は第3発明において、前記第2電極部は、前記第1方向に沿って一対の前記第1電極部の間に設けられ、前記中間部は、一方の前記第1電極部と、前記第2電極部との間、及び他方の前記第1電極部と、前記第2電極部との間に、前記孔を介して連続して設けられることを特徴とする。
第5発明に係る熱電素子は、第4発明において、前記第1方向に延在し、一対の前記第1電極部又は前記第2電極部の何れかと電気的に接続される引き出し配線をさらに備えることを特徴とする。
第6発明に係る熱電素子は、第1発明~第5発明の何れかにおいて、前記第1方向から見て、前記中間部の形状は、円形又は楕円形であることを特徴とする。
第7発明に係る熱電素子は、第1発明~第6発明の何れかにおいて、前記第1電極部と、前記第2電極部との間の電極間ギャップは、10μm以下であり、前記ナノ粒子の直径は、前記電極間ギャップの1/10以下であることを特徴とする。
第8発明に係る熱電素子は、第1発明~第7発明の何れかにおいて、前記ナノ粒子は、表面に設けられた絶縁膜を有し、前記絶縁膜の厚さは、20nm以下であることを特徴とする。
第9発明に係る熱電素子は、第1発明~第8発明の何れかにおいて、前記中間部は、60℃以上の沸点を有する溶媒を含むことを特徴とする。
第10発明に係る熱電素子は、第1発明~第8発明の何れかにおいて、前記中間部は、前記ナノ粒子のみが充填された状態を示すことを特徴とする。
第11発明に係る発電装置は、熱エネルギーを電気エネルギーに変換する熱電素子を備えた発電装置であって、前記熱電素子は、第1電極部と、前記第1電極部と第1方向に離間して対向し、前記第1電極部とは異なった仕事関数を有する第2電極部と、前記第1電極部と、前記第2電極部との間に設けられた、ナノ粒子を含む中間部と、前記第1電極部と、前記第2電極部との間に一体に設けられ、前記中間部を囲む支持部と、前記第1電極部及び前記第2電極部の少なくとも何れかを前記第1方向に貫通する孔と、前記孔を覆う封止部と、を備えることを特徴とする。
第12発明に係る電子機器は、熱エネルギーを電気エネルギーに変換する熱電素子と、前記熱電素子を電源に用いて駆動されることが可能な電子部品と、を含む電子機器であって、前記熱電素子は、第1電極部と、前記第1電極部と第1方向に離間して対向し、前記第1電極部とは異なった仕事関数を有する第2電極部と、前記第1電極部と、前記第2電極部との間に設けられた、ナノ粒子を含む中間部と、前記第1電極部と、前記第2電極部との間に一体に設けられ、前記中間部を囲む支持部と、前記第1電極部及び前記第2電極部の少なくとも何れかを前記第1方向に貫通する孔と、前記孔を覆う封止部と、を備えることを特徴とする。
第13発明に係る熱電素子の製造方法は、熱エネルギーを電気エネルギーに変換する熱電素子の製造方法であって、第1方向に沿って、第1電極部、支持部、及び第2電極部を順番に積層する積層工程と、前記支持部の一部を除去し、ギャップ部を形成する除去工程と、前記ギャップ部に、ナノ粒子を含む中間部を形成する充填工程と、を備えることを特徴とする。
第14発明に係る熱電素子の製造方法は、第13発明において、前記除去工程は、前記第1電極部及び前記第2電極部の少なくとも何れかと、前記支持部とを貫通する孔を形成する工程と、前記孔を介して前記支持部の一部を除去し、前記ギャップ部を形成する工程と、を有し、前記充填工程は、前記孔を介して前記ギャップ部に前記中間部を形成することを特徴とする。
第15発明に係る熱電素子の製造方法は、第13発明又は第14発明において、前記除去工程は、等方性エッチング法を用いて前記支持部の一部を除去することを特徴とする。
第1発明~第12発明によれば、支持部は、第1電極部と、第2電極との間に一体に設けられる。このため、一体の支持部によって各電極部の間隔(電極間ギャップ)が形成されるため、球状ナノビーズ等を用いた場合に比べて、電極間ギャップを高精度に形成することができる。これにより、電気エネルギーの発生量の安定化を実現することが可能となる。
また、第1発明~第12発明によれば、一体に設けられた支持部は、中間部を囲む。このため、熱電素子の側面から中間部が漏れることを防ぐことができる。これにより、品質の安定化を実現することが可能となる。
第1発明~2発明によれば、孔は、第1電極部及び第2電極部の少なくとも何れかを貫通する。このため、孔を介して中間部の充填が容易に実施できる。これにより、製造工程の簡易化を図ることが可能となる。また、熱電素子の使用に伴い中間部を交換する必要が発生した場合、容易に中間部の交換を実施することが可能となる。
特に、第3発明によれば、第1方向から見て、孔は、中間部の中心側に設けられる。このため、孔を介して中間部を均一に充填することができる。これにより、中間部の充填度を向上させることが可能となる。
特に、第4発明によれば、中間部は、一方の第1電極部と、第2電極部との間、及び他方の第1電極部と、第2電極部との間に、孔を介して連続して設けられる。このため、中間部を充填する際、一度に充填することができる。これにより、製造工程のさらなる簡略化、及び中間部の交換をさらに容易に実施することができる。また、第2電極部の両面を用いて電気エネルギーを発生させることができる。これにより、電気エネルギーの発生量の増加を図ることが可能となる。
特に、第5発明によれば、引き出し配線は、第1方向に延在し、一対の第1電極部又は第2電極部の何れかと電気的に接続される。このため、各電極部の積層数の増加に伴う配線の増加を抑制することができる。これにより、熱電素子の小型化を図ることが可能となる。
特に、第7発明によれば、ナノ粒子の直径は、電極間ギャップの1/10以下である。このため、第1電極部と、第2電極部との間に、ナノ粒子を含む中間部を容易に形成することができる。これにより、熱電素子を製造するとき、作業性の向上を図ることが可能となる。
特に、第8発明によれば、ナノ粒子は、表面に設けられた絶縁膜を有する。このため、第1電極部から生成した電子は、例えばトンネル効果等によりナノ粒子間を容易に移動することができる。これにより、電気エネルギーの発生量をさらに増加させることが可能となる。
特に、第9発明によれば、中間部は、60℃以上の沸点を有する溶媒を含む。このため、室温以上の環境下に熱電素子が用いられた場合においても、溶媒の気化を抑制することができる。これにより、溶媒の気化に伴う熱電素子の劣化を抑制することが可能となる。
特に、第10発明によれば、中間部は、ナノ粒子のみが充填された状態を示す。このため、高温の環境下に熱電素子が用いられた場合においても、溶媒等の気化を考慮する必要が無い。これにより、高温の環境下における熱電素子の劣化を抑制することが可能となる。
第13発明~第15発明によれば、除去工程は、支持部の一部を除去し、ギャップ部を形成し、充填工程は、ギャップ部に中間部を形成する。このため、各電極部の間隔(電極間ギャップ)は、支持部を積層する際の精度に依存する。このため、球状ナノビーズ等を用いた場合に比べて、電極間ギャップを高精度に形成することができる。これにより、電気エネルギーの発生量の安定化を実現することが可能となる。
特に、第14発明によれば、除去工程は、孔を介して支持部の一部を除去し、ギャップ部を形成する。すなわち、支持部の未除去部に囲まれた状態で、中間部が形成される。このため、熱電素子の側面から中間部が漏れることを防ぐことができる。これにより、品質の安定化を実現することが可能となる。
特に、第15発明によれば、除去工程には、等方性エッチング方法が用いられる。このため、第1電極部及び第2電極部に挟まれた支持部を容易に除去することができる。これにより、高精度の電極間ギャップを容易に形成することが可能となる。
図1(a)は、第1実施形態に係る発電装置及び熱電素子の一例を示す模式断面図であり、図1(b)は、第1実施形態に係る熱電素子の一例を示す模式平面図である。 図2(a)は、第1実施形態に係る発電装置及び熱電素子の他の例を示す模式断面図であり、図2(b)は、第1実施形態に係る熱電素子の他の例を示す模式平面図である。 図3(a)は中間部の一例を示す模式断面図であり、図3(b)は中間部の他の例を示す模式断面図である。 図4は、第1実施形態に係る熱電素子の製造方法の一例を示すフローチャートである。 図5(a)~図5(d)は、第1実施形態に係る熱電素子の製造方法の一例を示す模式断面図である。 図6(a)は、第2実施形態に係る発電装置及び熱電素子の一例を示す模式断面図であり、図6(b)は、第2実施形態に係る熱電素子の一例を示す模式平面図である。 図7(a)は、第3実施形態に係る発電装置及び熱電素子の一例を示す模式断面図であり、図7(b)は、第3実施形態に係る熱電素子の一例を示す模式平面図である。 図8(a)~図8(d)は、熱電素子を備えた電子機器の例を示す模式ブロック図であり、図8(e)~図8(h)は、熱電素子を含む発電装置を備えた電子機器の例を示す模式ブロック図である。
以下、本発明の実施形態における熱電素子、発電装置、電子機器、及び熱電素子の製造方法それぞれの一例について、図面を参照しながら説明する。なお、各図において、各電極が積層される高さ方向を第1方向Zとし、第1方向Zと交差、例えば直交する1つの平面方向を第2方向Xとし、第1方向Z及び第2方向Xのそれぞれと交差、例えば直交する別の平面方向を第3方向Yとする。
(第1実施形態)
<発電装置100>
図1は、第1実施形態に係る発電装置100及び熱電素子1の一例を示す模式図である。図1(a)は、第1実施形態に係る発電装置100及び熱電素子1の一例を示す模式断面図であり、図1(b)は、第1実施形態に係る熱電素子1の一例を示す模式平面図である。図1(a)に示された熱電素子1の断面は、図1(b)中の1A-1A線に沿う。
図1に示すように、発電装置100は、第1実施形態に係る熱電素子1と、第1配線101と、第2配線102とを含む。熱電素子1は、熱エネルギーを電気エネルギーに変換する。このような熱電素子1を備えた発電装置100は、例えば、図示せぬ熱源に搭載又は設置され、熱源の熱エネルギーを元として、熱電素子1が発生させた電気エネルギーを、第1配線101及び第2配線102を介して負荷Rへ出力する。負荷Rの一端は第1配線101と電気的に接続され、他端は第2配線102と電気的に接続される。負荷Rは、例えば電気的な機器を示している。負荷Rは、発電装置100を主電源又は補助電源に用いて駆動される。
熱電素子1の熱源としては、例えば、CPU(Central Processing Unit)等の電子デバイス又は電子部品、LED(Light Emitting Diode)等の発光素子、自動車等のエンジン、及び工場の生産設備、人体、太陽光、及び環境温度等を利用することができる。例えば、電子デバイス、電子部品、発光素子、エンジン、及び生産設備等は人工熱源である。人体、太陽光、及び環境温度等は自然熱源である。熱電素子1を備えた発電装置100は、例えばIoT(Internet of Things)デバイス及びウェアラブル機器等のモバイル機器や自立型センサ端末の内部に設けることができ、電池の代替又は補助として用いることができる。さらに、発電装置100は、太陽光発電等のような、より大型の発電装置への応用も可能である。
<熱電素子1>
熱電素子1は、例えば、上記人工熱源が発した熱エネルギー、又は上記自然熱源が持つ熱エネルギーを電気エネルギーに変換し、電流を生成する。熱電素子1は、発電装置100内に設けるだけでなく、熱電素子1自体を、上記モバイル機器や上記自立型センサ端末等の内部に設けることもできる。この場合、熱電素子1自体が、上記モバイル機器又は上記自立型センサ端末等の、電池の代替部品又は補助部品となる。
熱電素子1は、第1電極部11と、第2電極部12と、中間部13と、支持部14とを備える。
第2電極部12は、第1電極部11と第1方向Zに離間して対向する。第2電極部12は、第1電極部11とは異なった仕事関数を有する。熱電素子1では、第1電極部11は、例えば白金(仕事関数:約5.65eV)を含み、第2電極部12は、例えばタングステン(仕事関数:約4.55eV)を含む。仕事関数が大きい電極部はアノード(コレクタ電極)として機能し、仕事関数が小さい電極部はカソード(エミッタ電極)として機能する。熱電素子1では、第1電極部11がアノードであり、第2電極部12がカソードである。なお、第1電極部11をカソードとし、第2電極部12をアノードとしてもよい。
このような熱電素子1では、仕事関数差を有する第1電極部11と第2電極部12との間に発生する、絶対温度による電子放出現象が利用される。このため、熱電素子1は、第1電極部11と第2電極部12との温度差が小さい場合であっても、熱エネルギーを電気エネルギーに変換できる。さらに、熱電素子1は、第1電極部11と第2電極部12との間に温度差がない場合であっても、熱エネルギーを電気エネルギーに変換することができる。
第1電極部11は、例えば第1端子111を介して第1配線101と電気的に接続される。第2電極部12は、例えば第2端子112を介して第2配線102と電気的に接続される。なお、第1端子111及び第2端子112は、省略してもよい。
中間部13は、第1電極部11と第2電極部12との間に設けられる。中間部13は、ナノ粒子を含む。中間部13は、例えば、第2電極部(カソード)12から放出された電子を、第1電極部(アノード)11へと移動させる部分である。
支持部14は、第1電極部11と、第2電極部12との間に一体に設けられ、中間部13を囲む。例えば第1方向Zから見て、支持部14は中間部13を円状又は楕円状に囲み、中間部13の形状は、円形又は楕円形である。支持部14の形状は、例えば1つの円形の貫通孔、又は1つの楕円形の貫通孔を有した矩形である。
支持部14は、絶縁性を有する。支持部14として、例えばシリコン酸化膜のほか、ポリイミド、PMMA(Polymethyl methacrylate)、又はポリスチレン等のポリマーが用いられる。
熱電素子1は、例えば第1基板15a及び第2基板15bの少なくとも何れかを有する基板15を備えてもよい。第1電極部11は、第1基板15a上に設けられる。第1基板15aは、例えば絶縁性を有し、板状の石英を含む。第2電極部12上には、第2基板15bが設けられる。第1基板15a及び第2基板15bは、中間部13及び支持部14と離間する。
熱電素子1は、例えば孔16と、封止部17とを備えてもよい。孔16は、第1電極部11及び第2電極部12の少なくとも何れかを、第1方向Zに貫通する。孔16は、例えば第1基板15a又は第2基板15bを貫通する。
第1方向Zから見て、孔16は、例えば中間部13の中心側に設けられる。孔16は、円状に形成されるほか、例えば楕円状等に形成されてもよく、孔16が形成される数は任意である。第1方向Zに沿って、孔16は、テーパ状に形成されるほか、例えば逆テーパ状又はストレート状に形成されてもよい。
封止部17は、孔16の外側を覆い、貫通された基板15上に設けられるほか、例えば貫通された第1電極部11上又は第2電極部12上に設けられてもよい。封止部17は、例えば孔16の中に形成されてもよい。封止部17として、例えば絶縁性樹脂を含む。絶縁性樹脂の例としては、フッ素系絶縁性樹脂を挙げることができる。
熱電素子1は、ギャップ部13aを含む。ギャップ部13aは、例えば外界から隔離された空間を含む。ギャップ部13aは、例えば第1電極部11、第2電極部12、及び支持部14のそれぞれによって区画されている。中間部13は、ギャップ部13a内に設けられる。中間部13は、ギャップ部13a内において、例えば第1電極部11、第2電極部12、及び支持部14のそれぞれと接し、例えば孔16を介して封止部17と接する。
以下、第1実施形態に係る熱電素子1及び発電装置100の構成を、さらに詳細に説明する。
<<第1電極部11及び第2電極部12>>
第1電極部11及び第2電極部12それぞれの第1方向Zに沿った厚さは、例えば1nm以上1mm以下でもよく、好ましくは1nm以上1μm以下、より好ましくは、1nm以上50nm以下である。第1電極部11と第2電極部12との間の第1方向Zに沿った距離(電極間ギャップ)は、例えば、10μm以下の有限値である。より好ましくは、10nm以上100nm以下である。
第1電極部11及び第2電極部12それぞれの第1方向Zに沿った厚さ、並びに電極間ギャップのそれぞれを、上記範囲内に設定することにより、例えば、熱電素子1の第1方向Zに沿った厚さを薄くできる。これは、例えば、複数の熱電素子1を、第1方向Zに沿ってスタックさせる場合に有効である。また、各電極部11、12の平面バラつきを抑えることができ、電気エネルギーの発生量の安定性を向上させることができる。上記に加え、電極間ギャップを、上記範囲内に設定することにより、電子を効率良く放出させることが可能になるとともに、電子を第2電極部(カソード)12から第1電極部(アノード)11へ、効率よく移動させることも可能となる。
第1電極部11の材料、及び第2電極部12の材料は、例えば、以下に示す金属から選ぶことができる。
白金(Pt)
タングステン(W)
アルミニウム(Al)
チタン(Ti)
ニオブ(Nb)
モリブデン(Mo)
タンタル(Ta)
レニウム(Re)
熱電素子1では、第1電極部11と第2電極部12との間に仕事関数差が生じればよい。したがって、第1電極部11及び第2電極部12の材料には、上記以外の金属を選ぶことが可能である。第1電極部11及び第2電極部12の材料として、金属のほか、合金、金属間化合物、及び金属化合物を選ぶことも可能である。金属化合物は、金属元素と非金属元素とが化合したものである。このような金属化合物の例としては、例えば六ホウ化ランタン(LaB6)を挙げることができる。
第1電極部11及び第2電極部12の材料として、非金属導電物を選ぶことも可能である。非金属導電物の例としては、シリコン(Si:例えばp型Si、あるいはn型Si)、及びグラフェン等のカーボン系材料等を挙げることができる。
第1電極部11又は第2電極部12の材料として、高融点金属(refractory metal)以外の材料を選ぶと、以下に説明される利点を、さらに得ることができる。本明細書において、高融点金属は、例えば、W、Nb、Mo、Ta、及びReとする。第1電極部(アノード)11に、例えばPtを用いた場合、第2電極部(カソード)12には、Al、Si、Ti、及びLaB6の少なくとも1つを用いることが好ましい。
Al及びTiの融点は、上記高融点金属より低い。したがって、Al及びTiからは、上記高融点金属に比較して、加工しやすい、という利点を得ることができる。
Siは、上記高融点金属に比較して、その形成が、さらに容易である。したがって、Siからは、上記加工のしやすさに加え、熱電素子1の生産性がより向上する、という利点を、さらに得ることができる。
LaB6の融点は、Ti及びNbより高い。しかし、LaB6の融点は、W、Mo、Ta、及びReより低い。LaB6は、W、Mo、Ta、及びReに比較して加工しやすい。しかも、LaB6の仕事関数は、約2.5~2.7eVである。LaB6は、上記高融点金属に比較して電子を放出させやすい。したがって、LaB6からは、熱電素子1の発電効率の更なる向上が可能、という利点を、さらに得ることができる。
なお、第1電極部11及び第2電極部12のそれぞれの構造は、上記材料を含む単層構造の他、上記材料を含む積層構造とされてもよい。
熱電素子1は、例えば図2に示すように、第1電極部11及び第2電極部12を第1方向Zに複数積層した構造を有してもよい。第2電極部12は、例えば第1方向Zに沿って一対の第1電極部11a、11bの間に設けられる。
中間部13は、一方の第1電極部11aと、第2電極部12との間、及び他方の第1電極部11bと、第2電極部12との間に設けられ、例えば孔16を介して連続して設けられる。この場合、第2電極部12は、第1方向Zと交わる1対の主面において中間部13と接する。
支持部14は、一方の第1電極部11aと、第2電極部12との間、及び他方の第1電極部11bと、第2電極部12との間に設けられ、例えばそれぞれ離間して2つ設けられる。
なお、図2では、一対の第1電極部11a、11b及び第2電極部12の積層構造を示すが、第1電極部11及び第2電極部12の積層数は任意である。積層された各電極部11、12の間には、それぞれ支持部14が設けられる。
<<中間部13>>
図3(a)は、中間部13の一例を示す模式断面図である。図3(a)に示すように、中間部13は、例えば、複数のナノ粒子131と、溶媒132と、を含む。複数のナノ粒子131は、溶媒132内に分散される。中間部13は、例えば、ナノ粒子131が分散された溶媒132を、ギャップ部13a内に充填することで得られる。
ナノ粒子131は、例えば導電物を含む。ナノ粒子131の仕事関数の値は、例えば、第1電極部11の仕事関数の値と、第2電極部12の仕事関数の値との間にある。例えば、ナノ粒子131の仕事関数の値は、3.0eV以上5.5eV以下の範囲とされる。これにより、第1電極部11と第2電極部12との間に放出された電子eを、ナノ粒子131を介して、例えば、第2電極部(カソード)12から第1電極部(アノード)11へと移動させることができる。これにより、中間部13内にナノ粒子131がない場合に比較して、電気エネルギーの発生量をさらに増加させることが可能となる。
ナノ粒子131の材料の例としては、金及び銀の少なくとも1つを選ぶことができる。なお、ナノ粒子131の仕事関数の値は、第1電極部11の仕事関数の値と、第2電極部12の仕事関数の値との間にあればよい。したがって、ナノ粒子131の材料には、金及び銀以外の導電性材料を選ぶことも可能である。
ナノ粒子131の粒子径は、例えば、電極間ギャップの1/10以下の有限値とされる。具体的には、ナノ粒子131の粒子径は、2nm以上10nm以下である。また、ナノ粒子131は、例えば、平均粒径(例えばD50)3nm以上8nm以下の粒子径を有してもよい。平均粒径は、例えば粒度分布計測器を用いることで、測定することができる。粒度分布計測器としては、例えば、レーザー回折散乱法を用いた粒度分布計測器(例えばMicrotracBEL製Nanotrac WaveII-EX150等)を用いればよい。ナノ粒子131の粒子径を、例えば、電極間ギャップの1/10以下とすると、ギャップ部13a内に、ナノ粒子131を含む中間部13を形成し易くなる。これにより、熱電素子1の生産に際し、作業性を向上させることもできる。
ナノ粒子131は、その表面に、例えば絶縁膜131aを有する。絶縁膜131aの材料の例としては、絶縁性金属化合物及び絶縁性有機化合物の少なくとも1つを選ぶことができる。絶縁性金属化合物の例としては、例えば、シリコン酸化物及びアルミナ等を挙げることができる。絶縁性有機化合物の例としては、アルカンチオール(例えばドデカンチオール)等を挙げることができる。絶縁膜131aの厚さは、例えば20nm以下の有限値である。このような絶縁膜131aをナノ粒子131の表面に設けておくと、電子eは、例えば、第2電極部(カソード)12とナノ粒子131との間、及びナノ粒子131と第1電極部(アノード)11との間を、トンネル効果を利用して移動できる。このため、例えば、熱電素子1の発電効率の向上が期待できる。
溶媒132には、例えば、沸点が60℃以上の液体を用いることができる。このため、室温(例えば15℃~35℃)以上の環境下において、熱電素子1を用いた場合であっても、溶媒132の気化を抑制することができる。これにより、溶媒132の気化に伴う熱電素子1の劣化を抑制することができる。液体の例としては、有機溶媒及び水の少なくとも1つを選ぶことができる。有機溶媒の例としては、メタノール、エタノール、トルエン、キシレン、テトラデカン、及びアルカンチオール等を挙げることができる。溶媒132は、電気的抵抗値が高く、絶縁性である液体がよい。
図3(b)は、中間部13の他の例を示す模式断面図である。図3(b)に示すように、中間部13は、溶媒132を含まず、ナノ粒子131のみを含むようにしてもよい。
中間部13が、ナノ粒子131のみを含むことで、例えば、熱電素子1を、高温の環境下に用いる場合であっても、溶媒132の気化を考慮する必要が無い。これにより、高温の環境下における熱電素子1の劣化を抑制することが可能となる。
<<第1基板15a、第2基板15b>>
第1基板15a及び第2基板15bのそれぞれの第1方向Zに沿った厚さは、例えば10μm以上2mm以下である。第1基板15a及び第2基板15bのそれぞれの材料としては、絶縁性の材料を選ぶことができる。絶縁性の材料の例としては、シリコン、石英、ガラス、及び絶縁性樹脂等を挙げることができる。
第1基板15a及び第2基板15bのそれぞれは、薄板状であっても、フレキシブルなフィルム状であってもよい。例えば、第1基板15a又は第2基板15bを、フレキシブルなフィルム状とする場合には、例えばPET(polyethylene terephthalate)、PC(polycarbonate)、及びポリイミド等を用いることができる。
第1基板15aと第2基板15bと間には、第1電極部11、第2電極部12、中間部13、及び支持部14のそれぞれが挟まれる。このため、第1基板15a及び第2基板15bを備えることで、第1電極部11、第2電極部12、中間部13、及び支持部14のそれぞれの、外力や環境変化に伴った劣化や変形を抑制することもできる。したがって、熱電素子1の耐久性を高めることが可能である。
<<第1配線101及び第2配線102>>
第1配線101及び第2配線102のそれぞれには、導電性を有する材料が用いられる。第1配線101及び第2配線102のそれぞれの材料の例としては、ニッケル、銅、銀、金、タングステン、及びチタンを挙げることができる。第1配線101及び第2配線102のそれぞれの構造は、熱電素子1において生成された電流を負荷Rへ供給できる構造であれば、任意に設計することができる。
<熱電素子1の動作>
熱エネルギーが熱電素子1に与えられると、例えば、第2電極部12(カソード)から中間部13に向けて電子eが放出される。放出された電子eは、中間部13から第1電極部11(アノード)へと移動する(図3(a)又は図3(b)参照)。電流は、第1電極部11から第2電極部12に向かって流れる。このようにして、熱エネルギーが電気エネルギーに変換される。
放出される電子eの量は、熱エネルギーに依存する他、第1電極部11(アノード)の仕事関数と、第2電極部12(カソード)の仕事関数との差に依存する。また、放出される電子eの量は、第2電極部12の仕事関数が小さい材料ほど、多くなる傾向がある。
移動する電子eの量は、例えば、第1電極部11と第2電極部12との仕事関数差を大きくすること、及び電極間ギャップを小さくすることで増やすことができる。例えば、熱電素子1が発生させる電気エネルギーの量は、上記仕事関数差を大きくすること、及び上記電極間ギャップを小さくすること、の少なくとも何れか1つを考慮することで増加させることができる。
<熱電素子1の製造方法>
次に、熱電素子1の製造方法の一例を、説明する。図4は、第1実施形態に係る熱電素子1の製造方法の一例を示すフローチャートである。図5(a)~図5(d)は、第1実施形態に係る熱電素子1の製造方法の一例を示す模式断面図である。
<積層工程S110>
先ず、図4及び図5(a)に示すように、第1方向Zに沿って、第1電極部11、支持部14、及び第2電極部12を順番に積層する(積層工程S110)。積層工程S110では、例えば第2電極部12の上に支持部14、及び第1電極部11bを順番に積層してもよい。すなわち積層工程S110では、間に支持部14を介して、任意の数の第1電極部11及び第2電極部12を交互に積層することができる。なお、第1電極部11、支持部14、及び第2電極部12を積層したあと、第2基板15bを形成してもよい。
積層工程S110は、例えばスパッタリング法又は蒸着法を用いて、第1電極部11、支持部14、及び第2電極部12を形成するほか、例えばスクリーン印刷法、インクジェット法、及びスプレイ印刷法等を用いて形成してもよい。
例えば、第1電極部11として白金が用いられ、第2電極部12としてタングステンが用いられ、支持部14としてシリコン酸化膜が用いられるほか、それぞれ上述した材料が用いられてもよい。
<除去工程S120>
次に、支持部14の一部を除去して、ギャップ部13aを形成する(除去工程S120)。除去工程S120は、例えば図5(b)に示すように、積層工程S110のあと、第1電極部11及び第2電極部12の少なくとも何れかと、支持部14とを貫通する孔16を形成する工程を有する。孔16は、例えば第1方向Zに沿って、第2基板15bから第1電極部11a上まで形成される。除去工程S120では、例えばRIE(Reactive Ion Etching)等の異方性エッチング法を用いて、孔16を形成する。
その後、例えば図5(c)に示すように、孔16を介して支持部14の一部を除去し、ギャップ部13aを形成する。除去工程S120では、例えばウェットエッチング法等による等方性エッチング法を用いて、図5(c)の矢印に示す方向に、支持部14を除去する。このとき、第1方向Zから見て支持部14は、孔16を中心として等方的に除去される。
除去工程S120では、支持部14を完全に除去しない。このため、第1電極部11及び第2電極部12は、積層された状態を維持する。
<充填工程S130>
次に、ギャップ部13aに、中間部13を形成する(充填工程S130)。充填工程S130では、例えば図5(d)に示すように、孔16を介してギャップ部13aに中間部13を形成する。中間部13は、例えば毛細管現象(毛細管力)によって、孔16を介してギャップ部13a内に充填及び保持される。中間部13は、例えばインクジェット法により、ギャップ部13a内に充填される。
充填工程S130では、例えばギャップ部13aが第1方向Zに複数形成されている場合、孔16を介すことで、複数のギャップ部13aに中間部13を一度に充填することができる(図5(d)の矢印参照)。このため、各電極部11、12が複数積層される場合においても、中間部13を充填する時間を削減することができる。
その後、例えば図1(a)に示した封止部17を、孔16を覆うように形成する。これにより、第1実施形態に係る熱電素子1が形成される。
なお、発電装置100を得るには、例えば、第1配線101を第1電極部11に接続し、第2配線102を第2電極部12に接続すればよい。発電装置100を使用する際には、第1配線101と第2配線102との間に、負荷Rを接続すればよい。
第1実施形態に係る熱電素子1によれば、支持部14は、第1電極部11と、第2電極部12との間に一体に設けられる。このため、一体の支持部14によって各電極部11、12の間隔(電極間ギャップ)が形成されるため、球状ナノビーズ等を用いた場合に比べて、電極間ギャップを高精度に形成することができる。これにより、電気エネルギーの発生量の安定化を実現することが可能となる。
また、第1実施形態に係る熱電素子1によれば、一体に設けられた支持部14は、中間部13を囲む。このため、熱電素子1の側面から中間部13が漏れることを防ぐことができる。これにより、品質の安定化を実現することが可能となる。
また、第1実施形態に係る熱電素子1によれば、孔16は、第1電極部11及び第2電極部12の少なくとも何れかを貫通する。このため、孔16を介して中間部13の充填が容易に実施できる。これにより、製造工程の簡易化を図ることが可能となる。また、熱電素子1の使用に伴い中間部13を交換する必要が発生した場合、容易に中間部13の交換を実施することが可能となる。
また、第1実施形態に係る熱電素子1によれば、第1方向Zから見て、孔16は、中間部13の中心側に設けられる。このため、孔16を介して中間部13を均一に充填することができる。これにより、中間部13の充填度を向上させることが可能となる。
また、第1実施形態に係る熱電素子1によれば、中間部13は、一方の第1電極部11aと、第2電極部12との間、及び他方の第1電極部11bと、第2電極部12との間に、孔16を介して連続して設けられる。このため、中間部13を充填する際、一度に充填することができる。これにより、製造工程のさらなる簡略化、及び中間部13の交換をさらに容易に実施することができる。また、第2電極部12の両面を用いて電気エネルギーを発生させることができる。これにより、電気エネルギーの発生量の増加を図ることが可能となる。
また、第1実施形態に係る熱電素子1によれば、ナノ粒子131の直径は、電極間ギャップの1/10以下である。このため、第1電極部11と、第2電極部12との間に、ナノ粒子131を含む中間部13を容易に形成することができる。これにより、熱電素子1を製造するとき、作業性の向上を図ることが可能となる。
また、第1実施形態に係る熱電素子1によれば、ナノ粒子131は、表面に設けられた絶縁膜131aを有する。このため、第1電極部11から生成した電子eは、例えばトンネル効果等によりナノ粒子131間を容易に移動することができる。これにより、電気エネルギーの発生量をさらに増加させることが可能となる。
また、第1実施形態に係る熱電素子1によれば、ナノ粒子131は、第1電極部11の仕事関数と、第2電極部12の仕事関数との間の仕事関数を有する。このため、第1電極部11から生成した電子eは、ナノ粒子131を介して容易に第2電極部12に伝搬することができる。これにより、電気エネルギーの発生量をさらに増加させることが可能となる。
また、第1実施形態に係る熱電素子1によれば、中間部13は、60℃以上の沸点を有する溶媒132を含む。このため、室温以上の環境下に熱電素子1が用いられた場合においても、溶媒132の気化を抑制することができる。これにより、溶媒132の気化に伴う熱電素子1の劣化を抑制することが可能となる。
また、第1実施形態に係る熱電素子1によれば、中間部13は、ナノ粒子131のみが充填された状態を示す。このため、高温の環境下に熱電素子1が用いられた場合においても、溶媒等の気化を考慮する必要が無い。これにより、高温の環境下における熱電素子1の劣化を抑制することが可能となる。
また、第1実施形態に係る熱電素子1の製造方法によれば、除去工程S120は、支持部14の一部を除去し、ギャップ部13aを形成し、充填工程S130は、ギャップ部13aに中間部13を形成する。このため、各電極部11、12の間隔(電極間ギャップ)は、支持部14を積層する際の精度に依存する。このため、球状ナノビーズ等を用いた場合に比べて、電極間ギャップを高精度に形成することができる。これにより、電気エネルギーの発生量の安定化を実現することが可能となる。
また、第1実施形態に係る熱電素子1の製造方法によれば、除去工程S120は、孔16を介して支持部14の一部を除去し、ギャップ部13aを形成する。すなわち、支持部14の未除去部に囲まれた状態で、中間部13が形成される。このため、熱電素子1の側面から中間部13が漏れることを防ぐことができる。これにより、品質の安定化を実現することが可能となる。
また、第1実施形態に係る熱電素子1の製造方法によれば、除去工程S120には、等方性エッチング方法が用いられる。このため、第1電極部11及び第2電極部12に挟まれた支持部14を容易に除去することができる。これにより、高精度の電極間ギャップを容易に形成することが可能となる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態に係る発電装置100及び熱電素子1の一例を、説明する。図6(a)は、第2実施形態に係る発電装置100及び熱電素子1の一例を示す模式断面図であり、図6(b)は、第2実施形態に係る熱電素子1の一例を示す模式平面図である。図6(a)に示された熱電素子1の断面は、図6(b)中の6A-6A線に沿う。
上述した実施形態と、第2実施形態との違いは、引き出し配線18を備える点である。なお、上述した実施形態と同様の構成については、説明を省略する。
<引き出し配線18>
熱電素子1は、例えば図6(a)に示すように、第1電極部11と電気的に接続される第1引き出し配線18aと、第2電極部12と電気的に接続される第2引き出し配線18bとを有する。
第1引き出し配線18aは、第1方向Zに延在し、一対の第1電極部11a、11bと電気的に接続される。第1引き出し配線18aは、例えば第2基板15b、他方の第1電極部11b、支持部14、及び第2電極部12の一部分を貫通し、一方の第1電極部11aと接する。第1引き出し配線18aの上面は、例えば第1端子111を介して第1配線101と電気的に接続される。
第2電極部12は、中間部13と接する主部分と、第1引き出し配線18aと接する一部分との間に離間部を有し、それぞれ離間して設けられる。このため、第2電極部12のうち、第1電極部11に対して電子eを供給する主部分は、第1引き出し配線18aと電気的に離間して設けられる。
第2引き出し配線18bは、第1方向Zに延在し、第2電極部12と電気的に接続される。第2引き出し配線18bは、例えば第2基板15b、他方の第1電極部11bの一部分、及び支持部14を貫通し、第2電極部12と接するほか、例えば第2電極部12を貫通して一方の第1電極部11aの一部分と接してもよい。第2引き出し配線18bの上面は、例えば第2端子112を介して第2配線102と電気的に接続される。
各第1電極部11a、11bは、中間部13と接する主部分と、第2引き出し配線18bと接する一部分との間に離間部を有し、それぞれ離間して設けられる。このため、各第1電極部11a、11bのうち、第2電極部12から電子eを受け取る主部分は、第2引き出し配線18bと電気的に離間して設けられる。
第2実施形態に係る熱電素子1によれば、上述した実施形態と同様に、支持部14は、第1電極部11と、第2電極部12との間に一体に設けられる。このため、一体の支持部14によって各電極部11、12の電極間ギャップが形成されるため、球状ナノビーズ等を用いた場合に比べて、電極間ギャップを高精度に形成することができる。これにより、電気エネルギーの発生量の安定化を実現することが可能となる。
また、第2実施形態に係る熱電素子1によれば、上述した実施形態と同様に、一体に設けられた支持部14は、中間部13を囲む。このため、熱電素子1の側面から中間部13が漏れることを防ぐことができる。これにより、品質の安定化を実現することが可能となる。
第2実施形態に係る熱電素子1によれば、引き出し配線18は、第1方向Zに延在し、一対の第1電極部11a、11b又は第2電極部12の何れかと電気的に接続される。このため、各電極部11、12の積層数の増加に伴う配線の増加を抑制することができる。これにより、熱電素子1の小型化を図ることが可能となる。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態に係る発電装置100及び熱電素子1の一例を、説明する。図7(a)は、第3実施形態に係る発電装置100及び熱電素子1の一例を示す模式断面図であり、図7(b)は、第3実施形態に係る熱電素子1の一例を示す模式平面図である。図7(a)に示された熱電素子1の断面は、図7(b)中の7A-7A線に沿う。
上述した第2実施形態と、第3実施形態との違いは、引き出し配線18が熱電素子1の側面に設けられる点である。なお、上述した実施形態と同様の構成については、説明を省略する。
<引き出し配線18>
熱電素子1は、例えば図7(a)に示すように、第1電極部11と電気的に接続される第1引き出し配線18aと、第2電極部12と電気的に接続される第2引き出し配線18bとを有する。
第1引き出し配線18aは、第1方向Zに延在し、一対の第1電極部11a、11bと電気的に接続される。第1引き出し配線18aは、例えば第1方向Z及び第3方向Yに延在する。
第1引き出し配線18aは、例えば第2基板15bの側面、他方の第1電極部11bの側面、支持部14の側面、及び一方の第1電極部11aの側面と接し、例えば第1基板15aの側面と接してもよい。第1引き出し配線18aの上面は、例えば第1端子111を介して第1配線101と電気的に接続される。第2電極部12は、支持部14を介して第1引き出し配線18aと離間する。
第2引き出し配線18bは、第1方向Zに延在し、第2電極部12と電気的に接続される。第2引き出し配線18bは、例えば第1方向Z及び第3方向Yに延在する。
第2引き出し配線18bは、例えば第2基板15bの側面、及び支持部14の側面と接し、例えば第1基板15aと接してもよい。第2引き出し配線18bの上面は、例えば第2端子112を介して第2配線102と電気的に接続される。各第1電極部11a、11bは、支持部14を介して第2引き出し配線18bと離間する。
第3実施形態に係る熱電素子1によれば、上述した実施形態と同様に、支持部14は、第1電極部11と、第2電極部12との間に一体に設けられる。このため、一体の支持部14によって各電極部11、12の電極間ギャップが形成されるため、球状ナノビーズ等を用いた場合に比べて、電極間ギャップを高精度に形成することができる。これにより、電気エネルギーの発生量の安定化を実現することが可能となる。
また、第3実施形態に係る熱電素子1によれば、上述した実施形態と同様に、一体に設けられた支持部14は、中間部13を囲む。このため、熱電素子1の側面から中間部13が漏れることを防ぐことができる。これにより、品質の安定化を実現することが可能となる。
第3実施形態に係る熱電素子1によれば、上述した第2実施形態と同様に、引き出し配線18は、第1方向Zに延在し、一対の第1電極部11a、11b又は第2電極部12の何れかと電気的に接続される。このため、各電極部11、12の積層数の増加に伴う配線の増加を抑制することができる。これにより、熱電素子1の小型化を図ることが可能となる。
(第4実施形態)
<電子機器>
実施形態のそれぞれにおいて説明した熱電素子及び発電装置は、例えば電子機器に搭載することが可能である。以下、電子機器の実施形態のいくつかを説明する。
図8(a)~図8(d)は、熱電素子を備えた電子機器の例を示す模式ブロック図である。図8(e)~図8(h)は、熱電素子を含む発電装置を備えた電子機器の例を示す模式ブロック図である。
図8(a)に示すように、電子機器(エレクトリックプロダクト)500は、電子部品(エレクトロニックコンポーネント)501と、主電源502と、補助電源503と、を備えている。電子機器500及び電子部品501のそれぞれは、電気的な機器(エレクトリカルデバイス)である。
電子部品501は、主電源502を電源に用いて駆動される。電子部品501の例としては、例えば、CPU、モーター、センサ端末、及び照明等を挙げることができる。電子部品501が、例えばCPUである場合、電子機器500には、内蔵されたマスター(CPU)によって制御可能な電子機器が含まれる。電子部品501が、例えば、モーター、センサ端末、及び照明等の少なくとも1つを含む場合、電子機器500には、外部にあるマスター、あるいは人によって制御可能な電子機器が含まれる。
主電源502は、例えば電池である。電池には、充電可能な電池も含まれる。主電源502のプラス端子(+)は、電子部品501のVcc端子(Vcc)と電気的に接続される。主電源502のマイナス端子(-)は、電子部品501のGND端子(GND)と電気的に接続される。
補助電源503は、熱電素子である。熱電素子は、実施形態のそれぞれにおいて説明した熱電素子1の少なくとも1つを含む。熱電素子1のアノード(例えば第1電極部11)は、電子部品501のGND端子(GND)、又は主電源502のマイナス端子(-)、又はGND端子(GND)とマイナス端子(-)とを接続する配線と、電気的に接続される。熱電素子1のカソード(例えば第2電極部12)は、電子部品501のVcc端子(Vcc)、又は主電源502のプラス端子(+)、又はVcc端子(Vcc)とプラス端子(+)とを接続する配線と、電気的に接続される。電子機器500において、補助電源503は、例えば主電源502と併用され、主電源502をアシストするための電源や、主電源502の容量が切れた場合、主電源502をバックアップするための電源として使うことができる。主電源502が充電可能な電池である場合には、補助電源503は、さらに、電池を充電するための電源としても使うことができる。
図8(b)に示すように、主電源502は、熱電素子1とされてもよい。熱電素子1のアノードは、電子部品501のGND端子(GND)と電気的に接続される。熱電素子1のカソードは、電子部品501のVcc端子(Vcc)と電気的に接続される。図8(b)に示す電子機器500は、主電源502として使用される熱電素子1と、熱電素子1を用いて駆動されることが可能な電子部品501と、を備えている。熱電素子1は、独立した電源(例えばオフグリッド電源)である。このため、電子機器500は、例えば自立型(スタンドアローン型)にできる。しかも、熱電素子1は、環境発電型(エナジーハーベスト型)である。図8(b)に示す電子機器500は、電池の交換が不要である。
図8(c)に示すように、電子部品501が熱電素子1を備えていてもよい。熱電素子1のアノードは、例えば、回路基板(図示は省略する)のGND配線と電気的に接続される。熱電素子1のカソードは、例えば、回路基板(図示は省略する)のVcc配線と電気的に接続される。この場合、熱電素子1は、電子部品501の、例えば補助電源503として使うことができる。
図8(d)に示すように、電子部品501が熱電素子1を備えている場合、熱電素子1は、電子部品501の、例えば主電源502として使うことができる。
図8(e)~図8(h)のそれぞれに示すように、電子機器500は、発電装置100を備えていてもよい。発電装置100は、電気エネルギーの源として熱電素子1を含む。
図8(d)に示した実施形態は、電子部品501が主電源502として使用される熱電素子1を備えている。同様に、図8(h)に示した実施形態は、電子部品501が主電源として使用される発電装置100を備えている。これらの実施形態では、電子部品501が、独立した電源を持つ。このため、電子部品501を、例えば自立型とすることができる。自立型の電子部品501は、例えば、複数の電子部品を含み、かつ、少なくとも1つの電子部品が別の電子部品と離れているような電子機器に有効に用いることができる。そのような電子機器500の例は、センサである。センサは、センサ端末(スレーブ)と、センサ端末から離れたコントローラ(マスター)と、を備えている。センサ端末及びコントローラのそれぞれは、電子部品501である。センサ端末が、熱電素子1又は発電装置100を備えていれば、自立型のセンサ端末となり、有線での電力供給の必要がない。熱電素子1又は発電装置100は環境発電型であるので、電池の交換も不要である。センサ端末は、電子機器500の1つと見なすこともできる。電子機器500と見なされるセンサ端末には、センサのセンサ端末に加えて、例えば、IoTワイヤレスタグ等が、さらに含まれる。
図8(a)~図8(h)のそれぞれに示した実施形態において共通することは、電子機器500は、熱エネルギーを電気エネルギーに変換する熱電素子1と、熱電素子1を電源に用いて駆動されることが可能な電子部品501と、を含むことである。
電子機器500は、独立した電源を備えた自律型(オートノマス型)であってもよい。自律型の電子機器の例は、例えばロボット等を挙げることができる。さらに、熱電素子1又は発電装置100を備えた電子部品501は、独立した電源を備えた自律型であってもよい。自律型の電子部品の例は、例えば可動センサ端末等を挙げることができる。
以上、この発明の実施形態のいくつかを説明したが、これらの実施形態は例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。例えば、これらの実施形態は、適宜組み合わせて実施することが可能である。また、この発明は、上記いくつかの実施形態の他、様々な新規な形態で実施することができる。したがって、上記いくつかの実施形態のそれぞれは、この発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更が可能である。このような新規な形態や変形は、この発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明、及び特許請求の範囲に記載された発明の均等物の範囲に含まれる。
1 :熱電素子
11 :第1電極部
12 :第2電極部
13 :中間部
13a :ギャップ部
14 :支持部
15 :基板
16 :孔
17 :封止部
18 :引き出し配線
100 :発電装置
101 :第1配線
102 :第2配線
111 :第1端子
112 :第2端子
131 :ナノ粒子
131a :絶縁膜
132 :溶媒
500 :電子機器
501 :電子部品
502 :主電源
503 :補助電源
R :負荷
S110 :積層工程
S120 :除去工程
S130 :充填工程
Z :第1方向
X :第2方向
Y :第3方向
e :電子

Claims (15)

  1. 熱エネルギーを電気エネルギーに変換する熱電素子であって、
    第1電極部と、
    前記第1電極部と第1方向に離間して対向し、前記第1電極部とは異なった仕事関数を有する第2電極部と、
    前記第1電極部と、前記第2電極部との間に設けられた、ナノ粒子を含む中間部と、
    前記第1電極部と、前記第2電極部との間に一体に設けられ、前記中間部を囲む支持部と、
    前記第1電極部及び前記第2電極部の少なくとも何れかを前記第1方向に貫通する孔と、
    前記孔を覆う封止部と、
    を備えること
    を特徴とする熱電素子。
  2. 前記孔は、前記第1電極部及び前記第2電極部を前記第1方向に貫通するこ
    を特徴とする請求項1記載の熱電素子。
  3. 前記第1方向から見て、前記孔は、前記中間部の中心側に設けられること
    を特徴とする請求項1又は2記載の熱電素子。
  4. 前記第2電極部は、前記第1方向に沿って一対の前記第1電極部の間に設けられ、
    前記中間部は、一方の前記第1電極部と、前記第2電極部との間、及び他方の前記第1電極部と、前記第2電極部との間に、前記孔を介して連続して設けられること
    を特徴とする請求項2又は3記載の熱電素子。
  5. 前記第1方向に延在し、一対の前記第1電極部又は前記第2電極部の何れかと電気的に接続される引き出し配線をさらに備えること
    を特徴とする請求項4記載の熱電素子。
  6. 前記第1方向から見て、前記中間部の形状は、円形又は楕円形であること
    を特徴とする請求項1~5の何れか1項記載の熱電素子。
  7. 前記第1電極部と、前記第2電極部との間の電極間ギャップは、10μm以下であり、
    前記ナノ粒子の直径は、前記電極間ギャップの1/10以下であること
    を特徴とする請求項1~6の何れか1項記載の熱電素子。
  8. 前記ナノ粒子は、表面に設けられた絶縁膜を有し、
    前記絶縁膜の厚さは、20nm以下であること
    を特徴とする請求項1~7の何れか1項記載の熱電素子。
  9. 前記中間部は、60℃以上の沸点を有する溶媒を含むこと
    を特徴とする請求項1~8の何れか1項記載の熱電素子。
  10. 前記中間部は、前記ナノ粒子のみが充填された状態を示すこと
    を特徴とする請求項1~8の何れか1項記載の熱電素子。
  11. 熱エネルギーを電気エネルギーに変換する熱電素子を備えた発電装置であって、
    前記熱電素子は、
    第1電極部と、
    前記第1電極部と第1方向に離間して対向し、前記第1電極部とは異なった仕事関数を有する第2電極部と、
    前記第1電極部と、前記第2電極部との間に設けられた、ナノ粒子を含む中間部と、
    前記第1電極部と、前記第2電極部との間に一体に設けられ、前記中間部を囲む支持部と、
    前記第1電極部及び前記第2電極部の少なくとも何れかを前記第1方向に貫通する孔と、
    前記孔を覆う封止部と、
    を備えること
    を特徴とする発電装置。
  12. 熱エネルギーを電気エネルギーに変換する熱電素子と、前記熱電素子を電源に用いて駆動されることが可能な電子部品と、を含む電子機器であって、
    前記熱電素子は、
    第1電極部と、
    前記第1電極部と第1方向に離間して対向し、前記第1電極部とは異なった仕事関数を有する第2電極部と、
    前記第1電極部と、前記第2電極部との間に設けられた、ナノ粒子を含む中間部と、
    前記第1電極部と、前記第2電極部との間に一体に設けられ、前記中間部を囲む支持部と、
    前記第1電極部及び前記第2電極部の少なくとも何れかを前記第1方向に貫通する孔と、
    前記孔を覆う封止部と、
    を備えること
    を特徴とする電子機器。
  13. 熱エネルギーを電気エネルギーに変換する熱電素子の製造方法であって、
    第1方向に沿って、第1電極部、支持部、及び第2電極部を順番に積層する積層工程と、
    前記支持部の一部を除去し、ギャップ部を形成する除去工程と、
    前記ギャップ部に、ナノ粒子を含む中間部を形成する充填工程と、
    を備えること
    を特徴とする熱電素子の製造方法。
  14. 前記除去工程は、
    前記第1電極部及び前記第2電極部の少なくとも何れかと、前記支持部とを貫通する孔を形成する工程と、
    前記孔を介して前記支持部の一部を除去し、前記ギャップ部を形成する工程と、
    を有し、
    前記充填工程は、前記孔を介して前記ギャップ部に前記中間部を形成すること
    を特徴とする請求項13記載の熱電素子の製造方法。
  15. 前記除去工程は、等方性エッチング法を用いて前記支持部の一部を除去すること
    を特徴とする請求項13又は14記載の熱電素子の製造方法。
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